「ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―(アニメ映画)」

総合得点
65.9
感想・評価
28
棚に入れた
91
ランキング
3028
★★★★☆ 3.5 (28)
物語
3.4
作画
3.9
声優
3.3
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

三者三様の魅せ方は面白かったが、劇場版と考えると・・・、

【レビューNo.27】(初回登録:2023/2/4)
3本の短編アニメ映画で2018年作品。(1作品20分程度)

(個人的事情)
視聴のきっかけはお気に入りのレビュアーさんが本作のレビューしてたので、面白そうだなっと。
ただそこで気になる情報があり、いろいろ調べてみると制作会社のスタジオポノックって
「2014年スタジオジブリの製作部門解散」→「溢れたクリエイター達が集まり同社を立ち上げ」
と、ジブリ音痴な私には「えーっ、ジブリとか今そんなことになってんの?!」と正直本編よりも、
そっちの方がインパクトがあったかも(笑)

Ⅰ.カニーニとカニーノ(脚本・監督:米林宏昌)
 (ストーリー)
  サワガニの親子が川底で暮らしていたが、嵐の日父が濁流に流されてしまう。そんな父を
  探すため2人の兄弟(カニーニとカニーノ)は旅に出る。
 (評 価)
  {netabare}カニの親子、魚を捉えるカワセミ・・・真っ先に浮かんだのは「クラムボン」でお馴染みの
  宮沢賢治「やまなし」ですね。なんか小学校の時習ったなあーっと。
  この「やまなし」のテーマは(宮沢賢治の妹がこの頃亡くなったようで)「死の怖さと生
  の喜び」らしいのだが(小学校ではそんなテーマ習ってないけどねw)、なるほど今風にアレ
  ンジするとこんな感じになるのかな。作画的にはかなりジブリよりって感じですね。{/netabare}   
 
Ⅱ.サムライエッグ(脚本・監督:百瀬義行)
 (ストーリー)
  重度の卵アレルギーをもつ子供と母親の絆の物語
 (評 価)
  {netabare}Ⅰのファンタジーっぽい世界に対し、まさにドキュメントを見てるような作風ですね。母親役
  「尾野真千子」の関西弁だからこそよりストレートに伝わる
   ・いろいろとままならないことに対するぶつけようのない苛立ち
   ・それでも子供のことが心配で愛おしく思う感情等
  がなかなか演出効果としてはよかったのではないかと。{/netabare}

Ⅲ.「透明人間」(脚本・監督:山下明彦)
 (ストーリー)
  近くにいるのに誰にも認知されない。それどころか重りと持っていないと空に舞い上がってしま
  う、まさに「空気のような存在」の俺って・・・
 (評 価)
  {netabare}正直前半は退屈だったのだが、ラストの風に飛ばされながらのスピード感や目まぐるしく変わる
  カメラアングル等動→静「自らの存在証明」までの展開はなかなか秀逸だったかなっと。
  この辺り「中田ヤスタカ」の臨場感ある音楽もマッチしてたように感じました。{/netabare}

恐らく「生」というのが共通テーマなのかな。それを三者三様の魅せ方がしっかりしていたのは面白
かったと思います。ただこれって劇場用作品なんですよね。個人的には
「映画=非日常な特別な空間≒娯楽性」
というイメージが強いので、これを劇場で観たときに同じ評価ができるかといえばちょっと自信が
ないですね。配信だったからこそのこの評価かなっと。
それと「ちいさな英雄」というのはあまりピンっとこなかったかな。  

投稿 : 2023/03/08
閲覧 : 130
サンキュー:

4

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