「機動戦士ガンダム 水星の魔女(TVアニメ動画)」

総合得点
75.1
感想・評価
384
棚に入れた
1227
ランキング
821
★★★★☆ 3.7 (384)
物語
3.5
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.6

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二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タヌキ顔のスレッタとツンデレ甚だしいミオリネのいちゃいちゃを楽しむ百合アニメ

ガンダムカンファレンスで発表された、新しいアナザーガンダム作品。
ガンダムのテレビシーズとしてはオルフェンズに続く16作品目で、テレビシリーズとしては初の女性主人公です。
作品発表時には前日譚となるPROLOGUEが公開されましたが、そこに描かれていたのはガンダムエアリアルを操る少女、というにはさらに幼すぎる、たった4歳の女の子でした。
この「エリクト・サマヤ」という名前の女の子が、水星の魔女の主人公「スレッタ・マーキュリー」と同一人物であるかはまだ不明なのですが、最年少と言えるモビルスーツ操縦と撃墜に、ガンダムファンの期待感は高まりました。
本作はPROLOGUEにてGUNDフォーマットを使用した技術「GUND-ARM」、通称・ガンダムと呼ばれるモビルスーツが凍結された、その後の物語となります。
なお、このガンダム凍結の出来事「ヴァナディース事変」は、おそらく本編に強く関わってくるので、作品視聴前にPROLOGUEの視聴は必須と思います。

事件の21年後、水星育ちの少女「スレッタ・マーキュリー」が、教育機関アスティカシア高等専門学園に編入することから始まります。
ひとまず1クール目はほぼこの学園内での出来事になっていて、設定上、宇宙移民のスペーシアンと、地球に住むアーシアンの対立激化が深刻化していますが、主人公の周囲への影響としては、アーシアンの生徒がスペーシアンより弱い立場になっているくらいです。
それによる殺し合いや裏切りやコロニー落としのような悲喜こもごもは学内で行われていないので、まあ平和といえますね。
その学園はMSのパイロット育成やメカニック育成、そして経営戦略を行う3つの専科が存在している、モビルスーツを中心として宇宙開発産業事業の人材育成のための学園であり、MS産業最大手のベネリットグループが手掛けています。
ベネリットグループ内でも最大の利益を上げている3社は御三家と呼ばれ、御三家それぞれの息子たちが、学園を実質支配しています。
スレッタ・マーキュリーの母もまた、ベネリットグループ参加の企業を有しています。

学園には決闘制度というものがあり、勝負を挑まれたものはお互いに何かを賭け、成立した時にモビルスーツで戦い、勝てば賭けたものを得ることができます。
スレッタは、ひょんなことからベネリットグループ総裁デリングの娘「ミオリネ・レンブラン」を救ったことから、彼女に迫っていた御三家の息子である「グエル・ジェターク」と決闘することになり、搭乗機であるガンダム・エアリアルで完勝します。
学園もので、戦闘も基本的に"決闘"というシステムのため、作中人死にはなく、前作のオルフェンズとは対象的にシリアス度の少ないガンダム作品です。
スレッタや、その周囲の人物もコミカルなシーンが多く、これまでのガンダム作品に親しんだ方からすると忌避感が出そうな感じがあります。
一方で、ストーリーは非常にわかりやすく、過去作とのつながりもないため、ガンダム作品を見たことがない新規の方には入りやすい作品だと思います。
1クール目次点では、"ガンダム"という名称のロボットが登場するロボットアニメであり、タヌキ顔のスレッタとツンデレ甚だしいミオリネのいちゃいちゃを楽しむ百合アニメでした。

ラストは区切り良い感じでもないところでぷっつり終わりますが、2クール目からはシリアスに寄りそうな雰囲気がありました。
ただ、登場してきた敵モビルスーツ部隊もメインはかわいい女の子だし、過去のガンダムファンからは「いかがなものかと」思われそうな作品です。
私的にも、アニメ作品としては楽しめましたが、ガンダムとして楽しめたかは疑問なところがありました。
とはいえ、まだ前半部なので、後半の展開を心待ちにしようと思います。

投稿 : 2023/01/14
閲覧 : 87
サンキュー:

5

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