スキャンダルでアイドルなおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのスキャンダルでアイドルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月26日の時点で一番のスキャンダルでアイドルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.5 1 スキャンダルでアイドルなアニメランキング1位
ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (122)
362人が棚に入れました
田舎育ちの女子高生・涼海ひより。好きなことは走ること。得意種目はハードル走。そんな陸上一直線女子のひよりは、陸上部のある学校に進学するため、地元を離れ、東京の桜丘高校へと入学することに。偶然クラスメイトになったのは超人気高校生アイドルユニット『LIP×LIP』の染谷勇次郎と柴崎愛蔵。街中の大型ビジョンで流れる華やかな姿とは裏腹に、ひよりは険しい顔でにらみ合う2人を目撃してしまう。アイドルなんて興味もないし、あんな怖い人たちと関わりたくない。そう思っていたはずなのに・・・。「どうして私が、この2人のマネージャー見習いに!?」新しく出会った友達、服部樹里や中村千鶴との楽しい学校生活。上京の目的だった部活動。そして、右も左もわからないアイドル業界で、マネージャー見習いとしても奮闘するひよりは大忙し。眩いステージで輝く高校生アイドル×努力と根性の陸上系ヒロインの、新しい青春が始まる――。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

おもしろかったなぁ、素直に。

実は、アイドルもののテイストが強そうな作品、しかも男性アイドルって事で、あまり関心は無かった作品。

あにこれの放送時期別のランキングでいい所にいたので、まぁ、一応という事で見始めました。


相変わらず、イケメンのアイドル様には、やっかみも含めて、斜め見してしまうのですがwww。
(まぁ、オッサンのヒガミですわ。)

この作品のメインどころの二人は、フラットに近い目線で観れたような気がしています、自身としても本当に意外でした。
あとはやっぱり主役のイモガール・・・、いや、涼海ひよりが初っ端から印象的でした。
方言&方言イントネーション丸出し、太眉とまさにイモ・・・、いえ田舎のお嬢様キャラ丸出しで、しかもやたらと元気。
観ていて楽しかったです。

物語自体は、いつものとおり、詳細には説明しないのですが、現代のお時話的ストーリーかもしれませんね。
いろいろと都合よく展開はしていくのですが、それほど、破綻はしていないと思います、物語として。
また、この1クールの中でいろいろなエピソード、キャラクタの気持ちの起伏、シチュエーションの変化などが、とてもコンパクトに上手にまとめられていたと思いました。

物語のまとめ上げ方として、
とてもクオリティが高かったと思います。


作画もそれなりに上質で、破綻のないものでした。
超一級か、と問われればそうではないのですが、全く視聴に問題はなく、標準以上だと思いました。

声優さんも、上手でしたかねぇ。
主人公のひよりの声も「なまり」も含めて、思わずほっこりとしてしまいました。
また、ヤロウにはあまり興味が無いのですがw歌パートとかもしっかりとキャラ声とつながりがあって、違和感とかも無かったですし、私的には珍しく、普通に聞けていました。

もう一つ、特筆すべきは早見沙織さんが、悪い娘(いや、悪いと言う訳でもないのかもしれませんが・・・)役をやっておられて、「へぇ~」と思いました。
これは、私の偏見かもしれませんが、あまりそういうイメージのキャラをやられたことを知らないので、意外でした。
この娘も最終盤ではいろいろと感情の起伏、いろいろな表情が観れてよかったですね、ある意味「模範的なファン」だったというw
ちょっと、間違えはしちゃいましたけどね。

なにか、聞くところによると少女漫画原作らしいですね。
私は、全く予備知識がなく、それどころか視聴対象からもギリ外そうとしていたくらいなのですが、とても楽しく、おもしろい作品でした。

本当に、色々なエッセンスがコンパクトにまとまっていて好感が持てた作品でした。
機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

HoneyWorks健在! めっちゃ面白い!

本作に出てくるアイドルグループLIP×LIPの結成を描く『FILM×LIVE』という劇場版作品もあるのですが、こちらは時系列的にはその後になる作品で、離島から東京の高校に陸上競技のために入学した涼海ひよりが主人公です。

実家からの仕送りに不安がある状況となりアルバイトを探すひよりが、なんとか採用されたのがなぜかひよりと同じ高校にメンバー二人が通うアイドルグループLIP×LIPのマネージャー見習いという、あるんだかないんだかわからないようなわりと強引な設定のお話です。

HoneyWorks原作ということで、楽曲面も充実しています。普通のシーンの作画とかも問題なく良いと思いますが、3DCGによるLIP×LIPなどのライブの作画は、ちょっとショボいです。まあ、本筋を楽しむ上ではあんまり関係ないので私はさほど気にはしませんが…。

キャスト的には主人公のひよりが水瀬いのり、そして親しい友人となる服部樹里に佐倉綾音、中村千鶴に早見沙織という布陣で、LIP×LIPの二人も染谷勇次郎に内山昂輝、柴崎愛藏に島﨑信長といったわりと豪華めな感じで、少女漫画的なビジュアルとストーリーで忌避しそうな層には大穴な良作です。

作中でひよりとの仲がこじれた千鶴の演技は最高でした!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

感動します。意外性もあり、キャラ造形が素直です。面白いです。

 なんというか、感動します。いい話でした。まあ、逆ハーレム王道の少女マンガですね。ただ、恋愛が結論でなく、友情とかファンとはとか、そう言ったところが落としどころなのもまた良かったと思います。話の展開は素直ですが意外性もあるし、ちゃんと面白いですし。そして、そっと涙をぬぐってしまうポイントが数か所ありました。

 原作がハニーワークスという企画集団で性別はわかりませんが、シリーズ構成、脚本、監督が女性なので、女性的感性が多分に入っていそうです。この場合の女性的感性とは素直さですね。女子の憧れを素直に形にする。そして女子の嫌いな状況とか辛い状況、嫉妬、恋愛の距離感、心理などをそのまま形にしたような感じです。

 若干陸上の描写が弱いのも女子的です。スポコンで女性作家の最大の欠点はスポーツが描けないこと、ですからね。本作もほとんどスポーツは描けていませんでした。その代わり根性と気合いですね。

 キャラは主要キャラのキャラが立っていて、自然でしたね。ストーリー展開にご都合主義があるものの、キャラ造形は非常に魅力あるし行動に納得感がありました。

 本作は、男の感性では描けないと思いますが、ジェンダーレスの時代ですからそういう男性もいるかもしれません。変な言い方ですが韓流的な素直さも感じました。だからいいんでしょうね。

 作画も少女マンガ的です。決して緻密な線ではないんですけど、華やかなシーンは力入ってます。ステージとか女子のおしゃれとか。興味ないところは、まあ、こんな感じ?になってしまっています。が、作品のどこに集中するかがうまいんでしょうね。注目するところはしっかり決まった絵になっていると思います。

 3人娘の声優が豪華ですね。アイドル2人プラスヒロインの構造に対応した、このヒロイン+ギャル+黒髪陰キャラの3人が引き立っていました。

 隠れた名作は言い過ぎか。隠れた秀作ですね。22年夏は神クズアイドルというこれまた男性2人ユニット+女性の作品きてますが、少女マンガ的アイドル物がひょっとしたらひそかに進化をしているのかもしれません。






4話 BL系に見えますが、題名通り頑張るヒロインを応援したくなります。

{netabare} 逆ハーレムものの少女マンガの構造みたいですね。それも古いタイプの下手をすると昭和のモテモテ男子に興味がない女子がイヤイヤかかわって、男子たちが惚れる…という展開なんでしょう。

 ですが「ヒロインたるもの」の題名が示すとおり、ヒロインが受け身でないのがいいですね。ヒロインの頑張りが周囲に認められて行き男子たちから見なおされて…という感じなんでしょうね。マネージャーというサポート役だけでなく陸上という芯があるのがいいですね。まあ、少女マンガ創成期の貧乏不幸美少女の系譜ではあるんでしょう。

 設定は粗を探せばいくらでもあるんですけど、分かっててあえて無視してるんでしょう。高校選びとかバイトの採用とかかなり不自然な部分はあります。撮影のときのいじわるなアイドルとかいつの時代だよ、という感じです。

 でも、本作で肝心なのは「ヒロインのがんばり」ですからね。その点ではかなり感情移入できます。いいですね。ひよりちゃん。男子からみて好感が持てる感じです。4話の最後、ちょっとホロリとしますし、事件の予感がありました。必要な部分のストーリーはしっかりしている気がします。

 一方で本作のヒロインが女子から受け入れられるか、ですね。低スペックに見えてかなり頑張っている少女です。こういう少女に令和の女子たちが自分を重ねられるか、ですね。本作のBL系男子の設定とコンフリクトしている可能性があります。
 女子向けBLの素材に見えて実は男子が見た方が面白い気がします。

 本作はニコニコ動画出身のPたちが作った企画ユニットが原作みたいです。どこまで関わっているかわかりませんけど、ゲーム企画やアイドルの売り出しといった意図がなさそうです。

 声優さんたちは今更売り出しが必要な人たちは全然いなくて、非常に豪華です。そういった意味では純粋に面白いアニメを提供しようという意図があるのではないでしょうか。アニメの作品そのものに好感がもてました。

 人物の作画は丁寧だと思います。一方で背景がのっぺりしているのでEDのクレジットを見たら、人に関わる原画を国内でやって背景やCG部分を海外でやっている感じですね。これも面白い試みではないかと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17

65.5 2 スキャンダルでアイドルなアニメランキング2位
WHITE ALBUM-ホワイトアルバム 後半(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (303)
1768人が棚に入れました
時は1986年――“バブル”前夜。来るべき狂乱とその崩壊を、巷は未だ知らない。
電車内でイヤホンをしているのは競馬か野球か英会話を聴くオジサン達だけだった時代。アスファルトには、引き剥がされたプルトップが散らばっていた時代。携帯電話は勿論、自動車電話も珍しかった。駅前の電話ボックスには、テレカを手にしたサラリーマンが列を成していた…そんな時代。
若き恋人は、誰もが腕時計を嵌め、握り締めた受話器から聞こえる呼び出し音に胸を高鳴らせながら、悩み、泣き、誤解し合い、すれ違っていた――。
冬空の下、移ろいゆく彼女との関係……悲しくも、とても優しい物語。

まちゃあき さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

全ては最終話のために!!

 見終わって、最終話のPOWDER SNOW(YUKI&RINA)を何度も繰り返し聞いてしまったのは、私だけでしょうか?
 全話見てきてストーリーが微妙だったりしたのを全て吹っ飛ばしてくれます。

 今まで君に届け・キミスキ・僕等がいた・トゥルーティアーズ・アマガミSS・秒速5cm等々色んな恋愛物を見てきました。 正直ストーリーは今まで見た来たものと比べると劣っていますが、最終話のPOWDER SNOWを二人で歌いだす場面で、見てきて良かったな~と思うことができると思います。

是非見てください! 


投稿 : 2024/04/20
♥ : 13
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

重厚なシナリオながら伏線回収もバッチリで見応えあった

前編に引き続き視聴。
この作品は前編後編と繋がっているし、内容がすごく入り組んで
伏線も多いので、これからご覧になる方は必ず前編から入ることをオススメ。
でないと後編だけ観ても何がなんだかわからないと思うし、
ある程度読めたとしても半分の理解になってしまうはず。
というのも、登場人物全員のエピソードが随所に埋め込まれ
それが主人公の言動に影響していくからだ。
そして後半の伏線回収が何ら意味のないものになってしまうから。

前編で気になった音楽の使い方、後編では少し控えめになっており
感動したいところでキッチリ盛り上げてくれたのは良かった。
シナリオの重厚さはさらに増し、特に20話あたりからは目が離せなくなる。
これを放送中リアルタイムで観ていたら、次回が気になって仕方なかっただろう。
その点、後から一気に観れると細かい描写も記憶に残ったまま次回を迎えるので
急いで観るわりに実は丁寧に観ていけたのも良かった。

そしてエロゲ原作と侮るなかれ。
ありがちなハーレムものとはまるで一線を画した良作だった。
OP,EDの歌の昔の歌謡曲っぽい雰囲気や、縦書きのスタッフロール、
芸能界を主な舞台とした話の内容が、TVドラマ的な第一印象ではあったが
この作品の時代設定1986年を考えてのことだと気づかされたし、
あれだけたくさんの伏線を見事に回収し、ひとつのラストに繋げるべく
どんどん引き込ませるシナリオ運びは圧巻。
各登場人物の性格描写、心理描写もきめ細かく、
よくあれだけのことを前編後編あわせて26話にまとめられたものだと・・
それは最近の軽いノリのTVドラマ以上のものがあった。

そして台詞は主人公より、彼の父親をはじめとした周囲の大人たちのほうが
ずっと魅力的な言葉を発していたし、その想いには深く共感できた。
たぶん、この作品は観る人の世代によって納得する部分がそれぞれ違うと
思うけれど、自分がもし今高校生だったら逆に大人たちの態度には腹を立て、
高校生のマナちゃんの言動に一番共感しただろう。

芸能界の裏と表に関しては、聞いたことのあるニュースや噂も
ふんだんに使われており、なんとなくアイドルであるヒロイン2人や
シンガーソングライターの松山めのうなんかも
実在する人と重なってきてしまったりもするし、
芸能プロダクションや社長のスキャンダルなんかも
実際あったなぁ・・って思い出せたほどリアルだった。

リアルだったのはそれに留まらず、各人の恋愛への向き合い方も同じで。
でもここまで褒めておいて唯一残念で仕方なかったのは、主人公・藤井冬弥。
彼の台詞にはほとんど魅力が感じられず、行動にもイラっときてしまうのは
前編を見たときの印象から変わることなく、成長しているようには見えなかった。

しかし良心的にというか作者目線を深読みしてみると、
あえて、どこにでもいるような平凡で、さして特に魅力があるわけでもない青年が
さまざまな女性と出逢い、いろいろな出来事で歯車が回り始め
翻弄し翻弄されていく中、さもモテ男のような錯覚を起こさせてしまう部分を、
まさに描きたかったのかもしれない。
つまり、誰にでも起こり得ることなのだと。

そしてテーマは「浮気」であるから、「浮気」は自分の強い願望がなくても
周囲との歯車次第で誰にでも起こり得ることなのだと言いたかったのかも。
モテることに図に乗ってるわけでもなく、チャラ男でもなく、
少々情けないほど弱気な性格は母性本能をくすぐるんだろうし
やさしく面倒見のいい一面、真面目な態度は好青年という印象を与える。
優柔不断で女性主体にコトを運んでいくような一見フェミニストなところは
好意を持った女性からすると、彼を断ち切る理由がみつかりにくいのだ。

個人的には観ている間「こんな奴のどこが・・」と思っていたし
彼みたいな男を好まない女性から観ても、イライラすると思うが
すごく一般的な大学生の男性像だったような気もする。

それを強調すべく、成功者に見える人物の鬱な内面や裸の王様状態、
仕事一筋の人物の荒れた家庭事情、せつない距離感の父子関係などを
同時に描く必要があったのだろう。

主人公・冬弥にとって本命だった由綺は純情可憐で可愛かったけれど
個人的には、もう1人のトップアイドル緒方理奈の
自分にも他人にも正直な面と強さ、貪欲さのほうが好感持てた。
そしてもう1人、冬弥を微妙な距離感で見守りつつ本当は一番長い期間
好きでいるはずの、はるかの切ない想いとそのスタンスに
深く共感できるものがあった。
さらには、はるかとマナが一緒にいるときのシーンが実は一番楽しめた。

女性たちそれぞれについてだけでなく、男性達も含め、
登場人物が多いので、それぞれについていろいろ書きたいところだが
長文になる上、ネタバレすぎてしまうので、
気になった脇役の中から2人だけちょっと紹介しておこう。


【篠塚弥生】
{netabare}
一番冬弥を誘惑した彼女に関しては僕から観ると、
真の愛情の矛先は別のところにあったと思ってるし
お互いを利用しあう関係でしかなかったからこその距離感であり
いわゆる「大人の関係」「後腐れない関係」でしかなかった。 {/netabare}
でも、実写映画だとしたらアカデミー助演女優賞は彼女で決まりだ(笑)

【澤倉 美咲】
{netabare}
冬弥の大学の先輩である彼女は、とても優しいしっかりお姉さんタイプだが
その一方で、頼まれごとをするとハッキリ断れない弱さがあり
性格的にも決して明るく前向きには見えない。
でも冬弥を諦めてから、どんどん強くなっていけた。{/netabare}
冬弥と似たような性格ながら、彼と違ってその強さは大きな成長となったと思う。
------------------------------------

冬弥を通して、周囲のさまざまな女性たちが良いほうに変化していった。
そして冬弥は今日もどこかで、似たような日々を送っているのかもしれない。
結果的には浮気者だったが、この2つは評価してあげなきゃなのかもだ(笑)
あっ!それから大事なことをひとつ。
必ず最終話はエンドロールが終わった後も観てください。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 35

スパイ隊長(休止中) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なかなか難しい作品・・・。。

主人公の彼女がアイドルになってから忙しくてなかなか会えなくて、もやもやするような話。中々シリアスで、まあ明るい感じのアニメではなかった。主人公が心の中で思ったことを声優が言わずに画面内に短文で表示されるのが印象的だった(説明が下手で申し訳ない・・・)。彼女の秘書(助手?)が曲者で、話を面倒なことに・・・。兎にも角にも、恋愛の深さを知った作品だった。


おすすめは、

深愛/水樹奈々(OP1)。なかなか切ない曲。

WHITE ALBUM/森川由綺(平野綾)(挿入歌)もしっとりとした良曲。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

62.0 3 スキャンダルでアイドルなアニメランキング3位
劇場版 Wake Up,Girls! 七人のアイドル(アニメ映画)

2014年1月10日
★★★★☆ 3.5 (254)
1188人が棚に入れました
グリーンリーヴズ・エンタテインメントは、仙台で活動する弱小芸能プロダクション。しかし最後の所属タレントに逃げられ、社長の丹下は次の手としてアイドルユニットの結成を思い立つ。丹下の無茶振りにしぶしぶ街に繰り出しスカウトを始めたマネージャーの松田は、公園で一人歌を口ずさむ少女に出会う。その素晴らしい歌声に思わず声をかけるのだが、彼女は「アイドル」という言葉に表情を曇らせ、逃げるように立ち去ってしまう。松田は知らなかったのだが、その少女こそかつて国民的人気アイドルユニット『I-1クラブ』のセンターを務めながらも、ある事情で脱退した元アイドル、島田真夢であった。
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

七人の侍を意識するなんて、また大上段に振りかぶりましたねえ。<再視聴により微修正>

劇場版とTV版の同時公開という思い切った商法で始まった正統派アイドルアニメ。
劇場版はTV版の前段に当たり、デビュー前の話です。
WUG ZEROといったところかな。

舞台は東北の大都会仙台。
背景が美しく描かれます。
何故、仙台?
それはおいおいわかります。

その仙台で、6人の女の子によるアイドルユニットが結成されます。
{netabare}しかし、センターがいない。
そこで、元アイドル島田真夢に白羽の矢がささります。
でもでも、そして・・・、王道展開です。{/netabare}

とにかくデビュー前からスッタモンダ。
{netabare}一時は解散説が・・・{/netabare}
新人声優さんの素人感も手伝って、この作品大丈夫かっていう感じです。

杜の都仙台にアイドルという斬新なミスマッチ?
{netabare}最底辺からの出発。{/netabare}
サクセスストーリーを予感させる雪のファーストライブ。
キャラはかわいいし、個性的。
等々、TV版への期待大です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 30

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「松田、アイドルとは何?」「アイドルとは物語よ、物語とはすなわち可能性よ」

まずはおかえりヤマカン!
そしてアニメ映画デビューおめでとう!
大変素晴らしかったです^^b


新人声優の育成とアニメ作品を同時進行させる『Wake Up Girls!』の【エピソード0】となるのが本作です
コレを観てからだとテレビアニメ第1話の印象がだいぶ変わります


監督はアニメ業界にダンス作画ブーム、ライブ作画ブーム、聖地巡礼ブームを巻き起こしたヤマカンこと「山本寛」
脚本に『らきすた』、『アイドルマスター』の「待田堂子」
キャラクターデザインにTV版『今日の5の2』、『ヤマノススメ』7話、『宮河家の空腹』1話の「近岡直」
そしてもはやヤマカン作品の常連、「神前暁」
とまあ、まずスタッフが実にオイラ好み(笑)


シリーズの最大の特徴は主役に抜擢された“ド新人”声優の7人を劇中のヒロイン達とリンクさせ、虚実混在の物語とするというもの
当て字こそ違うものの、登場人物と担当声優の名前が同じで、キャラデザも実際の声優の容姿をモデルとしているのです
おかげで名前と顔はすぐ覚えられそうですw


仙台に拠点を置く弱小芸能事務所のマネージャーを務める「松田」
彼は社長の命令でアイドルユニットを結成するべく“金の卵”となる美少女のスカウトに勤しんでいた
偶然にも国民的アイドルユニット「I-1 club」の元センター、「島田真夢」を見つけるがアイドルは彼女にとって過去の傷であり、オーディションに参加することを頑なに拒む
一方、彼女の他に6人のアイドル候補生を見つけ出すことに漕ぎ付けるものの、センターに相応しい存在感のある少女が欠けていることが問題視されていた
各々の思惑で参加したアイドルオーディションだったが、やがて一つのユニット「Wake Up Girls」(略称:WUG)として結束していく6人
しかしCDデビュー直前になって社長が運転資金を持って失踪
WUGのデビューは白紙となってしまったが・・・


時はアイドル戦国時代
いや、アイドルアニメ戦国時代です!
豪華ベテランスタッフが集結した実力の『アイマス』、CG演出を効果的に挟んでくる技術の『ラブライブ』、そしてポップアートを積極的に取り入れて老若男女関係なく人気幅を広げる挑戦の『アイカツ』


それらどれとも違った2014年の急先鋒となった『WUG』ですが、近岡の緩いラインと自由奔放な作画を軸に若手故の勢い余る演技で魅せる声優陣とまあ、今作はどの部分をどの作品と比べても実に【未完成】であると言えます


しかしながら【未完成】であるとはすなわち、劇中の台詞通りに【可能性】を感じさせてくれるものだと思います
これから広がっていくテレビシリーズの展開、「WUG」の行方、さらにその先にある新人声優たちの未来
その全てが“この映画をスタートにしている”と言える日が来ることをゆっくり待ち望みたい、そんな気持ちにさせてくれる希望感に満ち満ちた作品ですb


こんな素晴らしい映画が1発目とは・・・2014年もアニメ映画から目が離せない!
ちなみにオイラは夏夜さん推しだ!w

投稿 : 2024/04/20
♥ : 27

takarock さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

2.5次元アイドル、その名もWake Up,Girls!

まず、あらすじよりもこの作品が制作されるまでの流れを簡単に紹介したいと思います。

2012年9月10日に東北を舞台としたアイドルアニメの制作が発表されるとともに、
スタッフが公開された。
主役7人の声優はプロダクションに所属していない一般人から
81プロデュースとavexが共同でオーディションで選考することが発表された。
(wikipediaより抜粋)

原案・監督 はヤマカンこと山本寛監督です。

上記の通り、Wake Up,Girls!メンバー7人の声優は素人です。
また、島田真夢→(声優 吉岡茉祐)、林田藍里→(声優 永野愛理)という具合に
役名と声優の名前をリンクさせています。
さらにキャラデザもその担当声優をモデルにしているという徹底ぶりです。

この作品ではアイドル界の汚い部分や業界の裏側も描写していくということなので、
メンバー間の争い、事務所の資金繰りやTV業界やスポンサーとの関係、セクハラシーン、
さらにいえば枕営業を強要されるシーンなんていうのもあるのかもしれません。

言い方は悪いですけど、
これはアイドルアニメを介して新人声優を見世物にしていると言えるでしょう。
泥に塗れてそれでも必死に夢に向かって頑張っていくメンバーの姿を応援することは
メンバーの声優を応援することに直結するような作りになっているわけです。
2.5次元といったところでしょうが、正直かなりえぐいやり方です。

最近では女性声優は声だけの役割だけでなく、アイドルとしての役割を
求められているのはすでに周知のことだと思います。
例えば、「探偵オペラ ミルキィホームズ」はアニメの思わぬヒットにより
その声優(若手中心)のLIVEは武道館も満員御礼になる程の
人気っぷりだったのは記憶に新しいところです。

この作品もアニメがある程度人気になれば、
無名の新人声優を一躍有名にすると共に
雀の涙程度のギャラの新人声優のLIVEで客を埋め、
イベント収入やそれに付随するグッズ収入等で
稼げるコンテンツに育っていくのかもしれません。
DVDやBDの売上に頼っている形態からの脱却という点でいえば
おもしろい試みだとは思います。
あまりに露骨で阿漕なやり方なのかもしれませんが、
「悲しいけど、これ商売なのよね」とスレッガー中尉もおっしゃることでしょう。
もっともこれは単なる私の推測に過ぎない話なんですけどねw

一応ストーリーにも触れておきましょう。
映画ではメンバー結成→初LIVEまでの話です。
アニメの0話の位置付けの話となります。

私はアニメから視聴したのですが、
まぁ映画を観てなくてもなんとか脳内補完できるとは思いますが、
やはり映画を最初に観るべきでしょう。有料ですがニコニコ動画でも視聴できます。
でもこの話は無料で流せよ。撒き餌を有料にして誰が食いつくんだよって話です。

俺か・・・でもそんな奇特な人はそんなにいるわけもなく
案の定あにこれだけでなくアニメから視聴した層からは大不評です。
「意味がわからない」「超劣化版アイマス」などと散々な言われようです。
奇しくもこの状況は誰からも期待されていない
地方の無名アイドルWake Up,Girls!のはじまりと似ているのかもしれません。
(ただ、この作品は無関心どころか嫌われている状態なのかもしれませんが)

ちなみに現在放送中のアニメは2話まで視聴していますが、
未だにメンバーを把握し切れていません。全員同じ顔に見える状態ですw
この辺もある意味リアルなのかもしれませんねw

Wake Up,Girls!はこれから作中でどんどん有名になっていくのでしょうが、
この作品もそうなっていくのでしょうか?
まぁ正直無理だとは思いますが・・
現実でも数多のアイドルが存在する中でトップアイドルになるのは
それこそ奇跡といえるような確率だと思います。
この作品も奇跡を起こせればいいですね。
まぁ正直(以下略)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 39

60.1 4 スキャンダルでアイドルなアニメランキング4位
石膏ボーイズ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (248)
989人が棚に入れました
東京上野にある芸能事務所、ホルベイン芸能株式会社に就職した美大出身の新卒1年目・石本美希。
美大受験から美大生時代まで散々石膏デッサンをさせられてきた石本美希は石膏像に嫌気が差し、石膏像や美術とは全く関係のない仕事に就こうと決意する。
こうして芸能業界へと飛び込んだ石本美希であったが、入社初日からいきなり新人アイドルユニットの担当マネージャーに抜擢される。
そのアイドルのユニット名は――『石膏ボーイズ』!

声優・キャラクター
杉田智和、立花慎之介、福山潤、小野大輔、古城門志帆、牧野由依、黒田崇矢、前田玲奈、櫻井孝宏
ネタバレ

ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

残念ながら…

ダビデ像は{netabare}「石膏ボーイズ」のメンバーに入れませんでした。{/netabare}

1話10分程度で,テンポの良い,シュールなギャグアニメです。
シュールさが馴染めない方には,好みではない漫才師の漫才を観させられていると感じてしまうかもしれません。
テンプレ感を感じたり,ギャグがつまらないと感じる方もいると思います。

しかし,私には,面白かったです。
笑いました。
爆笑ではないですが,微笑みながら観ることができました。

ちょっと笑いたい気持ちになったときなどに,お勧めです。短いですし。

{netabare}ジョルジョってる?{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

新しいから面白いとは限らない。テンプレアニメを否定した過去の自分に観せて、反省させてやりたい(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ジャンルとしては、ギャグ。ナンセンス系。まあ、イケボを楽しみたいならどうぞ、という感じかな。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
入り口は少し、シロバコを思い出した。1分だけねw

まあ、仏女(仏像好き女子)もいるし、ボカロが大売れする時代ですから、石膏アイドルも、やり方によってはアリなんじゃないかと思った、1話目w

う~ん、イマイチ石膏の立ち位置が分からんな。生きてる設定なの? 個人的には、ガチの石膏をアイドルに仕立てあげろという無理難題を押し付けられた、女性マネージャーの奮闘記アニメだと思ったのに残念の、2話。

正直、「相棒」のキャスティングと聞いて、オチは予想できてた、3話。

元ネタになった石膏のことに詳しければ、もっと笑えたのかな?の、4話。

石膏ギャグというより、神々ギャグ? だったら、神様達がアイドルやっても良かったんじゃ?の、5話。

メディチ「なんで僕が付き添わないといけないんだよ~」って、全くその通り(笑) 途中から、ホントにメディチいる意味ないやん、の、6話。

やっぱ、石膏関係なしかな。普通の(レベル低い)ギャグアニメを、石膏にやらせるだけで、シュールな笑いに昇華するとか、甘いこと考えてんの?の、7話。

仏像来たw どうやら私はニュータイプだったらしい(笑) てか、石膏のレア感減らしてどないすんの?の、8話。

ドローンで撮影とか、リアルにあるだろうし、怖いな。最後のオチはない方が展開あって良かったんじゃ?の、9話。

最後の展開へのフリかな? 初の2話またぎの、10話。

柳川、行ってみたいな~。ちょっといい話にしようとした、まあ、ありきたりだけどの、11話。

最終回が、一番良かった。主題も入ってたし、石膏の設定を珍しく活かしていた、12話。

視聴を終えて

7話での感想が全て。もっと石膏を活かそうよ、石膏を。石膏ならではのネタをくれよって感じ。シュールを履き違えてるというか、軽く見てる印象。つまんない芸人が、衣装だけ変えて笑わせようって感じがした。やっぱ、ネタで勝負せんと。シュールな笑いといえば、「日常」。勉強してから来てねって感じです。まあ、3話観れば十分なアニメ。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 25

たにぐー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

石ボは4人で石ボ‼

今期一番好きだったかもしれない。
まぁ、ただ単に自分のツボにはまっただけのことなんですけどねw

石膏が主役ってのが斬新でおもしろかった!
しかもアイドルってw
意味不明wだけどそれがいいww
ほんと笑いすぎてお腹がジョルジョってましたw
って、使い方これであってる?w意味はよくわかんないけど、
とりあえず、はまってますw

そういう訳で、みなさんもぜひ石ボでジョルジョってくださいw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

64.9 5 スキャンダルでアイドルなアニメランキング5位
プリンセスナイン 如月女子高野球部(TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (19)
121人が棚に入れました
早川涼は天性の野球の才能を買われ、名門お嬢様学校「如月女子高校」に特待生として入学する。理事長・氷室桂子は女子だけの野球部を創設し、男子と対等に甲子園で闘うことを狙っていた。しかし、足りない部員、野球部創設を快く思わない人々、大会参加に女子を認めない高校野球協会、涼や周囲に降りかかるトラブルなど、様々な困難が野球部の前に立ちふさがっていた。涼は大酒飲みの監督・木戸と共に、まず部員集めから始めていくが……。

声優・キャラクター
長沢美樹、金月真美、子安武人、岩永哲哉、榊原良子、島本須美、石井康嗣、氷上恭子、永澤菜教、矢島晶子、川澄綾子、笠原留美、飯塚雅弓、進藤こころ、川田妙子、井上和彦

rurube さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

そっち方向行かないほうが良くない?

私は野球観てサッカー観てスーパーボウル観て一年が終わる。基本的にスポーツは何でも好き。

でアニメにおけるスポーツものは少ないし評価されている作品はスラムダンクぐらいしか無い気がするが、簡単に設定や進行を大まかに決められるから作りやすい気がするのだが。

この作品は高校女子野球チームが甲子園を目指す話だ。まず仲間集めから始まり公式試合に女性は出られないという困難、最初の試合、男子選手との死闘、練習そして夏の予選とイベント盛りだくさんで既に面白そうに聞こえる。

だけど実際は昼どら。これ3クールあったら、たわしコロッケ2回は登場したね。仲間を探す時のスピード感の無さと選手を掘り下げるタイミングも疑問。全24話なのに20話で初めて掘り下げるキャラいたからね。前半に掘り下げないと試合のファインプレーが本当にファインプレーにしかならん。実はこの子は中学時代にいじめられててね‥とか隣の野球観ているおっさんに解説出来ないじゃん。

それと試合の映像を流そうとしすぎ。試合描写なんてスコアボードで数字いじりすれば十分。これはジョークではなくて本当に試合映像は極力誤魔化す方が良い。理由はリアリティーの無さがどう頑張っても出てしまう。それとスピード間が無くなり努力が圧縮される。

例えば、試合を丸々1話使うのと1話の中でボードいじりしてボロボロのナインが自分の力の無さを自覚し練習→ボードいじり→練習→ファインプレーだけ映して失点が減っているボードいじり これだったら絶対に後者の方が良い。後者はちゃんと練習して失点減ってるもん。前者は3回まで抑えてその後失点して最後に仲間の叱咤で9回を無失点で抑えるパターンだね。
1試合の中で成長するのって努力の部分が抜け落ちている。それは努力ではなく持っていた能力を開放しているだけ。

それと恋愛入れるのは諸刃の剣というかいらない。三角関係とかすると主人公の判断能力に疑問が持たれる。スポーツは感覚・判断能力が大事になる。スポーツは考える時間が無いから反復練習か判断能力で対処するしかないけど、恋愛入れるとどっちも無いキャラになる。良い選手じゃないしメンタルも弱い。ついでに観ている人は私のようにスポーツ好きだから観ているはず。恋愛アニメ観たい訳では全く無いからその辺気が付いて欲しい。そっちに行くな、戻って来い。

この作品、スポーツアニメの大枠が簡単に決められるという良い部分と、その設定を生かせない駄目スポーツアニメの両方が入り組んでいて非常に興味深い。

多分、大正野球娘はこの作品を反面教師にして作られたに違いない。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

仲間を信じて、夢を信じて!

星の数よりは満足度は高かったですね。でも、話の中弛みと作画の悪さが目立ってしまって評価としては低くせざるを得ないです。悲しい。



女子だけで甲子園に行こう!と思い立った主人公の女子高生早川涼が、部の設立からメンバー集めまで奮闘します。
{netabare}
正確には、如月高校の理事長である氷室さんの差し金なのですが・・・。まあ結局は涼のおかげってことで。
{/netabare}

結構この設立の経緯が生々しくて、理事会の猛反発を受けたり勝ち進めなければ廃部との条件を提示されたり、やはり女子野球部は逆境の象徴ですね。

そうした逆境を撥ね返すがごとく燃える、早川涼。
メンバーも運動神経の良い人材を連れてくるため、学校中を駆け回り説得。応じなければ野球勝負を挑んで強引に引き入れる。
テニス部のエース、氷室いずみとの対決も絵的に凄まじく、出だしからとんでもない勢いでした(笑)


スポ根丸出しの練習も試合展開も女子だからなんて関係ない位熱かったです。

この雰囲気を伝えるには言葉よりもOPを見てもらった方が早いです。
このアニメの熱さは何よりそれが物語っているので。名作揃いの90年代でもOPだけならタメ張れるんじゃないかと思ってます。↓
http://www.youtube.com/watch?v=dtVwG3IFLSg




ただ、問題は部設立を成し遂げた後。

そこから各キャラの掘り下げに入っていくのですが、前半の燃える展開との温度差が激しいです。
望月監督らしい繊細な女性の内面描写は単体としては素晴らしいです。
プリンセスナインでなければもっと評価されていたのではないでしょうか。
ちょっとドロドロだったり妙にファンタジーだったり、野球をやっていたときみたいに勢いで乗り切る事ができず、どれも後味が悪かったです。

何よりも涼の幼なじみである眼鏡の……誠四郎!地味すぎて存在感がほぼゼロでした。彼は不憫すぎる。
女子の中ではクール&ビューティーに見える東ユキのキャラ設定が色々とひどい(笑) なんであんな電波ちゃんに……。最後まで見せ場をことごとく奪ったのは最早嫌がらせとしか思えませんでした。

単純に尺の問題でしょう・・・けれど、もっと野球と恋愛や人間模様を上手く絡めていればより情熱的な内容になっていたと思うと勿体ないです。

OPで流れている涼と父親の関係ももっと深く物語に組み込まれていたでしょうしね。惜しいです。



そうした中弛みは分かった上で、最終話の決戦は素晴らしかったと思います。
{netabare}
決戦といっても甲子園予選ですけどね。
{/netabare}

恋愛での悩みが迷いとなって球に力が入らない涼。そのせいでピンチに追い込まれる如月女子高野球部。

そんなときライバルであるいずみの言葉が胸を打つ。
迷いを捨てて、いざマウンドへ!
そんな彼女の覚悟を表した演出が最高でした。
{netabare}
想い人である宏樹から貰ったメダルを外す。
それは今まで「お守り」として守ってもらっていた宏樹を倒すべき相手として認識した、彼女の意志の表れで。
目付きも変わって、勝負師の顔になった。ここでやっと面白くなってきたと思いました。
{/netabare}


ブーストがかかるのが遅すぎたと思います。まあ最終話のクオリティを連発する余裕もなかったんでしょう。

個々に絞れば秀逸なエピソードもありました。
スポ根路線では5話「荒波スイングと、対決!」や6話「いずみさん、あなたが欲しい!」
恋愛路線では21話「高杉くんなんて、嫌い!」や24話「Kiss…」


荒波スイングや稲妻ボールなどの、アニメならではのぶっ飛び演出が大好きでした。
それだけに、段々とスケールダウンしていったのが残念で。


プリンセスナイン自体は良作ではなかったかもしれませんが、伝説的なOPと女子野球の発想は評価されてもいいと思います。


あと、古臭いと言われようと寧々ちゃんは可愛い!ぶりっ子お嬢様で野球部のマネージャーでオタク体質って設定だけ見れば先駆的なキャラだと思います。
うん、プリンセスナインの魅力は寧々ちゃんにあり!寧々ちゃん最高!!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

イナズマボール!荒波スイング!!

女子校が有望な生徒を集め女子野球部を立ち上げ、様々な障害をめげず甲子園出場を目指す。
学校・マスコミ・高野連の反発を情熱と実力で乗り越えていく。

ノリは古い少女漫画のスポ根ものに近いです。
最初はとても面白いのですが、後半から恋愛劇ドロドロしすぎて微妙になりました。
まぁそれ自体は別に悪くないけど、野球の練習や試合が極端に少ないのが一番問題ですかね。

大胆な演出が最大の特徴。
「荒波スイング」「イナズマボール」とか出てきますが、全部理屈もクソもない力押しです(笑)
ベタベタの熱血馬鹿展開にも関わらず熱き友情と劇的ラスト
荒削りでツッコミどころ満載なとこも・・・いいんじゃないか

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12
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