ゼルミナ さんの感想・評価

4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

個人的殿堂入り作品。

人生のハンドルを曲げられた作品とも言う(笑)
平野俊弘、垣野内成美、川井憲次、会川昇、森木靖泰…
スタッフ名をあげるだけで体温が上昇するわ！(笑)

ヒロイン・美夕のキャラクターが当時、本当に衝撃だった。
渡辺菜生子さんの透明な声的にも、物語的にも、作画的にも、演出的にも。
四つの物語で意図してキャラクターを変えているのも素晴らしい。

当時のホラー漫画ブームの系譜に連なる作品だが、美夕のミステリアスで超越的なキャラクター付けと、「神であり悪魔でもある神魔」の概念は今に至るまで様々な作品に影響を与えていると思う。
（もちろん、本作に先行する数々の名作あっての事ではあるが）
非人間型で非動物的なモンスターデザイン、最近はめっきり減ったなぁ…寂しい(笑)

”美少女もの”とは思えない、切なくも何処か冷笑的な物語も魅力の一つ。
川井憲次の音楽、あと、物語の要所で挿入される硬質なSEがたまらなくマッチしてるんだ。
SE一つで世界観を作るってホント凄いよね、と。

もちろん、語り手である一三子さんを演じる小山茉美の芝居と、納谷悟朗のナレーションは素晴らしいの一言。

もうベタ褒めで恥ずかしいのだが、これでも書く寸前に見直してるんですよ(苦笑)
何やかや言って80年代OVAが自分のホール・オブ・フェイムなんだなぁ(笑)