サスペンスで相棒なおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのサスペンスで相棒な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番のサスペンスで相棒なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.2 1 サスペンスで相棒なアニメランキング1位
サマータイムレンダ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (570)
1875人が棚に入れました
「潮が死んだ―――。」幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷である和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた。家族や友人との再会。滞りなく行われていく葬儀。しかし、親友・菱形窓は「潮の死には不審な点があり、他殺の可能性がある」と慎平に告げる。翌日、近隣の一家が突如として全員消えてしまう事件が発生。時を同じくして、慎平はある不吉な噂を耳にする。「自分にそっくりな“影”を見た者は死ぬ。影に殺される――!」さらに、潮の妹・澪が「お姉ちゃんが亡くなる3日前に影を見た」と言いだして......!?紀淡海峡に浮かぶ夏の小さな離島で、時をかけるSFサスペンスが、今幕を開ける――!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

影絵の世界

オー・エル・エム制作。

幼馴染の小舟潮の訃報を聞き、
故郷和歌山の離島に帰省した網代慎平。
葬儀に参列した慎平は、友人から、
潮には他殺の可能性があると打ち明けられる。
同じ頃、島にはある異変が!?

サスペンスならではの強烈な引き。
{netabare}島には自分と同じ姿の影を見たものは、
死が訪れるという伝承があった。{/netabare}

とにかく今日を生き延びること、
起きた事態を注意深く観察すること。

6話視聴追記。
とある女性の存在により事態は動く。
{netabare}影の見分け方、倒し方、そして目的、
母なる存在と首魁らしきものの正体!?
慎平の右目に宿る時間を複製する力は、
不吉な死の連鎖から人々を救えるのか。{/netabare}

10話~12話視聴追記。
山奥にある菱形医院の旧病棟から、
{netabare}異形のヒルコ像と地下壕への入口を発見。
ここらあたりはホラー色が強めの展開が続く。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}常軌を逸した離島でのひと夏の体験、
予測出来ない展開、死に戻る違った世界線、
一定以上の緊迫感があり楽しませてくれます。{/netabare}

夏祭りの夜、涼やかな余韻があり、
素敵な物語の着地だったように思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 42
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

夏の幻影

【紹介】
離島の3日間を何度も繰り返して事件の真相を追うタイムリープ×ミステリー×ホラー×アクションアニメ
閉ざされた田舎に不気味な言い伝え、他人を信用できない疑心暗鬼に次々起きる不穏な事件・・・ロケーションは「ひぐらしのなく頃に」に似ています

【感想】
すごくきれいに話がまとまっていてテンポが良くてあっという間の2クール、面白かった
夏の日差しの眩しさと温度さえ感じられる魂こもった作画が凄い、
ホラーの不気味さと夏の日差しの温かさと夏の夜の静けさと夏祭りの楽しさ
そういった夏の魅力が強く感じられる夏に見たいアニメ!!

回が進むごとにどんどん後付けで設定が増えていくのと、SFとかタイムリープの設定はあんまりこだわりがなさそうなのは残念だった
あとは、最初本格ミステリーを期待してたのでちょっと期待してたのと違う・・・ってなったけど面白かったのでいいです

絵が綺麗でバトルシーンなどとてもよく動くし、時々「映画か!!」ってなるくらい作画が壮大で凄い場面もありました
最初から面白かったけど中盤からどんどん面白くなって先が気になる展開で目が離せませんでした
{netabare} 最初のループで起きた事件のごく一部だけ見せて、この時何が起きていたんだろう?なんでこの人はこんなことしてるんだろう?って不思議に思ったことが
ループを繰り返すたびに主人公の目を通じて一つ一つ答え合わせされていって、また新しい「これはどういうこと?」が生まれていく感じでどんどん物語に引き込まれました
慎平や仲間達はみんな頭がキレるので起きたことをしっかり整理して考察して頭使って動くし、敵も頭を使って追い詰めてくる
タイムリープも万能じゃなくて、繰り返すほど時間遡行が制限されていくという突き詰められた期限が緊張感を持たせているのも良い
前半はミステリーやホラー・アドベンチャーが強めでしたが後半はアクションが強めで頭脳と異能を駆使した駆け引きがあるバトルが面白かった {/netabare}
前半に引き込まれた人が後半も楽しめるかどうかは、キャラクターや世界観が気に入ったかどうかが分かれ目でしょうか?

【BAD】{netabare}
・キャラデザはモブ感なくキャラが立ってるけど慎平と親しい人以外は掘り下げがないので死んでもあまり喪失感がないかも
・みんな死ぬときはあっさり死ぬしループもので同じキャラが何度も死ぬので死が軽く感じるかな?
・後半のバトルは前半の面白さとは違うので好き嫌い分かれそう
どんどん後付けで設定が増えてきてわけわからなくなってくるし、裏読みの裏読みの裏読みって感じがずっと続く
状況説明で忙しそうでした、これがもうちょっとスッキリしていたらよかったかな?
でも前半でキャラクターに愛着が出てくるので、ちょっと蛇足に思ってもみんな幸せになって欲しいって願いながら見ていました
{/netabare}


【主題歌】
OP星が泳ぐ(マカロニえんぴつ)

夏の暑い日差しがイメージできるような夏らしい良曲ですね、好きです!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 41
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

消える夏の日々

アニメーション制作:オー・エル・エム、
監督:渡辺歩、シリーズ構成:瀬古浩司、
キャラクターデザイン:松元美季、
音楽:岡部啓一、高田龍一、帆足圭吾、
音楽制作協力:MONACA、
原作:田中靖規(集英社ジャンプコミックス刊)

既視感のある作風だ。
誰もが感じていることだろうが、
舞台設定は『ひぐらしのなく頃に』だろうし、
主人公の設定は『あの花』にも通じる。
もちろん、時間遡行は『シュタインズゲート』や
『Re:ゼロから始める異世界生活』。
またスワンプマンのくだりは、
アメリカの哲学者の思考実験ではなく、
『サクラダリセット』を参考にしたのではないか。
そう感じさせるほど、内容にアニメ的な背景が鮮明に映る。
ストーリーは、『寄生獣』を下敷きにしている。
細部の設定や世界観、根幹をなす部分までも
かなりの相似といえるだろう。
謎解きのエピソードの絵で、
漫画『寄生獣』そっくりのシーンもあり、
大きな影響を受けていることは間違いない。

これだけ他作品の「影」を感じさせる作風は、
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』を思い起こさせる。
「観たことがある」感覚は、マイナス感情を抱かせるが、
作品の完成度とは別問題だ。
この作品も『ダーリン・イン・ザ・フランキス』と同じように、
既視感はあっても優れた部分が目立つ。

タイムリープのSF的な辻褄は別にして、
過去作品のマイナス部分を考慮して
作品内の主人公優位性をなくしているのは上手い。
{netabare}例えば、あるときから敵のシデが
ループする慎平とともに記憶を引き継ぐことが
できるようになることや、
ループしたときに戻る場所が少しずつ進んでしまうことなど、{/netabare}
能力に制限をかけているところは、
物語の面白さを増幅させている。

バトル自体は、元々それほど好みではないのだが、
小早川家に踏み込むところや、
ひづるの浜辺の戦いは胸が高鳴った。
緊張感を出すための表現は好みだった。

作品のベースとなっている
慎平と潮のラブストーリーがとても良かった。
慎平は数年前に故郷から離れ、
葬式のために島に戻ってくる。
潮との別れを思い出して、
懐かしい顔や思い出の場所を巡りながら、
事件に巻き込まれていく展開になっている。

{netabare}そんなときに慎平とともに事件の謎を追うのが
死んだはずの潮で、「影」として敵と戦う役目も担う。
影となってもその人自身が持っているものは、
全く失われないことから、
潮は影でありながら、大切な人を優先する思考を持つ。

影の潮の持つ魅力に惹かれる。
謎解きホラー型のストーリーだが、
いちばんのカギとなるのが慎平と潮の関係性だ。
ここの描き方は惹かれた。{/netabare}

しかし、シデがなぜ世界を滅ぼそうと考えたのか
という理由は、相当弱いし、
{netabare}何百年も生きてきた人間が辿り着く思考ではないように思う。
リアリティを感じないし、
共感することができなかった。
何百年も生きてきたということは、
それだけ多くの人々と関りがあったはずだし、
感情を動かされた知り合いの「死」というのも
間近で見てきたはずだ。{/netabare}
その上で、たったあれだけの理由で
世界を終わらせることを選択する思考は、
あまりにも短絡的で説得力がないと言わざるを得ない。
同じ展開にするにしても、もうひとつかふたつ、
重要なエピソードが必要だと思う。

OPとEDの音楽が心に残る。
前期OPのマカロニえんぴつ『星が泳ぐ』は、
重厚なサウンドが特徴のロックで作品の謎を表す歌詞が
とても印象的だし、cadodeの『回夏』は、
ミステリアスな雰囲気でEDにふさわしい。
1話の終了時にこのEDが響くと、
謎めいた余韻を残すようで心地よかった。
後期OPの亜咲花『夏夢ノイジー』は、
敵との戦いやスピード感のある楽曲で
文句のつけようがない。
EDのりりあ。『失恋ソング沢山聴いて 泣いてばかりの私はもう。』は、
作品のラストも思わせる叙情的ともいえる曲。
ただ、この曲を聴いてラストを想像すると、
見事にすかされてしまったというのが正直なところ。
それにしても2期分で、これだけハズレの全くない曲を
揃えたのもあまり記憶にないほどで、
毎回音楽を聴くのが楽しみだった。

シデの感情の推移をもう少し丁寧に描ければ、
完璧とも思える優れた作品。
最終回まで息をつかせぬ展開で、
もう二度と戻らないひと夏の日々を堪能させてくれた。
(2023年1月9日初投稿)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 37

89.8 2 サスペンスで相棒なアニメランキング2位
ルパン三世 カリオストロの城(アニメ映画)

1979年12月15日
★★★★★ 4.2 (1246)
8094人が棚に入れました
人口三千五百、世界一ちっぽけなカリオストロ公国の田舎道をボロ車でドライブしていたルパンと次元はクラリスという美女を助けた。彼女はカリオストロ公国・大公家に残された最後の娘で、カリオストロ伯爵は彼女を強制的に妻に迎え、公国の権力をひとり占めにしようと狙っていた。クラリスはルパンに助けられたが、再度捕えられてしまう。

声優・キャラクター
山田康雄、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗、石田太郎、島本須美
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

IT'S SHOWTIME

宮崎駿監督作品。

世界の大泥棒ルパン三世と次元大介。
モナコの国営カジノ襲撃に成功し、
大金を手に入れるもそれはゴート札と呼ばれる、
史上最も精巧な出来を誇る偽札だった。
次の標的は決まった、カリオストロ公国への潜入。
ゴート札の謎を解き明かせ。

アニメ史に残る作品である。
ワクワクして、ドキドキして、
そして切なく感動的で心躍る有名な終幕のセリフ。
大人のエンターテイメント、
今でも色褪せない傑作でしょう。

冒頭のカーチェイス、
そしてカリオストロ城からの王女誘拐。
卓越したアニメ技術で見せる躍動感。
これぞ宮崎駿演出の真骨頂、
ほんと今の技術で見たいですね。

若かりしルパンの失敗、
{netabare}傷を負って横たわる泥棒に、
差し出されたコップ一杯の水。
無垢なる少女との出逢い。{/netabare}
水の記憶、いつの日かその恩に報いる。

軽快なオープニング、
たった3行でわかるルパン三世。
追われる女と、追う黒服の男たち。

次元「どっちにつく?」
ルパン「女」
次元「だろうな」

ルパン、最高の男だ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 69

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

宮崎駿版ルパン三世。何度でも見たくなる爽やかなエンディングです。

もう何度観たことだろう。
何度観ても名作だという思いを新たにします。
冒頭からのカーチェイスからエキサイティング。
全編を貫くスピード感は、これぞまさにアニメーションです。

ルパン三世ものの中では、異質な存在。
それもそのはず、宮崎駿脚本・監督だからです。
作画の雰囲気は、宮崎アニメそのもの。
まろやかなルパン三世となっています。

ヒロインクラリスが健気でやさしく、ルパンを思う気持ちは炎の如し。
ルパンは熱い情熱と冷静な判断力を兼ね備え、確固たる信念で行動します。
泥棒とは言え、ルパンは正統派ヒーローです。
また、次元、五右衛門、不二子、それに銭形警部もいい仕事をしています。
つまり、みんなカッコイイのです。

エンディングの銭型警部の言葉は名言ですね。
一陣の疾風が駆け抜けたような爽やか余韻に浸らせてくれます。

主題歌「炎のたからもの」は物悲しく感動的な美しい曲。
ルパンとクラリスとの邂逅・再会等の感動シーンに4回も用いられています。
その絶妙なタイミングは、何回観てもいいものです。
名作と言われる所以ですね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 62
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高に好きなルパン

<2020/11/20 追記>
また金曜ロードショー
そしてまた観てしまう 笑

<2020/7/16 初投稿>
1979年公開のアニメ映画です。
・・・超々有名作の超名作。

宮崎アニメで好きな作品を挙げると
「天空の城ラピュタ」
「風の谷のナウシカ」
そして本作「ルパン三世 カリオストロの城」
この三作はアニメ映画としては別格だと思っています。

さらに言えば数あるルパンアニメの中でもぶっちぎりで圧倒的に本作が一番好き。

初めて見たのはたぶん1980年代のテレビ。
見る前までの印象は
「カリオストロ?あれ?本家アルセーヌ・ルパンの『カリオストロ伯爵夫人』に寄せてきたのか?」
「緑ジャケルパン!絵ヅラ的にはこちらの方が好きかな」
ぐらいのものでしたが。

いざ見てみると
・・・目が釘付けになりました。
最初から最後まで。
最高に楽しく、最高にハラハラドキドキ、そして最高に感動できる作品。

ルパンの肩の力がよい感じに抜けた渋いカッコよさも。
次元の最高な相棒っぷりも
五右衛門のここぞという時の秘密兵器っぷりも
峰不二子の曲者なのに嫌みのない、いい女っぷりも
銭形警部の不器用で実直な男っぷりも
クラリスの嫋やかなにのに芯は強い宮崎ヒロインっぷりも
カリオストロ伯爵のいっそ爽やかなまでの{netabare}悪役っぷり{/netabare}も

主題歌「炎のたからもの」も、
主題歌をアレンジしたせつないBGMも
両切りのシケモクに爪楊枝刺して最後まで吸う「次元タバコ」も
スーパーチャージャー積んだフィアットのありえないまでの爆走も
銭形警部with埼玉県警のカップヌードルも
五右衛門の三度笠も
不二子のバイクやハングライダーも
カリオストロ伯爵の半熟ゆで卵の食べ方も
ジョドー率いる「影」の「カサカサカサカサ・・・」も
ミートボール入り超大盛りパスタも
城の塔の上の「あの」アクションも
あの時計塔のシーンも。

次元の「どっちにつく?(ニヤリ)」も
不二子の{netabare}「まさか。捨・て・た・の」{/netabare}も
五右衛門の{netabare}「・・・可憐だ・・・(敵陣に飛び込み)今宵の斬鉄剣は一味違うぞ!」{/netabare}も
クラリスの{netabare}「泥棒はまだ出来ないけど、きっとおぼえます」{/netabare}も
カリオストロ伯爵の{netabare}「どこまで行くのかな?クーラーリースー」{/netabare}も
銭形警部の定番「いや。奴はとんでもないもの(以下略)」も
ルパンの{netabare}「今はこれが精いっぱい」{/netabare}も{netabare}「俺みたいに薄汚れちゃいけないんだよ」{/netabare}も
園丁のおじいさんの「なんと気持ちの良い連中だろう」も

好きなところ上げたらキリがございません。

本作はテレビシリーズ「ルパン三世 1stシリーズ」「2ndシリーズ」そして映画「ルパンVS複製人間」の次に世に送り出されたルパン三世のアニメ作品。
宮崎駿氏の初監督作品。
しかも宮崎監督、半年で作り上げたとかなんとか。
・・・マジか(/・ω・)/

物語は「ルパン三世と囚われのお姫様」
そういう意味では「未来少年コナン」や「天空の城ラピュタ」と近い構図ですね。

本作を見たことがない方は是非一度ご覧ください。
アニメファンなら無論のこと、普段はアニメ見ないという方にもおすすめです!!!



ところで本作が200個目のレビューとなりました。
先日「月刊少女野崎くん」のレビュー書く際に、自分が書いたラブコメレビューを探してたら、野崎くんが199作目なのに気が付いてびっくり。
200作目はせっかくなのでまだ書いてない名作のレビューをと思い立ち、アニメ史に残る本作をとなった次第です。

あにこれ始めて約3年で全部文章付きで200作品レビューってことは、週1以上の結構なペースってことで自分でも驚いてます。
堪え性のない自分がよくここまで書いたな、と。
これもレビューを読んでくださる方がいるから。
こんな拙いレビューを読んでいただき、さらにはサンキューまでいただいたり、本当にありがとうございます。

この場を借りて深くお礼申し上げます。。

そして、これからものんびり続けていきたいと思いますのであらためてよろしくお願いします。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 58

72.8 3 サスペンスで相棒なアニメランキング3位
UN-GO(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1142)
6621人が棚に入れました
“終戦”を迎えたばかりの未来の東京。そこでは、探偵業が流行らなくなった代わりに、メディア王・海勝麟六が膨大な情報量と優れた頭脳を生かして、幾多の難事件を解決していた。しかし、実は麟六の推理には裏があり、それをあぶり出すのが、「最後の名探偵」を自称する結城新十郎と、その相棒・因果。世間からは、「敗戦探偵」と言われているが、それでも2人は力を合わせて、様々な難事件の解決に挑むのだった。

声優・キャラクター
勝地涼、豊崎愛生、山本希望、本田貴子、入野自由、三木眞一郎

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

劇場版ありきの本編ですね(^_^;)

■「UN-GO」ってどんなアニメなの(゚∇゚ ;)!?
坂口安吾の「明治開化 安吾捕物帳」という探偵物のストーリーを近未来的にアレンジしたオリジナルストーリーなのですね♪
タイトルに「UN-GO」って付けている事からも、坂口安吾の作品を題材したのがこの作品の最大の売りなのでしょうね( `ー´)ノ
ところで「坂口安吾」を知っている人はどれだけいるのでしょうか?
この作品を知るにはまず「坂口安吾」を知るべきではないかと思うのです♪
ということでちょっとだけ勉強してみましょうね♪
 
【坂口安吾】
昭和初期に活躍した小説家の一人で小説界の異端児的な一人なのです♪
既成文学に異を唱え、戯作復古を思想とした無頼派と呼ばれた小説家の第一人者。
まぁ簡単に言っちゃえば、お堅い文学が評価される世の中に、江戸時代に流行った「洒落本(エロ本)、滑稽本(漫画)、談義本(ラノベ)、人情本(恋愛小説)、読本(小説)、草双紙(絵本)」といった誰もが楽しめるお気楽な書物がもっと評価されてもいいでしょって言い張った個性的な人なのです♪
無頼派で有名な小説家と言えばあの人間失格や走れメロスで有名な「太宰治」もそうなのですよ♪
 
※注意※
()の中は現代風に解り易くする為にσ(^_^)アタシ的ニュアンスで適当に当てはめてみただけなので、本来の意味とはちょっと違うのであしからずなのです(o*。_。)oペコッ
 
そんな「坂口安吾」の作品はもう著作権が切れているので無料でネットで読むことが出来るのです。
もし興味のある方は、下記のURLにてご覧になってみてくださいね♪
きっと本作品の作風と坂口安吾の魂の叫びが読み取れると思いますよ(゚ロ゚;)エェッ!?
・明治開化 安吾捕物帳
 http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43204.html
・堕落論
 http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42620_21407.html
 
 
■「UN-GO」と出逢った日の日記m( ̄○ ̄)mアーン♪ε=ε=ヘ(;゚∇゚)ノ ゴーゴー♪
本作品のホームページには「本格探偵ストーリー」とハッキリ書いちゃってましたけど、正直原作自体が「本格」推理小説って言うわけではないので、自分で首絞めちゃってますねってちょっとだけ思っちゃいました・・・( ´△`)アァ-
原作と同様のパターンを用いているならば、名探偵の「結城 新十郎」と「海勝 麟六」と「虎山 泉」の掛け合いがこの作品の面白さになっていくのかなって思っているのですけど・・・
1話を見た印象では、推理じたいは捻りがなくって簡単に犯人が解るようなものでした。
近未来的にアレンジしたのが・・・一秒で着れちゃう洋風ドレスw
しかも推理に関わっているなんてね・・・(。・w・。 ) ププッ
まぁそれは良いとしても、人一人死んでるのに緊迫感がなさ過ぎなんですよぉシーー( ̄、 ̄*)ーーン
しかも騒いでいるのが奥さんだけなんですもん・・・(A゚∇゚)ハテッ?ナゼナノ?
推理ものとして楽しく見ていくにはちょっと辛い内容かもしれませね!
それにGOSICKの様な恋愛や家族愛に発展していくようには思えないので、どこに面白さを求めればよいのか1話だけではちょっと見えなかったのです。。。o(゚^ ゚)ウーン
 
ただ、結城 新十郎と海勝 麟六との関係がどうなっていくのか、そこに不思議な「因果」という探偵助手がどこまでストーリーを盛り上げてくれるのか、麟六の娘である梨江がどこまで物語をかき回してくれるのか、そんなところに注目しながら少し様子を見てみようと思っています♪
 
 
■個人的に注目していたキャストφ(^∇^ )
因果(声:豊崎愛生)
 あきちゃんはやっぱり「けいおん!」の唯ってイメージが強いのですけど、かなり器用な声優さんです
 ね♪
 本作品でも彼女の声優としての幅の広さを感じることが出来ましたよ(*^^)

風守(声:松本まりか)
 松本まりかさんは最初全然わからなかったのですけど、女優からナレーターまで幅広く活躍していた
 人なんですね♪それとFF X でリュック役の人でもあったのです!
 FFシリーズで唯一プレイした事のあったのが「X、X-2」だったので懐かしいです♪
 
海勝 梨江(声:山本希望)
 のぞふぃすの事を知るきっかけは「僕は友達が少ない」で幸村役の声を担当していたからでした♪
 幸村役では声のトーンを落とした役で、セリフも少なかったのですけど、梨江役ではとっても頑張って
 ましたね!
 まだアドリブ等はなさそうな感じでしたけど、面白い子は嫌いではないので今後も応援したいです
 (*^_^*)(かなり天然っ子みたいなのでw)

 
■総評
結城新十郎と海勝麟六のそれぞれの因果の軌跡を描いた本作品は、決して交わることのない新十郎と麟六の理念を数々の事件を題材に表現してきた作品だと思うのです!
それは坂口安吾の原作「明治開化 安吾捕物帳」の世界観をトレースして、舞台背景を現代風にアレンジするという挑戦は風守というキャラと今話題になっているクラウドコンピューティングなどの言葉が出きたりして観ているうちに馴染んでいく感じでしたね♪

ストーリーの方も前半はなかなか波に乗れない感じでしたけど、中盤から後半にかけては面白かったですね♪
「UN-GO」にはTV放送と並行して劇場版「episode:0」が上映されるというノイタミナの営利主義的戦略に翻弄された感じがしました!
その問題の劇場版なのですけど、ズバリ見ないとダメですねwつД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
TV版だけですと、別天王と因果などがただの不思議なキャラで終わってしまうのです♪
最終話に新十郎が麟六の娘の梨江に、因果との関係を話し始めた所で終わってしまうのですけど、その話こそが劇場版で描かれたとっても大事なエピソードなのですΣ(^∇^;)えぇ~
「UN-GO」の楽しみ方がイマイチわかりづらいなぁって思う方は劇場版から観ると本編もかなり楽しく見れるんじゃないでしょうか?
逆に、記憶力が良い方であれば、本編を見終わったあとに劇場版を観るとなるほどそういう事だったのかぁっていう気分を味わえると思いますよ♪

この「UN-GO」って作品をどんな視点から視聴するかによって大きく評価がわかれそうなきがしますね!
σ(・・*)アタシは劇場版も観ていたので、結城新十郎の『死生観』からの正義と、海勝麟六の『合理主義』からの正義の掛け合いがとっても面白かったなぁって感じました♪
萌えや笑いなどは一切ないのですけど、登場人物の生き様を描いた作品をたまに観るのも良いもんですねo(*^▽^*)o~♪


■MUSIC♫
OP曲『How to go』
 【編曲】江口亮【作詞・作曲・歌】School Food Punishment
 キタ━(゚∀゚)━!わたしの大好きなスクパニの7thシングルナンバー♪
 「東のエデン」で出逢い、Album「amp-reflection」で虜になりました(*^^)v
 変拍子・転調など、技巧的で複雑な曲構成が特徴的で、その中でシンセサイザーなどの電子音楽が
 メロディーを引っ張っていて疾走感と心地よさを引き出しているんですよね♪
 そんなところからもプログレやエレクトロニカの要素が強いバンドって言われているんですよ(^▽^)/
 また、前に出すぎない控えめで柔らかいボーカルが音楽に調和していて楽器の一つという役割を
 担っていたりとポストロックっぽさも感じられて、今の時代にあった中性的で柔軟な世界観をもった
 バンドって言えるんじゃないのかな(^ー^* )フフ♪
 アレンジャーの江口亮さんは「いきものがたり」の曲作りに携わっていて、センスの良さが光ります
 ( ̄ー☆キラリーン
 聴けば聴くほど良さがわかってくるスクパニの曲は今後も長いお付き合いになりそうです♫

ED曲『Fantasy』
 【作詞・作曲・歌】LAMA
 元SUPERCARと元NUMBER GIRLのメンバーが作ったバンドの2ndシングルですね♪
 ファーストシングルは「NO.6」のOP曲でしたね!
 スクパニと同じくエレクトロニカの流れを汲んだバンドなのですけど、UN-GOの世界観らしく近代的な
 電子音とレトロなピアノの音色を融合した優雅な曲調がアンダーグラウンドな雰囲気で前作よりも
 オルタナティブ・ロックっぽいですね♪

2011.10.16・第一の手記
2011.12.30・第二の手記(追記:■個人的に注目していたキャスト、■総評)
2012.01.11・第三の手記(追記:■MUSIC)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 72

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

aftermath of a hazily-defined war

本格的な探偵ストーリーを期待したら、がっかりすると思われます。
ひとつだけ質問に答えさせる能力の因果(いんが)や別天王(べってんのう)など、人にあらざる特殊能力をもったキャラや、最新テクノロジーを象徴するような知性を持ったプログラムである風守(かざもり)のような存在は、事件のトリック云々を考えるようなミステリーとしては反則ですね。

敗戦が一般大衆の心のなかに、多かれ少なかれ影を落としている時代。
終戦間もない近未来の東京を舞台に、情報操作が渦巻くなかで、因果や風守と共に事件に隠された人の心の奥底にある真実を暴く、主人公の探偵、結城新十郎(ゆうきしんじゅうろう)を中心とした人間模様を描いた物語で、真実の本質や意味について問題を投げかける社会的なテーマを扱った作品です。

作中で事件が解決すると、メディア王、海勝麟六(かいしょうりんろく)が用意した美しい結末が報道され、世間に知られた真実として認識されます。これは人の言葉を現実にする別天王の能力と重なるようであり、終戦直後という価値観の転換期においては、都合の良い真実をつくりだし世に伝える事がメディアの報道のあり方として必要だったのかもしれません。

今はネットで簡単に情報が手に入りますが、本当に真実なのかは簡単には確かめられません。
それに自分の眼で確かめて真実だと感じても、他の人から見れば、関わり方や視点によっては真実とは言い切れない事もあるでしょう。正しい情報を伝えることが、社会不安やパニックを引き起こす事を懸念して、隠蔽工作も横行しています。ニュースとして伝えられたものが、誰にとって都合良く料理されているのか、考えた方が良いのかもしれませんね。

主人公と因果の出会いなど物語の核心部分は、映画版の「UN-GO episode:0 因果論」で視聴することが出来ますが、時系列は逆になりますが、本編をある程度楽しんでからの視聴をお薦めします。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 51

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

敗戦探偵

今作を評価できる人はステマに流されてない、みたいな風潮がありますよね
実際異質なオーラを放つ、当たりなアニメだったと思いますが


始まる前はウンコ、ウンコと呼ばれ、始まった後でもウンコ、ウンコと呼ばれてましたけど
内容は非常に濃くて、よくこの情報量を1話分に詰め込み消化できていたものだと感心できる質アニメでしたね
雰囲気もオサレで、性別世代間問わず親しまれそうな感じの作品に対する印象があります
偽りの世界で真実を求めてもがく、強いメッセージ性を感じます作品でした
ジャンルを推理アニメとしながら、質問したら絶対に答えなければいけないというチートキャラがいる時点で推理もへったくれもないですよね
因果が”お前が犯人か?”と聞いて回れば物語が終わりますから
5話から本格登場の風守も情報収集や機械操作でチートに磨きが掛かってますからね
新十郎御一行はおそらく向かうところ敵なしの探偵でしょう
それに加え別天王の登場でもうなんでもありになってしまって、これをミステリーものとして見るにはちょっと無理有るかも知れませんw

坂口安吾のUNGOなんですね、明治を近未来に移したフィクションとあって、1話の初音ミクコスに始まり、現代的な小ネタが多々出て来て、世界観には引き込まれるものがありました
OPの初めに表れるイントロダクション、あの文字読むの結構きついですよね、12話になってやっと全部読み切りました
監督・水島精二氏と脚本・會川昇氏の黄金コンビ再来、制作はボンズです
ボンズ御用達の著名原画師が多数参加してて、ちょいちょい良い作画を見せてくれます
この局はノイタミナだけやってろと言われているのもよく理解できる、極めて秀逸なアニメーションでした
そういえば、「東京マグニチュード8.0」でも揺らがなかったフジ本社が爆発してしましたねw

豊崎さんだったんですね、因果の声優、初め見た時は全然分かりませんでした、スフィアは劇場版含めて全員出演しています
新十郎の声優は、俳優の勝地涼さん
それとなくカイジっぽく聞こえます、本業じゃない人起用ということで、こういう感じの演技になるのがお決まりなんでしょうかね
とりあえずまぁ、声優が豪華な人が犯人!というわけにはいきませんが、脇声優はベテランから新人まで幅広いキャスチング
古谷徹さんや國府田マリ子さんのキャラ声を久しぶりに聴いた気がします
この声の人聞いたことあるような?と思える、声優ファンなら結構楽しめる布陣のアニメです

OP「How to go/School Food Punishment」もED「Fantasy/LAMA」もどちらもカッコイイ、COOLゥ、COOLッ!
視聴意欲をわさわさと掻き立てる、躍動感と重量感の入り混じるアニメーションと曲です
OPの文字アップも雰囲気を醸し出しててカッコイイですよね
調子の悪いスピーカーみたいな、ツダダダダダとかいう音のするクラシックなBGMもそれを引き立ててます
2話の夜長姫のブルーライト横浜♪が耳から離れない今日この頃、音楽性はなかなかに高い作品だったと思えます

因果きゅんが可愛い、因果きゅんが、可愛いんです
なんかこう、そばにいるだけで幸せになれそうな感じの子ですよね、ですよね?
大因果も良いと思いますが、原色の倉田由子の方は越えられないかなというのが個人的印象
物語に合わさった淡泊な絵柄のキャラデザなんで、萌えとかブヒとかって感じじゃないんですけど、魅力的な女性キャラが多数出て来てた気がします


公式サイトにある、EDに出てくるパスを入力すると見れる”虎山レポート”なるものがありまして
今作気に入ってた人でまだ見てない人は公式サイト覗いてみてはいかがでしょう
なんでも、泉ちゃんが暴走してた7話の”虎山?レポート”がとても面白いと友達から聞いて
ということで、私も早速見て来ようと思います

投稿 : 2024/04/13
♥ : 40

75.0 4 サスペンスで相棒なアニメランキング4位
PSYCHO-PASS サイコパス 3(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (439)
2194人が棚に入れました
「正義」は、新たな世界を切り開く。 魂を数値化する巨大監視ネットワーク・シビュラシステムが人々の治安を維持している近未来。シビュラシステムの導入後、日本は海外との交流を断ち、長らく事実上の鎖国状態にあった。2120年、開国政策により変革の刻が迫ろうとしている。変わりゆく世界で、犯罪に関する数値〈犯罪係数〉を測定する銃〈ドミネーター〉を持つ刑事たちは、犯罪を犯す前の〈潜在犯〉を追う。

声優・キャラクター
梶裕貴、中村悠一、櫻井孝宏、大塚明夫、諏訪部順一、名塚佳織、沢城みゆき、佐倉綾音、日髙のり子、宮野真守、中博史、田中敦子、日笠陽子、森川智之、堀内賢雄、矢作紗友里、関智一、野島健児、東地宏樹、伊藤静、本田貴子、花澤香菜
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

看板だけでいつまで商売できるだろうか

やらかしたかもしれない

こうであろうと頭の中にストックされてる情報と大なり小なりズレが生じております。

“観るべきなにかしらをスルーしてないだろうか?”
“これまで観てきた本編の重要箇所を見落としてないだろうか?”

なお当方の視聴遍歴は以下

・PSYCHO-PASS1期(全22話)
・PSYCHO-PASS2期(全11話)
・劇場版PSYCHO-PASS(劇場版)

感じたズレはこちら↓

{netabare}・いつのまに霜月が課長になっとる?
・いつのまに常守が収監されとる?
・移民て何?鎖国政策とってたと思ってたのに
・外務省とは新たなプレイヤーですね
・六合塚さん執行官じゃないのかい?{/netabare}

不安になりました。例えるとしたら、交差点で「青色=渡れる」と覚えてたのが「そこ青じゃなくて紫だよ」と指摘されたような戸惑いがあって、人物や組織相関の修正を強いられます。
なお3連作『Sinners of the System』と1期の新編集版は未視聴です。
すんなり入れた方は無問題として前提や前後関係の把握に時間とられちゃったのは私だけではないかもしれませんね。
実際は見落としというより3期で初披露の“変化”だったみたいです。


で、この事案。
良いのか悪いのかシリーズものの整合性を保とう、みたいな配慮は希薄なのかなと思ってしまいました。プロセスを端折り過ぎという意味でですね。

 『シビュラに支配された超管理社会』

この強烈な設定さえあれば脚本はわりと自由にやりましょう!が見え隠れする3期でした。餃子の王将が各店舗オリジナルメニューを認めてるようなもんですかね。
2期で提示された“集団的サイコパスの是認”を受けて次どうか?が繰り広げられるのだろうと密かに予想してたものですが、全くといっていいほどそれが無かったため、さらにその思いが強くなるわけです。

一見否定的な見方しかできなさそうですが、良く出来た設定を活かしていろいろ試すことが出来てるとも言えます。今回でいえばメンタリストというかサイコメトラーみたいな主人公の投入がそうでしょう。少なくともTVシリーズの主人公が1期から3期までで各々違いますもんね。

・TVドラマを意識した1時間の各話構成
・魅力的なキャラが織りなす群像劇
・とはいえ1期2期の旧作にも配慮はしてる

これはこれで有象無象の凡作の海の中では魅力的に映る作品のひとつ。
なんだかなぁと悶々とするところはあっても小言は期待の裏返しみたいなもんでしょう。もっとオイラを楽しませてくれ!



そしてレビューはこれでおしまい。作品が極めて中途半端に終わっているので評価しようがないため。

{netabare}いわば起承転結の転で終了。1時間枠実質16話分の尺を取りながら一応の区切りをつけて続編は劇場で!というわけではなく、完全に途中でぶった切っているので不満が残ります。{/netabare}

{netabare}『彼方のアストラ』のように放送中の1時間枠を効果的に使っていたり、
『鬼滅の刃』のように区切りをつけた上での劇場版誘導なら見える景色も違ったろうにこれだと好感度ダダ下がりです。{/netabare}


それにそろそろ“免罪体質”だけで乗り切るにはつらいかもよん。
類似のアニメ作品もないですし、設定を活かしながらキャラを入れ替えて『相棒』みたいなご長寿シリーズを担ってほしいなと期待はしてるんです。
せめてシビュラ前夜的な設定の『絶対零度』よろしく第4シーズンくらいまではいってほしいですね。


いつの日か某課長が常守おばあの落とし前をつけるその日まで、しっかり視聴を続けるつもりです。

・・・結局、、観るということです。やれやれ…



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

------


2020.01.08 初稿
2020.07.31 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 54
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

亡霊的キュビズム

ProductionI.G制作、SF×サスペンス。

豪華な布陣は劇場版の水準であろう。
集大成を目指す制作陣の意気込みを感じる。

新人執行官アラタはメンタルトレースなる、
高度な共感特殊能力を持ち犯罪者を追撃する。
彼の正義は新たな世界を切り開くのか!?
{netabare}大勢が加担し、誰も罪の意識がない、
詐欺的な犯罪では色相が曇らないという。
メンタルハザードと跋扈する街の魑魅魍魎、
見えざる巨悪との戦いが開幕した。{/netabare}

5話視聴追記。
物語に厚みが増し俯瞰的な視点が必要になる。
{netabare}ビフロストのコングレスマンの真意は!?
シビュラに反旗を翻す構造主義者なのだろうか。{/netabare}

最終話視聴追記。
事件はさらに複雑化し社会の暗部が露呈する。
それぞれが幾多の動機に支えられ命を削り合う。
{netabare}殺意なき殺人の連鎖、差別を生む社会への告発、
重厚なシナリオが緻密な絵で描かれている。
黒幕であろうビフロストの謎や、
過去の因縁が劇場版に持ち込まれ、
ここだけは残念な結果に終わりました。{/netabare}

入り組んだ複数の視点、正義の解体、
{netabare}最終話のタイトルは「CUBISM」である。{/netabare}
ここに全てが集約されている。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 47
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

より刑事ドラマ寄りに最適化された3期目

【物語 3.5点】
TVアニメ2期で刑事ドラマ風の路線へ傾倒していった感のある本シリーズ。
3期では実写連続刑事ドラマでも多い1時間枠になり、傾向はさらに顕著に。

22世紀鎖国日本というSF要素も“開国”により後退。
外国人労働者を認知、受け入れ拡大に舵を切った
現代日本にタイムリーなネタも提供する。
その他、{netabare}宗教と政治と都知事選、アスリートとドーピングなど。{/netabare}

グローバル世界とつながり、罪をもゲーム化して希釈し、
無自覚化する21世紀型の巨悪も息を吹き返す。
その権化たる「ビブロスト」と公安局刑事課一係らとの対峙がメインストーリーの軸。

一方で、この状況に対する「シビュラシステム」の真意は語られず……
というよりシビュラ中枢には、今回ほぼ出番がない。

世相を反映した一つ一つの事件を解決していくうち、
裏で蠢く巨大な陰謀が姿を見せていくシリーズ構成も連続刑事ドラマ風。
そして、{netabare}巨悪との対決は劇場版で!という伝統の投げ技まで決まるw{/netabare}


【作画 4.5点】
上々。道中、人物に謎の輪郭変動?はあったものの、
概ねCGもバランス良く交えて22世紀日本を再現。

見所は1時間枠になり長尺化したアクションシーン。
警棒、締め技なども乱れ飛ぶバーリトゥードでエンタメ性十分。


【キャラ 4.0点】
“メンタルトレース”により事件対象者になり切り捜査を進展させる監視官・灼(あらた)。
ロシア系帰化移民として開国日本の縮図も体現する炯(けい)。二人の新バディコンビが軸。

灼は能力者同然の“特A級メンタリスト"であり、
さらに{netabare}免罪体質者{/netabare}でもあり、
必ずしもドミネーターの執行判定に従わない言動も含めて、
シビュラをSF設定もろともスクラップにしかねない危険な主人公。
にも関わらず彼を監視官にしたシビュラの意図も現状見えず……。
旧来からのファンにとっては不安要素になり得る。

そこへ溜飲を下げさせるように登場する朱(あかね)や狡噛(こうがみ)らの旧メンバー。
ズルいよ。


私のMVPは自称エースから中間管理職へクラスアップ?した霜月課長。
口は悪いが、情は厚い。24歳にして、息子たちを叱咤し見守るおっかさん風の人当たり。
歯ぎしりが聞こえてきそうな、伏魔殿・外務省との交渉などにも感じる名物上司の可能性。


【声優 4.0点】
豪華。CV.梶裕 貴さん&中村 悠一さん演じる新コンビは
公安局の同僚である以上に幼馴染み。
人物設定を理解した役者により、異なる性格の相互理解も含めた、
兄弟じみた腐れ縁が滲み出ている。

公安局のオッサン成分もCV.大塚 明夫さんの執行官が新たに供給され、
哀愁溢れる境遇の吐露を通じてシビュラ社会に毒を浴びせる。


一方の黒幕の方も、
{netabare}CV.宮野 真守さん演じる気鋭の新“コングレスマン”が、
CV.中 博史さんの老紳士やCV.田中 敦子さんらベテラン陣に挑む。{/netabare}
こちらも世代間抗争含めた?不穏なムードを醸して上質。


【音楽 4.0点】
BGMは引き続き菅野 祐悟氏が担当。
メインテーマはバイオリン属よりギターを強調したアレンジで
刑事ならではのアクション&執行シーンで威力を発揮。

OPのWho-ya Extendedの「Q-vism」がスタイリッシュなロックサウンドの中に
監視社会下の葛藤を込める。
新人の主題歌抜擢自体も、主役一新の制作方針と合致。

EDはCö shu Nie(コシュニエ)の「bullet」。
表現力豊かな女性ボーカルがゲーム感覚で罪を重ねる黒幕を
運命を切り開く意志を込めた銃弾で狙撃。


【感想】
『PSYCHO-PASS』はシリーズを重ねるにつれ、
時系列は22世紀の先へ進んでいるのですが、SF要素の後退によるものなのか、
段々、21世紀に巻き戻っている感じが、私にはどうしてもしてしまいます。

現代日本が直面する課題も貪欲に取り込んで、
本作では鎖国設定まで捨てて、タイムリーヒットを狙うのは良いのですが、
これ別に22世紀じゃなくても出来るネタなのでは?と捻くれた私は感じてしまうのです。


今後はどうかシビュラさんにも、もっとお出まし頂き、
もう少しSFとしての矜持も見せて欲しい。

22世紀でも何故か健在だったタピオカ(笑)を眺めながら、
未来を夢見る私なのでした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 32

62.5 5 サスペンスで相棒なアニメランキング5位
バチカン奇跡調査官(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (189)
821人が棚に入れました
美貌の天才科学者にして真理究明の申し子・平賀と古文書・暗号解読のエキスパート・ロベルトという若き天才神父コンビが、バチカンに寄せられる奇跡の申告を調査し真偽を確かめる“奇跡調査官”として、 世界中の謎や事件に挑みます!

声優・キャラクター
岡本信彦、諏訪部順一、江原正士、斉藤壮馬、遊佐浩二、安元洋貴、代永翼
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「聖職者と呼ばれていても、現実はこんなもの」ってことが言いたのかな?

原作未読。

最初に「この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等はすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。」と、断りを入れないといけないほど、とある宗教団体をイメージさせる作品。
このレビューも、あくまでも”この作品に対する”レビューですから・・・。
とある宗教団体に対する批判ではありませんからね!(笑)

【物語の構成】
1 第1話から第4話
2 第5話
3 第6話から第8話
4 第9話から第11話
5 第12話
の5つの物語で構成されている。

このうち、1、3、4の物語はバチカン奇跡調査官の平賀とロベルトによって{netabare}否定されている。
むしろ、陰に潜む陰謀まで明かされている。
もはやこれは、宗教団体ではなく犯罪集団の物語だ。{/netabare}

2の物語は、平賀が本人から直接聞いた話。
{netabare}平賀は「真実の話」と結論している。
ただ、私には戯言にしか見えなかった。
平賀もローレンも「あらゆる資料を調査した」と言ったが、過去の資料に矛盾が無いのは当然だ。
そもそも、調べようにも資料自体が存在しないような話が多かった。{/netabare}

5に話に至っては、{netabare}単なる偶然が重なったとしか思えない。{/netabare}

【聖なる奇跡】
そもそも、「聖なる奇跡」なんて命名して特別扱いをするから、こんな不正が発生する。

『自分だけ(もしくは自分たちだけ)は特別な存在である』と認められたい『承認欲求』に打ち勝てない者。
私利私欲のために、犯罪にまで手を染める極悪人。

「聖職者と呼ばれていても、現実にはこんなもの」人間の醜さを描いた物語。

【バチカン奇跡調査官・平賀とロベルト】
正直11話までは、この物語の中で唯一、まともな人間だと思っていた。
ただし、この感想は12話で覆された。
{netabare}
平賀とロベルトも、自分の事、自分の身内の事となると、『単なる偶然』=『聖なる奇跡』と呼びたいらしい。
ただし、この二人はバチカンに申請しなかっただけマシ。{/netabare}

【最後に】
ミステリーと呼ぶには少し物足りない作品かな?

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

種も仕掛けもあるのかないのか

原作未読 全12話

「奇跡の申告」を元にバチカンから派遣された神父で奇跡調査官の2人の活躍を描くミステリーホラー作品です。

世界の教会が舞台で、1エピソードにつき4話・1話・3話・3話・1話と5エピソードで構成されていました。

奇跡や奇跡に伴う殺人事件の謎を解くというお話です。殺され方も酷いですね。

作画も重苦しい雰囲気で、この作品の世界観がよく表現されていました。

ホラーが気にならなければ、謎解き作品が好きな人は観てもいいかもしれませんね。

OPはSCREEN mode、EDは奇跡調査官の一人、平賀・ヨゼフ・庚(ひらが・ヨゼフ・こう)を演じている岡本信彦さんが歌っています。

最後に、エンディングの終わりに奇跡調査官の2人の会話で終わるのですが、中には恋人同士の会話みたいな感じのところがありましたねw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

それは、奇跡か呪いか犯罪か。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
掲載誌からいって、ジャンルはミステリーホラーかな。(私はホラー苦手ですが)ホラー要素は大して怖くなく、ミステリーの要素が強かったです。

ミステリーとしては中の下ですが、まあ、あまり頭を使わなければ、なんとなく雰囲気でやや漠然とほんのり楽しめましたよw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
天使のような~ 悪魔の笑顔~ この街(世界)に あふれて~いるよ~♪ 挫けそうでも~ 迷いそうでも~ 見つけ出す 必ず 本当の 心(奇跡)を~♪」by 近藤真彦 ミッドナイトシャッフル

っていうアニメです(笑)

奇跡を信じるからこそ、偽奇跡の真実を暴くっていう設定は面白かったかな。ロベルトも平賀も基本は司祭なので、「もしかして本当に奇跡か?」と思っているのは新しかったかな~と。

ミステリーのキモともいえるトリックでしたが、まあ、可もなく不可もなく。

大抵が、謎解きの段階で肩透かしをくらう。一応科学的な根拠を提示してくれますが、それが若干こじつけくさいというか、10回チャレンジしたら1回くらい成功しそうなことが都合よく毎回成功している感じがした。

最後の12話は、特によくわからなかった。いや、作品全体の中ではメチャクチャ重要なエピソードかもしれないけど、如何せん唐突に始まり、唐突に終わったので、視聴後に、頭の上に??????が浮かんでいる状態だった。

最終回の存在意義が、ある意味で一番のミステリーでした(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
キリスト教の世界観をを下敷きにした、ミステリーホラー? なのに、1話の中で解決までもっていけないのは、ここで切られる恐れがありますよ~。

2話目
なんかこう、奇跡が安っぽいかな。

3話目
マリオの件、ジェームズを都合のよい目撃者に仕立てるのは良いとして、マリオが血管症と部分的な記憶障害を引き起こすというのは計算できないわけだから、普通に証言されていればアウトだったわけで。ご都合主義だな~。都合良く証言者が現れるとかw

4話目
ナチスを絡めてくるのね~。証拠ごと燃やすという暴挙&危うく大量殺人w 硫酸かけるくらいなら、普通に銃殺で良かったのでは?

5話目
1000の願いって、例えば、「コップを左に動かして」「コップを右に動かして」って、1000回繰り返したら良いだけじゃない?

6話目
洞窟の中の覆面男、手が白人ってだけで、容疑者が二択になるんじゃ?

7話目
ビックリするから、いきなり叫ばないでほしいw ヘビの毒による幻覚ってこと? 毒蛇に噛まれた場合、口で吸い出すと、感染症のリスクが増したり、幹部への刺激によって血の巡りが早くなり、逆に毒が回ります。犯罪者の予言は、自作自演がデフォ。

8話目
仲違いという、トラップ。予言はこじつけ、というデフォ。ミステリーで、「未知の」を出したら、負け。やや、腐臭。

9話目
首を深く切られたのに、悲鳴って上げられるのかな。

10話目
ふーむ。

11話目
コカインって。吸ったことがないからwよく分からんが、そんな少量でみんなが都合よく幻覚見るようなものなのか?

12話目
急に作画良いけど(笑) よく分からない最終回だな。これが初回でも納得がいく。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

68.2 6 サスペンスで相棒なアニメランキング6位
DOUBLE DECKER! ダグ&キリル(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (208)
691人が棚に入れました
都市国家リスヴァレッタ。
二つの太陽が昇るこの街には、人々が平穏な生活を営むその影で、
犯罪や違法薬物がはびこっている。
中でも致死率の高い危険な薬物「アンセム」は街に暗い影を落としていた。
SEVEN-O特殊犯捜査係──「アンセム」を専門に取り締まるこの捜査機関は、
二人一組のバディで行動する捜査体制「ダブルデッカーシステム」を敷き、
その対応に当たっていた。

経験豊富な捜査員ダグ・ビリンガム、
そして彼の元へとやってきた実力未知数の捜査員キリル・ヴルーベリ。
飄々とした掴みどころのないベテラン刑事と、
やる気だけが空回りする新米刑事。
型破りな二人の刑事の物語が今はじまる。

声優・キャラクター
三上哲、天﨑滉平、早見沙織、安済知佳、大地葉、種﨑敦美

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

バディ物。「近頃のサンライズ感」が出ている気がする。アクション・ドラマ志向?→ エンタメ度高めの良作!

「『TIGER & BUNNY』新アニメシリーズプロジェクトのひとつ“バディシリーズ”作品」という触れ込みで制作されたオリジナルTVアニメのようです。

オリジナルは爆死するかもしれないけどけっこう面白いこともあるよなとか思いつつ、とりあえず第1話を視聴。

あらすじにもある通り架空の都市国家リスヴァレッタではびこる「アンセム」という薬物に関連する犯罪を専門に扱う警察の特殊犯捜査係「SEVEN-O(セブン・オー)」に配属された新米刑事キリルと、ベテラン刑事ダグによるバディ物のようです。

リスヴァレッタの町並みには日本っぽさは皆無。ちょっとアメリカのTVドラマ『CSI:科学捜査班』みたいな感じもあるかも?

第1話はそもそも普通の部署での巡査だったキリルがSEVEN-Oに配属される経緯を見せてくれた導入回といったところ。

SEVEN-Oのトップであるトラヴィスが自分のことを「ボス」と呼ばせたり、他のメンバーにあだ名をつけてそのあだ名で呼ぼうとしたり、SEVEN-Oの「SEVEN」がなんとなく「七曲(ななまがり)署」を意識してるっぽいネーミングだったりと、なんとなく昔のTVドラマ『太陽にほえろ!』を意識しているっぽい。

ちなみに第1話のサブタイトルは「二つの太陽にほえろ!」(笑)

ちなみにSEVEN-Oにはキリルとほぼ同時に配属された女性の新人ケイがいます。SEVEN-Oのメンバーにはアンセム使用者と対抗する特殊な武器が使えるようですが、ここに何か裏がありそうな気がして興味を持ちました。

少なくともしばらくは視聴継続すると思います。

2018.11.21追記:
第8話まで視聴終了。個人的にはけっこう面白くなってきました。世間での評価は知らんけど。

リスヴァレッタが都市国家という設定なせいなのか、住民はおそらくみんな移民ないしはその子孫という感じで人種的にも多様(でもムスリムっぽい人は出てこない)であり、文化・風習的には概ね1980年代アメリカ東海岸みたいな感じになっていますね。

なのでアメリカで制作された1970年代の警察物や1980年代の学園物ドラマを観てきた層には違和感なく受け入れられるストーリー(作中の文字情報なども全て英語)で、けっこう海外市場(特に北米)を意識した作品になっていると思います。第8話「踊る! 学園捜査線!」に出てきたプロムとかパーティークイーンとかは、彼らにはきっと説明は不要でしょうしね。

中盤6~8話は1話完結形式でメインストーリーを停滞させたように見せつつ、恐らくは個々の事件や登場人物が終盤への伏線になるシリーズ構成なのではないかと予想していますが、如何に…?

そんな中盤では伝統的な考えが多数派な中でSEVEN-Oやその周辺の面々はなんとなくリベラルな考えを持っている感じが伝わってきます。ただ、まだストーリー中で宗教的マイノリティは出てきてません。出すと面倒なことになるので最後まで出てこないかも。

私は大丈夫ですけど、「ポリコレ臭」が鼻につくって人はいるかもしれないですね。でも逆に日本人だと、多くの人はあんまりその辺は気にしてないで観てるのかな?

2018.12.31追記:
第13話(最終回)を視聴終了。極めてエンターテイメント性が高く、日本以外の市場も見据えた良作に仕上がっていますが絵柄のせいなどもあって「日本のアニメっぽさ」が一見弱く、海外でもあまり注目されなかったようで残念です。

終始コミカルな要素を交えながらもちゃんとしたグランドストーリーや回を跨いだ伏線とその回収など、けっして行き当たりばったりではないきちんとしたシリーズ構成で、作画的にも3DCGの使用も相まって終始安定していました。

ただ、ACCAなどでも感じましたが実写の連続ドラマなどに通じるような脚本・シリーズ構成で、普通の深夜アニメを好む視聴層にはウケが悪い作品かもしれません。

個人的にはとても楽しめました。オリジナルでこれを作れるサンライズの健在を感じた作品でした。

余談: 最終回のBパートでエピローグ的なシーンで使われてたBGM、『太陽にほえろ』感が満載だったなあ…。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 41
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

“桂正和”本領発揮 !? この際“男子”は放っておく

2019.01.09記


しまった!『TIGER & BUNNY』を観ていない


観始めて気付いたのが、名作の誉れ高い『TIGER & BUNNY』関連の新作アニメということ。
本家を知らないながらこちらもなかなか面白いです。アメコミ的な雑味加減がちょうど良い。

と言いつつ実は二・三話見た頃に断念を考えました。
一種のバディものには違いありません。その相棒の一人キリルがどうにも性に合わない。彼を一言で言い表すなら

 “やる気のある無能”

仲間にいるとそのチームに壊滅的破壊をもたらす可能性のある存在。やる気がない分には行動も想定内に収まるのですが、この手のタイプは予想の斜め上をいき、余計なことしかしないため味方にいるととても厄介です。
『トミーと松』『あぶない刑事』『相棒』例外無くコンビを組む二人とも魅力的です。裏を返せば片方イマイチだとバディものでは致命的と言えるでしょう。今回はこれ。

{netabare}転機は第四話。ボスのトラヴィスが「上からのお達しだ」とチームの他のメンバーたちに光があてられ始めます。要はダグ&キリル以外のキャラ回。英断です。{/netabare}
{netabare}きっと俺の心の声が届いたんだ!と多くの視聴者が思ったはずでしょう。{/netabare}

“アンセム”という薬物を取り締まる専門機関“SEVEN-O”の捜査員たちの活躍を描いております。
マル暴が捜査対象に合わせてそのテの筋の方っぽくなっていくのと同じように、超危険薬物アンセムを摂取するイカれた連中を相手にする彼らは相当尖っております。
メンバーはこちら↓

ダグ(ダグラス・ビリンガム):三上哲
キリル(キリル・ヴルーベリ):天崎滉平
ディーナ(ディーナ・デル・リオ):早見沙織
ケイ(キャサリン・ロシュフォール):安済知佳
マックス(マキシーン・シルヴァーストーン):大地葉
ユリ(ユリ・フジシロ):種崎敦美
トラヴィス(トラヴィス・マーフィー):小山力也
ソフィー(ソフィー・ゲンズブール):遠藤綾
アップル(アップル・ビーバー):永塚拓馬

超危険な職場でこの男女比おかしくないですか?(褒め言葉)

危険を分散させるためにコンビを組ませるとのトラヴィスの方針から、ダグ&キリル以外のコンビも出てきます。一応のところ軸は二人に置きながらも、途中から純粋なバディものとは違うチームバトルの方向へと進んでいったような気がします。
あだ名呼び含めてまるで“太陽にほえろ”的ななにか。
もしくは浅野温子が前面に出てくる“あぶない刑事”と言ってもいいでしょう。

{netabare}まさか第一話のサブタイトル“二つの太陽にほえろ”をこういうかたちで回収してくるとは思いませんでした(嘘)。{/netabare}

こうしてダグ&キリルが後ろに下がって他のメンバーが前に出てくるとなればさきほど挙げた男女比が効いてきます。女性キャラにスポットがあたり本領を発揮してくるのが

『キャラデザイン:桂正和の絵』

この造形に声優さんが命を吹き込みます。
ディーナ役の早見さんは最初彼女が演じているとはわかりませんでした。気性荒くガサツな言葉遣いのディーナを好演されてます。艶のある演技で大人の女性がハマリ役と私が勝手に思っている遠藤綾さんのロリボイスも貴重です。
一方、男ではありますが、くえないおっさんトラヴィス役小山さんや人をくったようなナレーション上田燿司さんも好きなタイプの芝居をしてくれてます。


EDはとても良い。作品に合ってるというよりも楽曲そのものがかっこいい。Beastie Boysの「Fight For Your Right」をマイナーに転調したような曲調です。

最後までキリルは好きになれませんでした。第一印象って大事ですよね。。
{netabare}「主人公補正していかないと間に合わなくなるぞ」とスタッフが必死になったと思えるくらいに、キリルアゲの要素を終盤に盛り込んできましたが、体裁が整ったかどうかは微妙なところでした。{/netabare}


バディものという括りを取り払ってフラットに観たら。。。
雰囲気が良いのと{netabare}第四話{/netabare}以降の展開はそこそこ見れる佳作だと思います。


■余談
本作の早見さんにびっくらこいたのもそうですが、同クールの『RELEASE THE SPYCE』でのダミ声傭兵役も早見さんが好演されてました。こちらも誰かわからなかったですね。貪欲に攻めてきてるところ、演技の幅を広げにきている姿はとても好印象ですね。頑張って長く続けてほしいです。



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2019.06.16追記
《配点を修正》


やはりキャラ絵が突出して良いかなあ。
『タイバニ』は2,3話観ていったん保留してますが、どこかで腰を据えて鑑賞したいです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 41

いぬわん! さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「太陽にほえろ」か「あぶない刑事」か。はたまた「噂の刑事トミーとマツ」か

 公式サイトを拝見して、ティーザーを見た瞬間「これは0話切り」かな、と思ったんですけど、キャッチさせていただいてる方達のレビューを読んで、取りあえず視聴しました。
 
 感想はレビュータイトルと同じですかね。若い人は知らないでしょうが、そういう題名の人気刑事ドラマがあったのですよ。
 
 桂正和さんがキャラクターデザイン原案という事ですが、私の知っている彼のキャラと少し違う気がしましたが、最後に出た新人女性刑事が、いかにも桂正和らしい雰囲気がありました。

 まだ1話だけですが、軽い気持ちで視聴してみましょうかね。

 でもナレーション、少しウザいです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

61.9 7 サスペンスで相棒なアニメランキング7位
人形草紙あやつり左近(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (37)
186人が棚に入れました
『人形草紙あやつり左近』(からくりぞうし あやつりさこん)は、週刊少年ジャンプで、1995年-1996年まで、連載された写楽麿原作、小畑健作画による推理少年漫画、アニメはWOWOWにて放映。人形遣い・橘左近は、人間国宝の文楽人形師・橘左衛門の孫。 彼は様々な事件に幾度も遭遇する事となる。「人形遣いは人間遣い 腹話術は読心術 真似るのは声色だけでなくその内なる声。祖父から教わったその言葉を胸に、左近は、相棒の童人形・右近と共に事件を解き明かしてゆく…。

声優・キャラクター
緒方恵美、くまいもとこ、山田美穂

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

お粗末・・・

人形使いの橘左近が右近って名前のカラクリと一緒に
事件を解決していくサスペンスもの。

大体3~4話で一つのサスペンスが終わるんだけど
時間をかけてるわりには内容がお粗末・・・
どの話もすぐ犯人が予想できます。
トリックも結末までには想像できます。
(子供向けにわざと簡単に作っているのかも?)

よって最後までハラハラしたい人向けのサスペンスではありませんが、頭を使わず軽い気持ちで推理を楽しみたい人にはむいているかも^^

サスペンスものなら名探偵コナンの方が出来はいいです。

ちなみにこのアニメで一番初めに殺される人の役をしているのはなんと中井和哉さんですwww

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3

jack さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

名探偵呪い人形アニメ

呪い人形ってローゼンが浮かぶけど、こっちも名作だよね。
原作も漫画で読んだ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1

のらのら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

昔見たからおぼろげ


 映像と音楽はきれいで好きでした!
 妖しい雰囲気とかいいと思います。

 原作と比べ違和感はそんなに感じなかったと思います:)
 あ、音楽ロックなところが意表をついててびっくりしましたがすごく合っていたと思います!

投稿 : 2024/04/13
♥ :

59.2 8 サスペンスで相棒なアニメランキング8位
switch スイッチ(OVA)

2008年10月24日
★★★★☆ 3.5 (37)
186人が棚に入れました
関東信越厚生局麻薬取締部の新人捜査官、衛藤快(カイ)と倉林春(ハル)は、個性的な上司や同僚とともに、麻薬中毒者や密売組織の摘発に携わっている。彼ら麻薬取締官(通称「麻取」)は、薬物犯罪に関しては逮捕や家宅捜索など、警察とほぼ同等の権限を持つ。加えて警察にはできない「麻取の専売特許」であるおとり捜査や、身分を偽っての潜入捜査などを駆使して、時には危険に身をさらしながら犯罪者たちを追い詰める。一度は日本から撤退した中国の密売組織龍玄が、再び国内で活動を始めた。捜査を進めるうちに、やがて"switch"という単語が浮かび上がってくる。それは16年前、捜査線上に浮かんだ関係者に次々と死をもたらし、ついには捜査官の命までも奪ったうえ、一切の捜査資料とともに忽然と消えた「幻のドラッグ」の名前だった…

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

面白さはあるが、2話でまとめるには流石に無理がある。

え~と、内容を大まかに言うと麻薬捜査官のお話。全OVA2話。

ストーリーとしては面白いとは思うんだけど、やっぱし全2話では
圧倒的に尺が足りてないというのが正直なトコ。
ストーリーの展開速いし、キャラクターの人物描写はもっと欲しい。
それに、尺が足りてないんだから当たり前なんだけど、謎も残る....

なんだろうな!? 1クールでやれば、わりと楽しめたかもだけど、
OVA2話では「それなり」ってのがいいところかな。

個人的には、事件モノ好きな人にもオススメは出来ない作品です。
作風としては嫌いじゃないけど、完成度的にはあんまりねって
感じの作品でしたw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20

柚稀 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

核心部分は謎のまま~ρ(´ε`*)イジイジ

OVA1・2巻からなる約1時間のストーリー。
原作は漫画(未読)で、本OVAは完全オリジナルストーリーなのだそう。

舞台は関東信越厚生局麻薬取締部【通称:マトリ】の捜査官である、

・衛藤 快【エトウ カイ】cv.福山潤
→心優しく、仕事熱心、春のお役に立ちたくってしょうがない。赤毛のクセっ毛くん。
→仔犬のようにめんこい男の子(*´艸`)

・倉林 春【クラバヤシ ハル】cv.櫻井孝宏
→とってもクールなヤツ。かなりできるヤツ。なんだかんだ言って快の面倒をみちゃう。メガネ+金髪サラサラくん。
→多少冷たくされても追いかけたくなっちゃうヤツ(*´艸`)

のふたりを主人公とし、潜入捜査・おとり捜査を駆使して、【ファニーエンジェル:FA】という麻薬とその背後にある取引組織の真相を暴いていく、、といったストーリー。

【他キャスト:中井和哉・諏訪部順一・杉田智和】

原作を知らずとも、時間の割には楽しめたし、できたらもっと続きがみたいって思った。
黒幕はみるからに明らかで、誰もがすぐ気づいてしまうだろうと思うので、その点はどうかとは思うけど、別段、推理アニメではないので、そこら辺は全然いいんじゃないかと思う(・ω・)b

ところどころ原作からのキーワードがぽろぽろ…というかゴロゴロ…と転がっていて、事の真相がやたら気になってしまったのは、『気になったんなら、漫画買おうぜ~♪』な製作者の意図にばっちり絡めとられたということなのだろうww
まんまと術中にハマった僕…(*ノε`*)アチャー

ついつい気になったので原作を調べてみたら、
“naked ape”というストーリーと作画に分かれて制作している女性2人の方であると知る。
表紙絵がちと独特で気になる。
全13巻、2008年に物語は完結…。
さて、、どうしようかなぁ…ww

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

yuka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

潜入捜査がおもしろい!!

私は、漫画はいないのですか、漫画をよんでいなくてもとても見ごたえのある作品でした。

主人公は相棒を信じ続ける純粋さや、相棒を心配する心の優しい人で、とても見ていて心のなごむ人物でもあります。

ですが、やはり主人公たちも刑事でしかも潜入捜査をする麻薬取り締まりをする部署なので、話の内容としてはハラハラドキドキさせられますね(゜▽゜*)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3

64.3 9 サスペンスで相棒なアニメランキング9位
HERO MASK(Webアニメ)

2018年12月3日
★★★★☆ 3.3 (38)
123人が棚に入れました
刑事ジェームズ・ブラッドの前に現れた謎のマスク。
そして、それを持っていたのは、存在してはいけない人間だった。
マスクとは・・・一体・・・?
美しき街を舞台にしたクライムアクションここに開幕!

声優・キャラクター
加瀬康之、甲斐田裕子、森田順平、高野憲太朗、内山昂輝、青山穣、菅生隆之、仲野裕、渋谷はるか、志村知幸、烏丸祐一、藤井ゆきよ、宮寺智子

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スタジオぴえろ制作の完全オリジナルアニメーション

NETFLIXで独占配信されている作品です。
前からずっと視聴したいと思っていましたが、中々機会が無く視聴できませんでした。
今回この作品が視聴できたのは、コロナ禍の影響で今期放送予定の多くが延期を余儀なくされた結果、視聴時間にゆとりができたから…
あにこれの「見たい」棚に入れている作品なので、コロナが無くても視聴する予定でしたけれど。


首都警察・特殊捜査部(SSC)の有能だが型破りな刑事・ジェームズは、
恩人の女性検事の殺害疑惑事件を追う中、装着すると超人的能力をもたらす《マスク》をめぐる謎に辿り着く。

そこに立ちはだかる、かつてのSSCの相棒・ハリー。
彼は、巨大企業・ライブ社の人間となっていた。
そこでは、主任研究員・コナーが《マスク》開発を違法な方法で進めていた。

ジェームズたちSSCは、ライブ社会長・スティーブンが雇った武装集団による度重なる妨害を乗り越え、
《マスク》研究にまつわる人物関係を突き止め、
ついにそのライブ社の陰謀の核心へと迫ろうとするが……。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

かなり本格的なミステリー・サスペンス作品です。
そしてこの作品もR15なんだそうです。
NETFLIXって、年齢制限のハードルが少し高過ぎなんじゃありません?
確かにドンパチやり合うシーンはありますが、普通に民放で放送される映画とほぼ変わらないレベルですよ。
…と思って少し調べてみたら、ヴァイオレト・エヴァーガーデンもR15指定だったり。
現在放送中の「とある科学の超電磁砲T.」もR15指定…
フルーツバスケットや食戟のソーマはR12指定でした。
もしかして年齢制限があるのはアニメだから!?

こうなると全年齢に適したアニメが無いかが気になります!
もう少しググってみるとありました…
「よりもい」「魔入りました、入間くん」「のんのんびより」
全年齢適応作品がゼロでは無いのは分かりましたが、ホント平和チックな作品ばかりですね^^

すみません、思い切り脱線してしまいました^^;

「HERO MASK」というタイトルから想像できるのは、マスクを被ったヒーローによる勧善懲悪モノ…
という感じなのですが、これまで視聴している限り私の想像は1㎜も合っていないようです。

主人公のジェームズ・ブラッドはバリバリの刑事で、いつでもどこでも素顔丸出しです。
ヒロインのサラ・シンクレアも検事なのでマスクとは縁遠い存在…
但し、SSCが追いかけている事件の渦中にはマスクが潜んでいますが、どうもそのマスクの尋常じゃない感じが半端無いんですよ。
他にもこのマスクには秘密が隠されていそうな感じがします。
この辺りはPart2で明らかになるのを期待しています。

1クール全15話の物語でした。
尺の長さを気にせず作成できるのも、NETFLIXの旨味だと思っています。
本作品も第1期は全15話…TV放送なら枠をはみ出しかねない話数ですからね。
引き続き、Part2を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 7

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

とっつきにくい 60点

キャラに名前を出すなど、もう少し補足が欲しいですね。
洋画をアニメに変換したタイプですが、実写の方が役者の味を出せれば面白いかもしれません。

目的が明確では無いように感じられ、今ひとつ作品に入り込め無いですね。
主役不在で話が進んでいる気がして、各キャラの良さが感じられないので、薄っぺらく感じられました。

もう少し盛り上がるような展開ができないものか、15話が長かったです。
その割に印象強いシーンが無いのが残念な限りです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

とにかくスタイリッシュ

Netflixで先行配信されていたアニメの地上波放送。
とにかく雰囲気がいい。おそらくパリあたりを参考にしたような街並み、ファッション。
そして欧米人の登場人物。まったくもって日本的なものが何もない。
ストーリー的にも緊張感ある展開で目が離せない。
しかしながら、セオが死亡してからの展開がなぜかスロー。
スゴウデが出てくるまでの数話は必要?
ホワイトボードに関係性を記載するシーンとか、すごいと思うけど、
文字を書くだけのシーンを延々と流しても、面白くないけどなあ。
結果だけで十分でしょう。
謎演出が多かったが、全体的にスタイリッシュな作品でした。
スゴウデの女性、めちゃくちゃカッコ良かった。
(ほんとうにクレジットにスゴウデと書いてあるので)
最後は超法規的措置で悪の親玉を退治。いいのかそれで?
あと、次につなげるかのような謎の残るラストシーンは蛇足だと思うぞ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2
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