ジャーナリストで料理なおすすめアニメランキング 1

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64.3 1 ジャーナリストで料理なアニメランキング1位
美味しんぼ(TVアニメ動画)

1988年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (115)
479人が棚に入れました
東西新聞文化部の山岡士郎と栗田ゆう子は、同社創立100周年記念事業の「究極のメニュー」作りに取り組むことになった。しかし、帝都新聞が「至高のメニュー」という企画を、美食倶楽部を主宰する海原雄山の力を借りて立ち上げた。実は山岡士郎は海原雄山の息子で、士郎は雄山に勘当されていた。それから「究極」対「至高」の親子料理対決が幾度か繰り返された。

声優・キャラクター
井上和彦、荘真由美、大塚周夫、阪脩、加藤精三、嶋俊介、加藤治、富田耕生、若本規夫、渡部猛、佐久間レイ、水原リン、福留功男、島津冴子

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

見ているだけで腹が減る。

時はバブル全盛期。グルメブームとともに現れたのがこの漫画、美味しんぼである。数多くのグルメ漫画が存在する中で一番料理としてしっかりしていて一般人ではなかなか食べれない「究極」やら「至高」の料理が出てくる。

駅前のサラリーマンが安いラーメンや立ち食いそばを食べながら読むのだが、内容はバブル期の乱痴気騒ぎ感が強く、絢爛豪華で昨今の日本の経済状況を考えると贅沢三昧な事を吐き捨てる。

海原雄山と山岡士郎の関係はまさしく昭和の「巨人の星」なのだが、アニメは昭和のど根性ぶりが嘘のようにトレンディでバブリーな内容になっている。

現在の会社組織で会社のお金を使って取材だと言って世界中を飛び回ったり、高級食材を買いあさったりしたら大問題に発展しかねないが、時代である。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

料理漫画のススメ。「ラーメン発見伝、「食の軍師」アニメ化希望。

なんだかんだ言って本作なしには現在にまで至る私も大好きな料理漫画のジャンルの隆盛はないだろう。個人的には、主役二人の結婚までやって欲しかった。

本作についてはもう賛否含めて語り尽くされているし、今更は私風情がなんか言っても仕方がないので、ここでは個人的にオススメな料理漫画について書きます。


「食の軍師」


「孤独のグルメ」でお馴染み久住さん原作のしょ~もない食のギャグ漫画。


「孤独のグルメ」の醍醐味は何か?。ゴローちゃんが旨いものを食うことか?。


否!、なんといっても大の大人が外食先でしょ~もないことに悩んだりしてる情けなさが、可笑し味と悲哀になっているのだ。


本作はその可笑し味を強調、テンション上げた作品でよりギャグ調である。


店ごとに勝手に脳内で勝負を挑み、ライバル力石にこれまた脳内で勝負を挑んでそのたびに連戦連敗な主人公の姿が描かれてクスクスできる。


本作の特徴としては、独特の言語センスも挙げたい。「タマリマセブン」、「ノケゾリッチ」、「反社会的悦楽行為」等々。たいして現実は派手なことは起こってないのに主人公はテンション高く喜ぶ姿は駄目大人のチャーミングさがある。



それにしても、私も年のせいか主人公の安くて渋い店推しで、並んで食う人ゴクローサンな姿勢が心地よいのだ。


ラーメンもよく食べる主人公だが、芹沢さんが非難していた中華そば原理主義な「この安い味がうんめぇ~」、「ラーメンなんてこんなんでいいんだよ」台詞が目立つのだが、その辺も地味に共感してしまう。


ラーメンは進化したものもあって良いが、立ちそば的なざっかけない食い物としての魅力でやっていく方向もこれからもあって欲しい。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日本の食に対する考え方に多大な影響力があった作品です。

 観終わったにしていますが、全部拾えているかは?です。ただ、コミックは100巻くらいまでは読んでいます。一部、うなぎの金三(でしたよね?)のところでガスではなくて炭じゃないと駄目だ、というところがスポンサーの関係でしょうか、遠火じゃないと駄目だに変わっていた記憶はあります。

 美味しんぼは、今でこそ雄山と副部長のギャグの宝庫としてユーチューブとかネットニュースで見ますが、もともと美食の世界に自然と手作り、伝統的な調理法、日本産至上という概念を持ち込んだ思想的に画期的な作品でした。バブル時代の金に飽かせた日本の美食グルメ批判という明確なコンセプトもありました。その首尾一貫した主張と論理性が響いたのでしょうか、本作は日本人の食の考え方に相当影響があったと思います。

 料理そのものより、素材と調理法に着目したのも新鮮だったと思います。今でも化学調味料を毛嫌いしたり、海外からの輸入食材に対し嫌悪感を持つ人が多いのは、いろんな理由はあるでしょうが、本作の影響は非常に大きいと思います。それと養殖ものボロクソでしたね。いまは養殖もおいしいですけどね。

 また「まったり」という言葉を世に広めたのは本作だと思います。ただ、今世間で使われているまったりは、本作で使われていた意味とは明らかに違っています。昨今の「まったりいこう」的な使われ方は誤用の気がします。

 本当に面白いですよね。ヒューマンドラマ、親子の確執といったしっかりしたボディに美食…というより食文化を組み合わせて。それがいい話も多いんですよね。泣くほどではないですが、心に残る作品もあります。たばこ吸う奴とか。たばこ批判もすごかったですよね。そうそう、パスタの奴とかNTR回?もありました。年越しうどんのゴージャスな奴とか、書いているとどんどん思い出しますね。

 本作は筋が通った自然・手作り・伝統・日本産至上主義の上に、精神性までも持ち込みました。自分が教養を持っていないのを恥ずかしく思うくらい、登場人物が博識でしたね。

 コミック版は、思想性がどんどん強くなってゆき、登場人物の道徳的価値観が作者と重なりすぎた結果、主義主張が非常に強調されすぎて行くのは大変残念でした。本作の構造として社会について語ろうと思えばいくらでも語れますからね。残念ですがエンタメの域を逸脱していってしまいました。
 それと雄山を敵役から大いなる父性の象徴に変化させようと、腐心してましたね。究極VS至高の当たりからでしょうか。母親のキャラづくりで何とか乗り越えてましたけど。この点が不自然でした。(ほうじ茶の回とか…ほうじ茶ってそんな高級なお茶なんだ…と感心した記憶があります。自分でフライパンで作ってもおいしくなかったですけど)

 アニメ版については、思想が押しつけがましくない丁度面白いところまでで終わっているので、非常に良かったと思います。クジラとかちょっと危ない話もありましたけど。日米コメ戦争が最後でしたっけ?
 それにしても、良くできてましたよね。脚本がいいんでしょうね。かなり情報量が多い原作を上手にまとめていました。

 栗田さんは、あんまり可愛くないコミック版にくらべてアニメ的に可愛くなってましたね。雄山はコミック版がいいかなあ。山岡はビジュアル的にはどうでもいいですけど。副部長の声優がもうあれでしか想像できないくらいはまっていました。

 バブル期以降の日本の食文化…あるいは食に対する日本人のマインドに多大な影響を与えた本作は、アニメというよりコミックがメジャーですが、アニメも面白いしいい出来です。ユーチューブに公式のものがあったので見返して懐かしくなりレビューしました。アマプラにもあるようですので、少しずつ見返したくなりました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14
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