ラスコーリニコフ さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

単純明快な作品。あと18話について

昔漫画で見たナーのノスタルジー先行で見たアニメ
大抵そうやって選ぶとハズレを掴むのだが、これは最後まで見れた。
すっきりした絵と、分かりやすい内容で、話がサクサク進む。

もうザ・昔のマガジンど真ん中、この漫画読んでた頃は萌えとかって
言葉自体無かったなーって、・・ウィキ見るまで思ってたんだけど、
漫画の連載が2005年24号から2008年24号？もっと昔に読んでるはず、
というかその頃にマガジンは読んで無い。多分、漫画喫茶でまとめて
読んで、記憶を捏造したんだと思う。けど、もう知らない


レースものにありがちな物理的にあり得ない追い上げも多いけど、
そーゆー事は気にしたら負け。盛り上がれば良いよ

第18話 Deeds, not words.は何回も見た。見まくった。
本編は一回通して見ただけだけど、それ以上の時間18話の後半を見た
気がする。って話はネタバレになるか分からないな



・・もうネタバレとして書こう。



＜18話＞

クロスケの「呼吸が乱れ始めている」のところから始まる、おそらくは
作品を通して最大の山場、俺の中で漫画スラムダンクの山王戦に匹敵する
な、なんだよこの展開・・。人間と競走馬を比べるのもどうかと思うが、
競馬漫画の名場面、最終回と同種の高揚がある。

振り返るかどうかの決断に、色々な情報を冷静に分析しまくるクロスケ
そんなに気にしなくて良いだろｗどんだけ格好つけたいんだよ
・・いや、振り向けよ、明らか脳筋だらけじゃねーかお前の後ろｗ

「気配を感じろ・・深澤、兵頭、そして寺尾も来ている」この先の台詞ｗ
更には、気配でそんな事まで分かるわけねーだろがな状況把握ｗｗ

そして、「お前かー！篠崎！」からの圧倒的なスピード感
ワンダーボーイとかって言葉は聞きたくねーけど、このスピーカー人間の
「行けー！」とか「走れー！」とか「きたー！」とか「すげー！」とか
「はえー！」とか「なんだー！？」「おおおおおー！」とか、こいつ等に
給料払ってやりてーよ。ホント

「なんやと！？またスピードを！？」　この単純で魅せる兵頭の台詞ｗ
「なに！？ギアを、更に、重く！？」　　寺尾の台詞ｗ見えんのかよｗ

ギアの細かい作画と動き、そしてスローの描写、分かってるなー・この
アニメの製作側、どうすれば見せ場がより盛り上がるかを

スピーカーどもの「す・すげぇ・・」「ど、どこまで加速するんだ・・」

良い仕事してるよ。このスピーカー共

「どこまでいくのかー！どうなってしまうのかー！」の後に
「まだまだ加速する・・！」の馬鹿そうな女アナウンサー、素晴らしいｗ

これF1クラスのスピード感に仕上げてる・・ってかもっと速いなこれ
おそらくこの4人が映る一瞬が時速400kmくらいだなｗｗ


深澤に使いまわしシーン、少し前に兵頭にも使いまわしシーンあったけど、
これ使い回しシーンの使いどころが良いんだな。ウザくない程度に重要な
場面をほんの少しだけ、使いまわす。今度はクロスケに使いまわし・・、
あーやっぱりウザくはない。単に時間を埋める用の使い回しじゃなくて、
こーゆー魅せる使い回しは中々ないな。

寺尾ｗｗｗ
そう、この絶対吼えないようなキャラが吼えてからの出来がありえんｗ

「寺尾が吼えたー！！」で主題歌に入って、「逃げるゼッケン～」って
やっぱりこれ雰囲気が競走馬なんだよ。このゼッケンと名前を次々に読み
上げるだけのアナウンサーの声と音楽とシーンの絡み具合が絶妙過ぎる
この名前も覚えて無いワキ役や、おっちゃんと全く心境が一緒になる
落ち着いてなんてられねーよ馬鹿野郎


女の長い使いまわしシーン・・はそうか、サビを吼える篠崎に合わせたのか
芸が細かい。こうやって気にしながら見ると色々分かってくるな

深澤の唖然とした顔のスロー、そして女の使いまわしシーン入って、また
唖然とした顔のスロー、ゴールした後の無音・・あーここの使いまわしは
必須だなきっと。回想の顔が歪んでるダメおっさん達も、良い仕事してる。
そして吼えて、父親が新聞破り捨てて、眼鏡娘の唖然とした顔。と

この父親と、ラジオ聞きながら高揚していく女も話盛り上げる重要な要素。
だな、多分。アニメ作る訳じゃねーけど色々分かった気がする。

これ出てくるキャラの背景分からん人が18話だけ見たらどう映るんだろ
ディープインパクトのレースみたいに楽しめそうな気がするんだけどなー
・・まあいいや。とりあえず、もう一回クロスケのところから見よう