コーチで友情なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのコーチで友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月18日の時点で一番のコーチで友情なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.5 1 コーチで友情なアニメランキング1位
ロウきゅーぶ!(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1936)
9402人が棚に入れました
「七芝高校に入学した長谷川昴は男子バスケ部に入部するが、部長のロリコン疑惑がきっかけで部活動停止の目にあってしまう。行き場をなくし、日々所在なく過ごしていた昴だったが、叔母の強引な誘いから小学校の女子バスケ部の臨時コーチを引き受けることになった。女子小学生たちが相手の慣れぬ環境に戸惑う昴だったが、彼女たちが抱える事情を知り、それぞれの想いを守るために積極的に活動を進めていく」

声優・キャラクター
花澤香菜、井口裕香、日笠陽子、日高里菜、小倉唯、梶裕貴、伊藤静、能登麻美子、伊藤かな恵
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

コンが合うかどうか気になって観てみた

原作未読。

主人公の男子高校1年生、長谷川昴(はせがわすばる)。
彼は、3日間限定で、小学校の女子バスケットチームのコーチを引受けることに。
しかし、メンバーの頑張る姿を見て、コーチを続けるかどうか迷い始める。


ロリコンのロリコンによるロリコンのためのアニメ。

全12話ですが、女子小学生のお風呂シーンが12回以上あります。
どうやっても言い訳が不能な作品。
他にも着替えシーン、水着シーン、ポロリ、パン2などのサービスシーンがたっぷりです。


作画は結構きれいです。
特に色塗りにこだわっていて、静止画でもいい絵になりますね。
バスケシーンも、何をやっているか分かりやすく、勢いもあって見やすかったです。


しかし、バスケシーンが少なすぎる!!
ロリやハーレムを見せるために、バスケをくっつけてスポ根アニメという体裁をとっているように感じられました。

「おかえりなさいませ、ご主人様」

って、小学生がスク水やメイド服で出迎えるシーンと、バスケに、いったい何の関係があるんだろうかと。


私が見ようと思ったのはチャレンジ精神からです。
物語偏重の私に見られるアニメなのか。


話の軸はしっかりしているので、普通に見られました。
ただ、合う、合わないで言われたら、合いません。

脳内で全員の年齢を+5歳くらいにしても同じ。
つまり、ロリがダメなのではなく、登場人物とのキャッキャウフフシーンが必要以上に多く感じたことが合わない理由です。
コンに期待して視聴したのですが、スポコンには燃えませんでしたし、ロリコンにも萌えませんでした。


でも、できはいいと思います。
キャラアニメが好きな人には合うでしょうし、絵柄がきれいなので、ロリっ子に目覚める人は目覚めるでしょう。

なお、ストーリーラインは{netabare}「コンプレックスの克服」{/netabare}に焦点が当てられています。
また、テーマ性は{netabare}「『今』の大切さ」{/netabare}でしょうか。
うーん、意味深。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 73

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

注意!ロリ属性が身に付きます(笑)

私、恥ずかしながらタイトルの「ロウきゅーぶ!」をてっきり「ロリ球部」の意味かと思っていました(笑)。
もちろん違いますよ~。
中国のバスケットという意味から「籠球休部」が正しい由来です。

◆気のせいでしょうか・・・
「異国迷路の湯音」→13才
「神様のメモ帳のアリス」→見た目12~13才
「うさぎドロップのりん」→6才
「ゆるゆりのあかり」→13才
「神様ドォルズの詩緒」 →12才
「ダンタリアンの書架のダリアン」→12~13才
そしてこのアニメのメインキャラ5人→小学生
なんか今夏のアニメのヒロインにロリキャラが多いような気が・・・。
今夏アニメはロリ路線!?

◆バスケアニメとして・・・
バスケアニメは数あるけれど、小学生の女の子に焦点を当てたバスケアニメとは実に珍しいですね。
なんでも原作者によれば、「女の子達の頑張っている姿を描きたく、その姿がよく伝わるのには小学生がいい」という事らしいです。
バスケは基本的には、背が高い方が有利。
ちびっこい女の子達がどんなバスケを見せてくれるか楽しみです。

◆名セリフ・・・
第3話の「小学生は最高だぜ!」。
ストーリーの流れ的には普通ですが、別の意味ではやばいですね(笑)。

◆総評・・・
バスケアニメとして、またロリ萌えアニメとして実に楽しめた作品でした。
バスケだけでなく水泳をするシーンもあり、ロリっ子達のサービスシーン満載です。
かといってバスケもしっかりやってます。
ロリへの耐性が身に付いちゃいましたよ(爆)。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 53
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

智花の誕生日にちなんで2週目を視聴^^ 最高レベルにロリコンホイホイな作品ですw

私が生まれて初めて1話も逃さずに録画成功し、
生まれて初めて「2週目」を観た作品でもあります。

2週目は1日でぶっ続け12話視聴しました。
原作のノベルは活字がしんどいので中断したままです。


すでに多くの方が言っているように、
最高レベルのロリコンホイホイな作品であることに間違いないです。
そしてハーレムでもあります。
一般の方が「観ることに抵抗がある」と感じる作品としては、
おそらく「俺妹」以上ではないかとw

設定には少々無理があるものの、
物語としては一応成り立っていると思えました。
12話の中に、時間軸的に短期間な物語がぎっしり詰め込まれています。

試合シーンもあるけれど省略されてしまっていることが多い。

不覚にもちょっと感動してしまうようなシーンがありますが、
狙っている感が否めないのは少々残念。


小学生ヒロイン5人が揃ってこその物語で、
無駄なキャラはほぼ居ません。

そして性格は違っても、小学生であることを考えると
みんなとても良い子だと思います^^

キャラが本当に個性的で、
智花、紗季、夏陽といった辺り等
「意外な一面」を持っているキャラも比較的多いように思いました。
特にツンデレ男子小学生の夏陽はわりと希少種なのかもw


それと、これほどに「迷言」が多い作品も珍しいのではないでしょうか?
特に主人公 昴の「誤解を招く発言」をネタにしている回数が非常に多いですw
下記は私の印象に残った「迷言」。いちおう伏せておきます。

{netabare}
「まったく、小学生は最高だぜ!」 by昴 3話
「イリーガルユースオブハンズ、青5番!」 by審判員 4話
「ひなに~」 byひなた 4話
「捕まっちゃえ、ロリコン野郎!」 by夏陽 5話
「俺を糾弾する権利は無いのだよ!」 by昴 6話
「スットン共和国」 by真帆 7話
「私の千ロリ眼を甘く見ないで」 by冬子 9話
{/netabare}


主人公が良い人すぎて怒るシーンとかほとんど無いし、
こりゃ登場人物みんなが憧れるわけですね。


一応季節が夏な作品だけれど、
それにしても水着回が多すぎはしないだろうか?
あと、風呂シーンもめっちゃ多い。
小学生のそういったシーンがお好きな方には超イチオシな作品ですw


あと、毎回CM後に出る「キャラのプロフィール」。
ちょっとした面白いことが書いてあるのに、
文字数の割に表示時間が短すぎて読み切れないのが残念です。

次回予告は結構おもしろい。


作画は基本的に比較的綺麗なんだけど、
回によって所々崩壊してたのがちょっとマイナス点。
1周目の時は私の大好きな原作絵と比較して酷評してしまったので、
今回は評価を見直して標準レベルに上げておきます。


音楽はOP・EDともに好きで、
特にOPのSHOOT!は曲調・歌詞を取っても大好きです♪
OP曲:SHOOT! (詞 KOTOKO/ 曲 八木沼)
ED曲:Party Love~おっきくなりたい~ (詞 うらん/ 曲 RO-KYU-BU!)

作中でもバックにピアノや弦楽器などのアレンジ版が流れて、
その場面の雰囲気にとてもマッチしていました。


RO-KYU-BU!は声優5人で組まれたユニットですが、
この作品は声優陣も豪華で素晴らしいと思いました。


ロウきゅーぶ!のPSPゲームの中ではいろんな技が出てくる。
これらが、アニメの試合にほんのワンシーン登場した技が
とても多い事に2週目を観て気付いた。
またゲームやりたくなりました。
すでに能力値5人とも999でカンストさせてるけどww
※↑総プレイ時間は軽く100時間超えです^^;



以下は各話ごとに印象に残った内容をメモとして書き残しておきます。

{netabare}
◇第1話
 5人の小学生ヒロインがメイド服着て「ご主人様」「お兄ちゃん」と出迎えてくれる。

◇第2話
 SHOOT!のピアノアレンジがとても印象的だった。

◇第3話
 作画のムラが最も多かったと感じる。
 ちょっとしたスポコン試合シーンあり。

◇第4話
 前半は試合シーンの続き。
 ありとあらゆるセコい手をこれでもかとばかりに考え付く「知将」昴はさすが!
 智花との「出会い」と「才能」を掛けて
 智花に「雨上がりに咲く花(シャイニー・ギフト)」の二つ名を付ける。

◇第5話
 昴のOP&EDの鼻歌のテキトーさ加減にウケたw
 そして七並べ、止めの犯人は昴だったりするw
 OP曲のピアノアレンジあり。

◇第6話
 紗季のお好み焼きシーンで意外な一面が見れる。
 夏陽のOP曲鼻歌w
 ひなたのパンツをめぐって…
 試合シーン略orz 跳び箱閉じ込め事件w

◇第7話
 初っ端の字幕ワロタw
 できればそのシーンも観たかったけど、たぶん放送アウトだろうw
 後半はプール回

◇第8話
 白熱!水着でバスケ試合 な回w

◇第9話
 海回。
 ひなたの妹「げったん」こと かげつ初登場。
 かげつの容姿は智花と一瞬見比べてしまうくらい似てる。
 鬼ごっこルール変更、昴がくすぐり攻撃を受ける。
 ひなたの過去のエピソードあり、
 とある経験から妹と良くない関係になっていたのを修復。
 弦楽器アレンジのSHOOT!流れる。

◇第10話
 合宿回。
 バーベキューとか、星空とか、楽しそう♪
 試合には10人必要という事を善意で言わずにいたのが裏目に…

◇第11話
 これまでの中ではちょっと重い感じの話。
 葵の出番多めで、ミストサウナで事故!(笑)
 最後は久々の真剣試合シーン。

◇第12話
 試合シーンの続きで、その終盤にOP曲SHOOT!流れる
 これまでで一番のスポコン回だったと思う(個人的)。
 後半はED曲の弦楽器&ピアノのアレンジ流れる。
{/netabare}

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以下は1周目を観終わってだいぶ経ってから書いた超絶駄文ですが、
自分の記録・記憶として残しておきます。

【評価】
物語:★4.0
作画:★2.5
声優:★4.5
音楽:★4.0
キャラ:★5.0

レビュータイトル: 【まさか、原作絵師ファンからこっちに捻じ曲がってしまうとは…】


原作の絵師(てぃんくる)が好きで全巻表紙買いしてます。
私は活字離れしてるので小説は途中で断念しています。

それがきっかけでこのアニメを観てみました。
作画が玉に傷ですが、それでもやっぱり小学生は最高ですっ!

タイトルの由来は篭球+休部なので決して「○リキューブ」ではないと言われますが、
内容見ると もはや完全に「○リキューブ」ですね、わかりますww

このアニメが面白いと感じた皆様には、PSPのゲームもお勧めですよ。
√分岐(5人+サブキャラ)はもちろんあり、
オリジナルキャラもいてアニメとはだいぶ違う展開が待っているので、
たっぷり小学生と篭球したい紳士の皆様はプレイするべきです!
ちなみにゲーム版の作画監修は はるかぜせつな(原作絵師2人組のうちの一人)なので、
アニメ絵ではなく原作絵にかなり近い感じです。

グッズは某Tシャツの発売が中止になる等、問題もあったようですが、、
…アニメ第2期もあるといいな♪

投稿 : 2024/04/13
♥ : 52

62.4 2 コーチで友情なアニメランキング2位
さよなら私のクラマー(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (171)
465人が棚に入れました
女子高生サッカープレイヤー・ 恩田希おんだのぞみ。彼女は、藤第一中学校男子サッカー部での挑戦を経て、進学先の蕨青南高校で、待望の女子サッカー部へ入部する。でも、そこは“ずっと地方大会止まり"の弱小校だった!? ところが、蕨青南には個性派の新入部員がそろう。俊足のウィング・ 周防すおうすみれや、中学生全国3位のボランチ・ 曽志崎緑そしざきみどり、コーチには元日本代表のレジェンド・ 能見奈緒子のうみなおこが加入! 能見は彼女たちの初戦に、最高の練習試合をセッティングする。その相手は、高校日本一の久乃木学園! 次々に現れる強豪チームを前に、蕨青南は仲間と共に立ち向かっていく──! ひとりぼっちでも、理解されなくても、男子と比べられても、心底、サッカーが好きだから。出会うべくして出会った、純真のイレブンが目指す、フットボールの頂点。いま、少女たちは、女子サッカーの未来<フィールド>を駆け抜ける!

声優・キャラクター
島袋美由利、若山詩音、黒沢ともよ、悠木碧、古城門志帆、嶋村侑、山田麻莉奈、前田玲奈、和氣あず未、酒井美沙乃、春野杏、長谷川玲奈、甲斐田裕子、諏訪部順一、早見沙織、石川由依、小市眞琴、牧野由依、小林愛香、きそひろこ、大森日雅、黒田崇矢
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

僕らがさよならを告げたもの

原作未読


あの『四月は君の嘘』新川直司氏の原作で、本放送のちょっと前に完結を迎えた作品のアニメ化です。
視聴理由にもなるわけで、とりわけ『さよなら私のクラマー』というタイトルにどんなギミックが隠されてるのかしら?が最大の関心事。

そして視聴時のギャップになります。
なんせ『君嘘』のタイトル回収が素晴らしかったし、今回も意味深。
サッカーでクラマーといえばデッドマール・クラマー氏を思い浮かべるサッカー好きは多いでしょう。協会に招聘されサッカー不毛の地日本に渡り競技力UPに尽力された方。この人の名前知らんでも、釜本邦茂氏を筆頭に、教え子たちはその後の日本サッカー発展に寄与された錚々たる顔ぶれが揃います。
そしてメキシコ五輪での銅メダル獲得。そこからオフトの時代まで長期低迷したこともあってこのクラマー時代の日本サッカー黎明期の一瞬の輝きがドラマの材料としてはとても興味深いのです。

それで『さよなら私のクラマー』でしょ?
2011年なでしこ優勝してるので不毛とか黎明期とか言われるとちょっと違うし
とはいえその後メディアの露出も減って不遇の時代というのはなんかわかる気もするし
どのへんが〝クラマー”っぽいかは事前には予測不能。どうタイトル回収するかの興味は尽きません。

そして蓋を開けてみます。
コーチ・監督にクラマーっぽさを求められるかと言われると微妙です。
クラマーその人は口は悪いけどめちゃくちゃ情熱を注いでくれたという人物評を持ってますが、該当候補者となる元女子日本代表のお好み焼き屋の娘さんコーチや競馬新聞広げた昼行燈な監督さんらが醸し出す雰囲気はクラマーのそれとシンクロするところがありません。

 恩師との別離

前向きだろうが後ろ向きだろうが良いのですが心地よく裏切ってほしいものだという期待値。
なぜもこうに前置きに拘っているかというと、これ以外楽しみがないというかいたって普通なお話だからです。むしろぱっと見はネガティブ。

競技作画はわりと適当…だがしかし!
競技者のメンタルはやや理解不能…だがしかし!
サッカーに向き合ってる感じはしない…だがしかし!
サッカーは隠れ蓑で実は人間ドラマがって感じもしない…だがしかし!

いやいやサッカー離れちゃクラマーじゃないでしょ?と自分にツッコミ入れつつ、〝だがしかし!”をあまり期待できない展開が続いて変化の兆しなし。
例えば唐突にキャラがデフォルメ化してギャグを挟んでくるあたりはらしいといえばらしいのですが、どうもそれだけな印象がぬぐえないのが残念です。


■なんかダメ

以上のような感じで、
{netabare}普通に楽しめてるならいいんですけど、たぶん野球とサッカーについては知らず知らず厳しい目で見ている自分がおります。
たしかなでしこ♀ジャパンと静岡学園♂の練習試合は2桁差で高校生が勝利してたと思うんですけど、埋めがたい男女差を無視した展開に代表されるなんだかなぁ…が随所にあるチグハグした作品でした。
〝グラウンド使えなくなる”ベタはまあいいとして、以降の展開に全く影響を及ぼさないという…

積み上げる所作って大事だと思うのです。
本流の物語にネガティブな印象を持ってるからなおさら期待したいどんでん返し。しかし望み薄。悲惨なのは能見姉さんに元日本代表らしさがないのよね。丸山桂○奈さんなんてサッカーに限っては恐ろしくまともな解説しますよ。そんなギャップもなくただのガヤ。
怪我で挫折した設定の競馬新聞吾朗監督も柏葉英二郎/ロベルト本郷ばりのベタっぷりで印象薄め。
師も師なら教え子たちも中途半端。それが積みあがったところに素敵なタイトル回収されてもちょっとなさそうよねと見切りをつけてあとは惰性でした。{/netabare}


■あーわかったそういうことか!

「ごっつあんゴーラー」白鳥綾(※高笑いFW)の異名で武田修宏思い出したJリーグ元年を知る私。
他にも「ゲットゴール(福田)」「中盤のダイナモ(きーちゃん)」「クモ男(シジマール)」「レゲェGK(森)」等々Jリーグ草創期にはなにかしらキャッチーな異名が幅を利かせてました。理由は明快!

 プレーを知らないから

その少し後に「野人(岡野)」ってのもありましたがやたらめったらキャッチフレーズをつける風潮は年を経るごとに無くなりました。実績をもとに称号を与えられるのはいいでしょう。長谷部に「鉄人」を送るのは大賛成です。
異名が縮小していく流れでもチームコンセプトはまだまだ続きました。「アイコンタクト/トライアングル(オフト)」「ゾーンプレス(加茂周)」「フラットスリー(フランス人)」みたいに。これもサッカーをいろいろ知ってくるにつれて鳴りを潜めてきました。「相手がこう来たからこう」みたいな世界です。無知であるがゆえにこういったわかりやすいキャッチフレーズを必要としていたのです。

{netabare}アニメでも「カテナチオ」なーんてでてきたりもしてました。「ダービッツかよっ」とかも。
おそらくこの作品に感じるむず痒さの正体見たりです。

 サッカーに無知だった30年前の僕ら

その30年後の現在。在りし日の“素人視点で見たサッカー”を延々と見せられる苦行と同義なのよね。{/netabare}

今となっては久保や冨安がどんな選手かを知るのにキャッチフレーズは不要なのです。
このアニメはそんなJリーグ草創期を覆っていたナイーブさをあえて見せることで、隔世の感を視聴者に訴えてたのかもしれません。

結果、サッカー黎明期の象徴クラマーにさよならしたのはアニメできゃっきゃしていたワラビーズの仲間たちではなく、この30年で視る目を養ってきた我々なのかもしれません。
競技の取り扱い方は心の底からイマイチだと思いましたけど、「みんなでボール蹴るの楽しい」って言われちゃその初志にさよならしちゃダメよっても思います。



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

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2021.06.30 初稿
2022.05.24 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

女子サッカー or 女子サッカー界 or サッカー女子

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
女子サッカーをテーマにした作品。

スポ根というより、ギャグなども挟みながら、楽しい感じのアニメになっています。

でも、試合はしっかり本気にサッカーしている、という感じですね。

ただ、個人的には本作には、なんともいえない中途半端さを感じていて、レビューではその正体について考えてみようかと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作はいったい、女子サッカーを描きたいのか、女子サッカー界を描きたいのか、サッカーをする女子を描きたいのか。

そこがやや曖昧だったと思う。もしかしたら、作者自身もはっきりしていないのかもしれない。

まず、女子サッカーは男子サッカーとちょっと違うところがある。ルールとフィールドが同じでも、キック力と身長が違う。つまり、(逆サイドまでなかなか飛ばないから)「サイドチェンジ」が少なく、小さな局面の戦いが増える。

(ちなみに、女子は基本的に技量が低いため、昔は縦ポンのフィジカルゴリ押しサッカーが多かったけど、日本のW杯優勝後から、テクニカルなサッカーが、世界の女子サッカー界のトレンドになってきています)。

そして、(GKの身長が低いから)ロングシュートやフリーキックが結構入る。

が、本作にそれは見られなかったので、女子サッカーそのものを描きたいわけではないのだろう。

次に女子サッカー界だが、女子サッカー界の本当の厳しさは、高校卒業後でしょうね。学生スポーツのうちは、(サッカーに限らず)マイナー競技とかあんまり関係ないような気がします。生活かかっているわけじゃないし。

ということで、高校生を主役にしている時点で、女子サッカー界を描きたいのとも少し違う気がする。

というか前提として、女子サッカーがマイナー競技だと思わないんですよね。それは、超メジャー競技の男子サッカーと比べてるだけですよ。プロ化されてて、オリンピック競技で、国際大会どころか高校の全国決勝レベルでTV放送される競技の、どこがマイナーなんだろう? 少なくとも剣道よりは恵まれた競技環境でしょ。だから、あんまり「私たち恵まれてません」「この競技の火を消さないために」みたいなことを推されても、あまりピンとこない(カバディくらいなら、マイナー競技と認めましょうw)。

ということで、本作は、「サッカーする女子高生」を描きたいというのが、一番近いんじゃないかと思う。

本作の問題点は、「試合は男子サッカー、試合以外は女子サッカー」であること。

前述のように、女子らしいサッカー技術、戦術などは見られず、全て、男子がやっていることを女子がやっているだけ。比喩として紹介されたのも、ダーヴィッツにピクシー、フェルミーノと男子選手だけ。澤さんとか宮間さんとかなら、出しても良かったと思うんだけどね。

コンテのくだりなどで、作者がサッカー好きなのはよく伝わる(詳細は余談に)。が、どうにも作者が女子サッカーをリスペクトしているようには、感じられなかったんだよね。

邪推すると、本格サッカー漫画で勝負する気も、できる自信もなく、展開や要素が多そうな女子サッカーに目をつけたのかなと。結果、「女子のわりに真面目なサッカーアニメ」という作風になったけど、果たしてこれは成功と言えるのだろうか?

個人的には、女子サッカーをテーマにする以上、女子サッカーに正面から向き合ってほしかった。そこが、高評価できなかった1番の理由です。(あと、恩田のキャラがどうにも好きになりきれず。特に、ソフトボールを足で蹴ったのにはイラッとして、自分たち特待生なら、絶対にあんな無責任なことはしないよな、と)
{/netabare}

【余談~サッカーについてのよもやま話~】
{netabare}
私が、本作で一番評価している部分です。

サッカーアニメには珍しく、コンテの戦術という、ややマニアックなところも描いていた。浦和邦成は、おそらくコンテ時代のユヴェントスをモデルにしているのだろうけれど、だからこそ、当時のユーヴェで最も重要な選手だったピルロのようなプレイスタイルの、曽志崎緑を最後のピースとして欲しかったというのは、面白いと思った。

ただ、だとしたらチカ先輩をダーヴィッツに例えるのはどうなんだろう? 単純に古すぎるし、ユーヴェで例えるならポグバか、チェルシーからならカンテだと思うんだけど。(あと、コンテ戦術で大事なのは、中盤もだけど、センターバックのロングフィードもめっちゃ重要。なのに、そこは描かないんだなと思った)。

あと、イタリアがカテナチオってのも、少し古いよね。最近攻撃的だし。と思えば、最後には今のリバプール(フェルミーノ)の例が出てきて、新しいのか古いのかよく分からんなと。

とまあ、サッカー好きとしては、少しの違和感を感じたけど、監督&選手をまるごとモデルにするのは、なかなか楽しかったし、作者はサッカー好きなんだと感じた。

個人的には、2004年くらいのACミラン(GK:ジダ DF:コスタクルタ、ネスタ、シュタム、マルディーニ、カラーゼ、カフー MF:ガットゥーゾ、ピルロ、セードルフ、カカー、ルイコスタ、セルジーニョ、アンブロジーニ、 FW:インザーギ、シェフチェンコ、クレスポ、トマソン)が一番好きなので、そこをモデルにチーム作ってほしかったです(くそう、テュデクめw)。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
女子サッカーは男子サッカーと比べるものじゃない。その通り。5-0の、最後のワンプレーで責める奴なんていない(苦笑) 団体競技の負の側面を前面に押し出す。今のところ、女子サッカーというより、女子サッカー界を描いている。

2話目 ☆3


3話目 ☆3
やはり、個人ドラマになるか。サッカーはしょうがないよな。

4話目 ☆4
悪口のキレ(笑)  昼休みにやってんの? 昼休み、何分あんだよ(苦笑)

5話目 ☆


6話目 ☆4
こういう、天才に立ち向かう凡才は好き。ガットゥーソとかシメオネ好きだし、良いと思うけどな。

7話目 ☆2
てか、早く代えない監督の責任じゃね? もしくは、コンディション不良のエースすら使わなければならない、チーム力の問題。勿論、本人が一番悪いが。

8話目 ☆2
どうにも、腹立つんだよな。ウチら特待組は、高校の時、皆体育全見学だったよ。まあ、学校から許可されてたのもあるけど、昼休みもスポーツはしなかったし、土日も怪我するような遊び方はしない。てか、身体のメンテナンスもちゃんとしてたし。スタメンでこの行動は、無責任この上ない。

9話目 ☆3
何のアニメだよ(苦笑) 映画の宣伝か。

10話目 ☆3
カテナチオ。だから監督イタリアかぶれか。ただ、今のイタリアが守備重視かと言われれば、そうとも限らないけどな。ダーヴィッツてのも、いちいち例えが古いな。だからメガネにポニーテールね。コンテね。だから、アンカーにピルロとかデロッシみたいなタイプのソシザキがほしかったのね。ていうか、だったらダーヴィッツではなくポグバで良かったのでは? あと、デカイフォワード大事だけど、同じくらいセンターバックのロングフィード大事だよな。そこには触れないか。

11話目 ☆4
ピクシーか。この間、監督して来日した時、めっちゃ太ってたな(笑) 試合をなかなか熱く描いているな。

12話目 ☆3
コンテ戦術はまあ、単純な縦ポンカウンターも大事だよな。古い例えから、現在のリバプールの例えって、分かりにくいよな。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 24

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

サッカージャンキーなめんなよ!

女々しさの欠片も感じさせない面々である。
才能を生かす環境に恵まれず、孤独な戦いの中で“個の力”を磨いてきたファイターたちが集い、全国を目指す、いや、目指してゆくのだ。
そう、その過程で繰り広げられるドタバタが楽しい。
それぞれが、サッカー選手のサガを丸出しにして、俺が俺がと突き進むのである。

ただし、1話を観た時の“驚き”といったら…、最近のアニメでは得難いレベル、とだけは言っておこう。

それでも、これぞ原作が持つ、女子サッカーへの想いと、そこから湧き上がる言葉の力を、そこかしこに感じるのである。

制作サイドへの不信もあってか、さよなら私はクレーマー状態ではあるものの、熱い思いを感じさせる作品であることは確かだ。

あと、主題歌にピタリとマッチしたオープニングとエンディングアニメ、非常に清々しく、素晴らしい出来である。

最終回を観て思ったこと。

昭和の漫画アニメの世界に生きてきた。
そこは、努力と挫折、ライバルと友情、汗と根性等々を前面に出し、時に選手生命を削りながら、それはないだろ!的な技(チート)で勝ち進むことを良しとしてきた世界であり、ギャグ漫画の範ちゅうといっても良いだろう。
そして、キャプテン翼やスラムダンクもすっ飛ばして、最近のスポーツアニメを観ている訳である。

そんな訳で、この作品のタイトル、『さよなら私のクラマー』の心がわかるような気がするのだ。

もちろん、ワンクールでストーリーものを演出しようとすると、非常に中途半端なものとなるのは、過去の色々なアニメ作品を観るまでもなく明らかなこと。
ビッグキリング等と言った、カタルシスを楽しむ世界が全てではないように感じるのだ。
今後の彼女たちが、口角泡を飛ばし、媚びへつらうことなく、サッカーを楽しんでゆくであろう、その姿を見ることが出来たこと、それを何より嬉しく感じるのである。

先達が築いてきたきたもの、それはそれとして、思いっきりサッカーができる喜びこそが、根拠なき確信を後押しするエネルギーとなるのである。
しがらみに縛られることは無いのだ。

さよなら私のクラマー、これほど清々しい宣言はないのである。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23
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