りんたろうおすすめアニメランキング 34

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのりんたろう成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年12月11日の時点で一番のりんたろうおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.6 1 りんたろうアニメランキング1位
銀河鉄道999-The Galaxy Express 999(アニメ映画)

1979年8月1日
★★★★☆ 4.0 (144)
804人が棚に入れました
身体を機械にかえて、人間は死なないですむようになった。そんな時代にも、やはり貧しい人々は存在する。彼らにとって、機械の身体は高価なものであり、買うことができなかった。そんな中、一つの噂が流れる。銀河鉄道999に乗れば、タダで機械の身体を貰える星に行けるというのだ。少年・星野鉄郎は母と二人、噂をたよりに銀河鉄道の停車駅、メガロポリスに向かう。その途中、二人は機械伯爵による人間狩りに遭い、母は殺されてしまう。メガロポリスのスラムに居着いた鉄郎は、銀河鉄道のパスを手に入れる機会を伺い、実行に移すも失敗に終わる。しかし、そのとき知り合った謎の美女メーテルから、鉄郎は銀河超特急999号のパスをもらい受けて、メーテルとともに地球を旅立つのだった。

声優・キャラクター
野沢雅子、池田昌子、一龍斎春水、肝付兼太、井上真樹夫、田島令子、富山敬、小原乃梨子、柴田秀勝、藤田淑子、槐柳二、坪井章子、納谷悟朗

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

世代じゃないけど楽しめた!

名作とは知っていながら、世代じゃないのでスルーしていた作品の1つ。
おススメされたこともあり観てみることに。

1979年の劇場公開作品。30年以上も前の作品です。
古いですね~w まだ私が生まれてもない時代ですよーw

さすがにここまでギャップがあると腰が引けちゃいますよね。
でもでも、実際見てみると物凄く楽しめました!
この作品に関しては殆ど情報を入手せずにピュアな状態で挑みましたw
なんで、名作だからといって変に贔屓目でみているとか、そんな事は無いですよ?断っておきますがw

で、銀河鉄道といったら宮沢賢治が先に思い浮かんじゃうですよねー。
なんで、哲学的で芸術的な印象をこの作品にも勝手に抱いていました。
でも、観てみると全然イメージと違っていてびっくり!
第一級SF超大作といった感じですw
なんだろ、スターウォーズ?みたいな。(この例えもちょっと古いんですけどw)
ストーリーは簡単にいうと、
主人公「星野鉄郎」が「機械伯爵」に母を殺され、その復讐を誓う。そのために永遠の命と圧倒的な力を持つ≪機械の体≫を手に入れるため、謎に包まれた女性「メーテル」の導きのもと、機械化母星の存在するアンドロメダを目指し‘銀河鉄道999’に乗り旅をする…というお話。

…なんですが、ここから話が二転、三転しますw衝撃のラストですww
ある程度先は読めても、ラストまではなかなかw
話が巧く練られており非常に楽しめました!
ただの派手なアクションものとも違い、しっかりと奥深さもあるんですよね~。
哲学的要素も散りばめられてはいるんですが、とても解り易く表現されており、
「子供にも伝わる」…そういう素敵な工夫がなされています。
映像で、鉄郎の台詞で、それを囲む大人達の台詞で、そして時には歌に乗せて…。
特に、酒場での女性の弾き語りの歌!…染みましたw疲れた大人にはゴダイゴの歌よりこっちの方が効くんじゃないかな?w
アニメという、表現媒体をフルに活用した素晴らしい演出でした。もちろん絵も綺麗。
特に女性の描き方が特徴的ですよね~。
人間離れしてるというか…完全に理想化されたモデルです。
あのカラダのラインは芸術的に見えさえしますね。
建造物の崩壊シーンには目を見張るものがあります(崩壊シーン萌えな方必見!…少なくとも私は萌えましたw)
松本零士、りんたろう、金田伊功、野沢雅子…などなど、今となっては伝説級のスタッフのアツい共演。
あの時代で、このクオリティで二時間超の作品を作るのって…どれだけの労力を要したんですかね~。驚嘆しますよ。
テンポも速すぎるwというくらいスピーディーで、視聴者を退屈にさせません!

この作品のテーマは「少年の旅立ちと成長」です。
序盤で、999号に乗り、Taking Off Over the Galaxy(歌:ゴダイゴ)の「誰も行かない未来へ~♪」
な歌詞に乗せて広大な宇宙へと旅立つわけです。
ロマンを感じずにはいられませんよねw
若者の抱く‘無限の可能性’というヤツを夢いっぱいに表現しています。
義務教育を終える3年くらい前までなら純粋な気持ちで観れた気がしますw
今となっては~…切ないっ!!ちょっと捻くれて観ちゃうかな?w
あと、やっぱり時代を感じました。
宇宙を舞台にした作品って今も昔もたくさんありますが、最近は割と現実的なテーマに触れた作品が多い気がします。
あの頃って若い世代だけではなくある程度の年齢の大人にも今よりは夢があったんじゃないですかね?
日本がイケイケな時代だったというのもありますが、機械分野の技術的な進歩が目覚ましく、未来に対する大きな期待があったのだと思います。
そういった意味では、伸びしろの期待できない現代の世の中ってどことなく寂しいものがありますよねー。夢を見れなくなったというか…。
まあ、どんな時代であっても努力なしには夢は実現できないものですよね~。
その努力を惜しんでアニメを観ちゃうからダメなのかなw
ああ…だんだん鬱に…。(´;ω;`)

最後に一つだけ言わせてほしいのが、鉄郎がまさか15歳とは思いませんでした!w
しぐさ、行動が少し幼い気がします。あとメーテルとの身長差が…。
劇中、その設定に気付かず観ていたので、二人の恋愛に始終違和感を感じてしまいました。
感動するエンディングでさえもそのせいで若干ついていけませんでした。
なんで、これから視聴する方はその年齢を知っておいた方がいいのかもしれませんw

でも、そんな細かいことなんてどうでも良くなるようなエネルギッシュで爽やかな素晴らしい作品で、
数多くのファンがいるのも納得できました^^
子供ができたら観せたい作品の1つになりました。良い子に育ちそうw

世代じゃないからといって敬遠するものじゃないですね~。
私もこの銀河鉄道999のおかげで、過去の名作巡りの旅に駆り出されることになりそうですw

投稿 : 2019/12/07
♥ : 27
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

さらば少年の日よ

昭和期劇場公開されたアニメ作品の中で、
私的お勧め感トップクラス、
シナリオ、音楽、サービス精神、見事という他はない、
よくぞこれだけのものを2時間弱にまとめたものだなと、

銀河鉄道999という事で主人公は当然星野鉄郎、
何をアタリマエな事をと思われるかも知れないが、
キャプテンハーロックやエメラルダス始め、
松本零士氏作品オールスター的キャラ複数登場し、
其々単なるゲストキャラではなくキャラ立ちも半端ない、
{netabare}
特にキャプテンハーロック等登場シーンからカッコいい、
ハーロックはTVアニメ版も大好きだったが、
本作でのハーロックはアルカディア号デザインと共に格別、
トチローも登場しアルカディア号心臓部含む根幹的物語も内包、
もうゲストどころの騒ぎではない、
{/netabare}
ヘタすれば物語統一性単一性欠きかねないが、
徹底した主人公視点駆使し原作999エピソード主軸に、
旅の過程で全てのキャラエピソードや出会いを、
主人公の成長物語として鉄郎中心に必然性保ちつつ、
自然に語られてるのが素晴らしい、

ヤマト革命から端発した70年代後半アニメブームにより、
様々なアニメが劇場にて公開される事になったが、
当初はTVアニメ使用フィルムの再編集的作品も多かった、
999は同時期TVでも原作本沿った形で毎週放送されてたが、
この劇場版999はTV流用無しのオリジナルで、
主人公鉄郎のキャラ画も原作或いはTV版より、
(5歳程)青年的に描かれている、
当初この鉄郎デザイン若干違和感もあったが、
本作フィナーレ迎える頃は、
自然気にならなくなったと言うより成程なと、
というのも、
{netabare}
序盤当初鉄郎にとってメーテルは母親の幻影、
道中冥王星付近で寒がる鉄郎メーテルに抱衣され、
思い出すのは母親の温もり、
{/netabare}
少年が、
{netabare}
様々な出会いや物語初期主人公目的であった、
母の仇打ち成し遂げ。
いつしか人間の機械化そのものに疑問持ち、
目的は終着駅である機械化惑星破壊へ、
真摯さが顕著になってゆく鉄郎の目、

鉄郎が辿りついた終着駅機械化惑星の名前はメーテル、
(ここからのラストまでの一連のBGMは神がかってる)
崩壊する惑星メーテルからの脱出シーンは今観ても圧巻、
戦火の中轟進するアルカディア号
999脱出路の盾となるエメラルダス号
一貫して流れる(BGM惑星メーテル)
メーテルの手を引き999目指し駆ける鉄郎は、
{/netabare}
いつしか大切な人を守るひとりの男になり、
{netabare}
原作上悲しいキャラだったガラスのクレア、
劇場版では助かったと思ったんだけどな、
思い出してしまった、、、
(BGMガラスのクレアフルオーケストラバージョン)

旅のおわり、
メーテルの別れの言葉
「私はあなたの心の中の幻影」
メーテルを乗せ走り出す999を追い駆けだす鉄郎、
(BGM別離そして旅立ち)

さらばメーテル、さらば銀河鉄道999
{/netabare}
さらば 少年の日よ、

というのが、
機械化人間等に象徴される人間性欠如への警鐘と共に、
本作のテーマな故、

放映当時の事だけど本作が凄かったのは、
TV版勿論原作においても表記されない物語クライマックスが、
見事なかたちで描かれ切っていた事、
原作先んじて或いは離れて物語構築し、
ともすれば台無しになった作品も多いが、
本作の場合は、
この劇場版一作こそ正道と言わしめるくらい完成されてた事、
TV版宇宙海賊キャプテンハーロックや同銀河鉄道999通し、
制作会社として関わってきた東映動画の本気度が窺える、

松本零士著作品という事であればその代表作は各人様々であろうが、
映像化された松本零士作品という事であれば、
本作は間違いなく代表格だと感じる。

1979年度劇場公開作品
原作 松本零士 監督 りんたろう 監修 市川 昆 
音楽 青木望 作画監督 小松原一男 制作 東映動画

投稿 : 2019/12/07
♥ : 34
ネタバレ

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

漢なら危険を顧みず、死ぬと分かっていても行動しなければならない時がある。負けると分かっていても…戦わなければならない時が…

この映画はアニメ史に燦然と輝く作品です。
{netabare}メーテルとの出会い、名曲「Taking off」が流れながら地球からの旅立ち、トチローとの別れ、ハーロックやエメラルダスとの邂逅、そして感動的なメーテルとの別れ。{/netabare}
他にも数々の名キャラと名シーンの数々…更に大きくヒットした主題歌「銀河鉄道999」、1979年度の邦画第1位!正に金字塔と言って良い名作です。

様々な記録からも証明されている様に本作は確かに素晴らしい作品なのですが、僕は見た時の年齢で面白さの度合いが変化する作品だと思います。
何故かというと展開のスピードがとても早く、大人になってから見ると詰め込みすぎに感じました。
では何故大人はそう感じるのかですが、年齢によっての時間感覚の違いがあるそうなのです。(有名どころだとジャネーの法則とかかな)
ただ他にも色々な説もありますので、これはあくまで一例として読んで戴きたいです。
例えば小学校低学年の夏休みは非常に長く感じ、学年が上がると段々その感覚は短くなりませんでしたか?
人間の脳というのは幼少期には様々な知識を蓄えならないので活発に働き続けますが、その吸収期間が終わるとその働きは緩やかになっていきます。
子供の頃の程物覚えが良いのもこのせいみたいです。(例外な人も居ますけどね)
大まかな感覚の違いは小さな子供の一時間は大人の三時間からそれ以上になっていくみたいですね。

本来なら監督である「りんたろう」氏が単独で現場指揮をとるのが普通ですが、Wikipediaによると当時の状況がそれを許さなかったみたいです。(詳しくはWikipediaを参照ください)
あくまでも主なターゲットである子供達を飽きさせない為に、時間いっぱい盛り上げまくったのではないでしょうか。
いくら名場面だらけでも、長い時間見続けるには適度な緩急がないと疲れちゃうんですよね。
(宮崎アニメはその点もすごく優れています)

ですので上記の理由から僕はBGM代わりに流し見する以外通して見ないようにしていて、見たくなった名場面を肴にお酒を嗜んだりしています。
あとウチの場合ですが松本零士先生の世界観というか格好良さは女性受けが良くなく、出来るだけ一人で楽しんでいますよ(苦笑)

ちなみに今は続編の「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」の方が面白く感じているので、その内感想を書いてみたいと思っています。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 18

69.0 2 りんたろうアニメランキング2位
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅(アニメ映画)

1981年8月1日
★★★★☆ 3.9 (83)
384人が棚に入れました
プロメシュームを倒した前作から2年。やや美形になった鉄郎は地球で対機械化人レジスタンス活動を行っていた。メーテルのボイスメッセージに導かれ、再び 999号に乗り込んだ鉄郎は、衛星ラーメタルに到着。ここにも機械化人の侵略は進んでいた。プロメシュームを倒したはずなのになぜ?ミャウダー(猫似)と友情の別れを告げ、メーテルと再会→行き先不明の999号に乗って旅を続ける。ちなみに要所要所でハーロックとエメラルダスが出ます。

plum さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

重厚な音楽に胸が熱くなります

1981年公開の劇場版第2作。
前作同様、ひとりの少年が、青年へと成長していく姿を描いた物語です。
本作においてそれは、”父と子”を中心に描かれています。

銀河鉄道999といえば、旅立ちと別れが印象的な作品です。

まずは、旅立ちのシーン。
何と言っても老パルチザンのセリフと、999が飛び立つシーンの
重厚な音楽は、何度見ても胸を熱くさせます。

・老パルチザン(cv.森山周一郎)
 鉄郎。いつかおまえが戻ってきて、地球を取り戻したとき、
 大地を掘り返したら,わしらの赤い血が流れ出すだろう。
 ここは我々の星だ。我々の大地だ。
 その赤い血を見るまでは,死ぬなよ。わしらの倅よ…。


そして、別れのシーン。
前作同様、最後にはメーテルと離別することになるのですが、
その前後のシーン、キャプテン・ハーロックのセリフと、
エンディング曲の「SAYONARA/メアリー・マッグレガー」が印象的でした。

限りある命の人間か、永遠の命の機械化人か。
それに対してハーロックの思いを語ります。

・キャプテン・ハーロック(cv.井上真樹夫)
 親から子へ。子からまたその子へ血は流れる。
 永遠に続いてゆく。
 それが本当の永遠の命だと、俺は信じる。

銀河鉄道999のテーマは「限りある命の尊さ」と言われますが、
限りある命が大切なのではなく、限りがあるからこそ精一杯生きる、
ということが大切なのでしょうね。
それに、たとえ命が永遠になったとしても、きっと心は死んでしまうでしょう。


(蛇足)
それにしても、子供の頃に見たメーテルは、何を考えているか分からない
謎の女性で、それこそ機械のようでした。
でもいま見てみると、意外と女性らしく、また人間臭く、なんだか
とても可愛らしく見えてしまいました。

・・・これが歳をとったということか!

投稿 : 2019/12/07
♥ : 6

ニクキュー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あの時代ならではの無骨なメッセージ、たまにはどうですか?

映画、銀河鉄道999シリーズの完結作。
宇宙を舞台にした壮大な世界観と、主人公、鉄郎の成長が描かれたスペースオペラ的作品。古い作品だけど画質は良好、音楽はとても印象的で、今見ても十分楽しめる。

この時代のアニメ作品って、今の作品と全く違う質のメッセージ性があると思う。

 当時はアニメが完全に子供向けに作られていたから、飾りっけはないけどストレートで力強いメッセージは、まるで親から子供に伝えるような厳しさや暖かさがある。
これって結構大切な事じゃないかなって、この作品を見ると思い出す。

 老兵から鉄郎へ、エメラルダスから鉄郎へ、ハーロックから鉄郎へ、そしてメーテルから鉄郎へ、、、世代を超えて脈々と伝えられてきた、生きていく上で大切で熱いメッセージ。それが確実に鉄郎を青年、そして大人へと成長させてきた。

 今の時代の作品は画質や表現の多様性などなど、あらゆる点で進化して世界的に見ても間違いなくトップを独走してしていると思うけど、たまには、こんな無骨で、ストレートで、でも大切なメッセージ性があるアニメを振り返ってみるのも、良いんじゃないだろうか?

世代を超えて愛され続け、世代を超えてもなお力強いメッセージを放つ名作。
(映画版2作の感想をまとめてレビューさせて頂きました。)

投稿 : 2019/12/07
♥ :

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

やっぱり作られた続編、作って欲しくなかった続編

1981年公開:映画館の冷房が寒く感じたあの頃

柴犬『メーテルは青春の幻影。少年が大人になる過程の一時にだけ見える幻。
好きになってもずっと側にいることは許されない儚い存在。
そして訪れる別れの時。二度と出会うことのない永遠の、そしてこの上なく美しい別れ。
少年は全てを受け入れ歩き出す。
さあ行くんだ~ その顔を上げて~♪
・・・しかしまた出会ってしまった。何故だ!?』
監督『会社命令だからさ』

そうです。
これは東映の命令で作られた映画なのです。
監督も声優さんたちも乗り気じゃなかったのです。
でもそこはプロ。
手抜きなどはなく、実際にこの映画を評価する人も少なくありません。
しかし私の場合は、ストーリーが前作の焼き直しのような展開で、
途中から醒めた目で見ている自分に気が付いてしまいます。
そして観終わった後には何の感動も余韻も残らず・・・。
やはり作られるべきではなかった作品だと思っています。
一応、興行的には成功したので、会社の判断は正しかったと言えるでしょう。
しかし数字という現実的なものを手に入れた代わりに、
(特に第1作のファンから)999という作品の美しい余韻を奪ってしまったのは間違いありません。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 10

61.8 3 りんたろうアニメランキング3位
帝都物語(OVA)

1991年9月27日
★★★★☆ 3.4 (11)
75人が棚に入れました
明治40年。実業家渋沢栄一が中心となり、天皇家のアドバイザーを務める土御門家の陰陽師・平井保昌らが加わって、帝都東京を軍事的のみならず霊的にも世界最強の都市に改造しようという秘密計画が進められていた。だが、時を同じくして、この帝都改造計画のメンバーの一人である大蔵省の官吏・辰宮洋一郎の妹・由佳里をつけ狙う黒い影が現れる。東洋の呪術を操る魔人・加藤保憲である。彼の目的は、帝都崩壊。強い霊能力をもつ由佳里を媒体にして、日本全土を破壊するだろう威力を持つ平将門の霊を目覚めさせようとしているのだ。そんな加藤の計画を知った平井は、加藤との壮絶な戦いに挑むのだが…。
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

加藤保憲…帝都を呪う者なり

原作は1985年に発表された荒俣宏の小説。
平将門の怨念により帝都の破壊を目論む魔人「加藤保憲」とその野望を阻止するべく立ち向かう人々を軸とした伝記作品です。


この作品…世界覧が非常に魅力的です。
五芒星の白手袋をはめ、陸軍将校の軍服をまとった謎の魔術師、加藤保憲。帝都を舞台に繰り広げられる能力者や陰陽師たちのサイキックバトル。後発の作品に多大な影響を与えたであろうオカルト・科学入り交じった設定は浪漫を感じます。
明治、大正当時の時代背景が忠実に作られていて、人々の和洋折衷取り入れた服装や小道具も一つ一つ丁寧に描かれています。登場人物がトコトコ何気なく歩いている美術背景もしっかり描き込んでありました。


さて、肝心の内容となりますと…。
緻密な内容を細やかに述べている原作を、そのまま映像化は中々出来るはずもなく、OVAで尺も限られていることもあってか、重要箇所をポンポン早いテンポで展開させていく為、原作未読の方も既に読んだ方も内容を追っていくのに精一杯です。
外道陰陽師加藤保憲と良いもん陰陽師たちがよくバトルするのですが「それは一体どのような魔術でどんな効果があるのか」説明皆無でガンガン行くので、こちらからすると「なんかすんげえバトルをしてるぜ…」と思うしか術はなし。「馬鹿め…奇門遁甲を自ら解除しおって」なんて専門用語が突如出て来ます。式神はわかるけど"奇門遁甲"をパっと頭で浮かべるのは難しいものです。
1・2話はまだしも3・4話は恐るべき急スピードであっちやこっちやに話が飛び進みます。演出で上手く流れを作っているけど、やっぱり唐突感否めない場面が多々あるのでゆっくりストーリーを味わいたかったですね。


膨大な人物に見せ場を作るのは流石に無理があるもので「この人どんな役割だっけ」とど忘れしてしまうキャラが少々いました。しかし主要人物はしっかりキャラが立っていました。特に辰宮家を巡る愛憎まみれた修羅場は見所です。
辰宮洋一郎は家庭を顧みないワーカーホリックな兄ちゃんですが、過去に妹と一線を越えてしまい、それでも妹への愛が止まりません。
辰宮由佳理は愛おしい乙女な妹ですが、お兄ちゃんラブな上、魔人・加藤と関わったためにだんだん気がふれていきます。
そんな由佳理を心から愛し執着する洋一郎の友人・鳴滝純一。
…文章で書いただけでも昼ドラかっていうくらいドロドロしていますわ。サイキックバトルの影で見え隠れする兄妹の禁断の関係は、眉唾物でビックリ仰天の連続でしたね。
{netabare} 辰宮由佳理…序盤は周りに振り回される弱々しいヒロインで、自己主張も別段ないため感情移入し辛かったです。でも後半になるにつれて、意識が宙に舞ってしまった病人のような風貌になっていったのは気の毒でしたね。
驚いたのが、てっきり加藤との間で出来たと思っていた雪子が、兄・洋一郎の娘だったこと!そうだったのか…確かに2話で妹との怪しげな場面は描かれていましたけど。
更に衝撃だったのが4話で明かされた、兄と妹がワケありになったであろう如何わしい回想シーン。あんな生々しい演出をよくやってのけたものです。何でもこの作品には「エヴァンゲリオン」に携わったスタッフがいるとか。それを聞いてものすごく納得しました。{/netabare}

でもやはり…魔人・加藤保憲のインパクトにはどれも劣りましょう。
実写映画で演じた嶋田久作があまりにもハマり役だった為か、今作の加藤のビジュアルは嶋田さんそっくり!声も嶋田さん本人が務めています。
ヒロイン誘拐するし帝都破壊しまくるし悪者であることは間違いないのに、なんて魅力的なキャラクターなんでしょう…。痩せてのっぽな身体に軍服をまとうシルエットが先ずカッコいいのなんのその。若干滑舌が宜しくない時もありましたが、嶋田久作の声が渋くて貫禄を見せてくれます。
加藤保憲はどういう魔人で何で帝都を破壊したいのか、肝となる謎がおざなりで消化不良でしたが、帝都を破壊するべく血反吐吐きながら全力投球で魔術を唱える真摯な姿に、何だか応援もしたくなってしまいました(笑)
{netabare} 巫女さんと加藤の愛憎関係は良かったですね。加藤の人間味がちょっと見えました。加藤も引いた巫女さんの最強無敵究極観音菩薩パワーは流石に反則ではないかと(笑) {/netabare}

説明不足な面も多いですが、原作を知る上で最低限な内容は抑えているのではないかと感じました。ダークヒーロー加藤保憲の魅力は十二分に堪能出来ると思います。後期に出て来る最強の巫女さんとの交流はもっと時間を掛けて見たかったですね。
監督は劇場版銀河鉄道999を手掛けたりんたろうさん。999でも薄々見せた不気味なタッチが今作では発揮されています。エログロ際どいシーンが容赦ないので人を選ぶかもしれません。

最後に余談…。
本作では今は亡き塩沢兼人さんが、シスターコンプレックスの困った兄ちゃん辰宮洋一郎を演じています。クールなボイスを保ちつつも妹の愛が止まらないため「わかってるよぉ!」とか「ゆかりぃ…!」とか、塩沢さんの演技の新鮮な一面を見れたような気がします。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 10

ウィーハウック さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

あの荒俣宏作品

ova4巻
妖怪博士なんて呼ばれてクイズ番組で見かける荒俣宏の作品。

ストーリーは帝都(東京)を守護している平将門を起こして帝都を破壊しようとする加藤とそれに対抗する人々の物語。

実在の人物が多く出てくる、特に幸田露伴や渋沢栄一は主役級に出てくる。というかそもそも主役は誰だ、敵が加藤というのはわかるんだが・・・
最後のとこだけ見れば主人公は恵子かと思うが前半は出てなかったから違うかな、分けてもいいから明確な主人公が欲しかった。

実写映画もやった有名作らしいが、いかんせん昔の作品だからよく知らん、この作品で加藤の声をやった嶋田久作さんは実写映画でも同じ役をしている、ある程度ドラマや邦画を見たことある人なら名前は知らなくても顔は知っているのでは?

上でも言った通り加藤の声を嶋田久作さんがやっている、ただドラマや邦画で嶋田さんを見たことのある人ならわかる通り、何言ってのかわからない事がある、加藤の実在モデルで実写映画でも演じているからと言って別にアニメまで声当てしなくてもよかったんじゃないかね・・・

投稿 : 2019/12/07
♥ : 0

ひげ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

大正桜にグロテスクの嵐

非常に有名な原作です。勝新の映画も有名です。
なんといっても加藤役の嶋田さんね。
新映画の時に仮面ノリダーと戦ってなかったけ?
学校の加藤君たちはみんな嶋田さんのマネをな・・。

このアニメを見ると、原作の後年に与えた影響の大きさを感じることができるかと。
アニメ漫画だとサイレントメビウスが有名フォロワー?
極最近でもどこかでみたことある展開、アイテム、設定、演出、そして中二っぷり。まさに愉悦。

タイトル通りサクラ大戦はあきらかにこのパロディ。
実写の新しいほうは『帝都大戦』という題名でして・・・。

アニメ版おもしろいんです。かっこいいです。
でもグロです。鬼畜です。
下請けがガイナックスだったような気がします。
ただひとつゆるせないのが加藤のコスを後期でかえちゃったんすよ・・。軍服超かっこいいのに。

パケ画がシャドルーの総帥みたい?お察しください。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 12

計測不能 4 りんたろうアニメランキング4位
ジェッターマルス(TVアニメ動画)

1977年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (8)
42人が棚に入れました
時は2015年。科学省にて1体の少年ロボット・マルスが誕生した。マルスを作った科学省長官の山之上博士は、どうしても最高の電子頭脳が自分では開発できず、自分とは意見を異にするライバルの川下博士に結局開発を依頼する。そんな中、科学省に嵐が近づき危機が迫る。擦った揉んだの末に電子頭脳は完成し、それを設置・起動したばかりのマルスは勇敢にも、博士の娘の美理(実はロボットだった)と協力してこのピンチを救ったのだった。こうしてマルスの活躍が始まった。

声優・キャラクター
清水マリ、松尾佳子、納谷悟朗

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

純潔の後継アトム

言うまでもなく「漫画の神様」手塚治虫先生の
代表作「鉄腕アトム」のリメイクですね。
製作者や声優をそのまま(実は放送局の関係から
かなりの力技なのだが、神様の人望の為に
多くの方々が自発的にかけつけた結果)に
放送されたまさしく純潔の後継アトム。

アトムに比べより低年齢層向けに
より人間としての成長(テーマは最強)にスポットを当てていた。

そう言えば、、、主題歌は
「時は2015年、、、」って、来年?

投稿 : 2019/12/07
♥ : 2

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

時は2015年

鉄腕アトムの焼き直し(゜-゜)
 
・・・って認識だったんですが、ちょいと調べてみたら、結構、アトムを踏襲した、新しい作品に仕上がってたんですね(゜-゜)
 
製作スタッフには「鉄腕アトム」を手がけた方がたくさん招聘されています(´ω`)

投稿 : 2019/12/07
♥ : 6

計測不能 5 りんたろうアニメランキング5位
ファイナル・ファンタジー(OVA)

1994年3月21日
★★★☆☆ 2.5 (5)
26人が棚に入れました
1994年に発売された『ファイナルファンタジーV』の続編を描く、オリジナルビデオアニメ。風の章、炎の章、竜の章、星の章の全4巻で構成されている。監督はりんたろう、脚本はあかほりさとると、錚々たるメインスタッフに加え、制作はマッドハウス。 舞台となるのは、『ファイナルファンタジーV』の200年後の世界。火・水・風・地、4つのクリスタルにより均衡の保たれていた世界に、風のクリスタルを狙う何者かの魔の手が――。『FFV』の主人公、バッツの子孫である主人公リナリーと、幼なじみの少年ブリッツはクリスタルを守るため、風の神殿へと向かう!

67.9 6 りんたろうアニメランキング6位
メトロポリス(アニメ映画)

2001年5月26日
★★★★☆ 3.8 (131)
978人が棚に入れました
 手塚治虫の原作を大友克洋脚本、りんたろう監督で映画化したSFファンタジー・アニメーション。ロボットと人間が共生する巨大都市国家・メトロポリス。一見理想的な社会かに見えるこの国だが、発達したロボットによって大きな恩恵を受けた者がいる一方、そのロボットたちによって働き口を奪われた者、ロボットにも人権をと主張する団体など様々な確執が噴出し始めていた……。

シェリングフォード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人とアンドロイドのお話

なかなか好きな作品です。
絵も綺麗ですし、それに合わせて流れるジャズのメロディが
体を包み込み作品へと引き込んでいきました
セリフやカメラワークに無駄がなく、とっても楽しめました。
あの映像はここにしかないものでした。


合理性を掲げた高度資本主義社会の中で必然として生み出されてきた機械(アンドロイド)。
しかし、時の流れと技術革新により本来担い手であった人間を疎外していってしまう。
そこで当然人々は「権利」なるものを取り返そうとする。
人の勝手で生み出され、それにより壊されようとされるアンドロイドたち。
そこに新たに人造人間「ティマ」が現れる。中立的な立場として。

ティマは上に書いた仮想社会の問題点を具現化したような存在。
彼女はこの作品の中で周囲の人々から
「アンドロイド」と「人間」の両方の立場で扱われるのです。
彼女は初めに人間に会い、その見た目、他人から認められること、
意思の疎通ができることから自然に自分のことも彼と同じだと解釈します。
しかし、ある人たちからは自分のことはアンドロイドだと言われます。
そして彼女は人にもそして自分にも「わたしは誰なの?」と問い続けます。
人と寸分変わらない見た目をしたアンドロイドが
「人間」と同じように扱われるか、
それとも今までの通り「アンドロイド」のままなのか。
人は目の前に引かれた境界を跨ぎ、歩み寄ることができるのかということが
この「ティマ」を受け入れることひとつに集約されているのです。

この映画では答えは出されませんでした。
そこは非常に残念でしたが他の部分は、その過程などは良く描けていたと思います。


計算ミスをする電卓は「人間」ではない。
それはどこまで行ってもそれは機械である。

では人間を「人間」たらしめるものはいったいどこにあるのか?


そんなことを少し考えた作品でした。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 7

てっく さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人間の欲と情、争いと革命。そして、、、破滅。

手塚治虫氏の漫画をアニメーション化された作品。

物語は、人とロボットが共存する都市に主人公ケンイチと叔父の探偵ヒゲオヤジが生体を使用しロボット開発をしている国際指名手配中のロートン博士を探しにやって来た。
しかし、その都市の権力争いをしている大統領とレッド公との争いに巻き込まれることになる。
レッド公はロートン博士に今は亡き娘を模した人造人間の制作を依頼していたが、レッド公の息子(実子ではない)はその事実を知り破壊しようとする。
この争いに巻き込まれる形になったケンイチ達の物語。

一昔前の作品が原作という事もあり、キャラや風景などの描き方については、どこか懐かしさと寂しさのあるタッチ。
最近の煌びやかな描き方を白色LEDと表現するなら、この作品は温かみのある裸電球といったところでしょうか。

いつの日か近い将来、様々な制約や制限はあるものの、意思を持ったロボットと共存していく日が訪れた時、人類は上手に共存して行けるのだろうか?
はやり、争いは絶えないのだろうか?
そんな事をふと考えながら観させてもらいました。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 10

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

映像は凄い

人間とロボットが共生する社会を描いたSF
手塚作品が原作ですが、僕自身遠い昔に読んだことあるようなないような・・・あまり覚えていません
この映画のストーリー自体はとても簡単で分かりやすい。

主人公ケンイチとティマとの交流がメインで、
そこに人間とロボットとの軋轢やらなんやら絡んでくる話
ただちょっと見所に欠けるというか、盛り上がりに欠けるような気がします
万人受けをする話に見えるんですが、今ひとつ感情移入できない
内容が無難な分、「安心して見れる」ということもあるので単純にマイナス要素にはなりませんけどね

ただ映像は本当に素晴らしい!
ここまで綺麗に細かい動きをさせるとは大変でしょうね
手塚キャラも魅力的なので、そこは純粋に評価出来ると思います

投稿 : 2019/12/07
♥ : 5

65.4 7 りんたろうアニメランキング7位
幻魔大戦(アニメ映画)

1983年3月12日
★★★★☆ 3.6 (106)
514人が棚に入れました
 原作=平井和正、石ノ森章太郎、アニメキャラクターデザイン=大友克洋、音楽監督=キース・エマーソン、監督=りんたろうというそうそうたる顔ぶれで製作された、超能力バトル・アクション。角川映画劇場用アニメ第1回製作作品でもある。大宇宙の破壊者 “幻魔”が地球に接近しつつあった。宇宙の意識体“フロイ”のメッセージを受け取った、トランシルバニアの王女にしてエスパーの“ルナ”は、やはり幻魔と戦っているというサイボーグ兵“ベガ”と共に地球を守る戦いを開始する。ルナは全世界のサイオニクサー(超能力者)を集め、幻魔に対抗しようと考える。そのうちのひとり、高校生の東丈は自分の能力にまったく気付いていなかったが、ベガの挑発によって超能力を開花させる。しかし、精神的に幼い彼は、宇宙を守る戦いに参加するよう説得するルナに対して心を閉ざしてしまう。そんな彼の元にも敵は容赦なく現れ…。

声優・キャラクター
古谷徹、小山茉美、江守徹、池田昌子、美輪明宏、佐藤正治、穂積隆信、永井一郎、滝口順平、潘恵子、塩沢兼人、原田知世、槐柳二、田中秀幸、林泰文

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

終わりのない戦いの始まり。

「斉木楠雄のψ難」を見ていたらOPで楠雄君が「幻魔大戦」に出てた東丈(あずまじょう)とまんま同じシーンを使ってたので、ふと思い出しました。

今日あるアニメの「基礎」が爆発的に出現していた1980年代。何か新しいモノを作ろうという雰囲気や意気込みがあった時代の作品です。

原作はどちらも故人となられた石ノ森章太郎先生と平井和正先生。幻魔大戦シリーズは後年、漫画版と小説版それぞれ違う展開をしていきますが、本作は1967年、少年マガジンに連載されてた漫画がベースになってます。

テレパス能力のあるトランシルヴァニアの王女プリンセス・ルナ。
宇宙の意思「フロイ」(ハルヒでいうところの長門有希の本体みたいなモノ?)の警告で
宇宙では「幻魔」による破壊と破滅の侵攻が進んでおり、地球にも間もなくその魔の手が伸びようとしているので防衛する準備をしなければならないという啓示を受け
唯一対抗できる力「超能力」を持つ戦士を探しつつ、幻魔の先兵として送られたザンビ・ザメディ・カフーと戦う物語。

集められた超能力者たち(呼び方はマチマチ。サイオニクス戦士とか、エスパーとか・・・)は、
ベガ:見た目がロボットみたいな全身サイボーグ。故郷も恋人も幻魔にやられて絶望し、精神的に内に籠っているところをルナに叱咤されて復活。重力コントロールで空を飛び強力な破壊銃を持つ。
東 丈:物語の中心的な悩み多き高校生。ベガによる「イヤボーンの法則」でサイコキネシス(念動力)に目覚める。
ソニー・リンクス:「SONY」のウォークマンを付けローラースケートを履いた年端もいかない黒人少年のストリートギャング。すでに使いこなしているテレポート(瞬間移動)で盗みなど犯罪に手を出していた。
そして尺の都合によりルナのテレパシーで一気に集められた、
ヨーギン:チベット修行僧の老人。
サラマンダー:ネイティブアメリカン。
タキ:チャイナのカンフー娘。中の人は当時の角川看板女優・原田知世。
アサンシ:モンゴルの遊牧民。

本作はとりあえず幻魔は撃退したけど次に何時来るかわからないというニュアンス。原作シリーズもそんな感じでいつも〆てたような。「そして果てしない戦いは続くのである・・・」って感じで。
幻魔大戦の世界感が、実は人間一人一人の内面宇宙の比喩に思えてきたのは年のせいかな・・・
幻魔=負の感情(傲慢・強欲・支配・怠惰・色欲etc)
サイオニクス戦士=正の感情(正義・友愛・調和・労りetc)どちらも偏り過ぎると自滅するので絶えずせめぎあっているのかも・・・

キャラデザ・原画は当時ヤンマガで落としながら「AKIRA」を連載されていた「大友克洋」先生。今までにない緻密でリアルな「漫画」を描かれて注目されてました。後にアニメーション作家になろうとは思いもよらなかったのですが・・・どちらが先かは定かではありませんが後の「AKIRA」で島鉄雄のおでこが広すぎるのは丈の影響かもせれません(あくまで噂です・・・)
背景は絵画みたいに重みのある絵を描かれる「椋尾篁(むくおたかむら)」さん。「未来警察ウラシマン」でキャラデザ・作監・絵コンテ等もされた「なかむらたかし」さんが原画に加わり、ラストのクライマックスは「金田飛び」とまで言われた独特のパース動画の故・金田伊功さんと注目されてたプロアニメーターの方が結構参加されてました。
キース・エマーソンのシンセ音楽も目新しい感じで良かったしローズマリー・バトラーの歌う主題歌「光の天使」は今聞いても鳥肌が立ちます(自分は)。

当時の興業収入は角川の過剰宣伝効果もあり同時期の「クラッシャージョウ」や「ヤマト完結篇」より良かったと聞きます。世紀末感のあるCMが興味をそそられたのかもしれません。
しかし知人の美麗崇拝アニメファンは「幻魔大戦?クラッシャージョウの方がオモロかったわ!」とほざいてました。「それを言うならクラッシャージョウだってストーリーに盛り上がりがアラヘンやん!」と言ってやりたかったのですがその時まだクラッシャージョウ見てなかったので反論できず悔しい思いをしました。
そんなわけでこの作品はアニメ・漫画・映画関係の仕事を目指して夢見る当時の青少年たちにとってイイ刺激になった映画だと思います。ですから一般の方々には退屈に思われる方もいらっしゃるようですね。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 9
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

原作未読
キッズステーションが懐かしい名作特集してくれるので楽しみに録画して観ました
最近のアニメを観てるとCGや映像綺麗だったり確かに楽しめるんですけれども、
昔の名作と聞くと好奇心がくすぐられるのと
まだ自分が生まれてない時代に思いを馳せてみたり、回顧したりしたいなぁって思っていたので嬉しいです

舞台が新宿や吉祥寺でよく背景に出てきますが昭和感が半端ないです
昔は繁華街や商店街も今と変わらず賑やかだろうなってふと思いました
作画はタイトルロゴから時代を感じたりとツッコミどころ多かったけれど、綺麗だと感じた。

キャラデザが凄くリアルだな・・と思ってよく見ると、
AKIRAで有名な大友克洋さんで、幻魔大戦の後に自身の漫画を映画化した「AKIRA」を監督したそうで、超能力の表現や大規模な都市破壊シーンなどに「幻魔大戦」の影響が見られる(Wikipediaさんから)と書いてありました。
以前AKIRAを観たのでなんとなく影響を感じた。

<感想 観ていて思ったことをよく考えずに書いています 
メモ的に残してるので飛ばしてOKです 予めご了承ください>
{netabare}原作を見ていないので何とも言えないですが、
映画版では主人公が良い意味で平凡。

ある日特殊能力(超能力)に突然目覚めたとして、善悪さえ曖昧な悩み多き思春期の男子高校生(東丈)は、その能力を正しく使えるのだろうか?

最初のシーンではその大いなる力をくだらない事に使ったりしていて
その力から逃げようとしていた。精神力が足りないからじゃないか?と思ったけれども果たして私もその力に目覚めたとして正しく使えるのだろうかと考えてしまった。
何より大切なお姉さんの存在(若干シスコンぽく描かれているけれども、このお姉さんが達観していて良く出来た人物だと思う)が道を付けてくれたように思う
NYに助けに行ってる間に姉が危機に面して特殊能力に目覚めるも逝ってしまうのがどれだけ丈にとって悔しかっただろうか
幻魔に追い詰められ服を破かれ必死にこの状況をどうにかしようとする姉の姿は不謹慎ながらも色気を感じてしまった

特に描写でお気に入りなのが涙の描き方と、能力を使ってる時に出る体の周りに光るオーラが凄くグッときてしまう
姉を亡くし絶望に落ちた丈は復讐に燃えるも周りに諭され、一人行動するシーンの森が燃える描写と動物が逃げるシーンが映画のバンビ感半端ない。

1つ思ったのが、大友先生動物のデザイン可愛すぎるよ・・
バンビ・・じゃなくて、鹿がたまらなく可愛い・・
幻魔が鹿を手にとって足から裂こうとした時は
「やめてーーーー!可愛い生き物をいじめないでーー」と本気で思った。そしてもう、声に出してた
主人公が動物を助けて動物に囲まれて孤独から脱出し、自分の進むべき道を見つけるシーンを観て自分の中の何かがハジけた
・・動物を連れてる男性に弱いのかもしれない!(←どうでもいい気づいたことw)
今まで平凡だなーと思ってた東丈が急に可愛く思えてきた。

ラストはあまりにもあっけなかったけど、原作では絶望的なシーンで物語の幕は閉じていたらしいので少しモヤモヤするけど良かったかも。
ところで・・中盤のルナ姫が映画版の作中に突然のイメチェンしていて別人になっていて混乱しちゃったけど、あれは一体・・{/netabare}

主題歌の「光の天使(CHILDREN OF THE LIGHT)」がとても良い曲です
壮大なメロディーにローズマリー・バトラーのパワフルな歌声に心動かされます。
今も聴きながら余韻に浸ってレビューを書いていました。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 37

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

テーマ曲に魅了された B+

この作品が公開された当時は小学生で、劇場に見に行ったのを覚えています。

非常に感動して、余韻に浸りながら映画館を出たように記憶していたのですが、数年前にレンタルで借りて見たところ、当時の感動が蘇ってきません。

仲間を集めて、超能力バトルして、「うおー」ってな感じになって、ハイ終わりです。

こんな映画だったっけか~?と不思議にすら思えましたが、エンディングになってその理由が分かりました。
テーマ曲に完全に魅了されてしまっていたんです。

テーマ曲は、ローズマリー・バトラーの「光の天使(CHILDREN OF THE LIGHT)」。
全て英語の歌詞で、当時は「アニメなのに歌に日本語がない!」とまず衝撃を受けました(笑
独特の高揚感を持つメロディーで、摩訶不思議な音色が混じっていたのですが、当時はそれがシンセサイザーだとは知らずにいました。

このテーマ曲は、その後ラジオで流れていたのを録音し、何百回と聞き返すほど気に入りました。
そのうちに映画の曲としてではなく、単独の曲としてとらえるようになっていました。
ただ、あまりに聞きすぎたために、曲に対する感動も少しずつ冷めていき、曲の感動が映画の感動と結びついていたのをわすれていました。
それが、映画を見返して、「あー、この曲に感動していたのか!」と気付かされたのです。
皮肉なことですが(笑

まだ続きがあります。
この曲を作った人を最近知ってびっくりしました。
作曲は、キース・エマーソン。
エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)というプログレッシブロックバンドの大御所のメンバーです。
プログレには明るくない私でも名前を知っている、超が付くほどの有名人でした。

当時の私に本物を聞き分ける耳があったかどうか分かりませんが(無論今でも無いと思いますがw)、「良くぞこの曲を好きになった」と褒めてやりたい気持ちです。

アニソン好きの方だけでなく、広く音楽好きの方にお勧めできる曲ですので、機会があればぜひ聞いてみてください。

えーと、肝心の映画の中身ですが、最初に書いたとおりです(笑
古い作品だけに、映像的に見ると最近のアニメを見慣れた人にはちょっと厳しいかなと思います。
それでも、ストーリー的に面白ければお勧めするのですが、残念ですが余り惹きつけるものがありません。

それでも、当時の映画館ではスクリーンに釘付けになって見入ってしまったのは、当時は娯楽が少なかったからでしょうか。

殆ど曲に対する思い入れになってしまいました・・・。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 14

64.6 8 りんたろうアニメランキング8位
ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説(TVアニメ動画)

1989年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (109)
452人が棚に入れました
汚染された水「死せる水」に沈んだ古の都エスターク。ある日、かつて世界征服を企んでいたエスタークの民の怨念により、邪悪なる存在、大魔王バラモスが生み出された。赤き月、竜の日。アリアハンの村に住む少年アベルと少女ティアラは同時に15歳の誕生日を迎えた。2人はひょんなことから、アリアハンの近くにある「竜神湖」の湖底で竜伝説にまつわる石版を発見する。ところがその直後、伝説の竜を甦らせようと企む大魔王バラモスにより、ティアラがさらわれた。アリアハンのパブロ神父によってティアラと自分の秘密を知らされたアベルは、モコモコと共に、アリアハン国王に謁見し、ティアラを助けバラモスを倒すために旅立つ。

シルメリア さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「 Level42でクリア出来るDQアニメ」

ずっと、また観たいなと思っていた作品♪
DQアニメだと、ダイ大、ロトがあったけど
キチンとアニメ完結(魔王討伐)したDQはこのアベル伝説だけだから。好印象デェース(≧∇≦)b
魅力は、なんか一緒に冒険してるみたいに
感じながら視聴出来ることですかね?
たちの悪いことに「思い出補正」が
付いているので全く色褪せること無く
楽しんで見れました。

もう、BOX買わないと見られないと勝手に諦めて
しまってましたから。
灯台下暗しとは言ったものです∑(OωO; )
まさか、キッズコーナーに置いてあるとは
しかも、特撮系の隣、見つかるわけがありません。
まったく┓( ̄∇ ̄;)┏
ただ、難点言うなら古い作品なので
SEが恐ろしく古いです∑(OωO; )
あとは、下位魔法で上位魔法に対抗出来たり、
風魔法なのに燃えたりと
粗が目立ちますがその辺りを温かい目そっと
スルーすればそこまで悪くないと思います。

キャラデザもDQシリーズでお馴染みの
「鳥山明」先生なので(≧∇≦)bデス

主人公たちが、成長し苦難を乗り越え
世界を巡り、要所で要所で武器が変わり
飽きさせない努力を感じますヾ(≧∇≦)
もっと防具も変わると良かったんですけどね…。

ここまで見事な王道は
今じゃ決して作れないものでしょう!

DQ1~3をベースに作られ、隠れキャラ?として
DQ4のキャラも居ますので遊び心が満載でした。
興味のある方は是非、冒険の書を開いて下さい。
では、ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

投稿 : 2019/12/07
♥ : 3
ネタバレ

atsushi さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

徳永英明

キャラクター原案が鳥山明、主人公の声優がアムロ、タイトルはドラゴンクエストってだけでワクワクするような世代なのですが、、、
夏休みに再放送でおぼろげながら見ていた記憶があったものの、どうやって終わったのか、そもそも終わったのか知らないまま時は過ぎ、、、

某所で見つけたので色々調べたら、途中打ち切りになったり色々あったらしい。

基本設定はドラクエ3なのだが、2の町やモンスターも出てきたり、呪文はオリジナルだったりと設定がややこしい。

一応追加1クールで何とか終わったのだが、話の整合性が取れず、何とか決着は付いたのだが、作画は乱れ、ストーリーも乱れ、かなりカオスな内容だった。

同じく打ち切りのダイの大冒険と言い、コレと言い、ファイナルファンタジーシリーズもそうだが、今でこそペルソナがあるけど、RPGなんてキラータイトルですらアニメ化するのは難しいのね、と。
アニメで満足しちゃったらゲームはやらなくてもストーリー分かっちゃうわけだし、それでも売れるとしたらシステムの導入だけ触れるか、キャラゲーか!?

あ、成功例思い出した。。。
{netabare} ポケモン(笑) {/netabare}

結局、この作品で一番印象に残ってるのはこの曲だけだ(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=dAs2yQUNkdU

投稿 : 2019/12/07
♥ : 7

キリン  さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ドラクエⅣを買ってもらう為に必死

人に映画などの感想を聞くと
「原作の方が良かった」
と言うのをよく耳にします。

原作、特に小説を読んで、
その人が頭の中で浮かべる映像が
映画の映像において自分の想像を超えるものでは無かったら
どうしてもガッカリ感が沸いてきます。

また物語の構成、順序、台詞の言いまわし等が
尺や大人の事情で変更やカットされていたりしても、
その部分は原作どおりやってほしかった、
入れてほしかったと思う人もいます。

原作との差別化などの理由で良かれと思って
映画オリジナルキャラやストーリーを加えても、
「余計なことするな」
「世界観が壊れる」
という酷評が・・・

要するに原作を読んだ方というのは
ハードルを上げてから観ると言う強敵です。
(客なのに敵だと?とか言うのは置いといて)     


まあ、何をやってもいちゃもんを付けようと思えば
どうとでも付けれるし、
よく言われますけど、
全世界の万人が100%納得絶賛するのは
私も不可能だと思います。
ましてや「お金を払って観てるんだから」
とか付け加えると、もう話がややこしいです。


さて、『ドラゴンクエスト』ですが
ターゲット層は恐らく小中高生あたり
当時、絶大な人気を誇っていたタイトル
家庭用ゲーム機ファミコン用ソフト『ドラゴンクエスト』
のアニメ化です。
放送が始まったのは『ドラゴンクエストⅣ』が
発売される前だったはずです。


私はこの時が来るのを待ち望んでいました。
(ハードルをメチャメチャ上げていました)

実際アニメを観てみると
「う~~~~ん」
でした。
ハッキリ良いとも悪いとも言わないけど
観続けていました。

子供ながらに、

大好きなドラクエが
おもしろくないなんて
認めたくない!!
きっと次回はおもしろいはず!!

という気持ちだったと思います。

そして何よりハッキリ言えない最大の理由は
父にプレゼンしていたというのがあります。

アニメは観るけどゲームをしないお父さんに
「あんな~『ドラゴンクエスト』っていうな~
絶対お父さんが好きなな~
アニメが始まるんじゃけどな~
『ドラゴンボール』の人が描いとるけぇな~(キャラデザ)
絶対おもしれぇんじゃ」

「ほんでな~それ観たらな~
みんな『ドラクエⅣ』買うと思うんじゃけどな~
俺だけ買わんかったら、仲間外れにされるんじゃ~
ムゲーじゃろ?」


父はおもしろいアニメを紹介してもらい
僕はゲームを買ってもらう
というお互いWIN WINの関係を築こうと
必死だった私は
毎週、父とアニメ『ドラゴンクエスト』を観た後、

「あぁおもしろかった!!」

と、でかい声で父を洗脳しようと試みていました。


ここで冒頭で説明したことを当てはめてみると、
私にも同じ現象が起こっていたのが
今、大人になって解かります。

原作はゲーム『ドラゴンクエストシリーズ』です。
制作の予算や尺の関係、その他大人の事情など
子供には思いも付かないです。
ゲームも現在の進化した『ドラゴンクエスト』とは違って
戦闘もダメージ表現が敵が点滅するだけ
道具を使っても文字表示のみ
という感じでした。
今からすれば、お粗末でしょうが、
当時はそれが最高だと思っていたんです。

ですがそのお粗末だからこそ
場面を想像する余白が残っていて
イメージが広がっていったんですね。
魔法も実際のゲーム画面はただ点滅するだけですが、
説明書に炎の玉とか氷の刃だとか書いていたので、
脳内でプレイヤーが想像する最高の
エフェクトがかかっているわけです。

これの映像化はゲームのアニメ化の前例が無い
子供にとっては「絶対おもしろい」
という夢みたいな話だったのです。


なのにアニメ『ドラゴンクエスト』は

バラモスがゴリラみたいな顔
バギが光の玉みたいな表現
ギガデインを魔法使いが使う

などなど
イメージどうこうと言うより
設定が変わっていて
私は戸惑ってしまいました。
いや、許せなかったと言うべきか・・・

でも途中で
そういうのを気にしないで
ひとつの作品として
楽しもうと思い最後まで観ました。

変に思い入れが強いと
観れなくなっちゃうかも・・・という作品です。


ちなみに『デイジィ』という女剣士が
カッコ良くて好きだった私は、
せっかくフラグがたってるのに
さらわれたヒロイン『ティアラ』を助けようとする
主人公『アベル』がアホだと思っていました。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 19

65.6 9 りんたろうアニメランキング9位
迷宮物語 [Manie-Manie](アニメ映画)

1987年9月25日
★★★★☆ 3.6 (60)
255人が棚に入れました
りんたろう監督「ラビリンス・ラビリントス」、川尻善昭監督「走る男」、大友克洋監督「工事中止命令」のオムニバス。

. さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

不思議な呪文はLabyrinth Labyrinthos・・・。なのでございます。

今回は趣向を変えて、いつもとは違う口調でレビューを書いてみますよ~! よっしいくぞ~!

1987年の作品。「ラビリンス*ラビリントス」、「走る男」、「工事中止命令」の3本からなるオムニバスアニメ。3本それぞれで監督が違います。だからそれぞれのお話に監督の持ち味が出ているし、画風、作風も全然違います。なんでこんな古い作品を知っているのかな? 昔観たのかな? でもこの年に(年齢的に)観れる訳無いし、とっても不思議・・・。お話の一つ、ラビリンスラビリントスって言葉だけが頭に残っているの。もしかすると誰かに観せられたのかも・・・。

昔ね、子供の頃に童話を良く読んでいました(あっ結構当たり前だよね:笑)。子供の頃から想像の世界や幻想的な事、不思議な事が大好きな女の子でした。いっつも空想に耽り、童話の世界が現実と繋がっているんじゃないかって真剣に考えてた・・・。だからね、例えば自分のお部屋のタンスを開けると、そこには別の世界の入り口があるかも知れない・・・。な~んて毎日ドキドキしている様な子でした。(あ、これ童話の1シーンなのですけど、なんて童話だか解りますか?^^)  そんな子が大人になっても、やっぱりファンタジーが好きなんですよね。さすがに童話の世界と現実が繋がっていない事には気がついてしまったのだけど(苦笑い)、それでも夢は観ていたい物です^^ 

さて、迷宮物語。色々な意味でファンタジーです。面白いか面白く無いかって言うと正直”面白く無い”です。あくまでも非現実的な世界を楽しむ。そう言う作品だと思い切り割り切る必要がありそうです。

☆迷宮物語 : Labyrinth Labyrinthos (りんたろう監督作品)
ファンタスティックな演出。非現実的な世界を楽しむ為のお話。ストーリーは・・・・無いなコレ。絵は流石に綺麗。う~ん、いかにもりんたろうって感じ。当時としてはものすごい先端を行く映像だったのではないかな~。チチローネは猫の名前。少女の名前はサチ。少女と猫が古くさ~い、迷宮の様な昭和初期時代?大正時代?の町並みの中に迷い込み、そこで体験する不思議な 光景をファンタジックに書いています。
感想⇒なんだか不思議な世界。現実じゃ無い世界が観れるのって良いな。ラスト?良くわかんないねコレ・・・。あ、でもとってもファンタジーだから満足。

☆走る男 : Running Man (川尻善昭監督作品)
走ると言ってもランニングではなく、レースのお話。主人公のおっさんの顔が無駄に怖い。も~ほとんど人間じゃないですね。ほぼモンスターレベル。絵・綺麗だね。無駄にチカチカ・・・。80年代のバブリーな作画なのかしら。
感想⇒やり過ぎは良くないね。何事も程々にって強く思ったとか思わなかったとか・・・。

☆工事中止命令 : The Order to Stop Construction (大友克洋監督作品)
唯一ストーリーらしいストーリーがある・・・・・様な無い様な作品。どっかのジャングルの奥地で巨額の投資の元で進められるなんかの工事。ある日その工事に中止命令が・・・。登場するメカとかが大友さんって感じ。ちょっとしたパニック物って感じかな。
感想⇒うん。大友さんだね。すごく大友さんだね。


「Labyrinth Labyrinthos」
不思議な言葉、不思議な響き。そう、それはきっと不思議な呪文・・・。
ちょっと日常に疲れてしまった時に唱えましょう。きっと貴方を幻想の世界へと誘ってくれるから。

「Labyrinth Labyrinthos」
ようこそ、不思議な迷宮へ・・・。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 13
ネタバレ

入入 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

【りんたろう】【川尻善昭】【大友克洋】伝説的コラボレーションの金字塔アニメ  ってケースの裏に書いてありましたよ

3作品オムニバス企画/感想 {netabare}川尻善昭氏が監督した『走る男』が観たかったので視聴。これはもう最高だった。エクストリームなレースで肉体と精神に負荷がかかりまくった男。内圧上昇ストレスMAXの極限状態である。注入され続けたエネルギーが容量限界突破ギリギリ臨界点突入で外部へと激出する機会を伺う激ヤバ "スレスレ" ニトログリセリン状態。鼻血や耳血の出方がイイ。血管から吹き出る血液がヤバい。もう最高。つーかいちいち言葉にするのがバカバカしくなる。説明不要。観たら直感的に解る。つってもしばしば屋良氏の良質なコメントが入る仕様。そこがまた渋くてイイ。最後に男が死んでしまうのも素晴らしい。彼は文字通りレジェンドとなったワケだ。ついでに事の真相は迷宮入りである。川尻監督の作品はハマるとヤバい。面白過ぎる。大友大先生の『工事中止命令』も面白かった。プロットが既に興味深い。下品な人間が出てくるのも楽しい。しかし三作品中最も気味の悪い作品だった。不快感を覚えさせるロボットの挙動が凄い。これは観てると軽くイライラしてくる。あの臨時監督が置かれたような状況を楽しめる人間なんて居んのかYO。狂気すら救いになるんじゃねーかと思える世界であった。マトモに会話できるヤツがいねえ世界なんて考えただけでオソロシイ。発狂した方が楽そうだな笑。こいつは驚愕。ガクブルshitな迷宮だった。りんたろう氏の『ラビリンス・ラビリントス』は、マァ何というか、寝てるときに見る夢の世界って感じだった(なんとも品格の無い喩えだよナァw他に気の利いた言い方は無かったのであろうか)。各シーンにはそれぞれ意味がありそうな気もする。しかしそれを考えたところで憶測の域をでないから「特に意味は無えだろう」と思う事にした。そういうのは作った人間に話を聞くのが手っ取り早いワケだが、こういう作品の場合は当人ですら解ってないことが沢山あるんじゃなかろうか。とは言え、実際のところは不明。実はちゃんとした意味があるのかもしれない。脈絡が無いのに流れはスムースという異様な展開が面白かった。というか何だかよく解らん気分になった。『ラビ(略)』は軽くトランス状態で観た方が楽しめそうだ。考えるな感じろってタイプか。えー、{/netabare}楽しい50分間だった。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

実験系の映像美

いま、見ようと思うと手に入れにくいので、どうにかならんか。

すげー、映像きれいよ、これ。
しかも、なんか、あざとい映像美の作り方っていうのが世の中にはあるけど…具体的に誰とはいわないけど、アニメじゃなくて、最悪のあざといおつかれさま映像美とかってクリスチャン・ラッセンのイルカの絵とかね。
ああいう、あざとい方法論じゃなくて、実験系の仕方をごりごりとやって、映像美をつくっているわけで、これはさ、もうそこだけでいいわー、とかおもうので
こういう映像美にたいする欲望って、最近のアニメ作品だとあんまり見ないんだけれど、これってどうなってるんだろう。
80年代当時のほうが、こういうタイプの美術的というか、ある種の現代アート系の野心ってきちんと存在していた気がするよね。最近だと、湯浅監督とかのマインド・ゲームとか、ほそぼそと生き残ってるけど、すっげーほそぼそとしてる感じ

あたまわるいコメントすると、
「現代の作家は、現代アート的な野心がない。なげかわしい」
とか、いう言い方もできるとはおもうけど、80年代がむしろ、ニューアカブームだとかあって、現代アートとか、「よくわかんないけど、こむずかしくて高尚っぽいもの」に対するお金の動き方とか、社会的価値が捏造されてただけとも言えるわけで、アレはアレでどうだったのよ、みたいな。まあ、ニューアカ的なものとか、いまは本当に滅びたしなあ。そこには金が出なくなった。
(いまのオタクが、「村上隆ふぁっく!」とか言っているのは、それはそれでよしあしだけどね。)

 まあ、現代アートとかに対する有象無象のルサンチマンとかそういうのは、全部さておいても、これはこれで良かったとは思うのですよ、やっぱり。
 別に、こういうタイプの文化が偉ぶってる必要はないけど、ほそぼそとでもいいから、もっとコンスタントに続いてほしいなーとは思うんだけど。こういうのって、やっぱビジネス的に採算がつかなくなりやすいので、そこは残念。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 5

65.6 10 りんたろうアニメランキング10位
宇宙海賊キャプテンハーロック(TVアニメ動画)

1978年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (35)
193人が棚に入れました
西暦2977年、退廃し堕落した人類の住む地球に、宇宙から材質不明の謎の巨大物体が落下してきた。その物体は黒色で球形をしており、表面にはマヤ文明の象形文字風の意匠が円形に刻まれていた。地球政府が無視したそれは「マゾーン」という宇宙からの侵略者が打ち込んだ、惑星の所有を誇示する「ペナント」であり、その危険を警告しようとした台羽博士や、親友であるクスコ教授は侵入していたマゾーン達によって殺される。辛うじて生き延びた台羽博士の息子・正は、マゾーンに何ら手を打とうとしない地球政府に見切りをつけ、宇宙海賊として知られていたキャプテンハーロックの宇宙戦艦アルカディア号に乗り込む。台羽正という新たな仲間を加え、ハーロック及び40人の海賊とアルカディア号による、謎の侵略者マゾーン達との戦いが始まった。

声優・キャラクター
井上真樹夫、神谷明、小原乃梨子、川島千代子、北浜晴子、八奈見乗児、大竹宏、つかせのりこ、緒方賢一、北川国彦、柴田秀勝

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

わが青春のアルカディアがリストにない

モーレツとかゴーカイジャーとかいって、
元ネタはみーーんなこれな。
個人的には劇場版がすげえ好き。

とにかくめちゃくちゃかっこえええ。
コスモドラグーンあるぜ・・・。
船は劇場バージョンがいいな。
父が好きだったせいで原作漫画も地味に好き。

声優さんがめっさかっこよかったんだけど
石川五右衛門ね。
でもいま山ちゃんだね。ハーロック・サーガ とかゲームとか。充分かっこいいと思う。
先祖の話からはじまるんだけど、それが石川裕次郎という。

海賊といえばジャックでもルフィでもなく、この方しか思い浮かばない。ビッケはバイキングだしな・・。



投稿 : 2019/12/07
♥ : 3

isislove さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

俺の旗の下で自由に生きろ

この作品を一言で表現するなら「漢のロマン」
(漢(オトコ)とは、男の中の男というような意味)

放映:1978年3月14日~1979年2月13日
毎週火曜日19時00分‐19時30分
テレビ朝日系 全42話

監督:りんたろう
脚本:上原正三(円谷プロのウルトラシリーズも数多く手がける)
山崎晴哉(『巨人の星』『キン肉マン』など数多くのメインライター経験あり)
主題歌&挿入歌 - 作曲:平尾昌晃、編曲:横山菁児、作詞:保富康午(1曲除く)

いつの頃かは忘れたが、夕方16時台の再放送で観たのが初めて。
すごく嵌って長じてからずっと観直したかったが、最近ようやく輸入DVD-BOX入手。

これから視聴して時間かけて追記する予定です。
評価は再視聴で変動するかもです。(2015/4/19)

投稿 : 2019/12/07
♥ : 2

ハックロー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

男の浪漫

松本零士作品、原作未完。
近未来の地球、発達した科学により人類(首脳陣を中心に)が怠慢なる日々を過ごしていた。
その様な人類(地球)に失望し、宇宙海賊を生業としているハーロックが地球略奪を狙うマゾーンに戦いを挑みながら、希望を探す物語である。

原作に大幅に話を追加しほぼ完結させたアニメ。まゆとゆう追加の中心人物も追加。

キャラクターが非常に魅力的でそれぞれの過去を背負い戦っている。各キャラにまつわる話はどれも感動的でいい。

地球を捨てたにも関わらず、地球を守る戦いを挑む姿はそこにわずかでも希望があるからで、孤独な戦いをするアルカディア一団はかっこいいです。

音楽もシーンつどに哀愁ある悲しいメロディーが流れ、感動的でした。

人間味のある内容で、本当にいい作品でした。
999もいいですが男ならハーロック!!

投稿 : 2019/12/07
♥ : 3

65.7 11 りんたろうアニメランキング11位
火の鳥 鳳凰編(アニメ映画)

1986年12月20日
★★★★☆ 3.5 (39)
183人が棚に入れました
 原作は手塚治虫の同名漫画。監督をりんたろうが務めた。キャラクターのデザインが漫画のデザインとかなり違う印象に仕上がっていて、ファンの間で物議をかもした作品。鳳凰を探し求めて歩く天才彫物師・茜丸は、山中で盗賊の我王に出会い、右腕を斬られてしまう。茜丸は必死に修業に励んで彫物師として復帰し、大仏建立の責任者となる。一方、我王は美しい妻を手に入れるが、猜疑心から彼女を斬り殺してしまう。ある日、茜丸は天皇に献上する彫物を彫ることになった。だが、献上物を彫る人物はもうひとりいた。その人物は、なんとあの我王だった…!

声優・キャラクター
堀勝之祐、池田昌子、古川登志夫、小山茉美、一龍斎春水

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

人間の二面性を2人の主人公を通して描いた(のだと思う) B

原作未読(他の編を少し読んだことがあるような気もします)

手塚治虫が生涯をかけて描き続けた「火の鳥」からの一編。

主人公は2人で対比的に描かれています。一人は天才彫物師・茜丸、もう一人は残忍な盗賊の我王。ある時、二人の人生は不意に交わりを持ちます。そのいきさつについては、あらすじにこれでもかとばかりに詳しく描かれていますので、そちらを参照してください。

単純に対極にある2人の人生を対比的に描いただけなのかというと、それだけでもないように思います。誰にでもある人間の二面性とでも言いましょうか、善なる心と悪なる心とでも言いましょうか、そうしたものを描いているのではないか、と。ただ、その善、悪というのが単純なものではなく、反対のものをも内在するものとして描かれているように思います。善は善にして善だけではなく、悪は悪にして悪だけではない。

最終局面で二人の人生は思わぬ展開を見せます。その時に現れるのが、タイトルにもある火の鳥です。火の鳥は、物語には直接関与してはいないように見えて、実は彼らの運命の全てを握っているのではないかと感じました。二人の結末もまた対極的に描かれています(単に幸福か否か対比ではなく)が、そのどちらが望ましいものなのかは、一概には言えません。あやふやと言えばあやふやな終わり方をするのですが、逆に、ハッキリと結論を出さないのが、この作品の醍醐味なのではないかと思います。

最後の桜の花びらが散るシーンは美しく。かつ、残酷に見えました。

何だか、自分の能力以上のことを書き出してしまったので、破綻しないうちに(いや、もう破綻しているという話も・・・)纏めに入りたいと思います。

手塚治虫=鉄腕アトムくらいしかイメージがないと、本作品を視聴すると非情に面食らうと思います。扱っているテーマが深遠で、明確な答えを提示していないため、視聴後にすっきりする作品ではありません。しかし、手塚治虫氏が生涯をかけて追い続けた「何か」の断片には触れることができるのではないかと思います。興味がある方はぜひご視聴下さい。

抽象的なレビューで申し訳ありませんが、なかなか具体的な言語化が難しい作品でした。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 15
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

永遠という名の刹那

この作品、以前までトラウマでした。
子供ながらに観ていて凄く悲しかった。

小学生の時、父が録画して観ていたのがこの火の鳥。
ブラック・ジャックのような深みのあるものから、ボーボボのようなハジけた物も好んで観ていた父はアニメ好きだったのかもしれない。
キッズステーションで再放送したので録画して改めて視聴。

火の鳥 鳳凰編は奈良時代が舞台。あらすじはあにこれのをご覧ください・・・って、(あらすじがかなりネタバレな気がする!!)
60分ほどなので、漫画版より内容が変わったり、だいぶ必要なシーンが削られています。足りない心理描写など気になる場合、観終わった後に漫画版を見返すか、Wikiを見ると良いかもです。
また、今月下旬にヤマト編と宇宙編も放送するので観てみたいと思います。

<感想 ネタバレあり>{netabare}
片目と片腕の無く、生まれながらに苦しみ続け、沢山の人の命を奪った我王
もう一人の主人公の茜丸の健康な体に嫉妬し、腕をきってしまう。(そのことが後々響く)
その後、美しいミステリアスな女性の速魚と出会い、愛を知るも疑ってしまった。
彼女を失い正体を知った時、激しい後悔に襲われることになる

茜丸は仏師として大切な仕事道具の腕をきられることによって追い込まれていき、東大寺大仏建立で権力の庇護を得て慢心に陥ってしまい、権力に溺れていくのがまたリアル。

東大寺の鬼瓦製作の勝負でもう一度この二人が再会するが、
我王の作品の出来と才能を認めた茜丸が嫉妬し、我王の過去を晒し、もう片腕まで頂くような人間に変わってるのがまた恐ろしい。
このシーンはとても残酷で思わず目を背けたくなった。
この物語の奥底には因果応報をどこか感じる。

ラストシーンで我王がてんとう虫を見て涙を流すシーンが切ない。
エンディングが陳腐かなと初見時は思ったけれども、改めて聴くと本当に良い曲。果てしない永遠と無常観を感じる。
本来美しいと感じるはずの桜がどうしてこんなに残酷で悲しいのだろうか。{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 38

ダークフレイムマスオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

わしは猛烈に憤ってます。否、通り過ぎて悲しみの域になってます。巨星が描いた作品を出して悪いが心中吐露したい。

手塚作品は基本原作読了してます。が幼少期に視たアニメでささったものはこれだったな~。人の醜さまたそれすら超える感動は原作好きだった小学校高学年のわしでさえ色々に想えました。そのあとはBJやどろろと町の図書館に原作単行本多数あったので読みふけってました。今思うとのらくろまであったので相当センスいい司書さんがいたんですね当時。ちょっとエロいとこはあるけど頬を赤らめながらも読んでいくと書きたいことがそんなとこにはない。そして親にも言えないけど感動ができて5時過ぎて自転車で帰りました。

原作は多分4~5回ぐらいは間空けて読んでます。高校、社会人と感想もその都度変わってきますが感動はゆるぎなかった。

でこれを書いてる今日は日本における、ふざけるな!冗談じゃない!事件があった翌日です。レビュアー否世界さえもprayforkyoaniです。我々日の当たらぬ駄文書きでも感情は持っています。世界の人に繊細さ機微そしてエヴァガみたいに感動を与えた会社を何故?しかないです。それこそロベルタ回の当主がテロに巻き込まれ死んだのとダブります。天を仰ぎ地に伏して決して何一つ恥じることのない作品を世に出した人々がなぜ?です。

悲しいことは乗り越えるのが人ですが無表情にできるぐらいの人格はない!怒るときは怒るし、泣くときはなく!なら現在は怒髪天です。

避けて通れぬ思いで本当は喪に服し鎮魂したいが皆さんの想いをレビューやメッセであらわさないと悲嘆するだけじゃあかんと思いました。

we could change this world

カラ元気も元気。言ってて虚しくなるが我々レビュアーは書いてなんぼならその思いをレビューに乗せてやろうぜ!

惨事に逢われお亡くなりなった方に謹んでご冥福お祈り申し上げます。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 15

66.2 12 りんたろうアニメランキング12位
ムーミン [1969年版](TVアニメ動画)

1969年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (33)
171人が棚に入れました
春が訪れたムーミン谷。目覚めたムーミン・トロールは旅から帰ったスナフキンと再会し、その演奏を久々に楽しむ。やがて良家のスノークやその妹フローレンたちとともにムーミンはおさびし山へ向かうがそこにあったものは…。

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

北欧の妖精の物語

と、知ったのはずいぶんと後にわかった事です。
初見はどう見たってカバとしか思いませんよね(笑)

ねー、ムーミン、こっち向いて♪で始まるテーマソングは可愛い歌でした。

やっぱり印象に残っているキャラはミイとスナフキンですかね
ミイはいつも意地はっている感じで、スナフキンさんは孤独という印象でしょうか、あとニョロニョロという草だか生き物だかわからない生物がいましたね

物語自体はよく覚えていないのですが確実に観てることは確かですね。
童話のような(あ、ムーミンは元々童話か?)教訓めいた話が多かったような気がします。
ムーミンの声を演じたのは昭和の大女優、岸田今日子さんです。
岸田今日子さんがわからない方は自分で調べてくださいね

1969年版と1972年版とあるようですがVHSとLDで発売されているようですがDVDは無いみたいですね、どうしても観たい方は中古屋さんで探してみてください、再生する機械があるかどうかは知りません(笑)

全てのアニメに携わる方々に感謝を!

投稿 : 2019/12/07
♥ : 3
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ねえ ムーミン こっちむいて♪

1969年版のムーミンは、あどけない少年で
原作のように、自然とともに生きるナゾの存在でなく
けっこう俗世にまみれた可愛い“カバ”でしたw
(対称的にスナフキンがカッコイイ大人で
今でもまったく適う気がしません。)

そんな初代ムーミン。実はおどろくような回があります。
{netabare}ミイが悪魔を殺すために“槍”で心臓を一突きにしたり
ムーミンがノンノン以外の女性に夢中になったり{/netabare}
興味本位でやったことが大事件につながったりする
子供ならではの残酷さを持ちあわせた話も多かった。

けれど子供に見せられないか?といったらそうではありません。

それらはすべて、“失敗”や“経験”をした、ムーミン達の
“成長”へと つながる話でもあります。ただの娯楽ではなく
視聴者が客観的に見て、自分の糧にもできる、そんなアニメ。

この時代のアニメには“教訓”や
“見て学ぶ”ことも含まれていたのですね。

平成までは、再放送がくりかえされ“日本”国民に
愛されてきました。まちがいなく名作中の名作なんですが
ザンネンながら再放送は、著作側の意向によりかないません。

今のこども達にも見せてあげたかったですね。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 10

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ムーミン谷のみんなが教えてくれたこと

幼い頃、ムーミンを最初に見たとき、
カバの親子の物語なんだと思っていたw

成長していく過程で、幾度となく再放送されても
『ムーミン』だけは観ていたし、成長とともに物語への解釈や
感動するシーンや台詞が変化していくのが面白かった。

今ほどはキャラデザにそれほど拘りがなく、ずっと観てしまうのは
なにしろムーミンの性格にすごく共感できるものがあったし、
幼馴染の女の子がミーそっくりだったからかもしれない。
ミーってそういえば、元祖ツンデレだよねって思う。
臆病者のスニフや、おしとやかだけどどこかズルいノンノン。
広川太一郎さんが声を担当されたノンノンの兄スノークは
特に面白かったし、山の洞窟に住む孤独なモランも、
周囲を寄せ付けないジャコウネズミのおじさんも、
実際にあんなおじさんはイヤなんだけど、アニメだと憎めないものがあった。
そしてみんなそれぞれ特徴的だけれど、人間社会の縮図だなと
子ども心にもしっかり理解できていた。

そんな中、一番大好きだったのはスナフキン。
彼の言葉、教えにはすごく強い影響を受けたし、
今でも、深かったなぁと思い出すことがある。

ひとつひとつの話はすっかり忘れてしまっているけれど、
夏祭りのオーロラの話や、ミーが家出してしまう話なんかは覚えてる。
今観たらさらにいろいろな部分で感動するんだろうなぁ。

思えば、自分が妖怪好きになったきっかけって
ゲゲゲの鬼太郎や妖怪人間ベムよりも、案外ムーミンだったのかもしれない。


えっ?そうだったね。
ムーミンは北欧の妖精であって妖怪じゃないけどねw

投稿 : 2019/12/07
♥ : 20

62.7 13 りんたろうアニメランキング13位
ジャングル大帝(TVアニメ動画)

1965年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (31)
148人が棚に入れました
白いライオンの子として生まれたレオは、密輸業者の手から脱出し、ケン一少年に育てられる。やがて故郷・パンジャの森へ帰ってきたレオは、美しい雌ライオン・ライヤや仲間たちと出会い、大自然の中で自己のアイデンティティを模索しながらも、森の平和を脅かす密猟者と闘うことに・・・。人間と言葉を交わせる白いライオン、というのが『ジャングル大帝』のオリジナル・アイデアですが、今回のテレビシリーズではレオは人間と会話できません。動物たちと人間たちとが現実世界と同じように完全には心を通わせられない、そんな葛藤がこのシリーズでは描かれるのです。だからレオも決してスーパーヒーローではなく、人生に悩み、自問自答を繰り返す、そんな思春期の少年として描かれます。

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

 西武ライオンズのマークはレオじゃなくて、お父さんのパンジャですよd(`・ω・´)

原作は、手塚治虫が中央デビューを果たした作品であり、アニメは
虫プロ初のカラーテレビアニメーションです(´ω`)
 
ディズニーアニメに多大な影響を受けた手塚治虫が、ディズニーに
少しでも近づけたいと制作した本作は、50年近く経った今観ても
動きが滑らかで、彩色豊な、氏の理想と執念を感じる作品です(´ω`)
 

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

初めて全巻揃えたアニメ。(多分

当時は内容を理解できてませんでした
ディズニーの「バンビ」も結構怖かったのを覚えています。

けれど、少し経ってから全巻セット買いましたね。

パンジャやレオがかっこ良くて・・
日本のアニメーターで動物作品といえば
手塚治虫だと思ってます(高畑さんは少年。宮さんは少女かな・・。

虫プロ作品は好きで結構観てますけど、
今でも口ずさんでしまうのはEDの「レオのうた」です。
子供の時だったんで歌詞間違えて覚えてますけどw

投稿 : 2019/12/07
♥ : 2

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

虫プロが総力を上げて制作したカラーテレビ創成期のアニメ

人間と動物の関わりを早くから問題提議してきたアニメです。
手塚治虫先生凄い!
レビューのタイトルはウィキペディアで観てください。
だって書くと長くなるし(笑)

子供の頃レオが可愛くってよく観てました。レオは子ライオン、ちなみにレオのお父さんはパンジャ、お母さんはエライザ。

物語のあらすじはあにこれのあらすじや、ウィキペディアで見てね。

あとジャングル大帝の話で有名なのはディズニーがライオンキングでジャングル大帝を真似した?って話ですけど、少しは参考にしているようです。手塚先生がディズニーの大ファンでアニメをやろうっていうきっかけがディズニーになのでディズニーに対して何も言わないって事になっているようです。

ジャングル大帝は何回かリメイクもされているのでそちらもどーぞ
動物好きの人は是非!

全てのアニメに携わる方々に感謝を!

投稿 : 2019/12/07
♥ : 4

63.8 14 りんたろうアニメランキング14位
新ムーミン [72年版](TVアニメ動画)

1972年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (20)
111人が棚に入れました
前作の好評から1年ぶりに再開された新シリーズ。物語の設定は完全に前作を踏襲する。数ヶ月の冬眠期を経たムーミン谷の住人は、春の訪れと共に目覚める。旅から帰ったスナフキンとも再会したムーミンの新たな毎日が始まった。ムーミン家には、ちょっと気弱な愛犬のメソメソくんが仲間入り。また谷の新しい住人として、男の子だか女の子だかわからない物静かなおしゃまさんも現れた。今日のムーミンはどんな体験をするのだろう?

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ノンノンはウキウキ~

・・・・旧ムーミンって、二つあったんですね(゜Д゜)
 
ちょいと調べてみたんですが「大人の事情」ってヤツですねd(`・ω・´)
 
現在、視聴は困難なようですね(´・ω・`)
原作者の意向は尊重しなければいけませんが、何とかしてほしいものです(´・ω・`)

投稿 : 2019/12/07
♥ : 9

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

オバQとムーミン

ムーミンを中心とする
日常系です。日本でも同時期に
お化けのQ太郎などが放送されております。
どちらも設定自体は非日常ですが、
内容自体は完全な日常系です。

ただ作風自体が地味と言うか
暗いのであまり好きではありませんでした。
もちろん当時はあれが、
フィンランド原作の
児童文学とは思ってもいませんでした。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 2

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

当時スナフキンは子供たちの憧れだった

最初、ムーミンはカバかと思いました。でも、実はムーミンは妖精でした。
そして、不思議と当時の子供たちは、このアニメが大好きでした。

物語の内容は、日常のありふれたことです。
ただそれだけのことなのに、スナフキンが登場すると、そのありふれたことが、とても大切なことのように感じてしまいます。

スナフキンは放浪者です。おさびし山にテントを張り、魚を釣って生活しています。
ですが、ムーミンは、スナフキンを誰よりも尊敬しています。
ムーミンは、学校では教わらない大切なことを、スナフキンからたくさん教わります。
そしてテレビを見ている子供たちも・・・

だから当時の子供たちは、スナフキンが大好きでした。特に男の子は、スナフキンにあこがれていました。
今では「スナフキン名言集」の本が発行されています。
ネット上でも「スナフキン名言集」を見ることができます。
それは、大人になっても決して失ってはならない大切なことでした。

2つほどスナフキンの名言を記載します。
『本当の勇気とは自分の弱い心に打ち勝つことだよ。
 包み隠さず本当のことを正々堂々と言える者こそ本当の勇気のある強い者なんだ』

『つまらん意地を張って、優しい仲間を失うことは、美しい宝石をなくすよりも悲しいことだよ』


スナフキンは、暇さえあればギターを弾きます。
そのギター演奏は、力強く、美しく、そして優しい曲です。
テレビを見ていた子供たちの中には、ギターを買って練習した子もいたようです。
今でも、ネット上で、「スナフキンのテーマ」 もしくは、「おさびし山のテーマ」としてYouTubeで聴くことができます。

今年、埼玉県飯能市にムーミンバレーパークができました。
飯能市は「ヤマノススメ」の聖地でもあります。
興味がある方は、一度飯能市まで遊びに来てください。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 21

60.4 15 りんたろうアニメランキング15位
銃夢(OVA)

1993年6月21日
★★★★☆ 3.3 (24)
95人が棚に入れました
全身サイボーグの戦闘技能に優れた少女ガリィが「機甲術」(パンツァークンスト)と呼ばれるサイバネティクス格闘技術を駆使してさまざまな強敵と戦うという、サイバーパンク格闘アクションとでも言うべきストーリーである。
一方で、軌道エレベータやナノマシンなどの最先端技術や、ハチソン効果、サイコメトリー、ニコラ・テスラのスカラー波兵器などといった怪しげなガジェットも豊富に詰め込まれている。
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ガリィ、空に行こう。

今からおよそ3年前、20になったばかりの若輩者は衝撃を受けていました。
1993年に作られた全2話の作品に、何も知らない若造がその時、確かな衝撃を貰っていました。
私が往年の傑作と言う物を「古臭い」と嫌悪せず、今日まで生きてこれたのは、間違いなく本作が一端を担っています。
このアニメが無ければ、私の嗜好も興味も人生も、今とは違った物になっていたかもしれない。
3年経った現在になってそんな事を思ってしまうのは、今日実写映画が公開された故の誇張表現……なんかではありません。
紹介しようと思うきっかけとしては今回の出来事、実に有難かったのですが、それは逆に自分を見つめ直す良い機会とも相成ったのです。
そもそもにして本作を、私はどのように捉えているのか。
原作ファンからは賛否両論なこのOVA
根幹に根付いた出発点として息衝いているか。
原点と呼ぶにはやはり大げさな産物だったか。
怖々と改めて拝見した昨日、明確な解答を得られた次第でした。
甦った再度の思いは、初めて観たあの時の感情は、決して思い出に塗れた補正なんかじゃなかった。
そんな安心と幸福、そして切なさに従った故、今回は本作を紹介します。
2016年に私の中へ現れた超新星作品『銃夢』
原作から少しばかり改変が加えられたこのOVA、私は堪らなく大好きです。



【あらすじ】
世界は、2つに分かたれていた。
天上に繋ぎ止められた空中都市「ザレム」
そこから吐き出された廃棄物を再利用する集団によって形成された「クズ鉄町」

イド・ダイスケはそんな「廃棄物国家」に住むサイバネティックスドクター
彼は無数のゴミ山から、少女型サイボーグの上半身を見つける。
過去の記憶をすっかり失っていた彼女は「ガリィ」と名付けられ、大切に育てられた。
そして、失われた身体の代用品を与えられた少女ガリィは、1人の少年と出会う。


これは、翼の折れた天使と翼を生やそうとした少年の物語



『銃夢』
名前だけは聞いた事がある、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本作は知る人ぞ知るカルト的作品として、世間の陽光をあまり浴びる事なく、今日まで生き続けて来ました。
その原因は色々ありましょうが、まず単行本がどれを買えば良いのかわからない、と言うのは間違いなく根底にあるでしょう。
作者が最終回に納得いかず作り直したり、途中で出版社が移籍する問題も起こったり。
そのようにして作られたヴァージョン達は、興味持った人ならまず戸惑う事確実(どれを買えばいいかはP.S.にて、簡単に記載しております)
取り敢えず、この『銃夢』と言う作品を良く知らない方
もし、本作に興味が芽生えたら、このOVAからご覧になって下さい。
全2話の本作に惹かれたなら、貴方は間違いなくこの作品に適合する条件を獲得しているでしょう。


ここからは、まだ観ていない方は絶対読まないで下さい。
致命的なネタバレがある為、本作における「衝撃」を体感したい人は、未視聴の状態で読まない事を強くオススメします。


{netabare}
切ない。
この物語を初めて観た後に見えたのは、上記の言葉一色の世界でした。
空中都市への思いを抱くが故に、そのザレム自体に殺されるユーゴ
そんな彼を愛するが、愛だけでは行かせてあげられなかったガリィ
2人のガールミーツボーイがこのような切なき結末を導き出す事に、当時は全く予想が出来ず、只々唖然
茫然自失な虚脱状態
「衝撃」に支配された私は原作本購入の為、すぐさま外へと赴いた次第でした。

正直、意外だったんです。
全2話、計60分でここまで心を動かされた作品にはこれまで巡り会って来なかった。
それは、初めて本作を観てから3年経った現在に至っても、ギネス記録更新中です。
アニメーションって積み重ねの極致を具現化出来る所があって、何十話も数百話も続いた話を気に入ると、それだけそこから抜け出せなくなる、思い入れ深くなります。
気に入らなければ、地獄
気に入ったならば、視聴中天国、視聴後地獄
全ての道は地獄に通ず。
それは偏に当たり前であり、周知の事実でしょう。
しかし、本作は私にとって、全2話と言う短すぎる程の物語で、数十話を観終えたが如き満足感が与えられた奇作なんです。
これを衝撃と言わずして、何と言いましょうか。

そんな状態へと至らせる為、齎されたのは、1話1話に生じる「深み」
空気感から来る説得力のような物を、作中の描写、音楽、物語全てから感じました。
ユーゴのザレムに対する「憧憬」
ガリィの彼を真に愛した「自己」
くず鉄街の荒廃で錆びれた「現実」
デッキマン等を例とした「近未来」
このアニメは、それらの点を短い話数ながらも充分過ぎる程の出来に仕上げていたのが大変素晴らしかった。
撃ち落されると分かっていながらも、死んでしまった者全ての鎮魂歌を打ち上げる寂寞のエンディングは、未だに忘れられません。
リメイクを否定する気はありませんが、この切なく寂しい雰囲気を完成させた『銃夢』を再度作り上げるのは、正直不可能に近いと思うのです。

しかしどうも、原作を先に知っているとその視点で確立される、と言う現象は今も昔も変わらんようで。
このOVAが出た当時の評判は、ぶっちゃけ賛否両論
その主な理由として挙げられる2点が、原作シーンのカット具合、オリジナルキャラクターの参入です。
『銃夢』の漫画は序盤にマカク編、ユーゴ編、モーターボール編とストーリーが続いていく訳ですが、本OVAはマカク編の要素であるガリィが戦いに赴くきっかけを少しばかり取り入れた上で、ユーゴ編にて終わらせると言う再構成を行っています。
そして、その中に元々ザレムの住民、現在は追放された女性医師「チレン」をオリジナルキャラクターに加えていました。
上記の「改変」こそ、原作に慣れ親しんでいた身なら、受け入れにくい方もいたのは確実
チレンのザレムと関連した葛藤は詳しく描写されていないし、ベクターやイドの性格も原作と少しばかり異なっています。
このOVAが出た当時、漫画は3巻までしか出てなかった事実も大きいのでしょう。
確かに原作ファンの方がおっしゃるように、中途半端な部分もあるのは否めません。

しかし、その事実は決して「再構成」自体が下手だった事の証明にはなりません。
私は原作漫画を購入したので、違いも充分把握しているのですが、ユーゴ編で終わらせる事を基軸としている故か、このアニメ版は全体の構成が一本の軸として確立しているのが好印象なのです。
例えば、原作はマカク編でガリィと言う人物像を知っている故、ユーゴに恋してしまう過程がやや突発的な印象も否めないのが正直な所
しかし、本作ではマカク編とユーゴ編を同時並行して物語を進めているので、違和感をあまり感じません。
ガリィがハンターウォーリアを志す理由も、ユーゴとの会話によって「自己」が芽生え始めてきた結果と言うのを、少ない描写で端的に説明していました。
そして、オリジナルキャラクターであるチレンはガリィの女性性を表す対比として、不十分でありつつ不必要ではない、正に「深み」を齎すキャラクターとしての側面も描かれています。
原作通り、原作通りじゃないと言う前に、当時出ていたのは3巻までと言うのを考慮に挙げるなら、本作は充分な出来であると考えられるのです。

総じて申し上げるなら……
個人的に気に入っているこのOVAは『銃夢』の世界観の一端を垣間見る産物として、非常に素晴らしい作品です。
ガリィとユーゴのガールミーツボーイを求める人にも、良質な物語として必ず心に残るかと思われます。
ただ、原作を既に知っている方はメディアの違いを理解して観る事だけ、念頭に置いておきましょう。


最後に少しばかり戯言
本作を観終わって、私はとある神話を思い出した次第でした。
とても有名なギリシャ神話、イーカロスの物語です。
王の不興を買って幽閉されてしまうダイダロスとイーカロスの親子
彼らは蝋で鳥の羽根を固めて翼を作る事によって、空を飛んで脱出する計画を立てました。
結果は無事に成功、舞い上がったイーカロスは自由自在に空を飛び、蝋が熱で溶けてしまうので太陽に近付いてはいけないと言うダイダロスの忠告を無視
自らを過信したイーカロスは、太陽にも到達出来るという傲慢さから、太陽神ヘリオス(アポロン)の元へ飛んでいきます。
その結果、彼は熱によって蝋を溶かされ墜落死したと言う物語

私はこの神話を初めて聞いた時、少しばかり憤りを感じた事を憶えています。
太陽の熱で溶けて死んでいったと言う描写に、神の記述を付け加えた事に、何か納得できない物を感じました。
傲慢なのは寧ろお前(神様)の方だろ、と矛盾を突きつけたくなる心境だったかと思います。

しかし、本作を観た後で、この神話に対する見方は変わったのです。
イーカロスは短い時間でも、自由自在な翼を手に入れる事が出来て、幸せだったと。
何故なら、夢には例え届かなくとも、彼の翼が飛んだ情景は確かに輝きを放ったから。
翼を無くしたガリィの翼として、ザレムを求めた少年ユーゴ
翼を手に入れられなくても、ガリィに認められた少年ユーゴ

「キミに会えて、良かった」

翼が無くても、彼は天使を愛した。
翼を無くしても、天使は彼を愛した。
「くず鉄街」にも「ザレム」にも無い世界
新しい世界、2人だけの世界
それを、彼等は少しの間でも作れたのです。
私は、それだけで、充分幸せな結末だと思います。
-----------------------------------------
Oh,Just once
思いを告げ 涙零せればいい
Oh,Just once
宇宙の海で 夢を見られればいい

Oh,Just once
壊れるほど 強く抱いてほしいの
Oh,Just once
ぬくもりだと 思えたなら 砕け散ってもいいから
……女の子として

『銃夢』ED「CYBORG MERMAID」より抜粋
-----------------------------------------
{/netabare}


P.S.
『銃夢』に興味をお持ちの方は
『銃夢』愛蔵版(YOUNG JUMP愛蔵版)全6巻→『銃夢Last Order New Edition』全12巻→『銃夢 火星戦記』既刊6巻(以下続刊)で購入するべし。
『銃夢』愛蔵版(YOUNG JUMP愛蔵版)は、色々な設定資料やら裏設定やら外伝やらが入った正に完全版
最終巻は、OVAで描かれなかったモーターボール編が少しばかり映像化されたDVDも付属しています。

また上記の流れとは別に、最初の『銃夢』全9巻(ヤングジャンプコミックス)は、これ単体で完結しています。
結末に納得いかなかった作者が、新たに作り出したのが上記の流れであり、取り敢えず完結作品を読みたいなら、このヴァージョンだけ読めばOK
最後が気になる方は、本作の最終巻だけ買いましょう。

俺?
俺は全ver買っちまったがな(泣)

投稿 : 2019/12/07
♥ : 6
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ジェームズ・キャメロン版、銃夢。『アリータ:バトル・エンジェル』2018年12月21日公開(予定)

ジェームズ・キャメロンとロバート・ロドリゲスの『Alita: Battle Angel』夏公開!なんて言われてたのに
制作は遅れ気味。構想は十数年前から既にあったらしいですがキャメロンは如何せん売れっ子なので仕方ないw

サイバーパンク・アクション漫画でも代表的な一作。
攻殻機動隊シリーズに比べると地味なので注目されないですが、大の日本贔屓であるギレルモ・デル・トロが
目をつけて、ジェームズ・キャメロンが脚本を書いてくれたことにより、世界での認知度も上がるかもしれない。

今年公開された予告映像を見ていただかないとダメですが、ファンの間で論争が行われているキャメロン版銃夢。
主人公の『ガリィ(Gally)』(海外版のコミックでは「アリタ(Alita)」)の目がおっきくて賛否両論です。
不気味の谷現象なんてのを近年CGが克服しだして、そんな中キャラクターデザインを漫画的表現へと寄せたのは
主人公がサイボーグであることも加味すれば理解はできますが、実写作品だとやっぱり不気味ですよね。

それこそ人間そっくりにCGを作ることも可能なのに何故?と思います。いや“少し前まで”そう思っていました。

ネット上のアバターが活躍する「レディ・プレイヤー1(Ready Player One)」を観て理解できた気がするんです。
レディ・プレイヤー1のアバターも目がデカイデカイ(笑)日本的というより、海外のカートゥーン文化に近く
実際にネットゲームで使用するようなデフォルメ感で、区別がつかないリアルなCGの仮想空間と現実世界との差を
上手く分けて映像的に表したのだと思います。説明なしの一目瞭然で人間以外の人型だと理解させることが可能で
デザインの段階で計算し視覚的に伝える方法だと、個人的には落とし所が見つかりました。

『Alita: Battle Angel』の予告にも出てきますが、銃夢にはサイボーグと人との恋模様もあります。
アバターとサイボーグでは意味合いも変わるかもしれないけれど、アリタと青年が見つめ合うシーンで
自分の想像が大きく間違ってはいないかもと感じましたね。成功するか失敗するか、どっちにしろ楽しみです。


そんな『銃夢』のアニメ版なんですが、このアニメは原作ファン以外はちょっとオススメし難いOVA。
いや、むしろ原作読んでるとダメなのかもしれないですね。ファンの理想が高いのもあるのでしょうけど、
このアニメ版に関してはそこを省いてもあまり出来はよろしくありません。

人物の声がかなり印象と違います。主人公のガリィも幼い感じ。背も想像より低くて驚きましたがこんなもん?
ガリィの恋のお相手、ユーゴのビジュアルに寄せたのかもしれません。映画の印象のほうが近いですね。

作画は綺麗なんですけど、デザインに凝りすぎてあまり動かせないのが、監督「りんたろう」らしいです。
逆にドラマをしっかり見せるシーンは秀逸ですね。2話の雨が降る窓辺での会話は、原作ファンも納得の出来!
残念なのは作中の舞台「くず鉄街」の描写も俯瞰や引きの画を使ってしっかり見せて欲しかった・・雑だよぉ。

原作の抜粋でオリジナルも挟みつつ話を作っていて、以降も製作予定はあったようですが2話で完結します。
この頃はOVA化が流行っていて、アニメ化することに意味があった為、このタイプの作り方は多い気がする。
そんなに腐すほど出来が悪い訳でなく、原作との違いを見ながら動かない作画の美麗さを眺めるアニメです。

オリジナル展開でまとまりを出そうとしてますが、重要な設定を大幅カットしてまでやらなくてもいいよなぁ。
{netabare}登場するオリジナルキャラクターは、原作で殺せないキャラの為にやられ役をつくったのか?と思いきや
原作で重要なキャラも死んでしまって、今観るとめちゃくちゃ。オリジナルのキャラも殺すというナゾの展開に、
一体なんの意味があるのだろう?血なまぐさい西部劇をやりたかったのかな。どこか世紀末感もある‥。{/netabare}

不満はありますがOVAとしては十分。
原作者は複雑でしょうが、ファンとしてはifストーリーとして楽しめるので良いですよね。

(※前に書いたのを大幅加筆で映画の紹介もしてみました。12月が楽しみだなー!観に行くぞ~!)

投稿 : 2019/12/07
♥ : 15
ネタバレ

底辺生活者 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

OVA化、大失敗。原作で面白いエピやキャラクターが、全部カットされたり、改悪されたりしている

原作の良さが全部殺されている。原作の方が、100倍面白い。

【このアニメの欠点(私の主観)】

◆ストーリーがあっちこっち、原作と違う設定にされ、原作を小規模化してしまって、面白くなくなっている。

{netabare}◆銃夢の一番最初の重要キャラ、最大の見所といえば、「マカク」なのに、「マカク」がデザインやキャラ設定が全部改変されてしまっている。

◆「マカク」が「グリュシカ」とかいう、意味不明なキャラにOVAでは変えられてしまっている。

◆「マカク」との地下での死闘や、「マカク」の生い立ちなど、OVA版では描かれておらず、まったく違うストーリーにされてしまっている。

◆ガリィが初めて「バー・カンザス(飲み屋)」に行ったときの、『迫力満点のハンターウォリアー達との格闘エピソード』までOVAでは描かれていない。

◆重要キャラ「ザパン」もOVAでは出てこない。{/netabare}


【OVA版、改変してつまらなくする意味とは?】

・内容を小規模化したのは、予算の関係か?

面白くなるのであれば、いくらだって改変していただいて結構だったのに、『改変して、つまらなくしてしまう』とは…救いようがない。

何故、こんな残念なOVAを制作してしまったのか?こんなに改悪、小規模化するくらいなら、はじめからOVAは制作しなくて良かったと思う。原作ファンとしては、とても残念。

・OVAも2巻までで、ガリィがモーターボール選手になる前までしか描かれておらず、そのあとの続編も制作されなかったことから、OVAはろくに売れなかったんだろう…。当然の結果だと思う。

==========

※このレビューは、私が昔視聴した記憶から書いたので、記載に間違いがあったら申し訳ありません。

※あまりに昔の作品だし、駄作だっただめ、現在、レンタルショップに銃夢(OVA)は置いてないと思います。しかし原作ファンの人で、奇跡的にレンタル店で見かけた人で気が向いた方は視聴してみてください。私が残念がるのを理解していただけると思います。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

64.7 16 りんたろうアニメランキング16位
がんばれ元気(TVアニメ動画)

1980年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (18)
92人が棚に入れました
ドサ回りのボクサー・シャーク堀口は、5歳になる一人息子の元気と共に、各地を転々としながら生活を送っていた。そんなある日、父のプロボクサー復帰が決定。慣れないフェザー級での試合ながら連勝を飾るが、天才ボクサー・関拳児との死闘の末、帰らぬ人となってしまう。やがて時が経ち、世界チャンピオンとなった関は、不敗の王者としてボクシング界に君臨。元気は母方の祖父母に引き取られ、田舎で何ひとつ不自由のない生活を送っていたが、志半ばで倒れた父の夢を実現するため、中学卒業と同時に単身上京、関を倒すべくプロボクサーを目指す。

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「小山ゆう」先生は画質がどこか陰気で、、、

マイベストを作る際に「評価」を書かないと、
それらをセレクト出来ない仕様なのですね。
今回のベスト「好きではないのに耳に残っているアニメソング」
なのですが、好きでないので「評価」を書いていなかった。

この作品を代表とする少年サンデーの作品は
どこか陰気なイメージで嫌いでした。
しかも、この原作の「小山ゆう」先生は画質から
陰気な感じで好きになれませんでした。
(ファンの方申し訳ありません)
ただ、この作品は原作及ぶアニメも売れましたね。
玄人(ボクシングの)に方に言わせると、しっかり作られている
作品らしいです。
ただ、当時の私にはやはり地味に感じました。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 2

風呂は熱め さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

古きよき男のアニメ

再放送ではじめて目にしましたが、思いのほか気に入りました。
最近のアニメの主人公のへたれっぷりには目を覆いたくなるばかりだったので、とても新鮮に楽しめました。テーマソングが小気味良く耳に残ります。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 0

68.7 17 りんたろうアニメランキング17位
カムイの剣(アニメ映画)

1985年3月16日
★★★★☆ 3.8 (26)
91人が棚に入れました
キャプテン・キッドの財宝をめぐる忍者たちの死闘を、動乱の幕末を舞台に壮大なスケールで描く冒険スペクタクル。主人公の次郎の声を俳優の真田広之が演じたことでも話題になった。原作は矢野徹、監督はりんたろう。親殺しの罪を着せられた次郎は、僧侶・天海に助けられて、真犯人であり、親の仇の五郎佐を倒す。だが、数年後、彼は衝撃の事実を知る。実は五郎佐こそが本当の父であり、次郎は天海に騙されていたのだ。そうとは知らず天海の元で忍者の修行をしていたことを悔やむ次郎。彼は天海への復讐を誓い、抜け忍となる。

声優・キャラクター
真田広之、小山茉美、石田太郎、永井一郎、山本百合子、堀江美都子、塩沢兼人、羽佐間道夫、池田昌子、杉元直樹、青野武、曽我部和恭、家弓家正、りんたろう、宇崎竜童、林英哲
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おもしろいんだけどな~(p_-)。。

1985年 劇場公開アニメ 2時間13分
原作 矢野徹 監督 りんたろう 制作 角川春樹事務所

一時期日本アニメ界のスピルバーグとまで謳われたりんたろう氏、
白蛇伝や西遊記といった日本アニメの夜明け時代からの方だけど、
そんな氏の油の乗り切った時期というとやはり1980年代かな、
劇場版999等と並び氏の代表作とも謂われるのがこの「カムイの剣」
描かれるのは矢野 徹氏の原作小説5巻中の1~2巻にあたる内容、
この原作本特に1~2巻は機会あれば一読お勧めしたい、
文句なく面白い、
{netabare}
内容(表紙折込記載)
海賊の黄金時代、彼らの覇者として七つの海を暴れまくったキャプテン・キッド。彼が生涯をかけて世界各国に残した莫大な秘宝の謎は、今もって解明されていない―――。
 時は幕末、西洋文明の嵐が日本を襲わんとするとき、下北半島にアイヌ人の血を引く赤ん坊が流れ着いた。だが、この子の身につけていた剣こそがキャプテン・キッドの秘宝の謎を解く鍵であり、彼を波乱の渦の中へ落とし込むのだ・・・。
 幕末・維新の時代の子、忍者次郎左の半生を壮大なスケールで描くエンターティンメントの最高傑作。
江戸時代末期明治維新前時代背景に、北海道(蝦夷地)の片田舎から始まる物語は、やがて北海から氷海渡りアメリカ(メリケン)にまで及ぶ、産みの親、育ての親のみならず係る者全て理不尽に殺される主人公、自らの出生に隠された謎追う過程で判明する真の敵、宿命に立ち向かい抜け忍となり追っ手を退けつつ目指すものは?
{/netabare}
剣劇、復讐劇、悲恋、民族、西部劇、サクセス、カタルシス、
なんか全部詰まってる感じの原作本、
たしかに財宝探しや人との出会い等ご都合的だったりあるけど、
冒険活劇娯楽エンターティメントって事でページ捲る手が止まらない、

アニメ化については当時の角川映画この作品への本気度かなりなもので、
最高レベルのスタッフ揃え、音楽、声優、演出、作画、各方面、
とてもよい仕事してた、
主人公次郎の声あててたのは俳優の真田広之氏だけど自然体で好印象、
イメージヒロインともいえるくの一お雪の声は小山茉美嬢だけど、
髪型や表情が国際的ファッションモデルの山口小夜子女史そのままで、
これも印象的だった、
音楽は宇崎竜童氏で、和太鼓やケチャ取り入れた感性もハマってたし、
テーマ曲歌詞は阿木曜子女史ならでは、挿入歌カムイの子守唄も秀悦、
惜しむらくは唄ってる渡辺典子嬢本来俳優さんで若干不安定、
薬師丸ひろ子~原田知世~渡辺典子~歴代角川路線女優さんの流れで、
タイアップって事だったんだろね、

本作は不運な点もあって、
当時の角川映画実写モノについては波に乗ってた感もあったけど、
アニメ映画については一作目の幻魔大戦は消化しきれずな印象、
二作目少年ケニアは宮崎駿オリジナル名作ナウシカと競合大敗、
翌年制作されたのが本作だったが前二作↓の印象もあったのか、
前二作より内容遥かに優れてるにも関わらず、
興行的にはふるわなかったらしい、
こちらあにこれでも画像ナスってのが悲しいね、
面白いんだけどな~。。


アロロロ 夜風は何故泣くの
お前の困り者

アロロロ 夜風は何故止むの
お前が泣いたら眠れない

ホーチップ それ 漕げ カヌー出しで
ホーチップ やれ 漕げ 眠りの国へ

ホーチップ ひとりじゃ 心恐り
ホーチップ 歌って 子守唄だよ

アロロロ あいつの名を呼んで
私も困り者

アロロロ あいつの名を呼べば
心が騒いで眠れない

ホーチップ 涙で溺れそうさ
ホーチップ この恋 寝かせつけてよ

ホーチップ あいつに会えるのさえ
ホーチップ つかの間 夢のなかだよ

「カムイの子守唄」
作詞 阿木燿子 / 作曲 宇崎竜童 / 編曲 萩田光雄 / 唄 渡辺典子

投稿 : 2019/12/07
♥ : 27
ネタバレ

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

久しぶりにこんなに良いアニメに出会った

【20150328】

正直期待をしていなく、ちょっとしたきっかけで見だしたが、素晴らしいアニメだった。

独特で不気味なBGMに聴き惚れ、今の作画に比べらばお粗末だが工夫することで凄いバトルのシーンになっている演出に驚いて、これが良いアニメを見ているだなと感じた。

内容しては、濡れ衣を着せられた抜け忍の復讐劇という内容である。

ストーリーの展開としても、シーンを切ることによって、とても長いアニメなのに物語に集中することができた。

{netabare}



登場人物の出会いにはすべて整合性があって、無駄な人物がでてこない点や、お雪が「実の姉だった」とかはそうなのかと思ったが、キャプテンキッドの宝があんなに簡単に見つかってしまうのか・・・・となってしまった部分もある。(2時間くらいのアニメだからしょうがないだけど)

個人的に好きなシーンは、次郎とお雪の戦闘シーンである。次郎が抜け忍となって逃亡してからそのシーンになるまでの流れなど80年代の作画なのにいまのよりも興奮するなと技術の進歩=感動を生むものではないと改めて思った。

{/netabare}

個人的には、アニメファンなら最後まで観なくても一度は観てもらいたい作品である。

【マッドハウスの作品紹介・カムイの剣】
http://www.madhouse.co.jp/works/1986-1983/works_movie_kamui.html

投稿 : 2019/12/07
♥ : 5

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

目覚めよ冒険心

かなり昔の角川アニメ映画なのですが、興行的には振るわなかった様です。
しかしその出来はかなりのもので、個人的に隠れた名作と言ってもいいかと思っております。
音楽は宇崎竜童率いる竜童組が担当し、和楽と洋楽が融合した壮大な楽曲が魅力的ですし、映像も新たな手法を使いかなり高いレベルに仕上がっています。
二時間を超える作品ですが、ストーリーも演出も魅力的でスピーディかつスリリングな展開で、中弛みする事なく見終える事が出来ました。
キャラクターデザインは地味な中にもリアリティがあり、それぞれの設定も緻密で魅力的。
忍者の物語に付き物の忍術描写は見た目こそ派手だけど、基本的に薬による幻覚であるとか研ぎ澄まされた感覚の賜物であったりする等、かなりリアルさを感じられます。

ネタバレを避けるので細かい説明はしませんが、主人公ジロウは人生ハードモード全開で気の毒にさえ感じる程…
ただそれだけに彼自身と物語には魅力を感じますし、ワクワクさせて貰えました。

現代のアニメに比べると古臭さは当然ありますけど、「萌える」ではなく「燃える」と高揚感を感じられる作品ですよ。

ただし明確なラストを求める方には向かないかもしれません。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 6

60.9 18 りんたろうアニメランキング18位
風の名はアムネジア(アニメ映画)

1990年12月22日
★★★★☆ 3.3 (17)
82人が棚に入れました
199X年、ジープでアメリカ大陸を旅しているワタルは荒廃した夜中のサンフランシスコを走行中に言葉を聴く。そこへ向かうとガーディアンと呼ばれるロボットが記憶を無くした人間の集団を殺していた。ワタルはガーディアンと対峙し窮地に陥るが別の声が聞こえ、その指示通りにガーディアンを撃ち抜く。ワタルはその声の主であるソフィアが自分以上の知識を持っていることに驚き、アムネジアの風が吹く前後のこと、大男との対決とジョニーとの出会い、現在世界がどのような状況に陥っているか、ジョニーとの別れと旅立ちなど、これまでの経緯をソフィアに語り始める。ワタルとソフィアは共に旅をすることになったが、ソフィアは目的地のニューヨークまでに新たに仲間を作れるかという賭けを提案。理由は定かではないが、ワタルはそれに同意する。

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

原作とは違う展開も

タイトルはネタバレですけど、ネタバレはしないレビューとなります。

作品の肝は「記憶を失った人類がどうなるか」。
アムネジアとは健忘の事で、世界中の人間が一斉に記憶を奪われた世界を旅する少年ワタルと謎の美女ソフィアが、様々な人々に出会って紡がれる物語です。
この物語で面白いのが、全世界に同じ「アムネジアの風」が吹くのですが、風を受ける側は同じ状況ではないという点。
老若男女、生身、病人、一部機械、機械そのもの、等という色々な状況あり、それぞれ事件後に変化している所が面白いです。

キャラクターデザインは地味でそこそこ。でも声優陣は豪華かな…
(そもそも言葉を話せるキャラが少ないんですけどね(苦笑)
作画は当時としては頑張ってるというレベルですが、それなりに動きますので悪くないと思います。

状況描写やストーリー展開は菊地秀行さんの原作と違う部分もあるが、原作がシビアな描写の多い作品なので、「映像化するにあたり仕方のない範囲での改変かも」と感じました。
古いですし少しキツイ描写もある作品だけど、SF好きなら見てみる価値はあるかと思います。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 3

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アムネジアと言ったら・・・

人類が記憶を失ってしまった荒んだ世界。
そんな中で人はどう生きていくのか・・・

軽くしか内容は覚えてませんが、雰囲気はかなり好きな作品でした。
退廃的な世界観・人の本質を探るテーマには一昔前の正統派SFらしさがある。
SF特有の難解さは全くないのですんなり見れると思いますが、なかなか濃厚な味わいがあります。
雰囲気はやや暗めだけど、硬派でガチガチなSFではなく意外とハートフルな良作。
旅をしていく中で人の真の姿、可能性というものを見つけていく・・・そんな話だっただろうか・・・
いまいち印象が微妙なのは、ちょっと尺が足りてなかったせいもある。
綺麗に話は纏まってはいるし、一つ一つの話を見ればかなり良い話なのだけど
複数のエピソードを詰め込んだせいでやや駆け足気味である:・・・そこは残念だったが仕方がない。
ラストは何故かエロティック(笑)で不思議な魅力があった映画であります。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 13

ウィーハウック さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

荒廃した世界で

アニメ映画、原作は小説。

ほとんどの人間がすべての記憶を無くした世界で偶然記憶が戻った少年と謎の美女の旅。

それなりに面白かったが、移動中のことなどがあまり描かれておらず訪れた拠点(?)も最初の町をいれると4つ程しかない、まあ1時間半で描くのだからしょうがないが、TVアニメでやってもよかったかな。

最後、謎の美女ソフィアとのセックるシーンがあるけど喘ぎ声ないしクるものはなかったなぁ、どっちかと言えば途中に出てくるスーの乳首の方が良い。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

56.9 19 りんたろうアニメランキング19位
新ジャングル大帝・進めレオ(TVアニメ動画)

1966年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (12)
59人が棚に入れました
大人になったレオとその家族(妻は幼友達のライヤ、子どもはレオそっくりのルネとライヤそっくりのルッキオ)のドラマを中心にした物語が展開されて行きます。また原作ではその悲劇性に涙を誘われる人も多かったラストが、このアニメ版ではハッピーエンドに変更されています。それもまたファミリーの絆をこそメイン・テーマとして製作されたアニメであることの証です。

まみあな さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

前作(子供ライオン時代)が好きになれなかったので・・・

大人より強い子供ライオンのレオが嫌いなので、大人ライオンになったから少し好感度が増したかな。オープニング音楽がかっこ悪いのに代わったことがとてもマイナス。動物界の嘘っぽさは依然として健在だったし、最初の方だけ観て止めました。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

62.3 20 りんたろうアニメランキング20位
アローエンブレム グランプリの鷹(TVアニメ動画)

1977年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (10)
47人が棚に入れました
1970年代スーパーカーブームの時流のさなか、東映アニメーションが製作した本格派レーシングアニメ。F1レーサーを夢見る若者・轟鷹也。彼はその第一歩として自作レースカーにて初級レースに参加するが、あと一歩で優勝のところ車を大破してしまう。だが世界ランクのレーサー・ニック=ラムダの励ましを受けた彼は再起を決意。F1世界選の制覇を目指す香取モータースの一員として長いプロレーサーの道を歩み出す。作詞家としても活躍の保富康午が原案を提供、番組の監修も行なった青春レースものアニメ。同時期に製作放映されたレースもの作品の中では、その強いドラマ性もあいまって、アニメファンからとくに高い評価を受ける。

声優・キャラクター
富山敬、野田圭一、徳丸完、柴田秀勝、小山茉美、野沢雅子、吉田理保子、矢田耕司

そろもんのよげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

数少ない本格派レースアニメ

アイルトン・セナが活躍するよりはるか前、実在のF-1レーサーたちを登場させ描かれたアニメ。
主題歌や、リアルな設定が気に入って毎週楽しみに観ていたが、好評で放送延長と同時にスタッフの大半が入れ替わりF-0なる架空のレギュレーションを舞台に話が展開することとなる。
それまでのリアル路線から、ただのスーパーカーアニメになり下がり、観るのが情けなくなった。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヱヴァ:Qで有名な…(って、ほとんど誰も気づいてないかも(笑)?)

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の劇中で、マリが射撃時に「♪的を~ 狙えば外さない~」と歌っていますが、あれはこのアニメの主題歌です。誰にも指摘されずにこれに気づいた人はただのおっちゃん or おばちゃん…。

このアニメが流行ったころに、いわゆる「スーパーカーブーム」というものがありました。ランボルギーニ・カウンタックやフェラーリ512BB、ランチア・ストラトスなどが小学生に大人気だった、あれです。

一方で、F1グランプリもTBS系列(フジ系列じゃないよ(笑)!)でテレビ放送されていたりしました。いわゆる「6輪たいれる」(Tyrrell P34)とかもこの時代の車で、ニキ・ラウダやジル・ヴィルヌーヴなど今でも名前が知られているドライバーが活躍していました。

そんな時代に作られたこの作品は、主人公の轟鷹也(とどろき たかや)が、香取モータースのドライバーとしてレースに参加する様を描いたお話です。

そんな時代を受けてか、作中で出てくる車はF1参戦用のトドロキスペシャル(T1~T3: なんと8輪(笑)!)やカトリ・スーパーロマン(後ろにドアが跳ね上がる変形ガルウイング・ドア)など微妙に実車両っぽい架空の車が出てきて、なかなか面白いです。

最後の1クールくらいが実在しない謎のカテゴリー「F0」というのになっていて、実質国同士の代理戦争という謎のストーリーになっていますが、普通のF1グランプリやサファリラリーの話は、普通にちゃんとしたレースでそこそこ面白いです。

あと、鷹也に関してはお母さんが亡くなってたりお父さんが失踪してたりでこのあたりのドラマは、とても昭和っぽいです。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 18

計測不能 21 りんたろうアニメランキング21位
星の子チョビン(TVアニメ動画)

1974年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (6)
38人が棚に入れました
萬画家・石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)を原作に迎え、大手芸能プロダクションの渡辺企画が製作。渡辺企画が携わっただけあって、同社にかつて在籍していたアイドル歌手の天地真理が本作のナレーションを務めている。天川博士とその孫娘ルリが夜空の星を観測していると、突如として空飛ぶ円盤が飛来。その円盤に乗っていた者こそ、妖精の星フェアリースターから脱出してきた王子チョビンだった。悪党ブルンガのために星を奪われ、さらには愛するママ上とも生き別れになってしまったチョビン。ルリたちやクマんどんら森の動物の協力を得ながらチョビンは、ママ上との再会そして故郷の平和を取り戻すため、ブルンガ一味と戦い続けるのだった。本作は国産アニメの黎明期を支えた製作会社スタジオ・ゼロの最終作としても知られている。

計測不能 22 りんたろうアニメランキング22位
よなよなペンギン(アニメ映画)

2009年12月31日
★★★★☆ 3.6 (8)
32人が棚に入れました
ペンギンコートに身を包み、夜の街をよなよなと歩き回る少女、ココ。彼女の願いは、いつか空を飛ぶこと。ある夜、ココは偶然拾った奇妙なフィギュアに誘われ、見知らぬ世界に迷い込む。そこでココを待ち受けていたのは、ゴブリン族のチャリーや、闇の帝王の手下ザミーといった不思議な仲間たちとの出会い。―― そして、思いもかけぬ大冒険だった!

声優・キャラクター
森迫永依、田中麗奈、太田光、田中裕二、永井一郎、田中秀幸、皆口裕子、小山茉美、山口勝平、TARAKO、野沢那智、内海賢二、松本梨香、田中れいな、リンリン、くまいもとこ、桑島法子、朴璐美、本多俊之、山寺宏一、高橋ジョージ、藤村俊二、柄本明

計測不能 23 りんたろうアニメランキング23位
ジムボタン(TVアニメ動画)

1974年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (5)
32人が棚に入れました
『ネバーエンディング・ストーリー』で全世界に有名な児童文学者ミハイル・エンデが原作者の冒険ファンタジーアニメ。魔神ドリンガーの部下・海賊キャプテンキッドに母をさらわれた、なんでもランドの少年ジム。彼は不思議な力を宿すボタンを手に、ルカおじさんが作った蒸気機関車エマ号で魔神を追撃する。共に旅をするのは、悪の魔法で小鳩に姿を変えられたガールフレンドのボッコだ。果たしてジムは魔神を倒して、母を救えるか?

声優・キャラクター
太田淑子、松尾佳子、観世栄夫

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

堅い物を握り込むとパンチの威力が増すということを学んだアニメ(← 何か間違っている)

原作は『モモ』や『はてしない物語』(映画『ネバーエンディングストーリー』の原作)で有名なかのミヒャエル・エンデの『ジムボタンの冒険』という作品らしいのですが、読んだことはありませんし視聴当時はそんなことは気にもしていませんでした。

神戸ローカルなUHF局サンテレビでは、夏休みの再放送アニメとしても放送されていました。絵柄は今どきのアニメとはかけ離れていますけど、地味に作画は当時のアニメとしては良かったと思います。

とりあえず、幸せを盗む敵は魔神ドリンガー。

で、主人公のジムはそんなドリンガーの手下に母ニーナをさらわれ、ガールフレンドのポッコを小鳥に変えられてしまうわけです。

そしてジムは母ニーナを取り返しまたポッコを元の姿に戻すべく、近所の発明家のおっちゃんが作った蒸気機関車エマを駆り、武器となる家宝のボタンを手に魔法を使うドリンガー軍団に挑みます。

燃えるジム、燃えるボタン、燃える機関車エマ!

ボタンを使用したジムの攻撃はボタンを握り込んで殴る「ボタンパンチ」とボタンを投げてぶつける「ボタンシュート」なのですが、このボタンパンチをきっかけに小石などの堅い物を握り込んで殴るとパンチの威力が増すという喧嘩あるあるな知識を得たのでした…。

そういえばエマって、線路関係なく走るんですよね。ゴムタイヤ換装のK100(『走れ!ケー100』という子供向けドラマに出てくる軽機関車)とは違って、動輪は普通の鉄輪なのに大丈夫なのか…?

……今頃になって、どうでも良いことが気になってしまいました(笑)。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 20

計測不能 24 りんたろうアニメランキング24位
佐武と市捕物控(TVアニメ動画)

1968年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (5)
30人が棚に入れました
石森(石ノ森)章太郎の時代劇コミックを原作とした、国内では本格的な初の大人向けTVアニメ。時は江戸時代。北町の岡っ引き・佐平次親分の手下として働く下っ引きの青年・佐武。彼はおはぐろ長屋に暮らす年上の親友・按摩の市とともに、人情の機微や犯罪者の情念がからんだ多くの事件に挑んでいく。彼らの武器は佐武の明晰な頭脳と行動力、それに市の鋭いカンと仕込み杖を活かした居合い斬りの技だ。東映アニメーション、スタジオゼロ、虫プロと三つの制作会社が連携して製作。『銀河鉄道999』『幻魔大戦』の監督りんたろうの演出分野での躍進作としても有名。