中島野球しようぜ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 1.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
せっかく新風を巻き起こしたのに何故わざわざマンネリ路線に戻したのか、おすすめ度★★☆☆☆
みんなで叶える物語
ラブライブシリーズ第4作。舞台が新設校、キャストが新人、キャラが1年生からスタート、人数が5人という初の試みが多い。
作画についてはちゃんとよく出来ている。背景に位置する話の出来はどうあれライブシーンは曲と作画共にインパクトがあってとても良かった。
しかし、シナリオ面やキャラ描写については低レベルと言わざるを得ない。序盤こそやさぐれ主人公のかのんの立ち直りやスクールアイドルとしての頑張り、仲間を集める所はまあまあよく描けていたが、7話以降何を血迷ったのか、サンシャインひいては無印の問題点を引き継いだマンネリ路線へシフトして急転直下で失速してしまう。
というのも、設定からしてありえないと思われた廃校問題を無理やり発生させ、話を支離滅裂にしてしまっている。恋の家庭事情の話もひどく雑に描かれており、恋に対するヘイトチャージがあまりにも凄まじく、話のガバと不快感のダブルパンチで失速してしまう。設立1年経たずに廃校の危機?馬鹿じゃねぇの?
その後もサンシャインでさんざ迷惑を掛けたカプゴリ押しシナリオも発生(クゥすみ帰国ギスギス問題)。すみれへの悪評や可可の故郷の事情等のちゃんと描くべき描写も説明だけで不自然、不明瞭な点が多く、最終回もライバルチームのライブシーン無しで惜敗という雑な消化に空いた口が塞がらなかった。
声優の演技に関しては新人が多い都合上若干演技がぎこちなく感じる。嵐千砂都役の岬なこのようにそこそこ上手くある程度目をつむれる人もいるが、葉月恋役の青山なぎさはキャラも相まってか硬い。
虹ヶ咲に続きラブライブシリーズの新しい希望になるかと思われたが、作品の質の低さのせいで肝心の本作が役者不足という結果を招いてしまった。2期はこれよりさらに酷いという…