「一週間フレンズ。(TVアニメ動画)」

総合得点
85.8
感想・評価
2601
棚に入れた
14219
ランキング
215
★★★★☆ 3.9 (2601)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

いおりょぎ  さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

シナリオも作画も良くできた青春物語(*´∇`*) 「一週間で忘れちゃう」には多分いろんな意味があるんだと思うのは自分だけかなぁ。(全話視聴再レビュー)

原作コミック未読。
全話視聴しました。
ブレインズ・ベース製作。

全話見終わった印象は、かなりの良作だったと思います。

ブレインズ・ベース製作ですね。前々期の「ディーふらぐ!」前期平行放送だった「僕らはみんな河合荘」と自分の中ではヒット作が続いていて、評価高くなりました。

作画は水彩パステル系の柔らかい画風で高感度大でしたね。
全編丁寧に作られていて、作品の質にとても貢献していたと思います。

ストーリーはタイトル通りなんですが、一週間で友達の記憶をなくしてしまうため友達を作ることを諦めていた藤宮香織(ふじみやかおり)と、藤宮と友達になりたくて一所懸命なクラスメート長谷祐樹(はせゆうき)の二人の主人公と、長谷の親友でクールな桐生将吾(きりゅうしょうご)や天然度忘れ系の女の子山岸沙希(やまぎしさき)をめぐる不思議な青春物語です。

主人公二人の声優は長谷くんの山谷祥生さん、藤宮さんの雨宮天さんともに主役は始めてだったようですが、とても好演されています。

声優陣は主役二人以外も新人の方が多かったようですが、昨今の同じ声優さんに偏ったキャスティングに慣れてしまったせいか、却って新鮮で好印象でした。

以下ネタバレ感想になります。

藤宮さんは可愛いし、とても素直でいい女の子です(〃∇〃)
{netabare} 藤宮さんみたいに純粋で可愛い女の子はなかなかいないよね。
まあ、長谷くんが惚れるのも当然。
でも、優しくて本当に素直すぎるんだよね・・・。

小学生の時は人気者で、常に周りに友達がいてっていうのは、藤宮さんの本当に優しい心が生み出した当たり前の光景だったんだと思う。

でも、純粋な人ほど、不意に突かれる不用意な言葉で、普通の人の何倍も傷つくことになることが多いんじゃないかな・・・。

藤宮さんが、記憶をなくしたいきさつは、自分は他人事とは思えない節があって、途中で九条一が転向してきたときは、見ていられなくなってしまいました。

でも藤宮さん最後頑張ったよね。
正直、元気な終わり方でほっとしました。
※これでバッドエンドだったらレビュー書いてないな^^;{/netabare}

長谷くんってへたれだよね。
{netabare}そもそも藤宮さんへの動機が不純?だったり、行動が全て桐生くん任せだったり、そのくせ桐生くんへの態度が横柄だったり、いろいろイライラさせてくれました。

でも最後、九条から事情を聴いた後、藤宮さんへの態度が変わっていったのには、少なくとも気持ちは分かるって思った。

自分が好きな人への好意が、その人の笑顔に繋がらないかもって思ったときに、自分だったらどうするかと考えたら、同じ行動してたと思うから。

最後は藤宮さんに救われたよね。
まぁ、へたれだったし、イラっともしたけど最後は、そこそこかっこよかったぞ。{/netabare}

桐生くんの無愛想おせっかいと、山岸さんの天然ぼけキャラがアクセント
{netabare} この作品は、この二人がいないと全く成立しません。

そういう意味で、ほぼ主役と言っても過言じゃないですね。

特に桐生くんの無愛想なおせっかいには、いい意味で感心しました。
こんな親友がいたら、人生いろいろ変わるよね。

そして山岸さん。
話が重たくなると、彼女のキャラがとても救いでしたね。

小学校時代のいじめに関して、あまり深く触れられなかったけど、その過去があったからこそ、藤宮さんの障害の事も、なんとなく楽観的に見えました^^

そして桐生くんと山岸さんの恋愛展開には少々驚きながらも、微笑ましくもありました。{/netabare}

九条一って悪いやつじゃないよね
{netabare} 本作では、一番の悪者だったけど、本当はいいやつだったよね。

別のレビューでも書いたかもしれないけど、小学6年頃の男子って女子にくらべてとっても子供なんだよね。

だから九条がとった行動は否定できない。
だって、九条も藤宮さんが好きだったんだから仕方ないよね。

九条登場の時は、こんな展開想像できなくて、視聴断念しようかと思ったけど、あにこれのみなさんのお陰で乗り越えられました(*^_^*){/netabare}

一週間で記憶をなくすことについて(気にならない方はスルーしてね^^)
{netabare}この作品の肝である、主人公藤宮かおりの『一週間で友達の記憶だけがリセットされる』という設定に違和感を感じる人が少なくなかったみたいですね。

確かに「毎週月曜日にリセットされる」とか、「友達の記憶だけなくす」とか通常考えられない症状に戸惑わないわけではないけど、自分には作者が伝えようとしたい真意を感じたような気がしました。

人って誰しも「忘れたい記憶」とか「思い出したくない光景」とかってもってるんじゃないですか。

殆どの人は、普段は忘れていたり、特に日常生活では支障がなかったりして、そんな些細なことに気が付かないでいたりする。

でも、本当に深刻な傷つく出来事とかあると、日常生活にすら支障があることがある。
トラウマっていうやつだよね。
そういう人たちを世間は心の病とか言って病気という一言で済ませちゃう。
でも、これって実は誰でも陥る可能性があって特別なことではないんだと思う。

この作品でいう「記憶障害」は人間が生きていくための防衛本能だと思った。

人って不思議なもんで、危険って分かってることには普通は手を出さない。
でもそれは意識して避けてる場合が殆どだけど、それが無意識になったのが本作の「一週間で友達の記憶だけなくす」という設定に辿りついたような気がしてならない。

無意識に働く自己防衛本能は、通常の生活をしていくには時として残酷だったりする。
時にアニメとかでは、多重人格っていう表現で表されたりする。

そうじゃなくて、その症状をリアルに描くと、かなり暗い物語になってしまうので、敢えて「一週間で友達の記憶だけ忘れる」っていう設定に至ったのではないかと。

結果的に言うと、受け入れられない人にはあり得ない設定だけど、大丈夫な人には、いい意味で、そういう障害を持つ人の断片でも伝わったようなきがするな。

ちなみに自分は記憶障害ではありません^^;{/netabare}

総括

作画も脚本も良くできており、記憶をなくす設定さえ受け入れられるなら、是非見て欲しい作品と思いました。

最後はどうなることかと焦りましたが、よい終わり方だったと思います。
綺麗な終わり方だったので、二期があるか微妙ですけど、原作は続いているようなので、あれば必ず見たいです。

OP・EDも作風にマッチして、爽やかないい曲です。

いつも長文最後まで読んでいただきありがとうございます(*^_^*)

以下初回レビューです。
《テーマは少し重いけど、作風は爽やか(*^_^*)和み系の、いい感じですよね(´ω`)OP・EDも良いですね!!(1話感想)》
{netabare}原作未読。

1話視聴しました。
自分はこういう作風すごく好きです(*^_^*)

制作は、なんと終わったばかりですが、あの「ディーふらぐ!」も作ったブレインズ・ベースですね。
未視聴ですが、あにこれでは高評価の「夏目友人帳シリーズ」や、「デュラララ!!」、一般でも話題だった「輪るピングドラム」など、いろんな意味で注目作品を作ってますね。

第一印象は、すごく良かったです。
自分の語彙力がなくて、上手く表現できないですが、爽やかっていうイメージかな。
1話がもう最終回みたいなんだけど、タイトルとおり「1週間で記憶を無くしちゃうっていう」っていうのが短い尺で表現されてます。
ちょっと重いテーマだけど、却ってこれから1クールどうやって進めていくのか、いい意味で気になります。

作画・OP・EDも含めて、観ていてちょっと心が和む感じで、テーマと逆で不思議な感じ。

そして、声優スタッフは殆んど、主演級が始めてっぽい方たちが殆んどみたいですが、作風に上手くとけこんでいい感じですよ。

いきなり、結論が出ちゃってるので、どうやって展開するのか気になるし、何といっても、雰囲気がすごく良くて、視聴継続決定です。{/netabare}

投稿 : 2014/07/06
閲覧 : 578
サンキュー:

65

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