「耳をすませば(アニメ映画)」

総合得点
87.8
感想・評価
1444
棚に入れた
9812
ランキング
139
★★★★☆ 4.0 (1444)
物語
4.1
作画
4.0
声優
3.7
音楽
4.1
キャラ
3.9

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ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

何度生まれ変わろうと、自分には本作のような青春は過ごせないと思う(笑)共感よりも憧れに近い青春描写が心を揺さぶる作品です。

読書好きの少女、月島雫が天沢聖司に出会い当初は反発しながらも徐々に惹かれていき、
恋に進路に頭を抱えながらもしっかり前を見据えて歩んでいく物語です。

子供のころは何も気にせず楽しんでましたが
今思うとずいぶん恥ずかしいこと言い合ってたんだなと微笑ましかったです(笑)
聖司が雫に「お前そんな恥ずかしいことよく言えるな」みたいなセリフがありますが
個人的に一番恥ずかしいセリフ言ってたのは聖司くんだとおもう(笑)
中学生でプロポーズすんなやw

りぼんで連載していた作品をアニメ化したということで少女コミックテイストの作品でした。
嫌味でもなんでもないんですが女性が描く恋愛という印象を受けましたね。
昔は雫や聖司目線で楽しんでたのかもしれませんが私もそれなりに年を重ねまして、
まわりの両親や家族の言葉にも耳をすませてしまうようになり、
聖司たちの夢を心から素直に応援できない家族の気持ちというのもよくわかります。
ですが中学生のころから将来の夢に向かって歩んでいく二人の姿勢は羨ましいですし、
こんな青春を過ごしたかったと素直にそう思いました。

アニメ作品は何かしらのイベント切欠で好きになることも多いですが
この耳をすませばという作品は出会って喋って好きになるという、
中学生という年齢を考えれば結構リアルだと思います。
そのくらいのころって理由なく簡単に人を好きになったりしませんでしたか?
僕だけかな(笑)
聖司は前から雫のことを知っていて意識してたみたいですがね。
しかしそれ以外は特にリアルというわけではなく共感できるポイントなどはありませんでした。
まず雫と聖司の出会い方が運命的すぎて憧れはしますが共感は出来ないんですよね。
まるで本の中の出来事のようなまさにそんな印象を抱きました。

そして今回観ていて初めて気がついたんですが作品の舞台が地元でした。
ある意味それが一番の驚きでしたね(笑)
電車がどう見ても京王線だったのでどこだここと気になって目を凝らしてみたら…
こういう発見もアニメの醍醐味ですよね、
子供のころはそんなこと気にして見てませんし今だからこそ気がつく部分だったのかも。

この作品を語るうえで欠かせない歌が「カントリーロード」
中盤で雫や聖司、お爺ちゃんにその友人たちで演奏するシーンは一番印象に残ってます。

雫も可愛いですが雫の姉ちゃんである汐が素晴らしい。
大学生で遊びたい盛りのはずなのに
母に代わって家のことをやって雫の将来のことも気にかけてあげる。
厳しい口調になるのは心配してるからこそなんですよね、今はそれがよくわかります。
結婚するなら汐お姉ちゃんがいいなぁ。

100分以上の作品にしては二人の距離の縮まる描写などは比較的少ないように感じました。
どちらかというと進路に関する苦悩のほうが多く描かれてるかな?
恋と将来に希望と不安を抱く少年少女を描いた青春ストーリーですね。
いい意味でも悪い意味でも青臭いので好きな人は好きでしょうし嫌いな人は嫌いかも。

この作品を観て変に斜に構えて受け止めてしまったシーンもあるので、
年はとりたくないものだなぁ、としみじみ。

【B+78点】

投稿 : 2014/04/13
閲覧 : 248
サンキュー:

8

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