アメリカで魔法なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのアメリカで魔法な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月29日の時点で一番のアメリカで魔法なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.3 1 アメリカで魔法なアニメランキング1位
魔法少女特殊戦あすか(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (228)
925人が棚に入れました
21世紀。人類は遂に他の知的生命体との接触を果たす。しかし、その出会いは幸福なものではなかった。地冥界より侵攻する化け物は、現用兵器の多くを無効化し、人類の運命は風前の灯火と思われた。だが同じく地冥界に苦しめられていた、精霊環境条約機構の助けにより、人類は起死回生の一手を手にする。魔法少女である。強大な魔力を手にした少女たちは、心身に多くの傷を負いながらも、人類を勝利に導き、ついに大戦を終結させる。しかし、それさえも、新たな戦いの始まりに過ぎなかった。国際犯罪、無差別テロ、内戦、紛争……。魔法少女の戦いは終わらない――

声優・キャラクター
洲崎綾、関根明良、松井恵理子、竹達彩奈、高橋李依、橋本ちなみ、M・A・O、日笠陽子、乃村健次、菊池こころ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

まさに魔法少女特殊戦。ただし、グロ注意!

原作未読。最終話まで視聴。

「魔法少女」はともかく、何故「特殊戦」なんだろう?って思いながら視聴開始。
魔法戦アリ、武器戦闘アリ、肉弾戦アリとまさに何でもありのまさに「特殊戦」でした。

彼女たち魔法少女が各国の軍隊の特殊部隊に属しているとか、こういう設定は大好きですね。
魔法少女たちが各々、心に傷を持っているという設定も好印象。

かなりグロイ演出もありまが、最後まで面白く視聴出来ました。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 27

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

作画は古いけどぶっ飛んでて凄く良かった。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:1回1話を見てもよく分からなかったので、ちゃんと2回目見ました。時系列をちょっと勘違いしていたので分からなかったんだなと。過去の英雄が現代で再び!というやつですかね。魔法少女というゆるふわ感は一切ない。
期待度:★★★★★

最初の印象とは全く違うけど、結果としては凄く良かった。
特にウォーナースの拷問はやばいな。あの裏表のある性格も凄く良く描けている。
敵をすごく怖くない感じにデザインしているのはシンフォギアの影響だろうか。

バトルシーンもどっかのサークルなんちゃらみたいに手を抜いていないし良かった。
話全体が作画とは裏腹に重い感じなのが余計良い。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 15
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

"上級者"向けコンテンツ

家族がいる時に観たらいかんやつ。
真面目そうな顔して性癖を歪ませようとしてくる。

女の子が高頻度でピンチに陥り悲鳴を上げていた印象が強く、
{netabare}「マジカル☆なんちゃら」とか言って{/netabare}ギャグ的に扱われていたものもあれば、{netabare}4話の「焼き肉拷問」のように{/netabare}普通にエグいやつもあったので、グロが得意でない方は観ないほうがいいかもしれない。

あと、キャラデザの癖が強めなので、受け入れる心の準備をしてから観ることを推奨する。
私は6話ぐらいで馴れた。なんなら普通に可愛さも感じ始めた。ミアが好き。
{netabare}でもチャイナガールが金髪化してたのだけは解せない。{/netabare}

世界観は、説明するのは難しいけど最初から結構気に入っていて、毎週楽しみにしていたアニメだった。
冥界とかその辺りの設定はwikiを見て学んだ。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 26

64.8 2 アメリカで魔法なアニメランキング2位
RWBY Volume1(日本語版)(OVA)

2015年12月9日
★★★★☆ 3.9 (71)
376人が棚に入れました
科学と魔法が同居する世界『レムナント』。この世界には人類や獣人、動物、そして『グリム』と呼ばれるモンスターまでもが存在する。人類は『グリム』に長い間暮らしを脅かされていたが、現在は『グリム』の討伐や治安の維持を行う『ハンター』の活躍により、平和な世界が守られていた。主人公『ルビー・ローズ』はひょんなことからハンター養成学校『ビーコン・アカデミー』に入学することになり、そこで出会う仲間たちと共に一人前の『ハンター』を目指していく。

声優・キャラクター
早見沙織、日笠陽子、嶋村侑、小清水亜美、下野紘、洲崎綾、豊口めぐみ、斉藤壮馬、井上和彦、浅野真澄、木村昴、前野智昭、潘めぐみ、井上喜久子、三木眞一郎、甲斐田裕子

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

2017年7月よりTV放送決定!

『グリムと呼ばれる怪物によって一旦は滅亡の危機にまで瀕した人類が、大自然の力「ダスト」によって再び平和を取り戻していた時代。怪物グリムを退治するハンターの養成学校「ビーコン・アカデミー」に主人公の15歳の少女「ルビー・ローズ」が入学。一流のハンターを目指すべく、そこで待ち受ける様々な試練に仲間たちと切磋琢磨しながら共に立ち向かっていく物語』。
制作は、「Rooster Teeth Productions」。 原作・監督・脚本は、「モンティ・オウム」。なお、監督は2015年に死去(享年33歳)。


ついに念願のRWBYシリーズに参戦してみました。以前から噂で「面白い」とは聞いていましたが、ここまで面白いとは。。もっと早く観ておけばよかったと後悔しました。この作品は、WEBアニメシリーズでYoutubeでも公開されいるので気軽に観れるのですが、字幕なので取っつきにくいかもしれません。私も少し字幕版を観てみましたが、やはり「早見沙織さん」が声を担当する日本語吹替版の方が物語に入り込めるように思いました。


「RWBY」と言えば、何と言ってもやはりバトルシーンでしょう。で、実際に観終えてみての感想ですが、噂以上にバトルシーンは凄くて鳥肌が立ちましたね。技の構成、カメラアングル、戦闘途中でのスロー演出、スピード感、エフェクト、仲間との連携攻撃、どれを取っても申し分ありませんでしたね。


制作会社は米国ですが、キャラクターデザインは日本人好みだなと思いました。おまけにアカデミーの制服も日本人好みだと思いました。ただ、3DCGの作品なので好き嫌いはあるかと思います。


「ビーコン・アカデミー」の生徒達は、それぞれ4人でチームを組んで寮で寝食を共します。主人公のルビーの「チームRWBY」の場合は、「ルビー(Ruby)、ワイス(Weiss)、ブレイク(Blake)、ヤン(Yang)」の4人です。「あれ?どこかのアニメと設定が似ているな?」と思ったあなた...鋭いです。ほぼリトルウィッチアカデミアの設定と同じです。あっ ちなみに、チームメイトのそれぞれの頭文字を取って作品タイトルの「RWBY」となります。(Red,White,Black,Yellowの頭文字とも言われいます)


「RWBY」はバトルシーンばかりがフォーカスされがちですが、あなどることなかれ。ストーリーも相当なものですよ。日本語吹替版は現時点でVolume 1~Volume 3(*)まで発売されているのですが、Youtubeには字幕版のVolume 4があります。私は4はまだ観ていないのですが、字幕でもいいからもう何だか観たいですね。このレビューをアップしたその夜には観ていると思いますよきっと。コーラーとポテチ(コンソメ)片手に。だってVolume 3みたいなあんな終わり方したら、誰だって続きが気になりますよそりゃ。


今後このシリーズに期待したい事は、この作品では回想シーンというのがあまり見られなかったので、各キャラの「アカデミー入学への動機、家庭環境、幼少時代、トラウマ」など、パーソナルな背景をより深く回想シーンで掘り下げて描いてほしいですね。結果、各キャラの魅力をさらに引き出す事ができ、それぞれの固定ファンも増えるのではないかと思います。ちなみに私の好きなキャラは、「脳味噌入ってますの!」と辛辣な言葉でお馴染みのワイスちゃんと、見ているとモンハンを無性にやりたくなってくるハンマー使いのノーラちゃんです。


2017年7月からTV放送されるみたいなのでとても楽しみです。また、2017年秋にはVolume 5が公開予定みたいなのでキタコレ状態です。また楽しみが一つ増えました。


レビュー翌日の追記:昨夜、予告通りYoutubeで字幕版Volume 4を観ました。4では私の期待通りキャラの子供時代が回想で描かれていました。やっぱノーラちゃん好きだなぁ~。


*)日本語吹替版: Volume 1(116分)、Volume 2(154分)、Volume 3(178分)。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 40

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

「This Will Be The Day!」目指していたのはCartoonではなく、Animationだから!!ジャパニメーションへの愛に、日本のプロが本気で応えた完全版が今ここに!!!

2015年11月、ついにワーナージャパンによってVolume 1の日本語版が劇場上映という形態でお披露目となりました
作品の出自や内容に関しては↓をご覧願います
(http://www.anikore.jp/review/1121267/)


いやはや;我々『RWBY』ファンにとってはこの日本語版プロジェクトが明かされる以前から【妄想の日本語版】は語り草ではありましたw
オイラの脳内では、今となっては幻となってしまったニコニコ動画の非公式版を除けば、Ruby Roseは坂本真綾か悠木碧で再生されてましたよw
でもはやみんこと早見沙織に決まって、そんでもって予告編が公開されるや否や、おいおいホントにはやみんでダイジョブか?というオイラの心配もヨソに「だから私達がいる、世界を良くするために」の名セリフに気付いた時にはもう既に涙が出てたわけです
予告編で泣いちゃったよ!そうだよ!これだよ!Monty Oum監督が目指していたのは!
はやみんって最近はどちらかと言えば大人びた少女を演じることの多いお姉ちゃんキャラが定着してきましたけど、Rubyを演じるはやみんはどことなく‟『セキレイ』の結ちゃん”を彷彿とさせるデビュー当時の幼い雰囲気を纏っていて、ああこの感じ久しぶりやなぁ・・・としみじみ


こーゆーのって原語版原理主義者が必ず出てきますよね
もちろんオリジナルの良さってのがありますけど、向こうのキャストは低予算webアニメの性質上、スタッフの兼任とその身内がほとんどで演者としてはほぼ素人なんですよね
それが今回思いつく限りの豪華声優陣という【ジャパニメーションのプロ】が集結したわけです
これはワーナージャパン的に「日本のアニメに近付けたい」という意図があったらしく、Rooster Teethのスタッフは日本のアニメに詳しすぎるぐらい理解があったのでこれを快諾
音響演出の打越さんはアニメと洋画吹替の両方をこなせるキャストを選出したと仰ってましたね
【ジャパニメーションへの愛に、ジャパニメーションのプロが全力で応えたわけ】
まさにこれぞ『RWBY』という作品の完全版とも言うべきなんじゃないかとオイラは思うのです


で、実際この目と耳で体感した今となってはその完成度に感無量
感嘆以外の言葉が暫く出ませんでしたw
正直、翻訳が~とか演技が~とか色々ケチをつけるつもり満々だったのですがwあまりにも完璧過ぎて打ちのめされましたわ;
心の底から「ワーナーさん!ありがとぉぉぉ~!\(T_T)/」と名曲wingsが流れるエンドロール中に男泣き
さらにラストに「弔花に代えて、この日本語版をモンティ・オウム氏に捧げる」のメッセージで完全に涙腺が崩壊
いやw全然泣くような映画じゃないんだろうけどw
オイラにはこの数年の妄想が具現化したという感動と、Monty監督への感謝で胸がいっぱいになってしまったわけですよ;


既に多くの人が指摘する通り、Jaune Arc役のしもぬん下野紘のヘタレっぷりとか、Penny役の潘めぐみのコイツニンゲンジャナイ感は想像を超える名演です!


それとアニメビジネスの視点から観ると、【無償提供され、ソフト化後の今もなお無償提供され続けているコンテンツに対して日本のアニヲタはお金を落とすのか?】という新しい挑戦もしていて、そういった意味でも今作は歴史的に価値のある1作になりました


改めて言いますが『RWBY』は決して高尚な作品ではなく、家でボケ~っと観てもいいような作品です
声優が豪華だから、という理由だけでも視聴の動機としては十分
映像の技術的な面でも10年遅れを取っているのは明白です
が、この作品に込められたジャパニメーションへの愛、Rooster Teethの「俺たちはこーゆーのが好きなんだ!」って想いを受けとめていただけたら幸いですね
あとはとにかくこの勢いってかイマココ感のあるうちにVolume 2の日本語版を作ってほしいところ
Yang姉ぇちゃんの本気が観れるのはVol 2ですよ!
続きが観たいって人は是非少しずつでも『RWBY』を応援してください
誰よりオイラが一番観たいんだ!(爆)
(そんなこと書いてたら遂にVolume2とVolume3のリリースと上映が決定しました!めでたい!めでたい!)


Ruby Rose(ルビー・ローズ)早見沙織
Weiss Schnee(ワイス・シュニー)日笠陽子
Blake Belladonna(ブレイク・ベラドンナ)嶋村侑
Yang Xiao Long(ヤン・シャオロン)小清水亜美
Jaune Arc(ジョーン・アーク)下野紘
Nora Valkyrie(ノーラ・ヴァルキリー)洲崎綾
Pyrrha Nikos(ピュラ・ニコス)豊口めぐみ
Lie Ren(ライ・レン)斉藤壮馬
Ozpin(オズピン)井上和彦
Glynda Goodwitch(グリンダ・グッドウィッチ)浅野真澄
Cardin Winchester(カーディン・ウィンチェスター)木村昴
Sun Wukong(サン・ウーコン)前野智昭
PENNY POLENDINA(ペニー・ポレンディーナ)潘めぐみ
Mysterious Narrator(ナレーション)井上喜久子
Roman Torchiwick(ローマン・トーチウィック)三木眞一郎
Cinder Fall(シンダー・フォール)甲斐田裕子

投稿 : 2024/03/23
♥ : 27

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジャパニメーションを取り込んだアメリカ3DCGアニメ

今回のVolume1は円盤と同じ1話~10話ということになるんですかね?
実際はVolume1で16話まであるらしいのですが、この辺りは私の調査不足により良く分かりません。
また、Volume2もあり、そちらは全12話あるようです。
現在アメリカではVolume3の3話までが公開されているようです。

さて、前置きはこのぐらいにして、私なりの解釈などをつらつらと書いていきたいと思います。

アメリカアニメというとディズニーなどを想像してしまいがちな私ではありますが、RWBYに限ってはちょっと毛色が違いました。

まずは萌え要素があるということが違うのではないでしょうか。
キャラデザもアメコミ風やディズニーとは違っていて、どちらかというと日本で描かれるキャラデザに近い印象を受けました。
ゴスロリチックなバトルコスチュームに鎌とかセンスが素晴らしいです。
また、銀髪、サイドテイル、ツンデレ、ちっぱいとかどういうことですか(;゚∀゚)=3ハァハァ
おっと失礼取り乱しました。

物語は魔法バトルファンタジーといったところでしょうか。
主人公たちが戦いを通じながら、成長し友情を深めていく王道展開かと思います。
ところどころにアメリカンテイストも見受けられます。
日常会話の展開のしかたなどは、アメリカンドラマを思い出します。
ギャグの落とし方なんかはアイカリーなどに代表される落とし方かと思います。
Volume1ということもあり、今後の展開はまだまだ未知数ではありますが、十分期待がもてます。
欠点も少々。
元々1話ごとの放送なためか、話がややブツギリ。
約20分ごとに急に場面が変わります。
この辺りは仕方ないのかもしれませんね。

注目の3DCGですが、元々低予算?のためか最新のCG技術と比べてしまうと、チープ感は否めませんが、それでもバトルシーンはものすごい。
兎に角グリグリ動きます。
一昔前のバーチャ世代の人にはこの感覚が伝わるかと思いますが、3DCGポリゴンで決してリアルではないが、その動きが段々リアルに感じてくる感覚です。
バトルシーンは一見の価値ありかと思います。

そして、日本語吹き替えで注目すべきは、声優陣です。
いい仕事をしてます。
はやみんとぴかしゃの掛け合いは素晴らしいです。
脇を固める声優陣もかなりいい仕事してます。

もろ手を挙げ大絶賛とは行かないまでも、一見の価値は十分あるかと思います。
興味があれば是非ご覧ください。

ところで、Volume2?Volume1の続き?の日本語吹き替えは出るんですかね?
円盤買うので是非とも続きも吹き替え版出してください。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 14

62.9 3 アメリカで魔法なアニメランキング3位
RWBY 氷雪帝国アイスクイーンダム(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (126)
350人が棚に入れました
科学と魔法が同居する世界レムナントには人類や獣人、動物、そしてグリムと呼ばれるモンスターが存在する。 グリムにより暮らしを脅かされてきた人類だが、ハンターの活躍により平和な世界が守られていた。 ハンターを養成するビーコン・アカデミーで出逢ったワイス、ブレイク、姉のヤンとともに「チームRWBY」を結成するルビー。 それぞれの想いを胸にハンターを目指し訓練に励む彼女たちを、今までにない新たな脅威が襲う――。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アメリカ発3DCGアニメ原作の日本制作オリジナルストーリー版厨二バトルアニメ

原作はルースター・ティース(Rooster Teeth)というアメリカの制作会社によるオリジナルアニメ作品です。

本作『RWBY 氷雪帝国』冒頭2話は内容的に主要登場人物や設定などの説明が行われる原作の冒頭部分とストーリー的に重なっているため、特に原作を観ていなくても本作からの視聴でOKなようになっています。

原作初期の3DCGが時代的にも予算的にもしょぼい感じだったので、原作初期よりは本作のアニメーションの方が豪華には見えると思います。

作中世界で人類は「グリム」と呼ばれる怪物の脅威にさらされており、グリムと戦う力を持った人たちは「ハンター」と呼ばれています。

グリムと戦うハンターのチームRWBY(作中では無理矢理「ルビー」と読みます)に所属するメインキャラ四人(ルビー/ワイス/ブレイク/ヤン)は全員女性で、「女の子が近接格闘用と中遠距離射撃用に変形する武器で戦う」というビジュアル面を楽しめるかどうかは、本作視聴の分かれ目になると思います。

ルビーが武器オタクという設定も厨二病的かもしれないです。大鎌と銃に変形するルビーのオリジナル武器「クレセント・ローズ」みたいなのは私は個人的に大好物なのです。

チームの名は四人の名前の頭文字由来ですね。なお、名前の頭文字はたぶん各キャラのイメージカラー的な物(ルビー:赤(Red)/ワイス:白(White)/ブレイク:黒(Black)/ヤン:黄(Yellow))と合わせてあると思われます。

原作も日本語吹き替え版が制作されており、本作のキャストは原作の日本語吹き替え版と共通です。

本作のオリジナル部分となるメインシナリオは「承認欲求」をテーマにしていると思われます。このあたりの流れは日本的な脚本かもしれないですね。趣き深い点もありますがやや冗長でテンポ感に欠ける感じはするので、評点はあまり高くしていません。


以下、内容に軽く触れておきます。




主人公のルビー(Ruby Rose)はハンター養成校であるビーコン・アカデミーへの入学が決まった姉ヤン(Yang Xiao Long)について行きますが、そこである事件に巻き込まれ、自身も予定していなかった飛び級でビーコン・アカデミーに入学しハンターを目指すことになります。

で、チーム結成エピソード後の肝心の本作メインシナリオはある人物の悪夢(ナイトメア)にダイブしてのバトルになるのですが、個人的には普通に現実世界で戦う原作の方が好みかも?(←身も蓋もない…。)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

私たちは絶望しない どんなに拒まれても

これまで「RWBY」の作品は、Volume 1からVolume 3までを特別編集した「RWBY Volume 1-3: The Beginning」しか視聴したことがありません。

アニメ本編はVolume1~Volume8までの全106話もあるそうですが、こちらは未視聴です。
そのため、話についていけるかが不安でしたが、それは全くの杞憂でした。


科学と魔法が同居する「レムナント」には
人類や獣人、動物、そして「グリム」と呼ばれるモンスターが存在する。

「グリム」により暮らしを脅かされてきた人類だが、
「ハンター」の活躍により平和な世界が守られていた。

ハンターを養成する「ビーコン・アカデミー」で出逢ったワイス、ブレイク、
姉のヤンとともに「チームRWBY」を結成するルビー。

それぞれの想いを胸にハンターを目指し訓練に励む彼女たちを、
今までにない新たな脅威が襲う――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
私個人的には、以前視聴した「RWBY Volume 1-3: The Beginning」より、本作の方が見易く感じました。

…と思ったら、本作品のアニメーション制作はシャフトさんだったんですね。
どうりで見易い筈です。

シャフトさんは、今期ルミナスウィッチーズと本作品の2本立てだったようです。
シャフトさんが同クールで2本の作品を手掛けられるのは珍しいのでは!?

そう、チームRWBYのメンバーは声優さんも凄いメンバーはチョイスされています。

ルビー・ローズ:はやみん
ワイス・シュニー:日笠陽子さん
ブレイク・ベラドンナ:嶋村侑さん
ヤン・シャオロン:小清水亜美さん

皆さんの演技はどれも素晴らしかったと思いますが、今回の物語の展開上…かもしれませんけれど、日笠さんのワイスはメッチャ気合が入っていたと思います。
日笠さんの優しく語り掛ける口調も大好きですが、今回のワイスの様に凛として筋の通った感じも負けず劣らず大好きです。

声優さんの声一つで、作品の出来が如何様にも変わることを身をもって知った気がします。
やっぱ声優さんって凄い!

一方、物語の方ですがグリムを敵とした勧善懲悪系という枠に収まりきらない感じです。
どうやらハンター側も一枚岩では無いようです。

それもそのはず…人間だけでも収拾つかないのに獣人まで一緒にいるんですから…
これは獣人を差別している訳では無く、様々な人種の存在により多様性がより増していると解釈しています。
だから、正直一部の展開や意味深っぽい台詞が理解できない点もありましたが、きっと、このシリーズの作品を視聴していたら何れ分かることでしょう。

まぁ、唯一思ったことと言えば、ヤンのバイクの運転技術は色々無理があったことかな。
これがアメリカ風なんだと思えば何てこと無いんですけどね。
それにルビーも武器の「クレセント・ローズ」でスキーしていましたしね^^;
これこそがアニメーションの醍醐味といったところでしょうか。

今回、なぜこの作品が日本のスタッフを交えてシャフトさんで制作した理由が良く分かっておりません。
今後もこのパターンがあり得るってことを示唆しているとか…!?
次の作品もシャフトさんが制作してくれると嬉しいんだけどな^^;

オープニングテーマは、Void_Chordsさんによる「Beyond Selves」
エンディングテーマは、はやみんによる「Awake」
オープニングは格好良いメロディだったと思います。
最近、はやみんの楽曲を耳にする機会が増えています。
きっとアルバムを発売したからなんでしょうね。

1クール全12話の物語でした。
今回の作品の時系列としてはVolume1とVolume2の間に当たるそうです。
そっか、時系列が前回視聴した作品の途中だから、分からない点が殆ど無かったんですね^^;
このシリーズは嫌いじゃないので、機会があったら続編の制作を是非よろしくお願いします。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 12

しゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

どちらかといえば外伝って言ってもいいかも?

【物語の評価】
最初は本筋を流れていたように感じたけど、だんだん横道にそれて言った感がある。スピンオフとかそういう感じがした。まぁ、まんまリメイクするのも無理だったんだろうなぁ。
【作画の評価】
派手なアクションはかっこよかった(一部怪しいところがあったような気もするが、1クールに2作品も作っているからなぁ・・・・・・・・)
【声優の評価】
【音楽の評価】
OPがかっこよかった。
【キャラの評価】
【感想】
本編というか本家本元を見たい。テレビ放送してほしい。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 4

72.5 4 アメリカで魔法なアニメランキング4位
アナと雪の女王2(アニメ映画)

2019年11月22日
★★★★☆ 4.0 (38)
240人が棚に入れました
なぜ、エルサに力は与えられたのか――。命がけの妹アナによって、閉ざした心を開き、“触れるものすべてを凍らせてしまう力"をコントロールできるようになったエルサは、雪と氷に覆われたアレンデール王国に温かな陽光を取り戻した。そして再び城門を閉じることはないと約束した。それから3年――。深い絆で結ばれたアナとエルサの姉妹は、王国を治めながら、失われた少女時代を取り戻すかのように、気の置けない仲間たちと平穏で幸せな日々を送っていた。しかしある日、エルサだけが“不思議な歌声"を聴く。その歌声に導かれ、仲間のクリストフやオラフと共に旅に出たアナとエルサは、エルサの持つ“力"の秘密を解き明かすため、数々の試練に立ち向かう。果たしてなぜ力はエルサだけに与えられたのか。そして姉妹の知られざる過去の“謎"とは? 旅の終わりに、待ち受けるすべての答えとは――。

声優・キャラクター
クリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョナサン・グロフ、ジョシュ・ギャッド

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あなたは絶対に人に負けないものを持っていますか?

この映画は、正直1作目のような万人が称賛するものではありません。
でも、それなりに面白い映画でした。感動もできました。

物語は、姉エルサにしか聞こえない声により、エルサがある場所に導かれます。
そしてそこで、エルサが能力を持って生まれてきた理由が明らかになります。
さらに、ある使命を与えられます。その使命とは…

前半部分はミュージカルがほとんどで、どちらかというと退屈です。
ですが、後半部になると、今までとはうって変わってすさまじい展開となり、目が離せなくなります。

特にエルサの能力がすごい。まるで007のような身のこなしと攻撃力でした。

でも、前作と同じように、エルサ一人では解決できないことがあります。
そのとき、やはり活躍するのが妹のアナです。

アナは普通の少女です。
力もなければ武器を使いこなせるわけでもありません。
正直、何のとりえもありません。

それでもアナには、絶対に人に負けないものが一つだけあります。
それは、姉を…エルサを誰よりも愛しているということ。

エルサのためならば、アナは何でもできる。どんな苦労もいとわない。
だからアナは強いのです。


エルサは何でも一人でしょい込んでしまいます。
能力があるのがエルサだけなので、そうするのですが…、
一人でしょい込むのには限界があります。

アナはそんなエルサを心配します。
いつも一緒にいようとします。


私たちは一人では生きていけません。
だから、自分を愛してくれる人が身近にいると、最高に幸せを感じることができます。
人生とは、自分を愛してくれる人を見つけるための旅なのかもしれません。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 25
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

真実の愛の次は、第5の精霊 +

 アナ雪続きのお話で、エルサ大活躍、それを引き継ぐアナだったデス。吹替版、見たです。

 幼い頃のアナとエルサと両親、父親から語られる自己体験による魔法の森のお話だったデス。
 皆んな幸せの中、エルサにだけ聴こえる謎の「あーあっあっあー」歌声だか?雄叫びが、エルサを突き動かし、住んでる国に災害を招くことから話は、タイミングの良すぎる急展開の連続へと誘うのです。
 役者は、エルサ、アナ、クリフトフ、スヴェン、オラフと決まったパーティ。
 エルサに感知できる、魔法の森、見るからに仕組まれているとしか思えない展開、登場人物はわかってても見逃せ無かったです。

 エルサ魔法冴えまくりで、{netabare} 終盤にみせるイメチェンも{/netabare}なかなかです。

 全体的にミュージカルが、良かったです。エルサの歌が、抜きにでてた感あったけど、クリストフの歌、素晴らしかったです。
 アナに対する思い、{netabare} アナの幻影を見て婆さんに告白する所が、うけたです。また、トナカイ達と奏でるミュージカルが、{/netabare}良かったです。

 エルサの突き止めた真実、エルサ大丈夫?、オラフは?それを引き継ぐアナ、タイミングよく駆けつけるクリフトフは、要必見です。

 正しき行いの後に訪れる幸せは、無くてはならないものだと改めて思い知らされたです。終わりよければ全て良し、「これで、いいのだ!」です。

 CG、魔法演出など、歌も良かったです。
字幕版も楽しみです。
    【2019/11/22】



字幕版見たです。

 やっぱり、雰囲気、歌が違います。{netabare}出だしのアナ&オラフ→クリストフ→エルサの歌がよりよくなってたです。

 エルサにしか聞こえない、エルサを眠らせない「あーあっあっあー」は、まんまだったです。
クリストフ男前増した感じだったし、オラフもなかなか、エルサの歌も断然違ったです。{/netabare}

 吹替版見て、字幕版見たほうが、より楽しめると思えたです。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 7
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

洗練された続編

2019年11月公開の映画。
映画「アナと雪の女王」の正統な続編です。

前作はどちらかというとアナ主役、今作はどちらかというとエルサ主役。
前作よりもストーリーがすっきりしていますし、全体的に完成度も高い。私は1回しか見ていないのでわかってない所もあるかも?
でも劇場で見て損は無いと思いますよ。

【音楽】
メロディも歌唱も歌詞もとても良かったです。
前作はレット・イット・ゴーの日本語訳詞が物語の流れに則したニュアンスじゃないと感じてしまってミュージカル要素として非常に残念だったけれど(CDで聴くなら間違いなく名曲ですよ!)、今回はそのような齟齬も感じませんでした。
前作に比べると全体的にしっとりした曲が多くて、口ずさむより聴き入りたくなるタイプかな。

【ビジュアル面】
エルサとアナのドレスが相変わらず綺麗。純粋なデザイン性だけでなく、立っていても動いていてもシルエットが美しい。
秋の風景がとても綺麗でした。冬が来る前に秋がある=紅葉のノーサルドラの森から氷に覆われた島へ向かうことで真相に迫っていくという演出だったのかな?
氷と水の世界もさらに美しくなっています。氷の中は異世界、水のある場所は現世と感じるような印象的なシーンが多かったです。


【感想】
{netabare}
父と母の想いを受け継ぎ祖父の過ちを清算する、継承と変化の物語だったのかなと思います。

前作では自分の力を恐れていたエルサの「魔法はそういうものじゃないわ」という祖父への言葉が印象的でした。
エルサにとって、平和に暮らすだけなら魔法は必要ないのは以前と変わらない。でも王国を救うためにノーサルドラに赴き、魔法の力を持つ自分にしか果たせない使命を知り真っ直ぐに向き合いました。
精霊の存在と自身の魔法の力、王国・異民族間の軋轢とエルサの出自。世界とエルサの力を結ぶ要素が対比的にストーリーに組み込まれています。

アナは結婚し国を治める立場になります。暖炉の前で恋人と笑い合い女王を影から支える私的な立場から、王婿を迎え国を背負う女王(公人)へ。
一人で負うべき責任を自覚したエルサにどこまでもついていきたがるのは、もしかすればアナの幼い我儘だったかもしれません。アナとクリストフとのもどかしい恋模様も結婚という社会的責任を伴う変化への躊躇いや不安を描き出していると思います。

前作でエルサは、力を持つ自分を誰も理解してくれなくても、愛することは出来ると気づいた。それが魔法を制御する鍵でもありました。
今作は愛のある暖かな場所を守るばかりでなく、自身の責任を受け入れて生き方を選ぶ物語でした。愛は変わらないものであり愛を与え合いながらも、エルサとアナはそれぞれの使命を得たのですね。
{/netabare}


【雑感】
{netabare}
…ところで「冒険ものになって残念」という感想をあにこれ以外でたまに見かけるんですが、私はそうは思わなかったなあ…。魔法は前作から登場していたし、冒険ものの要素が無かったとは思わない。
エルサの魔法は「他人には理解できず逃れられない絶対的な個性」を視覚化し、エルサの孤独を浮き彫りにするギミックだったと考えています。
今作は人と精霊の架け橋という孤高の存在となることを受け入れていて、孤独とは違うけれどやっぱりエルサの立場を完全に理解できる人間はいない。だから前作と今作に通底する命題は、発展はしているけれど同じだと思います。

固有名詞がちょっとエキゾチックな響きで好きなんですが、予習せずに行ったのでちょっと覚えにくかった…w
EDのクレジットが結構長くて、最後に小芝居があるのに辿り着くまで辛抱が要ります。お隣の家族連れが物語終了と同時に席を立ってしまってて、最後にオラフも出るのに勿体なかった。余計なことですけど…。
{/netabare}
(2019.11.27)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 8

71.5 5 アメリカで魔法なアニメランキング5位
ファンタジア(アニメ映画)

1955年9月23日
★★★★☆ 4.0 (23)
120人が棚に入れました
8つの異なる時代を8つの古典音楽にのせて描く、ファンタスティックなアニメーションによるバレエ劇。ミッキー・マウスが指揮者兼時の魔術師として登場。当時としては斬新な立体音響を採用した。収録曲はバッハの『トッカータとフーガ』、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』、デュカスの『魔法使いの弟子』、ストラビンスキーの『春の祭典』、ベートーベンの『交響曲/田園』、ポンキエルリの『時の踊り』、ムソルグスキーの『はげ山の一夜』、シューベルトの『アベ・マリア』。
ネタバレ

前田定満 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クラシック音楽を聴くきっかけに!

□「ファンタジア」とは
 ディズニー長編アニメ3作目の作品です。このアニメは一般的なアニメではありません。普通のアニメと違う所はセリフが無く、「音楽(サントラ)が主役」な点です。普通のアニメでは、アニメーションとその内容を盛り上げるために音楽(サントラ)を付けます。しかし「ファンタジア」はそれが逆で、元からあるクラシック音楽にアニメーションを付けています。


製作:ウォルト・ディズニー
総監督:ベン・シャープスティン
編曲.オーケストレーション
 レオポルド・ストコフスキー
キャスト
 オーケストラ指揮:レオポルド・ストコフスキー
 オーケストラ:フィラデルフィア管弦楽団
 ミッキーマウス:ウォルト・ディズニー
 ナレーター:デームズ・テイラー
制作会社:ウォルト・ディズニー・プロダクション
公開日:1940年11月13日(USA)、1955年9月23日(日本)
上映時間:115分



□各作品内容
{netabare} 「ファンタジア」というタイトルの中で8つの作品に分かれており、作品と作品の間には説明のナレーションが入ります。大きく分けると第一部に4作品と第二部に4作品となります。一部と二部の間には休憩として、楽器の紹介とちょっとしたコーナーが設けられております。


~第1作:「トッカータとフーガ ニ短調」~
作曲:ヨハン・セバスティアン・バッハ
{netabare} 1作目「トッカータとフーガ」はファンタジアの他の曲とは違い、ストーリー性がなく情景を表さない「絶対音楽」という音楽です。なので画も音をアニメーションに表したような抽象的なものです。
 実写のオーケストラの映像から始まり、途中からヴァイオリンの弦が動くアニメーションになり、徐々にアニメーションが増えて、最終的に壮大なアニメーションになっていきます。アニメーションと実写の融合作品。まさに芸術作品という感じです。{/netabare}


~第2作:「くるみ割り人形」~
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
{netabare} 第2作以降は「絶対音楽」とは真逆のストーリー性や情景を表す「標題音楽」になります。2作目の曲はバレエ組曲です。原曲との大きな違いは曲順です。
・原曲曲順
「第1曲:序曲」、「第2曲:行進曲」
「第3曲:金平糖の踊り」、「第4曲:ロシアの踊り」
「第5曲:アラビアの踊り」、「第6曲:中国の踊り」
「第7曲:葦笛の踊り」、「第8曲:花のワルツ」
・ファンタジア曲順
「第1曲:金平糖の踊り」、「第2曲:中国の踊り」
「第3曲:葦笛の踊り」、「第4曲:アラビアの踊り」
「第5曲:ロシアの踊り」、「第6曲:花のワルツ」
 ※ファンタジアでは「序曲」と「行進曲」はありません。

 この作品にはくるみ割り人形は登場しません。ファンタジアでは妖精や花やキノコや金魚が踊りを披露します。特に「アラビアの踊り」の金魚は色っぽいです。「花のワルツ」のストコフスキーの曲の締め方に注目です。{/netabare}


~第3作:「魔法使いの弟子」~
作曲:ポール・デュカス
{netabare} これはファンタジアの看板作品です。魔法を覚えたばかりの弟子が解き方も知らずに魔法を使い、最終的に魔法が暴走してしまうという物語です。ファンタジアの作品の中で
はこの作品が実際の音楽のストーリーに最も忠実です。弟子役はミッキーが勤めます。魔法をかけうかれた弟子がうたた寝して夢を見るシーンは有名なシーンです。{/netabare}


~第4作:「春の祭典」~
作曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー
{netabare} 元々はロシアのバレエ団のために作曲されたバレエ曲です。しかしながらファンタジアでは別の解釈をして「地球の歴史」をテーマに描かれています。

[一部]
 地球誕生からマグマオーシャンを経て地球に海が現れるまでを描いています。時代でいうと先カンブリア時代の冥王代の約46億年前から始生代の始め約40億年前までが描かれています。溶岩が流れる画や海底火山の画は素晴らしく、約80年前の作品とは思えない素晴らしい技術です。
[二部]
 生命誕生から恐竜絶滅までを描いています。時代でいうと先カンブリアの真ん中の約35億年前から始生代、原生代、古生代と来て、やっと中生代の恐竜時代です。
 恐竜時代の見所はT-REXがステゴサウルスを狩るシーン。恐竜の他にも海の最強爬虫類モササウルスも登場します。しかしその後恐竜は「干ばつ」により絶滅します。現在は「隕石の衝突」とそれによる「環境の変化」が絶滅の要因とされていますが、上映された1940年のあたりでは「干ばつ」が絶滅の要因と考えられていました。恐竜が絶滅したあと再び時代が変わり海が帰ってくるところでお話は終わります。{/netabare}


~幕間~
 ここで少々休憩タイムです。この休憩タイムでは楽器紹介を兼ねた、ちょっとしたアニメーションがあります。笑える演出も用意されています。


~第5作:「田園交響曲」~
作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
{netabare} ファンタジアの曲の中で最も好きな曲が、この「田園交響曲」です。タイトル通り田舎の風景を描いた曲です。

・各楽章タイトル
「1楽章:田舎に着いたときの愉快な感情のめざめ」
「2楽章:小川のほとりの光景」
「3楽章:田舎の人々の楽しいつどい」
「4楽章:雷雨、嵐」
「5楽章:牧人の歌 嵐の後の喜びと感謝の感情」

 映画のストーリーは曲のストーリーに近いですが、ファンタジアではこれにギリシャ神話を加えています。なのでキャラクターもペガサス、ケンタウルス、ユニコーン、ゼウスなどが登場します。{/netabare}


~第6作:「時の踊り」~
作曲:アミルカレ・ポンキエッリ
{netabare} 大変楽しい曲です。特に終盤付近から始まるメロディーはノリが良いです。ここではいろいろな動物が登場してバレエを披露します。ダチョウ、カバ、ゾウ。しかしみんな女役。この3種類が可愛く色っぽく見えるのは不思議です。これぞディズニーマジック!中盤以降から男役のワニを交えて盛大に踊りは終わります。{/netabare}



※第7作と第8作は繋がっています。

~第7作:「禿山の一夜」
作曲:モデスト・ムソルグスキー
{netabare} 第7作はホラー作品です。悪霊たちの夜の祭りを描いています。お墓などから出てきた悪霊達が夜の世界で踊り狂います。
 しかし悪霊たちの楽しい祭りも終わりを迎えます。朝を迎えるのです。教会の音と共にラストの8作目に続きます。{/netabare}


~第8作「アヴェ・マリア」~
作詞:ウェルター・スコット
作曲:フランツ・シューベルト
ソプラノソロ:ジュリエッタ・ノービス
{netabare} 第8作は第7作で踊り狂った悪霊たちの魂を巡礼者達がロウソクの光でしずめていくという演出です。小さいときに観たときはつまらなかったですが、大人になってみると非常に美しいなと思います。そして太陽の光と共に全ての作品が終了します。{/netabare}



 全曲について、映像と合わせるために編曲されているので、まんまではありません。カットされている部分があったりなど。
 またこの映画の見方として、全作品を通して観ようとするのはやめた方がいいです。作品ごとに分けて観ることをオススメします。{/netabare}



□こんな人にオススメ!
{netabare} まずこの映画の魅力として、芸術性が非常に高いということです。「アニメーションの質の高さ」。まず一つ目の魅力です。アニメーションを楽しみたい方にまずオススメです。約80年前も昔の作品とは思わない映像技術、作画技術をぜひ一度はご覧になるべきだと思います。
 クラシック音楽が好きな方にはもちろんですが、クラシック音楽を聴いたことがない人にオススメです。ファンタジアは音楽をアニメーションによって面白くした映画なので、観たあとに「この曲印象に残ったな」と思ったら、ぜひ原曲を聴いてみていただくといいと思います。{/netabare}



□音楽の解釈
{netabare} 私は音楽を専門にやっているわけではありませんが、(聴き手側として)一つ思うことがあります。聴き手側として大切なことは「聴いてどう感じたか」ということだと思います。「悲しい曲だなあ」とか「楽しい曲だなあ」とか「聴いてて、こんな情景が浮かんだ」などなど。思い描く風景、抱く感情は人それぞれだと思うわけです。もちろんプロの演奏家が意識してるのは「作曲家の心境」を考えて演奏するわけですが。
 この映画を観る前にファンタジアの音楽を聴いた人にとって、自分の思ってた風景と違うと思う方がいるかもしれません。「春の祭典」は違いすぎますが…。あるいは専門家からみたら実際の作曲家のイメージじゃないと思われるかもしれません。(特に第4作は…)。それにより不快感を持つ方もいらっしゃると思います。(ストラヴィンスキーは怒ったようです…)。それでも是非、広い心で「こんな解釈もあるのか!」と観ていただければと思います。事実、映画の冒頭でナレーターがこの映画について「専門家の解釈ではないところが良い。」と言っています。
 私はファンタジアに倣ってクラシックのコンサートに行くと、帰り道によくその曲から感じる風景をスケッチブックに描いて楽しんでいます。もちろん風景を想像しやすいようにある程度予習しますが。{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
♥ : 9

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

初めて見たとき、カルチャーショックを受けたアニメ(400見終わった記念)

とは言え、タイトルが判らずまだ棚に移動していないアニメも多くあるが、区切りとしてこのアニメを選びました。

ご存知の方も多いと思うが、ディズニーではトップクラス(個人的)で、公開が70年以上前の芸術アニメ作品。

で、何にカルチャーショックを受けたかと言うと、音楽と映像との関係です。

それまでは、効果音的な立場のクラシック音楽(BGM)がメインになっており、映像と音楽が見事なまでに相乗効果をかもし出しております。

音楽のイメージをビジュアル化したこの作品を見たとき、とても感動した記憶があります。

また、「展覧会の絵」はこれとは逆に絵から受けたイメージを音で表現しています。
(ムソルグスキー作曲、後にラベルがオーケストレイションし有名になる)

特に「魔法使いの弟子」は今見てもその芸術性、エンターテイメント性には脱帽です。

ミッキーマウスの魔法使いの衣装はあまりにも有名ですよね♪(とんがり帽子に赤いマント)

最近では「かみひこうき」という台詞が全く無いモノクロの短編アニメを見たが、現在においては日本のアニメ文化の方ががかなり進んでいると思いました。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 7

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

一勝二敗

初めて観たのはアニ同(東京アニメーション同好会)の上映会

寝ました、グッスリ寝ました。

後日再観、グッスリ寝ました。。。

数ヵ月後、三回目でやっと全編完観

映像と音響の遭競演は流石です。


これ途中で寝ちゃう人多いと思う。
寝てしまうのは飽きちゃったとかじゃなく所謂陶酔に近いかな。
特にアニメーションファンやクラシック音楽ファンなら猶更
(と自己弁護もしておきます^^;)

何となくシーンやパートが気に入ったなら後はTVでもやってた「シリーシンフォニーシリーズ」等ちょっと漁ると結構堪能できます^^

投稿 : 2024/03/23
♥ : 6

55.4 6 アメリカで魔法なアニメランキング6位
ファースト・スクワッド(OVA)

2009年1月1日
★★★★☆ 3.2 (18)
68人が棚に入れました
舞台は1942年。膠着した戦況を打開すべく、ドイツアーネンエルベは伝説の騎士ヴォルフ男爵とその騎士団を冥界から呼び覚まそうとしていた。赤軍諜報部に所属するナージャは、ドイツ軍の攻撃によって失ったかつての同僚たちを冥界から招き寄せ、これに対抗する…
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