ぱるうらら さんの感想・評価

3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

アンチ音夢と、ことりファンの圧力。

『D.C.if ダ・カーポ イフ』はPCゲーム原作、OVA前後編の学園・恋愛アニメです。



この作品のタイトルの『if』はそのままの意味にちょこっと脚色を加えた「Innocent Finale;『もしかしたらあったかもしれない、もう一つの可能性』（byさくら）」として取れるかと思われます。


もう一つの可能性...それは、D.C.本編で理不尽な事をのたまい、行動に移したメインヒロインを抹消。第2期で散々な目にあった“白河 ことり”が無事に“純一”と結ばれると言うそんなあったかもしれない可能性（苦笑）

そもそも、誰一人として『音夢は死んでしまった』とは言ってい無いので真相は不明。これはifの原作を買わないと分からないのでしょうか。色々と説明足らずで、さらに展開が急過ぎたので割とポカーンとしていました。

まさか、最大のヒロインであった音夢がほんの数秒どころか一瞬たりともその姿を見せる事無く物語が進行し、しかもいつの間にかお亡くなりになっているという様な設定には驚きでした。まぁ、亡くなった音夢を足場にしたアナザーストーリーを作った方が面白いモノが出来そうですけど。
また、第2期で数多く出現し暴徒化したアンチ音夢層と、元々居たであろうことりファンの怒りの声によってアニメ化したのではないかと私は思います。個人的には、第2期において音夢よりもアイシアの方に怒りを覚えたので…というより、“さくら”が好きだったので正直その辺はどうでも良かったりしますが...。


内容は終始シリアスな純愛モノで、とにかく雰囲気が全体的に暗かった。“ことり”と“ことりの義姉”の対話もちょっぴり切なく良い話なのだけど、暗い。そう言えば純一がふられるのを観るのもこの作品だけだった気がする。それも原因の大本は音夢。
結局のところ、音夢の息はこの作品にもしっかりと掛かかっていたのですよねｗ


ことりファンでは無かったり、このシリーズにあまり思い入れが無いのであれば、特に観る必要は無いかと。