「コードギアス 亡国のアキト 第2章「引き裂かれし翼竜」(アニメ映画)」

総合得点
68.5
感想・評価
493
棚に入れた
3581
ランキング
1726
★★★★☆ 3.8 (493)
物語
3.7
作画
4.1
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おっぱいが大きい上に紐パンは反則…

当初の予定よりも大幅に遅れてやっと上映された『亡国のアキト』の第2章。
これだけ遅れてしまったこと自体があまり誉められたものではないが、内容に関しても不安な点が目についた。
本作の物語の骨子は主人公の日向アキトの所属する特殊部隊である「wZERO」部隊がブリタニア軍と対峙するユーロピア共和国連合(E.U.)軍の大部隊を支援するために、後方からのブリタニア軍に対する奇襲という無理難題を遂行するというものであり、激戦の中でアキトはブリタニアの騎士である実兄のシン・ヒュウガ・シャイングと再会することになる。
この展開自体は問題ない。
ロケット(アポロンの馬車)によって宇宙空間に飛び出し、そこから敵の背後に降下するという作戦は素直に凄いと思えるものだったし、戦闘シーンの迫力も素晴らしかった。
しかし、本作には50分しか時間がないのに無駄な部分が多い。
そのため、重要な部分が描けなくなっている。
特に、新たに「wZERO」部隊に加わった佐山リョウ、成瀬ユキヤ、香坂アヤノの3名の反乱に時間を割き過ぎていると感じた。
この3人の物語はメインではないにもかかわらず、2回にわたって彼らの反乱を描かねばならない理由があったのかと疑問に思った。
しかも、2回目の反乱は「wZERO」部隊がブリタニア軍の占領地域に降下した後であり、仮に、反乱が成功してアキトとレイラを殺害したとしても、その後の展望があるとはとても思えない。
また、アシュレイ・アシュラを始めとして背景が深そうなキャラが少なからず登場したのも気になった。
『亡国のアキト』4部作が全て50分ずつだとすれば、このシリーズはTVアニメでいえば8話分であり、第2章の終了時点で残りは4話分しかない。
TVシリーズが全52話もあったにもかかわらず、設定やキャラ描写の消化不良を起こしたことを考えると、危険な兆候があることは否定できないだろう。
サブキャラに関してはあまり深入りしない方が賢明である。
本作の最大の問題点は設定の重要部分が劇中で示されていないことである。
特に、神聖ブリタニア帝国のE.U.攻撃を担っているユーロ・ブリタニアについて。
ユーロ・ブリタニアは市民革命によってヨーロッパを追われた貴族達の末裔なのだが、彼らはブリタニア皇帝とは異なった思惑で動いている。
彼らは祖先の土地を奪い返そうとしているが、実はブリタニア本国からの独立を企てており、それゆえ、国土や市民に犠牲が出ないようにしているそうだ。
このようなユーロ・ブリタニアの思惑は筋が通っており、これはこれで面白いと思う。
しかし、この設定は劇中で明確に示されておらず(それを表すはっきりとした台詞もなかった)、映画館で特典として配布されていたリーフレットに書いてあった。
厳しいようだが、劇中で描かれないものは「無いもの」と解釈されても仕方がない。
まして、物語の枢要部分は作品の中で明確にしておくことが必要である。
また、シンが何故ギアスを持っているのか(誰が与えたのか)、アキトがギアスを受けながら何故死なずに生きているのか、二人の関係、シンの目的等々も不明なままである。
これらは今後明かされると思うが、本作である程度は示していてもよかったと思う。
さて、この映画では本伝のメインキャラクターが登場する。
枢木スザクに関しては第1章上映後の予告編で登場することが示されていたが、本作ではもう一人ジュリアス・キングスレイというキャラクターが登場した。
しかし、このキャラクターはどう見てもルルーシュで無理矢理に登場させた感があり、本伝との整合性がつくのか少々疑問ではあるのだが、これで何となく先の展開が読めたかもしれない。
残り時間が50分+50分、計100分しかないことを考えると(第3章以降は上映時間が増える可能性もある)、私が望んでいたゼロレクイエムを含めて新たなストーリーに作り直しという方向は望みが薄い。
となると、シンの率いる聖ミカエル騎士団はアキト達「wZERO」部隊が打ち倒すとして、それ以外のヴェランス大公を始めとするユーロ・ブリタニアの主だった面々はスザクとジュリアス(ルルーシュ)が掃滅するという展開になるのではないかと考える。
そうすれば、何故ユーロ・ブリタニアが本伝に出てこなかったのか説明がつく(強引であるが)。
その後はブリタニア本国がE.U.への本格的侵略を開始し、「wZERO」部隊も敗れてパリが陥落、E.U.は崩壊へ向かう。
これはあまり楽しくない展開だが、こうすれば物語を本伝と上手く連結させることができるだろう。
本作の評価だが、少なからず問題点や危険な兆候があるのは事実である。
しかし、まだ4部作の2作目であり、挽回や修正は不可能ではない。
4部作全体として見れば、次の第3章の役割は大きい。
第3章で大体の謎を明らかにして最終章への地ならしをしておかないと、結末に上手く持ち込めない怖れがある。
また、新主人公であるアキトとレイラがTVシリーズの主人公であったスザクとルルーシュ(ジュリアス)に食われてしまわないように注意しないといけない。
スタッフは用心して制作にあたる必要があると思う。

投稿 : 2014/08/18
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