「劇場版 モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵(アニメ映画)」

総合得点
62.8
感想・評価
107
棚に入れた
620
ランキング
4581
★★★★☆ 3.7 (107)
物語
3.5
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「海賊の時間」が帰ってきた

 原作は未読。
 タイトルこそ派手な荒唐無稽風な感じだが、実際は細かい設定がなされており、ていねいな
作りのスペースオペラといった印象だったテレビシリーズの劇場版。
 テレビシリーズの方は前半と後半ではややテイストが異なる感があり、前半は地味ながらも
緻密な印象で、後半はやや派手さを増した分、話作りが荒くなった感があった。それぞれに
魅力はあったのだが、個人的には前半の方が好きで、本作は前半のテイストに近い印象で
嬉しかった。
 派手さより緻密さを取ると、ともすればこじんまりとした作品になってしまうきらいも
あるが、弁天丸の亜空間における航行などエキサイティングな見せ場もちゃんとある。
 更に魅力的なキャラ達が危険な仕事もエンジョイしながら臨むことで冒険モノとしての
ワクワク感などはちゃんと保っている感じ。

 本作のメインゲストキャラである無限 彼方は、最初こそ自分の運命を恨んでいた。
 しかし、旅を共にする加藤 茉莉香もかっては数奇な運命に導かれながらも、自らの決断で
海賊船の船長になった経緯があり、この茉莉香の辿った道を追うように、彼方も最終的には
自身の決断で進むべき道を決める。
 この決断力というものは、このシリーズのテーマのような印象が強く、技能や頭脳に特別
秀でたものがあるわけではない(平均アベレージは高そうだけど)茉莉香が船長としてうまく
やっていけているのは、この決断力にあるように思える。これが彼女の武器であると同時に、
魅力でもあるみたい。

 話としては結構楽しめたが、ややあっさり風味で、劇場版ならではのスペシャル感がもう少し
欲しかったかな。
 ゲストキャラの彼方は悪い子ではないが、普通の子といった印象で、今一つキャラの魅力を
放つには至らなかったし、事件としてののスケールの大きさに較べて、敵の印象が薄かった。
 彼方を追うスカーレット・サイファなどはやりようによっては、もっと魅力的になったん
じゃないかと。

投稿 : 2014/02/23
閲覧 : 239
サンキュー:

4

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