おすすめスタジオ六花人気アニメランキング 8

あにこれの全ユーザーが人気アニメのスタジオ六花成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年09月16日の時点で一番のスタジオ六花アニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.7 1 イヴの時間 劇場版(アニメ映画)

2010年3月6日
★★★★☆ 3.9 (1303)
6995人が棚に入れました
子どものころからアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用してきた高校生のリクオは、ある日、自家用アンドロイド、サミィの行動ログに不審な文字列が刻まれていることに気づく。親友のマサキと共にログを頼りに喫茶店、イヴの時間を訪れたリクオは、人間とアンドロイドを区別しない店のルールに驚く。

声優・キャラクター
福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈、ゆかな、中尾みち雄、伊藤美紀、清川元夢、沢城みゆき、杉田智和、水谷優子、山口由里子、石塚運昇、榎本温子
ネタバレ

shino73

★★★★☆ 3.7

未来のイヴ

未来、たぶん日本。
アンドロイドが実用化されて間もない時代。
ロボット労働力の社会貢献で、
国内の食料自給率は8割を超える。

もはやSF世界の古典とも呼べるテーマ。
人とアンドロイドとの共生を描いた名作。
オリジナルは全6話のオムニバス形式。
ハズれ回が1つもなく、
とても丁寧に作られたハートフルな作品。
プロトタイプとされる「水のコトバ」と、
直接的な関係性を見つけられませんが、
僕たちは「他者」をどう認識し、理解し、
異質な他者とどう向き合うのかといった所でしょうか。

舞台はカフェ「イヴの時間」
{netabare}ここでは人とアンドロイドを区別をしない。{/netabare}
主人公リクオはここで様々な出会いを経験し、
人として成長していく。

アンドロイドは人をどう思っているのか?
アンドロイドは相手を思いやれるのか?
{netabare}アンドロイドの優しさと苦悩を知り葛藤する。{/netabare}
願わくば双方向の思いやりを。
主人公が奏でた美しいピアノの旋律に感動する。

こんな時代だからこそ心の交流を。
未来のイヴは温もりを持っている。

イヴの時間ではまたのご来店をお持ちしております。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 64

takumi@

★★★★★ 4.5

人と心を通わせたいアンドロイドの想いはコーヒーのあたたかさ

演出、原作、脚本、監督を吉浦康裕氏が手がけたCGアニメ作品。
各話15分程度、全6話のOVAもあるが、通しで観るならこちらがオススメ。

人間と機械の共存、がテーマ。
機械とかロボットって呼ぶにはあまりにリアルな人型で、
体温が伝わってきそうなほどなアンドロイド。
美しいアンドロイドが家事全般を請け負ってくれる近未来は
そんなに遠くなく感じる昨今だが、彼ら、彼女らに心は宿るものなのか。

ある日、自分の家のアンドロイドがコーヒーの淹れ方をいつもと変えた。
彼女は、喜んで欲しかった。
アンドロイドのほうでも人間を家族として、理解したがっているという事実。
しかしマスターである人間のほうは、いつもと違うことを勝手にする彼女を叱る。

そんな想いのすれ違いをきっかけに、時にコミカルに、また時にほのぼのと描きつつ、
同時にアンチな人々も描かれており、TVで繰り返される倫理委員会のCMが印象的。

アンドロイドと人間を区別しないことをルールとした喫茶店「イヴの時間」の存在。
ここを訪れた主人公リクオとその友人・マサキ。
2人の考え方の違い、ロボットに対しての向き合い方と本音、そして過去が
うまい具合にシナリオに溶け込んでいた。

どうすれば傷つかずに済むのか、何をすればいいのか、どう話せばいいのか。
そんな風に思う気持ちは、相手がアンドロイドでも人間でも変わりはしない。
心を通わせたいと思う相手となら、誰だって同じはず。
差別意識や先入観といったものも、この作品のテーマとして根底にあると思う。

顔の見える相手に、年齢を聞く、住んでいる場所や出身、仕事を聞く。
そんなプロフィールから人は無意識に先入観を持ちやすい。
またネットなど顔の見えない相手にも、年齢や性別をまず聞く人、気にする人が多い。
失礼や不愉快にさせることがなければ聞いても聞かなくても同じだと思うが
何気ない日々の中で僕らは、多くの先入観と思い込みだらけで
過ごしてしまっているものなのかもしれない。

普段、人形を作っているので、
道具も含めてモノ達にはみな、寿命的なものもあるし魂みたいなものも
宿ってると信じたい部分があり、大切にしているから
アンドロイドが家にいてくれるような時代が来たら、僕は間違いなく
作中に登場した「ドリ系」として分類されるのだろうな(笑)

とにかく、決してありえなくもない展開だったし
こんな時代がもうすぐそこまで来ているんだなって感じた良い作品だった。
マグカップになみなみと注いだコーヒーも、なんだかとても美味しそうで
作画も綺麗だったし、Kalafinaの唄うED「I have dream」も良かった。

ただ、続編があると聞いていたものの、その後何も発表されていないようで。
それがとても残念。続編が制作されたらぜひ、観たいと思う。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 52

てけ

★★★★★ 4.5

喫茶店で織りなすコメディ……に見せかけた深い哲学

オリジナルアニメーション。
この劇場版は同タイトルのOVA版を再編集し新シーンを加えたものです。

>未来、たぶん日本。
>“ロボット”が実用化されて久しく、
>“人間型ロボット(アンドロイド)”が実用化されて間もない時代。

「イヴの時間」という喫茶店の中。
人間、アンドロイド、そしてロボットが関わりあい相互変化していく物語。


非常に完成度の高い作品です。
鋭いギャグをまじえながらも、喫茶店内で起こるさまざまなトラブルを描いています。
暖かくもありますが、切なさがその中に残るような話です。

”Are you enjoying the time of EVE?”がキャッチコピー。


さて、私が最もひかれた点は、そのテーマ性です。
書きたいことは3つあります。

・ロボット工学三原則の矛盾
・心はなぜ存在するのか
・アニメとアニミズム


【ロボット工学三原則の矛盾】

ロボットの最優先項目は「人に危害を及ぼしてはならない」です。
しかしそれには、肉体的な危害だけではなく、精神的な危害も含まれます。
相手を喜ばせるつもりで言った言葉が、相手を結果的に傷つける。
これはよくあることでしょう。

つまり、相手を精神的に傷つけないためには、相手の「心」を理解しなければいけません。
「心」を持たないロボットがどうやって人間の「心」を理解するのでしょうか。
相手の「心」を理解するためには、自分自身も「心」を持つ必要が生じます。
それができなければ、ありとあらゆる可能性を考えなければならなくなり、いわゆる「フリーズ」または「暴走」という選択肢しかなくなります。

これは作中で語られていたテーマでもありますね。



【心はなぜ存在するのか】

劇中で人間とそっくりに作られたアンドロイド。
普段は光輪を付けて区別しています。
しかし、外すと人間と区別がつかなくなります。

ただし、劇中の時代ではアンドロイドの体内は機械製です。
体の中身を見ることでまだ何とか判別が可能です。
しかし、時代は進みます。
アンドロイドが人間と同じ生体組織を持ったらどうでしょう。
今度は完全に区別が付かないはずです。

・朝起きてごはんを食べる
・歯を磨く
・学校や会社に向かう
・家に帰ってくつろぎながらテレビを見る
・寝る

「心」がなくても、行動パターンをこのようにインプットしてしまえば、世界は今までどおり動きます。
では「心」が私たちにあるのはなぜでしょうか?
「心」がなくても世界が変わらないなら「心」なんて必要ないのでは?

私は自分が人間であると思っています。
しかし、本当のところはそう思い込まされているアンドロイドなのかもしれません。
「心」を持ったアンドロイドなのか、「心」を持った人間なのか、自分で判断することすらできません。
そんなあやふやな「心」がなぜ存在するのか。
これが2つめのテーマです。


【アニメとアニミズム】

アニメ大国の日本。
アニメを見ている以上、キャラクターに共感したことがあると思います。
しかし、そのキャラクターは画像と音声データに過ぎません。
ではなぜアニメのキャラクターに共感できるのでしょうか?

animation(アニメーション)という言葉は、ラテン語で「霊魂=心」を意味するanima(アニマ)が語源です。
生命がなく動かないものに、命を与えて動かすことを意味します。

animism(アニミズム)という言葉は、生物・無機物を問わず「霊魂=心」が宿っているという考え方。
こちらもanima(アニマ)が語源となっています。
アニミズムが日本のように根付いている文化では、アニメ中の人物に共感しやすいのでしょう。

ここで前の話で出てきたアンドロイドを思い出してください。
物理的には人間とまったく同じアンドロイドが完成したとします。
さて、これは人間なのかアンドロイドなのか。
外から見て判別ができない以上、もうそれは同じものなのではないでしょうか?

心が物質の中に宿っているという考え方、アニミズム。
アニミズムの究極の形は人間そのものなのかもしれません。


そんなメッセージをアニメーションという形で示したのがこの作品。
これでも表面部分にしかすぎないと思います。

ただながめているだけでも十分面白いですが、考えを巡らせてみるのも楽しいですよ!

投稿 : 2019/09/14
♥ : 76

74.9 2 イヴの時間(OVA)

2008年8月1日
★★★★☆ 3.9 (874)
4732人が棚に入れました
高校生のリクオは、所有するハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、命令した覚えのない行動を発見する。友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。そこに集う様々な人間やアンドロイド達との関わりの中で、それぞれが少しづつ影響を及ぼしあい、変わっていく。やがてそれは、外の世界へもかすかな、しかし確実に波紋を広げることとなる。

minisaku

★★★★☆ 3.9

" Are you enjoying the time of EVE ? "

アンドロイドが一般家庭にも普及した近未来を舞台に、人間とアンドロイドの
絆や関係性を描いた物語。 1話15分位で全6話です。

人とロボットってありがちな題材ではありますが、世界観や設定が魅力的。

この世界でのアンドロイドは、頭上のリング以外では人間と見分けがつかない
外見ですが、あくまで無機質な感情の無いロボットで、人間側も一部を除き、
家事や雑用などをさせるだけの「道具」としか見ていません。

ですが、この作品のタイトルでもある「イヴの時間」という喫茶店。
ここには一つだけ特別なルールがあります。

   それは、『人間とロボットを区別しない』というコト。

「イヴの時間」では、頭上のリングを消し 普段は命令でしか動かない
アンドロイドも、人間同様に自分で考え会話し行動します。

そこで過ごす時間を通して、感情がないと思っていたアンドロイドたちの心情や
アンドロイドに対する人側の心の変化などの描写は良かったです。
特に、アンドロイド側から人に対する優しい気持ちなどの想いを「家族」という
言葉を使って表現してるのが印象的でした。

各話それぞれに物語があり、短編ながらも考え深く温かい内容は見ていて
心地よく とても楽しめましたw

まぁ作中の謎など未回収な部分もあるので、物足りなさは少し感じましたが、
それを差し引いても十分良い作品だったと思います。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 29

みけねこ+

★★★★★ 4.4

マスターがいい味出してます。

久々の掘り出し物♪
すごくよかったです。

内容はある特殊店内ルールがある喫茶店で展開される
人間とアンドロイドのヒューマンドラマです。

OVAで1話15分×5話+最終話30分
なのでサクサク見れます。

でも、見終わったときにはもっとこの空気を
味わっていたいなと思う心温まる作品になってます。

非常によく話がまとまっていて感動しました。
また、色々考えさせられる作品でした。

こんな雰囲気の喫茶店あったらいいのにな。
きっと足繁く通うだろうな。

良作でしたのでぜひ見て頂きたい作品です。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 29

えんな

★★★★☆ 4.0

日常系ロボ?

印象的なのは主人公より友達のマサキが受けた父親の仕打ち?
ある日突然、会話しなくなるなんてこれはもうショックすぎる

もっとドロドロとした負の部分を見たい気もしたけど、きっと作風にあいませんね

短い尺でよく出来ていると思います、2期とか期待したいです。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 22

68.5 3 サカサマのパテマ(アニメ映画)

2013年11月9日
★★★★☆ 3.8 (572)
2753人が棚に入れました
どこまでも、どこまでも坑道が続く地下世界。狭く暗い空間であっても、人々は防護服を身にまとい、慎ましくも明るく楽しい日々を送っている。地下集落のお姫様であるパテマは、まだ見ぬ世界の先に想いを馳せて、今日も坑道を探検する。お気に入りの場所は、集落の「掟」で立ち入りが禁止されている『危険区域』。これまでに見たこともない広大な空間には、幻想的な光景が広がる。世話役のジィに怒られながらも、好奇心は抑えられない。いつものように『危険区域』に向かったパテマは、そこで、予期せぬ出来事に遭遇する。何が『危険』であるのか、誰も彼女に教えてはくれなかったから。隠された“秘密”に触れる時、物語は動き出す――

声優・キャラクター
藤井ゆきよ、岡本信彦、大畑伸太郎、ふくまつ進紗、加藤将之、安元洋貴、内田真礼、土師孝也

CountZero

★★★★☆ 4.0

いやぁ、SFってほんっとうにいいもんですね~(水野晴朗風に)

吉浦監督率いるスタジオ六花の長編映画です。
映画館での上映を逃して、もんもんとしてましたがようやく観ました!

おもしろかった〜。
改めて思いましたが、SFはいつの時代もアイデアが勝負ですね。
その点で本作は大成功だったと言えると思います。

タイトルからも分かるように、上下がサカサマな二つの世界とそこに生きる好奇心旺盛な少年エイジと少女パテマのボーイミーツガール。
現在30代半ばの監督がばっちりジブリ世代だからかは分かりませんが(でも好きだと思います)、「天空の城ラピュタ」に似たワクワクやドキドキはたっぷり含まれています。
…が、スタジオ六花の「イヴの時間」や「ペイルコクーン」といった他の作品ほどSF濃度は濃くないので、ガチガチのSFオタクにはちょっと物足りないかもしれません。
理由は、ハードSFに不可欠なSF的ロジック(論理、理由付け)の解説がほぼないからです。
上下サカサマな世界が誕生した納得のゆくリアルでそれっぽい(あくまでそれっぽいのがサイエンスフィクションですね)論理がしっかりあれば最高でしたが、それでもその不足を補うサカサマ世界のアイデアは良かったです。
新しかったです。

本作でも取り入れられている全体主義や管理社会を特徴としたディストピア的な世界や、そこからの脱出や抵抗活動はSFではよく使われる設定ですが、本作ではこのサカサマ世界の設定があるおかげで、ありきたりのお話で終わる事はありませんでした。
物語の後半では、十分な驚きを与えられました。
SFオタクを自称している私も、観ながら不覚にも「Σp(`□´)q ナニィィイイイ!!そうきたかっっ!」って叫んでしまいました(笑)ってゆうか好きなタイプの展開だったのでうれしくって〜三ヾ(*´ω`)ノ゙ ウッヒョヒョ♪
原作脚本は吉浦監督なので、よく考えれば監督らしい展開なんですけれど、見せ方がほんとお上手でした。
だからSFはおもしろいんですよね。
読者や視聴者の予想を越える、壮大で斬新な驚きを提供するSFはやめられません(笑)

それにサカサマゆえに描く事ができた、浮遊感や不安定な恐怖感は秀逸でした。
観ながらも結構ゾクゾクしちゃいました(笑)
これは観てみないと分からないかも!
なのですぐに観る事をお勧めします(笑)
SFの巨匠アイザック・アシモフをこよなく愛読するわたし的には、吉浦監督のアシモフ好き(と思うのだけれども)をかいま見れる描写にも、ゾクゾクしましたが(笑)

もちろんSFが苦手な方でも、ジブリがOKな方ならきっと楽しむ事のできる作品なので、やっぱりお勧めです。
みんなに観てもらいたい作品です。

では、最後に…

いやぁ、SFってほんっとうにいいもんですね~(笑)

投稿 : 2019/09/14
♥ : 44

ninin

★★★★★ 4.4

どちらがサカサマなんだろう

約99分

地下に住む人々と地上に住む人々がいる世界、地下に住んでいるヒロインのパテマは地上に憧れて、禁を犯して地上に行きました。そこで出会った少年 エイジとこの世界の謎に迫るファンタジー作品です。

いつも観ている世界が逆になっているってどんな感じがよく分かるお話です。空がこんなに怖いと思ったのは初めてですね〜

タイトルにも書いたようにどちらの世界がサカサマになっているのか錯覚する場面がたくさんあってグルグルしますねw

ドキドキハラハラするシーンがたくさんあります。観ているとあっと言う間にですね〜 ちょっとジブリ作品を思い出すような作品です。

目が離せないほど面白かったです。是非、サカサマの世界を観てくださいね。オススメです^^

最後に、パテマとエイジが徐々にお互いの信頼度がアップしていくところが素敵でした。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 53

ato00

★★★★★ 4.3

うまい!サカサマ演出

驚愕の世界。
逆転の発想。
重力の作用方向が反対の地上世界と地下世界。
この作品は、重力がサカサマの少女と少年による上下方向冒険アニメです。

現状世界に疑問を持つ地下少女パテマと地上少年エイジ。
何かを変えたいという純粋な思いが二人を動かし、物語が始まります。

逆転重力の融合による浮遊表現が不思議感を演出。
人間の重量バランスによる浮遊感には驚きました。

上が下なのか?下が上なのか?
画面も時々逆転するので注意が必要。
上下方向を常に意識していないと混乱しそうです。
また随所に「落ちる!」感覚があります。
高所好きな私にとっては、全くの爽快風景。
ラストも納得の爽快感です。
ちょっとだけコメディーチックな淡い淡いラブストーリーでした。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 52

64.4 4 アルモニ(アニメ映画)

2014年3月1日
★★★★☆ 3.8 (198)
1032人が棚に入れました
人は皆、それぞれ自分の世界を持っている。34人の生徒がざわめくこの2年1組の教室の中にだって、沢山の世界がある。吉田や渡辺なんかと一緒に昨晩のアニメについて熱く語れるのが、僕---本城彰男の世界。楽しいし、居心地だっていい。……でも、本当はいつも考えている。教室の向こう側で華やかな友人に囲まれて笑っている、真境名樹里の世界のことを。ある日、僕は彼女の世界に触れることになる。言うほど単純なことではないんだけれど。

声優・キャラクター
松岡禎丞、上田麗奈、沼倉愛美、大地葉、松本健太、岩崎了、古川慎

ato00

★★★★★ 4.1

夢が膨らむアニメ

意味深な演出と美しい作画が特徴の学園ショートアニメ。
絶対音感を持つ少年と不思議な夢世界を持つ少女の物語。
謎が散りばめられているので、「気になります」的な作品です。

続編希望。
続編があれば、面白くなりそう。
今は学園アニメですが、SF作品へ。
少年が夢世界に巻き込まれるパターンかな。
ともあれ、話が無限に広がりそう。

サカサマのパテマのポスターあり。
夢世界がパテマの世界観に似ているような。

EDは良曲。
不思議な雰囲気を醸しています。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 47
ネタバレ

とまときんぎょ

★★★★☆ 3.4

アルモニ、エルメス、アマグリ

学校の生徒たちの空気感がリアル(なのかな?)でハラハラでした。
繋がると思えなかった縁が繋がる、というのは面白いですね。
さえない男友達のヨシッ!がヨシッ!でした。

勘違いが恋に発展したとして、誤解させたままでいいのかな。誤解がほどける時がドラマティックなのかもしれない。
あるいは誤解だったとしても、彼がまず彼女の歌を素敵だとこっそり思っていたって、その眼差しが、大事なのかもしれないですね。彼女は友達にもあまり心を開いている様子ではなかったし。
自分の夢中になっていた世界に魅力を見出してくれた、ということが有難く重要で、あんなに堰をきったような態度になったのでしょうか。わかってくれる人がいる。
また、 {netabare}聴くことで同じような夢をみられた、 {/netabare}それで充分、誤解でもなく本当に繋がりあえたってことなのかもしれないし。
打ち明けられる相手に出逢えたのだから、これから先は過去に縛られず、彼女自身が本当に心惹かれる世界を楽しめたらいいのかもしれない。案外わかってくれる人が増えて彼と疎遠になったりして^^;

彼がオタクな友達たちと仲間うちでだけ共有できる楽しみを持っていたってことが、効いてますね。
コレが無くて、絶対音感だけ携えて登場した主人公だったら、もっとキザな話になっていた気がします。誰にでも自分の世界がある(オタクでなくても)。
そこに触れ合えるかというラブストーリーでした。
彼はどうして彼女が気になっていたのかな?高校デビュー前の夢見がちな匂いを感じ取っていたんでしょうか。



お母さんがいろんな人連れてくるって…そのへんを心配すると、女の子の夢の真偽よりも、お母さんの処置がどうなんだと…気にしすぎか

なんだこの煮え切らない感じ。


ある日娘が彼氏を紹介するとして
{netabare}「お母さん!私の夢の中での話を知っている人に出逢えたの!もう一人じゃないの!!」ってきたらば

さあ お母さん、どうするんだ。

・「まぁ…この子にも、心を打ち解けられる相手が出来たなんて。この子、現実離れした事ばかり言っているでしょう…至らない子ですが、よろしくお願いしますね。」

・「夢を共有…?ちょっと座ってください。本当にあなたも同じ夢を見られたのか、その相違点をきちんと検証させてください。」

・「この子の特殊性は、今にして思えば才能です。あなたのご好意はありがたいのですけれど、無理に同調はしていただかなくとも構いませんのよ。」

・「趣味は?アニメ、あー、なるほどねー。そんな年頃だよね。(この子らしい子を選んできたわね)」

それとももしも、ジュリがお母さんをそこまで信頼しなくなっていたら、「夢を共有しているのは二人の秘密ね?」ってコトになるのかしら。


彼が催眠学習的に夢を見られたのだから、彼女のほうも始まりはそういった断片や刷り込みが繋がったものだったのかもしれない。 {/netabare}


まことにまことに邪道ながら夢判断
(参照http://www.geocities.jp/dreamusic7/)

{netabare}機械、ロボット
「繊細な感情レベルや心と身体と精神の相互のふれあいを欠いている。鍵のかかった思考力。無感動。自分が出来ないことを代わりにやってくれる存在。現在の自分の非力や社会的存在感が希薄な状況。」

「心理的確立。精神的到達。霊的精神力。権威。力。明瞭さ。見通し。理想や目標。攻撃性。孤立。自己防衛。」
葬列
「今までの複雑な人間関係から解放されて本来の自分の姿に帰りたい願望。」
孤独、集団の中で自分だけが独り取り残される
「他の誰かが自分を捨てたいと思っているのではないかという不安。」
水の入った美しい瓶「輝く未来。」 {/netabare}


アルモニ〜。フランス人はハヒフヘホの発音ができないので、ヘルメスはエルメスになるようで、知り合いがフランス人の料理教室に通ったとき「アマグリがない!アマグリを買ってこい」と言われ、右往左往で甘栗を買ってくると「これはっ、アマグリじゃ、ナーイ!!」と激怒したそうな。
そう、彼が求めたのはハマグリでした。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 41

ninin

★★★★☆ 4.0

アニメミライ2014作品

ウルトラスーパーピクチャーズ 30分

吉浦康裕監督作品(イヴの時間、サカサマノパテマなど)

学校で同じクラスになっても全員とそこまで仲良くすることはないと思います。

やっぱり気の合う人たちと話したり仲良くしますよね。

そんなクラスで接点のなかった2人のクラスメイトが1つの曲を巡って交差するお話です。

この作品は二面性があり、現実のお話と幻想のお話とが混在してます。

吉浦監督の作品はまだ2本しか観てませんが、アングルが目線だったり、クラスでの雑踏の中の会話だったり、随所に監督らしいシーンがありますね。

お話としては途中で終わってますが、私的にはスッキリとした感じで終わってます。

不思議な作品でした。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 38

60.6 5 ペイル・コクーン(OVA)

2006年1月18日
★★★★☆ 3.5 (173)
785人が棚に入れました
アニメーション監督吉浦康裕の個人制作作品。舞台は遙か未来の地球で、世界は姿を大きく変えていた。どこまでも続く廃墟の世界。海や大地はすでになく、風景は廃墟から発掘される記録の中で見られるだけだった。それら記録を発掘・復元し、過去の世界を分析する""記録発掘局""。そこで働く主人公のウラはあるとき奇妙な映像記録を復元するのだった……。個人制作のレベルを超えたクオリティ、SF的な世界観などよく作り込まれている。膨大な記録をブラウジングするインターフェイスなど、見るべきところはストーリー以外にも豊富。また、背景を手書きと3DCGの混合で行うおもしろい手法から生まれた独特のタッチにも吉浦康裕の味が出ている。
ネタバレ

てけ

★★★★★ 4.4

皆さんはなぜレビューを書いていますか?

23分ほどのショートアニメです。

…歴史が途絶えるほどの未来。
人間は機械に囲まれた無機質で寂しげな世界に住んでいた。

漫画家の弐瓶勉を彷彿とさせる世界観ですね。
こういう超未来的な雰囲気は大好きです。

CGで作られた美麗なグラフィックや、人の目線を通したようなカメラワークが光ります。


ストーリー展開も素晴らしい。

記録発掘局に所属する主人公の「ウラ」
過去の記録を解析するのが仕事。
しかし、わかるのは、歴史の断片のみ。

昔は、多くの人が過去の記録を解析しようとしていたが、今ではほとんどいなくなっていた。
それでも記録の分析にこだわり続けるウラ。

人はなぜ記録を取るのか、人はなぜ記録を見ようとするのか…。
{netabare}「"人は、変わらないで欲しいって思うことがあるから、それを記録に残す"んだって」{/netabare}

果たしてそうなのか?
今こうして、「レビューという記録」を書いている自分に対しても問いかけたくなりました。

そして、ウラがたどり着いた真実とは…。
タイトルにこめられた意味が明かされたときには、鳥肌が立ちました。
{netabare}
同僚が言った「場所なんてどうでもいいんじゃないか?」というセリフから、とっくにストーリーは動き出していたんですね。
{/netabare}
視聴者を一気に引き込む世界観。
美しいグラフィックや、意味のある演出。
考え出すと止まらなくなる、哲学的なテーマ性。
伏線やミスリードもしっかり盛り込んだ、無駄のないストーリー。

私の好みにジャストミートです。
本当に充実した23分間でした。

さて、「皆さんはなぜレビューを書いていますか?」

投稿 : 2019/09/14
♥ : 31

shino73

★★★★☆ 3.7

セピアと色彩

AD2218、
人口増加による環境資源への悪影響は、
悪化の一途を辿っている。
海や大地が姿を消した巨大な廃墟の世界。
古いデータベースを復元分析する主人公ウラとリコ。
復元分析することによって過去を知るのだ。
ある時ウラは奇妙な映像を復元する。
セピア調の暗い画面と対比させた復元される記録の色彩。

サカサマのパテマ・イヴの時間の吉浦康裕監督作品。
アニメとしては素晴らしい上記2タイトルがありますが、
どうにかしてこの作品も視聴して欲しい。
この無情なる世界観が好き。わずか23分の短編。
僕としては彼の短編最高傑作。

世界はこんなにも色彩で溢れているのだ。
地球はいつだって青色がいい。
遠い未来の僕たちに期待している。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 33

takumi@

★★★★★ 4.1

「イヴの時間」の吉浦監督が手がけた切ないミライ

「イヴの時間」でおなじみの吉浦康裕監督、脚本、制作。
2005年に公開された約23分のアニメーション作品。

歴史という名の記憶が、どこかで途絶えた・・
そんな言葉から始まるこの作品。
舞台は今現在よりずっとずっと遥か未来で。

色合いは限りなくモノクロに近い、極力彩度を抑えたセピア調。
エコノミー症候群になりそうな窮屈さを感じさせる仕事場で、
主人公がみつめているのは、2000年の頃の地球上の風景。
周囲の色彩が沈んでいるせいもあり、その風景の色は眩しく、哀しいほどに鮮やか。

記録発掘局 復元課。
これらの画像から復元するのが彼の仕事。
記録の残骸、過去をさかのぼる唯一の手がかり。
そこにあるのは、太陽光がまださえぎられていない頃の記録。

記憶や記録を探りつつ下層へと行く彼の姿や
最下層には海と呼ばれ多くの人間達がしがみついているエリアが
あるということに、海と人間との因果を感じずにはいられない。

変わらないで欲しいと思うから記録を残すのだとしたら、
変わってしまった今、それはあまりにむなしくて。
たとえそれが遥か太古の風景だったとしても、
写し撮った時の、人の想いは真実そのもの。

緑色の世界があったこと。 青い地球があったこと。
それを壊してしまった人間の愚かさを、これ以上見たくない。

そんなむなしさに、復元課の人間がどんどん減ったという事実。
その事実は、今現在の人間である自分からすると嬉しくもあり、
そんな未来がこの先あるとしたら・・なんて考えると
やはり彼らと同じように虚しくて。

後半で流れる歌 『蒼い繭』(あおいたまご)
とても穏やかで素敵なメロディなのだけれど、
蒼い地球を詠ったその歌詞は、とてもせつなかった。
もし、地球が繭になるようなことがあったら、
ぜひいつかまた、再生して欲しいものだ。

余韻の残るラストも、とても考えさせられ、
きっと何度か繰り返し観ると、さらにいろんなことに気づけそうな作品です

投稿 : 2019/09/14
♥ : 48

59.7 6 水のコトバ(Webアニメ)

2014年2月19日
★★★★☆ 3.5 (34)
141人が棚に入れました
とある喫茶店。偶然集った7人の男女。フランクなウェイトレス、彼女に振られたことをグチるダメオトコ、ガールズトークに花を咲かせるオシャベリとクール、先日体験した不思議な出来事を必死に話すデカとチビ、ひたすら本を読み続けるホン…。彼らの会話が織り成す不思議な時間。コトノハの君が見守る世界、水のコトバの浮遊空間。ちょっと覗いてみませんか?

https://www.youtube.com/watch?v=GphHqJkkdjU

※自主制作アニメです。上記で公開されています。

CountZero

★★★★☆ 3.8

この作品があって「イヴの時間」が生まれた!?

サカサマのパテマのDVD発売が待ちきれず、久しぶりに吉浦監督のショートフィルムを観てみました。

うん。
やっぱりいい!

あるカフェでの日常。
テーブルごとに繰り広げられる会話劇が治められています。
セピアな画面と独特なカメラアングルと押さえたBGM、自主制作という事もありとてもアンダーグラウンドで雰囲気のある作品です。

約10分ほどの中にいろいろ詰まっていて、ちゃんとオチもあって、若き監督の手腕をびしびし感じることができます。
スタジオ六花ファンなら観ておくべき作品ですね。
必ず満足できるはずデス。

代表作「イヴの時間」に通じるルーツ的作品でもあるので、SF好きはもちろん、ロボットバトル系とは全く違うので「SFはちょっと苦手ー」という女子のみんなさんにもお勧めです(笑)

投稿 : 2019/09/14
♥ : 22

える908

★★★★☆ 4.0

なんか鬱屈してるなーと思ってたら、最後は違っていました。

カフェを舞台にした、ショートアニメです。

カフェっていうより喫茶店みたいだな、
ゲストたちの会話が耳障りだし、
常連みたいな男性客がカウンターでマナー悪いし、
こういうお店はにがてだなーと思ってたら、
なんかお店の雰囲気自体が怪しい。

なんだか変な話だぞー。
と思って、
ちょっと警戒して見てたら、
急に、ホワンとなって、
あ、素敵な話が始まるんだ、と思ってたのに、
最後にいきなりガンガンガンってなって…

うわああ、と慌ててたらお話が終わってました。

なんだか救われない感じでした。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 10

60.0 7 POWER PLANT No.33(Webアニメ)

2015年1月30日
★★★★☆ 3.5 (30)
120人が棚に入れました
眠り続ける超巨大発電体33号――通称「エレキマグマ」に電力を依存している都市。

ある時、謎の超巨大ロボット「プロトタイタン」が天空より飛来し、結果的に都市を破壊!

行き場を失った電力の体内蓄積により、ついに覚醒するエレキマグマ!!

逃げまどう人々の頭上で、超巨大スケールの1ターンバトルが幕を開ける!!!

CountZero

★★★★☆ 3.5

四角い園丁ロボ(巨大)vs ガメラ的電気怪獣

アニメーター見本市の第11話です。
大好きな吉浦監督率いるスタジオ六花とTRIGGERによる制作です。

イメージはまんま特撮怪獣もので、テイストはまんま吉浦節(笑)
あまりうまく融合はしていないようなぎこちなさを感じますが、なんだか不思議な雰囲気でした。
まあでも短編ってそういうもんですよね。
実験的に好きなように色々やってみるから面白いわけです。
短編なので、詳しい説明やセリフはほとんどなし。
主人公(?)の女の子が途中からほっぺを赤くしててて「どうしたの?何ドキドキしてるの?」って思ってたらラストの一言(笑)
美しい背景と彼女の動作があいまって、思わずニヤリ。
「ああやっぱり私は吉浦監督の感性が好き」と再確認した次第であります。
オープニングのロゴがビリビリしてるのもナイスです。
見本市はいつもおもしろいな。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 17
ネタバレ

剣道部

★★★★☆ 4.0

怪獣vs巨大ロボ は、永遠に男の子の浪漫

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
日本アニメ(ーター)見本市の作品群。監督は「サカサマのパテマ」などで知られる「吉浦康裕」さん。レビュタイ通りだが、怪獣と巨大ロボの対決を迫力たっぷりに描いている。特撮好きなら、間違いないだろう。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「発電器官をもった怪獣が、発電所の役割をしている世界」という、ワンアイディアが光る。

そんな怪獣を倒すため、どこからかやってきた巨大ロボ。重量感や迫力は、すごくよく表現していた。

気になったことは2点。①ロボはなぜ(人類の役にたっている)怪獣を倒しにきたか。②最後に少女が言った「あつい」にはどんな意味があったのか。

①は、何らかの思想的なものかもしれない。電力インフラを(大型、小型の)怪獣の発電に依存している社会は、どう考えてもイビツで不安定だ。それを正そうというのだろうか? しかし、この世界に怪獣にかわる発電機関があるかは明示されていない。そんななか、怪獣を倒すことは正しいのだろうか? 私はむしろ、あのロボが、怪獣を「解放」しているようにも感じた。囚われの身となり、本来の力を奪われている怪獣の本来の力を引き出そうとして、ケンカを吹っ掛けているように思えた。それがなぜか、は、勿論分からないけれど。

②は、普通に考えたら、電力がなくなったことで、あのスーツの機能が停止し、暑くなったのだろう。ということは、この世界は、私達の世界より気温が高いのだろうか。もしかしたら、地球温暖化がどんどんと進んだ先の世界かもしれない。でも、「あつい」は「熱い」とも考えられる。これまで人間に囚われ、本来の力を封じられていた怪獣の大暴れに対し、「熱さ」を感じたのかもしれない。

いずれにせよ、これは短篇だけで描ききれる作品ではない。ぜひ、長編映画で観てみたい。
{/netabare}

投稿 : 2019/09/14
♥ : 14
ネタバレ

ヲリノコトリ

★★★★★ 5.0

だから私はスタジオ六花(おすすめ!)

 ちょっと偶然観ました。現在となってはweb上での公式な公開は終了。DVDの発売が待望されます。
 日本アニメーター見本市というプロジェクト(?)の中の一作品。初めはぼーっと見てたんですが、ラストでびくっとなって詳細を調べました。すると制作:スタジオ六花。「サカサマのパテマ」の人たちだ!

 ショートムービー。ストーリーとしては怪獣を拘束して発電している未来都市にロボットが舞い降りて、怪獣とバトル!……といったもの。私は何がCGとかセル画とかいまいち分かってませんが、なかなか壮大かつ精細な映像で見応え抜群。登場人物の服のデザインとかもSFの世界観を盛り上げててグッド。
 怪獣で発電→怪獣が暴れて町が壊れる、というストーリーは原発事故など人間の制御できない力を人間が持ってしまっている現代の状況を暗示していると思われます。

 でもそこじゃない!そこはどうでもいい!
 
 ラストの一言です!ラストの一言!これが六花!だから私はスタジオ六花を推すのです!
{netabare}  もう完全に「パテマ」も混ぜて話しますけど、六花の作品ってぱっと見だと「分かりやすく俗っぽい」んですよ。PP33なら「怪獣とロボット戦わせて、お色気シーン混ぜて、発電システムでアイデア賞(?)狙って。はいはいそういう作品ね、お上手お上手」って思った人いるでしょう。パテマなら「なるほどいいアイデアだね。だから手を繋いでなきゃいけないんだよね。はいはいご都合いちゃいちゃものだね乙乙」。
 たしかに。
 私たちはそういう作品にこれまで幾度も触れてきました。
 だって、そのアイデアだけで作品は作れるから。
 でも気が付いていますか!?六花はそこで終わってないんです。視聴者誰もが「ああ、このアイデアならこういう作品だな」と思うその一歩先を描いているんです。そしてそれを明示しない!だから舐めてかかった人はその真意に触れる間もなく「びみょー」の感想で終わっちゃうんです! {/netabare}

 ラストの一言が無かったらこの作品はほぼ間違いなく私の心には引っかかりません。現に怪獣たちの戦闘シーンとかほぼよそ見してましたからね。「怪獣による発電というアイデア」「怪獣たちの戦闘シーン」「未来的かつさびれた街」「綺麗な作画」……という、それだけで通用する武器を多用しているにも関わらず、主人公がずっと考えていたことはそれらとは全く関係ない「最後のセリフ」だったわけです!
 それが私にはどストライクだったんです。
 ……なんか褒めちぎった結果、ディスってる人をディスってるみたいな感じになっちゃったんですが……。あの、まあ感じ方は人それぞれなんで、ホント……すみません。

↓以下 作品考察(見てない人は開けない方がいいと思います)
{netabare} ・この作品は原発を否定しているのか?
 どうなんでしょう。どっちともとれるんですよ。パッと見では街を破壊して去っていく怪獣……なので、やっぱ否定的なのかなって感じですが、電話が使えなくて困ってる人を描写しているあたり、「やっぱないと困るよね」みたいなこともいいたいのか。
 でも私の願望としては、「どちらでもない」だといいなぁと思います。つまり、「原発危ないよね。でも電気ないと困るよね。まあそれはさておき、今日は暑いね」って感じだったらかっこいいなあと思います(笑)

・女の子は本当に「暑かった」のか?
 これも微妙です。いや、「だったらお前のさっきの意見なんなの」って、感じなんですが。つまり、本当に「暑かった」から「暑かった」と言ったのか、それとも「暑かった」という言葉の裏にまた別の思いがあるのか、ってことですよね。別の思いっていうのはたとえば、怪獣たちの人知を超えた戦闘に魅了されて、体が思わず火照ったから「暑かった」という言葉で表現したとか。つまり本当は「暑かった」かどうかはどうでもいいんじゃないか、っていう意見。もちろんそれもあり得ますね。でももうそういう考察し始めた時点でもうめちゃくちゃハマってるんです。私。 {/netabare}

投稿 : 2019/09/14
♥ : 13

計測不能 8 キクマナ(その他)

★★★★☆ 3.1 (5)
6人が棚に入れました
吉浦康裕が大学二年生の時(2000年)に制作した自主制作アニメーションです。作画から背景、仕上げといった映像面の全てを一人で制作しました。何かを創り出したいという欲求だけが空回りし「作品の体を成した何か」を世に出そうと躍起になっていた時期の作品で、実質的な僕の処女作です。ノウハウは全て見よう見真似で、当時ハマっていたアート系の映像作品に、エンターテイメントのテンポ感をプラスすることが目的だったような覚えがあります。

ワドルディ隊員

★★★☆☆ 3.0

独創的な世界観が特徴のモノクロアニメ

このアニメは、吉浦康裕氏が制作した短編モノクロアニメだ。

某動画サイトに載っていることもあり、
手軽に視聴することができる。

正直なところ、私はきちんと理解することができなかった。
世界観を上手く整理することができなかったからだ。
ねこぢる草のような思い切った作風でもないし
年をとった鰐のように支離滅裂な展開とも違うと感じた。

カルトアニメの一種であることは間違いないのだが…。
私の中では、如何せん分類がしづらいタイプの作品だ。
この際、モノクロ映画を見ると何かわかるのかもしれない。
(必ず見るとは言ってない。)

吉浦監督作品が好きで尚且つ
この作品を知らなかった方は一度見てはいかがだろうか。
彼が今まで手掛けてきた作品とは
明らかに別次元のアニメだと思う。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 3

pikotan

★★★☆☆ 3.0

難解

映像がモノクロで不気味な感じがするため「作品から負のオーラが発せられ、観ているうちに精神が病みそう」そんな印象を受けました。
一方で作品が何を訴えたいのかが自分には分からなかったので、スタジオリッカのホームページを見たところ「キクマナ」の紹介文に「出口の無い部屋でひたすら本を読み続けるというモチーフは、僕の人生の方向性を(ある意味)決めたPCゲーム『MYST』に影響されたもので、それ以上の深いテーマやメッセージの無い、まさに「感じるアニメ」でした。」と吉浦監督が書かれていました。
つまり「映像面には力を入れたけど、内容については視聴者がそれぞれに感じたまま自由に想像してください」そういうことなんでしょうか。実に難解です。
ちなみにMYSTというゲームのことも知らなかったのでネット検索したところ、世界的にヒットした難解なゲームだったとのこと。
確かに影響受けていますね。
評価も難しいので3のままです。

投稿 : 2019/09/14
♥ : 1
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