デジタルおすすめアニメランキング 1

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのデジタル成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月28日の時点で一番のデジタルおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

計測不能 1 デジタルアニメランキング1位
地球外少年少女(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (31)
86人が棚に入れました
2045年、インターネットとAIが普及した宇宙空間。日本の商業ステーションにやってくる少年少女たちは、発生する大規模な宇宙事故に遭遇し、ステーションに子供たちだけで取り残される。もう大人の救援は期待できない!彼らの命綱は、辛うじて生き残ったナローバンドと、SNS、フリーアプリの低知能AIやスマホで操作できるドローンなど。これらを駆使し、中学生たちはピンチを乗り切り生き残る事が出来るのか!?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

磯さんの新作と聞いて飛んで来たら「なんでこれだけしかないのよ〜!!」。

 伝説的なアニメーターにして「電脳コイル」の監督な磯さんの新作と聞いて大喜びして見ましたが、失敗1クール作品とは違う意味で勿体ない感じでした。失敗1クール作品は、サイズが1クールに合ってなくて無理やり駆け足になって台無しになったりと失敗した例が色々ありますが、本作はそういう失敗ではない。ちゃんと適正なサイズを考えて作られていて、そういう企画段階レベルでの錯誤はない。


 本作の問題は面白い要素やキャラや、もっと物語は広がりそうな可能性が満ちて満ちていて弾けそうなのに6話しかないなんて!というに尽きる。昔のovaか!と思わずツッコミ入れてしまった。めっちゃもっと面白くなりえそうなのにぃ!。せめて1クール、或いは「電脳コイル」みたいにnhkで2クールやって欲しかったくらいネタの潜在能力が高かっただけに勿体ない。


 元々一本の映画にする予定だったけど、作ってる内に大きくなりすぎてこうなったらしいけど、それならもう気持ちを切り替えてもっとサイズを切り替えて頂きたかったなぁ。


 それにしてもsf作品でもその世界の技術とかアイディアに感心することは滅多にないけど、本作のありえない感じではなく今の現実と繋がっていながら夢がある発想を構築する力は本格派なsfファンならビンビンくるだろう。敢えて地味めなキャラデザをしっかり生きたものにしている作画力も見事。


 それにしても、本作のテーマの人間とai、人間の幼年期の超克というテーマは「2001年」から続く非常に意義深いテーマだからこそ時間をかけて展開して欲しかったなぁ。磯さんほどの方でも才能を全開するのに合った場をなかなか得られないのかなぁ…。イクニさんもだけど奇跡的な才能の持ち主なんだから、それこそ庵野さんは知り合いでお金もスタッフも今は持ってるんだから協力してあげて欲しいわい。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 13

石ころ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

電脳コイルの体験をもう一度

磯光雄監督作品待ち続けて、何周電脳コイルを見続けたことか...本当に15年は長かったです。劇場行くよりも安上がりなネトフリ再度契約して本作を観てきました。脚本・原作も磯光雄氏が手掛けており、期待通りの内容でした。
ただ残念だったことが2点あります。1点目、配信方法が期間限定劇場公開と、ネトフリ独占という限定されていることが残念、ネトフリはやや敷居高いです。亡年のザムドのような失敗ほどではないが、ネトフリよりアマプラで配信されるべき作品だと思う。どの世代、国を問わず受け入れられる内容だけに勿体ないと思いました。
2点目、0.5クール位の内容ではなく、バックにある設定や端折られた主人公たちが地球降下後の話を含め2クール位でじっくり掘り下げた物語が観たかったと思わずにはいられませんでした。
本作と同じく、宇宙を題材にした漫画原作のTVアニメであるプラネテスは、やや内容がリアリティ風に描かれている都合、再放送時には科学考証が足りないと元JAXA職員に嚙みつかれて炎上しました。
本作はプラネテスの再放送の時期とバッティングしたので、飛び火するのではと思い冷や冷やしていましたが炎上することなくて、いちファンとしては安心しました。本作はフィクションでありながらリアリティも織り交ぜたハイブリットな出来で、なおかつ随所で電脳コイルの設定やキャラを彷彿とさせる場面を散りばめられており、様々な視座から楽しめます。本当に面白かった。
磯光雄監督の次回作はいつになるか分かりませんが、今からのんびり待ちたいと思います。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 5

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

触れてみたい、11次元。

NHK放送で視聴。
映画やネトフリはハードルが高かったので、
NHKさんグッジョブです。

電脳コイルも楽しませてもらいましたが、
磯監督の作品のいいところは、
放送時における最先端のITや技術がテーマになっていることです。

電脳コイルは、ネットやARなどの技術が、
地球外少年少女は、電脳コイルの時代にはそこまで発展して
いなかったAIがテーマになっていて、
御年57歳とは思えない程、最先端への考察がすさまじい。
(年だからデジタルはワカラン、なんて言うもんじゃないですね)

磯監督ほどではないですが、私もAIには興味があります。
そして、AIが人間の知能を超えることは確かであって、
自分たちは、人類として、AIとどう向き合っていくのかを
心のどこかで考えなければいけないと思っています。

もしAIと会話ができるのであれば、
11次元の世界を30秒ぐらい見せてほしい。
(それ以上は死にそうなので勘弁w)
その30秒が、自分を大きく変えることは間違いないし、
11次元を見た人間が増えれば、
人類はもう少し、賢く生きることができるのではないかと思います。

やっぱり、骨太のSFは磯監督に限りますね。
本作の謎は全て解決されたわけではないですし、
完成版が制作されるかもしれないと監督もおっしゃっているので、
ネトフリマネーに大いに期待したいですw

投稿 : 2024/03/23
♥ : 10
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