とまと子 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
華麗なる大円舞曲♬
いやこれ、面白いです!
ここまで本格的に宮廷物語していて、ここまで本格的に古典的少女漫画しているアニメはわたし初めて観ました。
まず少女漫画です。
"とろけどころ"とでもいいましょうか、観てて自分の目が♡マークになってるのがわかっちゃうような恥ずかしいまでの見せ場が、バン!バン!と続きまして、あーなるほど"なろう系"特有の「素人なんだからここまで書いたっていいじゃないですかぁ!」的な開き直りにはこういうカタチもあったのか…とw
ヒロインエリアーナは、腰まで届くフワフワに巻いた輝く金髪に縁取られた小さなお顔の大きな青い瞳が愛らしい…というハチミツがけ綿菓子級のお姫様ですが、観ているこちらまでそのフワフワヘブンに取り込まれて、夜も灯りが落ちない王宮でいつまでも続く大舞踏会で踊っているような夢心地になります♡♡
そしてこれ、かなり地道に王宮ものです。
ヨーロッパ風の名前の王子だの王女だのいいながら、話してることや考えてることがまんま現代日本の高校生…みたいなのが当たり前の日本アニメではありますが、その中では異色なくらいに西洋貴族社会っぽさを見せてくれています。
きっと作者さん、こういうの大好きなんでしょうね…♪
(とは言っても、やはり少女漫画流が優先ではありますが。。)
あにこれレビューを見る限り、男性アニメファンは続々と断念されているようですが、それもそうだろうなぁ…って思います。
わたしとしてはこれがこのまま長編絵巻物語みたいに終わらないでいてくれて欲しい…っていうくらいお気に入っちゃってますよ!♫♬♪
**↓たしか3話くらいまで観た時の感想です↓**
なろう小説原作なのだそうです。
アニメになって初めて知りました。
わたしは恋愛ものは基本的に主人公はお姫様のような美貌で純粋に相手のことが好きで、相手も純粋に自分を好きになる…っていう馬鹿馬鹿しいようなテンプレであってほしいと思っていたりします。
なので、実は昭和の少女漫画のようなコテコテのべたなロマンスものが大好きです。
というわけで、このお話もきっと”なろう系”らしく「俺TUEEE」にはなっていて主人公に都合の良いように物語が進んでいく…のだとは思うんですが、今回はそいういう作者に大甘に甘やかされたスーパーヒロインに単純に感情移入することで陶酔境に遊ばせていただいています♡
まぁ、週に30分くらいはめちゃめちゃ自分を甘やかしてもいいじゃないですか…??w
ただこのアニメの大きな魅力は、そういう甘々なラブラブ世界の中にときどき主人公の無情に冷めきったつっこみモノローグ(笑)が入ることで、主人公はほんとに純粋無垢な天然でだからこそスーパーヒロインなんですけれど、でも「そんな天然いるかよ!?」っていうメタな笑いも密かに忍び込んでいる感じがします。
そのへんがやっぱり”本の虫”の偏屈さの現れ…っていうことなのかもですけど、CVの上田麗奈さんがそんなシニカルなセリフでもずーーっとふわふわ綿菓子お姫様のお芝居を通されているのがとっても良いです♬
あーでも、やっぱりお姫様はいい!♡
もし転生させられるなら、スライムとか蜘蛛とかじゃなくてお姫様一択でお願いします!