「サマータイムレンダ(TVアニメ動画)」

総合得点
83.3
感想・評価
572
棚に入れた
1886
ランキング
325
★★★★☆ 3.9 (572)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

Puny さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サスペンス・ホラーの皮をかぶったチートヒロイン物?

溺れる女の子を助けようとして死亡した
ヒロインの葬式に参列するために、
島に帰省した主人公の話。

死ぬたびに、記憶を保持して過去に戻る
タイムリープものだが「ひぐらしの鳴く頃に」に激似。
ヒグラシが鳴くシーンが何度も挿入されているので
意識している模様。

違いは、
タイムリープが明確に描かれていることと
対象が、村人全体に広がったことと、
ドッペンゲンガーに変わったことくらい。

主人公だけしか、記憶を保持してタイムリープできず
なぜ、できるか分からないのは、毎度のこと。

良いと思った点

{netabare}
・徐々に、始点が遅れ、変えられない過去が増えるという設定
・タイムリープがテンポよく、予想を裏切るタイミングで起きる
・愛があれば、どんな設定も乗り越えられる!というメッセージ
・ヒロインが魅力的
・絵が奇麗
・ハッピーエンド
{/netabare}

良いと思わなかった点

{netabare}
・ムダに、エロい。 ムダに、照れる。

 読者サービスのためか、ムダにエロいシーンが多く、
 好意のある、家族同然のヒロインが殺されているのに、
 主人公や、脇役の赤面シーンが多く、緊張感に欠け、白ける。
 かなりグロいのも、好みが分かれる所。

・結局は、始点を潰して、すべてを無かったことにするだけ。

 ドッペンゲンガーの起源にまつわる言い伝えを聞いた時点で、
 鯨を消して、すべてが無かった事にして、ハッピーエンドが見える。
 その為に、何か苦労する訳でもなく、ラスボスを倒せば、
 受動的に、過去に飛び、過去には触れられないだの、
 今まで「できない」とされてきた常識を無視してしまう。

・繰り返される、ご都合主義的な展開

 ラストだけではなく、それまでは、できないとされていたことが、
 急に、可能になることが多く、ご都合主義的だと感じる。
 敵や味方の能力に関しても、後出しジャンケンのような感じで、
 しかも、原因不明で、能力が強大化して、前提が崩れるため、
 ピンチになっても、どうせ、反転するのだろうな。と思っていると
 その通りの展開が繰り返されて、見ていてイライラする。

・ラスボスが、強くなる理由が分からない

 ラスボスをただの人間にしたかったのだろうが、
 純粋な影より、鎧化した影の方が強靭で、かつ、
 ただの人間が、影を上回る身体能力を発揮できる理由が分からない。
 これも、作者のご都合としか、感じられない。

・頭脳戦になっていない

 主人公に、知的さを感じられない。
 頭脳戦にしたかったようだが、結局は、ヒロインのチート頼み。
 誰かに、殺してもらわないと、死ねない、死に戻りヒーロー。
 
・両親は?

 鯨を消滅させ、影の起源を潰したあとの世界は、
 恐らくは、主人公の理想?
 ヒロインは殺されず、葬式ではなく、夏祭りのために帰省する
 ことに変化しており、主要キャラも、全員、生存の大団円。

 だが、主人公の両親は、影に殺されているはずなのに、
 復活している風はなく、ヒロイン一家の元へ、戻る主人公。
 両親が生きていては、ヒロイン一家との親密な関係がなくなるから?
 一番、ホラーに感じた。
{/netabare}

生きるか死ぬの、一大事でも、
巨胸や、パンツの柄、告白を、ドキドキ満載ととらえ、
物語に感情移入できるなら、面白いと思える、良作。

ヒロインのチート能力が、理由もなく、どんどん増大し、
強大な敵も、ちょちょいと寝返らせ、
昨日の敵も、今日は味方を繰り返す展開に、
ハラハラ・ドキドキできるなら、楽しめる。

サスペンス・ホラーの皮をかぶった、なろう系、チートヒロイン物

投稿 : 2022/11/22
閲覧 : 111
サンキュー:

4

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