「アキバ冥途戦争(TVアニメ動画)」

総合得点
74.5
感想・評価
323
棚に入れた
919
ランキング
894
★★★★☆ 3.7 (323)
物語
3.5
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

日本文化

1999年の秋葉原が作品の舞台。
和平なごみは、憧れのメイドになるためにメイドカフェ「とんとことん」の従業員となる。
同時に入店した万年嵐子と一緒に仕事をするのだが、秋葉原のメイドは血生臭い世界だった。

日本の「カワイイ」文化は世界に飛び火しています。
アニメオタクが連想するカワイイも、萌え文化と切り離せないでしょう。
秋葉原を中心としたメイド喫茶の乱立。
今では、メイド喫茶目当てで外国人が観光する名所となっています。

日本のヤクザは、現在はキビシイ法律によって規制されています。
しかし、昔は激しい抗争がありました。
その抗争を描いた『仁義なき戦い』は日本でもヒットしています。
今では、任侠映画も少なくなりましたが、
世界的には北野武監督の撮る暴力的な映画は評価されています。
日本国内で売れないのが気がかりなのですが。

本作品のキャッチコピーは「萌えと暴力について」。
まさに、カワイイ文化と任侠映画の混血のような内容です。
視聴した人の中には、メイドが人殺しをするなんてありえない、と考える人もいるでしょう。
しかし、私は日本の文化を海外に伝えるには、素晴らしい内容だと思います。
しかも、伝達手段がアニメという、日本が誇れる文化。
メイド・ヤクザ・アニメと一見バラバラに見えますが、
どれも現在の日本が海外に輸出できる文化です。

暴力的なメイドを肯定できない人もいるでしょう。
それは、メイドを萌えの代表として見ているから。
本作品は暴力を描いていますが、一方、仲間たちの団結力の強さや絆も描いています。
ただ暴力的な事柄を描いているだけでは無いのです。

1話目のメイドが人を殺すインパクトは大。
しかし、慣れとは恐ろしい物で、メイド同士が抗争する事が続くと飽きてしまうかもしれません。
主人公の和平は、
最終話では、大きな敵を目の前にしてメイドとしての最大限のパフォーマンスをします。
その行動が、萌えと暴力が融合した瞬間ではないでしょうか。

上京して20年、秋葉原でメイドをしていた和平。
まだまだ、現役のメイドですね。
萌えと暴力の時代を経て、新しいメイド文化を作ります。
車椅子での給仕姿も、メイドとしての誇りがなせる業でしょう。
今日も秋葉原ではご主人様のお帰りを待っているメイドがいます。
アニメオタや観光客以外でも、たまには秋葉原に帰宅する事もいいのではないでしょうか。

投稿 : 2022/12/31
閲覧 : 139
サンキュー:

26

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