雁 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
奇を衒わずストレートに
昨今の時代では見なくなった、細かいことは気にすんな理論的アニメ。
古き良き時代の作品臭い感じはかなり好みが分かれる。中華アニメ感や2000年代アニメ感をミックスしたキャラデザは敬遠されがち。
しかし内容はよく出来ている。主人公のアロウ達の冒険活劇や村人の生き延びるための奔走といった小規模な話から戦争や世界の真実へと発展するスケールアップを狙った感じの作風は何となく王道感を感じる。
キャラクターは良く、主人公のバック・アロウはオラオラ系でグイグイ引っ張る人物に見えながらもちゃんと周りのことを気遣ったり出来る人物。梶裕貴の声質もあってお人好しで明るい好青年という感じで好感が持ちやすい。
最初こそアロウを怪しむ態度を見せるが、交流を重ねるに連れてアロウの気概に触れて信頼を寄せてゆくという構図が出来てる。他の国の勢力のキャラクターも一枚岩ではない感じや闇を抱えている部分が話のスパイスになっている。