2014年度のデビューおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2014年度のデビュー成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月28日の時点で一番の2014年度のデビューおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

61.5 1 2014年度のデビューアニメランキング1位
Wake Up,Girls!(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (644)
2992人が棚に入れました
時はアイドル戦国時代。これは、この荒波を生き抜く7人の少女達「Wake Up, Girls!」の物語である。東北・仙台にある廃業寸前の弱小プロダクション、グリーンリーヴズ・エンタテインメント。かつては手品師、グラビアアイドル、占い師などが所属していたが、唯一活動していた最後のタレントもついに辞めてしまう。所属タレント“0(ゼロ)”という危機的状況の中、事務所社長・丹下の思い付きでアイドルユニットをプロデュースする事を決意する。傍若無人な社長の元、マネージャー松田は不満を持ちながらも、アイドルの原石を探しに街へ出る。そんな中、マネージャー松田は、ある少女と必然的な出会いを果たし・・・。がんばっぺ!Wake Up, Girls!

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ローカルアイドルの感動ストーリー

杜の都仙台を舞台とするローカルアイドル成長物語。
緑の美しい大都会をバックに、夢をいっぱい持った女の子たちの感動ストーリーです。
冒頭のパンチラデビューライブは衝撃的。
劇場版のドタバタ状態を観れば納得ライブですが、TV版だけだと面食らってしまいますね。
劇場版には結成経緯が描かれているので、これを観ないでは意味不明展開です。
今後視聴される方、劇場版→TV版は必須です。

主役は、トップアイドルI-1クラブ、元初代センターの島田真夢。
脱退時の事件やその時の複雑な感情を引きずり、なかなかメンバーに打ち解けることができません。
このアニメは、島田真夢が他メンバーとの交わりの中で、徐々に過去の夢を思い出してく様がメインとなります。
各メンバーもそれぞれの思い向かって葛藤、そして確実に成長。
気持ちのすれ違いを経ながら、徐々に相互理解、すばらしいグループへ。
その過程が、どれもこれも感動的でした。
まさしく、Wake Up, Girls! 、目覚めよ少女たち・・・ですね。

そもそも、この作品は東日本大震災の被災者に勇気と希望を与えることをコンセプトに製作されたように思います。
石巻の仮設住宅や気仙沼の更地風景。
大震災を扱ったアニメとしては初めてですね。
そんな殺伐とした風景の中での心の触れ合い。
やっぱり感動的ですね。

かなりの部分、真剣モードですが、ところどころ笑いもあります。
ホンワカした岡本未夕の「私って、~~じゃないですか。」
に、菊間夏夜の突き放したような「知らないわよー」
のやりとりがもっともツボでした。
また、片山実波のグルメレポート「うんめいにゅあー」は、しょうもなと思ってました。
が、徐々にハマってきて、なんだか好きになりました。

声優陣は良く考えられてましたね。
Wake Up, Girls!に新人声優さんを配置し、初々しさを演出。
I-1クラブに新進気鋭声優さんを起用し、プロ魂で対抗。
Twinkleに戸松・花澤御両名、お姉さん的立場でフォロー。
事務所スタッフにベテラン日高・浅沼の御両名、安定のコメディー感を醸造。
日高のり子さんは、頼りがいのある破天荒社長を完璧に演じられていました。
「あんた、昔、正真正銘の元アイドルだったでしょ。」というツッコミはナシですよ。

納得、爽やかなラストでしたね。
それにしても、中部代表、赤味噌オールスターズって、ベタすぎやしませんか。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 47

☆エトペン☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

自分はこれからもこの作品を推していきたい。「少女たちよタチアガレ」

この作品は七人の少女たちの成長を
記録したアニメである。


1.)
弱小プロダクションの社長とプロデューサーは
新しい企画としてアイドルユニットを立ち上げる。

しかし社長は金をもって夜逃げして
企画はライブを一度やったきり断念となった。


2.)
ライブが終わった後、
プロデューサーはもう一度アイドル計画を進め、
ようやく小さな仕事を見つけ、
計画は再び始動する。



1.)は劇場版の内容で
2.)はテレビ放送の序盤の内容となっている。


正直、なぜ劇場版にしたのかは謎。
最悪「俺妹」みたくWEB配信をした方が良かったと思う。


自分も被害を受けた一人で
劇場版があると知らずに
テレビ放送を先に見てしまって
てんやわんやだった。




だがそのこと以外なら評価できる点が多々ある。


たとえばアイドルアニメとしてよく比べられる
ラブライブやアイマスと違うのは
練習描写などのリアルさ。展開も現実的。
萌え絵でもなく、まるでドラマを見ているみたい。


アイドルアニメとしては展開が本当に重いのだが
これがなかなか面白い。







実を言うとこのレビューを書き直すに至ったのは
声優たちを語りたいと思ったから。


当初、この作品に登場する7人のメインのアイドルたちの
声優は誰一人、名を聞いたことがなかった。


しかしこの作品のおかげなのかどうかはわからないが
数人、他のアニメでも聞くようになった。




「ハナヤマタ」では田中さんと奥野さん、
「異能バトルは日常系の中で」では山下さん、
ちょこっと高木さんも出ていた。
このメンツはかなりうれしかった。


今はスピンオフの
「Wake Up Girl zoo」を見ているのだが
やはり下手な声優と上手い声優がはっきりしているのがわかる。
「あいり」さんが一歩遅れているかな・・・?



しかし誰が考えたのか知らないが
次回予告で声優さんたち本人が登場・・・
これはいただけませんでした。

まず誰が誰かわからないと思うし
下手したら無意識に声優さんのイメージが崩れる。






キャラに話を移すが片山美波が放つ
「うんめぇにゃ~」もやられた。
グルメリポートで誰も何も浮かばなかったときに
出たこれを言えば丸くおさまる。
悪く言えば逃げている言葉なのだが
なぜだか自分は魅了された。


「許してにゃん^^」を周りが萎えるのも
気づかずにぶっ放つ某アイドルよりは
全然好きですね。



最初の方でも言ったがストーリー展開も面白いので
見て楽しめていただけたなら幸いです。



この作品はアニメとしては失敗したようだが
これを機に声優たちには頑張ってほしいです。


続編の劇場版もあるようなので
絶対見たいと思います。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 37
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

仙台アイドル物語

放送当時はスルーしていた作品。

いくら私の頭が空っぽでも、アイドルアニメは三つも四つも入らないし。
始まる前から何かネット上は荒れてるしw始まってからも荒れてるしw
何か劇場版を見てからテレビ版を見る、という順番があるみたいで面倒臭そうだし。

そんなこんなで、自分自身とても素直に作品を受け止められる状態ではなく、見送っていました。

で、今回、続編映画も含めた、あにこれのみなさんの熱心なレビューなどにも後押しされ、
忠言通り、最初の劇場版から続けて、ようやく視聴にこぎつけたアニメ。


結論から言うと、昨今のアイドルアニメ戦国時代の中で、
自分にとって、この東北の雄『WUG』は最も語り継ぎたいシリーズとなりました。
女児向けアイドルアニメは未見ですし、下総国の猛将・『ろこどる』などとは、
まだ一戦交えてないので何とも言えませんが……。

私の中では『アイドルマスター』は、その豪華さと完成度で、
深夜アイドルアニメ戦国時代の火ぶたを切った、最もリスペクトする作品。

『ラブライブ!』はLVなどにも参加して、
二次元と三次元の融合を体感した最も思い出深いコンテンツ。

でも後世、2010年代頃のアイドルアニメで敢えて一つ挙げるとしたら何?
と聞かれたら私はきっと『WUG』だと答えると思います。


そこまで私が本作に入れ込んだのは、
劇場版にて、事務所社長を通じて公言した「アイドルは物語」との主張。
この当たり前なようで当たり前になっていない。地味に衝撃的な価値観。
それが最後まで貫かれたからだと思います。

物議を醸した{netabare}パンチラ、水着接待。 {/netabare}
アイドルが芸能界に挑んでいく、覚悟や苦難を描いたとされるシーン。
私には本作を物語として消化してもらうための振るい落としにも見えました。
二次元、三次元問わず、アイドルを萌えや性的欲求の対象として消費する視線を
乗り越えるべき障害と風刺することで、排除しているようにも思えました。

あれは{netabare}パンチラや水着{/netabare}が不愉快だったというより、
しばしば物語そっちのけで、萌えやエロでアイドルやキャラクターを食らっている、
自分たちを表現された故の不快感だったと私は解釈していますw
実際、私もあんな{netabare}パンチラ {/netabare}でも色めき立っている自分が嫌でしたしw


作画も私の3.5点は過大評価だと自分でも思いますw
石化、ハンコ化、等身変動(笑)のオンパレードで酷いもんですw
作画修正されたという円盤でこの有様とは、放送当時の阿鼻叫喚が目に浮かびますw
けれど、このアニメは物語上、伝えたい心情を、下手なりに顔に書いてくれたので、
ストーリーに入りやすくそこは好感できました。
こういう限られたソースの集約の仕方。私は嫌いではありません。


いずれにせよアイドルアニメをキャラクターアニメとして見る人、
ストーリーはそれなりでいいから、アイドルアニメはやっぱり美しいライブシーン!
という人は、次々と脱落していったのでしょうね(汗)


私の場合はライブシーンでも作画の乱れより、
そこで展開された物語に惹き付けられ、それどころではありませんでした。
キャラクターについても、普段、アイドルアニメ視聴時は、中の人に至るまで、
必死に覚えて、萌えキャラポイントを物色する私ですがw
本作については、ここは物語優先なのだから、
敢えて無理に記憶しようとは思いませんでした。

流石に島田真夢は否応なしに覚えましたが、
他のメンバーは終盤までリーダーの娘とか、メイド喫茶やってた娘とか、そんな感じ。
それでも物語に集中したので、十分に作品を楽しめました。
(いや……{netabare}男鹿なまはげーず{/netabare}は一撃で脳裏に焼き付きましたぞw)


個人的にさらにヤバイと思ったのは、
本作が、昔からアイドルを見てきた人が最近の“群ドル"
はっきり言ってしまえば、AKB48系に対して感じるであろう疑問や違和感が、
率直にデフォルメされている所。

私は乃木坂46のファンでもありながら、頷きながら描写を眺めていましたがw
推しメンを決めて、本気でAKBを応援するファンが見たら不愉快だろうなぁ~wと思います。
裏世界・深夜アニメだからできる。
表世界でやったら、監督が公言する通り、本作が“遺言"になり兼ねませんw


あれやこれやと、非常に多くの地雷原を抱えた作品ではありますがw
こんなに語り継ぎたいと思えたアイドルアニメは、
『パーフェクトブルー』以来なので(風変わりな趣味で申し訳ございませんw(苦笑))
我こそはと思う武士には是非、覚悟を決めて、伊達藩のアイドルに挑んで欲しいと思います。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 31

62.0 2 2014年度のデビューアニメランキング2位
劇場版 Wake Up,Girls! 七人のアイドル(アニメ映画)

2014年1月10日
★★★★☆ 3.5 (253)
1186人が棚に入れました
グリーンリーヴズ・エンタテインメントは、仙台で活動する弱小芸能プロダクション。しかし最後の所属タレントに逃げられ、社長の丹下は次の手としてアイドルユニットの結成を思い立つ。丹下の無茶振りにしぶしぶ街に繰り出しスカウトを始めたマネージャーの松田は、公園で一人歌を口ずさむ少女に出会う。その素晴らしい歌声に思わず声をかけるのだが、彼女は「アイドル」という言葉に表情を曇らせ、逃げるように立ち去ってしまう。松田は知らなかったのだが、その少女こそかつて国民的人気アイドルユニット『I-1クラブ』のセンターを務めながらも、ある事情で脱退した元アイドル、島田真夢であった。
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

七人の侍を意識するなんて、また大上段に振りかぶりましたねえ。<再視聴により微修正>

劇場版とTV版の同時公開という思い切った商法で始まった正統派アイドルアニメ。
劇場版はTV版の前段に当たり、デビュー前の話です。
WUG ZEROといったところかな。

舞台は東北の大都会仙台。
背景が美しく描かれます。
何故、仙台?
それはおいおいわかります。

その仙台で、6人の女の子によるアイドルユニットが結成されます。
{netabare}しかし、センターがいない。
そこで、元アイドル島田真夢に白羽の矢がささります。
でもでも、そして・・・、王道展開です。{/netabare}

とにかくデビュー前からスッタモンダ。
{netabare}一時は解散説が・・・{/netabare}
新人声優さんの素人感も手伝って、この作品大丈夫かっていう感じです。

杜の都仙台にアイドルという斬新なミスマッチ?
{netabare}最底辺からの出発。{/netabare}
サクセスストーリーを予感させる雪のファーストライブ。
キャラはかわいいし、個性的。
等々、TV版への期待大です。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 30

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「松田、アイドルとは何?」「アイドルとは物語よ、物語とはすなわち可能性よ」

まずはおかえりヤマカン!
そしてアニメ映画デビューおめでとう!
大変素晴らしかったです^^b


新人声優の育成とアニメ作品を同時進行させる『Wake Up Girls!』の【エピソード0】となるのが本作です
コレを観てからだとテレビアニメ第1話の印象がだいぶ変わります


監督はアニメ業界にダンス作画ブーム、ライブ作画ブーム、聖地巡礼ブームを巻き起こしたヤマカンこと「山本寛」
脚本に『らきすた』、『アイドルマスター』の「待田堂子」
キャラクターデザインにTV版『今日の5の2』、『ヤマノススメ』7話、『宮河家の空腹』1話の「近岡直」
そしてもはやヤマカン作品の常連、「神前暁」
とまあ、まずスタッフが実にオイラ好み(笑)


シリーズの最大の特徴は主役に抜擢された“ド新人”声優の7人を劇中のヒロイン達とリンクさせ、虚実混在の物語とするというもの
当て字こそ違うものの、登場人物と担当声優の名前が同じで、キャラデザも実際の声優の容姿をモデルとしているのです
おかげで名前と顔はすぐ覚えられそうですw


仙台に拠点を置く弱小芸能事務所のマネージャーを務める「松田」
彼は社長の命令でアイドルユニットを結成するべく“金の卵”となる美少女のスカウトに勤しんでいた
偶然にも国民的アイドルユニット「I-1 club」の元センター、「島田真夢」を見つけるがアイドルは彼女にとって過去の傷であり、オーディションに参加することを頑なに拒む
一方、彼女の他に6人のアイドル候補生を見つけ出すことに漕ぎ付けるものの、センターに相応しい存在感のある少女が欠けていることが問題視されていた
各々の思惑で参加したアイドルオーディションだったが、やがて一つのユニット「Wake Up Girls」(略称:WUG)として結束していく6人
しかしCDデビュー直前になって社長が運転資金を持って失踪
WUGのデビューは白紙となってしまったが・・・


時はアイドル戦国時代
いや、アイドルアニメ戦国時代です!
豪華ベテランスタッフが集結した実力の『アイマス』、CG演出を効果的に挟んでくる技術の『ラブライブ』、そしてポップアートを積極的に取り入れて老若男女関係なく人気幅を広げる挑戦の『アイカツ』


それらどれとも違った2014年の急先鋒となった『WUG』ですが、近岡の緩いラインと自由奔放な作画を軸に若手故の勢い余る演技で魅せる声優陣とまあ、今作はどの部分をどの作品と比べても実に【未完成】であると言えます


しかしながら【未完成】であるとはすなわち、劇中の台詞通りに【可能性】を感じさせてくれるものだと思います
これから広がっていくテレビシリーズの展開、「WUG」の行方、さらにその先にある新人声優たちの未来
その全てが“この映画をスタートにしている”と言える日が来ることをゆっくり待ち望みたい、そんな気持ちにさせてくれる希望感に満ち満ちた作品ですb


こんな素晴らしい映画が1発目とは・・・2014年もアニメ映画から目が離せない!
ちなみにオイラは夏夜さん推しだ!w

投稿 : 2024/03/23
♥ : 27

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

とにかく初々しい!

ネットの同時公開有料放送を利用して視聴

久々にワクワク感を満喫した作品でした。

年末年始に放送したブシロードやソードアート・オンライン
あるいは蟲師 特別編のようなスタイルをとらず
劇場公開のスタイルをとっており
TVシリーズとの同時公開というイベントに仕立て上げ
作品全体のスタートを一層華やいだものにしてくれました。

本作はTVシリーズ第1話と直結する前日談 第0話にあたる物語です。
ですから、なるべく劇場版から先に、ご覧になる事をオススメします。
上映時間は約1時間

アイドル誕生の物語は星の数ほどあり
本作が他のどの作品と比べて物語が特別どーのこーのということはありません
ぶっちゃけ、すごーくありふれた物語の流れです。
夢物語 過ぎず、リアル過ぎず。ふつーです。
でも、すごーく初々しい
キャラたちが生き生きしている、作品解説見てもプレスコとは書いていませんが
すごくプレスコを感じさせる生々しい演技です。
新人の方たちばかりだからでしょうか?
これを「棒読み」とか「へたくそ」とか言ってしまうと身も蓋もありませんが
デビューしたてという本人たちの経験知の少なさから来る
透明感あふれる演技はキラキラしていてとても魅力的でした。
これは妙な意味でキャラの動きと声が一体となる効果を発揮しており
歌のパートへ移行しても変な違和感はなく
逆に絶妙な高揚感が得られました。

しかしラストの曲は素晴らしい
1時間という尺は劇場版としては短いなぁと少々不満がありましたが
この曲を聴いて全て吹き飛びました。

これからもTVシリーズのご健闘を応援しています!

投稿 : 2024/03/23
♥ : 7
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