「アクダマドライブ(TVアニメ動画)」

総合得点
75.2
感想・評価
325
棚に入れた
1106
ランキング
782
★★★★☆ 3.7 (325)
物語
3.7
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

スタイリッシュ悪玉アニメーション!! in カンサイ

“カントウ”との戦争に敗れて属国として管理される“カンサイ”を舞台に、
“アクダマ”と呼ばれる凶悪犯罪者たちを集結させて挙行される企てに、
“一般人”が巻き込まれていくオリジナルのクライムアクションアニメ。

【物語 4.0点】
怪しく光る和風ネオンな近未来の“カンサイ”の街並み。
崇拝される“シンカンセン”の神々しい御姿。
電子マネー付き個人情報端末としての“ハンコ”。
“推定懲役”が量刑ではなく凶悪度を図る戦闘能力みたいに形骸化したアクダマに、
死刑執行すべく執念を燃やす“処刑課”
あとは“学校”とか“兄妹”とか“ランドセル”とか。

上記のイカれたあらすじからして、ストーリーはそこそこに、
アクの強いキャラクターを、超訳され、ぶっ飛んだクールジャパンな世界観と共に投げつける、
ネジが外れた系のシナリオ?と最初は思っていました。
(序盤アクダマたちが悪巧みしただけで、{netabare}処刑課とバトルになり七つ星ホテルが倒壊した{/netabare}時はどうなることかと思いましたw)

が、後半7話で、アクダマ生き様アニメのパターンから、設定の真相開示と共に構図を転回。
((※核心的ネタバレ){netabare}月がパッカンしちゃってました{/netabare}には度肝抜かれました)
終盤、理想郷カントウの真実など核心へと斬り込み、体制転覆リスクも含みながらの急展開はお見事。
終わってみればSFサイバーパンクとしても中々だったという満足感が残りました。

【作画 4.5点】
アニメーション制作・スタジオぴえろ

爆発や大量出血も厭わない容赦ない作画により、
アクダマVS処刑課バトルのアドレナリンブーストを維持しつつ、暴走管理社会の異様も表現。

魚介が泳ぐ映像パネルがきらびやかなスイートルーム、廃墟となった遊園地背景など、
バトルの舞台も作り込まれた格ゲーのステージみたいにムードを演出。

画面分割、ワイプなどの映像編集も良好なテンポに寄与。
背景の建物等が模型みたいに組み上がって場面転換する演出がスタイリッシュで好き。

良い子のみんなを洗脳する“カンサイ教育番組”
Eテレ人形劇風のチープな画面で管理社会万歳~!と叫ぶのがシュールw

【キャラ 4.5点】
“運び屋”、“喧嘩屋”、“ハッカー”、“医者”、“殺人鬼”……。
アクダマたちはキャラ名ではなく職業名で呼称される。
バイクで空を飛んでばかりで、ろくに地上にラインを取らない運び屋、
セルフメディケーションで致命傷からでも自己再生する医者など曲者揃い。

そこへ推定懲役わずか4年の“チンピラ”が348年の“喧嘩屋”の影に隠れて虚勢を張る。
主人公“一般人”が善良な一般市民の視点を代弁しつつ、凶悪犯のノリに話を合わせる。
それで何とか取り繕えてしまう七人のアクダマの掛け合いが潤滑油w

全・員・悪・玉。そして(※核心的ネタバレ){netabare}全・員・散・華。{/netabare}
“一般人”がアクダマに染まるか否かが、
管理社会への従属か、人間としての矜持かというテーマの体現でもある。
各話EDで最重要アクダマを先頭で表記する所からも、
一人ひとりの生き様へのこだわりが伝わります。
最終話{netabare}“一般人”→“詐欺師 黒沢 ともよ”へのクレジット変更{/netabare}は芸が細かいと感心しました。

私が最強で最凶だと思ったのはハッカーでしょうか。
最後までカントウへの憧れを捨てず、
(※核心的ネタバレ){netabare}旅立って尚、体制転覆するデータとハッキングプログラムで爪痕を残す切れ者でした。{/netabare}

【声優 4.5点】
主人公“一般人”役・黒沢 ともよさんの巻き込まれ芸&厄介事への首突っ込み芸。
処刑課ボス役・榊原 良子さんのシステムの論理代弁芸。
この辺りはもはや芸術の域と言っても良い適材適所のキャスティング。

“一般人”に理想の血の色を感じ舐めるような声で(実際、舐めますがw)絡んで来る、
“殺人鬼”役の櫻井 孝宏さん。
利他精神など欠片もない冷徹な執刀ボイスで己の快楽を追求する“医者”役の緒方 恵美さん。
などの背筋が凍る妙演。

“喧嘩屋”役の武内 駿輔さんの常時喧嘩腰ボイスと対峙する、
処刑課のCV.大塚 明夫さんとCV.花守 ゆみりさんの熱い師弟関係。
などの熱血な演技。

確かな実力を有した声優陣による魂のこもった演技により寒暖の差が激しいですw

【音楽 4.5点】
劇伴はギタリスト・會田 茂一氏のバンドサウンドVS元・I'veクリエイター・井内 舞子氏のデジタルポップスの激突。
そこへ和のテイストがスパイスされ撹拌されたアブナイ電子ドラッグが注入され興奮度アップ。

OP主題歌はSPARK!!SOUND!!SHOW!!「STEAL!!」
こちらもラウドやヒップホップがごった煮された危険物。

ED主題歌は浦島坂田船「Ready」
軽快にラップも交えて、メロディとしてはようやく一息付けるが、
歌詞には同調圧力をはねのける力強さがあり、
一筋縄では行かないアクダマの姿とリンクし、波乱の予感。

投稿 : 2022/10/28
閲覧 : 291
サンキュー:

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