chariot さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
タイトルなし
75分のフルCG映画です。
飢饉に苦しむ時代に生きる少年と村人たちの「生」をテーマにした作品。
キャッチコピーは「眼を、そむけるな」だそうです。
そのコピー通り、生きる為には食わなければならない・・・けれど人として生きる為には人の道を踏み外してはいけない・・・
視聴者は厳しい選択を突きつけられます。
{netabare}人に触れ、アシュラが少しずつ変わって行くのに対し、
村の貧困は更に加速し、人である事を忘れ生きる事に執着を見せ始める村人。
最後まで人として生き、死んだ娘。{/netabare}
作中、常に流れ続ける陰惨な空気。
それを見事に表現する作画。
重いお話ではありますが、飽きる事なく観終える事が出来ました。
ちなみに人肉を喰らうような演出(モロではない)がありますので苦手な方はご注意ください。