フランスアニメOVAランキング 5

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのフランス成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月20日の時点で一番のフランスアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.1 1 フランスアニメランキング1位
ヘタリア Axis Powers 第2期(OVA)

2009年7月18日
★★★★☆ 3.7 (104)
591人が棚に入れました
世界中の問題を、各国で協力して解決するための“世界会議”。その席上で、若くエネルギッシュなアメリカがリーダーシップをとる。\nしかしあまりに個性的なアメリカの提案策をうけ、出席者たちはそれぞれに意見を出しあい、会議は混乱におちいっていく。
ネタバレ

境界線の観測者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ワールドワイドなヘタレストーリー

国家擬人化コメディ、アニメの第2シリーズ。

1話約5分のショートスタイルでお送りする
「イタリア」のワールドワイドなヘタレストーリー。

ある程度の歴史ネタ、ミリタリーネタがわかる前提。
アニメ的な面白さを求めている人にはお勧めしずらいかも。

一期(26話まで)と比べるとキャラクターの数も登場頻度も増え全体的に薄くなる。

自分用メモ

{netabare}

のぶといドイツのエンディングは笑うよね。

戦場のメリークリスマス

アメリカのデカくなる速度は驚くよね。

{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

62.4 2 フランスアニメランキング2位
ヘタリア World Series(OVA)

2010年3月26日
★★★★☆ 3.7 (92)
528人が棚に入れました
世界中の問題を、各国で協力して解決するための“世界会議”。その席上で、若くエネルギッシュなアメリカがリーダーシップをとる。\nしかしあまりに個性的なアメリカの提案策をうけ、出席者たちはそれぞれに意見を出しあい、会議は混乱におちいっていく。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

世界の国々を擬人化した歴史コメディ

日丸屋秀和による漫画を原作にしたアニメ作品。

まず、「ヘタリア」というタイトルの語源は、
第二次世界大戦におけるイタリア軍の惰弱さを評して
「へたれなイタリア」の意で用いられたのがはじまり。

よくぞここまで。っていうくらい各国の擬人化がよくできていて、
中には、こんな扱いして良いのだろうか?と心配になりつつも、
ストーリーには無駄がなくて面白い。
それぞれの国の持つ気質とか、国民性や口癖、雰囲気などがそのまま。

例えば日本なら、物静かで真面目、趣味は空気を読むことと機械いじり。
見た目は若くても年配だったりするところや、
長い間の鎖国は「長い間引きこもっていた」と表現され、
自分の意見や感情をあまり表に出さないものの、
食べ物や二次元のオタク話には身を乗り出して豹変する・・といった具合。

世界の歴史が得意な人にはさらに現実味を帯びて楽しめるはずだが、
なにも歴史など知らなくたって、キャラそれぞれの日常も描かれ、
オリジナルエピソードもいっぱいなので、充分楽しめると思う。

また、時折ブラックジョークも散らしながら、
簡潔明瞭に歴史や国際情勢も学べてしまうのがいい。
だけど、ポーランドの描き方にちょっとだけ違和感。
作者にそのあたりの意図をぜひ、お聞きしてみたいところ。

そしてEDがやたら耳に残るのは、一気に観たからか(笑)
相変わらず、中毒になりそうな面白さ。

上品なおぼっちゃまっぽいオーストリア、
質実剛健だけど根は優しいドイツ、
礼儀正しく控えめながら、実は芯が強い日本、
ちょっとナルシストで世渡り上手?なフランス、
けっこう細かい部分も描かれているわりに、かる~く観れてしまう。

イタリア人が観ても喜んで笑ってくれそうなキャラ設定。
特にイタリアの南と北の関係とカラーの違いには、
昔から映画などでもよく語られることなので、ニヤニヤしてしまう。

個人的には、スイス、オーストリア、リヒテンシュタインの中欧編が好きで、
ハンガリーとイタリアの関係には、親近感が湧いてみたり、
北欧の5国の関係はなんだか、友達関係の裏側を見たような気もしてww

1期から3期へと回を追うごとに登場する国々も増え、
把握するために何度も公式サイトを行ったりきたりしながら
本編を観ていたが、人物が多いわりにはちゃんと楽しめた。
ちなみに、登場人物が多い分、声優陣もかなり豪華です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

擬人化から擬ホニャララ化へ…完全なキャラ遊び

本サイトでは「Axis Powers 第3期」となっているが、実際は3期・4期に当たるヘタリアWorld Seriesのことだと思うので、こちらにレビューを書くことにする。

前期Axis Powersでは、「戦争を笑いのネタにすることには抵抗を感じる」旨のレビューを書いたが、本作では戦争色はかなり薄くなったという印象を受ける。

だが、本来こういう「国」を擬人化したのなら是非描いてほしい、過去の様々な歴史的出来事から現代に脈々と続く「へ~、そうだったんだ~!」的な各国の関係性だとか、風習などを描くエピソードもまた、残念なことに薄くなってしまったように感じる。

では結局、何が最も印象に残ったのかというと、それぞれ個性の異なるキャラクター達が、何やかんやとじゃれ合ったりする様子や、擬人化を通り越して遂に「擬ネコ化」までさせることで、明らかに女子ウケを狙ったな…ということである。

国を擬人化させるというアイデアと、1話5分で「何気に世界の歴史が学べちゃう」と、ストーリー次第では非常に有意義なコンテンツになれそうな作品だけに、一部の視聴者に媚びたような内容になってしまったのは残念の一言に尽きる。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

annabanana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

安定の面白さ

前期に引き続き、安定のおもしろさ(笑)
私は国籍豊かな環境で育ったので、こういう国民性を風刺したジョークをとても身近に感じるうえ、実際あるあるな特徴ばっかりなので、ヘタリアは全作品非常に気に入りました。

一部の大人のお姉さんはキャラクターのカップリングでこの作品をエンジョイしてるので、ホモ作品と言われがちですが{netabare}(実際原作でもちびたりあのストーリーは明らかにホモだし){/netabare}、その要素なしでも十二分に楽しめると思います。

あと、私はあんまり世界史に詳しくないので、これでちょっとだけ勉強させてもらってるっていうのも評価のポイントです(もちろん焦点が偏っていることも、正史の表層しか触れていないことは十分承知です)。
実際これを見て、世界史に興味を沸いたのは事実ですし(笑)
BASARAといい、歴史上の人物とかをイケメンにすると勉強する気が起きるのはなんででしょうか(笑)

ただ今期からキャラクター(国)が増えたので、そこのところはちょっと戸惑いました。
個人的な意見ですが、顔の書き分けがあまり上手じゃないので、非常に似ているキャラが多く(特に主人公級ではないヨーロッパ諸国)、国名とキャラの顔が一致しないことも多々ありました。
でもまあイケメンだから全て許す。

個人的に好きなキャラはロシア、ドイツ、日本です(*^ω^*)

5期の製作が決定しているので、とても楽しみにしています♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

64.4 3 フランスアニメランキング3位
サクラ大戦 エコール・ド・巴里(OVA)

2003年3月19日
★★★★☆ 3.7 (45)
200人が棚に入れました
 セガから発売された人気ゲーム「サクラ大戦」シリーズ第3作目を映像化。花咲く都・巴里を舞台に、 巴里華撃団の結成から活躍を描く。帝都での活躍を認められた大神一郎は、新しく結成された巴里華撃団に派遣されることになった。希望と文化あふれる異国の地に意気揚々と向かう大神だったが、そこで待ち受けていたのは問題児ばかりの面々だった……。総合プロデューサー・広井王子、シリーズ構成・あかほりさとる、音楽・田中公平など、これまでの「サクラ大戦」シリーズを支えてきたスタッフが結集。声の出演は日高のり子、島津冴子、井上喜久子、小桜エツ子、鷹森淑乃ほか。

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

舞台はフランス・パリ

フランス・パリの帝都防衛のため、日本のような歌劇団構想が始まる。
(日本=帝国歌劇団)

そのため、大神隊長がパリに行き団員を集めてゆく。
帝国歌劇団同様、キャラが濃いと言うか個性的ですね。

主人公?のエリカはちょいとドジッ子キャラで天然っぽい。
が、いざバトルとなると人が変わります。

帝国歌劇団に比べ酒場のステージなので、派手さは減りますが、こちらもステージの楽しさが味わえる内容です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

エリカの天然ぶりは最高!

この作品はまだ巴里華撃団がエリカ一人の時の話からメンバーが加わり仲間の絆が深まっていく様子を描いた、ゲーム版サクラ大戦3のサイドストーリー。
なのでゲームをプレイしてない人にはストーリーに入っていくのが難しいと思います。
キャラはサクラ大戦1&2から9割方一新したが、前作のキャラに負けず劣らずの魅力あるキャラばかり。
特に天然ドジっ子シスターであるエリカはサクラ大戦シリーズの中でも1、2位を争うかわいらしさで最高のボケっぷりを見せてくれます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

予想外

ニューヨーク編が非常につまらなかったので、サクラ大戦は第1シリーズ以外は個人的に楽しむことはできないのではないかと勝手に敬遠していたのですが、そんなことは全くありませんでした。

やはりこれまでのサクラ大戦のアニメシリーズを手掛けている、川崎ヒロユキさんによる脚本が素晴らしかったですね。そして豪華な声優陣が、キャラクターたちに見事に命を吹き込んでいるなと強く感じました。特に井上喜久子さんの演技が抜群で、驚かされるものでした。全体的にどのキャラクターも魅力的であるという点は、非常にプラスでした。

第3話での戦闘はとてもカッコよかったです。CGが非常に画面になじんでいて圧巻でした。

ストーリーはゲームをやっていないと少しわからないようになっているらしいので、原作のゲームを是非プレイしてみたいと思いました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

62.8 4 フランスアニメランキング4位
ヘタリア World★Stars(Webアニメ)

2021年4月1日
★★★★☆ 3.1 (21)
92人が棚に入れました
この世界には、変な奴らがいる。短いと数日、長いと何百年も生きてある日パタッと消えてしまったり。名前も人格も変わったり、どこかの誰かのふとした思いつきで突然現れたり。この上なく変な存在なのに、ゆる~く普通に受け入れられてて、そして上司からはこき使われる。これはそんな変な奴らのお話。

声優・キャラクター
浪川大輔、安元洋貴、高橋広樹、小西克幸、杉山紀彰、小野坂昌也、高戸靖広、甲斐田ゆき

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

パスタァァァァァ!

【紹介】
世界各国を擬人化してその国の国民性を反映した性格やネタをひたすらやり続けるギャグアニメ。
私は家族が全巻持っているので原作も愛読しているのですが、ゆるい雰囲気が最高の作品ですね。

【海外の反応】
各国をネタにしているだけあって海外の反応が結構大きくて、特に韓国では韓国のキャラクターが気に入らないらしく、アニメ化にあたって一部の過激な活動家による大規模な抗議活動と作者への殺害予告までされて、おそらくそのせいでアニメ化が一度白紙になっているんですよね。ちなみに原作で韓国は滅多に登場しないのですが、この騒ぎ以降まったく登場しなくなりましたので、ほぼ間違いなくこの事件が理由でしょう。何事もやり過ぎは良くありません。

ただ、この作品でヘタレ扱いされているイタリア人からは「イタリア人こんなんじゃないよ、もっとヘラヘラしてるよ!」「戦場に必ず持っていくもの、それはパスタとソースと白旗だ」「戦場行ってドイツ軍人とハグするよりフランス美女とドルチェ食べてるほうがいい!」と好意的?な反応が多いようです。イタリア人はどこまでもイタリア人ですね。

【キャラクター】
原作の雰囲気が良く出ているし、可愛い感じの絵柄でとても好きです。
特に好きなのはイギリス。シーズン1から一番好きなキャラクターです。

主要メンバーは、アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツ、日本、フランス、中国、ロシアで、この8人は登場も多いしキャラもたってるのですぐわかるのだけど、たまにしか出てこない国は本気で誰なのかわからないのが欠点で、似たような外見のキャラクターが多すぎる。
国旗を服のどこかにつけてくれればわかるのに。
会話に入ってこないキャラの名前は出てこないので、あのキャラ誰だっけ?ってのがいっぱいある。

【シナリオ】
シーズン1とかと比べて出てくる国もネタもだんだんマニアックになってくるので、ああ確かにってなってクスリと笑えるシーンはだいぶ少なくなったかも。
ゆるいアニメで楽しく世界各国の事情をちょっとずつ知れるので、知らない国のことを知るきっかけになればいいんじゃないかな。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

63.7 5 フランスアニメランキング5位
風と木の詩(OVA)

1987年11月6日
★★★★☆ 3.5 (18)
74人が棚に入れました
ぼくを満たしてくれるものは、あのあつい肌と肌とのふれあい――。妖しい魅力を纏った少年、ジルベール・コクトーは抱かれることでしか心満たされず、威厳あるラコンブラード学院においても退廃的な生活を送っていた。あるのは、孤独だけ……そんな中、学院に1人の転入生がやってくる。セルジュ・バトゥール――貴族の父とジプシーの母の血を引き、黒髪ととび色の肌をした転入生。眩いばかりの純粋さで周囲を魅了する一方で、彼もまた埋めがたい孤独を抱えていた。共に孤独を抱えながら、対照的な2人は、傷つけ傷つきながらも交差する。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン。

声優・キャラクター
佐々木優子、小原乃梨子、榊原良子、塩沢兼人、竹村拓、カシワクラツトム、西原孝子、向殿あさみ、速水奨

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

竹宮恵子原作の知る人ぞ知る少年愛の金字塔

竹宮恵子さん原作の知る人ぞ知る「少年愛」を描いた、
おそらく最初の漫画作品であり、安彦良和監督によって
アニメーション化された1987年の作品。

25年も前のアニメ作品というだけでなく、物語の舞台が
南フランスの全寮制の厳格な男子校ということもあって、
随分昔に観たマレク・カニエフスカ監督の『アナザーカントリー』や
ジェイムズ・アイボリー監督の映画『モーリス』などを思わせ、
セリフの語り口やナレーション、演出などがとてもフランス文学的なので、
個人的にはそのクラシカルな世界にけっこう惹き込まれた。

ただ唯一、残念に思えたのは少年達の声が年配の女性の声に
感じてしまったことかな。
でも男性声優を起用すると、この作品に流れる独特の透明感は
出なかった気がする。
だとしたら、登場人物とほぼ同世代である10代半ばくらいの声が理想かも。
とにかくこの作品を観て、アニメにおいての声の大切さを
真っ先に感じたのが正直な感想。

インテリジェンス漂う展開なので、エロシーンは皆無。
これをBLと呼んでいいのか迷うほど。

そんなことより、少女のように美しい妖艶な少年シルベールの
満たされない心の空洞を作っている事情や、
彼を出来る限り理解しようと、シルベールの心を少しずつ
開いていく同室の仲間 セルジュの大きな優しさ、友情のほうが
繊細に描かれていたと思う。

ただ、こればかりは仕方ないのだろうけれど、尺がとても短く、
原作の奥深さには到底辿り着けてなかったので、
古くからの原作ファンの方には、懐かしい反面、物足りなさが
残ってしまうかもしれない。

でも、性的なニュアンスを少し描いただけで騒がれるような時代に作られた
元祖BLとなるような少年愛を描いたアニメということで、
一見の価値はあると思う。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

耽美な世界

「地球へ…」でも有名な竹宮先生の作品。
少年愛というものがその昔どのように描かれていたのか、ということにほんの少しだけ、いやほんのちょびっとだけ興味があったので見てましたが、なるほど確かに「BL」ではないのだろうとは思った。
何故かおもくそ古い本作の方がなじみ深い、とすら感じるのですが、攻めとか受けとか出てきたのは多分割と最近なんでしょうね・・・古い少女漫画のフォーマットの耽美な香りがします。

真面目・・・と言っていいか分かりませんが、思春期における少年達の心の揺れを非常に丁寧に描いている辺りはさすがに名作です。が、尺の短さゆえに消化不良感は否めなかったですね。原作読まなきゃアカンのでしよう。古くさい台詞に笑ってしまいましたが、そりゃ仕方ないっちゃ仕方ないw
でも、私にはジルベールもセルジュも周りの男子全員女の子にしか見えなかったすね。むしろその方が自然に見えますけども。そこまで露骨な性描写もなく、あくまで耽美に描いていたのが古典映画見てるようでした。

このような耽美なアニメはやはり廃れてしまったのでしょうか・・・?
マ・・・マイネリーベ見る?w

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

風と木の詩が きこえるか 青春のざわめきが

こちらはとっても古い作品ですが,観たのはここ1,2年というところで(よく覚えてません)割と最近です。
原作は少女漫画で,1976年に連載が開始されたものだそうです。
自分が生まれる前の作品なわけで,当然知らなくて読んだことがなかったのですが,たまたまこのアニメが目にとまったので軽い気持ちで観てしまいました。

このアニメが目にとまった理由としてはキャラクターデザインです。
わたしが初めて目にしたのがジルベールがセルジュにせまっている場面で,それがレトロでありながら大変美しく見えたからです。
(まぁ何も知らなかったわたしはせまっている場面だとは知らなかったわけだけど…。)
その時は垣野内成美さんのようなタッチに感じて惹かれたわけなんですが,観てみると全然違いました(;´・ω・)
でBL作品だと知って,BLが苦手なわたしは一旦スルーしようとしたんですが,ネットで“BLという枠で括れないほど美しい物語”というような感想をいくつも見かけて「そんなに素晴らしい作品なら…。少し見てダメだったらやめればいいし」と思い観始めました。

観終わってまずの感想は「え?ここで終わり!?続きないの!?!?」です。
「まさかね」って思って調べたらほんとにない。
ショックでした。
全体的には確かに美しいです。
美しくも悲しい物語ってこういう物語を言うんだな。
ジルベールというキャラが退廃的で妖艶でとても魅力的なキャラだと思いました。
この作品を耽美なものにしているのはジルベールですね。
セルジュは普通の少女漫画でいったら主人公の女の子的な立ち位置の少年です。
正義感が強い彼はジルベールを放っておけないんですね。
ジルベールは人間に心を許していなくて威嚇してくる野良猫のようだと感じました。
そんな彼の凍った心をセルジュが少しずつではあるけれど解きほぐしていくのを,なんだか祈るような気持ちで見ていました。

とても古い作品であるだけに,今のアニメと同じ土俵で評価ができないです。
(作画と声優は評価せず★3.0のまま)
キャラクターデザインがレトロなだけでなく,やっぱり今と違って作画が安定していないし(シーンによって目の大きさが違ったり),色味や画質も今とは比ぶべくもありません。
主人公の2人は14歳ということで女性の声優さんが演じていらっしゃいます。
今の女性の声優さんは少年の声がほんとにうまいんですが,このアニメは女性の声のまま演じている感じがして当時はこれが普通だったのでしょうが今なら普通に叩かれそうだと思いました(;'∀')
これも時代というやつですね。
それに,最近だと思春期のキャラだと男性が演じることが増えてきているなと感じます。
わたしは女性声優さんが少年を演じたときの声が好きなので少し寂しく思っていたのですが,こちらのアニメでは女性が演じることで色っぽいシーンがエロよりも美しさの方に針がふれている感じがしました。

この物語の舞台が19世紀末のフランスの寄宿学校なので場景がとっても素晴らしいのに背景が水彩画のようなふわふわとしたタッチなのではっきりとしてない感じが臨場感を感じられなくて少し残念でした。
(あと全然関係ないのだけれど,19世紀末が舞台のアニメにもラジエーターが描かれているのに未だにセントラルヒーティングが普及していない日本って一体…。)
続きが観たいというのもありますし,そういった理由で是非再アニメ化してほしいです!!
最近,再アニメ化するアニメが増えてきていますし☆
こちらはわたしが再アニメ化を希望するアニメ№1の作品です!!!

こちらは見た目(作画)が…ではなく,物語自体が美しい作品だと思いました。
BLだからとスルーせずに観てみることにした当時のわたしグッジョブ👍って感じです。
耽美な雰囲気や美しくも悲しい物語が好きな方はBLだからと敬遠せずに観てみてほしいと思います。

{netabare}(原作ではこのあとも物語は続いていて原作を読むとまた感じ方が変わるそうですが,とても悲しい展開になるのを知ってしまい原作は読めていません。でも,いつか読んでみたいな。。){/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
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