maruo さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

地球の危機に再びヤマト発進　Ａ

かなり大きなネタバレなので要注意です。

今回の敵はズォーダー大帝を頂く白色彗星帝国です。
帝国は、移動要塞都市で行く先々の国家を滅ぼしては自らの支配下に治めており、次に目指したのが地球のある銀河系の侵略でした。

前作で地球を侵略したガミラス帝国の総統デスラーは、最後の戦いで瀕死の重傷を負ったところを、彗星帝国の蘇生術により助けられて蘇り、その庇護の下に置かれます。

デスラーはヤマトへの復讐戦を試み、激しい戦いの末に白兵戦となります。
その際、負傷した古代進（主役）をかばった森雪（ヒロイン）が、デスラーに銃口を向け立ちはだかります。
その姿に心を動かされたデスラーは、自分が地球を侵略してきたのはあくまでもガミラス民族の存亡のためであり、白色彗星帝国の侵略と略奪とは違うことを思い知らされ、白色彗星帝国と袂を分かちます。
帝国本体の攻略のヒントを森雪に教えたデスラーは、その場を立ち去り宇宙の彼方へと旅立っていきました。

さて、この作品の鍵を握るもう一人の人物が、テレザート星のテレサ（女性）です。
白色彗星帝国の銀河系侵略を察知し、これを地球に伝えたのと、最後の戦いで大きな役割を果たすこととなります。
そして、ラブロマンスも少し・・・。

この作品の最大の見所は、このレビューで詳細したとおり、デスラーとの和解のシーンだと私は思っています。
以後、デスラーはヤマトの盟友となり、共同戦線を張ったり、ヤマトの危機を救ったりするようになります。
この作品以降のデスラーがとても渋くて格好良いので、私は大好きです。

また、この作品は、映画「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」と結末が異なっていますが、松本零士の意向が強く反映されてたものになっているようです。