「劇場版美少女戦士セーラームーンR(アニメ映画)」

総合得点
69.1
感想・評価
63
棚に入れた
476
ランキング
1106
★★★★☆ 4.0 (63)
物語
3.9
作画
3.8
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.0
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見る者すべてを魅了する本当の愛

本当はTVシリーズの方から書きたかったけれどひとまずこちらから書くことにします。

TVシリーズ(無印、R)の設定を知らないと十分に楽しめないと思うので、この映画を見る際は是非そちらからお願いします。
かなり長いエピソードですが、その労力に見合った感動を与えてくれます。
全く知らなくても凄さは伝わるかも?

あらすじ
{netabare}
バスに乗って遠くの花園まで遊びに来ていたうさぎ、レイ、亜美、まこと、美奈子、衛、ちびうさ達七人。

温室を見て回ってから外にある広大な花園へ出ると、突然風が吹き荒れ謎の青年が現れた。
彼はフィオレと名乗り、衛とは昔からの知り合いであり約束を果たしに来たと明かす。
また風が吹き荒れるとフィオレの姿は無かった。

謎の青年フィオレの目的、衛との関係は何なのか。そしてうさぎ達の直面する危機とは。
{/netabare}


この映画は本当に先の展開を読ませません。次から次へと台詞や描写の欠片を紡いで驚きを見せてくれます。


TVシリーズのRはおそらくReturnsの意味でしょう。そしてこの映画のRはRevenge。ある壮大な復讐劇が裏で糸を引いています。

激しい憎悪をぶつけてくる相手に対してどう向き合うか。そこにセーラームーンが答えを見せてくれる。全力で応えてくれる映画です。


セーラー戦士は皆それぞれ違う変身ポーズ・変身BGMで華麗な変身を遂げますが、その中でも別格の美しさを誇るのがセーラームーン。

主人公が主人公らしく輝き、期待に応える活躍をしてくれるのがなにより素晴らしいと思います。やっぱり主人公は一番じゃないといけません。

マーズ、マーキュリー、ジュピター、ヴィーナス各々がセーラームーンを信頼して彼女を援護し、ちびうさ、ルナ、アルテミスも彼女を見守り、そしてエンディミオンが最も近くで彼女を支える柱になる。

全ての仲間がセーラームーンを味方し、彼女の力の糧となっていく。アニメ至上最もセーラームーンの魅力が集約された瞬間です。

闘うことはあっても、最後はやはり分かり合うことでしか終わらない。そのためにセーラームーンが与える愛の深さは胸を打ちます。

「愛」や「感動」って言葉はあまりに氾濫しすぎています。どんな歌にも映画にもあるようなありふれた表現。そう思っている私達にも今一度新鮮なものを与えてくれるのがセーラームーンだと思ってます。


敵となるフィオレは過去に囚われ、そのせいで衛に執着しています。

しかし過去に囚われているのは皆一緒。実はレイも亜美もまことも美奈子も衛も辛い過去があったのです。

特にフィオレと衛は対となる存在として描写されています。同じ過去を共有する二人。辛い過去があった二人。その二人を現在分かつのは何か。

それは{netabare}
自分の事を愛し支えてくれる存在。また逆に愛したい、支えたいと思える存在(=うさぎ)の有無。
他の皆もそれは一緒で、うさぎが居てくれたから辛くても挫けなかった。そうした愛の有無が二人を分かつもの{/netabare}
であったのです。

セーラームーンが如何に皆から愛されているか、如何に皆を愛しているか、強く伝わりました。



劇中歌・主題歌の『Moon Revenge』が素晴らしいです。

まずこの曲の美しくも激しい歌詞、リズム。
単なる復讐ではなく、その裏にある激しい愛情を見事に表現しています。

それから劇中歌として用いられるタイミング。これはあらゆるアニメにおいて教科書的存在となるべきほど的確です。

視聴者の熱気が最高潮になる、まさにその瞬間で流れ出す興奮。これぐらい挿入が優れているのはドラえもんの宇宙開拓史位しか知りません。

裏表の意味を持つこの曲を、その使用する瞬間によってはっきりと主張させる。凄いと思います。



セーラームーンは、【愛とは?正義とは?和解とは?】そういった難しい壁に立ち向かっていきます。

強ければいい、相手を倒せばいい、敵が居なくなればいい。それだけじゃダメだ!と悩み苦しみ、自身の力を最大限使って全てと分かり合おうとする姿は戦士ではなく女神の振る舞い。

女神が見せてくれる大きな愛の結晶、それがこの映画だと思います。

投稿 : 2014/07/20
閲覧 : 260

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