「便利屋斎藤さん、異世界に行く(TVアニメ動画)」

総合得点
71.5
感想・評価
254
棚に入れた
828
ランキング
1281
★★★★☆ 3.5 (254)
物語
3.4
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.6

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

C2Cじゃなければ…

詳細は公式サイトでも。

まーや「なろう異世界」かよと思いきや、これはKADOKAWA「ComicWalker」連載中の一智和智さんによる漫画のアニメ化作品です。制作は「魔女の旅々」「転生したら剣でした」のC2C。

なお、これは関係ない話ですが、なろうの傑作中の傑作と言われている「シャングリラ・フロンティア」もC2Cが手掛けるそうで、これは間違いなく大傑作になること間違いないでしょう。

で、本作。
もう、さすがC2Cとしか言えない。
ジャンルを簡単に言えば「このヒーラーめんどくさい」の作画をパワーアップしたバージョンとか、「不徳のギルド」の作画をパワーアップしてエロを除いたバージョンといったところ。要するに異世界ギャグです。

ほーん、C2Cはこういう作品もいけるんですね。
初回は非常に好発進を決めてくれました。いわゆる「サザヱさん」方式の、1話30分に独立した小ネタを何本もちりばめるような構成。テンポが非常によく、ギャグもセンスがあって面白く観られました。

キャラの立たせ方も見事。呪文を忘れる元大魔法使いのジジイ・モーロック(ひでえネーミングw)、ナイスバディでビキニアーマーが特徴の重戦士・ラエルザ、金にがめつい月光妖精・ラファンパンに、手先が器用で武具などを修理したり、宝箱の鍵を開ける役目の転生者・斉藤さんというパーティ。ね? 初回だけでキャラの印象を、ここまで把握できる作品も珍しいです。

これはギャグアニメとして、非常に質が高い作品になるんじゃないかと予想しています。

=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
なろう(ではない)異世界転生モノのギャグアニメ。ですが、ちょいちょいシリアスな展開も挟み込みますよというストーリーでした。

とにかく印象的なのは、C2Cの丁寧な仕事っぷり。
最終話でも、モーロックが空けた大穴を高い場所から俯瞰で見ているシーン。周りに集まる人影すべてをしっかりと描き込んで動かしています。そんなの「なろう異世界」作品なら、静止画で棒人間を配置するだけですよ。こういうところまで手を抜かず、愚直に丁寧に仕事をしているからC2Cの評判が上がっているのだと思います。

構成もギャグとシリアスのバランスがちょうどいいと感じました。こんなん「イセスマ」の会社とか「神拾」の会社とかが作ってたら、目も当てられない作品になっていたと思いますよ。制作ガチャってあるんですね。この作品はガチャ大当たりです。

というわけで、ストーリーはまあ及第点ではありますが、アニメーション作品としてはかなり良作だったと思います。これで来期「江戸前エルフ」の期待値も爆上がりとなりました。
{/netabare}

投稿 : 2023/03/27
閲覧 : 202
サンキュー:

9

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