加速おすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの加速成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月25日の時点で一番の加速おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.5 1 加速アニメランキング1位
アクセルワールド(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (3709)
20006人が棚に入れました
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って“速さ”を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女“黒雪姫”との出会いによって、彼の人生は一変する。少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは“加速世界”の存在を知る。それは、中学内格差の最底辺である彼が、姫を護る騎士“バーストリンカー”となった瞬間だった。

声優・キャラクター
三澤紗千香、梶裕貴、豊崎愛生、浅沼晋太郎、戸松遥、鈴村健一

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

『加速世界』側の凝った設定とバトルシーンは秀逸で続編を希望したいが、『現実世界』側に関しては……【総合評価:71点】

2012年春から夏に全24話放送され、OVAも2話発表された作品。

原作は全く読んだこと無いんですが、SAOと共にアニメ化決定から期待を寄せていた作品

携帯端末である『ニューロリンカー』を用いて仮想ネットワークが普及。
そのアプリケーションであり、思考を千倍に加速させる『ブレイン・バースト』
現実世界では理不尽な現実世界から目を背けている太ったいじめられっ子で本作の主人公、有田春雪が『ブレイン・バースト』のプレイヤー、『バーストリンカー』となり、『加速世界』を通して成長して行ったりするってな物語です。

物語は正に王道のバトルアニメ、その肝でもある戦闘シーンも見応えがありましたね。
恐怖や欲望、強迫観念がアバターの姿形として具現化するという発想は非常に良いなと思いましたね。
正直言いますと、自分は最初『加速世界』でのアバター全般がどうも微妙だなと思っていましたが、まぁ回が進むにつれ、その違和感も無くなって来ました。

アバターではなく現実世界でのキャラクターのデザインは、若干輪郭に違和感を感じます。
まぁ、そこを除けばまぁ上々、主人公のあのフォルムは正直ネタですよねww

音楽に関しても2クールでOP、ED共に2種類あります。
OPは作品のイメージに合った楽曲だと思いますし、映像面も実に良かったですね。
特に2クール目のOP「Burst The Gravity」 が映像面を含めて一番気に入っております。


そして、物語に関しては、やはりかなり練られていて奥深い設定が印象的
ですが、個人的な印象としては、どうにも凝った奥深い設定の割りにそれが活きていない印象を受けます。
まぁ、凝った設定故に2クールを用いてもまだまだその面白さの本領発揮に至っていないと言った方が適切かもしれませんね。
物語的には24話を費やしてもまだまだ序盤、今までの伏線などが回収されていく続編があってこそ活きてくる作品の様にも思えます。
王道のバトル展開、凝った設定、それらは続編があれば活きてくるだろうし高評価です。


『加速世界』側は高評価ながら、自分としては『現実世界』側での登場人物には全く共感が持てませんでした。
単純に、『加速世界』側でのみとなれば違和感を感じないのですが、一度『現実世界』側として登場人物たちが描かれると共感が持てません。

特筆すべきは主人公、太ったいじめられっ子、その設定は問題ないとしても、あまりにも『加速世界』を心の拠り所にし、現実以上に『加速世界』に重きを置いている姿勢に問題がある気がします……

現実世界では天と地ほどの差があるヒロインの黒雪姫に必要とされ、『加速世界』で唯一の飛行アビリティまで発現させる
現実世界で苛められ、劣等感を感じていると言うのは分かります、そんな中で彼の存在を肯定してくれる『加速世界』は確かに魅力的

ですが、所詮、ゲームでの事です!!
にも関らず、『加速世界』で劣等感を克服したんだよ、見たいな空気を醸し出されても共感できませんね。
現実世界に置いて確かに『ブレインバースト』で加速が出来る様になったかも知れませんが、別にそれを利用して世間の評価を変えたわけでもない。
加速を使って世間から高い評価を得る事を作中では悪事の様に描かれていました、現に敵キャラの能美はやっていた事ですね。
ですが、正直、自分としては現実世界でのメリットを求め、『ブレインバースト』をその為の手段として利用、それのメリットを維持する為に人を陥れていた能美の方がよっぽど理解できちゃいます。

現実世界で加速を使わないとなると、『ブレインバースト』ってただのゲームです。
そして、現実世界で加速を私欲に使わない春雪達は言ってしまえばただのゲームオタク、しかも現実世界よりもゲームに執着するかなり重度な……
そして、同じく重度なゲームオタクでしかない周囲の登場人物の中で、自信を着けて加速世界での有能さを現実世界に引き摺る様は、単純にゲームと現実の境が曖昧になりつつある深刻な状態になっているだけで苦笑しかできません。
好意的な見方をすれば、卑屈な性格だったが自信を得て、ポジティブになっていると、成長している風に捕らえる事も出来るのでしょうが、自分には無理です。
とまぁ、こんな感じに主人公の『ブレインバースト』に執着する様を捉えてしまいました。

非常に偏屈な捉え方をしたレビューとなってしまい、不快に感じる方も居たかもしれません。
ですが、この作品は『加速世界』側を楽しんでなんぼな作品だと思いますし、『現実世界』側を無視すれば、自分としては十分に楽しめたとも思っています。
最初に述べたように『加速世界』側に関しては、その凝った設定と王道のバトルアニメとしての展開は続編を希望する程に評価しております。
続編が出れば凝った設定もより活きてくる展開になるでしょうし、バトルアニメとしても順当に盛り上がって行く事でしょう。
ですので、この作品を総評すれば非常に良かったと思いますので、未視聴の方は是非視聴してみてください。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 83
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

SAOになれなかったのは、後半のストレスのせいでしょうね。

 黒雪姫、ハルユキ、ニコなど人間関係やそれぞれのキャラの背景は、ハーレムばっかりのソードアートオンラインより深みがあって面白いと思います。アクセルワールドは日常回もいいですし。

 ただ、アクセルワールドは、イジメとかコンプレックスがテーマになっているため、暗いんですよね。そこの敷居は少し高いです。でも、前半は上手くコンプレックスを話に取りこんで面白く仕上がっています。黒雪姫やニコのツンデレは最高です。面白さでいえばアクセルワールドの前半は、SAOにくらべても負けていないと思います。

 このTV版の最大の失敗は、24話しかないアニメ版の後半を能美という見ていて非常に不快なキャラに翻弄されて、登場人物たちがまったく活躍できないので、ストレスしかたまりません。黒雪姫の沖縄の話も正直、ローカルのモブとのからみで進行するので、何も面白くありません。最後、 {netabare}黒雪姫が駆けつける、チユが実は…がカタルシスのつもりでしょうが、せめて4、5話で終えて欲しかった。{/netabare}

 せっかくの可能性がある物語なのに、この能美のエピソードのせいで、原作も含めて非常に損をしていると思います。ここを超えるための精神力が半端ではありません。これがマルチメディア展開含めて、アクセルワールドがSAOになり切れなかった最高最大の理由だと思います。

 ハルユキとキャラの内面に焦点を当てて解決がないアクセルワールドと、キリト中心でキャラたちの問題を解決するSAO。話の好みの方向性としてはアクセルワールドなのですが、エンターテイメント性では圧倒的にSAOです。

 キャラは好みでしょうね。普通はSAOでしょう。私は女性キャラならアクセルワールドの方が好きです(アリス様除く)。

 キャラ自体はモブ含めて、アクセルワールドにはいっぱい魅力的な人物がいるのに(チョコの娘とか、アッシュローラーとか)、本当にこのアニメの後半の大失敗がおしいです。


 なお、原作の話になってしまいますが、この両シリーズに共通する心意。使い方を間違えると、SF設定にオカルトというかチート技が入ったイメージがあります。SAOのアリス様くらいカッコ良ければいいんですけど、どうだったのかなあ、と思います。それとも心意に絡んで両シリーズを統合するような大団円が待っているのでしょうか。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

飛べない豚はただの豚か

原作未読。
バーチャル世界で豚が超加速して戦うSFアニメ。

画像の丸っこいのが主人公です。
バーチャル世界では豚の姿or銀ぴかスーツ。
性格は映画版ののび太くんが近いかな?
他力本願だしいじめられっ子だし。
でもやるときはやる。
こういうキャラは好きですよ。


大まかに言うと、「克服」をテーマにしたバトルアニメです。
バーストリンカーというキャラ同士で対戦を行います。

出てくるキャラクターは小中高生。
しかし、加速された世界の中で生きているわけですから、実際の時間とはズレが生じます。
精神と時の部屋ですね。
中には語尾に「~じゃ」を付ける年季の入ったじいさんまで出てきます。
でも、現実では小学生かもしれないんです。
現実世界に戻ったらどうなるのか、気になって仕方がありませんでした。


……で、肝心のバトルですが、あまりひねりがありません。
主人公がピンチになったら、新たな力に目覚める。
作者がピンチになったら、よく使われるパターンです。
一応理由は付けられているのですが、後付け感が目立ちました。

それから、物語の肝になっている部分の掘り下げが足りない気がします。

具体的に言えば、
{netabare}
・加速世界の魅力
・先輩との親密感
・羽を奪われたときの絶望感
{/netabare}
「気持ちの移り変わり」という大事な部分が駆け足気味。
もっとじっくり描いて欲しかったですね。
想像力を加速しないと追いつけません。
感情を移入するというより「ああ、こういうキャラ関係や心情だったな」というように、設定と考えたほうがわかりやすかったです。
細かい伏線はしっかりしているので、もったいないですね。


それにしてもこの作者、悪役を描くのがうまいですね。
本当にイラっとくるような敵役を登場させています。
哀れになる外道っぷり。


さて、このアニメの主人公はへたれの豚マンという特殊なキャラ。
その時点で合わない人がいるかもしれないです。
少なくとも「主人公最強!!」ではありません。
また、前述のとおり、走ったストーリー展開です。
しかし、気にしなければ気にならない程度でした。
それよりじいさんキャラのほうが気になるよママン。


設定は面白いし、映像はキレイだし、音楽もいいです。
変わった設定のバトルものとしてはバランスのいい作品だと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 74

67.5 2 加速アニメランキング2位
さらい屋五葉(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (379)
2000人が棚に入れました
『さらい屋 五葉』(さらいや ごよう)は、オノ・ナツメによる日本の漫画。『月刊IKKI』(小学館)において2006年より連載。

田舎から江戸に出てきた侍である秋津政之助は、ひょんなことから誘拐組織「五葉」の頭目である弥一の用心棒をしてしまう。弥一に剣の腕を見込まれ、自らの意向とは逆に五葉の一味にされてしまう政之助だったが…。


声優・キャラクター
浪川大輔、櫻井孝宏、緒乃冬華、高塚正也、内田夕夜、木下浩之、高梁碧、宝亀克寿

もちすい さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

キャラが色っぽい

観る前は必殺仕事人みたいなものをイメージしていましたが、ものすごく落ち着いた雰囲気の人情劇でした。

会話の間、カット割りやアングルなど、かなり実写映像の手法で作られていて、これにアニメーションという媒体の利点である色彩の自由度がよく活かされているので、ものすごく雰囲気のある作品になってます。

ただ、特にこれといって話が盛り上がるわけでもなく、アニメーション的にも派手な動きが無いので、そういうものを求めている人には向かないです。

あと、雰囲気だけの作品ではないけれど、この雰囲気が大きな魅力であることには違いないので、これが合わないなら、あえて観る作品でもないです。

それにしてもOPとEDの曲は、あまりにも雰囲気と合ってなく、観ていると笑いがこみ上げてくるほど。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

color さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

風情たっぷりの時代劇

江戸の華やかさから離れひっそりした雰囲気がたまりません。

江戸に出てきて知り合いもいない弱気な侍・政之助(まさのすけ)。
剣の腕は立つけど人の視線が苦手だったり、空気の読めない発言で失笑を買ったりするダメ侍。
そんな彼が"かどわかし"を生業にする五葉(ごよう)の裏稼業に巻き込まれていきます。

五葉の頭目である弥一(やいち)と新参者の政之助を中心にした人間関係が物語の軸。
酸いも甘いも噛み分けた人間達がなぜ裏稼業に手を出してしまったのか。
じわじわ明かされる五葉の面々の過去がすごく魅力的で、
派手な斬り合いもない人間ドラマにグイグイ引き込まれました。

物語はテンポよく進みますが行間を読むような構成が素晴らしい。
江戸時代の潔さや身分違いの悲しさを考えてより深く楽しめる作品になっています。

独特なキャラデザも好みでした。
顔はカエルっぽいんですが逐一繊細に変わる表情が素晴らしく、
女性キャラはびっくりするくらい色気があり笑顔に隠れた憂いも見てとれるほどです。

マングローブの時代劇アニメは安心安定。
次回作も期待しています。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 20

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

趣深い大人向け人情時代劇でござる

原作は漫画らしいが、実にマングローブ臭がするアニメでござるw
暗く落ち着いた雰囲気でしっとりと・・・・
荒んだ世の中だが・・・ちょっぴり人情を感じる

ストーリー展開はかなりスローテンポかつ地味で起伏に欠けるが
徐々に登場人物の人物像が見えてくる展開を、じっくり楽しむアニメです
人さらいを生業としてるので、微妙にサスペンスな展開も含みつつ進む

雰囲気を醸し出す演出とキャラクターの魅力が良いです
アクションシーンはほとんどなく、人情劇を重視しています
完全に大人向けのアニメですが、独特な人情時代劇ですね
好きな人は凄く好きだと思います

超弱気な侍である主人公が良い感じにアクセントになっている
ござるござる連発しやがるのが、妙に愛らしく感じるのでござる
正しく、ござる萌えアニメあろうw

万人受けを狙わないマングローブらしさが光る良作。
それがしのおすすめのアニメでござる

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22

64.6 3 加速アニメランキング3位
俺だけレベルアップな件(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (153)
407人が棚に入れました
異次元と現世界を結ぶ通路”ゲート”が突如発生してから十数年、世界には”ハンター”と呼ばれる超人的な力に覚醒した人間たちが出現する。 ハンターはその力を使い、ゲート内のダンジョンを攻略し対価を得ることを生業としているが、強者揃いのハンター達の中で、「水篠 旬」は人類最弱兵器と呼ばれる低ランクハンターとして生活していた。 ある日、低ランクダンジョンに隠された高ランクの二重ダンジョンに遭遇し、瀕死の重傷を負った旬の目前に謎のクエストウィンドウが現れる。 死の間際、クエストを受けると決断した旬は、自分だけが「レベルアップ」するようになり—。


声優・キャラクター
水篠旬:坂泰斗
諸菱賢太:中村源太
向坂雫:上田麗奈
最上真:平川大輔
白川大虎:東地宏樹
後藤清臣:銀河万丈
犬飼晃:古川慎
水篠 葵:三川華月
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

分割するにしても1期1クールで作品に仕上げて欲しい。

 面白い…とは思います。話も設定もキャラも展開も。ただ、正直4クールくらいある作品の起承転結の起の部分で終わった感じです。

 アニメの作品としてそれでいいのか?という気がします。例えば類似作のSAOなどは前半部分でかなり壮大なゲーム世界を描き切っていて、それでいて序章の役割を果たしました。本作は世界の構造とか陰謀、復讐、主人公の行く末…何も解決してません。

「シャングリラフロンティア」「ドクターストーン」「ブルーロック」など長めの作品は皆そうと言えばそうか…逆に言えばだから私は2期以降、2クール目以降の評価を低くするのかなあという気がします。
 もしこま切れに作品を作るなら、長めの作品は原作人気に胡坐をかかないで1期、1クールごとの区切りは意識してほしいなあ、と思います。

 原作がこういう構成ならアニメ制作で作りかえるのは難しいと思いますが、だったらせめて2クールで企画するべきでしたね。なんの解決も見ないまま話が終わってしまいました。
 と、思ったら2期のアナウンスがありました。うーん…興味が持続するかどうかです。

 本作の評価は前半は非常に興味深かったです。設定もキャラも独自性がある気がしたし、ある意味日本の作品より自然な大人を描いていた気がします。観月さん、最高でした。
 ですが、ただ、後半は後ろのドラマは進みますが中途半端、主人公自体は戦って鍛えるだけになってしまったので、正直9話~12話は飽きました。

 ですのでストーリーは独自性を考えて3.5点。キャラも3.5点…というか全部3.5点かな。平均よりは良いけど、高く評価は出来ないという感じでしたね。それはやはり1期1クールの作品で見た場合、何も描けていないからです。




1話 演出がA1の過去作の引用?女の子に〇〇フラグたち過ぎ。街はソウルにしか見えません。

{netabare} 本作については嫌でも反日のワードが目に入ってしまい、情報がある以上先入観無しに見られないので視聴どうしようかな?と思いましたが、A1ピクチャーとのことで、やっぱり見ることにしました。

 これって舞台が韓国じゃなくて日本に変更になっているという話を聞いてましたが、OP後の街の風景で見える河は完全に漢江ですよね?ソウルにしか見えませんでした。そもそも車が右側通行なので、日本ではないです。もし、韓国版、日本版のコミックスで言うなら韓国版準拠なのでは?名前は日本風にしているかもしれませんが。

 というか作中で国名って言ってなかった気がします。あのファンキーな髪型はあちらではいらっしゃるのでしょうか?
 一方で、冒頭の島は台湾?船との比較でちょっとスケール感違いますけど…別に国がどうこうとか気になることはありませんでした。話が面白ければそれでいいです。

 設定そのものはある程度練れた感じはしました。ただ、なんで異世界風の服装だったのか意味がわかりませんでした。後から説明あるんでしょうか?
 話は主人公が選択するところがちょっと不自然というかあり得ない選択だったのは良くなかったです。

 ただ、問題は演出ですよね。ボス部屋は完全にソードアートオンラインの9話の74階層だし、冒頭のアリの群れは「86」です。つまり過去のA1ピクチャーの演出で楽をしてますよね。

 それと一番まずいのはB級ヒーラーの観月さんが死亡フラグ立ちすぎでしょう。キャラデザが適当だし声優さんも知らない方ですし。そういうところの詰めというか仕掛けが甘い気がしました。

 うーん、A1ピクチャーはここ数年で良い作品も作っているので、別に制作会社が悪いとかスタッフの質云々じゃなくて、A1たたき上げでA1的演出になっちゃったんでしょうか?監督さんが「女神寮の寮母くん。」しか経験が無いようなので、がんばってください。

 見るかどうかわかりませんが、別にアニメの中で日本を壊しても面白ければ全然気にしないのでお好きなように。
 次は見るかもしれませんが、あらすじを見る限り凡庸な異世界ものかな?であれば、2話で判断します。{/netabare}


2話 主人公の言動に一貫性が無い気はしますが、導入はよかったかも。

{netabare} 母親の病気を支えているなら何をおいても助かるべきだと思うのですが、犠牲になる選択が良く分かりませんでした。それと病院にいる娘がもし妹なら、妹は兄にくらべて随分のん気に生活している気がしますが、どうなんでしょう?

 という部分が違和感なだけで、導入は工夫したと思います。1話2話まるまるかけるのはどうよ?と思わなくはないですが、一方で冒頭にクライマックスがあるのは新鮮かもしれません。そして、デスゲーム的な迫力はありました。

 あと、死亡フラグたったと思っていた観月ちゃん、情けなくも助かりましたね。今後リベンジがあるんでしょうか?

 最後のコマンド画面が英語なのは、日本向けと言うより世界市場を意識しだしたんでしょう。ピッコマ・カカオと韓国のゲーム会社が製作委員会に入っているみたいだし、韓国のアニメ戦略には注目した方がいいかもしれません。{/netabare}


3話 女子のキャラデザ以外はまあまあ良いと思う。

{netabare}  女子の作画というかキャラデザが本当にA1ピクチャーズ?という点以外はいいのではないでしょうか。もう1点は主人公の言動が若干不自然なところが気になるくらいですね。
 本作の舞台ですが、自動車は左ハンドル右車線だし、地下鉄の入り口はソウルでした。もうメタ的な韓国だの日本だのは無視して見させていただきます。

 主人公がレベルアップするのに努力が必要なところが面白いと思います。ゲームのコマンドみたいなのに理由を付けられるなら、もっと面白くなりそうですが、韓国のエンタメは理屈よりストーリーですから恐らくそこは無いと思っています。
 死亡フラグで出番が無くなると思っていた観月ちゃんが今週も出ていましたね。復活するならかなり意外です。

 今後は、題名の通りに強くなるであろう主人公ですね。ダンジョンの謎に迫れるのか、ハーレムなのか、強くなるプロセスを描くのか…その辺が気になるので視聴を継続します。 {/netabare}

4話 ストーリーは良いけど世界観と主人公が見えてこない。

{netabare} この展開をチートになるまでじっくり説明して主人公を描いたととるか、3話以上使って、やっとスタートかと取るかですね。

 主人公の内面って何か見えたかな?という気もします。負けず嫌いでも使命感でも母の事でもなく…彼のモチベーションはなんでしょうね?強くなる喜びかもしれません。そういう物語的な見方はできます。ただ、言動がチグハグな感じは否めません。

 それと物語の世界のヒントのようなものが見当たりませんので、考察厨としては辛いところです。韓国の話はストーリーや展開はあるのですが、奥行きとかテーマ性にかけることが多い気がします。もちろんそれは偏見で優れた作品もあるのでしょうが、本作については何も見えてこないので正直ちょっと飽きてきた気はします。

 ということで次話で判断かな。観月さんがすっかりメンヘラっぽくになってるのがちょっと興味あります。{/netabare}


5話 少し懐かしいストーリーがある俺TUEEEみたいですね。

{netabare} うーん…面白いかどうかと言う点では微妙なんですけど、やっぱりSAOっぽいなあという感覚があります。A1ピクチャーだから演出が似るのはわかるのですが…

 別に模倣が駄目と言いたいわけでは無くて、SAOという作品が持っていた面白さを日本は捨ててしまって、そこを上手く拾う人が韓国にいたのかな?という気がしました。

 緊張感があるシリアス系統で「ははめつのおうこく」などがありましたが少数派です。俺TUEEEであってもストーリーがある作品が「SAO」の他「魔法科高校」など12~3年ころにはありました。日本は異世界転生やゲーム転生ばかりで初期設定はひねっても、ストーリー展開が下手な作品が増えていますので、本作はちょっと懐かしい感じがします。

 その点で出来そのものはまあまあの水準なのですが、どういう話・展開になるのかに興味があります。

 それとA1ピクチャーがなぜこのクオリティで作品を作っているのかは気になります。22年はリコリコやかがみの孤城を作った会社です。クレジットを見る限り日本人スタッフばかりなので、日本人のレベルが下がっているので習作というならいいんですけど…大丈夫でしょうか?{/netabare}


8話 面白い部類ですが底の浅さは感じます。そろそろ話に展開が欲しいですね。観月さん復活で良かったです。

 総集編を挟んだとのことですが、続いて何よりです。

 さて、中間なので総括的なレビューです。本作はいわゆるなろうではないです。話の登場人物が非常に映画・ドラマ的な作りです。日本以外ならこうだろうなという作りですので、ひょっとしたら日本以外の国では人気が高いのではないでしょうか。

 日本の「なろう」系のテンプレでストレスが少ない話が見たい人のニーズからは外れているのかもしれません。その点は好みですので、どちらが優れているかという問題ではなさそうですね。

 ただ、話としてどこを目標にしているのか、が未だに分かりません。主人公が強くなりNo1になって、何かの秘密を知るとか、最強の敵と戦う、人間界の何かのドラマが始まって(復讐?恋愛?)それが解決するなどでしょうか。

 そこのゴールイメージの想像ができないのでちょっとダラダラ感は感じるようになっています。ここであの観月ちゃんを出したのはドラマ作りが上手いと思いますが、彼女が主人公が強くなって感動する的なドラマでしょうか?それを8話以降でか…と思わなくはないです。中間ですのでもう少し何か欲しかったかな、と思います。

 ということで、話は面白い部類だと思います。アニメとしてはB級ではありますが、それほど悪くはない作りだと思います。日本的ではないので展開というかリズムが合わないストレスと冗長感があるかな、という点が欠点でしょうか。
 結局話の幹が分からないので考察もそれほど…と言う感じです。その点では最近の米国・韓国の映画・ドラマ作品の底の浅さと共通するものは感じます。

 

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

涼宮 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

原作はかなりの人種差別作品です。

この作品が一体どのようなものなのか詳しい方が書かれていた丁寧ないい文を見つけたので以下コピペしときます↓↓↓

後にDFNという謎の国家が登場します。分かると思いますがこれはJPNを変えたものです。
DFN(以後日本)は、狡猾でありながら詰めが甘いマヌケ国家として描かれ、陥れようとした主人公の国(以後韓国)におんぶにだっこな状態になります。これだけでもよくやるなぁと思っていましたが、韓国の責任者が日本の小賢しい責任者に、「お前の身勝手な行為でアジア全体を危険にさらすわけにはいかない。俺は大人だから広い心を持ってるんだ!」といった発言をした時には、韓国のコンプレックスというか、作者の願望まみれのキャラクター達に自意識を感じることが出来なくなりました。

話の流れとしては、
1.弱かった主人公が謎パワーで強くなる→2.日本が韓国をステルス攻撃→3.日本自滅→4.さらに災厄に巻き込まれて日本は韓国に頼るしかない雑魚になる。といった感じです。

1の主人公が強くなるまでの工程は面白かったのですが、カタルシスを得るために現実の国家をズタズタに引き裂き自国に頼らせ、なお罵倒し蔑むことで快楽を得るという手法には、初めて出会いました。空想・妄想をこじらせていて前述したように何とも言えない感情にさせられました。

普通に考えればおかしいと感じるのですが、日本語にするにあたってバカが騙されるように、国家感をぼかしまくっています。しかし、よくもまぁこの話日本で連載・販売できましたね。他の国でやれば相当お怒りを買って禁書指定されてもおかしくないと思いますよ。

自国をボロボロに壊して蔑まれ周辺地域の恥として扱われるわけですからね。

ちなみに私は韓国漫画だから非難しているわけではありません。他の韓国漫画で神の塔というアニメにもなった漫画を韓国漫画だからと批判するのは頭悪いなぁと思う感性を持っていますし、ずっと楽しく読ませていただいてます。なんでもかんでも韓国だからで嫌う人に対して視野が狭いな人だなとも思います。
しかし、この漫画の場合は漫画の方からお前らが嫌いだ。と明確に目の敵にされているわけです。誰が小賢しい小物の悪役になりたいと思うんでしょうか。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

モンスター・カスタマーズ

韓国製の古典王道正統派オレツエー。
設定ごとローカライズするだけあって気合い十分。

最弱ハンターながらも家計を支えるために恥辱に耐えるE級の水篠。不意に高難度ダンジョンへと足を踏み入れ生還するも意識不明の重体。目を覚ましたその時、眼前には不思議なウインドウが…。

日本製オレツエーから美少女萌え成分を抜いた感じ。最先端のオレツエーは薬屋やフリーレンみたくロリキャラ主人公が主流なので周回遅れ感はある。Mihoyo始め中国はきちんと美少女萌えが儲かるとわかってるが、韓国はKPOPが売れたのでまだ自国のやり方で勝負したいのかも。KPOPの人たちを見てるとロリはまだダメなのかも。ロリ絵が公共の空間に存在して許される国ってジャパンだけだもんなあ。

OPEDやアクション、音響も含め全体的に高品質。もしモンスターと冒険者がリアル世界にいたら、というIFモノとしてのディティールが楽しい。古典オレツエーなろうのリファインなので捻りがないといえばそのとおりだが、ディティールの丁寧さで差別化はできていると思う。ただウインドウメッセージが英語&すぐ消えるので説明不足ガーではある。配信視聴でもあまりに短すぎて一時停止の難易度も高い。

原作は反日作品らしいが今のところそれっぽさはない。日本も他国dis作品あるしお互い様。

08
またもきな臭いキャラ投入

ボンボンとのC級を再考。ギルド創設に絡む引き抜き合戦など。虚業が幅を効かせる金融主体の資本主義でなく、労働者が資本なハンターギルドが財をなせる社会は健全な気もするが、やはり現場のハンターは搾取されるだけなのだろうか。ロボやドローンではなく人間でないといけない方便は欲しいかな。

またもコテコテな悪人キャラだが罪人なのであんなものか。そしてエリートイケメンB級ハンター登場。罪人の監視役ごときに貴重なB級って。人手不足なわりには勿体無い起用。お役所は自分の手柄やメンツが大事なのでやんごとなきかな。

母親のために急いでレベル上げしたいが特殊事情がバレても面倒。ボンボンギルドのお抱えハンターになったほうが話が早い気もするが、あんなやつのところなんか信じられんわな。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

66.7 4 加速アニメランキング4位
星屑テレパス(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (117)
300人が棚に入れました
女子高生たちが宇宙を目指す“青春ロケットストーリー” まんがタイムきらら(芳文社)で好評連載中の大熊らすこ氏の4コマ漫画「星屑テレパス」は、 人とのコミュニケーションが苦手な女子高生の小ノ星海果は自称宇宙人の明内ユウと出会い、 なんと宇宙を目指す約束をする。そして副学級委員長の宝木遥乃や不登校気味の雷門瞬たちとの出会いの中でロケットを作ることになり── 女子高生たちがロケットを作って宇宙を目指す"青春ロケット"ストーリー!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ゴチャゴチャしてるのが惜しい作品なのか、だから面白いのかがよくわかりません

 TVer視聴にしたのが悔やまれます。9話の明内ユウが一度消えたのがよくわかってないのでモヤモヤしています。脳内友達かとも思いましたが、普通に他の娘ともコミュニケーションしてるので違いますよね?本当に宇宙人ということでOK?

 全体の印象としては結構面白かったと思います。何のジャンルなのかもはっきりしませんでしたが、微SFで部活ものとでもいうんでしょうか…女子だけ日常きららとは言えないと思います。
 競技はやってませんがロケットをやったことがあるので、非常に興味深かったです…意外な展開だったし。ですが、果たしてロケット競技がメインかと言われるとなんか違います。ここを深掘りしたいようには見えません。と言うのはロケットの発射シーンがほとんど出てこないからです。

 はっきり分かるのは、ヒロイン小ノ星海果の成長物語(主体性とコミュニケーション)の話なんでしょう。

 話がゴチャゴチャして煙に巻かれているような、それがいい味になっているような…不思議な感じです。評価が難しいです。ただ、毎週配信で見逃さずに見られる水準だったのは確かです。

 オデコパシーとか灯台とかが何を強調しているのか。灯台は居場所を示す場所の象徴ですよね?あるいは本来光ものが消えている…それが光る。オデコパシーはコミュニケーションなんでしょうけど…やっぱりTVerhなので振り返りが出来るまでこの辺はちょっとお預けです。

 うーん、評価…難しいです。オール3を下回ることはないし、音楽のセンスなんかも悪くないです。作画は12話は結構良かったと思いますが、以前のはどうでしたっけ?最近で言えばまあまあ?

 オール3.5…うーん、ストーリーだけ4にしようかなあ…ただなあ、もうちょっと面白くなったような、こういう感じだからかえって面白かったのかが良く分からないです、現状は。一挙放送とか無料配信が始まったらもう一度見たいです。



 
以下 リアルタイム視聴時のレビューです。


1話 ハルヒのリメイク?SF的な仕掛けがあるのかな?

{netabare} TVerでたまたま見かけて視聴しました。何のアニメかわかりませんが、どうもコミュニケーション論を扱ったSFの様です。

 2006年の「涼宮ハルヒの憂鬱」を2023年にリメイクした感じです。ゼロ年代は孤独上等自分だけの不思議が欲しいと言っていた少女は、病的な孤独に苦しむようになっていました。1話見た限りでは、そういう意図があるか原作者がハルヒが好きで無意識に類似性がでたんだと思います。雰囲気と設定は全然違いますけど、プロットとキャラを拾うとそっくりです。
 
 17年間でオンリー1であることが強制された時代から、友達と仲良くコミュニケ―ションすることが強制された時代に変化しました。自分らしさの定義が結果的に友達作りに帰結する感じです。オンリー1同様につらい無茶ぶりですけどね。

 宇宙人が記憶喪失だとすると、その意図は通常は地球破壊、人類滅ぼす、あるいは人類補完計画のような個性を失くした新しいコミュニケーションだと思います。人類の生存を探るための調査・試験なのかもしれません。

 あるいは主人公のヒロインが実は本当に宇宙人だった。人間として暮らしていたけど…という話が1話を見る限りだと自然かもしれません。宇宙人からJKになると記憶喪失になるらしいので。宇宙人に戻るときに友情を失うような話になるのでしょうか。あるいはあのピンクの子立場の入れ替わりがあったんでしょうか?

 そしてハルヒ同様思ったことが現実になる、という感じがありますね。1話の不自然なご都合主義はその伏線かなあという気もします。

 そういうSFマインドを刺激するような仕掛けがあるような気がする1話でした。考えすぎかもしれませんが…
 「きらら」らしいですけど…うーん…通常の「きらら」には見えません。女子しか出てこないので、百合百合した作品かと思いましたが、ちょっと何かありそうですね。見かけによらず一筋縄ではいかなそうな感じでした。{/netabare}


2話 過大評価かなあとと思いつつ、妙な面白さと引っ掛かりがあります。

{netabare} 1話でハルヒ的なSFの仕掛けを想像していましたが、2話になってどうなんだろう?といういわゆるキララ系の「女子だけ仲良しもの」になってしまいました。

 過大評価だったかなあ、と思いつつも、どうしても引っかかりがあります。ペットボトルロケットをここで出す意味とか…「電波少女と青春男」のような郷愁というか文学性もありますが、むしろペットボトルロケットの含意がありそうな感じ…まあ「スタート」あるいは「象徴」の印象なんですよねえ…

 となると「使われなくなった灯台」に何かあるんでしょうか。灯台の含意は光る、他人を導く、位置を知らせる等々ありますけど。

 アニメの出来は…うーん。セリフというかモノローグで全部内面を説明しちゃうとか不満はありますし、話の進行のチグハグなところに引っかかりがあります。ただ、見てられるんですよねえ…不思議なことに。展開も早いし次が気になるような妙な面白さがあります。

 そして金髪チョーカー少女の遥乃の行動がペットボトルを空にするとことの「他人を頼る」行動、宇宙に逃げるより「宇宙人に地球を知ってもらいたい」というところ。明らかに人間関係の含意ですよね?ここはもったいぶった説明がありません。その辺どういうことなんだろうっていう感じもあります。

 引っ掛かりがあるということは、面白さでもありますので多分、全部見ると思います。今のところTVer視聴で振り返り視聴ができないのが考察的には残念ですけどね。{/netabare}


3話 うーん。4人目のキャラ痛すぎ。テンプレ感がある強引な展開…1、2話からレベルが落ちすぎでしょう?

{netabare} ペットボトルロケットから次の段階というのはいいでしょう。ですが、新キャラのまたたたきのキャラが痛すぎるでしょう。ゴーグルって…それだけじゃなくて、性格造形が本当に痛いです。痛すぎです。なんでそういうキャラ設定にしちゃうかなあ??そもそもそこまで交流のない子がメカが得意だって思い出します?

 頑な少女がヒロインの熱意にほだされて打ち解ける話だとすれば噴飯もののテンプレです。ここでありきたりからズラせるかどうかが面白さだと思うのですが…テンプレとは違うストーリーであることを期待したいです。

 キャラ付けとか大きいストーリーはさすがに原作準拠だと思いますので、アニメというより原作かな。

 1、2話の導入が不思議な話だったので期待しましたが、過大評価の可能性がプンプンします…ぜひ悪い予感を裏切って欲しい。普通のきららよりも少しダークなだけで終わってしまいませんように。

 アニメのクオリティは高い気がします。動きは少ないですけど、丁寧だと思います。 {/netabare}


4話 褒めどころが分からないんですけど…何か惹かれるなあ?

{netabare} …何といえばいいんでしょう?くだらない?つまらない?よくある話?テンプレ?まあ、いろいろ言い方はあると思います。

 ただ、なんか違うんですよね?俺何見てるんだろう?と思いながら、なぜか楽しみにしている自分が…うーん、癒し…なのかなあ?

 ストーリーは「ご都合主義」「いつものエセ友情もの」「くっだらない」で片づけてもいいレベルに一見見えるんですけどね。ほんの少しだけ感情がうごくんですよね…文学性?{/netabare}



5話 ロケットの基礎研究は想像より簡単です。なるほど部活ものはいいかもしれません。風呂短すぎ、布団の柄凝りすぎ。

{netabare} ロケットの研究って、実は基礎部分はそんなに難しくなくて、中学生の時に私もやっていました。だから感情移入している可能性もあります。ペットボトルロケットから先に行くアニメは少ないので。

 本作で記憶が鮮明によみがえりましたが、過塩素酸カリウム(酸化剤)+ボンドG17(燃料)を混合したものを固体燃料にして、紙の筒で作ったロケットの内部に均一に塗布(これも適当に塗るのではなくモーターで遠心力を利用する)して、ニクロム線を使った点火装置で発射台を作ったディテールまでよみがえりました。

 実際のロケットは過塩素酸アンモニウムだと思いますが、ロケットって基礎科学部分は非常に原始的です。軌道制御は難しいですけど。中学生でも研究できるし、何より夢がありましたねえ…こういう「科学する心」をもった少女の話はいいです。

 で、もう1点。「放課後インソムニア」「恋する小惑星」などで不満だった点。星空を見上げた時の感動です。畏怖にも似た背中がゾクリとするような感動と憧れ。それが何となく伝わるか、雰囲気だけの作品か、ですね。本作はそれをちょっと感じます。完全じゃないですけどね。今のところアニメ作品では「宇宙のステルヴィア」のしーぽん…というよりEDの曲が最高です。

 まさか部活ものになるとは思いませんでしたが、いきなりの合宿で話は相変わらずポッカーンですけど、やっぱり面白いというより惹かれる作品ですねえ。今話で不満があるとするとお風呂シーンがそれで終わりかい!というところですが、そのサービスタイムの短さが本作のきららにおける特殊性かなと思います。

 それと、布団の柄はなんでそこまで凝る???


追記 布団の柄が気になりすぎて、何回も見直してしまいました。

 柔らかい布団の形状の変化に合わせて布団の複雑な花柄が破たん無く動きます。手書きでは無理ですよね?(追記 動くというより変化します、の方が正解かも)

 他のアニメで見たことが無い気が…あまりに自然でスルーしそうですけど…新海とかジブリでも類例がない気がします。考えすぎ?でも、ここまで布団の模様が綺麗に動くアニメって見たことないなあ。

 着物なら「私の幸せな結婚」の着物が同じような技術かもしれません。CGテクスチャってこと?かなあ…こういう2Dライクの作画の新技術は大歓迎です。
(追記 布団がずり落ちるシーンの模様の歪みの感じはテクスチャっぽい気がします)


 再追記 ちょっと思い出して確認したら「好きな子がメガネ忘れた」の8話で、三重さんがトイレの場所をスマホで聞くシーンで主人公の男の子の毛布の柄が似たような動きでした。まあ、となると標準的な技術なのかもしれませんが、しかし、「好きな子」の毛布は幾何学模様です。

 本作のようにこういう「引っ掛かり」を残す形で花柄の布団を効果的に見せるのはセンスですから、やはり技術の使い方の意味でいうと驚きでした。{/netabare}


6話 癒し系か文学かと思ったら想像以上にワクワクする展開だった。これは面白い。

{netabare} 6話ははっきり面白かったです。ホビーというかロケットのキットってあるんですね。さっき楽天で調べたら3000円台で何種類かありました。

 こういう知らない知識と何か目標に向かって行く展開っていいですよね。そしてそれがロケットともなればワクワクせずにいられません。自分たちで立ち上げた部活に秘密基地。ご都合主義と言うのは簡単ですが、アニメだからこそのこういう展開は好みです。

 キララ系女子高生というデオドランドされた存在ではありますが、この作品のことです。何か面白そうな展開を期待させてくれます。

 ということで6話。話の方向性が見えてきました。いや、癒しモノかと思っていたらワクワクがありました。素晴らしい。{/netabare}


7話 あれ?凡作になってしまうのか?雷門さんの使い方が良くない。

{netabare} 7話でちょっと違和感がでました。目標が出来たことと、ライセンスの説明等は悪くなかったです。

 ただ、雷門さんのモノローグが分かりやすいツンデレすぎるなあというのも良くなかったし、その後のロケット競技の参加方針についても良くなかったです。

 これはここまでの総括にもなりますが、雷門さんが出てきてそれで具体的に話が回り始めたのは良かったと思います。が、話がドラマのためのドラマになっています。
 ストレスがかかるのが悪いのではありませんし、ここで雷門さんと仲違いするとかなら面白いと思いますが、どうせ…がある気がします。

 だったら、雷門さんは外部においてアドバイザーとかにして、3人の奮闘の方が良かったかも。

 せっかく良かった展開が7話に仕込まれたいろいろで急に平凡になる予感がして心配な感じでした。{/netabare}


8話 うーん、毎週楽しみだったのですが…ついにぎりぎりに…

{netabare}  毎週楽しみにTVerアップと同時に見てたんですけど、今週はぎりぎりになってしまいました。それだけモチベーションが下がっているのでしょう。

 で、まあ実際に見ても、かなり普通というか普通以下というか…ロケットの大会のあと何があるか?できまりそうですね。まだ8話。12話だとして大会が9話で終われば残り3話。1エピソードでしょうね。どうなることでしょう? {/netabare}


9話 いろいろ面白い要素は感じるのに…脚本・演出が弱いのかなあ?

{netabare}  なんだろう、プロットとかテーマとか大きなものはとてもいいと思うし、明内ユウちゃんの謎めいた感じがちょっとSFチックでいいと思います。

 ただ、なんでこうなるんだ?というくらいアニメそのものの出来がなあ、という感じがします。

 まずエピソードの一つ一つが非常に単純な展開です。ほとんどテンプレでしかないです。分かりやす過ぎて笑ってしまうくらいです。それを上手い脚本・演出で見せてくれるなら、面白さにつなげられると思うのですが、そこが弱すぎます。紙芝居みたいな展開になってます。

 また、登場人物の内面や感情、思惑の描写が全部説明セリフです。いや、そこはアニメで表現しようよ、という感じがものすごく強いです。

 ということで、最後は気になるのでもちろん見ます。TVerでしか無料がないので貯めてなかったし、見逃すと後悔するので強制的に視ざるを得ないのが逆に幸いしたかも。

 原作は面白いかも、という気もします。アニメはガチャにはずれたかなあ。{/netabare}
 







 

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

主人公に共感できない

{netabare}
今年唯一のきららアニメ。
女子高校生4人がロケット作りを目標に、第一段階としてモデルロケットでの大会優勝を目指したりする話。

女子高生4人がロケット作りって現実味がなさすぎるだろと思ったけど、フィクションにそういう突っ込みは野暮なんだろうか・・・。
そこは理解していても遠い目標すぎてその時点であまり話に乗り切れない感はある。
モデルロケットと実際のロケットとだと規模が違いすぎていて、あんまり目標に近づいている感じがしないのもなぁ...。
モデルロケット大会優勝が第一歩でなければならないぐらいスケールの大きな話なのに、大会優勝が最終目標に据えられている感があって何とも。
せめて1クールで大会秋月さんのチームに勝利して欲しかったけど、中途半端に終わってしまった。

それは抜きにしても、この作品は共感し難い作品だったように思う。
何せ海果が宇宙を目指す理由が、人とコミュニケーションを取りたくないから、という意味不明なものだから。
目的がネタなのか本気なのか分からない。
人から離れることが目的なのに、ロケット作りを4人で協力して行うのは、もう既に本末転倒で話が破綻している気がしてならない。

それと、4人で作ると言っても基本雷門に任せっきりなのは気になる所。
雷門が自分一人でいいと言ったのに対して宥める展開があったけど、実際見てる側からしても雷門一人で良くね感が強いし最後までその印象は拭いきれなかった。
仲間を団結させるという点においては海果は活躍していた気がするけど、実際のロケット作りでのこれと言った活躍の描写は不足していた気がする。

きらら作品はストーリーが微妙でもキャラのやり取りが面白ければそれでいいと思ってる派閥だけど、この作品はその部分も結構苦手だったかな。
百合に媚すぎてて自分的にはきつかった。
キャラも海果はオドオドしすぎててあまり好きになれないし、雷門ちゃんもギスギスしすぎてていい印象がない。他の二人は結構空気。

私的評価:40点
私的ベスト回:なし
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人はそんなに簡単に変われない。地位で人はそうそう育たない。でもね……

コミュニケーションが苦手過ぎて宇宙人との交流に憧れるようになった高1主人公少女が、
同級生で宇宙人を自称する陽キャのピンク髪少女らと遭遇し、ロケット研究同好会の4人で、モデルロケット製作活動から、宇宙を目指す夢を共に追い掛け始める『まんがタイムきらら』連載中の同名萌え四コマ(未読)の連続アニメ化作品(全12話)


【物語 4.5点】
私が本当にメンタル沈んでいる時は、アニメの青春成長物語すら眩しすぎて直視できなくなります。
最初はウジウジしていた主人公が、シナリオを進める都合もあって、
性格も能力も、トントン拍子で殻を破って好転していく。
それに比べて自分は何て駄目なのだろう?と陰キャをこじらせて面倒臭いことになって行くわけですがw

その点、本作の主人公・小ノ星海果は、ロケットで宇宙に行くとの大望を抱き、
三歩進んで二歩下がったりしながら、ずっと人見知りしてるし、口下手だし。
{netabare} 同好会会長に就任{/netabare} して、グループを牽引すべき立場になってからも、
にわかにリーダーシップを発揮したりしないし、{netabare} スピーチ{/netabare} も空回りして落ち込むし。
やっと一皮剝けたかな?と思ったら{netabare} 発熱して看病されてるし。{/netabare}

人はそんなに簡単に変われないし、地位なんかでそうそう人は育たない。
立派にリーダーしているあの人も、実はスピーチ前、緊張したりしているし、
仲間内ではポンコツだったりするw
急成長できない自分に落ち込む必要など全くない。この包容力に救われます。

ど派手な成果と成長インフレで魅せていくスポ根の華やかさはないけど、
およそ1クールアニメが拾ってくれそうにない、
挫折や、繊細な人間関係とそれに関する悩み、葛藤アルアルなど、
題材にするのが難しい要素にも光を当て表現してくれる。

人間関係の本質的な部分にも踏み込んでいくため、きららだけどシリアス&ギスギスもあったりしますが、
きららならではの優しい空気感というオブラートに包まれているため、
ギリギリ視聴脱落せずに、痛みを共有できる。


以上、ふわふわした感想を並べましたが、この辺りが、
本作から私が感じた、何か安心できて良いの正体だと思います。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・Studio五組

『きんモザ』で勝手知ったるきららアニメ制作。
一見、簡素な構成の画面が多く、高作画カロリーでゴリゴリ押すわけではないのかな?との印象を抱きますが、
本作は特に星空などの背景や、髪の毛などの人物共に、グラデーションが美しく癒やされました。

制作エピソードで凄いと思ったのは、
海果の青&ピンクグラデーションヘアーが、
クラスに配置すると目立って、内気主人公の性格ともマッチしないから、
周りのモブの髪型を青系に色彩設定したりして調整しましたという一件(※)

こうして作画・背景全体で角の立たない柔らかい映像を形成し、
人間関係のアレコレもオブラートに包みこんでいく。
白黒ハッキリした世界では無視される中間色の心の機微も多彩なカラーで捉えていく。

作風にもリンクした胃に優しいアニメーションで、ギスギスしても、もたれずに消化できます。
それでいてモデルロケットの挙動にはリアリティも感じる。

回を追うごとに作画の堅実な仕事ぶりに感銘を受けたので、
初回時の作画3.5点から4.5点に上乗せ。


【キャラ 4.5点】
主人公・小ノ星海果
終始おどおどしている内気な性格だが、
“宇宙人”明内さんと宇宙に行くという夢への情熱など、
芯の部分は力強く、ロケット研究同好会のエンジンとなる。
打算で人を口車に乗せたりしないなど、良い意味で不器用な言動が、
人間不信で引きこもった瞬(またたき)を部屋から引きずり出す。


自称“宇宙人”明内ユウ
ボナヴー♪マティヴー♪などと“宇宙語”で明るく弾けているアホ毛ピンク髪お団子少女。
“おでこパシー”によりデコを介して心を読み、灯台の一室に居住しているなど、
掴みどころがない。
一方で、普段と違う遥乃の些細な言動の変化を察知するなど、
人間の心情を捉えるアホ毛アンテナは伊達じゃない。
終盤は海果と中々の微百合ムードに。

あとは、自称宇宙人ってリアリティの壁にぶつかった時に、
宇宙人だからでゆるふわとかわすことができる便利な設定だなと思いましたw


宝木遥乃(はるの)
クラス副学級委員長で面倒見も良い、所謂イイ人なんだけど、同好会4人の中でも影が薄い。
が、薄い印象も、後半、{netabare} 夢を持ちたくても夢が見つからない、だから私は誰かの夢を応援する{/netabare} という葛藤として伏線回収され納得。
夢が無くたって生きる権利はあるし、輝くことだってできる。
凡百を勇気付ける貴重なキャラです。


雷門瞬(またたき)
同好会のメカニック兼ツッコミ担当。
海果にダメ出ししてひるませるなど、思ったことを口走る直情的な言動で、
宇宙に行きたいというフワッとした夢を、モデルロケット設計のシビアさで具体化し、
現実の冷水を浴びせる、ギスギスの主要発生源。


以上の主要4キャラクターが互いにぶつかり合ったりしながら、
各々の悩みの本当の原因や、自分では思ってもみなかった自分の価値などに向き合っていく。
星は人間関係という宇宙の大海原に出て誰かに観測されることで光り輝く。
互いに引き立て合うキャラ相関もまた美しかったので高評価。


サブではライバルでモデルロケットやリーダーシップに関して海果らの数歩先を行く
竜岡科学技術高の秋月彗(けい)の才能の一等星が無邪気に無自覚に、
六等星を脅かす感じで良好でした。


【声優 4.0点】
主演・小ノ星海果役の船戸 ゆり絵さん。
ちゃんとした滑舌で話すのはモノローグくらい。
会話シーンではドギマギと途切れ途切れになりながらも、一生懸命言葉を紡いで行く。
弱々しいようで核があり周囲を引き付けて行く海果の性格を汲んだ好演。

明内ユウ役の深川 芹亜さん。
みんなの前では炭酸飲料の如くシュワッと爽やか陽気な宇宙人。
海香と二人きりの時はシットリちょっとオトナな微百合成分配合。
大味なようで、シチュエーションに応じて声質を“湿度調整”する器用なアフレコ。

宝木遥乃役の永牟田 萌さん。
名前の付いた役は今回が初めてくらいの新人声優。
でありながら、上記のキャラ立ちさせ辛い深掘り設定を再現する堂々たる演技で片鱗を見せる。

雷門瞬(またたき)役の青木 志貴さん。
言葉はキツイけど、本当は良いやつというキャラクター性を、
口調のトゲの尖り具合を調整して、鬱が泥沼化しないスレスレのラインを通す。


新人1名を除けば、堅実にキャリアを積み上げて来たけれど、
大当たり!と言える当たり役がないまま中堅の域に差し掛かりつつあるキャスト陣が、
培って来た技術で、キャラの二面性をグラデーション表現するいぶし銀の演技で作品を下支え。

人気うなぎ登りの話題の若手も見たいけど、
こういう中堅どころで渋い仕事する声優さんにもどんどん活躍して欲しい。
私の声優欲は貪欲です。


【音楽 4.0点】
劇伴担当はsakai asuka氏。
平時は得意のエレクトロ・ポップでゆるふわなムードを醸しつつ、
ヤマ場ではピアノとストリングスで心情表現に連れ添ってガツンと盛り上げる好アシスト。

主題歌は声優アーティストで固め終始耳も癒やされる。
OPは伊藤 美来さんの「点と線」
EDは声優ユニット・サンドリオンの2ndシングル「天体図」
いずれも人間関係という大宇宙に勇気を持って飛び出したからこそ得られる煌めきを歌った、
作品の核を捉えた良質なテーマ曲。

終盤、挿入された明内 ユウさんによる全編“宇宙語”歌唱曲「spektro」
(※宇宙語表記では入力できないのでアルファベットでご勘弁をw)
“故郷の”星空に向かってキモチを解読不能な歌詞で綴ったピアノバラードに乗せて唱う姿が、
何だかんだユウが一番宇宙人らしいカット。


【余談】
最後に私も瞬(またたき)を見習って?直情的に余計な毒を吐きます。

きらら20周年を飾った本作を見放題独占配信したFOD。
たかだかフジ一局の映像配信サービスが、外資系を押し退けて天下を取ることなどあり得ません。
目指すべきは宇宙的視野に立った国内系配信サービス大同団結によるグローバル資本への対抗なのではないでしょうか。
チマチマした時限独占配信などやめて、本作も早急に開放して頂きたいです。

一週間限定で各話無料配信したTVer。
フジは見たくないから見ない。FODには加入したくない私にとっては大変有り難かったです。
ですが、相変わらずサーバーは貧弱で、CMを挟むタイミングも空気読めてません。
最近TVCMやYou Tube広告等でよく見かける、なかやまきんに君の「このネタ見飽きてひまぁ~~」のCM。
しつこくて超ムカつきますw
ひま~~とか言ってゴロゴロしている暇があったら、
まともなサーバー接続、固まらないUI実現によるサービス向上に励んで頂きたいです。

以上、うだつの上がらない国内系配信サービスへの愚痴をこぼしました。
お目汚し失礼致しましたm(_ _)m


【参考文献】※「星屑テレパス」のギスギス&シリアスの正体は……!? 大熊らすこ(原作者)×かおり(アニメ版監督)×原作担当編集者スペシャル座談会【まんがタイムきらら20周年記念企画】



【1話感想】見放題配信FOD独占なのでTVer見逃し一週間無料配信で視聴しているきらら系

{netabare}
サブスクにアニメ視聴を依存している身としては、
視聴当落線上に独占配信がちょいちょいあって鬱陶しく感じる2023年秋アニメ。

SF要素がちょっと気になるきらら系の本作もその一つ。
見放題独占しているFODに入りたくない私にとってはTVerだけが命綱。
初回の一週間無料配信終了も10/16(月)に迫っているので検討している方は注意が必要。


本作もまた、“コミュ力”などと言う曖昧模糊としたスキル評価に晒され心を磨り減らす現代人に向けて、
コミュ症の生態を描いて、共感や癒やしを与えるトレンドに乗った一作。

自称宇宙人・明内ユウは本当に宇宙人なのか?
常識的に考えれば記憶喪失少女の戯言だが、
対象とデコ同士をくっつけて意思を汲み取る微百合な交信能力“おでこぱしー”や、
アホ毛で捜索物を探知する“宇宙人レーダー?”を見るに、
ユウが宇宙人と言うのも強ち嘘とも思えない。
“宇宙語辞典”もネタか本気か判然としない。

SF要素がシナリオを牽引する原動力にもなるのでしょうが、
肝心な部分は結局ぼかされて終わりそうな予感も。

それよりもむしろ私は、コミュ力に不安がある登場人物たちが、
クラスの誰とでも仲良くなろうとする世間体を意識したコミュニケーションには真っ向から立ち向かわずに、
夢を宇宙に求める意外な方向性にピントを合わせた方が、深イイ収穫物が得られるのではと感じています。

{netabare} 海果が一生懸命に自己紹介してくれたことにユウが感謝{/netabare} する一コマとか、
結構コミュ論のツボを押さえているなと感心しましたし。

生き辛さを抱えた者たちにとって、本作の宇宙は何を象徴するのか。
秋の夜長に、SF視点と合わせて文学的な観点からも噛み締めたい作品です。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 25
ページの先頭へ