たんたんたぬき さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
泣けるファンタジー
毎年映画は除いた、あにこれランキング年度NO1を評価してるんだけど、推しの子で今年は決まりって安心して送り出したらこんなの来ちゃった…。大きく人気集めるタイプじゃないけど、これ高く評価する人は高く評価するよね。だから困ってしまって、個人評価する事にしました。まあもし推しの子NO1外したらの保険だと思っておいて。
ちょっとどうでも良い話したのは、普通ポンポン突き抜けた作品なんて1年で出てこない。だから自信があったからなんだけど、それだけこの作品良い。4話で切り出しただけはある、それでこの先も大丈夫だと確信した。理由としては1話1話の展開で見せる作品じゃない。なのに緩やかに完結せずに1話1話が繋がってる。先を見る楽しみはある。
もうずっと泣きそうで見てた、それに尽きる。何故こんなに心揺さぶられるか?と考えていたら、夏目友人帳にこれ似てるんだ。私の棚の中にもちゃんと高い評価で入ってる。私は夏目友人帳っぽいものに揺さぶられるようだ。そして特に似てる点が現実とは違うファンタジーでやるにはってツボが全く同じなんだ。
妖怪とエルフ。人間とは違う時間を生きる存在。それらが人間と関わる事で生じる死んでいく人間との物語。これに私のツボがある。もちろん人間同士にもある。だがそういった人間と人間の現実的関りが馬鹿馬鹿しくなるほどの長大な時間。これが良いんだ。ここに現実舞台の物語とは違うファンタジーの良さがある。
4話で示されたけど、もう1000年は生きてるかもしれないフリーレン。それは最初は分からないけど、4話から最初に言ってたたった10年が分かってくる。無神経冷たいとなる部分があるが、その時間が最初に提示されず後から分かる憎い物語の流れになってる。
ただ夏目友人帳も緩やかに連続してる話もあるが、基本1話完結がしっかりしてる。それに対してなんて旨い物語の作り方だと感心した部分が、1話で死んでしまった勇者を知りたいからって物語を始めるんだけど、すべてではないが、ちょくちょく話に勇者にまつわる土地が出てくる。ここで、過去の勇者とのやり取りの思い出を思い出す。
これが見事なんだ。当時はまるで何も感じなかったフリーレンが、新しい勇者を知る旅に出てそれを思い出すと勇者の心が分かってくる。この物語の作りが上手くて、かつここが揺さぶる心をさらに揺さぶってくる。
たった4話で評価した点だけど、目的が無い旅と言ってたが、この4話で明確で具体的な目的を見つける事になる。そういった意味でこの4話とても重要なんだ。もちろん勇者を知る旅ってのがあるが、それが漠然としていたのは4話までを見ればわかる。そういった意味で逆にこれは4話で評価すべきだと考えた。
後前にも書いたが、これは展開で見せるようなものじゃないので、多分失速しないと思う。そして私の大好きな夏目友人帳にツボが似てるので近い評価を与えられると思ったから。まあそこで問題はかぶった気持ちはない?ならこれが見事にない。そもそも夏目友人帳に似てるって感想私以外いるのか?と思うから。
後私は漫画物語の面白さは大半展開の刺激で語れると思っている。その割にその点で評価した作品が少ない。それは切り口として出さなかっただけで、進撃の巨人なんてこてこての漫画物語の面白さだと思ってる。展開の刺激ってのは、次どうなる?でとまらなくなって見てしまうやつ。
どうみてもこの作品それ薄いよね?だからこれ4話で評価して問題ないのでは?と後2クールあるけど、漫画原作が大量にあるので、原作は私見た事ないけど極端につまらなくなったらこんなに売れないから。その点からまあ大丈夫だろうと。ただ展開によるもので次見たくなる気持ちが薄いとは書いたけど、次見たくなるって点は実は見たくなる。
それが1話完結よりは緩く前後につながって流れていくつながりがあるって点。薄いが無いわけじゃない。だからって夏目友人帳みたいに同じ刺激を味わいたいってわけでもない。物語の構造がとてもうまいと書いたけど、これちょっと似た作品がなくてうまく言えない。新鮮なタイプの前後のつながり。
そうそうEDは良いんだけど、OPヨアソビあってないなって、見る前は思ってた。でも見たら良かった。そりゃもちろんビースターズや推しの子の方があってた、それは間違いない。ただ異世界ファンタジーに合わないって思ってた過去の自分は否定したい。ヨアソビの傑作だってわけじゃないが、がっかりするものではない。
そこにちょっと驚きがあった。そして何度も聞いてると良くなってきた。私物語に合わせて余程気にならないと音楽作画も合わせて評価してしまう。その点あにこれめんどくさいと思ってる。基本物語が良くないと話にならないから。でも今回はああ良いんじゃない?って思って音楽も評価してる。まあ物語の評価と同等か?と言うと疑問もあるが、いつもよりは適当ではない。