take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ま、どっかの大穴といい、穴ぐらに潜ってくヤツらはまともじゃないわな(誉め言葉)
そうさのぅ、私がはじめてダンジョンに潜り始めたのはいつのころっだたかなぁ・・・。
どっかのトレボーとかいう狂王の招へいに応じて、ワードナとかいう魔術師を倒しに行ったのが最初だったかなぁ・・・。
あれは当時の私にとってはなかなかにハードな冒険でなぁ、マッピングを繰り返し、全滅を繰り返し、レベルを下げられ、ひどい目にあったものだ。
おかげで、ダンジョンの最適ルートは今でも記憶に残っているほどじゃw。
だが、宝箱開けての「何が出るかな、何が出るかな~」が楽しくてのうw。
「村正」「手裏剣」が出るまでどれだけの時間がかかった事やら。
そして、最後の決戦であっという間に魔術師の爺さんを倒したのも、今となっては良い思い出じゃ・・・。
挙句に、もらえたものは>とどこで使っていいか解らないお金と家来(親衛隊)にしてやるぞとのお言葉・・・。
この後も引き続き類似のダンジョンに潜り続けることになる・・・と。
まぁ、繰り返しになるが私も含めてダンジョンに潜る奴なんて、まともじゃないんじゃよ・・・ほっほっほ。
さて、茶番は終わりにして、今作です。
まぁ、茶番で述べたように幸いこっち方面には適性のある視聴主ですので、大変に面白く、なんなら「あるある」も感じながらの視聴でした。
物語は、ダンジョンに潜る目的「前半も後半も含めてファリンの奪還」と
必然&趣味趣向「飯を食う≒モンスターを狩って食う」の2軸があり、これが物語中に出てきた卵のたとえの様に、時に目玉焼きになり、時にオムレツになり、時にいり卵の様になりで、ハイブリッドに進行していきます。
タイトルネタになっている「ダンジョン飯≒ダンジョンで食う飯」だけに特化せず、かといって無用なノイズにもならないいい塩梅で「目的」との共存に成功していたと思います。
この期の終盤でも、この物語の軸は大変わりをしておらず健在です。
さらに、少し大きくダンジョン自体の存在にまでお話が及び始めましたが、ここら辺は、まだまだ解像度は低い感じです。
作画については、元々の絵柄の「ゆるみ」みたいなものはありましたが、特に問題はなく、しっかりとカッチリと描かれていたように思います。
安心して視聴することができました。
ただ、苦手な人だと「嫌だな」と思われるところもしっかりと描かれているので、ここら辺は注意が必要かもしれませんが、まぁ、大丈夫でしょう。
声優さんも特に問題はなかったですかね。
キャラとして特に好きと言う訳ではないのですが、チルチャック役の泊 明日菜さんは上手に演じられていたかなと、印象に残りました。
子どもの様でもあり、オッサン臭さもある、冷静なようで、沸点も低め、仲間思いの様で、ドライでもあるいろいろな要素を含んだキャラを上手く演じておられたように思いました。
マルシル役の千本木彩花さんも好きでしたね。
このキャラクタもいろいろな感情、表情を見せてくれるキャラで、こちらも大変うまく演じられていたと思います。
音楽は好きでしたねー。
ケルティックな始まりから、どこかの青春アニメの様な始まりのOP好きでしたし、どっかのスパイ家族のにも合いそうな感じのOPも好きでした。
ワクワク感もあり、バックの絵と共に見ていると楽しかったです。
EDは単体ではそんなに印象の残るモノではない気もしたのですが、作品視聴後に映像と合わせてみると安心できた気がしています。
キャラクタは、そうですねぇ。
パーティメンバーはやっぱり安心して観ていられますね。
好きなランキングで言うと、ダントツでマルシルなんですけどね。
何しろ表情や感情が多彩で面白いです。
イヅツミが加入してからは、こちらもちょっと気になります。
こちらはまとまり感という意味ではまだまだなんですけれども、これからいろいろな面で変化していくであろう姿を見るのが楽しみに思っています。
ファリンもいいキャラっぽいんですけど、まだあまりわかりませんね。
ふわふわキャラながら芯の強いところもありそうなのですが、現段階では・・・登場機会が少なくて。
センシも今期の最終盤では過酷な体験をしてきている事が明かされましたが、食に対する執着と「生きる」という点にこだわる理由がはっきりしましたね。
しかし、まともな感覚であればおかしくなっても不思議では無い体験です。
そして、ライオス。
こいつは、とおして観た上で総合的に判断すると・・・かなりヤバい奴ですなw。
一見、フツーに見えるからさらにやべぇ。
レビュータイトルにある「まともじゃねぇ」が一番しっくりきています。
仲間に度々ドン引きされているのも無理はないって感じです。
とは言え、そこと同じくらいいい所もある(のだろう多分)ので、なんとか成り立っているパーティなんだろうと思っています。
あと、袂を分かったキャラ達も絡んでくるのはいいですね。
出会いと別れは冒険の必須要素ですから。
個人的には今期について言えば、前半の方が好みでしたかね、後半も面白いですし、物語としては必須なんですけど、シリアス度が少しアップしていましたので。
ただ、物語としては、まだまだ先がありそうな感じです。
ファリンには未だ手が届かず、第三者の介入も始まってきた様です。
既に次の期についての公式なアナウンスも出ているそうなので続きを楽しみに待ちたいと思います。