take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
(まだ)よくわからないけど・・・。
まだ、よく分からない・・・。
この作品は大今良時さんの原作です、私としても「聲の形」以来原作を追っている身です。
原作の方も現在進行形(2023.5時点)で、さらにわからなくなっているところです。
ただ、嫌な言い方になってしまったかもしれませんが、ディスろうと思ってわからないと書いた訳ではありません。
今時点で、スケールがでかすぎて原作者の意図、表現、この物語の結末で読者、視聴者に何を残したいと思っているのかわからない、と言うのが正しい思いです。
ただ、この意味では、私はこの原作者さんを信頼しています。
なので、結末をゆっくりと待ち、楽しみたいと思っています。
さて、アニメとしての今作ですが、くどいようですが、物語としてはやっぱわからんかったです。
もちろん、フシはじめ各キャラの動きには心動く部分はあるのですが、大きく感動したとか、逆に失望したとかはなく、どちらかと言うと淡々としたものでした。
命や魂、自身の存在価値や意味、生きる、死ぬなど多くの場面で考えさせられる作風であるはずなのに何がそうさせるのか、個人的には不思議にさえ思ってしまいました。
しかしながら、今後への興味や期待が失われる事もなく、これが作品の持つ力じゃないかな、とも思っています。
そういった思いでの視聴の中で、私の中で浮かび上がって来た今作でのテーマは、
「忘れたくない人、別れたくない大切な人への思い」でした。
不滅ということになっているフシにとってでさえ、出会いは貴重で、忘れたくない人の起点となっています。
物語の中では、別れたくない人、忘れたくない人への強い思いが描かれ、守りたい人達に繋がっていきます。
ひるがえって、有限が確定しており、あるほんの100年程度の間でしかすれ違えない我々にとっての出会いは、あり得ない偶然の産物、ましてや別れたくない、忘れたくないと思う大切な人との出会いなんてのは、正に奇跡だなぁ・・・。
何て事を思ったわけです。
ま、これは私の所感で、
自分自身でもだからどうなんだよ・・・。
な〜んて一人ツッコミもいれたくなってくる訳なのですが(笑)。
どうやら第3期も決まっているとの事なので、そちらも楽しみにしたいと思います。
原作を知っている自分としては、あのカオスのようにも受け止められかねない現代舞台編をどう描くのか、あにこれの皆さんはどのような感想を持たれるのか、興味津々です。