人工衛星おすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの人工衛星成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月24日の時点で一番の人工衛星おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.4 1 人工衛星アニメランキング1位
ぼくらのよあけ(アニメ映画)

2022年10月21日
★★★★☆ 3.6 (16)
51人が棚に入れました
西暦2049年の夏。阿佐ヶ谷団地に住む小学4年生の沢渡悠真は、もうすぐ地球に大接近するという彗星に夢中になっていた。そんなある日、沢渡家の人工知能搭載型家庭用ロボット・ナナコがハッキングされてしまう。犯人は「二月の黎明号」と名乗る未知の存在で、宇宙から1万2000年の歳月をかけて2022年に地球にたどり着いたもののトラブルで故障し、阿佐ヶ谷団地の一棟に擬態して休眠していたのだという。二月の黎明号から宇宙に帰るのを手伝って欲しいと頼まれた悠真たちは、極秘ミッションに乗り出す。

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エンドロールに驚かされる

2022年公開、120分の長編劇場アニメ。
漫画原作の割には、真面目成分多めです。
主人公たちは小学校高学年だから、少々幼い感じ。
年相応の悩みを抱えながら平凡に暮らしています。

そんな彼らの元に降ってわいた宇宙からの来訪者。
舞台が近未来だから、AIとの絡みも興味深いです。
全体に素直なストーリーなので、120分ながらあっという間に見終えることができました。
ただし、内容が薄味なので、あまり記憶に残らないかな。
ひと夏の宇宙的不思議感覚を味わうのに適している作品ではないでしょうか。

全く前情報なしで観たので、主人公の男の子の声に違和感がありまくりでした。
さもありなん、まあまあ若い女優さんとのこと。
それに比べ、他の方の演技が自然なこと。
エンドロールですべてを理解しました。

津田健次郎さんの脱力系の声は何となく納得。
その他、花澤さん、水瀬さん、戸松さん、岡本さんとそうそうたる面々。
中でも驚いたのは、ナナコ役の悠木碧さん。
AI役もできるんですね、彼女。
薄めながらも良い味を出されておりました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

団地は未知と交流する方舟

人類がどんどん宇宙に出る程じゃないけど、AIロボットが実用化される程度には近未来の日本の夏。
団地暮らしの少年らが、宇宙から飛来した人工知能を、故郷へ返すため奮闘したりする、
同名コミック(全2巻・未読)の劇場アニメ化作品。

【物語 3.5点】
宇宙より来る未知のAIと最初に遭遇するのはAIである。
AIが心に類したものを持つ時、AIは人間に禁断の嘘を付く。
{netabare}団地屋上に貯めた水分子は量子コンピュータの媒体として最適。水は燃料でもある。{/netabare}
宇宙空間に浮かぶ団地!

これらの要素にビビッと来る人、
あとは団地マニアには是非オススメしたいJAXA協力の青春SFジュブナイル。


ただ構成がもう一つスッキリせず突き抜けない感じ。
本作もまた数万年単位の壮大な宇宙の交流を妨げるのは、
子供や、その親御さん同士の些細な人間(およびAI)関係のもつれ。
という定番メニューを揃えますが、人間関係の進展が小出しで、ややゴチャ付いている感。
連載なら徐々に解決でも良いのですが、一本の映画でやるなら、
もっと山は少なく、高くした方が明快でシナリオも盛り上がったと思います。

映画化に当たり大きな流れを作るためにアニオリで、
早くAIを宇宙へ送らないと取り壊しが決まっている団地が解体される。
というタイムリミットを設定したのは妙案でしたが、
その煽りで、人間ドラマの小山が、いっそう添え物に押しやられた感じ。

佳作青春SFだったけど、もっと感動作に出来たはずという悔恨も残りました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ZERO-G

ミッションの鍵となる複雑な水の表現処理には実績のあるスタジオで土台は安定。

“オートボット”や各種デバイスを担当したデザイナーからも、
2049年の近未来社会を表現しようとの意欲が伝わって来ます。

特筆したいのは、“虹の根”コンセプトアートを担当した、みっちぇ(miche)氏。
幾何学的なデジタルアートで構築された惑星の風景は、スクリーンで一見する価値あり。


【キャラ 4.0点】
“オートボット”のAI・ナナコと喧嘩が絶えない小4・沢渡悠真らの主人公少年グループ。

そこに、悠真グループの少年・岸 真悟の姉・わこ世代が抱える、
小5女子のカーストとイジメの構図が持ち込まれ波乱要素に。

ここまでならよくある子供たちの若気の至りですが、
ここから親世代の過去も巻き込んでいくのが意欲的。

何歳になったって人類は未熟であることを描けているからこそ、
AIの嘘が説得力を増すのです。


【声優 4.0点】
主人公・沢渡悠真役には俳優・杉咲 花さんがまずまずの少年ボイスを披露。

アフレコに当たり、コロナ禍で大人数の収録が困難な中でも、
相棒のオートボット・ナナコ役の悠木 碧さんと杉咲さんの同時収録にはこだわったという本作。
子役→声優の経験がある実力者が、主役の俳優をリードする関係を死守。

俳優・タレントでも、一定以上の演技を引き出している作品には、こういう制作エピソードが必ずありますね。
口酸っぱく言いますが、俳優・タレントを広告塔、お客さん扱いで名前借りしているだけの作品と、そうでない作品は、観ていればハッキリと伝わって来ます。

それにしても、悠木 碧さんの「いわゆるロボット系の子を演じる際は、その子がどのくらい高度な文明で作られているかによってロボ度のさじ加減を調整しています」
とのキャストコメント。高度すぎて、わけがわからないよ(笑)
宇宙船“二月の黎明号”役のベテラン・朴 璐美さんと合わせてAIへと超越する声優さんの神秘を実感します。

脇は“クラスの敵”河合 花香役の水瀬 いのりさんVS岸 わこ役の戸松 遥さんの修羅場など、
ほぼ声優陣で固め盤石。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は横山 克氏。
十八番のストリングスを軸にした心情曲から、
ピアノ&ギターの団地ノスタルジー、シンセ和音とオーケストラによる大宇宙表現まで幅広くカバー。
青春物も良いですが、横山 克氏のBGMは、もっと宇宙に出るべきだと再認識。

ED主題歌は三浦 大知さんの「いつしか」
伸びのあるハイトーンボイスで、しっとりと聞かせる壮大なバラード。
タイアップに合わせて、ロケ地となった杉並第二小学校の生徒が書いた本作試写会の絵日記風感想を取り込んだコラボAMVを公開する粋な対応。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

あと さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ひと夏の不思議でちょっぴり切ない青春SFジュブナイル

近未来SFジュブナイルという超面白そうな設定からは特には膨らまず、特に冒険はしません。近未来だけどノスタルジックな雰囲気で小学生たちの日常シーンはとても良いですね…。
内容としてはひょんなことから関わることになる宇宙探査機を子供たちが頑張って助ける、という感じでびっくりする場面展開が何個も起きるわけではなく、小難しいような話もないので子供がサクッと見て夏を感じるような映画ですね。仲のいい友達との夏休みの忘れられない思い出を、ただ青臭く夢を見る。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

81.0 2 人工衛星アニメランキング2位
機動戦士ガンダム00[ダブルオー](TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1538)
7902人が棚に入れました
西暦2307年。世界はアメリカを中心とした「ユニオン」。ロシア、中国、インドの3つの国家を中心とした「人類革新連盟」。ヨーロッパ諸国を中心とした「AEU」の三大超大国に別れていた。枯渇してしまった化石燃料の代わりに、3基の軌道エレベーターと太陽光発電システムを巡り、各超大国群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサム・ゲームの中、熾烈な戦争を続ける日々にあった。そんな終わりのない戦いの世界に謎の私設武装組織「ソレスタルビーイング」(CB)が現れる。「武力による戦争の根絶」を掲げるこの組織は、世界から戦争をなくすため人型機動兵器「ガンダム」による武力介入を始める。果たして、平和の為の武力行使という矛盾の先には、何があるのか――破壊による再生が今、始まる…。

声優・キャラクター
宮野真守、三木眞一郎、吉野裕行、神谷浩史、本名陽子、松本保典、真堂圭、高橋研二、東地宏樹、高垣彩陽、佐藤有世、我妻正崇、小笠原亜里沙、うえだゆうじ、中村悠一、浜田賢二、入野自由、遠藤綾、斎藤千和、恒松あゆみ、石塚運昇、大塚周夫、古谷徹

m9(^Д^) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

とにかくかっこいい!

一期、二期、劇場版を見てレビューします!


ガンダムの出現により革新されていく世界、歪められていく登場人物たち・・・。
ソレスタルビーイングというガンダムを保有する組織が武力介入することによって紛争、戦争を止めようといった一見矛盾した設定。
しかしその真意は「・・・・」
ストーリーを見ればわかるかもしれませんw
僕は見終わった後に自分で考えて納得しました。



 ━ 一期 ━
中盤までガンダムが無双すぎてガンダムが傷つくごとに喜びました。そしてガンダムを陰で操るヴェーダの裏切りにより連邦軍がガンダムと同じエンジンをMSに搭載してからは苦戦を強いられるようになり、いつの間にか自分はガンダムを応援してましたw最終決戦は泣きました。

 ━ 二期 ━
一期から四年後、再びソレスタルビーングが武力介入を開始します。技術力も上がってきた連邦の前に物量差に苦戦を強いられ続けるソレスタルビーイング。そのときガンダムが赤く光りだすトランザムシステムにより再びガンダムが有利になるが、連邦もトランザムシステムを導入し再び苦戦を強いられるCB。(ry

 ━ 劇場版 ━
一期、二期で生き残ったキャラたちが金属生命体と戦います。なぜ金属だったのか・・・・・・・・・・・・


このアニメが好きな人は、コードギアスとか是非見てほしいですね。

これから見るっていう人は、自分が応援するキャラとかを2、3人絞ってみてみてください。
彼らが戦う回が待ち遠しくて見る見るうちにはまっていくとおもいます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

Robbie さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

西暦という時代設定は気に入らないが1期に関してはまずまず

放送開始当時は不評だったみたいだが現在は若年のガンダムファンには結構支持されている本作。
放送開始時程叩かれるのはおかしいが今は持ち上げられ過ぎていると思う。
ガンダム00に関してはTV版→劇場版→スペシャルエディション→劇場版→TV版と複数回視聴した。
まあ、ガンダムシリーズやマクロスシリーズはファン歴が他作品に比べて長いため結構繰り返し観ている。
この作品に出会ったのは小3の時で当時観る前までは絵がなんか嫌いだなーなんて思っていた(SEEDも同様)。
正直ガンダムシリーズを観る前までは世界名作劇場などのやや古い作品しか観ておらず最近のアニメらしい絵には抵抗があったのだと思う。
しかし、視聴してみると作画には慣れていき(種死観た後だったのが大きいかも)1期に関しては内容もそこそこ楽しめていたと思う。
そして、かなりの年数が経ち視聴したが思っていたよりも大した作品ではなかったなと。
まず、設定に関してはフルメタとナデシコを足して2で割った感じ。
ナデシコに似ている点としては
・組織の母艦は1隻で行動している
・単独行動のため基本的に他組織から敵視されている
・組織のメンバーは癖の強い者ばかり
以上。
フルメタに似ている点は
・主人公が元ゲリラで常識知らず(宗介程ではないが)
・主人公サイドがいかなる国家にも属さない組織
以上。
ガンダムとしては武力介入などで新鮮に感じるかもしれないが他の作品に触れた後だと陳腐に感じた。
だがガンダムとして観ても不満な点はある。
まず時代設定なのだが西暦にしたのが許せない。
ガンダムの産みの親である富野由悠季監督がせっかく∀という作品に全てが行き着くようにしたのに西暦使っちゃ駄目でしょ...
内容は1つの作品としてはまずまず面白かったと思う。
世の中の様々な問題が上手く取り入れられていた。
またそれについて主人公サイドの人間だけでなく他組織のキャラや民間人の沙慈などの視点からも書かれており上手く作られていると感じた。
またこの作品、メインヒロインは一応マリナになると思うが主人公の刹那との関係も他作品には中々観られない関係だった。
これに関しては斬新だった。
作画は戦闘シーンに関しては重厚感がなく迫力はあまり無かった。
ただ、全体的に平均以上で綺麗に仕上がっていたと思う。
それとキャラ作画に関してだが主人公サイドのキャラには結構な色々な服を着せたり王留美の髪型のバリエーションの多さだったりと結構制作陣は遊び心のある細かい作り込みをしているように感じられた。
この点は観ていて非常に楽しかった。
時々キャラが手抜きになるがサンライズのTVアニメによくあることなのでまあしょうがない。
音楽に関してはL'Arc〜en〜Cielが歌う神opであるDAYBREAK'S BELLは勿論だが他の曲も良曲揃い。
戦闘BGMは戦闘シーンの盛り上げにもなっているし今作の重い世界観に合っている曲が多く変に浮いていなかった。
そしてこの作品の最もポイントの高いところは声優だろう。
取り敢えず演技力抜群の声優で固めてある。
また、普段と戦闘時のギャップが出せておりこの作品の癖の強いキャラ達にはこの声優陣以外は有り得ないだろう。
その位の満足度だった。
1期は不満もあるものの1つの作品としてはまずまず面白かった。
しかしこの作品、2期から酷くなっていくのでそこからが大きな問題。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ガンダムシリーズでは随一の《頭脳バトルもの》

1st.シーズンを視聴していたときは、「"恋愛と戦争は何でもアリ"とはいうけれど、感情論で戦争を描かれてもなあ・・・」と割と批判的に見ていたのですが、2nd.シーズンに入ってからは息もつかせぬ面白さで、特に第13話(1stから通算すると38話目)の「メメントモリ攻略戦」は、あくまで私個人の基準ですが、これぞ《神回》と呼びたくなるような凄い展開。

作品舞台が西暦24世紀(西暦2307年)の世界、ということでガンダム・シリーズでは珍しく現在の世界からの延長の物語となっている。
→ガンダムというよりは、コードギアスの世界観に近い。


◆作品別評価

1st.シーズン   ★   4.1
2nd.シーズン   ★   4.1
劇場版      ★   4.1 
---------------------------------------------
総合       ★   4.1


◆総評

私は、各話や作品全体を評価する場合、脚本・シナリオだけでなく作画・演出も必ず考慮することにしているので、制作時期の古い作品の場合は、幾ら脚本が良くてもなかなか《神回》認定には至りません(例えば無印ガンダムの最終回でも★★評価)。
→ですが、ここ最近ガンダム・シリーズを色々と視聴してきて、本作でようやく★★★評価の回に巡り合うことが出来ました。

本作は、劇場版まで全話・全作を見終わって改めて振り返ると、特段強く印象に残るキャラクターとか、凄く感動するシナリオ・・・というのは無かったと思うのですが、とくに2nd.シーズンに入ってからは、単純なモビルスーツ&軍艦の戦闘アニメではなく、敵味方に分かれた{netabare}エリート戦術予報官マネキンvs.スメラギの壮絶な頭脳戦{/netabare}を描いた作品という印象が増してきて、もしかしたら本作とほぼ同時期に同じサイランズの制作で大人気となっていた「コード・ギアス」の影響が、この2nd.シーズンのシナリオには入っているのかも?と思ってしまうくらいでした。
また、2nd.シーズンのその後を描いた完全新作の劇場版も文句のない面白作でした。

まとめると本作は、ガンダム・シリーズ随一の「頭脳バトルもの」として楽しめる作品ではないでしょうか。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


======== 機動戦士ガンダム00 1st.シーズン (2007年10月-2008年3月) ========

 - - - - - - OP「DAYBREAK'S BELL」、ED「罠」 - - - - - -
{netabare}
第1話 ソレスタルビーイング ★ 冒頭クルディス争乱、西暦2307年、私設武装組織「ソレスタルビーイング(CB)」活動開始(AEU軍事演習・人革連記念式典テロ攻撃への介入、戦争根絶宣言)
第2話 ガンダムマイスター ★ セイロン島紛争へのCB武力介入 ※作品世界の説明回(軌道エレベーターと三大国家群)、ラストでユニオンMS(グラハム機)待ち伏せ
第3話 変わる世界 ☆ 続き、各陣営のG研究・対策開始、北アイルランド紛争へのCB介入
第4話 対外折衝 ★ CB介入を前提とした南米タリビア共和国の茶番、中東アザディスタン王国第一皇女(マリナ・イスマイール)の使命
第5話 限界離脱領域 ★★ 超兵ソーマ(人革連)暴走、セルゲイ中佐&CBのステーション破片救助
第6話 セブンソード ★ 南欧の小国モラリアのAEU軍事演習阻止任務、傭兵サーシェス機vs.刹那機
第7話 報われぬ魂 ☆ 続き、モラリア降伏、CBの秘匿義務、世界7大都市同時無差別テロ(実行犯ラ・イディンラ)
第8話 無差別報復 ☆ 刹那とマリナの出遭い、ラ・イディンラ壊滅 ※刹那の行動の軽率さは×
第9話 大国の威信 ★★ CB始動より4ヶ月後、CB宇宙輸送艦プトレマイオスへの人革軍襲撃(セルゲイ中佐vsスメラギ) ※戦術バトル回として〇
第10話 G鹵獲作戦 ★ 続き(Gナドレ露出、ハレルヤ出現・暴走) ※終盤グロ展開あり注意×
第11話 アレルヤ ☆ 二重人格、人革連スペースコロニー侵入、超人機関研究施設破壊
第12話 教義の果てに ☆ アザディスタン王国のクーデター騒ぎ(CBとユニオンの介入)
第13話 聖者の帰還 ★ 続き(刹那機vs.サーシェス機、マスード・ラフマディー師解放){/netabare}

 - - - - - - OP「Ash Like Snow」、ED「フレンズ」 - - - - - -
{netabare}
第14話 決意の朝 ★ 三大陣営の合同軍事演習決定、物量投入によるG鹵獲作戦開始、カティ・マネキン大佐登場
第15話 折れた翼 ★ 続き(人革連タクラマカン基地の罠、人革・AEU・ユニオン800機超vs.G4機、Gパイロット疲弊、救援)
第16話 トリニティ ★ 続き(第2幕開始、ガンダム・スローネ(3機)出現、監視者のCB査定) ※展開の都合の良さは×、後半は半総集編
第17話 スローネ強襲 ★ スローネ・マイスターとの対面、トリニティの狙い、米軍基地壊滅、大富豪ラグナ暗躍
第18話 悪意の矛先 ☆ トリニティ暴走・一般人襲撃(ルイス負傷)、量子コンピュータ(ヴェーダ)改竄、刹那機の突進(対トリニティ3機) ※展開が色々唐突な点は×
第19話 絆 ★ G同士の戦い(ティエリア参戦、第3段階への移行、Gナドレの真の能力)、沙慈とルイスの別れ、ロックオンの仇
第20話 変革の刃 ★ 国連軍発足(人革・AEU・ユニオン、GNドライブ配備)、CBの内通者(アレハンドロ・コーナー)、絹江殺害、王留美のトリニティ接触、人革連新MS隊のトリニティ撃退 ※展開が分かり辛い点は×
第21話 滅びの道 ★ アレハンドロのヴェーダ本体ハッキング、国連軍のG掃討作戦開始(ヴェーダダウン・新システム切り替え・ロックオン負傷・GNアームズ参戦・国連軍撃退) ※同上×
第22話 トランザム ★ サーシェスのトリニティ襲撃、イオリア・シュヘンベルグの遺志、刹那機トランザム・システム起動 ※同上×
第23話 世界を止めて ★ 国連軍ラグランジュⅠ来襲(ジンクス隊撃退、サーシェス撃破・ロックオン戦死) ※作画・演出は派手だが脚本いまいち×
第24話 終わりなき詩 ★ 続き(国連軍第二波、巨大MAアルバトーレ出現、リヒティ&クリス戦死) ※同上×
第25話 刹那 ★ 続き(ハレルヤvs.セルゲイ&ソーマ、刹那vs.アレハンドロ、アレハンドロ戦死、グラハムvs.刹那、G各機大破)、4年後(西暦2312年)の世界 ※同上× ED「DAYBREAK'S BELL」{/netabare}
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)17、☆(並回)6、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


======== 機動戦士ガンダム00 2nd.シーズン (2008年10月-2009年3月) ========

 - - - - - OP「儚くも永久のカナシ」、ED「Prototype」 - - - -
{netabare}
第1話 天使再臨 ☆ 4年後の世界(続き)、工業コロニー「プラウド」の争乱、Gエクシア再出現、独立治安維持部隊アロウズ ※OPなし、ED「儚くも永久のカナシ」
第2話 ツインドライヴ ★ ロックオン弟スカウト、スメラギ復帰、00(ダブル・オー)ガンダム起動
第3話 アレルヤ奪還作戦 ★ E56(アレルヤ)とマリー(ソーマ)の関わり、マリナ皇女救出、アレルヤ復帰 
第4話 戦う理由 ★ ペリシャ湾口の戦(リント少佐vs.スメラギ、刹那vs.Mr.ブシドー)、シーリン(反政府組織カタロン)とマリナ皇女の再会
第5話 故国燃ゆ ★ アロウズのカタロン拠点襲撃、虐殺、サーシェス再登場
第6話 傷痕 ☆ インド洋の戦(マネキン指揮アロウズMS隊vs.トレミーG隊)
第7話 再会と離別と ★★ アレルヤの過去、マリーの記憶回復・セルゲイ大佐との別れ、リジェネのティオリア接触
第8話 無垢なる歪み ★ イオリア計画第3幕開始、アロウズ・パーティー(リボンズ&ティオリア接触、ルイスと刹那の再会)、サーシェス機待ち伏せ
第9話 拭えぬ過去 ★★ 続き、スメラギvs.カティ・マネキン頭脳戦(プトレマイオス海中より宇宙へ)
第10話 天の光 ☆ イノベーター来襲、ラグランジュ3到着、衛星兵器メメントモリ発射、中東スイル王国首都壊滅
第11話 ダブルオーの声 ★ ヴェーダによって生み出された生体端末(イノベーター)、マネキン隊のトレミー襲撃、沙滋出撃(00ライザー) ※合体機の謎機能は×
第12話 宇宙で待ってる ★ 00ライザー無双・機体量子化、マネキン隊撤退、沙滋・ルイスそれぞれの想い
第13話 メメントモリ攻略戦 ★★★ リント少佐vs.スメラギ、衛星兵器破壊 ※宇宙バトルの神回{/netabare} 

 - - - - - - - OP「泪のムコウ」、ED「trust you」 - - - - - - -
{netabare}
第14話 歌が聴こえる ☆ トレミー地上漂着、リボンズと刹那の対面(11年前のオー・ガンダム搭乗者)、ブリング戦死(対ティエリア) ※ED「TOMORROW」
第15話 反抗の凱歌 ★ マリナと刹那の再会、アロウズ大部隊(マネキン指揮)トレミー襲撃・撤退、ハーキュリー大佐決起(アフリカ・タワー占拠)
第16話 悲劇への序章 ★ 連邦とクーデター派の闘争、00ライザーvs.マスラオ
第17話 散りゆく光の中で ★★ もう一基の衛星兵器、ライザーソード(デヴァノン戦死)、アフリカ・タワー崩壊、CB/反乱軍/連邦軍/アロウズの共同救助活動、セルゲイ大佐死亡 ※意外な展開は◎
第18話 交錯する想い ☆ アロウズの連邦軍掌握、衛星兵器メメントモリ2号機破壊、アロウズのCB追跡、迎撃開始
第19話 イノベイターの影 ☆ リヴァイヴ拿捕、アニュー寝返り、ネーナ反逆
第20話 アニュー・リターン ☆ イノベーターと人間の差、アニュー戦死
第21話 革新の扉 ★ 刹那のイノベーター化、王留美のヴェーダ所在情報提供、刹那vs.Mr.ブシドー、王留美死亡、ネーナ死亡(ルイス復讐成功)
第22話 未来のために ★ アロウズのCB殲滅作戦開始、マネキン隊決起、グッドマン准将(アロウズ№2)戦死
第23話 命の華 ★ リジェネ死亡、コロニー型イノベーター母艦「ソレスタルビーイング」出現、ヴェーダ奪還戦開始
第24話 BEYOND ★ 真のイノベーダー(革新者)覚醒、ヴェーダ奪還(ティエリア再接続)、サーシェス戦死
第25話 再生 ☆ イオリア計画の全貌、リボンズvs.刹那、ヒリング&リヴァイヴ戦死、リボンズ戦死、後日譚 ※ED「DAYBREAK'S BELL」{/netabare}
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)3、★(良回)13、☆(並回)8、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


== 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- (2010年9月) ==

全1話 ★ 4.1 {netabare}2年後、木星からの金属生命体の襲来 ※地球防衛戦が大迫力{/netabare}

OP 「閉ざされた世界」
ED 「クオリア」

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

70.6 3 人工衛星アニメランキング3位
デート・ア・ライブIII(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (254)
1348人が棚に入れました
人類は『空間震』と呼ばれる新たな災害に見舞われていた。空間を揺るがし、あらゆるものを破壊し尽くすその災厄は、精霊と呼ばれる存在が臨界から顕現することにより発生するものだった。空間震を止め、災厄を人類から退けるために必要とされる措置は、武力をもって精霊を殲滅する、もしくは——『デートしてデレさせる』! 精霊をデレさせ、更に『キス』をすることでその力を封印できる——そんな能力を持っている高校生・五河士道。人類の平和のため、なにより精霊たちを救うため——士道は彼女たちとの『デート』に奔走する。士道に心を開いた精霊・十香、四糸乃、琴里、耶具矢、夕弦、美九。精霊を殲滅するべく動く。精霊を利用せんとする。精霊との対話を試みる<ラタトスク>。そして、デレさせるべき新たな精霊——すべてを巻き込み、新たな戦争<デート>が始まる——

声優・キャラクター
島﨑信長、井上麻里奈、富樫美鈴、竹達彩奈、野水伊織、真田アサミ、内田真礼、ブリドカットセーラ恵美、茅原実里、真野あゆみ
ネタバレ

NEKONYAN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

J.C.staffはもうダメですね

禁書もデートアライブも酷かった
しかもデートアライブは作画から酷い
政策の裏側とかは知らない一般人ですがよほど予算ないのか同時製作してるアニメに力注いで、デートアライブは二軍で制作してるのかとか色々邪推してしまうほどな出来でした

2話追加
{netabare}作画直ったしOP.EDも完成
とりあえず一安心して見れそうです
このクオリティのまま折紙さんの活躍を見たい… {/netabare}
5話追記
{netabare} やっぱ作画やばい戦闘シーンに静止画入れてもなお崩れる作画…
まあ現状七罪と折紙さんの作画には力入れてることがわかるのでかなりきついが及第点ということで…{/netabare}

公式サイトのキービジュアル、PV、力を入れるべき第一話
全てで作画崩壊起こしてます
三期は推しの折紙さんが活躍する巻数にあたるので期待していたのですが残念です
この制作会社のことですから制作決定しているほかの作品(ワンパンマン2期やダンまち2期)に力を入れようとしてわざとデートアライブに対し力を抜いているのではないかと疑ってしまいます(もしくはスケジュール的にきついとわかってたうえで適当に作ればいいやと受けたか)
加えてこの制作会社お得意のラノベ原作改悪で追い打ちかけられないように祈るばかりです

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

世界から私だけ消えてしまっても

お話のざっくり概要
デートさせてデレさせてキスをする…まぁ1期2期を見た方が早いですw
他と違う点は選択肢ぐらいですかね。

豆柴~「ねぇ知ってる?{netabare} ”なつぅぅみぃ”っていう南の島の方言の意味は”愛してる”{/netabare} なんだよ?」

さすがに無理あるかなぁw

新キャラの七罪
序盤は七罪の攻略がメインですね。お題の謎を解くのがテーマ。
{netabare}
幼女だったか…化けてる対象は分からなかった…
(酔って見てたからと言い訳してみる)
殿町とのデートはカットされてる…憤慨
独占…やっぱ弓弦が一番いいなぁ~
でもやっぱ最初っからメンバー全員に説明すべきだったんじゃ?
{/netabare}
そして今回フォーカスされた折紙
こっちの展開はほぼ予想通りだった。(久々こんなに予想当たったの)
その分、王道って事なのかも?
{netabare}
折紙が犯人、士道は最初説得を試みて失敗する、父母を助ける為に士道が犠牲になる
まで予想が当たった! 七罪で外したからムキになってたかもです。
生まれ変わった折紙は普通…じゃない何か変態の片鱗はちゃんと残ってるw
っていうかどうして5年であんなに立派な肉食変態に育ってしまったのか…
{/netabare}
王道な分、良いストーリーです。折紙の魅力が一段と出た感じします。

どうでもいいけどさ、たまちゃん先生が悲しいお知らせって言ったら…
{netabare}
「お見合いでもダメになったとか?」「まさか結婚詐欺?」「マジ引くわー」
{/netabare}
必ずそう持ってくのやめません? もう誰かお嫁に貰ってあげてよw

本編は11話で終了で、12話はなんというかOVAっぽい内容でした。
まぁ本来なら11話終了でDVD特典で12話でもおかしくない所を放送してくれたのには感謝!
まさに本編後のファンサービスという内容でした。
だけど{netabare}俺をデレさせてみろ{/netabare}って展開は
美衣「マジ引くわー」が妙に当てはまる最終回でした。
結局、美衣ってバリエーション多すぎだけど「マジ引くわー」しか言ってないよねww
このまま一体どこまで引いてしまうのか…

投稿 : 2024/04/20
♥ : 20

haiga さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

五河士道。男の夢を叶えた男

全ての男の夢ハーレム。

かつて中国の皇帝は紫禁城と言う城を作り、中国全土から集められた美女を囲い酒池肉林のハーレムを築いた。
かつて日本史上最長の王に君臨した徳川幕府もまた大奥という王以外の男子禁制のハーレムを築き、徳川二百数十年の1ページを記した。

共通するのは絶大な権力と暴力と経済力。大奥では毎日抱く女の選択は無く、見張り役として隣の布団で寝る女が付随し、隣室には面倒見役の女が控えていたと聞きます。そこには愛などなく、行き詰まる日常に月の半分も大奥に顔を出さない王もいたと記録に残されています。

そしてデート・ア・ライブ。五河士道と言う主人公。精霊達の誰にも戦闘力で劣りながら、いつだって分け隔てなく命懸けで愛し、守り抜く男。

8人の美少女達。幼女からツンデレ、妹、魔女っ子、痴女、歌姫、双子、ポンコツ大食いなどなど誰しもが琴線に触れる女達のハーレムを愛のみで築き上げた奇跡。
だってヒロインの1人とキスしてるのを、他ヒロイン全員に見られて、全く嫉妬されずに良かったね♪って見守られる男ですよ?「だから痺れる憧れるゥ⤴︎︎⤴︎︎」とDioに憧れるモブのように視聴者がなってしまう破壊力です。

今回3期作成にあたり、制作会社が変わってるらしく、1期、2期と比較して作画について批判的な意見があるみたいですが。「こまけえことはいいんだよ!!」って言いたいです。

そもそもデート・ア・ライブって奴は士道のデートとかわいい精霊と狂三が出ればオールオッケー。3期作ってくれてありがとうってなもんです。

私はとてもたのしめました。特に最終話の12話はちょっとウルっと来ました。デート・ア・ライブファンには最高の最終話と思います。4期あるのか分かりませんが私はいつまでも気長に待ちたいと思います

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

72.0 4 人工衛星アニメランキング4位
王立宇宙軍オネアミスの翼(アニメ映画)

1987年3月14日
★★★★☆ 3.9 (273)
1123人が棚に入れました
所属が10人に満たず「失敗ばかり」「なにもしない軍隊」と揶揄され、世間に落第軍隊として見下されているオネアミス王立宇宙軍の士官・シロツグ=ラーダットは、欲望の場所でしかない歓楽街で献身的に布教活動を行う少女・リイクニ=ノンデライコとの出会いをきっかけにそれまでのその日暮らしの自堕落な生活を捨て、宇宙戦艦という名目の人類初の有人人工衛星打ち上げ計画に参加し宇宙を目指すことになる。

声優・キャラクター
森本レオ、弥生みつき、内田稔、飯塚昭三、村田彩、曽我部和恭、平野正人、鈴置洋孝、伊沢弘、戸谷公司、安原義人、徳光和夫
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スペースモンキーズ

山賀博之監督作品、作画庵野秀明。
精鋭クリエイターたちが若さと勢いで、
精巧に作り上げたGAINAXの傑作SF。
音楽総指揮は、坂本龍一。

架空の国オネアミス王国が舞台、
役立たずの王立宇宙軍士官シロツグが、
人類初の宇宙飛行計画に志願し挑む様を描く。

物語は公表されているもので全て、
特別何もなく退屈さを感じるほどだ。
しかし理数系の夢、宇宙飛行士の夢、
アマチュア集団の夢、クリエイターの夢を乗せて、
{netabare}大きな花火が、夜空と真空を彩る、
ラスト10分に全てが集約され報われるのである。{/netabare}

猿から人類への歴史は火の歴史である。
そして火によって災いは数多く生まれるが、
我々は火によって生かされてもいるのだ。
歴史を間抜けな猿が始めたことだとしても、
人類の進む先が暗闇ならば灯を消してはいけない。

打ち上げられた猿には、
神様も見逃した小さな矜持がある。
そうだ、その猿は夢を持っていたのである。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 60

edoya さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

私的 最高傑作

何度も見返しているが、リリースから二十年以上経った今でもノスタルジーではなく、全く古いと思わない。

完璧に作り込まれたオリジナルの世界観。
棒状の通貨、敵国の言語などにその徹底したコダワリが見て取れる。
そこで繰り広げられる王立宇宙軍の、庶民と政治の間での葛藤。
ヒロイン、リイクニ・ノンデライコへの主人公の届かぬ思い。
のんびりした中盤の流れを一気に蹴散らす怒涛の終盤。

画の繊細さは今でも充分素晴らしい。
森本レオの抜けた声も前半こそグータラなシロツグ・ラーダットにハマっている。

そしてオリエンタルで時に詞的に、時に荘厳に響く坂本龍一の楽曲。
そのメインテーマはガムランを思わせる導入部のリズムだけで鳥肌が立つ。
更にはサエキケンゾウが作曲した戦闘シーンの楽曲は、中近東音階を駆使した名曲。

これらを当時、原作の実績なしに、一から、アニメーションで作ったと言うのだから、空いた口が塞がらない。

個人的な思い入れがあることは否定しないけれど、この作品は私の傑作アニメーションランキング不動の一位であり続けている。
早く二位に退いて頂きたいのだが、残念ながらその輝きは未だ衰えてくれない。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

アニメの限界に挑戦してみた

<2022/10/17 追記>
続報です。
4Kリマスター版での劇場公開は10/28(金)からだそうですよ

<2022/5/21 追記>
今年の秋に4Kリマスター版で劇場公開されるそう。
10月かな。
映画館で見たら迫力凄いだろな
観に行きたくなってきた。

<2019/12/7 初投稿>
当時、新進気鋭の若手クリエイターたちが
GAINAXに集まって、
自分たちの作りたいものを、
自分たちのやりたいように作ったオリジナルアニメ映画
らしいです。

興行的には大失敗で、この失敗が後の「トップをねらえ!」や「新世紀エヴァンゲリオン」の誕生に繋がっていったのだとか。
1987年作品。

私はこの頃〜2002年ごろまでアニメ見る習慣なくて。
でも何故か本作は1990年代後半にレンタルで借りて観たんですよね。
なんで手に取ったのかよく覚えてないけど。

たぶん、
「異常なくらい細部に拘った丁寧な絵」
「とことん練り込まれた個性的なアナザーワールド」
をパッケージから感じ取ったのかも。

この2点は本作が他と一線を画すものです。
細部に拘った絵は、もうそうとしか言いようがない。
一枚一枚が時間をかけて作成されたイラスト画のよう。

そして、世界観。
テクノロジーは現実世界で言えばおそらく1900年代の半ばぐらい。
でも、文化・風俗は現実の世界とは全く異なります。
衣服や建物のデザインが全く違う。
食器や硬貨など日常触れるあらゆるもの少しずつ現実と変えている。
どの国をモチーフにしたとかそういったことが一切感じられません。

例えば硬貨。
この世界の硬貨は「金属の棒」です。
ちょうど麻雀の点棒サイズくらいの棒。
自販機で切符を買う際はこの「某」を穴に突っ込んでいきます。
超違和感 笑。

着る服も、軍人の礼服とかどこかで見たような気もするけどどこも思いつかない個性。
お洒落かどうかは置いておいて、
アニメのデザイナーってファッションデザイナーの才能も必要なの?
と思った記憶があります。

そうした細かいところにこだわり抜いた本作。

ストーリーは、現実とは異なるとある世界の、
新設されたばかりの「宇宙軍」所属の為、階級だけ高い、
やりたいことが見つけられない冴えない若い軍人「シロツグ」が主人公のお話です。

これである意味全て説明が終わってしまう。
そのシンプルさが素敵、という考え方もあります。

ただ一つ難点が。

キャラクターの心情描写です。
可能な限り表情や仕草で表現しようとしている。
まるで実写のように。

本作は純文学のように登場人物の心情がさりげなく、そして赤裸々に綴られていきます。

これ、実写映画だったら、実写でこの映像・演出だったら。
名作の部類だったと思うんです。

でもこれはアニメ。
つまるところ、表情や仕草だけで実写と同じ手順で感情を表すのは無理あると思うんですよ。
一コマの絵で伝えられる情報量が違いすぎるのでは、と。

アニメは実写に比べて「映像」としての情報量が少ない。
裏を返せばそれがアニメの強みのはずなのですが。
その強みを捨てて、ひたすら実写映画のような表現に寄せていく。
しかも純文学。
観てる側としてはまぁ伝わらないことこの上ない。

でもでも。
これはそういう「挑戦」なのかも、とも。

「アニメは実写を超えられるのか?」
という疑問を持った若きクリエイター共の挑戦なのかもしれませんね。

で玉砕。

そして「トップをねらえ!」「新世紀エヴァンゲリオン」へ

こういう挑戦は素敵だと思います。
「素敵がたくさん」by 灯里

本作はそういう風に観る作品なんだと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 53

70.9 5 人工衛星アニメランキング5位
THE ビッグオー(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (177)
1077人が棚に入れました
時は今から100年後、ところはかつてマンハッタンと呼ばれていた「記憶を失った街」パラダイム・シティ。この街の住人は、40年前に起きた“何か”によって、パラダイムシティを残し他全ては死滅、そしてそれまでの記憶(メモリー)を―その“何か”に関する事も含めて―全て失っていた。しかしメモリーは、時に思わぬ形でその姿を表す。
主人公のロジャー・スミスは、凄腕のネゴシエイターとしてパラダイム・シティで仕事をしている。過去の記憶を失って40年、ようやく再建されはじめた街の法秩序は完全ではなく、ネゴシエイションを必要とする場面は多い。だがしかし、そんな街において交渉だけで事が済む場合は少なく、荒っぽい暴力に訴えてくる相手も多い。そんな時、彼はメガデウス・ビッグオーを持ち出し、力に力で対抗する。そんなある日のこと、ロジャーはひとつの依頼を受ける事になる。令嬢誘拐犯とのネゴシエイトという、彼にとっては朝飯前の依頼だったが……。
やがて彼はこの世界の謎と向かい合い、過去のメモリーと相対することになる。パラダイムシティを支配するアレックス、謎の女エンジェル、存在するはずのない「異国」。ビッグオーとロジャーとの関係が深みを帯び始め、主人公であるロジャー、アンドロイドであるドロシー、全ての登場人物が自分を取り巻く世界を信じられなくなった時、ロジャーはこの謎だらけの世界と対峙する。

声優・キャラクター
宮本充、矢島晶子、清川元夢、玄田哲章、篠原恵美、辻親八、石塚運昇、堀勝之祐、納谷悟朗、大塚芳忠
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

難解だけど全部好き

1999年10月~2000年1月放送のテレビアニメ。1期全13話。
2002年11月~2003年9月に2期(second season)が放送。2期全13話。
1期と2期を一緒に評価しています。
ロボットのデザインはこの作品が一番好きだったり。

1期のストーリーは凄くシンプルで、毎話メモリーを巡る事件が起こりそれをロジャーとビッグオーが解決するお話。
2期では連続性が強くなり、メモリーと世界の謎が解き明かされていきます。ただ、1期の時点では2期を制作する予定は無く、大まかな部分は決着がついているものの、難解な部分もあり考察を必要とするため好みが分かれます。

少し暗く洒落た世界観、クラシックな街並み、雰囲気作りが上手いですね。
巨体感のあるレトロなビッグオーのデザインがかなり好きで、特に重量感を重視したロボットアクションも秀でています。サンライズらしい外連味の利いた戦闘は見所。モノクロのコントラストを活かした画面作りと演出は一見の価値ありです。

キャラクターも好きです。
ロジャーは本人が格好付けているのが若干滑稽に描かれていて、かえって嫌味がありません。
ドロシーもまた皮肉っぽさと可愛らしさが絶妙にブレンドされた秀逸なヒロイン。
エンジェルはトラブルメーカー的な役回りの前半、女性らしい弱さが露呈する後半でがらりとイメージが変わり、個人的にはとても共感できるキャラクター。
完璧超人でありながら飄々とした執事ノーマン、悩み多き堅物警察官ダストンもまた素晴らしいです。

何年か毎に繰り返し見るほど味わいが増し理解が深まる、個人的には名作です。
謎多き作風ですが本筋の解釈については色んな所で考察がなされているので、私が細かく書く必要もないかな。
なので私がこの作品を好きな理由をネタバレ全開でいくつか。


【ロボットのデザインについて】
{netabare}
2017年サンライズフェスティバルで本作のオールナイト上映が決まった際に片平一良監督のインタビューがアニメ雑誌に掲載されていました。

当時のスタンダードなロボットは「結局、行き着くところは四角いブロックの塊でしかないから、まずそれはやめようと思いました。」
「とにかく『今まで見たことないシルエットのロボットを作ろう』というのが目標でした」とのこと。
私もそこに惹かれたクチですねw
それに加えて、繰り返しになりますがロボットアクションの重量感、外連味のあるバトル。サンライズのアニメーションの特に良い所が凝縮されている感じ。{/netabare}


【世界観の表現とラストシーンについて】
{netabare}
上記のインタビューには世界観についても記載されていました。

記憶を失った街というアイデアについては、シリーズ構成の小中さんの仕掛けで、「あれは実は『方便』なんですよ。」とのこと。
細かな世界観の設定に尺を使いたくないので、語らずに済ませたい。だから最初から存在しないものとして、誰も覚えていないから語られないという形にしたと。本当は意味がなくて、あるはずのないもの(メモリー)にこだわる人が事件を起こしたり巻き込まれる構成になっている。
でもセカンドシーズンで「カートゥーンネットワークが製作に加わる時『その意味を描いて、世界観に決着をつけて欲しい』と言われて、みんなで頭を抱えました(笑)。」だそうですw


つまり謎はあるように見せているだけで本当は意味がないということが肝だったのですね。
それをどう表現するかが問題だったと思うのですが、1期の設定を極力使いながら謎を解き明かす作劇が出来ていてとても丁寧だったと思います。描きたいことはそのままに、枠物語というギミックを使うことで「メモリーは最初から存在せず意味がない」ことを描いて見せた。

枠物語とは、知っている人も多いと思いますが、劇中で別の物語が展開する物語。千夜一夜物語が有名ですね。
物語の中から外側を知ろうとする者たちの徒労、その無意味さ、それを知った者たちのアイデンティティの揺らぎが、この世界を揺さぶりました。

舞台の外には何も存在しないことに絶望したエンジェルは、その舞台をリセットしようとします。彼女が欲しかったのは自分の存在意義です。それをメモリーに求めましたが、物語の作者であり演者でもある彼女が知らないものはこの舞台には存在しない。
2期ではアンドロイドもメモリーを持つと言われています。その理由はアンドロイドが蓄積したデータは基本的には書き換えられることが無い、アンドロイドは忘れないからだと考えられます。それと同時に、ドロシーには心があり、「記録」と共に「記憶」も持っている。

肝なのは「記録」と「記憶」は似て非なる物だということではないでしょうか。
この世界には40年前より以前の記録がない。あるのは誰かが突然に思い出す記憶のみ。記録が無いのに個人の記憶は存在するという矛盾が発生する。


エンジェルとドロシーがなぜメモリーなのか。
二人はその特殊性により「記録(客観)」と「記憶(主観)」を両方持っているからではないでしょうか。

そして本作のロボットの呼称である「メガデウス」は物語を強制終了するデウス・エクス・マキナから来ています。

メモリーたるエンジェルとデウス・エクス・マキナ(ビッグヴィヌス)に交渉を持ちかけられるのは、同じくメモリーたるドロシーを同乗させたビッグオーを操るネゴシエイター、ロジャーのみだったのではないでしょうか。
エンジェルに対するロジャーの説得は、物語の中であっても自分たちのこれまでの生き方を肯定すること。自分たちが築いてきた関係性を拠り所に再び歩き出そうということです。
私はこのとても前向きな結論が好きなんですよね。
自身の記憶を捨て去りながらもその幻影に苦しめられたロジャーだからこそ、その言葉には説得力がありました。

表現や台詞回しこそ難解ですが、パラダイムシティは演劇の舞台でありその外にも過去にも何もないと理解すればそれで良い。
思わせぶりに挿入される謎の映像も、今は自覚せず登場人物を演じる役者が過去に演じた他の演目・他の役だと理解すればそれで良いのかなと思います。{/netabare}

ついつい考えてしまう人間にはとても面白いですし、何も考えず世界観を楽しむことも出来る作品です。(2018.6.11)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

レトロ感たっぷりの あえてのダサカッコ良さ

もうね、OPからやられた(笑)
懐かしいあの曲にそっくりな上、この背景はまさに!って感じで。
2期目のOPも、見覚えのある数々の映画へのパロディ?オマージュ?
何度観ても笑ってしまうのだ。
そしてOPだけじゃなく、本編で登場するあちこちに、
わかる人にはめちゃ嬉しくなってしまうような仕掛け的オマージュがいっぱい。
とはいえ、自分はすべてをみつけ出せていないかも。

もちろん、それだけではなく、ずっと昔に観たような作画にも
懐かしさを覚えると同時に、新しさも感じるというか。
例えば、少女型アンドロイドであるドロシーのクールなキャラ。

登場する古き良き時代のアメ車も、ジャジーな音楽も、
主人公のダンディなキャラも、シンプルなロボットの攻撃も設定も、
スーパーマンやバッドマンのようなアメコミっぽさに加え、
スタイリッシュな服装や、腕時計、万年筆などの小道具と音楽の使い方などは
007シリーズっぽい感じもするけれど、敵役もなかなか味があって魅力的。
子供心に観て憧れた昔のロボアニメそのままな雰囲気とセリフ回しには、
日本のアニメらしさもしっかりと息づいていて、内容にもぴったり。

立体的な作画が飛び抜けて美しいアニメ作品が多い最近だが、
あえて・・なレトロ感いっぱいのこのダサカッコ良い作品に
出会えたことがとても嬉しい。

放送は1999年から2000年。制作はサンライズ。
当時、ごくたまに目にしたことはあったものの、
本当にチラ観だったため、物語の内容はまったく知らなかった。

舞台は今から100年後のマンハッタンにある「記憶を失った街 パラダイムシティ」
40年前に起きたあることによって、パラダイムシティ以外のすべてが消失。
主人公である凄腕のネゴシエイター ロジャー・スミスは、
過去の記憶を失って40年が経つこの街に現れる敵たちと闘いつつ、
やがては過去のメモリーと相対することになり、
謎だらけの世界の真実に迫っていく、というお話。

1期で謎だった部分や伏線も、2期でしっかり回収され、
世界の謎の真実に迫っていく展開には引き込まれた。

ロボットアニメがお好きな方にはもちろん、1950年~1960年代の
レトロなインテリア雑貨や古着がお好きな人にもオススメ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 46

ふもふも さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

重厚なロボットもの。スパロボでおなじみ(?)のショータイム。

最初は1クールのみ日本で放送。2クール目は海外で放送し、人気が出たので日本に逆輸入したという不思議な経歴のアニメ。スパロボで知っている人も結構いると思います。

このアニメはなかなか完成度が高いです。

まず戦闘シーンですが、作画がかなり頑張っており、戦うロボ達の重量感がヒシヒシと伝わってきます。強敵(+α)達との対決は必見ですね。音楽も秀逸で重厚なBGMがまた盛り上げてくれます。

 キャラに関しては「萌えです」。メインヒロインであるドロシー・ウェンライト。基本無表情なのですが、不思議と愛着がわいてくる。無表情だけど感情豊か(?)なドロシーと色々難儀な主人公の掛け合いは見ていて楽しいです。
 敵もインパクトが強く、包帯のアイツの存在感はかなりの物です。あとべックて悪党が色んな意味でいろいろやらかしてくれますよ。

 シナリオはやはり2クールに突入してからが見せ場ですね。1クール目での伏線を回収していき、少しづつ世界の真実に近づいていきます。先の見えない展開に、ぐいぐい引き込まれました。ラストの方は結構難しいので要注意ですが、ぜひ結末を見届けてほしいですね。

 クセはありますが、「ロボットものが見たい」「ロボっ娘大好き」etcといった症状の方々に是非の一品です。そして長文でスミマセンでした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10
ページの先頭へ