キャンプで心温まるなおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのキャンプで心温まるな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番のキャンプで心温まるなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

93.9 1 キャンプで心温まるなアニメランキング1位
ゆるキャン△(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1815)
7194人が棚に入れました
1人でキャンプをするのが好きな女子・リンと、キャンプ初心者・なでしこの出会いからはじまるアウトドアコメディ。本格的なキャンプのノウハウをゆるく楽しげに描く。

声優・キャラクター
花守ゆみり、東山奈央、原紗友里、豊崎愛生、高橋李依、井上麻里奈、大塚明夫
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アーユーハングリー!?

きららフォワード連載、
女子×アウトドアの日常系ストーリー。

山梨県近郊を舞台として、
女子高生たちがアウトドア生活を送る様を、
緩やかに描いています。

焚火をして、お鍋をして、
満点の星空を眺め、友達と夜更かしをする。
サイクリング、ソロキャンプも楽しそうだ。
街の喧騒を離れ、気忙しい毎日を忘れ、
日頃の疲れを癒してくれるのでしょう。
主題歌が爽快で素敵な楽曲ですね。

冬キャンプは空気が澄んでいるので、
景色が遠くまで綺麗に見えるのです。
賑やかな夏も好きだけど落ち着いた冬もいい。
{netabare}夜の富士を背景に鍋料理と、
この作品、美味しそうなご飯がやばい。{/netabare}

泰然自若と生きる、なんて素敵な時間でしょう。

最終話視聴追記。
彼女たちと旅を楽しむ緩やかな時間、
時間とは相対的なものなのでしょう。
{netabare}日常のすぐ隣にある癒しの世界で、
少しだけ生き方を変えてみようか、
立ち止まってもいいじゃないかと励まされる。{/netabare}

秋の紅葉、雪景色、満点の星、
どんな言葉より、一杯の珈琲には敵うまい。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 131
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

日常ほのぼの系のキャンプ+飯テロアニメ

原作未読。最終話まで視聴。

私のような、キャンプ未経験者にはキャンプの魅力を分かり易く教えてくれる作品。
キャンプ大好きな人にはあるある系の作品になるのかな?

あと、”かなりの”飯テロアニメでもある。

ゆる~く、まったり。それでいて心が温まる作品です。

背景良し、キャラデザ良し。
OP・EDとも作品の雰囲気にピッタリです。

特筆すべきは、声優陣のテンポの良さでしょうか。
会話のテンポが軽妙で、視聴していてとても心地良かったです。

『いつまでも見ていたい』
『いつまでも見ていられる』
そんな作品です。

迷わず、お気に入りの棚へ直行です(笑)

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
キャンプものらしく、背景がきれい。
キャラデザも良い。

テントの設営など、細やかに描かれている。
焚火ノウハウ。
しっかりとキャンプを描く作品か?

【第2話】
なでしこが野外活動サークルに入る。
なでしこと志麻リンが、あっさりと再会する。
こういう所を変に引っ張らないところは高評価。
松ぼっくりの『コンニチハ』は面白かった。

【第3話】
なでしこがとても楽しそう。
リンもなんやかんやで楽しそう。
そして、なでしこは嬉しそう。
二人の感情がビンビン伝わってくる、心温まる物語。
鍋、本当に美味しそうだったな!

【第4話】
いよいよ、野クルが本格的に活動開始!
なでしこは、千秋とあおいと3人でキャンプに出掛けることに。
何故だろう?この3人の会話、『けいおん!』感が半端ない!
テンポとキャラのせいかな?

リンは免許を取得してスクーターで一人キャンプ。

【第5話】
第4話の続き。
どっちのキャンプも楽しそう。
なでしことリンの夜景の写真のやり取りのくだりは良かった。
素敵な夜景を、独り占めするのではなく共有したいと、お互いに思う気持ちが素敵だった。

【第6話】
コンパクト焚火グリルをゲットしたリン。
で、なでしこに強引に誘われて、焼肉キャンプに二人で行くことに・・・。

【第7話】
謎のキャンパー二人連れは新キャラか?
リンの「出来る男だ!」は多分フラグ?

{netabare}先週のおじいさん=ナレーター=リンのお祖父さん{/netabare}ということが、ここにきてようやく明かされる。

【第8話】
木皿とスキレットのお手入れをする千明とあおい。そこに斉藤さんも加わって・・・。
後半は千明とあおいがなでしこを連れてアウトドアショップへ・・・。

まったりしてるなぁ~。

【第9話】
リンとなでしこがキャップに行くはずが、なでしこが風邪をひいちゃって・・・。

リンは一人キャンプへ。
なでしこは見舞いに来た千明と一緒に、リンに観光スポットのナビをすることに・・・。

何か、もの凄く楽しそうだった!

【第10話】
リンと一人キャンプ後編と野クルのクリスマスキャンプ準備編。
野クルに顧問の先生が!
やはり{netabare}7話の酔っぱらい{/netabare}の方でしたか!

【第11話】
クリスマスキャンプの前半。

集合時間が待ちきれず、早々と集まりだす面々。
こういう所が妙にリアルで良い。

こうやって主要な登場人物が勢揃いすると、何か感慨深い。
相関関係というか、微妙な距離感の組み合わせがあったからねぇ・・・。
(リンが千明のことを『ノリが苦手』と言って少し距離を置いていたり・・・)
なでしこや斉藤が絶妙な役割を果たしたからこその全員集合。

ああ、「最終回が近いんだなぁ・・・」

【第12話】

クリスマスキャンプの後半と後日談。

最後まで安定のまったり感。
満喫しました。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 120
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

“冬はつとめて” 変わらず続く美意識の発露

原作未読


メセボでもご推薦いただいたり、皆さんの2018年BEST10も拝見しながら視聴に至った作品です。2期やることも決定しましたしね。

個人的にはきらら系は2018年夏の『はるかなレシーブ』に続き2作目。『けいおん』『ひだまりスケッチ』『がっこうぐらし』等々視聴の優先順位は未だ上がっていない・・・そんな私です。
なお、アウトドアはみんなでわいわいが基本。そこそこの資材揃えて家族でGO。もしソロならフェス込みのアウトドアイベントに足を運ぶでしょう。

アウトドア経験の有無やスタンス、日常系空気系の嗜好度合いなどによって捉え方が変わりそうな題材にもかかわらず多くの支持を集めたのってなんだったんでしょうね?
タイトル『ゆるキャン△』そのまんまの、タイトル詐欺なし、看板に偽りなし、の良作でした。
高校生がキャンプをするだけの話なのですが、きらりと光るポイントが複数あり、まったく飽きることなく完走です。


1.冬キャンプとそれに自然体で臨む彼女たちとの組み合わせの妙
この作品の魅力の最たるもの。夏だと台無しだったんじゃないかな。冬は防寒対策等で備品購入費用が跳ね上がるため手つかずでしたが、本作を観ると行きたくなりますね。冬枯れの景色と雑踏とは無縁の静謐さがもたらす魅力といったらいいのでしょうか。とりわけ早朝の描写が素敵です。彼女らの目を通して私たちも擬似体験ができました。
また冬だからこそ、温かいご飯や温泉のありがたみが伝わってきます。{netabare}温泉シーンはサービスではなく、必然性がある描写なのです。いやほんとに(-_-メ){/netabare}
そして冬イコール厳しい環境であることはキャンパーの数からわかるように想像に難くありません。それなのに主要キャラの面々が構えることなく極めて自然体で向き合っています。ギリギリ「冬なめんな!」と言われる手前の準備をしてです。
厳しくも美しい冬景色と自然体な彼女らの組み合わせが醸し出す空気は深夜まったり観るのに最適だったと思います。

2.各務原なでしこ(CV花守ゆみり)、志摩リン(CV東山奈央)、犬山あおい(CV豊崎愛生)、大垣千明(CV原紗友里)、斉藤恵那(CV高橋李依)の距離感が良い
適度な距離感なんです。キャラ毎の性格を散らしていることはもちろんなのですが、自分の意見を抑えることなく相手に伝えることは伝え、利益相反ありそうならそれ以上いかない。
“ゆるふわ”一辺倒ではなく、相手のことわかってるなぁ・思ってるなぁと感じられる心地よい会話のやりとりになってます。
{netabare}最後の偶然居合わせたシーン。会えたのを喜ぶ発言があっても良さそうなところを、なでしこのセリフの選択が「晴れて良かったね~」←ここに集約されてます。{/netabare}

3.演出特に音楽が良い
OPの「SHINY DAYS」イントロがJackson5の「I Want You Back」インスパイア系ですね。モータウン系列楽曲のグルーブには血が騒ぎます。
劇伴をすごい良いと感じたのは久々かもしれません。バグパイプ使ってると思うのですが、ケルト系の香りがする劇伴がめちゃくちゃ合ってます。特に朝。その他ギター一本、ちょっとだけハーモニカ。練られてそうでシンプルに聞こえる優しい音楽が全編流れてます。

4.志摩リンに味わいがある
だいぶモノローグ多めだったと思います。少なめの掛け合いでのボケツッコミも素晴らしいのですが、こういった無口なキャラってたまにデレてくれればOK!で終っちゃうじゃないですか。
それが回を重ねるにつれて、いろんな顔を見せてきます。寡黙な女の子として処理されなかったこと、予定調和のキャラ設定内に留まらなかった意外性などなど、本作でのお気に入りキャラNO.1です。

概ねこんなところが自分には刺さりました。

その他、1,000円の攻防など身の丈にあった関わりぶり、あおいの「嘘やで~」、{netabare}スマホ使って遠隔地でも一体感を感じる描写、{/netabare}メッセのゆるいやりとり等ほっこりポイントは日常系の強みでしょう。
アウトドアのチュートリアルを大塚明夫さんのナレーションで語る演出も作品に合ってましたね。


{netabare}作品を彩ったキャンプめしの数々。締めは早朝、富士山を望みながらの味噌汁でした。心を掻き立てられたりするわけでもなく自然と涙がこぼれます。{/netabare}

美しいことはいいことだ。癒されるってこういうことなんですね。観て良かったと思えた作品です。



※閑話休題
どうやら癒しを求められる日常系空気系と呼ばれる作品群のなかでも、“ゆるふわ”+αのα部分で光るものがあると自分もイケるようです。
ちょっときらら系の食わず嫌いは改めようかと思う今日この頃です。




視聴時期:2019年1月

-----
2020.03.24追記

スピンオフ『へやキャン△』放送。最終話放送日に2期について告知あり。
2021年1月開始とのこと。
そういえば実写もなかなかでした。しばらくこのコンテンツ楽しめそうです。


2019.01.18 初稿
2020.03.24 追記 
2020.10.18 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 117

73.3 2 キャンプで心温まるなアニメランキング2位
へやキャン△ (TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (375)
1563人が棚に入れました
2020年冬は野外活動サークルのメンバーと共に、新たな旅へと出掛けましょう。
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ゆるキャン△塚

アニメーション制作:C-Station、
監督・コンテ・演出:神保昌登 、
シリーズ構成・脚本:伊藤睦美、
キャラクターデザイン・総作画監督:佐々木睦美、
音楽:立山秋航、原作:あfろ

なでしこの所属する野クル(野外活動サークル)が
梨っ子スタンプラリーの旅に出る。
まるで山梨県の観光案内のような内容だが、
そこで展開される脱力系の会話がなかなか心地良い。

富士山や河口湖周辺は、
仕事やプライベートで頻繁に訪れていたので、
懐かしい気持ちになる。
ただ、富士山センターは行ったことがなかった。
(ちなみに、この場所のモデルは
山梨県立富士山世界遺産センターのことで、
静岡県側にも富士山世界遺産センターがあるそう。
富士山が山梨県と静岡県の両方に
またがっていることが原因)
輝く富士山の模型の絵を見ていると、
ダイヤモンド富士が脳裏に浮かぶ。
日の出や日の入りに太陽と富士山が重なる現象で、
それを撮影できるポイントでは、
連日、プロ、アマ問わず、多くのカメラマンが訪れるという。
実際にダイヤモンド富士を見たわけではないが、
1度、目にすると虜になるものだろうか。
周辺は何度も訪れているのに、
富士山には登ったこともないので、
死ぬまでに挑戦したいものだ。

神体山である富士山は、特に関東近辺では
民衆信仰の対象となっていた。
遠い場所に住んでいて
富士山に直接行くことができない人に対して、
寺や神社は富士山を模した「富士塚」なるものを用意。
要するに土を盛って富士山に見立てたものだ。
そこまでして山に対して畏れ多い気持ちになるというのは、
初めて知ったときは滑稽にも思えた。
世界遺産に登録された理由のひとつが、
山に対する信仰の部分なので、
世界的に珍しい事例ではある。
新宿の成子天神社の鳴子富士を前にしたときは、
奇妙に感じたものだが、
信心とは、そういうものなのだろう。
参った事実によって新たなるパワーを得るわけだ。
今回のへやキャン△にも似たようなものを感じた

3分ほどのショートアニメだが、
何となくゆるキャン△らしさは感じられた。
やっていることがゆるいのはもちろんだが、
友だち同士の関係性もゆるさがあるのが、作品の特徴。
今回、りんはあまり登場しないが、
この距離感が、とても良い。

自然なノリに思える会話が好感。
{netabare}カチカチ山の人形に対して
「火つけられてるのに、めっちゃ笑顔やな!」という
あおいのツッコミなどは、よくありがちだが笑える。{/netabare}

南部の火祭り、シミュラクラ現象、
マグロの消費量、モキュメンタリ―ホラー、
ほうとうの食べ方、梨っ子スタンプラリーの秘密、
キャンプとはあまり関係ないことが多いが、
さまざまなネタで引っ張っていく。

2期の前振りとしては、
まずまず楽しませてくれた旅だった。
(2020年3月28日初投稿)
(2021年2月19日追記&修正)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 64
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

野クルメンバーの日常

1期視聴済 原作は読んでませーん


ファンならどうぞ!ってところでしょうか。
続編が決まった人気作品の箸休め的なショートアニメです。3分×12話ですから通常放送の一本分ということで、お昼休憩中に完走できるレベル。繰り返しになりますが、ファンならどうぞ!です。

なお、ゆるキャン△の魅力を短時間で凝縮してはいないです。

 ゆるキャン△の魅力とは?

・野外活動サークル(野クル)のメンバーの距離感/空気感
・野外メシ
・冬キャンプでも力の抜けてるみなさん
・早朝の空気

これらの作品の魅力は薄まっております。個人的には冬の早朝の空気感が抜きんでて素晴らしかったのでそこがないのが残念。

便宜上“へや”としてるだけかと思いきや、屋内であれやこれやするのに限定してるわけでもないです。テント張ってキャンプをしないくらい。
魅力的な本編に付随した長めのCパート部分。または円盤特典の一つ的ななにか。
共通してるのは各話なにかしら食べたり飲んだりしてることですかね。がっつり食事もあればちょっとしたおやつタイムもあって制約もユルめな感じでした。


 閑話休題


なんだかんだ言っても「トータル30分ちょいならなんでもよくね?」に落ち着いちゃうんですが、そしてあまり多くの期待をしてもってやつなのですが、

  
 {netabare}残り2話!{/netabare}けっこう良かったです。らしさを取り戻してる感じ。


2期まだかしら。。。



※ネタバレ所感

■待ってました!?

{netabare}第4話だったか、しまりんが登場するとやはりお話が締まりますね。真打登場です。{/netabare}


■富士は日本一の山

山梨県民のソウルマウンテン“富士山”でございます。

{netabare}静岡県民にとっても同じこと。当たり前だけど。この案件ではバチバチ火花を散らしてるイメージです。
そして設定を忘れておって、なでしこって静岡生まれ静岡育ちの転校生でした。そうだそうだ。そんな彼女をすっと受け入れ、静岡いじりを見せる気配もなし。{/netabare}

この野クルメンバーの自然な距離感って良いよね、と再認識した次第です。
当方も高層ビルから望む富士山の遠景を捉えながらきっと今日もあの近くでなでしこたちがーと思ったり思わなかったり。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

-----


2020.03.24 初稿
2020.10.18 修正
2022.02.20 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 54
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

友達がスタンプラリーカードを作ってくれたら貴方はどう感じますか?

これはゆるキャン△の番外編みたいなものです。
一話5分で12話なので気軽に見ることができます。

野外活動サークル(略して野クル)のなでしことあおいと千明がスタンプラリーカードに載っている山梨の有名地を巡回する話です。

なでしこは静岡から引っ越してきたので、山梨の有名なスポットをあまり知りません。
それならばスタンプラリーカードに記載されている場所を旅してまわろうということになり、3人でいろんな場所に行きます。

おかげでなでしこは山梨のいろんな素晴らしい場所を知ることができたのですが…、
実は…、{netabare}
このスタンプラリーカードは、あおいと千明が手づくりで作成したものだったのです。
{/netabare}
二人は、なでしこに山梨のすばらしさをもっともっと知ってほしかったのでしょう。 {netabare}
それぞれの観光地のスタンプも、あおいと千明の手作りです。
つくるのにけっこう手間暇がかかったはずです。
{/netabare}

仮にあなたが他県へ引っ越したとして、そのときに最初にできた友達があなたのためにスタンプラリーカードやスタンプを作ってくれたならば、
あなたはどう感じますか?

きっと私は、涙が出るほど嬉しく感じるでしょう。
だってスタンプラリーカードをつくるということは、
自分が感じた素晴らしい場所を相手と共有したいという想いの現れです。
あなたは私の大切な友達だよ!と宣言されているのですから

投稿 : 2024/04/13
♥ : 43

76.3 3 キャンプで心温まるなアニメランキング3位
ヤマノススメ サードシーズン(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (385)
1470人が棚に入れました
この夏、あおいが、ひなたが、かえでが、ここなが、そしてほのかがTVアニメに帰ってくる!
そして新しい友達との出会いも……。
今度はどの山に登ろうかな?

声優・キャラクター
井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯、東山奈央、牧野由依、儀武ゆう子、七瀬彩夏、高尾奏音、山本亜衣
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

それぞれのディスタンス

アニメーション制作:エイトビット
監督・音響演出・シリーズ構成:山本裕介、脚本:ふでやすかずゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:松田祐輔、原作:しろ

雪村あおいと倉上ひなたという幼馴染が、
高校生になって再会し、ふたりが中心になって
仲間をつくりながら登山を楽しむ物語のサードシーズン。

ファーストシーズンとセカンドシーズンでは、
登山とはどういうものか、必要な道具は何か、
関東近郊の山はどういうところがあるのかなど、
初心者に対する登山の指南的な内容の濃い作品だったが、
今回はキャラクターたちの物語や心情に重きを置いた
ストーリーになっている。

サードシーズン全体の中心になったのは、
あおいとひなたの関係性の変化だ。
明るくて行動的なひなたと、引っ込み思案で
編み物が得意なあおいという正反対の性格のふたりが、
それぞれに成長していく物語となっている。

あおいはコミュ障といえる性格で、ひなたといるとき以外は、
ひとりでいることが多く、体力もない。
ひなたは、外交的でどんな人ともすぐに仲良くなれる性格。
いつもあおいを連れ回して、一緒に遊んでいる。

そんなふたりの関係性だが、永遠に同じというわけにはいかない。
あおいは、ひなたに頼っていることを自覚しており、
いつかそんな自分を変えたいと思っている。
ひなたがいなくても思い切って友達と出かけたり、
バイトを始めたりして、次第にほかの人からも
認められる存在へとなっていく。
それを陰で見つめていたひなたは、
表面上は何ともないように装いつつも
内心では面白くない気分になる。
あおいが自分がいなくても楽しんでいる世界を
認めたくない気持ちにとらわれてしまうのだ。

いわばこれは親離れ、子離れという感覚に近い。
しかし、友人同士は親子ではない。
このような原因によって友人関係が
失われてしまうことがあるという話は聞いたことがある。
特に女性同士の友人関係に多いように感じる。
どこに行くにもいつも一緒の仲良しな関係であった場合、
何かがきっかけで完全に離れてしまうことがある。

私は今回の話を観ていて、
『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ小説である
『立華高校マーチングバンドへようこそ』を思い出した。
吹奏楽部内において、主人公の佐々木梓と
友人の名瀬あみかとの極端ともいえる依存関係が
執拗に描かれるのだが、あるときに依存している名瀬あみかが
佐々木梓から少し距離を置いて、自分の頑張りで
部活に取り組もうとしたとき、佐々木梓は冷たく突き放し、
関係性を断ってしまおうとする。
その様子を見て同じ部活の女子は、佐々木梓に「病気」だと言い放つ。
傍目には依存されている側の人間が、
実は相手に頼られて優位に立つという心情的な部分で
頼ってくる相手により深く依存しているという形があるのだという。
これは『響けユーフォニアム』の映画『リズと青い鳥』の
傘木希美と鎧塚みぞれでも同じような依存関係を描いている。
作者にとっては女子の友人関係のテーマのひとつで、
よくある構図なのだろう。

ヤマノススメ サードシーズンにおいては、
{netabare}ひなたとあおいの関係性がそこまで深く描かれたわけではなく、
すれ違いの連続とあおいの変化に
ひなたが付いていけないという展開だったが、
結局、相互依存の関係性が変化したときに
お互いが気持ちを理解し、より友情が深まっていく
というのは、なかなか面白かった。 {/netabare}
この作品でそういうものを観たいわけではない
と感じた人が多かったのも確かだろうが、
個人的には興味深いエピソードだった。
(2018年10月13日初投稿)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 65
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

山登りを楽しむためには

この物語は、山登りの楽しさや友達の大切さなどを教えてくれます。

そして、サードシーズンでは、あおいのさらに成長した様子を見ることができます。

今まであおいは、クラスではひなたしか話し相手がいませんでした。
でも、他の友達とも話ができるようになり、しかも一緒に遊びに行くようになりました。
それにバイト先では、どれを選ぶか迷っているお客様にお勧め商品を説明したり、小さな子に優しくしてあげたりと、しっかりした店員さんに成長しています。

あおいの成長をみるたびに、私は嬉しくなります。
おそらく、それはひなたも同じ気持ちでしょう。

但し、ひなたは、あおいの成長を嬉しく感じるだけでなく、寂しくも感じているのでしょう。
今までは、ひなたがいなければ何もできなかったのに、ひなた無しでもできるようになったこと。

特にケーキ屋さんの中での人間関係は、ひなたが知らない世界です。
だから、つい、お土産を渡すのをためらってしまいました。

そして、行き違いが積み重なり…、だんだんと二人の間に溝ができていく。
これはひなたが悪いですね。
世の中には子離れできない親がいますが、
今のひなたは、まさにそれです。

あおいの成長を素直に認め、あおいをほめてあげるべきです。一緒に喜ぶべきです。

山登りの楽しさは、一緒に登る人との信頼関係で決まります。
一緒に登る人と仲たがいをしていると、山登りの時間は苦痛の時間になってしまいます。
山頂から見る景色も、色あせた味気ないものになります。
私も過去、そんなことがありました。

だから、山に登る前には、友達とは必ず仲直りしましょう(^_^;)
信頼できる友達と一緒に見た山頂からの景色は、すごく美しく、一生記憶に残ります。

{netabare}
あおいとひなた、元のように仲良くなって良かったです(^_^)
やはり、あの二人が仲良くないと、この物語は始まりません。
だって、あおいにとってひなたは、他の人とは違って心の中の大切な場所にいつもいるのだから。
{/netabare}


最後に、
筑波山は夜景も美しいですが、昼間に山頂から見る景色はもっと美しいです。
360度見渡せるのではないかと思えるほどの絶景でした。
日本百名山のひとつですが、低い山なので、初心者でも登れます。

体力がない方はケーブルカーでも登ることができますので、
ぜひ、一度登ってください。(^_^)/

投稿 : 2024/04/13
♥ : 55

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

山はあんまり勧めてない3期目(笑)

漫画雑誌「コミック アース・スター」に連載のマンガが原作のアニメ作品(3期目)です。(原作は未読)

2期目がそうでもなかったのに対して、3期目は1期目・2期目を先に観ておくことをかなり強く推奨する内容です。ということで、以下のレビューは1、2期目を観ている前提で書きます。

OP/EDをキャストが歌っているのは従来通りで、OP主題歌「地平線ストライド」の背景アニメ(特に前半部分のデフォルメキャラによる登山シーン)が1、2期目の振り返りになっているあたり、もう新規の視聴者獲得は目指していないのかなと感じますね。

まず放送フォーマットとしては2期目と同様に15分枠で、ただし2期目が2クールあったのに対して3期目は1クールになっています。

『ヤマノススメ』(1期目: 5分枠)は久しぶりに高校で再会したひなたがインドア派のあおいに登山(ハイキングレベル)を勧める内容、2nd シーズン(2期目)は山登りにはまり楓さんやここなちゃんとも交友を深めつつ難易度の高い登山を目指したりあおいとひなたのかつての約束の地を目指したりするやはり「ヤマノススメ」のタイトルにふさわしい内容でした。

そしてこの3期目なのですが、2期目であおいの弱点として発覚した体力面での強化に取り組む一方で、山登りの費用面での問題を解決するためのアルバイト先の洋菓子店での人間関係や、ひなたを通じて打ち解けたクラスメイトあるいは2期目のエピソードで出会いを果たしながらも普段は離れた群馬県高崎市に住むほのかちゃんなどとの交友関係の広がりによって、山登りとは直接関係がないエピソードが1、2期目とは比較にならないほどたくさん発生していました。

ということで決して山登りをしなくなったりはしないものの、より「日常系」な側面が強化されたストーリーになりましたね。

結果としてアウトドア面での「あるある」描写が減ったので、この点に不満を持つ向きは多くいらしたのではないでしょうか。これは良し悪しというよりは視聴者の嗜好の問題のように思われますが、個人的には「あり」でした。

4期目以降があったとして、富士登頂再チャレンジを見据えつつやはり日常描写は多くなっていくのではないでしょうか。4期目が実現すればたぶん私は視聴すると思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 53

69.5 4 キャンプで心温まるなアニメランキング4位
3D彼女 リアルガール(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (293)
1190人が棚に入れました
リア充な美少女・五十嵐色葉とオタク男子のつっつんこと筒井光の関係を描く不器用なラブストーリー。

声優・キャラクター
芹澤優、上西哲平、蒼井翔太、津田美波、寺島拓篤、上田麗奈、神田沙也加
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

わりと埋もれてますが2期でV字回復します

2018.06.21記


原作ちょっと読んだ気がする。
第一話、つっつんの昔の知り合いに色葉が啖呵をきったとこで視聴決定。男前ヒロインは嫌いじゃないのです。

ヲタクが超絶美少女に告られてからの顛末を堪能する作品です。
同クールでの『ヲタクに恋は難しい』と並列で視聴するとおもしろいかもしれません。

主人公つっつん、ヒロイン色葉ともに不器用というかコミュニケーションの取り方に難があります。付き合い始めてからのすれ違いをもやもやしながら楽しんじゃえばいいんじゃないでしょうか。

月並みですが、恋愛の数だけってところですし、好きになる理由に整合性を求めることほどリアルでも無粋極まりないとは思っていますので、アニメもそこらへん求めてません。{netabare}10話で色葉がつっつんを好きになった理由語ってるんでまぁそういうことで。。。{/netabare}


私は好きです。
タイトル含めヲタクを前面に出してますが、ただの対人コミュニケーションが苦手な主人公の話です。アニヲタ、ドルヲタ、ミリヲタ、鉄ちゃんなどなどコミュニケーション普通に出来る人が多いでしょうに。ミスリードでしょうな。
それとラブコメって周囲に「すごい勘の鋭い人」「忖度が完璧な人」「適切なタイミングで主人公たちを適切にアシストできちゃう人」といったスーパーコミュニケーターを配置するもんですが、本作では該当者が見当たらないのです。揃いも揃って見事なまでに不器用な人たちしか出てこないのはある意味斬新でした。


まとめ

二次元に耽溺してた主人公が、頑張って人の世界に溶け込もうと努力する成長物語とみればいいと思います。人と絡めば軋轢も生じますが、それでも向き合おうとするつっつんはイケメンですよ。
それも色葉がいなければ叶わなかったでしょう。恋って素敵!!
{netabare}「お前はいつも俺に新しい世界を見せてくれる」byつっつん{/netabare}

主題歌に“くるり”を持ってくるあたりも気が利いてました。
ただちょっと最終話が残念でした。


■最終話観て振り返り
{netabare}私の浅いアニメ歴上、作画に関してスゴイのは素直にすごいと思うものの、ひどい作画いわゆる作画崩壊とか言われてもピンとこなかったのですが、11話はすさまじかったです。顔が原型とどめてない。
もうこれはなんというか、貴重な経験をさせてくれてありがとう。。。
そうなると最終話も気になり始め、、、
やたら止め絵が多いなとか表情かくかくしてるなとか粗探ししちゃうんですよね。最後のラーメン屋エンドとかも適当に尺埋めしたろ、と不信感です。{/netabare}

{netabare}それで、色葉のなんか重病持ってそうフラグも、11話で出てきた色葉の弟も、伊藤の恋の行方も未回収ですが、こちらは2期待ちですか。
せめて含みだけ持たせても良かったのに、と思います。{/netabare}


■オマケ

五十嵐色葉役の芹澤優さん。初ヒロインだったのね。EDクレジットの一番上に自分の名前があって感涙したとのこと。うんいい話だな、頑張ってください。

2019年1月に2期やるそうです。



-----
2018.11.01追記
《配点を修正》


その芹澤さん。同クール放送してた「魔法少女サイト」穴沢虹海役とこちらはきゃいんきゃいんしたキャラの声も充ててました。つくづく声優さんはすごいというか、声変えられるって何者よ!とあらためて認識した次第。
それが第一線級ではなくキャリアの浅い方達でも出来てるのが当たり前。層の厚さを感じます。


-----
2019.09.06追記


視聴時期:2018年4月~6月 リアタイ視聴

その後の芹澤さん。2019年冬期「上野さんは不器用」の主役とこちらもまたきゃいんきゃいんしてたので、むしろそちらが正しいんじゃないかしら?と。
そして2期視聴済です。素敵なラブストーリーとして見事に完結しました。すごい良かった!

思えばこの期では、『ヲタクに恋は難しい』(ノイタミナ)に客を持ってかれて、似たようなコンセプトに見えたこちらは視聴回避された向きがあったのだと思います。
実に勿体ないことです。



2018.06.21 初稿
2018.11.01 追記/配点修正
2019.09.06 追記

投稿 : 2024/04/13
♥ : 39

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ある意味、女性作者視点の「はじギャル」?

原作漫画では『3D彼女』を「リアルガール」読ませる感じのタイトル表記のようですが、アニメのタイトルは『3D彼女(すりーでぃーかのじょ) リアルガール』と全部発音させるみたいです。「デザート」という女性向けのマンガ雑誌に掲載されている作品のようです(未読)。

ジャンルとしてはラブコメ寄りの恋愛物なんでしょうか。

女性向けのマンガ原作でありながら男性である筒井光(つつい ひかる: 通称つっつん)が主人公という体裁のストーリーになっています。が、作品構造的にはヒロイン五十嵐色葉(いがらし いろは)側の(隠れた)心理描写に女性側が共感するという基本構造になっていますね。

このような構造のためなのか、つっつんが「オタク」という記号を体現する存在で作中でのモブキャラ達からの扱いが相当ひどいものでありながらも、視聴者側からすればかなり好感度高めの人物である設定になっています。

『はじめてのギャル』はオタク男子がギャルに自分勝手な夢を見たら、その相手の八女さんがある意味聖人だったみたいなお話でしたけれども、本作のつっつんは「オタクでもこういう優しい人だったら良いのに」という女性目線の夢の中のオタクを体現したような存在なのかもしれないです。

色葉が作中で言うように、「つっつんの良さを理解したら好きになってしまう」という潜在力的なものは充分に備えたキャラと言えます。ただ、そこまでの人生体験のせいなのか全てにおいて自信が持てず、自己評価が低く、自虐的に過ぎますけれども…。(そのせいで、色々な問題が起きている(笑)。)

その他メインキャラクターとしてはつっつんのオタ友である伊東、つっつんや伊東のクラスメイトの女子である石野さん、リア充グループに属し色葉と付き合おうとする高梨、そして後輩女子の綾戸さんが出てきます。

それと忘れてはいけない、つっつんの好きなアニメの主人公である魔法少女えぞみち! つっつんの脳内でつっつんを罵倒したり励ましたり相談に乗ったりとの大活躍であります。

恋愛少女マンガなんて大抵そうでないと成立しないジャンルなのですが、本作もその例に漏れず「色々と言葉が足らない結果として様々なすれ違いが発生するのをドキドキしながら楽しみましょう」的な作品です。

少女マンガに慣れていないと辛いかもしれないですね。私は結果として結構楽しく観てしまったのですが。アニメとしての作画は微妙ですけど、ストーリーを追う意味では致命的ではないので私としては問題ありませんでした。

本作は極めて中途半端なところで1クールでストーリーが切れてしまっているのですが、2019年1月からの続編の放送が決定しているとのことで続きを楽しみにしています。

なお、アニメ放送中に実写映画化の宣伝がありました。えぞみちはアニメの本作と同様、CV: 神田沙也加とのこと。← 私は観ませんけど…

投稿 : 2024/04/13
♥ : 33

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

心を伝えるということは・・・

オタクな男「つっつん」と冷めた女「いろは」のハイスクールピュアラブストーリー。
始まりはいつも偶然そして突然。
何故このふたりが?
それは必然なことでしょう。

つっつんの純粋な鈍感さがいろはの孤独感を溶かしていく。
様々なすれ違いを経て少しずつ変わる心。
そして、心に芽生える意外な感情に戸惑いながら絆を深める。
そんな互いの中にある大事な心を伝える過程がお見事です。

脇役が素晴らしい作品は良作品。
私的には、二人のぶっちゃけキャラが好印象です。
とんでもキャラの高梨、超攻撃キャラの石野さん。
この二人の掛け合いもさることながら、さりげなく主人公たちを見守る姿が頼もしくも楽しいです。

ちょっと変わった感動ラブコメディー。
穏やかに胸に突き刺さりました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29

69.2 5 キャンプで心温まるなアニメランキング5位
あまんちゅ!~あどばんす~(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (211)
825人が棚に入れました
 伊豆の町で生まれ育った小日向光と、東京から引っ越してきた大木双葉。ともに夢ヶ丘高校に入学した二人は、スキューバダイビングと日常の何気ない出来事の中に、たくさんの幸せを見つけてきた。かつては何事にも消極的だった双葉だが、明るく前向きな光のおかげで一歩前に踏み出す喜びをいくつも経験。さらに、双葉は念願だったオープンウォーター・ダイバーの実習にも合格し、次はアドバンスド・オープンウォーター・ダイバーを目指すことに。一度きりのかけがえのない高校生活は、まだまだこれからが本番。素敵な日々は終わらない、二人でともに歩む日々が続くかぎり、ずっと。

声優・キャラクター
鈴木絵理、茅野愛衣、大西沙織、梅原裕一郎、伊藤静、久保ユリカ、井上喜久子、山本亜衣、加隈亜衣、洲崎綾

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

日常、ときどきダイビング。(たまに、オカルト風味(笑)。)

『ARIA』で有名な天野こずえ先生作の漫画原作『あまんちゅ!』のアニメ化作品です。

伊豆の海にある海の家兼ダイビングサービスの「あまんちゅ屋」と静岡県立夢ヶ丘高校周辺を主な舞台とする「日常、ときどきダイビング」なお話です。

タイトルに「あどばんす」が付かない『あまんちゅ!』というのがアニメ化の1期目で、「あどばんす」は2期目ですね。1期目からのキャラの関係性の歴史の積み重ねを踏まえた上で2期目である本作を観た方が良いでしょう。

「日常、ときどきダイビング。」は原作についていたキャッチフレーズ的なもので、アニメでもダイビングの描写よりは日常パートに時間が割かれている気がします。それでもたぶん「あどばんす」の方が1期目よりはダイビング描写は増えたかも。

というのも1期目では主人公のてこ(本名: 大木双葉(おおき ふたば))がもう一人の主人公ぴかり(本名: 小日向光(こひなた ひかり))に誘われてダイビングに興味は持ってオープンウォーター・ダイバーの資格取得を目指す期間のお話であるため、取得に必要な実習の描写はあってもなかなかダイビング描写に尺が割かれない展開だったのに対して、「あどばんす」では初級ながらも一応「ダイバー」であったということが大きいと思います。

とはいえやはり多くの尺が日常描写、それもお祭り的なイベント事などに割かれて、またそれに係わって新キャラなども登場し、賑やかなお話になりました。

そんな中でてこの意外な能力(?)も披露され、ちょっとオカルト風味というか不思議体験的な出来事もあって、1期目以上に幻想的な要素のある作品になっています。

なお1期目同様にキャラのデフォルメ描写は健在で、私は気にならないのですが一部の不評を買っているのは相変わらずのようです。

「日常の全てが大切」みたいな、思春期特有の煌めきのようなものがまぶしく感じられる作品です。幸せな青春を過ごした人には共感を、過ごせなかった人には羨望をもたらすのではないかと思います。

合う人には合うと思いますが、退屈に感じる人もいるかも。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

貴方も幸せを見つけることができます

この物語を見たら、あなたもきっと幸せを見つけることができます。

幸せは、日常生活のいたるところで見つけることができます。
しかし、落ち込んでいるときには、その幸せを見つけることができません。
自分は不幸だと思い、下ばかりを向いてしまいます。

でも、下には幸せは落ちていません。

ゆっくりでもいいので、前を向いて歩くのです。
そうすれば、幸せがいたるところに満ち溢れていることに気づきます。

ほんのちょっと視点を変えるだけでよいのです。
それで幸せが見つけられるのです。
そのことに、このアニメは気づかせてくれます。

てこは、昔は内気で暗い性格でした。
でも、ピカリと出会ってから、信じられないほどに成長しました。
自分ができないことを、今はできないと認めつつ、それでも一歩ずつ前に進むように努力してきました。
てこは、いつの間にか、頑張り屋さんに変わっています。

ピカリは、幸せを見つけるプロです。
ピカリの行動を見ると、確かに、ここにも幸せがあった。あそこにも幸せがあったと気づかされます。

あなたも、日常生活の中に幸せを見つけてみませんか?
きっと素晴らしい日々を送ることができますよ(^_^)。

そして誰でも、人生は、いろんな人が周りで支えてくれていることに気づきます。
「ありがとう」という感謝の気持ちを素直に言葉にしてみましょう。
そうすれば、より深く幸せを感じることができるでしょう。

最後に、この物語に出てきた素晴らしい言葉があります。

『過去と人は変えることができないが、自分と未来は変えることができる』

確かにその通りだと思います。
人に対して不満を言うよりも、まずは自分を変えましょう。
そうすれば、必ず未来は変わります。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

相棒(バディ)になるために、自立する

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
1期に比べ、やや百合成分とファンタジー成分が濃くなったが、安定の癒し系作品。キャラや空気感は流石で、3ヶ月、癒され続けました~♪

唯一残念だったのは、肝心のダイビングの作画かな。もしそこを、P.Aや京アニレベルでやってくれれば、、、というのは、流石に贅沢言い過ぎですね(笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「何でもない時に集まれるのは、特別な人だから」
「ダメな時は現実で、良い時は夢だと思うのはもったいない。良い時も現実」
「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」
「欠点とかコンプレックスを上手に受け止めると、立派なチャームポイントになる」

1期同様に、名言がたくさん出ましたね。空気感も前作の良さをキチッと引き継いでいましたし、相変わらず癒し成分がこんもり。

ただ、「ダイビング」と「友情」にポイントをしぼった1期に比べ、ファンタジー的な要素や、百合百合しい描写も増え、ちょいと雰囲気は変わった印象でした。

これは好みの問題だと思うのですが、個人的には1期のリアル路線の方が良いなと思いました。本作なら5話や12話みたいな話。

まあ、天野さんは、4話や7~9話みたいな「日常生活に入り込むファンタジー」を描くのが得意な方ではありますが、「ARIA」のような元々ファンタジー要素が強い世界観ではドンピシャでしたが、「あまんちゅ」は現代の日本を舞台にしているので、ちょっと戸惑ってしまいました。

本作に限って言えば、ファンタジーは(せめて4話程度に)抑えて、百合ももっと抑えて、王道の友情・成長物語&ダイビングの魅力を伝えていくような作品が良かったのではないかな~と。

だから、リアル路線での見処だった、てこのアドバンス取得、成長を魅せる部分は凄く好きでした。最終話のナイトダイビングなんかは分かりやすいけど、1話目のシャワーシーンでなんの躊躇もせずにみんなの前に裸で出る、みたいな部分など(初めの頃のてこなら、絶対にやらないだろうから)、日常の細かなところに仲間との絆の深まりや、逞しく成長した様を観られて感動しました。1期のてこは、ただただピカリに憧れて、手を引かれながら自分の殻を破ろうとしていた雛鳥、って感じでしたが、大きく青い空を知り、そこを親鳥(ピカリ)と並んで自由に飛ぶために、どんどん成長をしていく。そんな感じを受けました(それがレビュタイです)。実際に、ピカリもてこからたくさんの「素敵」をもらい、学んでいましたしね。

にしても、やはりピカリは稀有なキャラクターだなと思います。ボーイッシュとも違うし、突拍子もないことはするけど、がさつなわけではないし。元気で積極的だけど、本当は恥ずかしがり屋でたまにちょっとネガティブで。男前で女の子らしい素敵なキャラクター。例えば、お風呂で水着外しちゃって恥ずかしくて出られなくなったシーンとか、普通の(ピカリ的立ち位置の)アニメキャラなら、気にせず出ようとして周りが焦る、みたいになりそうなもんです。でも、絶妙なラインでちゃんと女の子なのが素敵だし、物事の良い面だけを自然体で捉える、大好きなキャラクターです(風呂のシーンで初めてピカリに萌えましたw 細すぎないのも、健康的でピカリらしくて良いですね)♪

あと、てこ役の茅野愛衣さん、流石の演技力です。てこは「心の中の声」も多いんだけど、普通の会話とちゃんと演じ分けされてました。「心の声」の時は、ややトーンを落とし、話し始めを少し溜めるような感じで、普通の会話は、語頭からパーンと声を出すような感じというか。目を閉じて聞いてもちゃんと違いが分かるので、凄いなと。


最後に一言。1期からずっと思っていることを。

あの(制服の)スカート、走りにくそうw

3期あったら観たいですね♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目○
相変わらず、仲良しだな~。シャワーの後、全裸を恥ずかしがらずに出ていく てこ に、成長(強くなった)と、仲間との関係性の深まりを感じたり。1期最初のころの てこ なら、間違いなく、(女同士でも)恥ずかしがって出ていかなかった気がする。ガラケーから、スマホに(笑) この作品、ダイビングの作画がショボいのが、致命傷なんだよね(汗) ピカリが刀で、てこ が鞘って感じかな。「何でもない時に集まれるのは、特別な人だから」

2話目
君の名は(笑) 秘密が嬉しい、か。信頼関係やな。花火の作画はわりと頑張ったかな、時間的に。

3話目
ダイビングの怖さをちょこっと。てこの成長をちゃんと。何気に、てこの服装がエロイ(笑) どんなイビキやねん(笑) 他人と過去は~って言葉は、松井秀喜さんも言ってたよね、昔。素敵宣言。(作画以外は)どこまでも美しい作品だな。

4話目
久々に制服だが、相変わらず走りにくそうだ(笑) ふらいんぐうぃっちかな? 夢の中だから(笑) 夢の中で夢に気付くの、楽しいよね。ちょいと小説的な話。

5話目○
ふ~ん、ダイビング知識だね。何気にテクニック必要なんだね。まあ、厳しくしないとね、命に関わるし。でも、なぜ初心者を最後尾にするの?

6話目
ハロウィン。一番嫌い(馴染めない)行事だな(笑) ピカリ、妙なテンションだな(笑) 百合百合してますなw 変態じゃかねぇか(笑)

7話目
夜の校舎の階段の静けさ。多分、海の中に似ているんだろうね。だから、嫌いじゃない。ピーター、スゲェ反射神経と身体能力(笑) 姉ちゃん先輩、照れてるw 「楽しい時間はいつか終わるから、ピカピカに輝く」。あまんちゅにしては珍しく、恋愛成分多目。

8話目
なにやらファンタジーだよな~。ちょい微妙。

9話目
まあ、姉ちゃん先輩含め、この作品で恋愛話やるとしたら、ファンタジーでしかできないということなのかな。ほ~、ブルーストライプ(笑) 先生だったのは、意外。まあ、誰が一番素敵かと言うと、間違いなく弟君先輩だなw

10話目
年越しか~。弟君先輩、いつもハーレムだな、蹴られるけどw あまり百合百合するのもな~。一人の時より、大勢の時の方が孤独を感じてた、か。欠点とかコンプレックスを上手に受け止めると、立派なチャームポイントになる。

11話目
ことりちゃん、このぐらいのファンタジーなら好きだな。え~、こころちゃん、男だったの(苦笑) ビックリだわ。

12話目
良い最終回でした。やはり、こういう作風が良い。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25

71.5 6 キャンプで心温まるなアニメランキング6位
映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(アニメ映画)

2021年11月1日
★★★★☆ 3.8 (15)
53人が棚に入れました
とある秋の日、キャンプに出かけて行ったすみっコたち。楽しい時間はあっというまに過ぎ、夜もふけてきた頃、ぺんぎん?は、ある伝説を思い出す。「5年に1度おとずれる、青い大満月の夜。魔法つかいたちが町にやってくる」すみっコたちが見上げた先には、大きなブルームーンが浮かんでいた!その夜、いつもの町にふしぎな魔法がかけられて...?

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感動する話じゃないけど大切な何かを感じ取れる作品

【紹介】
劇場版すみっコぐらし第二弾。
前回の劇場版が感動作品な作りでしたが、今回は教育アニメのような作りで子ども向けを意識している感じはしましたね。
大人でも楽しめる内容なので、ぜひお子さんと一緒に視聴してみてください。
癒されたい人には特にオススメしますよ。

【全体的なクオリティ】
相変わらず丁寧な作りをしていますね。

【キャラクター】
たくさんキャラクター出てきます。
今さら言うまでもないですがみんな可愛くて動いているのを見ているだけで幸せな気分になれますね。みんな可愛すぎでしょ。
新キャラであるふぁいぶ君も一生懸命で生きづらそうなところがすごく可愛かったです。

【シナリオ】
色々なキャラを出したいために、ちょっとメインとなる話が始まるまで長くてメインの話が説明不足気味ではありましたが問題はないと思います。
クスリと笑える要素もあり、頑張ってと応援したくなる要素もあり、シナリオはわかりやすいので大人も子どもも素直に楽しめる作品になっています。
前作で評価された感動的な話をやろうとせず、見ている人に伝えたいことを伝えようという意思が感じられ、教育アニメを意識した作りは個人的には高く評価したいと思いました。

【総評】
コロナ下でいろいろと暗いニュースばかりでなかなか光が見えないこの世の中だからこそ視聴して欲しい作品。
子ども向けだと色眼鏡で見ず、疲れているから癒されたいなくらいのモチベーションでいいので是非視聴してみてください。

なんやかんや言っても可愛ければそれで満足なアニメなので
期待通り可愛い姿が見れて癒されたのですごく良かったです。

特に子ども達にはこういう作品に触れてもらって、何かを感じ取って欲しいなと私は思います。

夢を持つことの大切さ、夢に向かって頑張ることの尊さが、多くの子ども達に伝わりますように。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 12

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ネッシーやETみたい + 癒やし系

 すみっコと呼ばれる生き物達の日常と魔法使い??が、絡む一時の叶えられた夢のお話だったです。
 ナレーションのお兄さんの語りが、ほのぼのとした平和な世界に誘うです。声をださないすみっコが、行動しぐさによって良いあじだしていたです。Eテレのような絵本をより良くしたかんじだったです。

 夢みる平和な毎日を送るすみっコ達が、満月になると現れる魔法使いの伝説を信じ会いに行ったです。何だかんだ遭遇し、魔法を見せてもらうです。末っ子のふぁいぶが、とり残されてしまうです。同情したとかげをはじめ、すみっコ達と過ごすことにです。ETを思い出すような要素に、独特な暖かい生活が入るように描いていたです。

 全体的に見てて落ち着き、心温まる、感動もしたりした展開が好きだったです。ふぁいぶが、ちゃんと帰れるので「これで、いいのだ!」です。子供むけも侮れないです。
 すみっしーというのは、名前が受けたです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

すみっコたちの夢で照らされたまほうの夜のおはなし

サンエックスのキャラクター"すみっコぐらし"のオリジナルアニメ映画第2弾。

夜空の上にある魔法使いたちが住む魔法の世界。
そこには5人の魔法使いが住んでいるのですが、その中で一番小さい末っ子の"ふぁいぶ"は勉強中で、まだ上手に魔法を使うことができませんでした。
一方で、すみっコたちはお気に入りの"喫茶すみっコ"で、キャンプの計画をしています。
秋の天気がいい日、買い出しを済ませたすみっコたちは、スミッシーが出るという湖・すみっ湖にやってきます。
その夜は5年に1度の青い大満月の夜、魔法使いたちがやってきて夢を叶えてくれる夜でした。
キャンプを楽しむすみっコたちの前に魔法使いたちが降り立ちます。
楽しい夜を過ごすすみっコと魔法使いたちですが、居眠りをしているふぁいぶを置いたまま、魔法使いたちは帰ってしまいます。
1人残されたふぁいぶに、すみっコのひとりとかげは、しばらく一緒に暮らすことを提案する、という展開です。

すみっコぐらしの劇場場は1作めが非常に評判がよく、私も「子供だましでしょ」となめて視聴して、まんまと感涙してしまった覚えがあります。
そんなわけで、ハードルが上がった2作目だったのですが、私的には、普通に良作だったと感じました。
前作のような感動作というほどではないのですが、前作に引きずられない、すみっコぐらしらしい内容だったと思います。
前作と同じレベルの感動を期待して視聴すると肩透かしを食う可能性はありますが、本作は本作で見れてよかった、素直に楽しい気持ちになれたと感じました。

登場するすみっコたちは、みんな夢があります。
シロクマは寒いのが苦手なので早く夏になってほしい、ペンギン?は自分がなんなのか知りたい、とんかつのはしっことエビフライのしっぽは誰かに食べてほしい、ネコは理想の姿になりたい、ざっそうはブーケになりたい、そしてとかげ、とかげの夢は、これは秘密なのですが、すみっコたちにも誰にでも、思い描く望みがあります。
でも、夢を叶えるためには努力が必要で、夢がかなわないことは悲しいことです。
じゃあ"夢"って何なの?必要なものなの?というテーマが内在されているように思いました。
ちゃんとかわいいのですが、しっかりと考えさせる部分があり、大人が見ても楽しめます。

前作とは違い、泣けはしませんでしたが、とても癒やされました。
ラストもすごくキレイで、ほっこりとできる作品だったと思います。
最初から最後まで急転直下して破裂して死ぬような展開になりそうに無いので、ドキドキしたくない方やお子様も安心できるアニメです。
3作目もあるといいなと思いながら、もう一周見ようと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2
ページの先頭へ