りぼんおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのりぼん成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月18日の時点で一番のりぼんおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.7 1 りぼんアニメランキング1位
満月をさがして(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (202)
1327人が棚に入れました
主人公・神山満月は、最愛の人・桜井英知との約束で歌手を目指している12歳の少女。ところが喉の病気が原因で、彼女は声を捨てて命を永続させる方を取るか、このまま命日を待つかの選択を迫られることとなる。
そして彼女の前に「タクト」と「めろこ」という、彼女の死を阻止する者を満月に出会わせないようにする役目を仰せつかっている2人組の死神が現れる。

声優・キャラクター
myco、斎藤恭央、本多知恵子、小川輝晃、木村良平
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

健気さが光る正統派変身少女&アイドルもの

◆『りぼん』連載マンガ原作の「歌う」変身ヒロイン

本作はいわゆる変身少女ものですが、『美少女戦士セーラームーン』の大ヒット以降に隆盛した「美少女戦士/バトル系魔法少女」では全然なくて、古き良き正統派変身ヒロインもののイメージを良く保った良作であるように思いました。

簡単に内容を紹介すると、本作のヒロイン満月(みつき、小学6年生)は病弱な12歳の少女から健康な16歳の姿に変身できるだけ、というシンプル設定で、その点で、魔法が使えず特殊な身体能力もないけど歌だけは上手い『こばと。』のヒロインとちょっと似ています(*注1)。

この満月ちゃんは余命があと1年しかない薄幸の身の上なのですが、彼女を看取りに来た死神コンビが「彼女が思い残すことなく死んでくれるように」と彼女の夢であるアイドルのオーディションの受験資格のある16歳の姿に変身する秘術を与えてくれ、そのオーデションで彼女は、{netabare}病弱なせいで普段は余り出せない声をここぞとばかりに振り絞って熱唱して審査員達を驚かせ、{/netabare}急遽アイドル・デビューが決まってしまう・・・というのが先ず第1話の展開です。

その後は、全52話(ちょうど1年分)かけて、満月ちゃんと死神コンビの1年間をじっくり描き出していく実に分かりやすいストーリーとなっていて、とにかく本作は、奇をてらわないこの王道シナリオと、これまたワザとらしいキャラ立ての皆無な自然派ヒロインの健気さが光る作品と個人的には思っており、それを評価されてか、本サイトでも、レビュー数こそ多くないものの、「物語」項目は4.1と高めの点数となっている点がちょっと良いと思いました。

(*注1)満月は、本当に12歳から16歳の「容姿」に変身できる「だけ」で、頭の中は全くの12歳のままなので、{netabare}英単語を全然読めなかったり、ラジオのインタビューで好きな食べ物を問われて「給食の・・・」と答えてしまい周りから「え???」って顔をされたり{/netabare}して、その点が天然のコメディになっている点も、何となく世間ズレした『こばと。』と似ていて、好感度が高い気がしました。

あと、このヒロインは、12歳のときの容姿が放送当時人気のあったミニモニの加護亜依に似せてデザインされたそうですが、16歳の変身後の容姿が、割と最近のアイドルものの人気作『デレマス』の島村卯月に似ていて、性格自体もどことなく島村に似ている気がするので、『デレマス』での卯月の描かれ方が物足りないと思っていた人はこちらの作品を試しに視聴してみると良いかも知れません。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
見やすい絵柄とテンポのよい脚本で掴みはOK。余命1年の12歳の少女が死神の秘術で外見だけ16歳に変身する(でも中身は12歳のまま)、という設定はなかなか面白いと思う。
・第2話視聴終了時点
16歳で12歳の女の子に「好きだよ」と告白する男子ってどうなの?というか、これ女の子の側の一方的な「告白された」思い込みにしか見えない気もするんだけど?
・第5話視聴終了時点
健気さが魅力の正統派ヒロインものと判明。これは侮り難い・・・
・第9話視聴終了時点
繊細な感情描写系と判明。これは拾い物の良作かも。
・第28話視聴終了時点
満月は小学6年生だったはずなのに、中学生っぽい環境に変化していてちょっと違和感あり(設定を途中で変更してる?・・・2nd OPの歌詞にも「High School Days」ってあるし???)
・第35話視聴終了時点
「来年の春から中学生」という同級生の発言があるので、やっぱり満月は小学6年生と確定。
・第36話視聴終了時点
ヒロインの健気さが光る回(本作初の★★(優秀)回)
・第50話視聴終了時点
ありがちの展開だけど、ちゃんと話を動かしてきたのは◎(本作2度目の★★(優秀)回)。
・第52話視聴終了時点
最終話を綺麗にまとめてきたので評価が更に上がる(本作3度目の★★(優秀)回)。
但し、欲を言えば、ここに来てようやく第2ヒロインに昇格した「めろこ」については、作品全体としてはもう少し早くからきめ細かくその《心の揺れ動き》を確り描き出して行って欲しかった気がする。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      種村有菜(『りぼん』2002年1月-2004年6月連載)
監督         加藤敏幸
シリーズ構成     まさきひろ
脚本         まさきひろ、田村竜、中瀬理香、吉村元希、広平虫、杉浦真夕
キャラクターデザイン 種村有菜(原案)、工藤裕加
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=========== 満月(フルムーン)をさがして (2002年4月-2003年3月) ========
 - - - - - - - - - - - - OP「I♥U」、ED「New Future」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 それでも歌いたい ★ 死神との出遭い、満月変身、歌手オーディション
第2話 英知くんとの約束 ☆ 満月の憧れの人、二人の約束、満月のラッキーデー
第3話 マネージャーさんが来た ☆
第4話 詩(うた)にこめた想い ★ 満月の作詞(デビュー曲)
第5話 はじめてのお仕事 ★ 雑誌インタビュー&撮影会、「16歳の丘」のアカペラ
第6話 スタジオの長い日 ☆ 寂しがり屋の少女(七海){/netabare}

 - - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Myself」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第7話 フルムーン、デビュー! ★ 初ライブ
第8話 ヒットって本当? ★ 満月の学園エピソード 
第9話 聞いてほしいのに ★ 若王子先生の授業参観・墓参り(満月の母・葉月&父)
第10話 芸能界の掟!? ★ 大御所演歌歌手(昆巻冬子)
第11話 危険なレンズ ☆ スクープ・カメラマン(三枝)
第12話 ねぎラーメンと聖者の石 ☆ 
第13話 ちっちゃなコンサート ★ 施設訪問、園児と交差する満月の想い
第14話 がんばれ!代理マネージャー ☆ 駄目マネージャー(秋葉さん)
第15話 ファースト・キス!? ★ 事故チュー回
第16話 ライバル登場! ★ 意地悪先輩アイドル(若松円)、シャンプーCMオーディション
第17話 すれ違う二人 ★ 
第18話 走れ!オーディションへ! ★ 交差点キス&エレベーター回
第19話 届かない歌声 ★ 逃避行、タクトの唄声、若王子先生・大重マネへの打ち明け
第20話 めろこ、ひとりぼっち ☆
第21話 新たな思い ☆ フルムーン芸能界復帰、円の意地悪再び
第22話 ワクワク!ソロライブ ★ 世界配信ライブ企画(ムーン&スターズ)、妨害、夜天ライブ
第23話 お引越しパニック × 大重マネvs.家政婦(田中さん) ※本筋に無関係な水増しエピソード
第24話 お父さんの歌 ★ ROUTE:Lの幻の名曲、円の横槍(高須プロデューサー)
第25話 若王子先生にお願い ★ 若王子のプロデューサー引き受け
第26話 伝えたいもの… ★ 満月の子供時代、母親(葉月)の写真とオルゴール{/netabare}

 - - - - OP「ROCK'N ROLL PRINCESS」、ED「ETERNAL SNOW」 - - - -
{netabare}
第27話 絶対に負けない ★ でっち上げスキャンダル、2人のレコーディング、何のために歌うのか
第28話 満月って恋の達人? ☆ 同級生の恋愛相談
第29話 新たな死神・いずみ&ジョナサン ★ 死神一のサディスト登場
第30話 英知くんを知る人 ★ 和美フランクリン(擁護施設の元先生)登場、英知君へのビデオ・レター、タクトの反対
第31話 学園祭の秋なんです ★ タクトの人間変身(ボディ・ガード)
第32話 素顔の円 ★ 落ち目アイドル若松円の立ち直り
第33話 忍び寄る病魔 ★ 満月の病状悪化、喉の手術の判断と満月の意思
第34話 ブランコのおじさん ★ 死神の見える人(真田さん)の魂の回収
第35話 英知くんからのメール!? ★ 満月の病状回復(英知君効果)、いずみの満月接近(死神の刻印)、新しい治療法
第36話 運命の新人賞 ★★ 2人の偽メール送り主、空港での謝罪、最優秀新人賞受賞
第37話 満月(フルムーン)からの贈り物 ☆ X'mas回、円の新曲リリース
第38話 おばあちゃんの過去 ☆ 満月の家出(アメリカへ)
第39話 太平洋を越えて ☆ アメリカ到着、英知君の思い出と募る想い
第40話 盗まれたペンダント ★ イーグル・ヴァレー観光、タクト告白
第41話 英知くんのいる街へ ★ 見つからない英知君、逆さ文字出現、桜井夫婦発見(タクト)
第42話 エターナルスノー ★ 事故死していた英知君、満月への手紙、雪の教会墓地{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Love Chronicle」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第43話 もう二度と歌わない ☆ 帰国、変身しない満月、喉の手術拒否
第44話 共鳴する心 ★ フルムーン引退の噂、タクトの記憶、めろこの迷い
第45話 いずみの誘惑 ★ 永遠の月の世界への誘い、ROUTE:Lのキラ・タクト、病院屋上の夜
第46話 新月の夜に ★ タクト幽霊化のピンチ、満月立ち直り ※シナリオ自体は都合良過ぎて×
第47話 生きる希望 ☆ 運命を阻止する者
第48話 フルムーンになれない!? ★ 満月の変身が解ける、タクトが幽霊化しない方法 ※魔法少女のお約束のテーマがようやく・・・
第49話 満月の思い・めろこの思い ☆ 忘れ草(ミスティック・リリー)
第50話 どうしても言えない ★★ 満月の小学校卒業式、13歳の誕生日(4/4)、満月告白
第51話 運命の日 ★ フルムーン1周年記念ライブ、タクトの記憶消滅
第52話 満月(フルムーン)をさがして ★★ ※ED「New Future」{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)33、☆(並回)15、×(疑問回)1 ※個人評価 ★ 4.1

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

めじな さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

感想

全52話。恋愛・アイドル・ファンタジー・感動もの。

最初観た時、子供向け?って思いましたが、大人でも十分観れました。
カレイドスターと同じようなカンジでしょうか。

声優さんですが、満月ちゃん(myco)の声が違和感がありました。
歌手を使うのは良いのですが、満月ちゃんの声の時だけは他の声優さんを使って欲しかったです。

ストーリーは全く先の読めないような展開が続いて、とても楽しめました。
特に後半が良いです。もう心を打たれる・心に響くようなカンジで泣けました。
最終回も泣けますね。ジーンと来ました。

めろこは好きなキャラだったのですが、
最終話のめろこ最高です!というかビックリでした^^;

この作品の目玉は、観ていて何度も聴くことになるフルムーンの唄う曲ですね。
ETERNAL SNOW、他2曲とも良いです。
悲しい展開に実によく合っていました。
とにかくED曲が良いです。

ストーリー重視、悲しい物語を観たい人にお勧めの作品です。
でも、52話あるので長いのが難点ですね。でも良い作品だと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

泣ける作品

最終回で泣いてしまった…

主人公満月は喉の病気から「声」と「命」のどちらをとるか選択を迫られている歌手を目指している少女。最愛の英知くんとの約束の為、声を捨てられないでいる満月の前に「タクト」と「めろこ」、二人の死神が現れて…(全52話)

個人的には、めろこと緒方さん演じるいずみくんがお気に入り…
特にめろこは本当に大好きなキャラクターになりました…

あと、原作とはほとんど別物みたいです。

 声優については、先ず、タクト役の斎藤恭央さん(やっくん)とめろこ役の本多知恵子さんのご冥福をお祈りします。
 タクトの演技は巧いとは思いませんが、魂のこもった演技だったのは間違いないと思います。
 めろこの演技は流石といったところでした。
 主人公の満月は歌手のmycoが演じていて、正直演技は変な感じはありましたが、流石は歌手の方、劇中に歌う曲(ED曲)は聴き心地のいい曲ばかりで、歌唱力はキャラの特性上必須であることもあり、悪くないキャスティングだと思いました。演技のつたなさも、満月らしいと言えば満月らしい気も…

それと、EDもですが、OPの2曲もすごく好きになりました。
THE★SCANTYの「I♥U」と「ROCK'N ROLL PRINCESS」
是非聴いてほしいパワフルな楽曲です

投稿 : 2024/04/13
♥ : 8

73.0 2 りぼんアニメランキング2位
こどものおもちゃ(TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (177)
1142人が棚に入れました
『こどものおもちゃ』は小花美穂による少女漫画作品、またはこれを原作にしたテレビアニメ。略称は「こどちゃ」。人気タレントである少女と、そのクラスメイトで大問題児である少年を中心に進むドタバタ学園ストーリー。本作は、1996年から98年にかけてテレビ東京系にて放送された人気アニメ「こどものおもちゃ」の後半、中学生編。集英社刊『りぼん』に連載された小花美穂による原作コミックを「おじゃる丸」の大地丙太郎監督がアニメ化し、大地監督の代表作と言われるほどの高い評価を得た。アイドルタレント・倉田紗南の波乱に富んだタレント人生と学校生活を中心に、いじめや離婚などアニメでは扱いにくい問題も丁寧に描いている。芸能界という舞台設定から実在芸能人も多数出演。準レギュラーとしてぜんじろうが出演していた他、TOKIOの松岡昌宏、篠原ともえ、ショッカーO野、声優(綾乃花丸小路智美)役で西村知美が出演している。また、八嶋智人も端役で出演。

声優・キャラクター
小田静枝、木野花、内藤玲、天野慶子、中崎達也
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こどもだってこどもなりに、こどもだからこそ悩んでいます

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
以前、「12歳。ちっちゃなムネのときめき」を視聴断念したのち、レビュー(笑) こっち「は」良い作品ですよ♪

同じように断念した方に、少女漫画原作にも、似た設定のアニメにも、良い作品はあるから観てほしくなりました(古いアニメなんで作画は完敗ですが)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
主人公やヒロイン達は、「12歳。」と同様に、12歳の小6。また、同じように、恋愛に迷走していきます。

しかし、根本的に違うのは、「こどちゃ」は、その表題通り、「こどもの恋愛」を「こどものおもちゃ」として、捉えている点。つまり、「恋愛ごっこ」である自覚。

登場人物達も、「恋愛ごっこ」であることに薄々気づきながらも、付き合ったり別れたりします。しかし、その中で、「本当の恋愛」を見つけていきます。付き合ったり別れたりも、じっくりと長い時間やエピソードを重ねていくので、感情移入ができるのです。

ラブコメっぽいですが、実はシリアス系の恋愛モノです。

彼ら、彼女らは、全員が(大人によって負わされた)心の傷を抱えていて、それが、微妙に歪んだ人間を形成しています(そこをどう乗り越えていくかも見所のひとつ)。

終盤、「あの人物がああいう状況になるのは」、胸が苦しくなりました。

小学生ならではの、不安定な心情を上手く書ききり、と同時に、ドキッとさせられるような大人びた発言もします。確か、原作を読んだのは中学生くらいでしたが、今でも内容はバッチリ覚えています。

私は原作→アニメなので、原作の方が感動できましたが、アニメも十分におもしろい!

一方、「12歳。」は、冒頭で「大人でも子供でもない」って言ってましたが、、、なんだろう? 大人が偏見混みでみた子供って印象で、「アニメじゃない」って歌ったのに一番アニメアニメしていた、ZZみたいでした(いや、ZZにも良さはありますが)w

少し話がそれましたが、私の知る限りの少女漫画で、一番胸が切な苦しくなりました。いや、個人的には「NANA」より切なくなりましたよ♪
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

子供の視点から見た大人の社会

{netabare}OPと絵柄は想像できない程ヘビーな作品でした。小学生でありながら、芸能界の子役として活躍する紗南のちょっと背伸びした感性と、過去の体験から子供として大人を毛嫌いする羽山の年相応の感性といった、立場や考え方が異なる2人の小学生の目が捉えた現代社会の問題は様々な角度から切り取られ、時にシリアスに、時にコミカルに表現されていました。正直子供向けの作品としてはテーマがあまりにも共感しにくいものであったと思うのですが、そこは放送当時小学生だった私でも何故か楽しめていましたね。思えば思春期という、社会に意味も無く反抗したくなる(この場合、学校とか親とかですが)よく分からないエネルギーに満ち溢れた自分達の代弁者的な役割をこのアニメに無意識的に求めていたような気もします。大人に反感ばかり持っていた子供ではなくなってしまった今、この作品をきちんと見返すと、一体どういう気持ちになってしまうのか、少し怖くもありますが。こういうのがあるから、少女漫画は侮れないんですよねえ。少年向け漫画とはまた違った持ち味が今も昔も変わらずにあるのは、素晴らしい伝統だと思います。

時に辛い問題を抱えながらも、紗南を初めとした子供達はそれはそれはバイタリティに溢れていて、逃げずに向き合い、そして解決に向けて全力でぶつかっていきます。全力でぶつかる事を子供達は厭わない。大人になると全力で物事にぶつかるのは中々難しい物です。そういう意味では子供の方が未熟という既成概念は捨て去った方がいいのかもしれません。実際この作品は大人に向けての子供の視点からの問題提起な部分も含めているので、情けない大人に対する子供からの辛口のエールという見方も出来ます。

私が子供だった時は、全員が全員そうであったとは言いませんが、親の背中を見て、大人は凄いんだなという印象を持っていました。所が年を重ねるに連れて、大人のボロみたいなのも見えてきたりして、凄いと思ってたけど、実際そんな事はないのかも?みたいな疑問が出てきたりして。そういう微妙な心情を見事に表現した『こどものおもちゃ』。大人から見れば生意気な作品だと思いますけど、反面耳が痛い作品でもあります。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

原作ファン

アニメ<原作
原作の作画がキレイだからアニメだと
少し大雑把に見えてしまいました。。
でもストーリーは好きです。
キャラも大好き。女の子向けのアニメ

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

67.1 3 りぼんアニメランキング3位
ママレードボーイ(TVアニメ動画)

1994年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (167)
1010人が棚に入れました
主人公の小石川光希は、ある日いきなり両親から笑顔で「私たち離婚することにしたの」と告げられる。突然の話に驚き慌てつつも何か怪しいと思った光希が問い質すと、ハワイ旅行に行った際に松浦と言う夫婦に出会い、母親がその夫と、父親がその妻と恋に落ち、ちょうどいいからお互いパートナーを交換してそれぞれ再婚しようということになったと言うのだ。しかも相手側の松浦夫妻の息子も含めてみんなで一緒に暮らそうとまで言い出す始末。あまりに非常識な両親の言動に怒った光希は、その松浦夫婦との顔合わせの食事の際に何とか離婚を阻止しようとするが、結局食い止められず、新松浦夫婦と新小石川夫婦に、それぞれの子供である光希と遊を含めた6人の奇妙な同居生活が始まる。

声優・キャラクター
國府田マリ子、置鮎龍太郎、金丸淳一、山崎和佳奈、太田真一郎、丹下桜、石田彰、久川綾、田中一成、田中秀幸
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

とある番組でケンコバさんが述べていた、少女漫画あるあるのまんまです(笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「甘くて苦い~マーマレードだけど気になる~♪」 というOPが、いまだに耳に残ってます。音楽の力って凄いですね! 内容は、ほぼ忘れました(笑) 確か小学校の時、日曜の朝だかにやっていて、妹と一緒に観ていた気がします。

どうやら、実写化されるようですね。思い返してみれば、確かにクレイジーな家庭ですよね(笑) わりとずっとドロドロトロトロしていたストーリーだったと思うけど、どこの部分を実写化するのかな?


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
以前、「にけつ」という番組で、ケンドーコバヤシさんが、「少女マンガは悪魔の教科書だ」と叫んでいましたw

理由は、「少女マンガのヒロインは、初めから一途に自分のことを好きでい続けてくれる、すげぇ優しい幼なじみとは、絶対に最終的には付き合わないから」だそうです。確かに(笑)

ケンコバ「そんな幼なじみより、女にモテモテで、最初は自分をバカにする嫌なやつが、ちょっと弱みせたり、傷ついていたりするだけで、「アイツ意外と……」って、すぐになびくやん。しかも、その嫌なやつとちょっと上手くいかなくなったら、思い出したように優しい幼なじみと付き合い初め、そのくせ、「ごめん、やっぱり私、アイツじゃなきゃ……」っ、一方的にフルやん? なんやねん! なに男の純情もてあそんどんねん! 俺みたいに、優しいだけが取り柄の男はどうしたらいいねん!」って、ぶちギレしてました(笑)

分かるわ~、って思いました(笑) 以前、妹の少女マンガをいくつか読みましたが、確かにこのパターンが多い。もしかしたらこれが、少女マンガのテンプレなのかもしれませんね。

このケンコバさんの話を聞いた時に真っ先に思い浮かんだのが、このマーマレードボーイでした。別に文句はないです。空想に浸るのがアニメの良さだし、我々男が観てるアニメの方が、もっと己に都合の良い話ばかりだし(笑)
{/netabare}

今回はこの、少女マンガ界に対するケンコバさんの提言を紹介したく、レビューしました(笑)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 42

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ミュージカル的な作品でした。(実写映画化ですってね、ビックリ!)

実はですね、本作関連のアルバムだけで10枚くらい出てるんですよ。何故かそのほとんどを持っているんですが…(笑)。

OP/EDは主人公の小石川美希役の國府田マリ子さんが歌っていますが、本作では主人公以外のメインキャストにも「キャラソン」があるのです(当時、そんな言い方はしてなかったと思いますが)。

本編中で各キャラの心情に合わせてキャラソン、キャラソン、またキャラソン…。

BGMも充実し、とんでもない数の作曲がされたわけですがアルバムのライナーノート見る限り、プロデューサー直々の意向だったようです。

ストーリー的には、義兄妹(同学年ですが)とか、幼なじみとか、教師と生徒とか、三角関係とか、遠距離恋愛とかおよそラブコメ全部乗せみたいな感じですね。最近の深夜アニメの話数では無理ですが、こいつは日曜の朝枠で通年だったので尺は大丈夫。

あにこれの「あらすじ」にあるイカれた設定の小石川光希(こいしかわ みき)と松浦遊(まつうら ゆう)の両親たち4人は、作中でまとめて「両親's」(りょうしんず)と呼ばれていました。

『りぼん』連載の原作も人気作だったようで、今、主人公の子供世代が新主人公の続編マンガが刊行されています。

2017.8.22追記:
アニメとは直接関係ありませんが、実写映画化されるという情報があってビックリしました。原作マンガは20年以上前の作品ですのにね。まあ、アニメよりもだいぶん尺も短いことですし、全然違った感じにはなるのでしょう。

♪だ・け・ど・気になる~

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今もそうだが、イケメンには一度でいいから生まれたかった

この作品を見ると、男でもこんな恋愛してみたいと思ったものだ。こんなリリカルでロマンチックな恋はしたことがない。

というか、どちらかといえば洋画中心に育ってきたので、欧米諸国にはこういった「爽やかな恋愛」はない。アメコミにしても大体はリアルな男女関係が描かれるのでそちらのほうが実際の男女関係に近いのだが、しかし恋愛に「幻想」は抱きたい。

そういう甘みが強く爽やかな恋愛観が好きな人には堪らないアニメである。

まさに少女漫画の殿堂入り。

しかし、現実の男女関係は金銭問題や倦怠期や様々な誘惑でこんなに上手くはいかないのが現状である。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 7

62.5 4 りぼんアニメランキング4位
ひよ恋(OVA)

2010年7月1日
★★★★☆ 3.6 (94)
571人が棚に入れました
人見知りの激しい西山ひよりは、入学早々事故に遭い、長い間高校を休んでいた。事故発生後、初めて訪れた高校で、ひよりは周りの人と上手く話せず、浮いた存在になっていた。しかし、同じクラスの人気者、広瀬結心のおかげで、クラスメイトとの間の垣根は取り払われていく。皆よりも一歩遅れて始まった高校生活の中で、ひよりはだんだんと結心に惹かれ始めていった。

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

身長差に納得がいかない。

少女漫画原作アニメというより、少女漫画プロモーションビデオです。
だから、アニメはイントロダクションのみ。
でも、少女漫画原作なので、ストーリーは言わずもがなでしょう。

主人公は、人見知りの激しい微少女。
隣の席に、誰からも好かれる長身イケメン男子。
以下略。
それにしても、全身複雑骨折って・・・。

気になったのが身長差50cm。
見た目、主人公はイケメンの6割ほどの身長。
イケメンが2mとすると主人公は1m20cm。
80cmの差。
デフォルメなのか?

脇キャラがいい感じ。
某仕事アニメの小鳥遊君のように、ちっちゃい娘好きの女子とか。
貧乏くじを引きまくりのメガネ君とか。
いろいろ話が面白く広がって行きそうな感じです。
それにしても、このクラス皆いい人。
某中二病アニメを彷彿とさせます。
こんなクラスだったら、高校生活楽しそうです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 33

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

あまりに可愛くて抱きしめたくなった

原作は『りぼん』に連載中の少女漫画。
書店でとても目に付いて、前から気になっていた。
しかし買うのはちょっと照れくさすぎて、
思わず小6の姪っ子に頼んだらスンナリ貸してもらえた(笑)

高校2年の主人公・西山ひよりは142センチと小柄な上、超人見知り。
入学早々事故に遭ったせいで長期休学していた彼女がようやく登校したその日、
同じクラスの人気者の男子・広瀬と出逢う。
彼の身長は192センチ。身長差50センチの2人はどうなっていくか?な物語。

登校初日、夏の花火、クリスマスなどなど季節感も盛り込みつつ
エピソードとしてはもうテンプレと言ってもいいくらい既視感はあるものの、
もう、ひよりがあまりに可愛くて、広瀬はなかなか性格的にもいい奴で。
おまけにクラスのみんなもいい雰囲気。
ライバル出現か?ってな展開ももちろんあるけれども
そういう恋愛ドラマのワクワク感を望むより、個人的には
ピュアな2人のやりとりを観ているだけでなんだかニヨニヨできてしまう。

別に恥ずかしくなるような愛の言葉なんかいらないのだよ。
さりげない優しさとか、あたたかな気持ちとか、満面の笑みとか
そういうものがあるだけでホッとできる。
それに恋というものは、百人一首が詠まれてたような大昔から
変わらない想いなのだからね。

っとそういえばこのOVAの脚本は、金春智子。
最近だと『君に届け』『超訳 百人一首うた恋い。』なども手がけてらした。
原作にも共通点があるのだろうけれど、似た雰囲気を感じたのはそのせいかも。

好みに個人差はつきものだが、『となりの怪物くん』や『好きっていいなよ。』の
人気を思うと、この作品も観れば好きになる人はけっこう多そうな気がする。
OVAだけじゃもったいないからぜひTVアニメ化して欲しいものだ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 28

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

可愛いは正義・・・

30分もないショートOVAです
おっきい男子とちっちゃな女子の学園ラブコメ

ぜひTVシリーズに昇格してほしい作品です、物語はよくある話なんですが
こういう王道モノはたまに見たくなります

続きが気になるなぁ~

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21

62.7 5 りぼんアニメランキング5位
ときめきトゥナイト(TVアニメ動画)

1982年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (33)
195人が棚に入れました
蘭世は同級生の真壁俊に片思い中。持ち前の変身能力を使って、蘭世は俊に接近しようとする。だけど俊の幼なじみの曜子にジャマされたり、蘭世に一目惚れした魔界の王子アロンが一緒に住むことになったりと、蘭世の恋は前途多難・・・。そんな時、蘭世の両親は魔界の大王に、人間界にいるはずの王子を探せと命令される。だが手がかりとなるのは、左腕に星型のあざがあることだけ・・・。マスコミを利用した大々的な王子探しも徒労に終わり、とりあえず王子探しはひと休み。一方、蘭世はクリスマスイブの夜、俊に星のペンダントをもらえるまでに進展!!幸せにひたる蘭世だが、死神のリストには俊の名前が・・・。

声優・キャラクター
原えりこ、水島裕、冨永みーな、安原義人、小原乃梨子、深雪さなえ
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

レトロでハイカラなSFラブコメ

原作未読です。
アニマックスでデジタルリマスター版視聴。
少女漫画(りぼん連載)原作でアニメは1982年制作

あらすじ
{netabare} 吸血鬼と狼女を両親にもち、
人間界で生まれ育った魔界人の少女
江藤蘭世はある日、噛み付いた相手の姿に変身ができる能力に目覚めた。

そんな中、不良少年 真壁俊に一目惚れする。
(実際はワルぶってるだけで若干中二病だけど正義感ある青年)

恋のライバルで真壁俊の幼馴染の神谷曜子が邪魔してきたりと
三角関係が勃発するドタバタラブコメディ
どこまでも真壁に一途な蘭世の健気な姿に
男女問わず惹かれる人も多い気がする{/netabare}

原作は全30巻+完結編でわりかし長く、
アニメは全34話でオリジナル展開&設定が多かった。

wikiを見ると、ときめきトゥナイトは大まかに分けると
3部構成で第1部「蘭世編」第2部「なるみ編」第3部「愛良編」と
主人公が変わっていくらしい。
アニメは第1部前半 中学校編あたりで終わる。

OPやEDや絵、ネタ(ギャグ全般)多少時代は感じるものの、
今観てもハイセンスで個人的に楽しく観れた。

特に蘭世が肌にマント1枚のみを身にまとって踊る艶めいたED。
題名がSuper Love Lotion(スーパー・ラブ・ローション)なのも怪しいw
見えそうで見えないチラリズムと
思わず身にまとってない姿を想像してしまうようなアングルにドキっとする
歌詞の「女の子は恋をした時から 超一流のマジシャンに早変わり」
という部分に恋をした女性ならきっと共感すると思った。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

EDは神(アニメ本編はそうでもない。でも原作は面白い。)

同名の少女マンガ(『りぼん』掲載)が原作。

原作はかなり長い作品で、本作でアニメ化された江藤蘭世(えとうらんぜ)が主人公である第1部、蘭世の弟である鈴世(りんぜ)とそのガールフレンドの話である第2部、蘭世の娘である愛良(あいら)が主人公である第3部まで足掛け12年に渡って連載されています。

そして本作は一応第1部前半のアニメ化なのですが、『りぼん』が月刊誌で毎週放送されるアニメ向けにはエピソードがまったく足りず、キーになる部分を除きかなりの部分がTVアニメでのオリジナルストーリーとなっています。

蘭世、鈴世の両親は魔界人(父: 吸血鬼/母: 人狼)であり、江藤一家は全員「異能者」です。蘭世には噛みついた物に変身できる変身能力があります。

両親が異種族間での結婚に反対され人間界に駆け落ちしたという過去を持つため、その娘である蘭世と真壁くんとの「異種族間恋愛」という部分にスポットがあたらなくもないわけですが、原作に比べてアニメは真壁くんに想いを寄せる蘭世がその異能も交えてドタバタする様がコミカルに描かれ、シリアス度合いは相当に少なくなっています。

本作OP曲「ときめきトゥナイト」はラブコメ感満載でPOPな曲調の覚えやすく耳に残る良曲ですが、やはり語るべきはED曲「Super Love Lotion(スーパー・ラブ・ローション)」です。

本作は原作の『りぼん』という掲載誌を考えても「小学生の女の子」向けなはずなのですが、その歌詞といい背景アニメーションといい、かなりアダルトな感じに攻めた名曲です。

このED曲は放映当時にかなり話題になったと記憶しています。ぜひアニメーション付きのものをご覧になってみてください。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 26

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なぜか、現代(2016)で見てしまった

1982年に放送されていたのですね。
当時かなり話題になっていたのは知っておりましたが
当時男尊女卑な子供だった私(笑)は
少女マンガ関連を疎んじておりました。
それから悠久の月日を重ね、
なんと現代で再会する羽目になってしまいました。
うちの娘がこの時代にこれを選んでしまったのです。
(結局、面白いものは何時見ても面白いのですね。
この前もハイジ見て、すごく気に入っていました)
当然のように私も付きあわせれています。
(娘は何故か私に見る事を強制するのです)
設定としては、当時かなり個性的だと思います。
吸血鬼と狼男のハーフである少女が主人公です。
そんな女の子が、人間界で
好きになった男の子と繰り広げる学園ラブコメ!

良く、EDが話題になるこのアニメですが
最終回だけ特別バージョンでしたっけ?
オールスターバージョンのような、、、

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6
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