「【推しの子】(TVアニメ動画)」

総合得点
83.8
感想・評価
655
棚に入れた
1817
ランキング
305
★★★★☆ 4.0 (655)
物語
3.9
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
3.9

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

これぞ竜頭蛇尾。

詳細は公式でも。

集英社『週刊ヤングジャンプ』連載中の赤坂アカさん原作、横槍メンゴさん作画によるコミックのアニメ化作品です。制作は動画工房。

赤坂アカさんといえば「かぐや様は告らせたい」、横槍メンゴさんといえば「クズの本懐」という、どちらもアニメ化された作品を手掛けているビッグネームのコラボ作品ということで、開幕前から大きな注目が集まっていました。

しかも、初回90分SPということで、逆にハードルを上げに上げて観始めましたよ。

=====初回90分SP視聴後、所感です。
{netabare}
やー、とにかくキャラデザが受け付けないわ。変だろ、その瞳の中の星。

で、ストーリーも、推しのアイドルの子どもに生まれ変わった元・医者、そして双子の妹は担当した(おそらく)白血病で亡くなった12歳の女の子。身バレしたら問題だっつーのに、アイのライブで赤ん坊なのにヲタ芸披露してバレるわ、社長の奥さんに自分たちは神だとか…

そりゃ、荒唐無稽なのがアニメだから、ある程度は飲み込むけどさー。
で、たいして面白くもないアイドル&隠し子という話がダラダラ続き、挙句の果てにアイの役をもらうためにバーターで子役として映画に出る始末。

おいおい、なんだよ、そういう話かよ、壊れるなぁ…

と思っていましたが、なるほど最後にそういう展開と、主人公にそういう目的ができあがるのですね。まあ、それなら悪くはないです(ネタバレしないよ)。

ただまあ、主人公の死因とのリンクも含め、そいつが話を動かす展開なのは、ちょっと釈然としないものはありますが。

そこそこ面白くなればいいなという期待を込めて、いちおう物語は★3.5でお願いします。作画も、絶好調の頃の動画工房には遠く及びませんが、それでも見られるぐらいは頑張っているのかなということで。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
面白くないですね。

そもそもの話として、このストーリーラインに横槍メンゴさんのキャラデザが合っていないと僕は思います。男キャラは主人公のアクアマリン以外はいいとは思うんですが(監督とか事務所の事務員とか)、女の子のキャラがどうにもファンシーすぎる印象で、それこそ単なるアイドルアニメのほうが向いているような気がしますね。これなら、まだ赤坂アカセンセのキャラデザのほうが合ってると思うのですが…

そのストーリーラインも、なんだろう、1話もそうだったんですが展開を拙速に進めているのかな。なんか、あらすじを動画付きで見せられているような感覚なんですよね。ルビーがアイドルになりたいなりたい、アクアマリンはアイドルになんかさせたくないから邪魔します、地下アイドルのマネージャーから声かけられてやったー、アクアマリンと母親がわりの2人は地下アイドルになるぐらいなら苺プロに所属しなさい、芸能科のある高校に入学したよー、重曹の子役登場。

なんか、さらさらとお茶漬けでも食べているような感覚。しかも薄味。

いくらなんでも、中学生男子が芸能事務所のマネージャーを偽るのは無理がありませんかね。たとえ中身が元医者の成人男性だとしても。

ちょっと、うーん…
次回で取捨を判断します。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
なかなか考えられた演出をしますね。
アクアが重曹の子役に誘われて、ドル売りする●ャニタレみたいな大根役者が主役のアマプラドラマみたいなのに出演するというシーン。

まあ、そういった意図が見え見えのドラマだけに、久しぶりに役者復帰するアクアの演技に注目が集まるわけですが、あえてのサイレント。取るに足らない演技なので、そこは想像におまかせってことです。こういう洒落た作りをするのがいいですね。

ただまあ、内容は至って面白くない。
ここまでサラサラとストーリーを進めてきたのに、ここへきて重曹ちゃんの回想を長々入れたり、生前アイと何らかの関係があったと思われるプロデューサーのDNA鑑定をするために、クソドラマに出演したりという、まあ回り道ですよね。これを1話かけてやるっていう。

サラサラ進行だっただけに、アクアに対してまったく共感も愛着も持てていないという。実質5話目に当たるわけですが(初回3話分やったので)、主人公がまったく好きになれないのは痛い。

うーん、難しいですね。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
んーっと…
今回は褒めるところが見当たらないですね。

とにかくストーリーが面白くないです。
どこがと言われると全体的にとしか言えないのですが、たとえばルビーが早くアイドルグループを作ってくれ、からの重曹ちゃんをメンバーにどうかという話。

いや、続きが気にならないですよ、それ。

なんていうかメンゴセンセのキャラデザ、すごくバカっぽく見えるの僕だけかしら。

アクアくん、中身は元産科医のおじさんですよね。なに中学の時は作者の意図を掴むのが得意だったとか言ってるんです?

なんか学校のシーンが学校感が希薄すぎて。なんだろう。ルビーのクラスを見せるとき、全員が止め絵だったので、もはや背景でしかない。サブキャラになりそうな爆乳グラドルと人気女優さえ解像度上げとけばいいのかな?

作画は「鬼滅」に及ばず、学園コメディとしては「スキロー」に及ばず、サスペンスなら「マイホームヒーロー」に及ばず、キャラデザなら「私の百合はお仕事です」…
いったい、どこに魅力があるのか今のところわからないです。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
まず大前提として、視聴を始めたアニメ作品にはすべからく面白くあってほしいという気持ちがあります。ハナっから対象外の作品は0話切りしますものね。そのうえで、どこかに面白さを見出したいと思いながら視聴しています。

あーもう、こういう当たり前の前提を書かなければならない作品は面倒ですねぇ…

で、今回。
重曹ちゃんを篭絡してアイドル活動をさせることに成功。
アクア自身は母のことを知っているプロデューサーに接近するため、Abe●aのお子様向け恋愛リアリティショーみたいな番組に出演。
ルビィと重曹ちゃんはアイドルとして活動するため?、事務所に所属するなかやまきんに君みたいなマッチョYouTuberとダンス。

えっと、これの何が面白いのか理解できないです。

なんだろう。これってギャグアニメなんですかね?
アイの死をもたらしたのが、自分の父親に起因すると考え、その父親を探すのが話の本筋…ですよね?
そのための策略? あんなゴシップ記者みたいなプロデューサーに接近することが?
なんかもっと別の方法ありそうですけど。

その点、ルビィはわかりやすいですよ。アイのようなアイドルになりたいという行動理念のもと、アイドルユニットを結成しましょうねという。ただまあ、きんに君とのクッソ寒いダンスを長尺で見せられるのはキツいです。

「それって、あなたの感想ですよね」と言われてもいいです。ええ、僕の感想です。ここまでの話は、つまらないです。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
何がやりたいんだろうなぁ…

あ、いや、何がやりたいかは明白なんですけどね。どうせ黒川あかねをアイドルユニットに引き込もうってな話なんですよね。や、それはわかるんだけど、このタイミングで1話まるまるつかって、あかねの炎上騒動や過去回想をやるのかって話で。

お世辞にも面白いとはいえない上に、ネット炎上の胸糞展開までてんこ盛り。

しかも、作画が売りの作品でアクアの造形が微妙と来たら、なんだろう、この作品の売りはYOASOBI「アイドル」だけですかね。

鬱展開を入れれば話が深くなるわけではないという典型の話でした。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
まあ、今回はおおむね面白かったんじゃないですか。

恋愛リアリティショーのメンバーが、実はちゃんと仲良しでしたよというのを(番組制作スタッフの意図に逆らって)動画をSNSに流してバズらせ、黒川あかねの炎上を鎮火するという内容。

んーっと、ただまあ引っかかるのは、これは「アクアによる、母アイの弔い復讐サスペンス」として観ると、なんかアウトコース低めのボール球みたいなエピソードが続いてんよなーという。せめてストライクゾーンからボールになる釣り球を投げろよと。

面白けりゃ演者の意図しない演出で炎上上等というテレビディレクターがさ、16歳の出演者の「大人なら守れよ」って言葉だけで翻意するもんかね。

番組に復帰する黒川あかねが、何かしらキャラ付けをしようってんで、アクアが言ったアイのようなキャラへと変身。さすが天才女優。瞳に星まで入っちゃうんですねw

謎で仕方ないのは、オタがAbemaの「オオカミくんにはなんちゃらかんちゃら」的な恋愛リアリティ番組なんて観やしねえし、好きでもねえだろうに、何でアニメでそれをやってる番組を大絶賛するんだろうか。

大して話に広がりもないし、ポップなメンゴ先生の絵に反して、ずーっとどん暗い内容だし、スカッとしないんですよね、観ていて。
{/netabare}
=====総集編特番、追記です。
{netabare}
まごうことなき総集編ダイジェストです。

これが万策尽きた総集編なのか、初回3話分やったから1クール12話に収めるための調整総集編なのかわかりません。

ただ、初回に2話分の貯金があるから、12話で収めるために2回特番を挟むというなら、それこそ、せっかく初回90分で引きを強めたのが本末転倒といった感じがしますし、万策尽きならおつかれさまでしたというところで。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
なんていうか、ひとことで言えば安いストーリーだなあと。

予想通りというか、予定調和というか。
なんか、こういうストーリーに落とし込むためにキャラを動かしてますという感じがします。ま、もちろん物語というのはそういうものではあるんだけど、それが表面化しすぎると予定調和とか、ご都合と言われてしまうわけで。

黒川あかねにしても、MEMちょにしても、そうなるだろうなというのを分かりやすく見せてくる感じ。ま、OPでネタバレしてるわけだから、特に隠すつもりもないんでしょうけど。

んで、次回からはMEMちょ加入の新生B小町のあれこれとか、アクアが例のプロデューサーから情報を聞いて動くとか、そういう話なんでしょうね。

面白くはないですね。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
ふむ。

いや、たいしたものです。制作サイドが、ここまで有馬かながバズると読んでいたとしか思えない内容。要は、有馬かな萌えを増幅させる内容に終始した回でした。

そのため、内容は前回コメントした通りのもの。誰もが容易に予想つく話を逸脱するものではありませんでした。むしろ、意表をついて予想を裏切ってくれることを期待しているんですけどね、こっちは。

例のゴシッププロデューサーは、いわゆるRPGのNPCみたいな「おつかいイベント」要素の情報を寿司屋で話すと。まあ話を動かしやすいように(というか、自然と黒川あかねを再登場させるために)、黒川あかねが所属している劇団の主宰がアイに関する情報を持っていることを匂わせますよっと。

新生B小町は、これがまたセンターを誰にするってなどーでもいい話を延々と。んで、有馬かなの過去曲のPVを長々と流すと。

薄いし軽い。エアリアルみたいなサクサクと軽い食感のアニメですね。
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
アイドルフェス参加のために、特訓するB小町。そんな3人組をサポートするために駆けつけたのが、なんとピエヨンでした。でも、実はピエヨンになりすましたアクアでした。そして、いよいよフェス本番直前です。

という「だけ」のお話。

3行でまとめられるほど、スッカスカな回でした。
今さら、もう何度も見せられてきた有馬かなの子役としての賞味期限が切れたあとの回想をさんざん見せられます。
なんだろう? そんなに引っ張るほど魅力あるキャラですか? ピエヨンは。

あ、褒めとこ。
えっと、相変わらず動画工房の作画は素晴らしいですね。3人を引っ張らなきゃってプレッシャー感じてる有馬かなを励ますルビーとのシーン。あそこの背景キレイでしたね。

褒めるとこ、以上。

純粋に面白くないです。そろそろ1話で衝撃を受けた方々も、あれっ?って思い始めるころかもしれないですね。これ、実はあんまり面白くないんじゃ…って。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
タイトルが「推しの子」ということで、推しているアイドルの話かと思いきや、実は推しのアイドルの子供に転生するというミスリードを狙った作品。まあ、なんていうか子供だましといったミスリードではありますけど。それを初回に異例の90分SPでドカーンとバズらせることに成功しましたね。

ただ、話が進んでいくうちに、これはたいして面白くないのでは?という気持ちになっていきました。おそらく分水嶺となったのは、赤ん坊のアクアとルビーがヲタ芸をするシーン。僕はここで、ちょっと底が見えたかなという印象を持ちました。

でまあ、最終話でも伏線回収のつもりなのか、新生B小町のライブでヲタ芸を披露するアクア。いや、そこまでのキャラと違うじゃんね。前回のぴえヨンになりすましたのもそうだけど。あれは有馬かなに練習を身を入れてやってほしいという動機があったから、まだ、ね。

やっぱり女性作者さんだけあって、基本は「恋愛脳」なんでしょうかね。なにせ「恋愛頭脳戦」なんて漫画を描かれていますから。でも、この話に関しては、そこまで恋愛を軸にしてしまうと話が進まない&ブレる気がするんですけどね…

全体を通して、ストーリーは面白いとは感じませんでした。よく「芸能界の闇を描いている」という評を目にしますが、そうですかねぇ。なんか、「ぼくがかんがえたげいのうかいのうらがわ」って感じ。最終話の2.5次元の舞台の仕掛け人と、ゴシッププロデューサーの密談なんて、まさにそんな感じ。

キャラデザですが、僕はメンゴ先生の「昆虫の複眼」みたいなあり得ない大きさの目が苦手。それと、ちょっと頭の悪そうな八重歯の感じのアヒル口を開けている感じも苦手。

作画を高く評価されていますが、それに関しても???ってところ。背景美術はよかったと思いますが、それは最近のアニメはだいたい良質なものが多いですよ。それよりも、男性のモブキャラの力の抜き具合が目に付きました。や、モブキャラだけならまだしも、たまにアクアの線がだいぶ適当になっている感じなのはいかがなものかと。

それでもまあ、「おさまけ」で地に落ちた動画工房の復活の狼煙にはなったのかな。バズったという意味では。失敗できない作品だけに、音楽面も力が入っているのは感じましたし、プロモーションも精力的でちゃんと話題作になりました。

まあ、明らかに話題先行という面は否めないところではありますが。

総評としては、世間の話題ほどの作品とは言い難い。僕は夏クールが終わった頃にはすっかり内容を忘れる程度のアニメだったかなというところです。

2期も既定路線だったのでしょうね。
どうなんだろ。2期はそこまで話題にもならないかもしれないですね。けっこう1期を完走して「2期はもういいかな」という篩いにかけられる気がするので。僕もたぶん2期は観ないです。
{/netabare}

投稿 : 2023/06/29
閲覧 : 789
サンキュー:

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