キリスト教徒おすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのキリスト教徒成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2021年06月18日の時点で一番のキリスト教徒おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.0 1 キリスト教徒アニメランキング1位
ガラスの花と壊す世界(アニメ映画)

2016年1月9日
★★★★☆ 3.6 (193)
994人が棚に入れました
原案は、新進気鋭の創作ユニット「Physics Point(フィジクスポイント)」によるシナリオ&イラストレーション作品『D.backup(ディー・ドット・バックアップ) 』。2013年に募集された「アニメ化大賞 powered by ポニーキャニオン」の大賞作品。

声優・キャラクター
花守ゆみり、種田梨沙、佐倉綾音

伝説のししとう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

なぜ1時間にしたのか…

主要キャラクター
デュアル-cv.種田梨沙
ドロシー-cv.佐倉綾音
リモ-cv.花守ゆみり
スミレ-cv.茅野愛衣

感想
なんの予備知識もなしに視聴したのですが、とりあえず一言……難しい!
何も考えずに視聴できるタイプの作品だと思っていたので、開始5分でついていけなくなりました 笑
題材としてはITを扱っているので、プログラマーなどパソコン関係に詳しい方は、1回の視聴で理解できるのかもしれませんが、私含むそうでない方は完全に理解するには最低3回は視聴する必要があると感じました。
そもそもITなんてほとんどの人が興味ないのになぜこれを選んだのかが疑問ですね。

ぶっちゃけ私のように1回しか観に行かないよというような方は、ストーリーは理解できないものだと割り切って、高水準の作画やドロシーのハミ乳を楽しんだ方が良いと思います。日常パートもあったのでそこは満足してます。後半話が進むにつれて、服がエロくなっていくのはあざといのでマイナス。
声優さんの演技はとても良かったです。花守さんは初見でしたが、特に下手だとは感じませんでした。後はドロシーがごちうさのココアにしか見えない…あやねる最高!

総評
1回観ただけで理解できるような作りにして欲しかったですね。1時間という尺では厳しかったのだろうか。まあ本命はガルパンでしたから、どんな出来であろうと特に思い入れもないのでノーダメージなんですけどね。

投稿 : 2021/06/12
♥ : 31
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

擬人化美少女プログラムもの・・・という新たな萌えジャンルを創出?

今年1月の公開映画で、未だ上映中の劇場もあるのに、早くもバンチャで販売されていたので視聴してみました。
(本作は正味67分。TV放送アニメの3話分の長さしかなくサクっと視聴できました)

◆総評

設定はなかなか凝っていて興味深かったのですが、ストーリーは今ひとつ盛り上がりに欠けてしまった印象。
それでも、あれこれ考察しながら結局3回も見てしまったので、個人的には好きな部類の作品だったのでしょう。

※これから視聴する方への提言

何も考えずに1回目視聴

公式サイトのIntroductionのページの人物相関図とChronology(年代記)を確認する(※必須)。

2回目視聴

wikipediaその他の説明サイトや考察サイトを色々チェックしてみる。

3回目視聴

※これが一番楽しめる視聴方法かも。


◆考察

(1)本作終盤で、{netabare}以下の3世代の女性の姿をしたプログラムたちが、謎空間で会話していることに注意

①スミレ(祖母) ← O/SのViOSは、スミレの少女時代の姿で擬人化
②ダイアナ(母) ← 主要APP(アプリケーション・プログラム)だったmother.exeは、ダイアナの姿で擬人化
③リモーヌ(娘) ← mother.exeのバックアップ・プログラムのリモは、リモーヌの姿で擬人化{/netabare}


(2)終盤の謎会話シーンの考察

{netabare}※ウィルス駆除プログラムの片割れ(デュアル)が、終盤に何度も「スミレ」と呼びかけてるのは、実はスミレに擬人化されたViOSというプログラムに話しかけている、ということ。

※デュアルは、「自分たちアンチウィルス・プログラムは決められたアルゴリズム(論理演算手続き)に従うだけの存在であり、自由意志を持たない」とずっと思っていたが、スミレ(=ViOSの擬人化)から「貴方も自分で決められる」ことを教えられ、mother.exeに書き換えられる以前のオリジナルの姿に戻ることを選択する。

※リモは、mother.exeのバックアップ・プログラムだが、少女時代の姿の祖母スミレ(=ViOSの擬人化)のアドヴァイスを受けて、母ダイアナ(=mother.exeの擬人化)の「デュアルやドロシーがエラーを返したら(=mother.exeの命令に反する行動を起こしたら)、“知恵の箱”という仮想空間を強制フォーマット(初期化)する」という命令が完全に遂行される前に自らが消滅する、という選択をする。{/netabare}

投稿 : 2021/06/12
♥ : 30

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

美少女ウイルス駆除ソフトが駆け抜ける美しき世界

2016年公開の劇場版アニメ 67分

原案 Physics Point 監督 石浜真史 脚本 志茂文彦 音楽 横山克
制作 A-1 Pictures

仮想空間内でコンピューターウイルスと戦うソフトを擬人化した物語。

一般人が感動したアニメベストなんとかで見つけて視聴してみました。

人類滅亡後であるとか、知識の箱として人類文化をコンピューター内に保存しているとか、
恐ろしくありがちな設定で去年公開としてはSF性よりレトロ感覚が強いです。
科学的発想としては80年代レベルですが。

そのコンピューターソフトに人格が与えられ、ウイルスと戦うのですが、
はっきり言って「美少女アニメ」にしか見えませんでした。

リモ CV花守ゆみり 魔法少女育成計画のねむりん 鷲尾須美は勇者であるの三ノ輪銀
デュアル CV種田梨沙 新世界よりの渡辺早季 四月は君の噓の宮園かをり
ドロシー CV佐倉綾音 サイコパスの霜月美佳 ごちうさのココア

なかなかマニア受けする声優陣で好みなんですが、単なる美少女役に徹してるだけのような気もします。

仮想現実はいくつかの層に分かれていて、サイバーバンク系や不思議の国のアリス系、
またはゼーガペイン系などありますが、物語に対しては効果的ではないような気がします。
ひねりがないところが一般人向けなのでしょうか?

ともかく、美少女アニメとしては一級品で作画も素晴らしい。
なんとなく流すにはこれ以上ない可愛い雰囲気アニメでした。

泣ける? えっ!
 

投稿 : 2021/06/12
♥ : 24

55.4 2 キリスト教徒アニメランキング2位
チョコレート・アンダーグラウンド(アニメ映画)

2009年1月31日
★★★★☆ 3.2 (23)
176人が棚に入れました
舞台は、ヨーロッパのどこかの国。国民が、義務であるべき投票に行かなかったせいで、選挙で勝利をおさめた健全健康党がチョコレート禁止法を発令。チョコレートをはじめとするお菓子や飲み物を健康に悪いという理由だけで禁止した。こんなおかしな法律に従えるか!と、子供たちが立ち上がってレジスタンスを起こし、チョコレートの密造・密売を始める。彼らは、はたして、今までどおりの美味しいチョコレートを取り戻せるのだろうか……?

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

チョコレートをめぐる僕らの闘い

バレンタインデーなので観てみました(笑)


原作は、イギリスの人気作家アレックス・シアラー著の
少年少女向けのファンタジー小説。
2009年に、バレンタインキャンペーン用のガーナチョコによって
劇場公開されたアニメ映画です。


国民が、義務であるべき投票に行かなかったせいで、
選挙で勝利をおさめた健全健康党がチョコレート禁止法を発令。
チョコレートをはじめとするお菓子や飲み物を、
健康に悪いという理由だけで禁止する法律に反発し、
正しいことを正しいと言える世界を取り戻すために
立ち向かおうとする子供たちがレジスタンスを起こす、という物語です。

少年少女向けというだけあって、
子どもたちを中心にしたわかりやすいストーリーですが、
大きな感動を呼ぶような深いお話ではないので、
物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。

昔のアメリカの禁酒法ならぬ、チョコレート禁止法とか、健全健康党とか、
この世は秩序がすべてとばかりに反逆者狩りをする警察とか、
個人的には、それだけでけっこう笑えました。

人の精神を堕落させる悪魔の食べ物だとし、
ヘルシー食品を強制的に推奨する健全健康党、
片や、チョコレートを代表とする甘いお菓子は
人に幸せと笑顔をもたらしてくれる、と言う子どもたち。

小学生くらいのお子さんと観るのにはちょうどいいかも。

投稿 : 2021/06/12
♥ : 13

ゅず さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

謎の感動

内容、なにを伝えたいかはわかるけど
なんかイマイチというか
もっと表現できたんじゃないかなぁ


内容の展開はよかった
おしいといえばいいのかなぁ

投稿 : 2021/06/12
♥ : 7

メア さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

どうせ政治家なんて誰が当選しても……。。

※あくまでも個人的見解です。
※重要なネタばれ含まないと思いますがもし入れてしまっていたら申し訳ありません。
※小規模なネタバレはあるかもしれません。
※ご了承ください。




「どうせ政治家なんて誰が当選しても……」何て思っていませんか? そういった風に考えているかたに見て欲しい作品です、凄く、物凄く遠回しですが。
禁止されたチョコレートを、お菓子を取り戻すため僕たちの戦いが始まる!、のような内容に見えるのですが、いえ、そういった内容のはずなのですが、私事で申し訳ないのですがあまりにも面白くなかったので。
そんな感じの少年たちの奮闘気みたいなのを求めてみてしまえば、きっと残念さしか残らないと思います。あくまで主観ですが。
子供に見せる分には楽しんでくれそうな気もしますが。

BGMや効果音、挿入歌など音響関係については内容に唖然としていて全く気にしていませんでした。主題歌は西野カナさん歌っていました。別に彼女にそこまで興味ないのですが、悪くないんじゃないですか。作品にあってるかどうかは知らないですが。いえ、ほんと唖然としていてあまり頭に入ってこなかったのです。

投稿 : 2021/06/12
♥ : 2

69.0 3 キリスト教徒アニメランキング3位
ブレンダンとケルズの秘密(アニメ映画)

2009年6月20日
★★★★★ 4.2 (11)
28人が棚に入れました
9世紀のアイルランド。
砦にもなっている僧院で暮らす少年ブレンダンのもとに、遠くの島から美しい書物を携えた老人が訪れる。
名高い写本家である老人は、ブレンダンにインクの原料であるある植物の実の採取を依頼する。
僧院長である伯父から僧院の外の森に行くことを禁じられているが、
実はその森に生えているため、ブレンダンは森へ行った。

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ケルトの至宝

カートゥーンサルーン制作。
「ソングオブザシー」のトムムーア監督作品。
数々の賞を受賞した神話的冒険ファンタジー。

実在するアイルランドの国宝「ケルズの書」
緻密で絢爛豪華なケルト伝統の渦巻き模様に彩られた、
世界一美しいとされる装飾写本の最高傑作。

物語は9世紀のアイルランド、バイキングの襲来に備え、
高い壁を街の周囲に築くケルズ修道院から始まる。
歴史にある通り、当時のバイキングは、
聖職者の高価な黄金の聖具を狙いやって来るわけです。
時に他の修道院から高名な写本装飾士エイダンが、
聖なる書を携えケルズに生き逃れて来る。
未完成の写本に魅せられた少年修道士ブレンダンは、
書物の完成を誓い彼と妖精の冒険が始まる。

アイルランドは欧州最果ての島国である為、
土着の信仰や伝統が根強く残り、
そこにキリスト教が交わり独自の文化を生み出します。
世界的な文学者もたくさんいますね。
聞きなじみのない作品ですがリリース開始です。

中世絵画に習い遠近法を排し描かれる、
動く絵本のようなアニメーション。
時代の暗闇に光を照らす先人達の知恵と哲学。
書物とは「灯」である。
美しいケルトの物語、ぜひ堪能して頂きたい。

投稿 : 2021/06/12
♥ : 30

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

伝説をアニメ化!そして世界はイマイチドひっくり返る!!まさに伝説のアニメ映画!!!

2009年、アイルランドのカートゥーンサルーンというスタジオが中心となった1作の映画が世界を震撼させた
それが本作『ブレンダンとケルズの秘密』でした
一部映画祭などでの上映はあったものの、実に8年もの間、日本未公開のままだった伝説的傑作が、満を持して日本の劇場で公開とあっては観ないわけにはいかない!!!


9世紀のアイルランドはバイキングによる侵略を受け、ケルト人達は修道院を砦に改築し、残虐なバイキングを恐れながら過ごしていた
ケルズ修道院のケルアッハ修道院長の甥である少年、ブレンダンは砦の外の世界に憧れを持ちつつも、外の世界の危険性や砦建設にだけ執念を燃やすケルアッハの監視の目もあり退屈な日々を過ごしていた
ある日ケルズを訪れたのは、聖書の手写本を代々受け継いできた徳の高い装飾士であるブラザー・エイダン
バイキングの侵攻から逃れてきたエインダだったが、本が人々を救うと信じ、最高の装飾写本の完成を夢見ていた
砦の建設を優先するケルアッハとエイダンは対立したが、本に興味を抱いたブレンダンをエイダンは快く受け入れ、彼に本の製作を一緒にしないか?と持ちかける
インクの材料になる木の実を森から持ち帰ることが最初の条件だったが、ブレンダンはケルアッハの言いつけを破り、危険な森へ木の実を探しに行く…
そこで出会ったのは少女の姿をした妖精、アシェリンだった


後に『ソング・オブ・ザ・シー』を手掛けるトム・ムーア監督の長篇デビュー作です
『ソング・オブ・ザ・シー』でも書きましたが、そもそもアニメが興行として成り立つのは日本とアメリカだけ、せいぜいフランスどまりと言われてるのが21世紀の現状なのです
そんな中まさかアイルランドからこのような傑作映画出るとは夢にも思っていませんでした
本当にアニメ業界にとって21世紀最大の衝撃だと思います


特に本作はもう日本人ぐらいしかやらんであろうか言われている手描きの作画を中心とした作品なだけに、その美しさたるや群抜いています
『ソング・オブ・ザ・シー』にも観受けられる、○や△といった記号を用いたキャラデザはキャラの性格までもを画面に反映させ、幾何学的な模様が森の木々や街並みの建物の配置にうっすらと浮かび上がる構図は天才としか言いようがありません


また、本作は“ケルズの書”という実在する聖書の手写本が完成するまでの伝説が描かれる物語なのですが、この“ケルズの書”は「世界一美しい本」とまで賞賛されるほど、その装飾が独特です
それが古代から脈々と受け継がれてきたケルト美術の特徴である【渦巻き模様】の多用が見受けられることで、キリストの頭文字をアナグラムにして一枚の絵にしてしまったキー・ロー・ページに代表される渦巻き模様が本作でも画面レイアウトの所々、あるいはカット全体そのものに使われているんです


まさに世界一美しい本を、世界一美しいアニメーション映画にしてしまったというわけ


さて肝心な内容の方ですが、前半こそ侵略に怯えるケルト人の現状やケルズの書が受け継がれてきた経緯などを説明する場面が多く正直退屈なものの、中盤からはダークファンタジーめいた冒険活劇となり、そしてブレンダンに手を貸してくれるアシェリンというヒロインの可愛らしさに胸ときめかせることとなるでしょう
マスコットキャラとなる白い猫、パンガ・ボンの存在も忘れてはならない
少女とマスコットがセットな辺りは、宮崎駿作品には影響を受けたと答えてるトム・ムーア監督らしいところです


ちなみに説明臭い本作前半のやりとりは、次回作『ソング・オブ・ザ・シー』で「御伽噺の一説として主役達が口にする」という形で消化するパートに変わっていて、この点はむしろ『ソング・オブ・ザ・シー』における大きな進歩に感じます


あと壁画のような平面的な世界を舞台に繰り広げられる古代の神、クロム・クルアハとの決闘はアニメーション的にも大きな観どころです


さあ、聖書を巡る話ということで「なんだ宗教のアニメか」と倦厭しないで下さい
オイラ自身も最初その類かと思っていたのですが大間違い!
てっきり宗教で奇跡が起きてバイキングを追っ払うのかと思いきや、結論から言って「宗教で奇跡は起きない」「宗教では戦いには勝てない」「宗教で死にそうな人は救えない」というところに落ち着くのが今作なんです
その一方で「宗教で疲れた人の心を癒すことぐらいは出来る」ともしてて、ただ単に美しい聖書を書いたから信仰しましょう、という話ではないのが最もオイラが評価したいところなんです


ケルト人っていうのはバイキングに限らず他部族の支配に追い詰められてきた人種ですから、負けっぱなしのケルト人でも偉大な文化を残してきた
“ケルズの書”こそ、その1つだ!言わんばかりの内容なんですね
宗教の話と身構える必要は全く無く、むしろ老若男女問わずご覧いただきたい1作となっています


そうそう、『ソング・オブ・ザ・シー』もそうでしたがブリュノ・クレとKiLaによるケルト音楽をベースとした劇伴がとにかくもう最高なんですよ!
これがディズニーだったら南国の伝説を舞台にしながらレゲエが流れたり、アラビアンナイトを舞台にしながらポップソングが流れるわけです(笑)
ソレはソレ、かとも思いますがケルトの伝説を舞台にしてケルト音楽が流れる今作の劇伴の方がオイラは好きですね

投稿 : 2021/06/12
♥ : 11

計測不能 4 キリスト教徒アニメランキング4位
オズの魔法使い(TVアニメ動画)

1986年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (5)
26人が棚に入れました
世代を超えて読み継がれ、何度となく映像化もされているライマン・フランク・ボームの名作冒険ファンタジー「オズ」シリーズのTVアニメ化。ここはカンサス州の農場。少女ドロシーは叔父夫婦とともに平穏な生活を営んでいたが、ある日、愛犬・小犬のトトとともに家ごと大竜巻にさらわれる。彼女が着いたのは、異世界オズの国。故郷に帰りたいと願うドロシーは、知恵を求めるカカシ、心を求めるブリキの木こり、そして勇気を求める臆病なライオンと同道。トトを加えた一行は、どんな願いでも叶えてくれるというオズの大王が住むエメラルドの都を目指すのだった。アニメ制作は、シンエイ動画作品『忍者ハットリくん』などに参加してきたアニメスタジオ・パンメディアが担当。日本アニメーション「世界名作劇場」にも参加したスタッフも集結し、評価の高いアニメ映像を作りだした。一年にわたった番組は、原作シリーズの内、1~3、6巻を下敷きに物語が構成されている。
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

テンプレ異世界ものはどこへ行った?

 このレビューでは、「異世界もの」について考えていきます。
 本題に先立って、このレビューにおける「異世界もの」の定義付けをしておきます。

 現実世界と異世界の両方が登場する異世界ファンタジーは、外観的には次の三つに分類されると思います。
①現実世界から異世界に舞台を移すもの―千と千尋とか。いっぱいある。
②異世界から現実世界に舞台を移すもの―はたらく魔王さまとか。珍しい。
③現実世界と異世界を往復するもの―GATE自衛隊~とか。これも珍しい。
 このうち、このレビューの対象とするのは、①の「現実世界から異世界に舞台を移すもの」です。この形態の異世界ファンタジーを、ここでは「異世界もの」と呼んでいきます。
 「異世界もの」の基本形は、現実世界から始まって異世界に渡り、異世界でなんやかんやあった後に現実世界に帰ってきて即終わり、というものですね。

 で、私が本題として念頭に置いているのは、従来型の「異世界もの」と最近の「異世界もの」のテンプレが違いそうだよねってことです。ただ、そこまで踏み込む気はありませんから、従来型の「異世界もの」の特徴を整理することが目標となります。その特徴というのは、「二つの世界を分断して、対比して、風刺する」構造のことです。
 この対比の部分を中心に「オズの魔法使い(以下オズ)」で確認していきます。


オズの魔法使い(あらすじとテーマ):{netabare}
 「オズ」は、主人公のドロシーが、カカシ・ブリキのきこり・ライオンとともに異世界を旅する「異世界もの」ですね。念のため、あらすじとテーマを併記しておきます。

 異世界へ飛ばされてしまったドロシーは元の世界に帰るための方法を、わらで作られたカカシは本物の脳みそを、心を失くしたきこりは心を、臆病なライオンは勇気を、それぞれが求めて魔法使いのオズに会いに行きます。
 何とかオズに会うことができたのですが、オズは魔法の使えないただのペテン師に過ぎませんでした。ですが、オズから脳みそ・心・勇気をもらったカカシたちは、それが偽物であるにもかかわらず満足してしまいます。
 ドロシーは良い魔女グリンダから、自分の履いている銀の靴が元の世界に帰るための道具だと教えてもらい、無事に元の世界へ帰ることができました。というお話ですね。

 「オズ」は、偽物の脳みそ・心・勇気でも問題なかったことや、ドロシーが求めた帰るための方法が最初に手に入れた銀の靴だったことなどから、「欲しいものは最初から持っているんだ、それに気付かなきゃいけないんだ」というのがテーマとして語られることが多いと思います。
{/netabare}

オズの魔法使い(二つの世界の対比):{netabare}
 では、現実世界と異世界の対比的な関係について話を移します。

 「オズ」は、アメリカのカンザスの街の描写から始まります。ドロシーは孤児で、エムおばさんとヘンリーおじさんに育てられているのですが、ドロシーにはこの二人の姿が生気のない灰色に見えてしまいます。また、太陽の強い日差しのせいで、景色も枯れ落ちた灰色に見えてしまう。ドロシーにとってはすべてが灰色に見える街カンザス。これが「オズ」における現実世界の描写です。
 一方で、オズの国には、すべてが緑色に輝いて見えるエメラルドの街というのが出てきます。エメラルドの街が緑色に見えていたのは、かけていたメガネのレンズが緑色だったから、というオチが付きます。メガネを外せば、普通の街と何も変わらなかったのです。ペテン師のオズによる、単なるトリックだったってことですね。

 で、この二つの描写というのは明確に対比がなされていますよね。灰色のカンザスの街と緑色のエメラルドの街。
 エメラルドの街のエピソードが教えてくれるのは、メガネというフィルターを通していたら、本当のエメラルドの街を見ることは出来ないよ、ってことです。つまり、真実の姿を見たいんだったら、フィルターとなっている先入観や固定観念を捨てないとダメだよ、と言っているんですね。
 これにより、灰色のカンザスの街って本当に灰色だったのかな? 何らかのフィルターがあったせいで灰色に見えていたのかな? という疑問が生じますよね。エメラルドの街と同じように、フィルターを外した上でカンザスの街を見てみなければならないのです。

 「オズ」のエンディングは、異世界の最後でドロシーが養父母への優しさを見せて、帰ったときにエムおばさんが涙を流して歓迎してくれる、というものです。本当のところは、灰色の養父母なんかではなかったのです。
 ドロシーにも何らかのフィルターが存在をしていて、それが目を曇らせていた。このことにドロシー自身が気付かなければいけなかったのです。そして、最後にドロシーがこれに気付くことで、「欲しいものは最初から持っているんだ、それに気付かなきゃいけないんだ」というテーマが再度遡及されるわけですね。

 現実世界のカンザスの街と異世界のエメラルドの街。この二つの世界を使った対比が、ストーリーの中で上手く機能しているのが分かると思います。
{/netabare}

おまけ①ドロシーのフィルター:{netabare}
 ドロシーのフィルターというのは、孤児設定のことです。
 「オズ」は1900年頃の作品なんですけど、当時のアメリカには孤児列車というものがありました。東部で親を亡くした子供たちを、中西部に運ぶための列車ですね。実体はともかくとして、その目的は養子縁組による孤児の支援です。
 おそらく、ドロシーもこの孤児たちの中の一人だったのでしょう。両親との別離を経て、養父母と出会い、見知らぬ土地での生活を始める。このような経験が、ドロシーの灰色の世界を作ってしまったように思います。
 ドロシーの孤児設定については掘り下げられていませんので、時代背景を知らないとちょっと分かりにくいですよね。時代性を写し取った社会風刺の部分なのでしょう。
{/netabare}

従来型の「異世界もの」:{netabare}
 「異世界もの」の特徴は、「二つの世界を分断して、対比して、風刺する」構造である、と述べました。これについての検討をしていきます。

 異世界ファンタジーの中には、指輪物語(ロードオブザリング)のように、「異世界だけを舞台にしたもの」もたくさんありますよね。異世界の面白さだけを追求するのなら、この形態で構わないんです。
 なぜ「異世界もの」が二つの世界を必要としているのかというと、二つの世界で対比を作りたいからなんです。「オズ」を例にするなら、、灰色のカンザスの街と緑色のエメラルドの街ですね。異世界だけを舞台にしている作品では、このような二つの世界を使った対比はできません。
 二つの世界を使った対比の成立、これが「異世界もの」の最大の特徴なんです。

 そして、この対比の成立によって、間接的な風刺をすることが「異世界もの」の目的となっています。
 「異世界もの」では、主として現実世界への風刺が行われています。「オズ」だったら、現実世界を灰色に見てしまうドロシーへの批判であり、また、子供に現実世界を灰色だと認識させてしまう社会への批判でもあります。ただ、この風刺を直接的に行おうとしているわけではないんです。直接的に風刺をしたいのなら、現代劇でやればいいからです。
 直接的に現実世界を風刺せずに、異世界を通じて間接的に現実世界を風刺しようとしている。この間接的な風刺をするために、現実世界とは別の異世界が必要なんですね。

 対比があるから風刺ができて、風刺をするためには対比が必要だ。対比と風刺の関係はこのようになっていて、これらが「異世界もの」の構造における両輪となっているんだと思います。また、これを実現するためには、異なる二つの世界が存在していることを明示する必要がありますよね。このために、分断があるのです。
 これが「異世界もの」が持つ「二つの世界を分断して、対比して、風刺する」構造です。

 テンプレとしては、まず、現実世界が描かれて、次いで、現実世界と分断された異世界へと渡る。そして、異世界の中で現実世界との対比が作られます。最後に、異世界から現実世界へと主題がフィードバックされて、現実世界の風刺が達成される、という感じですね。
 作劇上でで一番大切なのは、最初の現実世界の描写だと思います。ここは起承転結の起の部分に該当しますが、対比元が決定される場所でもあります。ここで、何を対比していくのか、という主題の限定がされています。


 ちなみに、「二つの世界を分断して、対比して、風刺する」構造っていうのは、必ずしも「異世界もの」の専売特許ではありません。分断というのが、異世界でなくとも作れるからです。
 良くあるのが、都会から田舎へ移る、というパターンです。アニメで言ったら、「おおかみこども」や「ばらかもん」みたいなやつです。現実世界と異世界の代わりに、都会と田舎で分断を作っていますよね。この手の作品で、やや都会でもやや田舎でもなく、僻地ともいうべき超田舎に行くのは、より都会との差を浮き彫りにするためなんだと思います。風刺対象の都会を客観視するためには、属性的に大きく異なっているところの方がいいからです。
 日本から外国に行くとか、現代から過去や未来に行くっていうのも同じです。距離的・時間的な分断があれば、「異世界もの」と似たような構造は可能になります。
{/netabare}

おまけ②「千と千尋」:{netabare}
 「オズ」だけがサンプルだと知らない人には分かりづらいかもしれないので、「千と千尋」でもごく簡単にですが確認しておきます。「千と千尋」も、現実世界から始まって異世界に渡り、異世界でなんやかんやあった後に現実世界に帰ってきて即終わり、という流れですから、典型的な「異世界もの」ですよね。

 「千と千尋」の現実世界では、次の二つのことが描写されています。一つ目が、友達との別れである転校です。二つ目が、口うるさいお母さんと車で暴走しちゃうお父さん、という親子関係の不確かさです。

 異世界に渡った先で描かれていたのは、湯屋での新生活と、ブタになってしまった両親ですね。
 千尋は湯屋で仕事体験をしていましたが、これは、友達もおらず、両親の助けも借りられない場所での新生活です。転校も、友達もおらず、両親の助けも借りられない場所での新生活ですから、湯屋での生活というのは転校の疑似体験と同じようなものです。湯屋で自立ができた千尋は、転校先でもきっと大丈夫!ってことですね。
 また、千尋は、多くのブタの中から両親を識別できていました。姿かたちがどうであれ、子供と親の間には根源的な信頼関係があるんだってことです。だから、口うるさいお母さんでも暴走しちゃお父さんでも、大丈夫!なんですね。

 エンディングでは、千尋は異世界での出来事を忘れてしまったように描写されていました。たとえ千尋が、湯屋で自立できていたことや、両親との信頼関係を確認できたことを忘れてしまっていたとしても、それでも大丈夫!なんです。
 これを象徴的に説明したのが、ゼニーバが千尋に託した髪留めですね。ゼニーバは「一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで」と言っていました。忘れてしまったわけではなく、思い出せていないだけ。
 自立の力も、親子の信頼関係も、思い出せてはいないのかもしれないですけど、忘れることはできないものなんです。それらは、千尋の中に確かに存在しているものです。だから、大丈夫!なんですね。

 この「一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで」というテーマは、感情的な山場としては、ハクの名前を思い出したところになりますよね。でも、ここは、構造的にはサブエピソードなんだと思います。ここだけ押さえても、「名前を思い出したから、だから何よ?」となってしまいますからね。
 構造的なメインエピソードは、転校先で自立の力を、親子の間で信頼関係を、「千尋がこれから思い出す」という作品上では描かれなかったところのような気がします。ここまで含めて、オープニングで描かれていた現実世界へのアンサーシーンとなるからです。
 「千と千尋」では、現実世界の描写で問題提起をして、異世界を通じてそれが解決できることを描いていたってことですね。実際の解決はされないままに、その可能性だけを見せてエンディングを迎えました。
{/netabare}

雑記:{netabare}
 以前、「千と千尋」のレビューで、「本当は違うことをやりたかったんですけど、こんな内容になっちゃいました」みたいなことを書いたんですけど、本当にやりたかったことってのが、上で書いたことですね。初稿から1年以上経っているんですけど、ここに来てやっと成仏できました。

 あと、前々から思っていたんですけど、個別作品のレビューでは、監督で括ったりジャンルで括ったりっていう横断的な論点ってやりづらいですよね。いやまぁ、やるなって話なんですけど。このレビューも個別作品のレビューと言っていいのかがもう怪しいですもんね。だから、目立たなそうな「オズ」にしたんですけどね。あんまり目立たなければ大丈夫だろうという、世にも安易な発想です。


 最後に、「オズ」を申し訳程度に宣伝して終わます。
 このレビューで書いた「オズ」の話は、全部原作からのものです。アニメは見ていないので分かりませんが、実写映画は原作から改変されているところがボチボチあります。メガネの話もなくなっていますからね。

 でも、灰色のカンザスの街はきちんと表現されています。オープニングとエンディングのカンザスの街は白黒映画として撮っていて、オズの国がカラー映画になっている、という表現です。面白い演出ですよね。
 白黒のシーンを指し込む作品はままありますけど、舞台設定的に使うのは珍しいですよね。アニメ作品で言ったら、「トップをねらえ」がこれに近い演出になるのかな。

 「ユリクマ嵐」では、「オズ」が意図的に引用されていましたね。赤いヒールのかかとを、三回鳴らすってシーンがありました。かかと三回は、「オズ」で使われた現実世界に帰るためのおまじないです。原作は銀の靴で、映画が赤いルビーの靴だから、映画からの引用ですね。

 いわゆる名作はどこで引用されてもおかしくはないですから、見ておいて損はないと思います。今見て面白いってものでもないですけどね。「オズ」は日本ではパブリックドメインになっていますから、比較的見やすいと思います。
{/netabare}

投稿 : 2021/06/12
♥ : 7

計測不能 5 キリスト教徒アニメランキング5位
アニメ親子劇場(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (2)
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現代の男の子・飛鳥翔とその仲間達が『タイムブック』の世界にタイムスリップして、冒険旅行をする物語。旅する舞台は『旧約聖書』の世界だが、第12話〜第14話と最終話(第26話)だけが『新約聖書』の世界になっている。なお、タイムスリップのシーンや旅する聖書の世界(現代とは異なる風景)など、美術に凝った。ゼンマイジカケは『タイムボカン・シリーズ』の主人公側の等身大ロボット(チョロ坊・オモッチャマなど)を思わせ、また主人公も『タイムパトロール隊オタスケマン』以前の同シリーズ同様男女ペアだが、これ以外は同シリーズにはあまり似ていない(3悪に相当するキャラの不在など)。

石川頼経 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

現代では絶対に放映できないであろう宗教アニメ

この作品は新約聖書、特にイエス・キリストの生涯がベースになっている「トンデラハウスの大冒険」に対して旧約聖書がベースになってます。

さて、旧約聖書について女性作家でクリスチャンの三浦綾子さんがこう言ってます。
「私は新約聖書のイエスの美しい生涯に感銘を受けてキリスト教徒になって、旧約聖書を読みだした、
しかし、なんとこの書物の人々は神の教えを守らない人なんだろう? 新薬聖書が善の物語だとしたら旧約聖書は悪の物語だ」と言いました。

確かに旧約聖書は理不尽で残虐な話しが多く、そもそもノアの大洪水とかソドムとゴモラの話しなどエゴイズムが凄いです。

この作品も子供向けにマイルドにはなってますが、クビを傾げたくなるような話しが多いです。
サムソンとデリラの話しや一日の賃金の話しは猛烈に理不尽性を感じました。
ひょっとすると子供たちの教育に悪いアニメだったかもしれません・・・

あと、トンデラハウスもこの作品も「いのちのことば社」提供でテレビ東京系列で放送時間帯は夕方に堂々と放映されてました。
現代ではありえない事でしょうね。

投稿 : 2021/06/12
♥ : 9
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