「美少女戦士セーラームーン(TVアニメ動画)」

総合得点
71.1
感想・評価
264
棚に入れた
1562
ランキング
1373
★★★★☆ 3.8 (264)
物語
3.8
作画
3.5
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

雷撃隊 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

90年代の中核にして女尊男卑の時代の幕開け

新作の情報が入ったのでちょいと思い出を語りつつおさらいをしようと思います。当時中学生。始まった時は女の子が主人公でもかっこいいアクションマンガできるんだー、と感じた。女子の間で人気が出て男子にも隠れファンがチラホラ。でもって自然と男女関係無く共通の話題に。少女マンガだけどジャンプやサンデーと同格の作品としてみんなで楽しんだものだ。僕はマーキュリーこと亜美ちゃん推しだったなー。これ、魔法少女+バトルものの基礎理論を確立した名作だ。例えばアニメ初心者に説明する場合ロボットものは「ガンダムもどき」だし宇宙船ものは「ヤマトもどき」だし、女の子が主役の戦闘ものは「セーラームーンもどき」といえばイメージは伝えられる。「まどか」や「なのは」も「セーラームーンみたいなやつ」で概ね説明がつく。アニパロでもさんざん元ネタにされている。やはりパクリの元ネタにされる作品は偉大だ。主題歌の「ごめんね、素直じゃなくて」は「さらば、地球よ」なんかと並ぶ名曲でみんなが知ってるフレーズだろう。

アニメ誌の表紙から男性キャラがめっきり減ったのもこれがきっかけだ。男性客相手のコンテンツでも女の子が主役でもOKという風潮が出来上がりいわゆる萌えキャラのマーケットが確立されてゆく。セーラームーンの前と後では明らかにアニメキャラの男女比が逆転している。恐るべし。でも男性キャラの単独の需要や商品価値が低くなって久しいのも恐らく本作のせいだろうか。アニメキャラの女尊男卑時代の幕開けだ。

まだ萌えなんて便利な言葉がない時代なのにキャラの古さを感じないのもすげー。うさぎちゃんはツインテだしレイちゃんは巫女さんだしキャラ属性は今でも十分通用する。フェイト・テスタロッサや暁美ほむらの横に月野うさぎがいても違和感感じねーぞ。

名台詞も多し。「お願い銀水晶、みんなが信じようとしたこの世界をもっと私に信じさせて」は未だに好きな台詞。「我が守護木星、雲を呼べ、嵐を起せ、雷を降らせよ」とかカッコイイ。タキシード仮面の「バカヤロー、怪我は無いか」も捨てがたい。みんなそれぞれ見せ場があっておいしいよね。まだアニメが「みんなのもの」だった頃の作品っていいよね。

声優もすげー。これに出てる人達ってアニメの中核の作品を網羅している。
ガンダム、EVA、銀英伝、ヤマト、キャプテンハーロック等、挙げればきりが無い。久川綾さんが「なのは」に登場した時は特撮における宮内洋みたいで嬉しかった。

結局ロボットものが「ガンダムとその他大勢」の域を出ないように萌えアニメもこれの呪縛から離れられないんじゃなかろうか。昨今テンプレな萌えキャラの数々、多かれ少なかれこれの影響を受けている。言い方を変えればベーシックスタイルで基礎問題集みたいなものなのでチェックしておいて損はしない。EVAと並んで90年代の中核だしこれを見ずして和製アニメは語れないぞ。

新作の予告見たけど、作画が原作コミック寄りになっていた。ちなみに僕は只野和子さんのデザインが好きだけど。主題歌はモモクロだけどなんと作曲はあのSOUND HORIZONのREVOさんだ。月野うさぎの映像とREVO節がなんか面白かった。SHファンの僕としては領拡でSHバージョン披露して欲しいな。三石琴乃さん、20年ぶりなのに声変わってなくて感無量。小清水さんや野島さんたち偉大なキャラをどう演じるのか楽しみ。プレッシャーにまけずがんばってほしいな。

とりあえず20周年おめでとう。新作もがんばれ。

投稿 : 2014/06/16
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サンキュー:

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