「「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(アニメ映画)」

総合得点
73.6
感想・評価
18
棚に入れた
156
ランキング
994
★★★★☆ 4.0 (18)
物語
3.8
作画
4.4
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
3.9

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ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

国境や映像メディアを横断する野心的なアニメ化企画が継続中

引き続き原作未読。IMAXで鑑賞。

【物語 3.0点】
「遊郭編」の10話と最終回11話(1時間SP)+「刀鍛冶の里編」初回(1時間SP)

総じて凄く力の入ったTVアニメ上映企画。

TV放送と同じ構成でスクリーンで流す。
クレジット付OP&ED映像も、アイキャッチも、アバンの前回の振り返りもそのまま。
あくまでもファン向けの上映会。

冒頭、数分だけ、炭治郎たちのこれまでの足跡を振り返る映像は流れます。
ですが「遊郭編」10話に至るまでのいきさつは振り返らず、いきなり10話から始まるので、
忘れかけている方は復習しときましょうw


初披露となった「刀鍛冶の里編」第1話。
エピソードの初回というより、鬼舞辻無惨と産屋敷輝哉。
鬼VS鬼殺隊。対立するだけでなく相互に関わりが深い人と鬼もいる?
因縁を、上弦の鬼たちの人物相関や炭治郎の血筋の謎も絡めながら、
春の放送&配信開始に向けて、コンテンツを再加熱する感じの構成。


【作画 4.5点】
映像は上映用に4Kアップコンバート。
Dolby Cinema、IMAX、4Dなど各種規格にも対応し興行を展開。
豪華な映像体験をしたいファンの需要総取りを目指す。

実際、私も「遊郭編」吉原の激戦を極上の環境で再見したいという願望があり、
そこを満たしてくれただけで、上映料金に見合う劇場鑑賞でした。


『鬼滅の刃』“ワールドプレミア”最速上映企画も、
1期の1話~5話に続いて、「刀鍛冶の里」1話が2度目。
世界各国に眠るビジネスチャンスは根こそぎ拾うとの、
アニプレックスの野心を感じる企画です。

前提としてテレビと映画で同水準の作画を納品できるufotableの制作力が必須なのは言うまでもありません。


「刀鍛冶の里編」1話ではCGも交えて再現した鬼の本拠地“無限城”がお披露目。
「遊郭編」で吉原の街並みを再現した美術も手が込んでいましたが、無限城はそれ以上です。
余程その威厳を誇りたいのか、複雑に組まれた城の内装をアングルを変えながら何度も見せつけてきます。
(正直、ちょっと演出がクドいかもw)

あとは{netabare} 鬼殺隊の療養所で出た揚一番みたいな?せんべい{/netabare} がメッチャでかかったですw


【キャラ 4.0点】
“上弦集結本”を初週入場者特典として配布したとあって、
1回の上映で、上弦の鬼が勢ぞろいするレアリティが売り。
上弦揃い踏みは本企画が最後になるのでしょうか?
{netabare} 「遊郭編」で上弦の陸(ろく)もいなくなって、{/netabare}
無惨様も激おこパワハラモードですしw

鬼は感情など人間の要素を残しているほど弱いとの無惨様の論評。
確かに上弦の鬼も上に行くほど壺になったりと人の原型をなくしていく。
けれど最上位の壱や弐は外見上は人間に近いようにも見えます。
異形よりシンプルに見えるボスの方がかえって強いということなのか?
彼らの秘めた鬼の要素に戦慄したいものです。


鬼殺隊では恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)
割りと優しいお姉さんなのかな?と思っていましたが、
{netabare} 鬼殺隊になった動機すら素敵な殿方への恋愛願望{/netabare} という濃いキャラクターを早速、発揮。
柱に常識人を求めるのはもう諦めようw

そんな変人だらけの鬼殺隊の事後処理を担当するのが隠(かくし)
今回は彼らの中から後藤さんが常識が通用しない隊への心境を吐露。
今後もコメディーリリーフとして登板を期待したいです。


【声優 4.0点】
ufotableの作画が強いので、それに押し負けない演技が求められる本シリーズ。
主要キャストが喉が千切れるくらい叫びまくる「遊郭編」決着のシーンでは、
特にこれは声帯を鍛え上げた声優以外には務まらないなと再認識させられます。

「刀鍛冶の里編」で参戦する鬼殺隊の恋柱・甘露寺蜜璃役の花澤 香菜さんも、
霞柱・時透無一郎役の河西 健吾さんも叫べる声優さん。
死力を尽くしたシャウトは飛び出すのか?期待したいです。
(ざーさんは初回から、既にトキメキ方面にシャウトしていますがw)


上弦の鬼では、上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)役の鳥海 浩輔さん。
個人的に、無惨様らに対して情けなく、へりくだった言い回しはあまり印象にない方。しかも壺だしw
上弦の肆・半天狗役の古川 登志夫さんと共に、
ベテランの域に達した演技で、中間管理職の苦味を提供して頂きたいですw


刀鍛冶の里を仕切る長老・鉄地河原鉄珍(てっちかわらてっちん)の関西弁じみた言い回しが独特w
キャスト名はネタバレになるそうなのでヘンテコな天狗の面の下も含めて、
種明かしは春の楽しみにとっておきます。


【音楽 4.0点】
梶浦 由記氏&椎名 豪氏の劇伴を上映用にリミックスし、各種音響規格にも対応。

上述のキャスト陣のシャウトの応酬も劇場で最大化。
グズる須磨も口に石どころか岩石を詰めたくなる程の喧しさw

「刀鍛冶の里編」主題歌はMAN WITH A MISSION✕milet「絆ノ奇跡」
平成以降のデュエット曲は女性ボーカルに男性がキーを合わせる傾向が強く、男に厳しい構成。
狼さんも高音が苦しそうw
なぜデュエット曲なのか?も含めて噛み締めていきたい一曲です。

投稿 : 2023/02/15
閲覧 : 409
サンキュー:

18

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