「ジョジョの奇妙な冒険(TVアニメ動画)」

総合得点
82.5
感想・評価
1686
棚に入れた
8311
ランキング
356
★★★★☆ 4.0 (1686)
物語
4.1
作画
3.8
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.2

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

時代を超えた面白さ

 原作は既読。
 原作自体は割と好きな作品であったが、正直「20年以上前の作品を今更アニメ化しても
なあ・・・」というのが視聴前の思い。ところがいざ始まったらとにかく面白かった。
 冒険アクションものとしては王道的でありながら、随所に異端的要素が盛り込まれており、
その王道と異端がうまく絡み合っているというか。
 この異端的要素がうまく作用しているためか、先の展開が判っていても面白かった。しかし、
先を知らない原作未読の人はもっと面白かったのではないかと。
 更に主役の二人のジョースターを始め、敵にしろ、仲間にしろ凄くキャラが立っており、
キャラの妙だけでもかなり楽しめる。

 前半のファントムブラッドの方は19世紀という時代設定のため、全体的にゴシックホラー的
色合いが強く、モダンホラー全盛の今ではこういうゴシックホラー的作品は珍しい。
 ファントムブラッド、戦闘潮流のいずれもスタンド能力がまだ出てこなくて、波紋能力による
肉弾戦主体となるが、このファントムブラッドは自分の記憶以上に強靭な肉体のぶつかり合いと
いう色が強かった。この辺は主役であるジョナサン・ジョースターのストレートな性格による
ものかもしれない。
 まあ原作連載時は「北斗の拳」、「魁!!男塾」といったマッチョな男の殴り合いみたいな
作品が好まれていたから、これも時代性なのかな。

 後半にあたる戦闘潮流の主役ジョセフ・ジョースターの方は罠を掛けたり、駆け引きが得意
だったりと、真っ直ぐなジョナサンとは異なる性格。この二人の違いが2クールでも飽き
させない要素の一つかな。しかし、表面上の性格は違っても熱い正義感は同じで、この辺は
王道的。
 前述のように頭を使うのが得意なジョセフであるため、頭脳戦が堪能できるのがこちらで、
戦いの行方が二転三転していく展開は判っていても面白い。

 ジョジョと言うと、荒木語録とでも言うべき印象深いセリフ、独特の擬音、ジョジョ立ちと
呼ばれる個性的なポージングが印象深いが、アニメ化にあたってもその辺はうまく活かされて
おり、更に漫画のオノマトペをそのまま作画に入れたりと、全体的に作り手の原作愛を非常に
感じる。
 作品自体かなり熱い作品だが、この熱さを支える要素の一つにキャストの頑張りがあるように
思えた。とにかくキャストがノリノリであることがよく判る。

投稿 : 2013/12/07
閲覧 : 219
サンキュー:

8

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