みのるし さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
結局生きるとゆうことはドントルックバックなのですよ
ボクのような昭和の人間はルックバックの前にドントが付く言葉のほうがなじみ深い。
Don't look back.
振り返るな的な。
ボストンってアメリカのバンドで大ヒットした曲名でもあります。
あとボブディランのコンサートツアー記録した映画も同じタイトルだ。
ボクなんかより少し若い世代になるとOasisのDon't look back in angerって歌がなじみ深いかも。
今思えば当時の時代的な価値観として『振り返らず前を向いていこう』とゆうのがあったのだろうと。
その頃とりあえずはまだ日本社会は成長していたのだから人々はみな前を向いていくものなのだと。
沢田研二さんの歌でもありましたな。『立ち止まるな振り向くな』
いい歌だったなぁ。
さてそれでルックバック。
振り返れとゆっているのかな?とゆうことでああなんか昭和の時代的な価値観はとうに古いものになってしまったのだなとまずはタイトルを見てそんなことを感じました。
映画を見始めてすぐに気が付きますが、まずは背中を見る/見せる/または背中が語る…まあなんしかそおゆう切り口なんだと。
『苦しいときは私の背中を見て』といったのは澤穂希選手だったなぁとかあまり関係ないことをなんとなく思い出しつつ。
これねぇ。何と言いますかめちゃくちゃ刺さりまくってガチ泣きしました。
58分と短いので間髪入れず2回見て2回ともガチ泣きしました。
2011年の東日本大震災もそうなんですけども、2019年の京アニ放火事件もやっぱりクリエイターにとって何かを根本から覆されたようなそおゆう影響があったのだろうなと思います。
ものづくりに向き合う姿勢とゆうのかしらね、いわゆるパラダイムシフト的な。
結局のところ最終的に藤野氏は京本氏に背中を押される形で前に向かって歩き出すってところでこの映画は終わったのだなとボクは受け止めたのですが、その心情に至るまでの藤野氏の心模様が痛すぎて刺さりました。なるほど心に深い深い傷を負いながらもやっぱり人間は前へ進んでいかねばならんと。
結局生きるとゆうことはドントルックバックなのですよとゆうことで
おお。昭和の人間の価値観もいまだ色褪せていないのだと。
ったく泣かせやがるぜ。
ありがとう。
素晴らしい作品でした。