「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊-ゴーストインザシェル(アニメ映画)」

総合得点
86.4
感想・評価
1092
棚に入れた
6484
ランキング
196
★★★★★ 4.2 (1092)
物語
4.2
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.1

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4423 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

SFアニメの傑作

原作の士郎正宗によるサイバーパンクSF漫画「攻殻機動隊」を「 機動警察パトレイバー the Movie」の押井守監督がアニメ映画化した作品。
後の神山健治監督作品のTVシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」にも多大な影響を与えた。

世界観は、今からそんなに遠くない未来 西暦2029年
企業のネットが星を覆い 電子や光が世界を駆け巡っても 国家や民族が消えてなくなるほど 情報化されていない近未来

人々は、電脳化と呼ばれる技術でPC等を使わずに、人の脳で直接ネットワークにアクセスする事が可能になる。肉体面も義体化という技術開発で全身を人工物に置換、いわゆるサイボーグ化技術が可能になった。

主人公である草薙素子も脳と脊髄の一部を除く全身を義体化した、サイボーグである。
彼女は全身が義体のサイボーグであるが故に、持って生まれた自分という部品が限りなく少なく、人と機械の境界線が曖昧になっているこの世界で、自身のアイデンティティに苦悩する事になる。

1995年公開という古い作品ながら今観ても非常に良く出来ていて面白い。私は今観た方が設定をより、リアルに理解できると思う。その理由は現代は映画公開当時に比べ、ネットの普及率が格段に違う。当時にネット環境がある人間は限られた少数しかいなく、ネット環境がない人間からこの映画を観れば今よりも数段と難解な物に思えただろう。
それに比べ現代の私達にはPC、携帯電話等のネット環境が手軽に扱えるので、電脳化という技術も当時よりも、身近に、リアルに感じられる。
原作漫画の発売した1991年に、この設定を考え出した士郎正宗さんには脱帽。

設定以外にも映画ならではの緻密な作画で、登場人物の動き、銃を撃つ時の繊細な動作、退廃的な雰囲気の街並み、その全てに引き込まれる。
非常に良く練られた物語、圧倒される世界観、独特な音楽どれを取っても一級品。
定期的に観返したくなる作品の一つ。

SFアニメが好きで、まだこの作品を観ていない方には是非とも観て頂きたい作品です。

投稿 : 2018/05/14
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サンキュー:

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