チアリーダーおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのチアリーダー成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月29日の時点で一番のチアリーダーおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.8 1 チアリーダーアニメランキング1位
アイシールド21-EYESHIELD21(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (382)
2235人が棚に入れました
私立泥門(でいもん)高等学校に通う気弱な高校生、小早川瀬那は入学早々ひょんな事から泥門高校アメフト部「泥門デビルバッツ」に主務として入ることになった。
その帰り道、彼をパシリにしていた不良たちに絡まれ、逃れるために泥門駅まで爆走して駆け込み乗車をした。それを目撃したアメフト部主将ヒル魔に翌日強制的に選手にされ、唯一の取り柄である俊足で選手登録名「アイシールド21」として試合に参加することになる。
多くの強豪と戦いアイシールド21として瀬那自身も成長していくことで、全国大会決勝(クリスマスボウル)出場を仲間達と共に目指していく。

◎TARGET さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

どんなに絶望的な状況でも最後まで絶対にあきらめない男たち

❏総評

原作者は「稲垣理一郎(原案)、村田雄介(作画)」。

ネタバレしない程度にあらすじ

部員2人で部活動すらままならない弱小の泥門高校アメフト部
「泥門デビルバッツ」が、主将のヒル魔(蛭魔)があらゆる手段を使って
仲間を集めながら共に成長し、ライバル校の猛者達と切磋琢磨
しながら、クリスマスボウル(※)出場を夢みて努力奮闘するという、
スポコンアニメの王道とも言える作品。

(※クリスマスボウルとは高校野球で言う甲子園決勝戦のこと。)


作者も公言しているが「リアル40%、ファンタジー60%」の作品なので
いわゆる少年漫画向けの一般的なスポコン漫画同様、演出は
かなりオーバーではある。反面、アメリカン・フットボールを全く
知らない人が見てもわかりやすく、アメフトがいかに面白いスポーツか
視聴者に感じさせるよう色々工夫されているように感じた。


❏アメフトアニメとしての見所

アメフトは他の一般的な球技と異なり、ポジションそれぞれに求められる仕事が
かなり限られているので、ジェネラリストだけでではなく「○○しかできないけど
他はからきしダメ」といったスペシャリストの活躍が許される唯一のスポーツ
と言っても過言ではない。

だから主将のヒル魔は、

小さい頃からいじめられっ子で不良にパシられてきた「逃げ足」だけが取り柄の
主人公のセナをスカウトしたり、野球部で2軍にも入れないが「ボールのキャッチ」
だけは誰にも負けないモン太をスカウトしたりして、他のスポーツでは活躍が難しく
埋もれてしまうような凡人達の個性、「アメフトの世界では光り輝く個性」を見極め、
スペシャリストの集団を作っていく。

しかし当然、1つだけできるより2つも3つももしくは何でもできる選手の方が
選手としては使いやすいのも確かである、しかしそのようなプレーヤーは
皆アメフトの名門高校でプレイしており、泥門高校には居ない。だからヒル魔は
そんな個性的なメンバーを自らの頭脳をフル活用して、効果的な場面で
効果的に使っていくことで本来勝てないような格上の相手にも勝つための
活路を見出してゆく。

アメフトは体力だけの戦いではなく、将棋のようにプレイヤーを駒として
どのようにプレイさせるかで戦局が変わっていく頭脳スポーツなのである。

これらの選手スカウティングから選手へのコーチング、さらに選手本人の
がんばりによる成長までの過程と、ヒル魔の試合中、試合前の頭脳戦/心理戦が
このアメフトアニメの最大の見所である。


❏原作>アニメ

途中、原作の連載に追いついてしまった際のオリジナルストーリーは
盛り下がるものの、原作に沿った方のストーリーラインは原作と遜色ない
レベルですごく面白くできている。

オリジナルストーリーは「ながら見」「1.5倍速」で見ればOK。

アニメの方はストーリーライン上かなり盛り上がってる所で
打ち切りになってしまったので、その後の話は原作で必ず読もう。
というか、読まずにはいられないはず。

主役の1人「ヒル魔」の声優がロンブー敦なのだが、かなりのハマリ役だった。
賛否両論あるが、個人的にはかなりキャラにマッチしていたと思う。
彼はプロの声優ではないので、最初ちょっと下手っぴーだったが、
徐々に良くなっていき途中からは声優として違和感を感じなくなっていった。

あとチアリーダーの「瀧鈴音」役の声優さんが素敵だったので、調べてみたら
なんと「しょこたん」だったw 全然気付かなかった…


❏蛭魔妖一という男

当作品の表の主人公を「小早川瀬那」とすれば
裏の主人公は「蛭魔妖一」である。

「小早川瀬那」はこのチームが勝つためのキーマンの一人であることは事実だが、
選手層も薄く、初心者ばかりのチームを勝利に導いていく大役を担っているのは
圧倒的にヒル魔の方なのである。

上にも記載した通りアメフトは同じプレイヤーで戦っても、戦術次第で強くもなれば
弱くもなる要素がとても強いスポーツなので、心理戦、頭脳戦を介して戦況に応じて
戦術を臨機応変に組み立てられるヒル魔こそが最大のキーマンなのである。

週間少年ジャンプの作品なので、セナが主人公だが、
青年誌向けの連載だったら、ヒル魔を主人公にする設定でもいいぐらいである。

大人(特に社会人)が見る場合は、ヒル魔の勝利への執念と行動力、
どんなに絶望的な状況でも心折れずに最後まで勝利までの道筋を
冷静に考え続ける姿勢に考えさせられる場面もあるのではないだろうか。


❏最後に

最後まで絶対にあきらめない熱い心
狡猾な心理戦、頭脳戦

色々な要素が楽しめるスポコンアニメの良作!

投稿 : 2024/03/23
♥ : 3

prost さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

うん、おもしろかった!

アメフトという競技そのものを知らなかったけど、逆輸入状態でハマった作品。
アメリカで人気のスポーツらしいのは、秒単位で試合が展開しちゃう早さ。
攻守同じメンツなのに体力持っちゃうとことかちょっと無理な展開もあるけど、許せちゃうのはなじみがないスポーツだからかな?
キャラクターの個性は圧倒的におもしろい。
頂点めざすスポ根アニメだけどキャラの心理的成長とうまくあっててしつこく感じないと思う。
後半部の閉め方があまり納得できなかったのが残念。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 0

nani-kore さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今さらアイシールド21☆

自分にカツ!を入れたい時、なんだか熱~いスポコンアニメを観たくなりませんか?
そんな時にはジャンプのスポコンアニメ、ピッタリですね!
美形が多くて女子にも馴染やすい「黒子のバスケ(大好き★)」に対し、美形こそ少ないですが、本作はヤケドしそうに熱い!!
アメフトへの情熱で繋がる、少年たちの熱い友情に胸打たれ、現在65話まで中毒状態です;
しかしまだ折り返し地点にも至ってない。。145話もあるぅ;

ポセイドン戦から美形が増えてきて、女子にはウレシイ♪
みなさんのレビューを読むと、マンガの方が評価が高いみたいですが、アニメの画の方が私は好きです。
マンガの画はとても上手なのですが、デフォルメがあまり好みじゃなくて。。アニメではけっこう美形のカケイ君とか、全然美形に描けてないし、セナもアニメの方が断然可愛い~
そのヘタレぶりも、容姿がキュートなら許せちゃいマス♪

声優さんは、影の(真の)主人公ヒルマがロンブーの淳で、ヒロインのスズナがしょこたんだったり、意表を突く豪華さ!
中毒症状が続く限り、観続けますよ~☆☆

投稿 : 2024/03/23
♥ : 16

57.4 2 チアリーダーアニメランキング2位
ガンダム Gのレコンギスタ(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (382)
1502人が棚に入れました
宇宙移民と宇宙戦争の歴史となった宇宙世紀が終焉後、しばらくの刻が流れた。

新たな時代、リギルド・センチュリー(R.C.)を迎えた人類の営みと繁栄は、平和と共にこのまま続いて行くものだと思われていた。

R.C.1014年。
地上からそびえ立つ地球と宇宙を繋ぐ軌道エレベータ、キャピタル・タワー。
地球上のエネルギー源であるフォトン・バッテリーを宇宙よりもたらすが故に神聖視された場所である。
そのキャピタル・タワーを守護すべく組織されたキャピタル・ガード候補生のベルリ・ゼナムは、初めての実習の最中、いずれの国の技術でもない高性能モビルスーツ、G-セルフの襲撃を受ける。
作業用モビルスーツのレクテンで交戦したベルリはG-セルフの捕獲に成功する。
しかし、G-セルフを操縦していたアイーダ・レイハントンを名乗る宇宙海賊の少女に何かを感じるベルリ。
それは見たこともないはずのG-セルフに対しても同じだった。
そして、特定条件を満たさなければ動かないはずのG-セルフをベルリは何故か起動させてしまう。

キャピタル・タワーを襲撃する宇宙海賊とアイーダの目的、G-セルフに選ばれたベルリが辿る運命、その果てに待ち受けるリギルド・センチュリー全体を揺るがす真相。

全てはレコンギスタの始まりに過ぎなかったのだ。

声優・キャラクター
石井マーク、嶋村侑、寿美菜子、逢坂良太、佐藤拓也、高垣彩陽、福井裕佳梨、井荻翼

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

富野作品への愛があふれ出す!!

 これが、本当に富野由悠季監督の最後の作品になってしまうのでしょうか・・・衰えなど一切感じられないハイ・クオリティな大傑作だったと思います!

 まあ優れたアニメ作品すべてに言えることなのですが、手を抜いたシーンが一切ありません。常に全力。スタッフの方たちが常に歯を食いしばってアニメを制作していたんじゃないかと思わせるくらい気合の入った映像が矢継ぎ早に繰り出されます。

 まず最初に言えることは、とてつもなく個性豊かなキャラクターたちです。あまりにも魅力的なキャラクターが多すぎて、名前はほとんど覚えることができませんでした(いつものこと)。しかしどのキャラクターにも、あざとくない程度に記号的特徴が存在している点は興味深かったです。個人的にはクリム・ニックの天才キャラが、微笑ましくて好きでした(後半は存在感が薄くなってしまっていましたが)。

 そんな大集団の中でも、ひときわ強い光を放っていたのはステアでしょう。彼女のセリフを聞くためにこの作品を視聴していた・・・というのも半分本当なくらいです。彼女の片言の日本語が本当に耳に心地良くて、個人的な嫁リストに彼女は見事登録されましたよ(笑)!

 ストーリーがよくわからないという方も多かったかもしれません。正直僕も、どことどこが争っているのかいまいち把握できていませんでした(笑)。しかし富野由悠季監督の作品というものは、いわゆる富野節があればなんでも面白くなってしまうものなのです。独り言で視聴者に状況を自然に(?)説明したり、「~だってぇ!?」、「~でしょうが!」、「~だなんて・・・」といった独特なセリフ回し、他の演出さんだったら絶対に尺を使わないであろう描写(相手の意見に同意するという描写だけで結構時間を使う、など)から感じられるドキュメンタリー性など・・・富野由悠季監督の作品をひとつでも見たことがある人だったらわかってもらえるのではないでしょうか。

 さらに全体的に登場人物が野性的なもの彼の作品の特徴で、今の時代からしたら斬新に感じられるかもしれません。そもそも富野由悠季監督はトリック殺人というものが理解できないそうです。人を殺すのは突発的なことだから、頭が冷静な状態で密室トリックなどを考える人間のことが理解できないのだとか。その話を聞いたうえでキャラクターたちを見ていくと、トライバルな踊りなどからその辺りを感じることができます。

 お互いに相手の話を聞いていない感じや、艦の対応が常に行き当たりばったりなところは、主な登場人物が軍人なロボットアニメと大きく違う点です。子どもが艦の中を駆けずり回っている描写は非常に微笑ましくもあり、同時に戦争の哀しさも強調しています。

 オープニングアニメにおけるスタッフのクレジットは、近年の作品では映像を立てるための道具として利用されることも多くなってきています(背景に上手く溶け込ませたり、場合によってはオープニングアニメ内のキャラクターが文字を動かしたり)。しかしこの作品のクレジットは、バンバン絵の上に被ってきます(笑)。昔のアニメはみんなそうだったわけですが、逆に潔いですし、新鮮にも感じました。あとアイキャッチの動画が非常に気持ち良いものでした。こんな動きを、もっと日本のアニメーションの中で見てみたいものです。

 菅野祐悟さんによる音楽も鳥肌もので、メインテーマのカッコ良さは必聴です。

 あと、画面が全体的に原色が多かったように感じました。ある意味、子ども向けを目指していたからでしょうか。完全な子ども向け作品にはできていないかもしれませんが、子どもに見せても勢いで楽しんでもらえそうな気はします。少なくとも近年のガンダム作品の中では、一番子どもにも耐えうる作品になっているのではないでしょうか。

 声優陣は、石井マークさんを中心に富野監督に相当鍛えてもらったでしょう。是非、今後の貴重な糧にしていってもらいたいです。

 全26話なんて短すぎます!こんなに短く感じた26話は生まれて初めてです。終わり方からして続編は難しいのでしょうか。是非、劇場版とかお願いいたします!




 ・・・もしや分割シーズン制なのでは!?と未だに信じている自分がいます(笑)。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 11
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

素人達による宇宙戦争

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
私は高評価なんですが、この作品、ひじょーーに評価が難しい作品ですね(汗) それはとにかく、「分かりにくい」という一点に集約されると思います。

なんてったって、序盤からワケノワカラン専門用語&富野節の連打。行動原理のワカラン主人公&登場人物達。誰がどの勢力に属し、どの勢力が誰となぜ争っているかも分からない状態で新たな勢力がどんどん登場してくるカオス……。

置いてけぼりにされ、途中離脱者多発も頷けます。

でも、だからこそ、自称ガンオタとしてはじっくり付き合いたくなる作品でした。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(特盛りレビュー)】
{netabare}
私が1~3話を観た感想は、「あ~、これは私達(ガンダムファン)に向けて作ってないな」ということだ。

そもそも、「ガンダム」と他のアニメは背負っているものが違う。既に数多の作品が発表され、巨大な市場を形成しているガンダムにとって、その市場を維持、発展させていくことが命題となっている。その為に重要なのは、私達(ファーストから好きな)古参ファンではなく、10年後以降に主な消費層となる、現在の小中学生。だって、うちら古参ファンなんて、なんだかんだ新作に文句言いながらも、多分死ぬまでガンダムファンやめられないしね(苦笑)

私はガンダムシリーズ(漫画、ゲーム等を除く)を、(勝手に)4つの区分に分けている。※( )は未視聴。抜けがあったらすみません。

groupA 宇宙世紀モノ (と、その延長線上)
ファースト・Z・ZZ・逆シャア・08小隊・0080・0083・(UC)・F91・V・IGLOO・ターンA

groupB 新世代モノ (イケメン多数&複数ガンダム)
W・X・SEED系・OO系

groupC イロモノ外伝系 (ガンダムはあくまで素材)
G・ビルド

groupD 新規開拓系 (ガンダムファン以外が狙い)
AGE・(鉄血系)・Gレコ

2000年代以降、groupBの作品群が発表され、一定の商業的な成功を納めた。また、これまでガンダムに興味をもっていなかった層から、新たなファンを獲得した。ところが、サンライズなど制作陣は重大なことを見落としていたのだと思う。それはgroupBをきっかけにガンダムファンになった層は、groupAのファンにはなりにくいということ。下手すれば、groupAのアンチにすらなりかねない(だって、逆に私達ファースト好きの中にはSEEDや00を批判する人多いでしょ?)。groupBにとってのガンダムとは、SEEDでありOOの「格好良いガンダム」であり、ファーストなどは「古くさくて格好悪くて分かりにくいアニメ」にしか過ぎない(極論ですが)。ですから、groupBのファンは、「そのガンダム」のファンにはなるものの、そこから「ガンダムシリーズのファン」になる確率は低く、これでは過去のコンテンツを有効活用できないので、商業的には非効率的だった(ちなみに私はわりと、新世代のガンダムに寛容です)。

この「Gのレコンギスタ」を観た時、「あ~、これは今の小中学生をファースト等に引きずり込もうとした作品だな」と思った。

「Gレコ」の「昔風の作画」「難解な富野語録」「萌えないキャラ」を楽しめた(あるいは耐えた、経験した)小中学生ならば、ファーストをはじめとした、groupAに対するアレルギーは少なく、また、groupBも別物の作品として楽しめるだろう。そういう長期的な野心を感じる意欲作として、私はレコンギスタを評価している。

実際、富野さんも「本作は新しい世代(今の小中学生に)見てもらいたい作品であって、それ以上の年齢の人が観ても役に立たない」「でも、僕は単に噛み砕いた分かりやすい作品が子供向けだとは思わない。疑問を感じる機構を数多く配置し、成長の中でそれぞれの答えを出してほしいという、老人から孫への願いを込めている」「所詮ロボットものだからと諦めてしまえば良かったんだけど、色々詰め込み過ぎてしまった。僕の悪い癖が出た。こんなに見ずらいアニメを作ってしまい、申し訳ないと思う。(⬅これは多分、制作元への謝罪であり、視聴者への謝罪ではないだろう)」「でも、種は蒔いたぞという自負心はあります。個人的にはかなり好きな作品。若い視聴者が20年後に思い出してくれれば良い。」「ヒット作ではありませんが、今の時代に作っておいて良かったと、自画自賛している。」という趣旨の発言をしている。この富野さんの言葉が、一番のレビューではないだろうか?

なぜ今作で、15年ぶりに「富野監督」が実現できたかというと、そういう制作側の商業的狙い(長期的プラン)と、富野さんの「ターンAはこれまでのガンダムの総括であって、その次の「脱ガンダム」を見せるものではなかった。だが、今回のレコンギスタで脱ガンダムが出来た。脱ガンダムという挑戦が出来るのは、世界で僕(富野)しかいない。」というガンダム生みの親としての矜持が合致した結果だろう。

だから、うちら古参のガンダムファン+groupBスタートの新世代ファン=つまり全てのガンダム好き が楽しめなくてもそれはしゃーないって(笑) この作品に正しいレビューが書けるのは、「Gレコが、ガンダムデビューっす」という若人だけっすよ(笑)


……さて、前置き(驚愕!!)はこのくらいにして、アニメそのものの感想を(笑)

このレコンギスタを、見て思ったのは、敵も味方も皆が「稚拙」であるということだ。戦略的にも、モビルスーツの操縦(バトル)的にも「?」と思う場面が多い。また、主人公のベルリを始め、登場人物の多くに、戦争をやっているという悲壮感や危機感、責任感がない。なんかみんな能天気でチグハグ。なのに物語だけはサクサクと進んでいく。この辺が、レコンギスタが駄作と言われる所以だろう。

しかし、レコンギスタを考える上で大切なのが、ガンダム史上の、①宇宙世紀開始→少なくとも200年以上が経過→②宇宙世紀終了(この時点で文明の多くが破壊、人類が滅亡しかける)→1000年以上が経過(この間、②の反省を踏まえ、人類は科学技術の発展を自ら制限)→③大陸間戦争勃発(軍備の様子から、恐らく第一次世界大戦レベルかそれ以下)→④ミノフスキー粒子を使い始め、モビルスーツの運用が始まる→⑤レコンギスタ開始 という、歴史の流れを踏まえることだ。

レコンギスタのおもしろいところは、庶民の生活と軍事技術において、科学技術のレベルが乖離しているところ。庶民の生活的には、おそらく西暦19~20世紀のレベルだが、軍事においては、一年戦争時より遥かに高い技術がある。これは、「ヘルメスの薔薇」と呼ばれる宇宙世紀のデータベースを流用しているからで、いわゆるオーバーテクノロジーを使っているから。(しかも、戦場にモビルスーツが配置されたのも、おそらくレコンギスタ開始のほんの少し前から)。

つまり、「今まで自動車や飛行機も満足に操縦したことのない生活をしてきた人々が、いきなりモビルスーツで戦争している」のだ。作中でも、(10年前に現人類史上初の大陸間戦争があったばかりで)大抵の兵士が初陣で、軍のエース(マスク大尉)までもが「宇宙戦闘は初めて」とか言うし、サラマンドラ(軍の最重要作戦を任された艦隊の旗艦)の艦長が、戦闘中に航海日誌を書くというお気楽さ。もう、ブライト艦長にでも殴ってもらいたいw

つまり、敵も味方も、皆が戦争素人達なのだ。

宇宙世紀は戦争の時代で、その中で様々な戦術が生み出され、パイロット達も切磋琢磨し、組織も育ってきた。そんな時代に生きた英傑たちと、昨日今日戦争を始めた素人達を比べ、「なってない」と言ったって、そりゃあ無理ですよ。まあ、「戦国大名達にイージス艦やステルス戦闘機を与えた」ようなもんだと思って下さい。折角のステルス戦闘機なのに、「やあやあ我こそは!」とか、やりそうじゃない?w

特に、トワサンガ到着後はヒドイ。「好きな人が姉だと分かり、八つ当たりで勝手に出撃する主人公」「自分のオトコがピンチだから発砲する頭の沸いた女達」「負けたことが悔しいだけで暴走するプロ軍人」……彼らがやっているのは、もはや戦争でなく、ただの小競り合い。ホント登場人物、バカばっかり。

でも、彼らに崇高な使命感や、高度な政治判断を期待しないで下さい。そう、彼らは皆が素人なのだから(笑)

また、本作の特徴として、「新兵器、新MSの登場頻度が異常に多い」というものがある。多分、シリーズ屈指。富野さんはインタビューの中で、「レコンギスタのテーマのひとつに、技術屋の都合だけで進化した技術の危うさがある」と述べている。この作品を見ていて感じたのは、「新兵器を、まるで新しいオモチャのように喜び、気軽に戦争に使っている」という違和感(実際、稼働実験すらまともにしていないのに、実戦投入するなんてざらにある)。数年前にアメリカで、幼い子供が本物の銃で遊んでいて、弟を撃ち殺してしまったという悲しい事件があった。それと同じような精神性(問題提起)を、レコンギスタのキャラ達には感じた。

富野さんは基本的に、「肯定による否定」を行う人です。つまりはツンデレw ガンダムも、「戦争を描くことで反戦を訴えた」かったわけですから。

おそらく、レコンギスタで訴えたいのは、「歴史は繰り返す」「例えそれが人類の手に余るものであっても、戦争に利用してしまう」という、人類普遍の愚かさではないだろうか。

この作品は、アムロやシャア、もっと言えば、ランバラルやノリスなど、(能力的にも思想的にも)真の軍人をイメージして観るから、ストレスがたまるアニメになるのだ。

レコンギスタの「人類」は基本、皆、戦争素人なんだから、(良くても)バーニィやクリス、カツやファ、ハサウェイやアイナ、後衛陣も、ベルトーチカやニナ、最強クラスでも、ガロードやシロー達だけで戦争してると考えたらどうだろうか?

私はそう考えて視聴したら、「ある意味、今までのガンダムで一番のリアル(素人による戦争の現実)を描いているかもしれない」と、思えた。そこが、高評価の理由だ。こんな「駄作」で過去のガンダムを「否定」(脱ガンダムが)できるのは、世界で唯一、富野さんにだけ許されたことかもしれない。

あっ、でも、単純に面白くないってのには、全面的に賛成ですが(笑)

長文失礼しましたm(__)m
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
ガンダムは既に巨大なコンテンツを形成しており、それを維持、発展させるには、10、20年後の消費層になる、今の子供達を既存(ファーストなど)のコンテンツにハマらせる必要がある。そのために、富野節全開の「古くてクセが強い」ガンダムを見せておくことに価値はある。

アニメ的には、とにかく支離滅裂な展開と、ツッコミ処満載のバカキャラが出まくるが、忘れてはいけないのは、この世界の住人が「戦争素人」であるという、(ガンダムの)歴史的視点。ある意味、これまでで一番リアルなガンダムだった。

アニメとして、シンプルにツマラナイことは否定しない。しかし、こんな「駄作」で過去のガンダムを「否定」できるのは、世界で唯一、富野さんにだけ許されたことかもしれない。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
♥ : 28

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

視聴者に不親切な作り方

昨年放送されていたときは序盤のかなり早い段階でストーリーについていけなくなり、確か8話か9話くらいまで観たところで視聴を断念したのですが、いま再放送されているのを眺めていたら、もう一度最初からきちんと観たくなって一気に全部視聴しました。
基本的な設定がある程度理解できてからは、ストーリーやキャラの会話なども普通に面白かったのですが、とにかく最初はわかりづらいです。
複数の勢力が入り乱れる複雑な設定に加えて、人名、地名、艦船やモビルスーツの名前、それから最初は意味不明の専門用語など、カタカナの覚えづらい単語が登場人物の会話の中にたくさん出てきて、しかもその会話も途中で話が飛んだり、他の人物が割り込んできたりして、観ていても内容がスムーズに頭に入って来ません。なんとなく海外小説の翻訳を読んでいるような感覚で、言葉自体は難しくないのにすんなりと一発で頭の中で理解できず、あれ今のセリフどういう意味かな?なんていう感じになって巻き戻してもう一度観る、というような場面が多かったです。小説ならば自分のペースで読めるので、わからない文章があればわかるまで繰り返して読むことは普通にできても、アニメでこうまでわかりづらいと録画での繰り返し視聴が必須となりますが、そこまでして観てくれる人ばかりではないですよね。ナレーションで説明するとか、人物や地名、艦船名などは字幕でも表記するなど、もう少し視聴者に優しい配慮があったほうが良かったと思います。
で、物語の内容面についてですが、捕虜の扱いや敵と味方の距離感(殺し合いの戦争をしているのに、状況によっては普通に仲が良さそうであったり)などに違和感を覚える場面が何度かありましたが、全体的な雰囲気は戦争ものにしては明るく、毎回の戦闘シーンも適度に爽快感があって良かったです。人が死んで深刻になるような場面があっても、その雰囲気を長くは引きずりません。基本的に登場キャラは意外とアホが多いので、あまり物語の深い意味とかを考えずに気楽に観た方が楽しめる作品かもしれません。
作画はとても綺麗でした。軌道エレベーターや宇宙コロニーの様子なども、SF特有のワクワク感があって良かったです。戦闘シーンについても、動きが速すぎて何をやっているかわからないというようなこともなく、ちょうど良いスピード感でした。
音楽はOP、EDともに悪くなかったと思いますが、2クール目のOP曲は映像とあまり合っていなかったように思いました。
最後まで観終わってみればなかなか面白かったと思えるのですが、あまりにも視聴者に不親切な作り方で、なんだかもったいない作品でした。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 20

63.1 3 チアリーダーアニメランキング3位
チア男子!!(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (186)
797人が棚に入れました
人を応援することで主役になれる、世界で唯一のスポーツがある。
チアリーディングに青春をかける、ちょっとワケアリだけど、キュートな男子大学生たちの物語、それが『チア男子!!』。
柔道でザセツした坂東晴希は、幼馴染の橋本一馬に誘われて、前代未聞の男子チアリーディングチーム「BREAKERS」を結成する。
集まってきたのは、理屈っぽい溝口、大食いのトン、お調子者の関西人・弦とイチロー、そしてチア経験者の美青年・翔という個性は揃い。
"壊したい”何かをもつ男たちの、新たなる挑戦が始まる...!"

声優・キャラクター
米内佑希、岡本信彦、小野友樹、杉田智和、林勇、桑野晃輔、小西克幸、安元洋貴、山谷祥生、畠中祐、村瀬歩、沢城千春、勝杏里、広瀬裕也、木島隆一、文曄星、木村隼人、弓原健史
ネタバレ

ごまだんご さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

チアボーイズ

「チア男子」というタイトルから毛嫌いしてる人も多いと思われますが、あくまでスポ根であると強く推したい。
朝井リョウの原作が出た時も、ウォーターボーイズの二番煎じと思い、読まなかったことを後悔です...

{netabare}
1話から、ハマってしまいました。
大学のサークル、ややこしい問題児もおらず、みんながいい子で優しい世界が私にはとても見ていて心地いいお話でした。
ワクワクするOP、バク転やリフト、いつかこのチアシーンが本編で見られるのかと思うと毎話ワクワクが止まりません。
王道の仲間集めから、チアの知識を混ぜながらストーリーは進むので、特別凄い演出もなく王道スポ根であると言えます。

最終話も練習ノートが最後の切り札になり、うまくクライマックスに持って行かれ、涙なしには見られませんでした。
もーーー、ボロボロになって最終話見終わったわけですが、良かったです。良かったんです。
けど、欲を言えばがっつりチアシーンが見たかった。
最終話より、5話の学祭のチアの方が興奮と涙でワクワクしたのを覚えています。
これはこれで綺麗に終わったと思いますが、せっかく16人に増えて迫力が増した演技を期待していただけに、最終話の消化不良感は少し残念です。
ですが、1クール毎週ワクワクさせてくれた作品なので満点評価です(^^)

{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
♥ : 5

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

女子向けかと思ったら

イケメンキャラを揃えての女子向けかと思ったら、ガチスポ根だし、青春群像だし。
面白かった。
吉田玲子氏の脚本が自分のツボなだけかも知れんが、一気に観れた。
1クールということで、メンバーが揃うのがありえねぇ〜!ってくらい早すぎるということと、野郎の集まりだともっとガチガチのぶつかり合いがあっても良かったし、チアリーディング場面はアイドルアニメ並みにしっかりと描いて欲しかったな。
特にラストは!!
ともあれ、野郎たちだらけの中でマスコット的なサクくんのかわいさは半端なく、Xmasでの親睦会で女装させれば萌えたな(苦笑)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 3

jujube さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

良質な青春成長ストーリー、最終話の構成は素晴らしい!

男子大学生だけのチア部を作るという一見イロモノ枠に見えてしまうかもしれないが、至って真面目な成長物語。(ホモではない)
これだけキャラが多い割に奇をてらったキャラがそんななく堅実なストーリー作りで飲み込み易い。
原作は普通の小説。男性作家作品。
キャラデザからすると、アニメは二度目のコミックス化(ジャンプ)に準拠しているようだが、こちらは大変展開が雑なので、原作か初期コミックス化された少女コミックスの方を読むことをお勧めする。(りぼんかどこかので全4巻で読み易かった)
アニメはさすがに現コミックスを上回る肉付けがされている。

なお、後半の感想では、
11話は壮大な伏線回収(笑)があり←最初から通しで見てればこその衝撃!
12話では、〆とばかりに各キャラが活き活きと描かれ(16人も居るのに!)、なんとも感情移入しやすい構成で満足度の高い内容でした。
死にキャラが1人として居ない。半数以上が6話を過ぎての加入だったのに、よく短い尺でキャラを掘り下げきったなと!
メンバー個々の考えの共有を力にし、チームが一丸になっての達成感。
良い青春成長ストーリーだったな。
できれば2期と言いたいところだが、綺麗に終わり過ぎて蛇足なんだろう。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 4

63.2 4 チアリーダーアニメランキング4位
ぽてまよ(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (165)
790人が棚に入れました
ある日、森山素直が学校に連れて来た不思議な女の子「ぽてまよ」。言葉はほとんど話せないが、そのかわいさで一躍クラスの人気者に。しかし、人の心が読めるぽてまよは、密かに素直に憧れているクラスメート・夏みかんには気を許さない。そんなある日、ぽてまよと同じく不思議な女の子が現れる。巨大な鎌を持ち、無言で何でもぶった斬る恐い子だが、素直たちのクラスメート・高見盛京の作る「ぐちゅ玉」になついてしまったことから「ぐちゅ子」と名付けられる。
この物語は、そんな「ぽてまよ」と「ぐちゅ子」、そして素直たちとクラスメートとの日常を描く、ほのぼのギャグ漫画である。

声優・キャラクター
花澤香菜、辻あゆみ、喜多村英梨、川澄綾子、甲斐田裕子、釘宮理恵、時田光、岡本信彦、近藤孝行、井上喜久子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

【抱きしめてそのまま眠りに就きたい感じ?w】 “モフる”の具現化、すなわち至高のゆるギャグアニメ。【僕たちはまだ本当のくぎゅうを知らない】

伊達にお気に入りの棚に放り込んでおりません^q^


ある日突然冷蔵庫の中から現れた“猫っぽい”正体不明の生物「ぽてまよ」
それを育てることになった少年「森山素直」(すにゃお)
そして愉快な仲間達が繰り広げるコメディ


端的な萌えというよりは、「愛らしい」って言葉が良く似合います
妄想癖気味のヒロインや虚無感に満ちたすにゃおをはじめとし、ユルかわキャラクターたちが織り成す下ネタや微グロ混じりの毒っ気のあるギャグは、近年の作品で例を挙げれば『日常』と『ゆるゆり』を足した感じにかなり近い印象を受けます
この辺りがお好きな方にはオススメ^^b


ただしそれら大作コメディと比較しても一回り上を行っている圧倒的ハイクオリティがこの作品の凄いところ
竹内哲也が一人原画で完成させてしまったOPからして気合がまるで違う
ちなみに全話、池端隆史監督ひとりの手による絵コンテ


声優陣にはこの作品で初主演となった初々しかった頃の花澤香菜
そして喜多村英梨
川澄綾子
岡本信彦
とまあ、今見ても豪華な布陣

モブキャラ同然の脇役に当時まだ無名に近かった
矢作紗友里
藤村歩
豊崎愛生
がいることも忘れてはなりません

そして、やはり・・・
釘宮理恵演じる「春日野ねね」様の衝撃がこの作品を強く後押ししてますw
釘宮病の方々は数多のくぎゅうキャラの中でも、この最もディープな(ハイトーンな?)キャラクターたる、ねね様の存在を忘れてはなりませぬw


1話無料動画もあるようですし、ちょっと評価も低めってか知らん人が多そうなのでプッシュさせていただきたいでつ^^b
「てかコレネ申アニメですから(キリッ」
散々言っておいて、モチロン一番好きなキャラはぐちゅ子ですよ^w^
ぐちゅ子かわいいよぐちゅ子w

投稿 : 2024/03/23
♥ : 23
ネタバレ

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おしりフリフリほにほにダンス♪ いつか笑顔の花が咲く♪  【ねこ's満足度:82pts】

ある日森山家の冷蔵庫から出てきた不思議な生物。
パン好きな主人公・素直はその生き物に”ぽてまよ”と名付けます(ポテマヨ味から命名)。
そんな”ぽてまよ”と個性的すぎるキャラたちによる日常を描いた、なごみ系コメディです。

基本はほのぼのテイスト。
ぽてまよ&その同種(?)のぐちゅ子の可愛さはまさに反則級で、
この二匹(?)を観られるだけでも十分この作品の価値はあります。 ほにほにぃ♪(cv花澤香菜)

ところがこの作品、なか②奥が深いというか、ただのキャラ萌えアニメではありません。

まずは、ひとクセもふたクセもあるキャラクター。
主人公の素直は勿論、妄想少女に重度のシスコン弟、チアリーダーな男子に、ホモ男くん。
さらにはドSで毒舌なお嬢様など、萌え系とは思えないほどの濃いメンツが揃っています。
(ちなみにくぎゅの「バカ犬」はこの作品でも聞けます。超高音ボイスですけどw)
ギャグに関しても、結構シュールで下ネタも普通に投下。
その穏やかな作風とは裏腹に、意外と大人向けな作品といった印象です。

一方で、たまに挟んでくる心温まるいい話。
主に素直とその父親、または亡くなった母親とのエピソードだったりするんですが、
口数少ない素直だからこそ生きる絶妙の”間”が、その暖かさにより拍車を掛けてる気がします。

アナタはぽて派?それともぐちゅ子派?{netabare}わたしはぐちゅ子の妹?派(笑){/netabare}
癒しも萌えも、笑いも涙も兼ね備えたハートフルな良質アニメです。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 29
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

癒し系と思って見てみると・・・

謎の二頭身生物のぽてまよやぐちゅ子がとにかく可愛くてしょうがない。
花澤さんの演技も最高。ただゼーガペインのカミナギもそうだけど、この頃の声はもう出せないんだろうな・・・

最後までぽてまよたちの生態の秘密が明かされることはなかったけど、
ちょこまかと動いて愛くるしさを存分に振りまくマスコット的な役割は十分に果たしているので、文句はない。

でも単純にマスコットを愛でる癒し系アニメというわけではなく、
謎の生物をあっさりと受け入れてしまう世界観というか、脇を固めるメンツがなかなかに強烈な変態揃いで。
重度のシスコン、ガチホモ、妄想ポエマー、やたら甲高い声を発するドSお嬢様の釘宮理恵などなど。
ナレーションの井上喜久子に{netabare}「透けティクビ」{/netabare}なんて言わせてしまうところもポイント高い。

全体的にブラックなネタや下ネタも多く、しかも良識あるツッコミ役がいないので
何ともいえないシュールな雰囲気を醸し出している。
可愛さや癒しを求めて見てみると、相当面食らうんじゃないだろうかw
終盤はシリアスで感動的なエピソードもあり、演出の良さもあって不覚にも涙ぐんでしまった。

また、本筋とは独立して描かれるモブキャラ三人娘の話が相当ツボにハマった。
どことなく気怠い平和ボケな雰囲気で脈絡のない言動を垂れ流してるのが面白いし、
それをアクが強いキャラ達によるシビアなコメディ空間に時折、絶妙の間で挟んでくるので
いい感じに脱力できるというか。この作品、緩急の付け方がホント上手いんだよなぁ。
個人的にはぽてまよとかよりも、この三人娘の話の方が至高の癒しを味わえた気がしますw

投稿 : 2024/03/23
♥ : 29
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