「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(アニメ映画)」

総合得点
76.6
感想・評価
442
棚に入れた
2785
ランキング
680
★★★★★ 4.1 (442)
物語
4.2
作画
4.0
声優
3.9
音楽
4.1
キャラ
4.1

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ネタバレ

蓬(Yomogi) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

細田作品視聴としては四作目。非常に面白かったです。

見終わった後に「やっぱ上手い」と素直に思ってしまった。
とにかく見ていて気持ちいいのだ。

テンポが生理的に気持ちのいい。心得ている。
レイアウトもとにかく隙がない。本当に気持ちいい。
部屋の隅からの引いたアングルもその中に配置された人物も、構図がパーフェクト。
奥と手前を自在に動き回るキャラクタも独特で効果的。上手い!

脚本については練り込んであるタイムサスペンスもので、伏線もきちんと消化し、エンタメとして高い完成度。
子供向け作品な割にリアリティを組み込んでいるところは非常に好感が持てる。
子供にこそ組み立てのしっかりした作品を見てもらうべきだと思うので。

キャラがしっかりと立っているし、笑いどころもあり、シリアス部分もあり、やはりテンポもいい。
自分はテレビシリーズを見ていないのでキャラクタには面識がないのだが、それでも感情移入ができた。少年たちが可愛らしい。
ひとつ難点を挙げるなら小学生の割にませてるな、ということ。台詞が大人の観客向けのものが散見される。

作画はとにかくかわいい。子供らしい頭身のキャラクタがチョコマカと良く動く。
喜怒哀楽がはっきりしているので表情も面白かった。
とくに無印の劇場版の方は子供の無邪気な仕草が丁寧に、そして気持ちよく動いていた。

デジタル空間の表現は細田氏お得意のホワイトバックにモノグラムが浮遊する表現で、やはりインパクトがある。
ここの部分は主線に色がついている。
またラストシーンでは主線無しの表現も出てきて面白い。

演出は繰り返し、同じ動きの人物、意味深な背景など、細かい作り。
手法として確立していて完成されているように感じる。

全体的に「気持ちいい」がキーワードだった。
考えさせられる、では決してない。
とにかく映像として気持ちいい、演出として気持ちいい、話の流れとして気持ちいい。
細田氏の特徴は「気持ちよさ」だと思う。

投稿 : 2014/04/14
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サンキュー:

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