こたろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
監督お得意のパターン
4話構成のOVA。1話がハーフサイズなので、実質はTVアニメの2話分です。
思春期の憤り。
悩みを抱えた若者。
よき理解者・相談相手。
将来のやりたい事。
見守り支える大人たち。
コンセプトは、同監督の作品「たまゆら」と同じだと思って問題ないでしょう。
山間の田舎町での女子高生達の、なんとなーく過ごしている日常の話。
高校生の時期なんて、それほど真剣に将来のことを考えて行動しているものじゃないですが、そんな自分の状況に行き場のない不安や苛立ちを感じている主人公が、周りの人に影響されたり諭されたりで、ちょっぴり変わっていく。それだけの内容です。
製作の関係上(ホンダ技研が協賛している)、二輪車がツールとしてよく出てきます。
前面で大プッシュしているわけではないですが、主要な登場人物達は皆バイク乗り。皆をつなぐ共通のアイテムとして重要な位置を担っています。
原チャリからアメリカンまで車種も多岐に渡り登場し、あたりまえですがディティールの描写も細かい。
ちょっと興奮しちゃいました^^
私自身、バイクは嗜んでいたので、ツーリングの楽しさや愛車に対する想いなどはよくわかるのですが・・・いまどきの若者に伝わるのかちょっと不安。作中で言っていますが、その気になれば「どんな遠くにも行く事ができる」って感覚は、二輪車に乗っていた経験がないと解り辛いかもしれません。
ここに共感できるかどうかで、本作の評価も変わってくるんじゃないでしょうか。
キャラ絵は可愛いですが、声優さんはイメージと合ってなかったです。
主人公のキャラ立ちもイマイチ弱かったですね。サブキャラの個性が強すぎて薄れちゃった感じではありますが。
正直、良くも悪くもサトジュン監督っぽい作品でした。
丁寧なキャラ描写はそれなり。でも予想の範疇内から超えることもなかったです。
素直に「面白かった~」っと絶賛できないのが歯痒いッス。
バイク好きの方は、あれやこれやで見所は結構あるので、オススメできますが
・・・・バイクはメインではないので微妙かもしれません^^;