ミステリーで学園なおすすめアニメランキング 18

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのミステリーで学園な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月29日の時点で一番のミステリーで学園なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.2 1 ミステリーで学園なアニメランキング1位
美少年探偵団(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (168)
485人が棚に入れました
「美少年シリーズ」は、講談社タイガより刊行されている西尾維新さんの人気小説シリーズで、私立指輪(ゆびわ)学園を舞台に、校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」を中心とした物語が描かれる。TVアニメ化際し、アニメーション制作はシャフトが手掛け、総監督は新房昭之さんが担当する話題の作品だ。

声優・キャラクター
坂本真綾、村瀬歩、坂泰斗、増田俊樹、矢野奨吾、佐藤元、七海ひろき、鳥海浩輔

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

眩しいほどに美しい―― 美少年探偵団、開幕!

この作品の原作は未読ですが、「物語」シリーズや「刀語」を執筆された西尾 維新さんと、シャフトの組み合わせ、となると私に視聴しないという選択肢はありませんでした。

アサルトリリィ Bouquetを視聴した時も思いましたが、「物語」シリーズで良く見られた鋭くエッジの効いた作画、という感じはなく、シャフトさんらしさを感じつつも少し当たりの柔らかい感じが個人的には好印象でした。
あ、これは「物語」シリーズの様なエッジの効いた作画が嫌いという訳ではありませんので。


十年前に一度だけ見た星を探す少女、瞳島眉美。

彼女は「美少年探偵団」の事務所を訪れる。
そこにいたのは個性豊かな五人の美少年たち。

彼らとの出会いで眉美の十年来の星探しが大きく動き出す。

眩しいほどに美しい謎解き冒険譚、ここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
実に西尾 維新さんらしさの溢れる作品だったのではないでしょうか。
あの言葉遊びという独特の言い回し…一発で西尾さんの作品であることが分かる程、特徴的だと思います。

美少年探偵団とは、指輪学園中等部における校内のトラブル全般を解決するために秘密裏に活動する、非公式かつ非営利組織です。
そして本作の主人公でもある瞳島 眉美(CV:坂本真綾さん)も探偵団の団員と言う設定になっています。

瞳島 眉美は女の子です。
女の子が何故「美少年探偵団」に入団できたのか…
それは是非本編で確認頂きたいのですが、探偵団の団則が関係していると言えます。

一、美しくあること
ニ、少年であること
三、探偵であること

団則は上記3か条ですが、wikiにはもう1ヵ条付け加えられていました。

四、団(チーム)であること

実際に第4の団則については明確な記載は無かったものの、本編では「私たちらしさ」として触れられていたので、アニメ版も実質4ヵ条だったのかもしれません。

そう言えば、wikiの登場人物欄を見て知ったのですが、この作品の主人公である瞳島 眉美は、「物語」シリーズにも登場しているのはご存じでしょうか。

正確には、「物語」シリーズとのコラボ小説である「混物語」なんですけどね^^;
この「混物語」は、初のクロスオーバー作品で、西尾さんの数多のシリーズから選りすぐりの人気キャラクターがゲスト登場し、皆さん「阿良々木暦」の元を訪れるんだとか…
単行本では全15編が収録されるそうなので、きっと15人のキャラが阿良々木君の元を訪れるのでしょう。
そして瞳島 眉美も「第眼話 まゆみレッドアイ」で登場するんだとか…

気になりますが、西尾さんの作品をこの作品以外では刀語、<物語>シリーズと十二大戦しか視聴していないので、きっと知らないキャラだらけなんでしょうけれど…
せめて「戯言シリーズ」が配信やレンタルしてくれると嬉しいんですけどね^^;

思いきり脱線してしまいました^^;

彼ら美少年探偵団がどの様な美学を見せてくれるのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、sumikaさんによる「Shake & Shake」
エンディングテーマは、美少年探偵団による「Beautiful Reasoning」と「Welcoming Days」

1クール全12話の物語でした。
見る人を選ぶ作品かもしれませんが、私は総じて楽しめた作品でした。
そして、最終回のエンドロールで「続」というメッチャ気になる単語が目に入ってきたんですけど…
言葉通りに解釈して良いんですよね…!?

投稿 : 2024/03/23
♥ : 14
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

依頼人がまともで助かった

人によって評価がかなりわかれそうな作品。
あまり他人の評価は気にせず、実際に視聴してみて自分の感性にしがって視聴することをお勧めしたい。
合わない人はたぶん1話で合わないとわかると思う。

美少年達が依頼人の依頼を叶える探偵?として活動する話。
キャラデザは癖が強いが、作画はかなり力が入っている。
特に色使いには目を見張るものがある。
主題歌はオシャレでとても良い。

美少年探偵団の団員は何を言ってるのかようわからんが、依頼人の女の子はまともな感覚らしく、「何言ってるのこの人たち?」とちゃんと突っ込んでくれているのは安心した。

キャラクターはかなり芝居がかったセリフが多く、~物語シリーズをイメージしてもらえれば分かりやすいかと思う。
リアリティは欠片ほどもなく、理詰めで考えると穴だらけ。
だが、雰囲気を楽しむ作品なので、些細な問題なのだろうと思う。
まるでミュージカルだ。

雰囲気とかノリが合わない人にはとんでもない駄作に見えるだろうし、ツボにはまる人もいると思う。

どちらかというと女性向け作品だが、男性でもこういう作品が好きな人はいると思う。

私はこういう作品は好きだ。


第一話で依頼人が探している星について考察。
{netabare}
10年前の回想シーンで、フランスのエッフェル塔のようなデザインのものが見えたのと、その場所で花火とか砂浜でバーベキューをしたとあった。

日本で見ることができなくてフランスでは見ることができる一等星はたぶんないはず。北半球で夏の夜空の星と言えば、夏の大三角だとは思うが、当然日本でも観測できるし、星がきれいな場所に行けば再現はできるだろう。

だけどそれは、フランスのエッフェル塔なら、の話。
エッフェル塔はそれを模したものが世界のあちこちに建造されているのは知っていて、調べてみたらオーストラリアのブリスベンにもあるそうな。
たぶん、南半球ではこれが唯一か?

もし依頼人の少女が行ったのがオーストラリアで日本で見つけることができないと言っているのなら、日本で見ることができないor見るのが難しい明るい星ということになる。
そして花火を砂浜でしたのならたぶん向こうでの季節は夏。
ブリスベンはオーストラリアの東に位置するので、海岸で見上げたということは、東の空を中心とした範囲のはず。

可能性が高そうなのはカノープスだろうか?

というのも、ひときわ目立つということは、近くに一等星がないと思われるので、サザンクロスとかケンタウルスα星あたりは該当じゃないと思う。

などとせっかくなのでちょっと探偵っぽいことをしてみたり。
でも、その星を探すのが人生の目的みたいになっている依頼人は、
その程度のこと調べると思うので違うのかな?

→2話を視聴して完全に見当はずれだったことが判明しました。
ドヤ顔で考察して、盛大にはずして、めっちゃ恥ずかしいやつ。
せっかくなので自戒の念も込めてさらしておきます。

{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
♥ : 27

かつお さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

独特のおもしろさと、OPEDのわくわく感

物語シリーズなどノータッチだったため、最初は世界観についていけずでした。
なので最初の3話は「これ人気なのかな?」とおもってたのですが、4話以降段々とテンポが分かってきて逆にこの独特の話の展開にハマってしまいました。
まゆみの語りだったりツッコミがとても良いです。
毎回違うタッチで描かれるシーンがあるのも、シャフトさんの遊び心と余裕が感じられてテンションあがりました。

OPのsumikaがピッタリで、作画も神がかっていて何度も見てしまうくらい楽しいし
EDは2種類あって、どちらも5人のメンバーが歌っていて、こちらも曲調として前向きになります。

個人的に4,5話、8,9話の話が好きなのと、最終回は学のシーンが良くて見返したりしました。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 8

90.4 2 ミステリーで学園なアニメランキング2位
氷菓(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★★ 4.1 (8330)
35265人が棚に入れました
何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。

声優・キャラクター
中村悠一、佐藤聡美、阪口大助、茅野愛衣、ゆきのさつき、置鮎龍太郎、ゆかな、小山茉美、早見沙織、悠木碧、川原慶久、浅野真澄、豊崎愛生、小倉唯、阿部敦、伊瀬茉莉也、入野自由、小清水亜美、広橋涼、秦勇気、山崎たくみ、小西克幸、こぶしのぶゆき、日笠陽子、伊藤かな恵、升望、近藤孝行、森川智之、進藤尚美、茅原実里、寺島拓篤、竹達彩奈、寿美菜子、福山潤、杉田智和、谷山紀章、杉山紀彰、平川大輔、吉野裕行、石塚運昇、永井一郎、西村知道、二又一成、田中正彦、千葉繁、諏訪部順一
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

青春がミステリー

原作既読での感想です。と、言うよりもアニメを見てから原作を買った口です。
加筆しすぎて、ネタバレのところは文体が統一されてないのでご容赦を。

2022年10月、愚者のエンドロール編について追記しました。

原作古典部シリーズは3つの主なストーリーがあり、
このレビューではわかりやすい順、時系列を遡る形で書いていこうと思います。
各話のあらすじを書かないことをご容赦ください。

【クドリャフカの順番編】
{netabare}
話の中にちょくちょく出てきた文化祭の話。個人的にはいよいよ文化祭だなと感じる構成だと思う。
(文化祭のために文集「氷菓」を作る→文化祭の為の映画を見る、の後の話になるので)

聡志の「期待とあきらめ」の発言を軸に見ると登場人物達が何を思ったのか良くわかると思う。
文化祭での聡志の折木への一方的な期待の感情の裏にある自分への諦めの感情は、
こうち先輩と「夕べには骸に」の作者にもいえる。
真犯人とは別の、もう一つの謎、登場人物の気持ちがわかるだろう。
高知先輩が何を思ったのか考えてみてほしい。

また、風紀委員会委員長と生徒会長の関係も、自分への諦めと期待の関係だと思われる。
委員長は生徒会長の才能を認めることで諦めを持ち、期待しているからこそ、
「夕べには躯に」の次回作を書かないこと、才能を持ちながら行使しない生徒会長に対して、
怒りのような感情を持っているのかもしれない。
登場人物が何を思ってそんな言葉を言うのか、それを解いていくのがこの作品だと思っている。

ちなみに聡志の「データベースは結論を出せない」という口癖は、
折木という才能をみて諦めの中からでた言葉なのだろう。
その道の才能が無いから、他の道を探す。それは逃げから来る言葉だが、
クドリャフカ編で犯人を暴こうとした聡志の行動からも、
聡志があきらめ切れないことがわかり、やりきれない。
こういった感情で行動方針を変えようとする辺り、
実に青春をしていて現実の人間らしいのが福部聡志なのだと思う。

また、「まわりがどうあれ基本属性が薔薇色なんだよ」という言葉もあったが、
これは他人から見れば、自分は薔薇色に見えるだろうという諦めが入った感じだった。
「誰かが薔薇色に染めようとしても駄目さ、染まってあげない」というのは、
中学時代の過去とは違い誰かが自分に勝負を仕掛けてきても、
自分は受け流すというスタンスを取りたかったのかなと思う。
聡志は人に流されず自分を見つけたかったのだろうなと思えた。

【伊原の涙について】
高知先輩の話を聞いて、なぜ伊原は涙を流したのだろうか?
「名作は最初から名作として生まれてくるんです」
「ボディトーク、やっぱりこれも良い」この言葉は「夕べには骸に」との比較。
「私のは100枚落ちる」この言葉が高知先輩を自分に置き換えたらどうなる?という意味として捉えてみた。
努力をしてきて生まれた「ボディトーク」という作品が、
努力の先に名作が出来るという気持ちの肯定をする作品なら、
「夕べには骸に」は伊原の「名作は最初から名作としてうまれてくるんです」という理想の肯定に見える。
「夕べには骸に」を肯定してしまえば、圧倒的な差に対して諦めを持ち、
他人に期待をするしかなくなる。
今までの努力はなんだったのかという無力感も感じるだろう。努力の否定になってしまう。
そのことがわかって、自身も努力していつか名作になる作品を書いてやろうと思っている伊原は、
自分の才能のなさへの自覚や自分の無神経さに涙を流したのだろうと思う。

【折木の推理に対する聡の怒りについて】

「どうやってさ!」
折木が真犯人を探し出す手がかりについて、聡の提示した被害にあった部室の共通点や、
十文字のミスでも見つけたかという事に対して、どちらも否定した時の聡の怒りの言葉。
そしてその後に「期待してるよ」

伊原の涙について考えてこの件も整理が出来た。聡が努力して探していた点に対して全く否定する折木。
聡志の努力が無駄であるかのような折木の主張に対する怒り。
そして気付く、圧倒的な視点の違い。才能の差。それを感じてしまったから「期待してるよ」ではないだろうか。
これは、高知先輩と「夕べには骸に」作者との関係とまるで同じではないだろうか。

【生徒会長陸山宗芳がクドリャフカの順番を読まなかった理由】

「おつかれ!」陸山は田辺に向かってわざわざなぜこのように声を掛けたのだろうか?
その言葉を掛けたときの陸山の笑顔からしても、
「クドリャフカの順番を読んだのか」という田辺のメッセージは届いていないように思える。
ただ、田辺が自分に対してメッセージを送ったことには気付いているようにも見える。

では、「夕べには骸に」は陸山にとって、遊びだったのだろうか?
折木の「(あれが遊び?)」という、
夕べには骸にが陸山にとって遊びだと主張した田辺の言葉への反応を見ると、よほどの作画だと想定してみる。

sideストーリーである伊原と高知先輩のラストの会話から、
陸山も高知先輩と同じ方向の事を考えたのではないだろうか?
陸山も高知と同じく漫画をよく読んで、漫画を描いていたのかもしれない。
そして、安城春菜の才能と出会ってしまい、諦めを覚えてしまったのだろうか。
陸山が「夕べには骸を」を読んで、届かない才能に諦めを持ち、さらにその作画を担当することで、
漫画を描くことをやめるほどの感情を持ってしまったとしたら。それは、友達という枠を超えてしまったのか?
友達の原作をほおりだしてまで描かない理由とは?それも原作を1ページも開きもしない理由とは?
とても気になるが、与えられたヒントでは答えの出ない疑問として残された物なのかもしれない。

だが、「おつかれ!」は原作にはないセリフだった。
ただ、「あれが遊び?」や、「原作を開いてもいなかった」というヒントから、
上記の推論も、多少は原作でも成立するのではないだろうか。


{/netabare}
【愚者のエンドロール編】
{netabare}
文化祭で上映するミステリー映画の犯人を当てる話。
今回の、ストーリーの正解を当てる⇔推理小説作家を実はやらされている、
というすり替えのトリックは多くの人がこれに気づいたとき、
自分は身勝手だなと思うかもしれない。
本郷という作り手の人間を無視して、
計算問題のように無機質に問題を回答しようとしたことに罪悪感を折木が感じたように。
(少なくても自分はそのすり替えに気づいたとき、初視聴時にひたすら密室のトリックを考え続け、
本郷の気持ちを考えていないというメッセージも受け取れなかったことに自分の浅はかさに悲しくなった)
千反田がトリック問題が解けない、人の気持ちを誰よりも思いやる心を持っていたからこそ、
折木はその過ちに気づけたのだと思う。

ちなみに折木が最初に出した「万人の死角」の結末(回答)が
「文章問題」と折木自身に言わしめた理由の裏づけとしてだが、
「カメラを気にしていたキャスト」という「オチがわかった行動」をしている人間がいるのなら、
キャスト達に結末を聞けばいい。
それが出来ないのは、結末をキャストが知らないためであり、
カメラを気にしていたのは、キャストが不慣れだったということだろう。

注意深く視聴していくと、イリスの「観方を変える」発言について気付くことができるだろう。
また、千反田がイリスの術中にはまらず、観方が変わっていないことも描かれている。
イリスと折木が対決する茶屋のシーン、そして今後持つ折木のイリスへの不信感は、
他人の気持ちをないがしろにするイリスに対しては当然といえばそうだろう。

だからこそ最後のシーンで自分の視点で動いたことにはしたくなかったイリスが描かれている。
全体のためという大義名分がなくなり、本当にエゴで人の気持ちを利用して、
使い捨ててしまった自分を肯定できないのだから。

イリスは、折木の姉に、クラスメイトが悪い、自分(イリス)は本郷を救ってやった立場という自分の主張を否定された。
「あなたの主観で判断した事に責任を持つ」という折木姉の言葉に、
自分が善か悪かで答えてしまうイリス。
「私はあのプロジェクトを失敗させるわけにはいかない立場でした」という正当化だったが、
「自分の所属するクラス出し物の成功」という自分の利益の為に本郷の脚本を切り捨てていたにもかかわらず、その業を自分で背負わなかったことへの責めは、どうしても自分の人間性の否定に繋がるので反論したかったのだろう。本郷を助けてやりたかったという善人的な目的ではなく、堂々と自身の利益を追求したといえないイリスを、折木姉は批判したのだろう。


【えるの本郷先輩への固執について】
「きっと志半ばで筆を折った本郷さんの無念が、叫びが、隠されていると思うんです」
川原での折木との会話のシーン。この「無念」と「叫び」は、
氷菓編でえるの叔父が文集「氷菓」に隠した思いと同じではないだろうか?
えるが本郷先輩の隠された思いを汲み取りたい理由は、
叔父の時のような悲しい「思い」をだれかが明らかにして、
当事者にとって良い方向に物事を持って行きたい、
もしくはその悲しい思いを供養するような、そういう感情が働いているのだと感じた。

【折木とイリスの対決について~折木の怒りについて】
「だれでも自分を自覚すべきだといったあの言葉も嘘ですか!」
折木はなぜここでこれほど激怒したのだろうか?
折木はイリスに乗せられて推理と称した脚本コンテストに乗せられてしまった。
名探偵を一瞬でも気取り、本郷の思いを無視してしまった自分に対しての怒りと、
そうさせたイリスに対して、あれほど怒るのは自責の念がそれほど強かったからではないだろうか。

2022.10.6 追記
上記レビューの至らなさに反省しきりです。
折木が起こった理由、それはシンプルに「あなたは特別よ」「だれでも自分を自覚すべき」」というイリスの言葉によって自分の器を特別なものと意識させられた、そしてその言葉が建前、嘘であったこと、嘘により利用されたことが理由でしょう。
返して言えば、折木を利用するために折木自身が自分の評価を「特別」であるように思いこませる嘘をイリスにつかれたわけです。
それは折木にとって、自分を自覚する、あるいは自覚した行動、それは自分というものをポジティブに再評価できた、人生の分岐点のようなものだったわけですが、イリスという標識は、折木の人生の利益ではなく、自分自身の利益の為に折木を誘導し、折木はそれにはまってしまった訳ですから、
その自身の利益をイリスに再確認(可能性はゼロでも)せずにはいられなかったのでしょう。イリスの回答がわかっていたからこそ、折木は問い詰めたときに激怒していた、それが私の今の感想です。


【聡志「それにしても、羨ましい限りだね、全く」について】
聡志のこの言葉は、折木に対して言われたものであるが、
探偵役として人に物を頼まれる折木が羨ましく見えた・・・だけではないだろう。
折木が聡志の才能に対するフォローをした後の言葉だったわけであって、
皮肉であると捉えるのもいいだろう。折木は持っている才能が発揮され、
活躍している立場からの聡志への言葉だからこそ、
聡志は自分が日陰者で折木が表舞台に立っているような状態を、
日陰者として皮肉っぽく言ったのではないだろうか。

【江波倉子は何を思った?】
「私は企画に参加していません 興味がなかったので」
「本郷は生真面目で注意深く 責任感が強くて馬鹿みたいにやさしく 脆い 私の親友です」

これが江波の人間性が見えるセリフ。このセリフから読み解けるように、
映画企画は自由参加であり、興味が無い人は参加しなくても良かった。
興味が無いからと参加しないのは、人の輪に交わる必要性を感じていない性格といえる。
エピローグでの本郷のチャットでのセリフからも、
江波と本郷は対照的な人物でありながら、親友であった。
二つ目のセリフは本郷の性格を示すことで脚本の正体を暗に示しているが、千反田の仮説と合わせて考えると、
江波が何を思って案内役を引き受けていたのか、謎が深まっていく。

そして千反田の江波に対する仮説がこうだ。
「本郷さんは脚本の見通しを最後まで持っていたと思うんです 
途中で倒れたとしても 聞くことは出来たと思います 
それすら出来ない容態なら 
親友といっていた江波さんは絶対にクラスの皆さんを許さないくらい怒ると思うんです 
案内役なんて引き受けないくらいに 」

江波倉子は一体どのような立ち位置にいたのだろうか?
本郷の本当の状態を知っていたのだろうか?
イリスによる台本作りに乗って、本郷をかばおうとしたのだろうか?
本郷の脚本の結末を知った上での行動だろうか?
だがその場合、本郷の脚本が出来ているのをもみ消すイリスに対して、江波はどんな感情を抱くだろうか?

そして、台本作りをさせていることをわかっていたなら、古典部にどんな気持ちを持っていただろうか。


江波が本郷に嘘をつかれていたとしたら?本郷は病欠が多かったが、
それがあったために、江波はいつもの事とあまり気にしなかった?本当に?
江波は本郷と親友だと言ったなら、倒れた後に連絡をするはずだろう。
そこで、親友とまで言っている二人の間に嘘が存在するだろうか?
原作者の作品は暗いオチが多いので、それも考えられるが・・・

他薦で脚本は本郷と決まったというが、それは参加不参加の前だったのか、
参加の表明をした後だったのか、それはわからない。
だが、そこの真実で江波の中で本郷の自己責任だったという気持ちがあったかなかったか、
そんな事も考えられるだろう。

【本郷の脚本とえるの結末への興味】
えるが本郷の脚本の結末で気になっていたところ、それは、犯人と被害者が、どういう関係性であったのか、という部分にある。
それは、えるが想像した、密室への回答も含めた本郷の脚本であり、人の心情を考える、というえるらしい興味だと思う。
そこには、なぜその人物がその行動をとったか、という行動の裏付けの動機、確かに感情が存在する。それをえるは考えていたんだと私が気付いたとき、私はまた、この作品に新たな新鮮さと胸いっぱいの暖かさを感じた。
私はまだまだ、この作品を読み解けていないのだなという悔しさも味わいながら。(2022.10.6追記)

{/netabare}
【氷菓編】
{netabare}
文集氷菓を読み解き45年前の真実を解いていくお話。
関谷純が千反田に残した言葉の意味、氷菓二号における文芸部員の言葉の意味から、
時間の経過によって古典になってしまった45年前の真実が解き明かされる。

最後の謎解きで折木がイラついた理由、それは氷菓の示す関谷の残した苦悩のメッセージを、
気づいてやるべき後輩達(自分達)が気づいてくれない事に対してだろう。
関谷の苦悩を知ったとき、叫びたくても叫べない、生きながら死ぬ、
その苦しさや無念に少しでも共感をする事ができたなら、この作品が好きになっていることだろう。

悲鳴も上げられず死ぬとはどういうことだろう。
周りが悲鳴を上げることも許してくれない。
周りがなんと言おうと悲鳴を上げる勇気も必要なのではないか。
だれかに弱いと思われたり、言われたりしても、叫んだり泣く事も自分を守るためには必要なのではないか。
千反田に対して「強くなれ、生きたまま死ぬことになる」といった、
関谷純のその時の感じた恐怖、悲しさ、無念さ、辛さを感じることができただろうか。
(私には、自分にはどうしようも出来ない物事の大きさに恐怖し、
自分が大きな流れに声も上げられず潰されていく苦しさ、
自分の全てが終わってしまったような無念さ、そのどれもが辛く、苦しく共感を覚えた。)

「全ては主観性を失って、歴史的遠近法の彼方で古典になっていく」
氷菓編にこんな言葉が出てくる。主観性とは、当事者の気持ちであり、
今伝えられているお話は当事者の気持ちが失われたお話であり、それを表面的に読んでも、
当時の人が何を思ったのかは分からないという事だ。
その言葉からも、関谷純の感じた感情が薄らいでいくことへの無常さ、
そういったものがこの作品の儚さに繋がっているのだと思う。

再度書くことになるが、
このアニメは提示された謎解き(氷菓、映画のストーリー、泥棒の犯人)だけが謎解きではない。
登場人物が何を思ったのかを考え、どんな気持ちだったかを考えることが視聴者に送られた謎なのだろうと私は思う。

【薔薇色について】
折木は自分の灰色の高校生活の中で薔薇色に憧れがあったのかもしれない。
そして45年前の真実は薔薇色だったのかに疑問を持つ。
つまり、45年前の事件の真実を知ることで、自分が薔薇色に対して憧れがあるのか?
自分がなぜ他の人間を見て落ち着かないのかに答えを出したかったのではないか?
それが折木を推理に向かわせた原動力ではないだろうか。
そしてその落ち着かなさの理由はは他人が感情に揺さぶられ一喜一憂している姿を見ているからだろう。
最終回でのエア告白では折木は感情に揺さぶられ薔薇色になっているのかもしれない。

【生きたまま死ぬ?について】
これがえるのトラウマになったか、元々死への恐怖が人一倍あったのかは分からないが、
「愚者のエンドロール」編のエピローグで、死ぬお話に抵抗があると打ち明けている。
えるが本郷先輩の脚本にこだわった理由がここからきているのかもしれない。

「今感じた私の気持ち、それが将来どうでもよくなっているかもなんて、今は思いたくないんです」
えるの、人の思いを大切にしたいという気持ちの現れだろう。
時間が惜しいという意味ではない。未来の自分に胸を張りたいという思いでもない。
恐らく、すべての事に意味があると思いたいのではないのか。
対立する2つの事があっても、
どちらにも言い分があるという考えをするのが千反田えるではないだろうか(「大罪を犯す」を見てほしい)。
なにであろうと、無価値と思うことに抵抗が有り、失われていく記憶の中にある思いも、
価値があったと送り出してやりたい、そういう気持ちがあるのではないだろうか。
折木の「お前の中で時効になっていくのかもな」という言葉に反応し、
恥や外聞を捨ててまで45年前の真実を明らかにしようとした事からも、
千反田の性格の根幹にあるものではないか。

{/netabare}

【折木の成長について】
{netabare}
では、折木はこの問題を解いていきどのように成長したのだろうか。
1話目では「保留」千反田という感情の塊のような存在に、
無機質な回答しか行ってこなかった折木は答えが出せず「保留」した。
この保留は「不慣れな者は奇をてらう」という事を身をもって実行したことについてだった。
現状の状態に変化を求めず、様子見をしたかった、という折木の気持ちを福部聡は保留という言葉で言い表した。
しかし、この屈託が高くつくと予想した聡の言葉通り、
千反田は折木の能力を買って折木に頼ることになり、折木は変化を求められることになる。

2~5話では姉に書いた手紙で自分の省エネ主義へ疑問を向けたことを明かした。
折木は自分が周りが青春を謳歌し、なにも楽しめない自分に違和感を感じていたが、
氷菓の事件を追求することで自分の主義は悪くないと確認し、今まであった居心地の悪さを解消した。
少なくとも折木の中で「変化」があったことは確かだろう。
薔薇色と呼ばれる青春時代は誰かの犠牲の上に成り立っているのかもしれない。
そう考えると灰色の青春を過ごす自分には、
薔薇色は誰かを犠牲にしてまで手にいれるものじゃないな、と思ったのだろうか。

折木が氷菓事件の最後にイラついたことからも、問題解決に客観性を持ちつつ回答していくが、
誰かの感情に気づくことが出来るようになったことは人間として、大切な成長を遂げたと思う。
だが、千反田が関谷純との思い出でなぜ泣いたのかが、千反田が4話で疑問を解消できず、
5話で謎が全て解けたときに千反田が思い出して折木はその泣いた理由を知る。
その事からも、折木にはまだ人の感情まで推理に組み込む力はまだないと思う。


8話から11話では自分の能力と向き合い始め、
初めて大きな挫折をすることで、折木が成長する糧になった。
この挫折には、自分が問題の答えを外したから悔しい、ということではなく、
自分が他人の思いを考えてやれなかった自責のようなものが折木の心に深く残ったのだろう。

12話から17話では福部のセリフにもあったように、折木の才能が遺憾なく発揮された。
これは、挫折(愚者のエンドロール編での挫折)を味わったことで折木に成長があったということだと思う。
その成長は計算問題のように謎を解くのではなく、
他人の思いを考えることがより出来るようになったことではないだろうか。

最終話では折木が省エネ主義から脱却しそうになる。
折木の中で少しずつえるの存在が大きくなっていき、
えるに関してのことは「やるべきこと」になっていくのが伺える。
それは、折木の「やるべきこと」が少しずつ見え始めているともとれる。
{/netabare}

以下、1話完結の話のレビューです。
【正体見たり】
{netabare}
1話完結。古典部員達がまやかのツテで温泉旅館に泊まりに行き、
まやかのみた幽霊の正体を解き明かすという話。

この話で何が枯れ雄花なのかというのは、折木からすれば、幽霊は枯れ雄花であり、
有りもしない幻想や妄想に入る。同じくして、折木にすれば仲の良い兄弟など枯れ雄花である。

つまり、折木達は幽霊など存在しないということを明らかにしながら、
仲の良い姉妹というえるの理想も枯れ雄花である現実も明らかにしてしまった。
ラスト前、真実を知ったときのえると夕焼けの空が、
現実を知ることで、大人になるような、儚い気持ちを思わせた。

実はこの話の最後のシーン、原作とは異なる。詳しくは原作を読んでほしいが、
個人的には(兄弟のいる身として)アニメ版は救いがあって良いと思う。
確かに幼い姉妹兄弟はケンカばかりするものだが、
根底では兄弟愛というものが存在しているかも知れないを思う良い改変だった。
{/netabare}
【連峰は晴れているか】
{netabare}
折木の中学の先生がふとヘリを見て「ヘリが好きなんだ」と言った理由を突き止める話。
私は結構人の気持ちがわからないんだなと、改めて思い知らされた話。
折木は、仲間の心配をした先生の気持ちを考えてやれた。
えるは過去の他人の気持ちを考えて上げられる折木に対して、言い表せない感情を抱いた。
(折木が優しいというのもおかしいと思ったのだろう、
あえて言うなら、人の思いを大切にしてくれる人、だろうか)
私は折木の言葉も、えるの気持ちも察することができなかった。
人の思い、その時の感情、それを大切にしたい、
それを考えてやれる人間になりたいと、またひとつ、この作品に教えてもらった。
この話、原作の書籍には載っていない話なので
(野性時代か何かに載っていたのみらしい)漫画での書籍化が非常に楽しみだ。

追記【千反田の興味が折木に向いた】
折木がなぜ小木先生のヘリ好きが気になったか、それが気になってしまった千反田。
それは折木が他人のためには頑張って頭を働かせ、いつも自身の事には無頓着だった折木が、
自発的に自分の疑問を解決する為に動いたように千反田には見えたからだ。
単純に折木が気になるからではなく、
折木という人間をよく観察して人間性を分析しつつ千反田は疑問をぶつけている。
だが、単純に異性に対して「あなたの事が気になるんです」といわれるシチュエーションに折木は何を思っただろう。

{/netabare}

【手作りチョコレート事件】
{netabare}
あらすじ
バレンタインの日、まやかが聡志にチョコレートを渡すつもりだったが、
部室に置いていたチョコレートが誰かに盗まれてしまう。
千反田はチョコレートを盗まれた責任を感じ、古典部男子二人と一緒に犯人を捜す。

この話に関しては、まだまだ、考察しきれていない。
特に折木と橋の上で話したときの聡志の思いが中々難解。
勝ちにこだわった中学時代は高校生になった聡志はつまらないと評した。

そして、こだわることを辞めて、こだわらないことにこだわるようになった1高校時代の今を毎日が楽しいと言う。
聡志に「つまらなかった」と評された中学時代は、他人と自分を常に比較し続け、
自分の価値が、他人より上か下かの判断しかなかった自分に「つまらなかった」といったんじゃないか
その中で、自分のアイデンティティが貧相なことを悟り、こだわることをやめたのではないかと思う。
では何にもこだわらない高校時代を毎日が楽しいと評しているのは、
勝ち負けの世界を抜け出して、他人のいい所を直視し、自分と他人の境界を引き始めたため、
今まで見えなかった世界が見えるようになった、
もしくは他人と自分を比較しない世界(オンリーワンでいられる世界)が気楽で、
「楽しい」という自己評価に繋がったのではないだろうか。

また、「僕はまやかにこだわってもいいのかな」というセリフからは、
勝ち負けの世界からフェードアウトした自分が、勝ち負けの世界がまやかの住む世界や社会だとしたら、
その世界のルールを外れた自分が、まやかを独占することは許されない事、
という思いを持っているんではないか。
まあそんな事(世界の誰かが許さない事なんて)はないと思うのだが・・・。
自分の行いを許さない人が見てるかもなんて、
それこそいるかわからない神様に遠慮してるようなものだろう。
だけどそういう部分に許せない部分(非合理的)があるのが青春っぽくもある。

「あとちょっとでわかりそうなんだ」
聡志が折木に言ったその言葉は、
こだわらないことにこだわることで、
自分のアイデンティティ、進むべき道のようなものがはっきりとわかりそうだと思っているのだが、
でも今はもやに包まれた感じがする。そのような思いなのかもしれない。


{/netabare}

【遠回りする雛】
{netabare}
折木は千反田に頼まれ、いき雛祭りで傘持ちの役をしにいく話。

「しまった…よくない、これはよくない。
多分なんとしても俺は、ここにくるべきではなかった。
俺の省エネ主義が、致命的におびかされてる…」

千反田のいき雛姿を見て、こんな事を思う折木。
折木は千反田の顔が見たくてしょうがなくなる。
ここで、折木は「顔がみたい」という「やるべき事」かわからないことに執着する。
折木の省エネ主義は「やらなくてもいいことはやらない、やるべきことなら手短に」という考え。
やるべきことじゃない事をやろうとしている折木は自ら省エネ主義を壊そうとしている。
それほどに千反田に気持ちが傾いていて、折木の中では1秒が1分にも感じるような緊迫感があり、
しかし期待のようなものを感じてしまうワンシーンです。

「見てください、折木さん。ここが私の場所です。
水と土しかありません。人も段々、老い、疲れてきています。
私はここを最高に美しいとは思いません。
可能性に満ちているとも思っていません。
でも、、、、、折木さんに紹介したかったんです。」

千反田が桜の下で折木に言ったこの言葉は誰にでもいえるものと受け取った。
自分が生まれ育ってきた風景を特別愛しているわけでもない、憎むわけでもない。
千反田は自分がうまれ、見てきた風景を折木知ってほしかった。
折木に自分の事を知ってほしかった。
それは自分の事を知ってほしい相手に対して誰しも思うことがある思いだと感じた。
これは千反田にとっての告白なのかもしれない。
遠回りしてしまった雛のように遠回りな告白。
いろんなしがらみを抱える世界にいる千反田が、
少しでも折木に自分を知ってほしいという気持ちが伝わり、
いじらしく、綺麗なシーン。

折木「・・・寒くなって来たな。」
 千反田「いいえ。もう春です。」

告白とも取れる事を言いそびれた折木は言葉に詰まってごまかす。
寒くもないのに「寒くなってきたな」。その返しが「いいえ。もう春です」。

折木がいつものような会話でごまかす。
それに対し千反田もいつものような会話で返す。
お互いがお互いを理解し、いつもの関係を維持しながらも少し関係が進んだような終わりかたが、
いじらしさと喜びのようなものを感じさせてくれた。

{/netabare}

【持つべきものは】
{netabare}
そもそも省エネ主義をモットーとする折木がバイトをするという時点で、
既に折木に変化があったと見ていいだろう。
このときの折木は省エネ主義がぼやけている。
「愚者のエンドロール編」でのイリスとのやりとりで自分の立ち位置が分からなくなったのだろう。
特別でもなんでもない自分が何か特別な主義主張があるのが嫌気が差していたのかもしれない。
それが自分がモットーにしてきた省エネ主義であったとしても。
特別を気取ってしまった自分に対する嫌気が
「どちらにしろ俺は普通だ」なのではないだろうか。

「(大丈夫だ)」という折木の確認は、自分の気持ちに折り合いをつけたのだろう。
その気持ちは、「めんどくさ」という最後の言葉からも省エネ主義に立ち返ってはいるのだろうが、
「たまに頼られるのもいいな」という言葉からも多少灰色からの脱却も入っている。
頼られることで救われたのは折木だった。
それは折木が特別だとか普通だとかの非日常的な憂鬱な考えにとらわれていた所を、
古典部の面々に頼られることにより日常に戻れたことからの発言ではないだろうか。



{/netabare}

全体の感想として、日常的な青春の感じだけど、非日常な青春も交じり、
非常に羨ましく思う部分もあり、共感できるような出来事や人物の立ち位置、
登場人物に対する感情移入が多く、楽しめた作品でした。

未だに氷菓の本当の魅力を伝えきれずむずむずしています(笑)。
私が氷菓に心を打たれた理由が未だに伝えられない。
今のところ、「人の感情や思いを考えることの素晴らしさ」を気づかされた、
という感じにしか書けませんが、私のレビューで、
氷菓という作品に込められた思いを少しでも感じ取って下さる方がいれば嬉しく思います。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 215
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最終回まで視聴完了 満足のいく終わり方だった

<22話最終回の感想>

結論から言うと、満足のいく終わり方だった。
折木は折木らしく、千反田は千反田らしく、それぞれの持ち味を
決して崩さないまま、少しせつなくほろ苦く、だけどリアルで納得できた。

そして景色はリアル以上に毎回美しかった。
はらはらと夕陽の中で舞う桜の花びらに泣けてきた。
夢の中のようなお雛様の行列。
狂い咲きした桜の前に来たときの、えるたんの顔は
折木でなくともぜひ、観てみたかったよ~

観終えた後でしばらく、じわじわきていた。
2クールあった中、1クール目はスピードが緩やか過ぎて
物語を知らなかった分なおさら、退屈になりそうだったけれど
13話から見違えるほど面白くなり、観れば観るほどこの作品の良さや
登場人物たちそれぞれの魅力を強く感じることができるようになって
ほんと、観続けて良かったと思う。

背景の小道具ひとつとっても、人物のしぐさの描写ひとつとっても
必ず意味があって、細かく描かれていたので、
きっとまたしばらくして観直すと、新たな発見があって楽しいかも。

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<21話の感想>

ヴァレンタインデーに里志へチョコを渡そうとする
中学時代の摩耶花も、ラッピングのリボンを真剣に悩む今の摩耶花も
彼女の部屋そのものな乙女チックさが出ていて、かわいかった。
でも、周囲からはちょっと意外に受け取られそうな里志の想いや厳しさは
わかる気がするし、自分も似た部分があるので共感してしまった。

その一方で、振り回されてしまった千反田えるは少々かわいそうだったし
真相に薄々気づいて肩を落としている摩耶花も、ちょっと不憫だった。
それでも、メンバーのそれぞれがメンバーたちを思いやり
やさしい嘘をついたり受け入れたりしている姿に、
ちょっとこみ上げてくるものはあった。

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<20話の感想>

もう元旦?
えるちゃんの小紋姿がとてもキュート。
「見せびらかしたかったんです」なんて言っても、
それは彼女だから許されるのだよね(笑)
白っぽいトレンチコートの折木くんは、ちょっと背伸びした感じが否めない。
しかし、いつまでも冷淡な態度の折木くんだよなぁ・・

で、いきなりのアクシデント発生。
今回は前回のゆる~い雰囲気の部室でとは違う密室劇が始まった。
でも、さすがは里志。 ちゃんと伏線も回収されているし、
タイトルの「あきましておめでとう」の意味にも、
なるほどそういうことか!と、とてもいい脚本だったと思う。

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<17~19話までの感想>

里志の本音が出るときの表情って可愛い(笑)
そしてそんな彼をみつめる摩耶花の真顔も可愛い~
推理中心のこの3話、19話は特に部室での動きの少ない密室劇。
演出がとても演劇的で印象に残った。
文化祭編のような面白さは少ないものの、吐息の温度や
制服や髪から漂う香りまで伝わってきそうな繊細な描写は
相変わらず脱帽モノ。
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<14~16話までの感想>
{netabare}
14話=文化祭はまだまだ続く~お料理対決が最高に盛り上がり
折木の機転とまやかの頑張りについ、ぼろ泣きw
古典部の面々、結束力が高まってきてるよね。最高だ!

15話=怪盗事件に絡んだ古典部の面々の、それぞれの焦り。
なぜだか、サトシの想いにアツいものを感じて萌えてしまったw
{/netabare}

16話=文化祭はコレでそろそろ終了かな?
怪盗事件に関する推理を本格的に掘り下げていってて
今回はじわじわした感じで見応えあったと思う。
相変わらず顔出ししない折木くんのお姉さまが、「私気になります!」
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<13話の感想>

数話ごとに感想をまとめようと予定していたが、
今回の13話も書かずにいられない可愛さでw
前回はえるちゃんと奉太郎がメインだった気がするけど
今回は見せ場として、まやかとサトシがメインだったように思う。

歩くデータベースことサトシは当然クイズ好き。
頭に土星乗っけて参戦(笑)っていうのがまず目立ちすぎ~
でも、遠くからでもよくわかって演出的にもナイスだった。
放送開始当時から感じてたけど、サトシと自分に共通点があまりに多く
個人的になんだかすごく親近感が湧いてしまうw

また、漫研でのまやかと先輩との対立も面白かった。
名作はいかにして名作と呼ぶのか・・・両者とも一理ある意見で
観ているこちらも真剣に考えさせられたりして。
ちなみに、まやかの自室はピンクの壁とカーペットに白い家具で統一され
フリルのついたレースのカーテンなど、姫っぽさ満点。
棚のあちこちに置かれたかわいいマスコットや雑貨類、
TVのフレームまでピンク色、本棚にはコミックがいっぱい。
少しボーイッシュな活発さのある普段の彼女からは、なかなか想像しにくい
いかにも女の子らしい、かわいい部屋だったのが好印象。

奉太郎がえるちゃんのコスプレ写真みつけて、照れながら
じ~~~っとみつめてしまってるシーンも、
その写真の封筒に気づいて慌てるえるちゃんも、
ほんと・・・今回もみんな細かい描写がなんとも可愛く
観れば観るほど愛着を感じてしまう作品になってきてるのを感じる。

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<12話までの感想>

12話まで視聴済み。2クールということなので、ちょうど折り返しかな。

前半、テンポが遅いように思え、じれったく感じたりもしたけれど
6話くらいから面白くなってきた、というのと、この作品の観方が
つかめてきたのかもしれない。

学校内でのちょっとした出来事や、謎を解き明かしながら
古典部の仲間たちの友情も深まり、温泉回やプール回などもクリアw 
ミステリ物というよりは、まさに青春群像劇といった趣で、
人物描写がとてもきめ細やかなのには毎回驚かされる。
特に会話中の息継ぎとか、瞬きした瞬間の髪の揺れ具合とかね、
そんな何気ない部分やシーンの作り方を観ていると、
これぞ京アニクオリティということか、と。
あぁこれでテンポが遅く感じるなら仕方なかったなと思うほどで。

これまでの話の中、文化祭前日と当日を描いた12話がダントツに良かった。

文化祭を楽しみにする部員たちのそれぞれの夜。
特にフクちゃんの部屋は、彼がこれまで身に着けていた巾着たちや
手芸部で作ったひまわりの衣装なんかも飾られていて、
ごちゃごちゃしながらも、彼らしい雰囲気の部屋が良かった。

それとは対照的な、無駄のないシンプルな奉太郎の部屋。
こういう、細かな小道具にいたるまでの演出にはすごく好感が持てる。
そして嬉しくなってしまう。

また、文化祭当日の、いつもはしっかり者の伊原の困った顔つきや表情に
守ってあげたくなってみたり、出し物を見て無邪気にはしゃいだり
手を叩いて驚いてみたりの純真無垢な、えるちゃんの横顔も可愛くて。
あちこち学校中を走り回りながら出し物に立ち止まってしまい、
はっと我に返って「いけませんっいけませんっ」と走り出す彼女の後姿には
やれやれと思いつつ、妙にツボってしまった(笑)
なんとも、好奇心旺盛な彼女らしい演出だったと思う。

また、12話からは新しいEDがお目見え。
子供の頃に観たような、アニメらしいアニメのEDっぽくて、これも良かった。

残すところあと12~13話だろうか・・
まだまださまざまな展開を見せてくれるだろうし、
個人的には、まだ全貌が現れていない奉太郎のお姉さんが気になってる。

なにはともあれ、今期の新アニメが続々放送される中
この作品を楽しみでいられて良かった。

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<4話まで視聴>

主人公達が通う神山高校の古典部に潜む45年前の謎。
時代は1960年代、学園紛争が盛んになり始める直前。
過去の文集を頼りに、推理を始める古典部の4人。

何があったのか・・主人公 折木が冷静に推理していく様子を
見ていてふと、京極夏彦氏の小説に登場する京極堂を思い出した。
なんだかめちゃめちゃ似てないか?

ところで、今回もフクちゃんがいい味出していた~
彼の個性あふれるファッションもかわいいのだけど、

「僕は基本属性がショッキングピンク。
 何をしていても 僕は僕だからね。
 誰かが薔薇色に染めようとしてもダメ。染まってあげない。
 染まってるわけじゃないんだ。僕が誰かを貶めるとしたら
 君は無色だって言うよ」

って、このセリフがすごく印象的だった。
あの2人・・なかなか良いコンビだと思う。


(以下 第1話を視聴しての感想)

============================================

米澤穂信氏の原作小説を京都アニメーションがアニメ化。
ということで、放送初日も今期の他のアニメより
遅いスタートだったので、随分と期待の大きかった作品。

舞台と登場人物は・・・
舞台は伝統ある高校。そしてその中の古典部。
何事も合理的に済ませたい主人公・折木奉太郎、
好奇心旺盛なヒロイン・千反田える。
中学からの腐れ縁だという福部里志。

「わたし気になります!」

そんな千反田の一声で、数々の難事件を推理していく。。
という青春学園ミステリなんだそうで、古典に関わることは
特に出てこないのかも?

今のところ、2話まで視聴してみて。
とにかく作画の美しさはハンパない!
繊細に描かれた背景に、やわらかな春の陽射し。
ゆっくりとはらはら舞い散る桜の花びら。
そして、バッハの『無伴奏チェロ組曲』
あまりにも似合いすぎて、思わず見惚れてしまってた。

1話では、このほか・・同じくバッハの『G線上のアリア』
ベートーベンの『月光』が使用され、
1話と2話ではフォーレの『シシリエンヌ』も流れていた。
今後も、さまざまなクラシック曲が聴けるのかと思っていたら
どうやら上記の3曲以外は、オリジナルのサントラになる模様。

それにしても、すごくタイミングよく流れるし、
作品の古風な雰囲気には、ぴったりなので、とても嬉しい。

あと、フクちゃんこと、福部里志の持ち物が可愛くて仕方ない。
例えばカラフルなドット模様の巾着袋とか、
グリーン地に一部だけオレンジ系のチェック模様という雨傘。
少し小柄な彼の雰囲気に、よく似合っていた。

で、えるちゃんは、自分で意識してか否かまだわからないけど、
折木のパーソナルスペース乱しすぎ~(笑)
顔も身体も近づけすぎるし、あんな・・瞳を覗き込むような目で
みつめられたら、しかも折木の背中を包み込むようにして本を見るとか、
なんか・・無防備すぎるんですけど。。

それから、ひとつ気になったのがモノローグ。
小説が原作だとこの問題がどうしても出てきてしまうのだけど、
本来なら、言葉で説明するのじゃなく、
表情や仕草なんかで気づかされるほうが、断然楽しいので
これはけっこう大きなネックかも。

物語の進展は、おそろしくゆっくりなので、
観る人にとっは、そのあたりどうなるかな・・と。
個人的には、時々眠くなってしまう瞬間があるのだけど
引きつづき、楽しみに視聴していこうとは思う。

投稿 : 2024/03/23
♥ :
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

控えめで遠まわしの告白

名作は、筋書きが頭に入った後の2回目の鑑賞時が一番面白い、といいますが、このアニメはその典型であるように感じました(もちろん1回目から安定して面白い作品も沢山あります)。
以下、1回目と2回目に分けて、視聴後の感想をまとめていきます。

=================== 1回目視聴後の感想 ==================

推理ものアニメという事前情報を多く聞いており、自分が特に進んで見たい分野ではないので、視聴前の期待値はそれほど高くはありませんでした。
ただし、この作品を高評価する方が多く、自分もexperienceとして一度は視聴しておくべき有名作品とは思っていました。

視聴を開始して、すぐに作画・演出のレベルが最高度に高いことはわかりました。
しかしストーリーは・・・謎解きが面白くないことはないが、やはり・・・と斜に構えて眺めていました。
俺も、何とかして省エネ視聴したいよ、と。
まるで奉太郎のように(←ココが肝心)。

そしてようやく迎えたラスト3話。
ヒロイン=千反田えるのキャラクターがはっきり描き出され(※注釈)、それまで微温状態で密かに進行していた心理関係の変化が少しずつ顕在し始める。
ここまで我慢して、視聴して良かったと思います。

もう一度、一話一話を注意深く視聴し直したら、きっと、さらに好きになる作品だと思いました。

(※注釈)千反田えるの好奇心と諦観

「好奇心少女」と公式サイトでも紹介されている千反田えるの本質について。
第1話で、千反田家は神山市きっての豪農という説明がある。
反(たん)というのは田圃(たんぼ)の面積の単位のことで、一反=300坪=約991平方メートル=田圃1つのこと。
それが千反だから、うがった見方をすれば「千反田える」とは「田圃を千反える(=相続する)娘」という意味になる。
実際に作中では、 {netabare} 千反田家の豪邸ぶりが描かれ、第20話(荒楠神社に初参りする話)では彼女が地元の人たちに悪い噂が流れることを極端に怖れる描写があり、そして第22話では彼女が毎年4月の雛行列で生き雛の役を演じることが描出されている。 {/netabare}
そして、フワフワした好奇心の強い少女という描かれ方をずっとされてきた千反田えるが、 {netabare} 奉太郎と二人で歩きながら自分たちの進路を話し合う本編ラスト近くで、「私はこの土地が最良とは思っていません」と前置きしながらも、「ここが私の生きる場所である」こと、そして、そのことを奉太郎に知ってほしかったこと、を唐突に告げるシーンが描かれる。 {/netabare}
これは、言葉や行動は全然激しくはないけれども、{netabare}背負うものが多くそれゆえに控え目で古風な彼女にとっては全身全霊を込めたはずの重い「告白」であって、{/netabare}彼女の、奇矯と思われた好奇心が、 {netabare} 実は彼女の深い諦観の上に成り立っている装いに過ぎないことが、 {/netabare} ここでようやく明らかになる。

おそらくここで視聴者が、ああ成る程・・・と納得するかどうか、がこの作品を評価する場合の分かれ目となると思う。
私は、このラストがとても良いと思ったので、元から高評価していた作画と演出に加えて、ストーリーやキャラクターもかなり高く評価する結果になりました。


※以下は個人的なメモ書きです。

【主要キャラ、時間・期間】

{netabare}
古典部部員=神山高校1年生4人(男2×女2)
時代設定 =現代
期間設定 =高校入学のしばらく後~高校2年の4月までの約1年
{/netabare}

【作品の構成】

本編22話+OVA1話=全23話
本編は以下の4部構成と考えると分かり易い。

{netabare}
====================================================
第1話「伝統ある古典部の再生」 古典部の謎を解く話
第2話「名誉ある古典部の活動」    "
第3話「事情ある古典部の末裔」    "
第4話「栄光ある古典部の昔日」    "
第5話「歴史ある古典部の真実」    "
----------------------------------------------------
第6話「大罪を犯す」    数学教師の勘違いの謎を解く話
第7話「正体見たり」    夏合宿先での幽霊の謎を解く話
第8話「試写会に行こう!」 映画シナリオの謎を解く話
第9話「古丘廃村殺人事件」      "
第10話「万人の死角」        "
第11話「愚者のエンドロール」    "
------------ OP / ED 変更 ---------------------------
第12話「限りなく積まれた例のあれ」学園祭で進行する盗難事件の謎を解く話
第13話「夕べには骸に」       "
第14話「ワイルド・ファイア」    "
第15話「十文字事件」        "
第16話「最後の標的」        "
第17話「クドリャフカの順番」    "
----------------------------------------------------
第18話「連峰は晴れているか」  遭難事故にまつわる思い出を考える話
第19話「心あたりのある者は」  生徒呼び出し放送の謎を解く話
第20話「あきましておめでとう」 荒楠神社の蔵に閉じ込められる話
第21話「手作りチョコレート事件」ヴァレンタイン・チョコが紛失する話
第22話「遠まわりする雛」    水梨神社の旧暦の雛行列に参加する話
----------------------------------------------------
OVA  「持つべきものは」    ※ファンサービスの水着回  
====================================================
{/netabare}

【その他メモ書き】

※『氷菓』というタイトルにも謎が仕組まれている(第一部で解消)。
※第18話のラストの会話はまだ理解できていない(次回視聴時の最重要課題)。
※神山市は原作者の生地である岐阜県高山市がモデル(高山市の「山」と隣りの神岡町(現在は飛騨市に合併)の「神」を組み合わせて「神山」)
※第18話に出てくる3,000メートル級の山々は飛騨山脈(北アルプス)の穂高連峰。
※ただし、作中の45年前の学生運動の描写や登場人物たちの行動パターンはかなり都会的であり、その点でモデル地域と幾分齟齬が生じている。
※ベナレスはインドのガンジス河畔にあるヒンドゥー教の聖地の以前の表記。現在ではバナラシに統一されている。
※プリシュティナはコソボ共和国(旧ユーゴスラビアの一部)の首都。
※第20話・第22話の神社や祭典の作画・演出のディテールが特に秀逸。
※第22話の生き雛祭りは、実際に「飛騨生きびな祭り」として地元の水無神社で4月初めに催行されている。
※第1~5話の終わりに出るテロップ「The niece of time」(邦訳:時の姪)は、英国の推理作家ジョセフィン・テイ著『時の娘(The Daughter of Time)』をもじったもので、時が事件を解決する、という意味。
※第20~22話の終わりに出るデロップ「Little birds can remember」(邦訳:雛は忘れない)は、アガサ・クリスティの推理小説『象は忘れない(Elephants can remember)』のもじりで、わずかな言葉や動作が忘れ難いものとなる、という意味。

=================== 2回目視聴後の感想 =================

推理アニメという先入観があった最初の視聴時と違って、2回目はもっと素直に作品内容を楽しめたと思う。
結局、このアニメは、ミステリーものという表看板の裏で、高校生の少女2人が同級生の男子2人(の心)を「逮捕する」物語だったらしい。

こうした制作者の意図する裏テーマは、次のEDで明確に表現されていると思う。

※ED1(まどろみの約束)は、少女たちが幸福な恋の成就を夢見る歌詞
※ED2(君にまつわるミステリー)は、少女たちが探偵役となって怪盗役の少年たちを追いかける歌詞

★ED1(~11話まで)
まどろみの約束
http://www.youtube.com/watch?v=65LOib5_-d8
{netabare}
歌:佐藤聡美/茅野愛衣
作詞:こだまさおり
作曲:岡本健介

今夜恋にかわる しあわせな夢で会おう
きっと ねえ 見つけてね
まどろみの約束

芽生えてたぬくもり あたたかくて戸惑う
こんな気持ちをまだ あなたはわからないの

その視線には意味なんて別にないはず
だって友だちにしてるのと同じ

明け方に消えてく ちいさなねがい星
夜のあいだだけの魔法 …気づいてほしい
今夜恋にかわる しあわせな夢で会おう
きっと ねえ 見つけてね
まどろみの約束

放課後はいつでも 特別な空間で
一緒にいなくても 隣にいる気がする

このままふたり何気ない時を過ごそう
もっとふさわしいはじまりの前に

瞬く星たちに あなたを探してた
すぐに出会えると信じて …ここにいるよ
いつか恋にかわる あたらしい朝が来ても
きっと ねえ 消えないで
微笑みに祈るの

このままふたり何気ない時を過ごそう
そっと胸の中やさしさが満ちる

明け方に消えてく ちいさなねがい星
夜のあいだだけの魔法 …気づいてほしい
今夜恋にかわる しあわせな夢で会おう
きっと ねえ 見つけてね
微笑みをかわそう

瞬く星たちに あなたを探してた
すぐに出会えると信じて …ここにいるよ
いつか恋にかわる あたらしい朝が来ても
きっと ねえ 消えないで
まどろみの約束
{/netabare}

※ストーリー的には、第11話までは、{netabare}千反田えるが古典部で出会った折木奉太郎の意外な問題解決能力の高さと控えめな優しさに次第に惹かれていく過程を地味に描いたもの、と見ることができる(=千反田えるの恋心が、まどろみの中から次第に芽生えてくる{/netabare}→ED1の歌詞そのもの)。

★ED2(12話~)
君にまつわるミステリー
http://www.youtube.com/watch?v=OgunBNQSAqY
{netabare}
歌:佐藤聡美/茅野愛衣
作詞:こだまさおり
作曲:高田暁

状況は非科学的に 感情のモンタージュ
誰が誰を呼んでる?
振り向けば逃げてく視線 感じる
気のせいじゃつれないよ
アンテナは才能って言うでしょ

だってだって 知りたい 君は違うの?
青春の温度差 今のうち正してあげるよ
明日解決するなら 今でもよくない!?

君のミステリー 解いてみたい
少年のヒミツめいた背中探せ!
今日も君はファンタジー 惹かれていくよ、ずるい
ふくらんだ好奇心 トリックはないのに
気になるよ興味深い どうして?

見えているコトじゃ半分?
なんだって話して やっぱどこかシャイなんだ
目があえばヘンな違和感 ちくちく
恋なんて正解じゃ 君はまだ腑に落ちないね

だけどだけど 聞きたい ホントのこと
難しい顔して 単純なかけひき 教えて
笑い飛ばせば心外? きっと待ってる!

君とシンパシー つかまえたい
届きそうですぐに消えてしまう不思議
だから君にテレポート いちばん傍にいくよ
お手あげの好奇心 バカみたくはしゃいで
ごまかした好きな気持ち 認めよう

ムキになってたのはわたし? 意識されたいくせに
ゆれてる未来 自分次第だけじゃヤダよ

君のミステリー 解いてみたい
少年のヒミツめいた背中探せ!
今日も君はファンタジー 惹かれていくよ、ずるい
ふくらんだ好奇心 トリックはないのに
気になるよ興味深い どうして?
{/netabare}

※ストーリー的には、第12話以降は、{netabare}千反田えるが折木奉太郎に対して抱いた恋心を、遠まわしに少しずつ形に表していく過程を描いたもの、と見ることができる(=千反田えるが、慎重に、しかし用意周到に、奉太郎の心の中に忍び寄ろうと画策する{/netabare}→ED2の歌詞そのもの)。


さて、1回目視聴後に一番気になっていた第18話である。
おそらく、ここでの会話が、第22話での千反田えるの控え目で遠まわしな告白につながっているはずである。

第18話「連峰は晴れているか」ラストの奉太郎×えるの会話
{netabare}
「折木さんは他の人のためには色々力を尽くします。私も何度も助けてもらいました。」
(独白)「とんでもない誤解だ」
「でも折木さんて、自分のことには無頓着ですよね。それなのに、どうして今日だけは、自分の疑問を調べたんですか?」
「う・・・ん」
「済みません。私、どうしても気になるんです。」
「ああ・・・里志から雷のことを聞いて、嫌な連想が浮かんだんだ。」
「はい。そう言ってましたね。」
「その連想が当たっているか、はっきりさせたかった。だから、調べに行こうと思った。それで図書館さ。一週間もかかる大調査だったら別だが、古い新聞をめくるだけのことなら、大したことじゃない。手伝いもいたし、(嫌な)連想が当たっていたら、気をつけなきゃいけないことだからな。」
「気をつける、ですか?」
「実際は、ああいうことがあったのに、小木は、ヘリが好きだったなあ、なんて気楽には言えない。それは無神経ってことだ。そりゃ、さすがに気をつけるさ」
(驚いて)「は・・・」
「ん?分かりにくかったか・・・無神経というか、あれだ。人の気も知らないでっていう感じだ。多分二度と小木には会わないから、人の気も何もないけどな」
「折木さん」
「ん?」
「それって、とっても・・・・あ・・・上手くいえません」
(独白)「こいつは何を言おうとしたんだ?まあいいか。上手く言えないことなら、上手く聞き出せないだろうし」
「じゃあ、ここで。今日は手伝ってくれて助かった。」
「どういたしまして。今日は、折木さんの意外な一面が見られて、よかったです。」
「もう勘弁してくれ」
「あ、済みません。・・・・ではまた。」
{/netabare}

第21話「手作りチョコレート事件」では、
{netabare}
(1)摩耶花は、手作りチョコを渡すことでストレートに里志に自分の恋心をぶつけようとするが、
(2)千反田えるは、摩耶花とは対照的に、奉太郎に通学途中に「私の家では、本当に親しい人にはお中元などの贈り物をしません」と俯き加減に告げて、彼の心を困惑させてしまう。
{/netabare}
このように、えるは、自分の持つ価値をさりげなく(しかし用意周到に)小出しにしながら、奉太郎に遠まわしに自分の希望を伝えようとする(第20~22話)。
そうした過程が新鮮で、興味深い作品でした。

※(5/22)評価点数微調整

投稿 : 2024/03/23
♥ : 151

87.6 3 ミステリーで学園なアニメランキング3位
Another(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (5077)
22511人が棚に入れました
その学校のそのクラスには、誰にも話してはならない“秘密”がある・・・。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女 見崎鳴 に惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、予想もしなかった惨事が! この“世界”ではいったい、何が起こっているのか…?

声優・キャラクター
高森奈津美、阿部敦、前野智昭、米澤円、野中藍、山本和臣、榊原奈緒子、平田広明
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

3年3組の後輩へ送るアニメです (o ̄∇ ̄o)ノッ♪

■Anotherって怖いんだよね… (〃゚д゚;A アセアセ・・・
まず注目は推理小説作家の綾辻行人さん原作の作品であるって事ですね♪
綾辻さんの作風は、今までのストーリー展開を暗転させるような手法を好まれているらしいのです!
また、叙述トリックを得意としているようなので、登場人物の心理や感情を巧みに表現してくるのでしょうね。
精神的な怖さをたっぷり味わうことになる…の…かな…ε=ε=(/*~▽)/キャー

そんな綾辻さんの作品をアニメ化するのが私の大好きな制作会社の「P.A.WORKS」なんです!
「P.A.WORKS」と言えば、”true tears” や ”花咲くいろは” で有名ですね♪
情景の描写を忠実かつ美麗に表現する事に長けている会社なのです!
そのリアルな描写で、今までは「温か味」を感じられましたけど、「Another」ではどうやら真逆の「冷たさ」を感じる描写になってた感じがしました!さすがです♪ウマイウマイ ""ハ(^▽^*) パチパチ♪
原作に沿ったオーダーを受けるのは「P.A.WORKS」にとっては初めてといえる作品だけに「新たな挑戦」って言える作品になるのではないのでしょうか!そういった視点からも期待したいと思います♪

ちなみに物語は、主人公の榊原恒一が夜見山市の祖父母宅へ引っ越してきたところから始まるのでした!
夜見山北中学に転入直前に気胸を起こして入院した恒一は不思議な女性と出逢うのです。
眼帯をして霊安室に向かう少女と…
入院明け転入先の中学校では、なにやら不隠な雰囲気なのです。
先生といい…生徒といい…何かに怯えているかのように…
果たして恒一は、無事に学園生活を送れるのでしょうか…


■Anotherと出逢った日の日記 |恐|д・) ソォーッ…
1話はまだ雰囲気だけミョーな感じですけど、嵐の前の静けさってやつですね(>▽<;; アセアセ
本当に、校舎の錆びた手スリとかリアルで怖いんですけどw
この作品を観るときはクッションが必要ですね♪
ぐぅぅ…どいつもこいつも信用出来ないw 
ここは雛見沢なのって錯覚してしまうような閉鎖的な雰囲気…逃げて!恒一くん!!
怖いけど気になるから結局完走はしちゃうと思うけど、スッキリ納得の完結をたのみますぞぃw


■総評
σ( ̄∇ ̄*)アタシ的にこういったジャンルは、どうしても名作『ひぐらしのなく頃に』を基準に見てしまいます(^=^;
もちろん単純に比較は出来ないんですけど、怖さシナリオ構成は『ひぐらし』に及ばずだったかなって印象です!
しかしながら、映像・BGM・S.E.(Sound Effect)についてはさすが「P.A.WORKS」って感じで軍配が上がりました♪
週刊ディアゴスティーニじゃないですけど、「ディテールにこだわり抜いた映像美の数々」って感じです!
人形専門店に飾られていた人形なんて、妖艶な雰囲気が凄すぎて一人で入っていくなんて絶対(ヾノ・∀・`)ムリですw
時代背景も90年代後半で携帯電話とかどことなく古臭い感じが妙にリアルで恐怖感を煽ってましたね♪

一方で、叙述トリックに注目しながら観ていたんですけど、アニメで表現するには難しかったのかもしれませんね(^▽^;)
視聴者にバレないようにするにはちょっと無理しすぎた感じです…髪の色とかねw
最終的に突っ込みどころがたくさんあるので、ミステリーとしてじゃなく、単純にホラー作品として見るっていう方が割りきれていいかも知れませんね♪

また、最終話までは(*^o^*)ドキドキ(*゚O゚*)バクバクだったんですけど、クライマックスではちょっと拍子抜けでした♪
これでもか~って言うくらいの負の連鎖に思わず(*≧m≦*)ププッってなってしまって緊張感の糸が…w
意外な結末には腑に落ちない点もあるのですけど、ホラー作品としては適度な緊張感と恐怖感が味わえたので面白かったと思います♪
根本的な解決ではないので続編とかあれば是非見てみたいですね(*^_^*)


■一番((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪してC=(^◇^ ; ホッ!とした場面は…
{netabare}
怜子さんが運転する車をタンクローリーが追い越していくシーンです⊂((〃 ̄ー ̄〃))⊃
(゚∇゚ ;)エッ!?このタイミングでタンクローリー!?
シーー( ̄、 ̄*)ーーン…なーんにも起こらないwwww
って思いながらも(´▽`) ホッっとしちゃってました♪{/netabare}


■MUSIC♫
OP曲『凶夢伝染』
 【作詞】宝野アリカ【作曲・編曲】片倉三起也【歌】ALI PROJECT
 ダークでドラマティックなゴシックロック色の強いナンバーですね♫
 ホラーという作品の世界観を見事に表現してます!
 
ED曲『anamnesis』
 【作曲・編曲】myu【作詞・歌】Annabel
 ひぐらしのなく頃に解のEDも歌っていたAnnabelさんですね♫
 とっても優しいC=(^◇^ ; ホッ!とするような歌声が素敵です♪
 緊張した心と体を優しく癒してくれる口直し的バラードですw


2012.01.22・第一の手記
2012.05.20・第二の手記(追記:■総評、■一番~、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 100

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

臨場感が有り過ぎて、正直怖いっすww

2012冬アニで【花咲くいろは】に次ぐ、【P.A. Works】の第5作目。
Anotherは、綾辻行人の長編推理小説であり、ホラーとミステリーを併せ持った作品。
最近の傾向を見ると、推理系のアニメは不作。
と言っても、「GOSICK」や「ダンタリアンの書架」はどちらかと言うとキャラアニメ。
久しぶりの大型推理アニメが登場の予感ですね♪

個人的にはP.A.と推理物がどういった化学反応を起こしてくれるかに期待!!
作画の素晴らしさには絶大の信頼をおけるP.A.がミステリーホラーの臨場感をどのように伝えてくれるかが、この作品を左右するのではないでしょうか??

----- 視聴後の感想 -----
さすがはP.A.ですね!!
映像の綺麗さと、音楽・効果音が臨場感をメチャ②高めてくれます!!
しかし、ホラー系が苦手な私にとっては刺激が強すぎ…orz
でも続きが気になるないように引っ張られてしまう。
この感覚、ひぐらしを見ている時の感覚に似てるかな??
ただ怖いだけじゃ見れないけど、その元となっている謎を追いかけて観てしまいますww
キャラに関しても非常に上手く構成されておりバランスが良い!!
でも、多数のキャラが無残な死に方をすることもあり、
グロに抵抗のある人は視聴を控えた方が良いかも知れないです。
抵抗のない方は、是非オススメしたい作品としてご紹介させて頂きます☆★

-----  声 優  -----
見崎 鳴【高森奈津美】
榊原 恒一【阿部敦】
敕使 河原【前野智昭】
赤沢 泉美【米澤円】
桜木 ゆかり【野中藍】
玲子 【榊原なおこ】
望月 【山本和臣】
千曳 辰治【平田広明】

----- 音  楽 -----
OPテーマ【凶夢伝染】ALI PROJECT
EDテーマ【anamnesis】Annabel

投稿 : 2024/03/23
♥ : 55

にゃにゃぽ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

後半が残念

原作は未読のままアニメを見ました。
音楽効果も視覚的効果もあってゾクゾクする様な怖さ。
ひぐらしにハマっていたのでそういう系が好きな方にはおすすめ。
後半は駆け足な感じで終わりに向かってどんどん詰め込んだ感がしたのが残念です。

グロさに関してですがモザイクなしですが傷口などがリアルに見えるグロさはなかったはず。
私はそういった描写が苦手ですので見えていたら最後までは見ていないので。
ただ流血やグロい音などはバンバン出ますので血や死のシーンが苦手な方はやめておいた方がいいですね。

ストーリーは非現実的ですがのめり込む事は出来ました。
細かく書くとネタバレになるので伏せますがこういうアニメはじっくり時間をかけて放送してほしかったなと少し心残りがあります。

ただ、全体的に評価をつける時に高くなったので満足感はあったのかな~なんて思ってます。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 18

68.8 4 ミステリーで学園なアニメランキング4位
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (1004)
5480人が棚に入れました
父親に勘当され、家を追い出されて七重島にやってきた高校生『八真重護』は一人暮らしを始めた部屋で地縛霊『龍ヶ嬢七々々』と出会う。
重護は、10年前に何者かに殺害された七々々を成仏させるため犯人捜しを決心する。かつて七々々が世界各地で収集し、今では島のあちこちの『遺跡』に隠されている『七々々コレクション』。
この不思議な力を持つお宝を使えば七々々を殺した犯人を見つけることができる。重護は七々々コレクションを手に入れるため冒険部に入部する。
しかし、七々々コレクションを狙って、ひとくせもふたくせもあるプレーヤーの思惑が渦巻いていた。
騙し騙されのお宝争奪戦が、今、始まる!

声優・キャラクター
田辺留依、小野友樹、阿澄佳奈、花澤香菜、興津和幸、鈴木絵理、早志勇紀、能登麻美子、鳥海浩輔、内山夕実、伊藤かな恵、櫻井浩美、細谷佳正、久野美咲

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

壱級天災と星埜ダルクのお宝探索、だったら名作級でしたでしょう。

2014年放送のテレビアニメ ノイタミナ枠 全11話

原作 鳳乃一真 監督 亀井幹太 構成 倉田英之 キャラデザ 川上哲也
制作 A-1 Pictures

原作は2012年~2016年に刊行されたファミ通文庫のラノベ作品。
なので、アニメ化はちょうど中間の時期に制作されました。

舞台はかつて天才学生集団「GREAT7」が設計した「人口学園島《七重島》」。
主人公「八真重護」は父親に勘当され、過疎化しつつある七重島のアパート「幸せ荘」に送られる。

八真重護 CV小野友樹 高校2年生
龍ヶ嬢七々々 CV田辺留依 幸せ荘202号室の地縛霊
壱級天災 CV阿澄佳奈 自称名探偵
星埜ダルク CV花澤香菜 天災のメイド 男の娘 

物語の設定は、GREAT7の中心人物であった龍ヶ嬢七々々が集めた古代のお宝の隠し場所を推理して探し当てると言うもの。
七々々は18歳の時に何者かに殺害されて、七重島は七々々コレクションが眠る宝島と化している。
主人公の部屋に地縛霊ニートとなってゲーム三昧の日々だが、
コレクションに関しては何も教えられないと伝える。

印象としては作画、動画の出来が良く、高予算ぽい造りではあるが、
原作側からのストーリー進行の縛りがあるように感じられました。

前半では魅力的な舞台での楽しい日常と推理ゲーム。
後半では強敵登場とバトルアクション、お宝さがしも命がけ。
と、ありがちな構成ですが、前半のほうが面白かったですね。

この作品、主人公の魅力がきちんと描かれていません。
原作の後半に行くにしたがってキャラたちの秘密が明らかになっていく造りのため、
登場人物の行動原理が描かれないまま最後まで進んでしまうのです。

妙にとげとげしい言葉使いの主人公ですが、その理由は原作後半で明かされるようです。
同様に超絶美少女?「星埜ダルク」に関しても・・・

つまり、このアニメは2クールストーリーの1クール目で、
続編のめどはたっていない作品として扱うべきでしょう。

キャラは良く造られていまして、特に天災とダルクの主従コンビは最高です。

男の娘ダルクはエロ担当で花澤ヴォイスが絶品。隠れ代表作でしょう。
割と高身長色黒ボクっ子で女子としても目を引き、男の娘ならなおさら、
そして、花澤ヴォイスがバッチリフィットの真ヒロインです。
が、後半に出番が減るのが最大の手落ち。
バトルなんかより、花澤ダルクの日常が見たかったです。

その主の天災も良いキャラ、ニャル子さんの再来と言うべき阿澄ヴォイスにメロメロでした。

物語の展開が原作の後半に集中しているらしく、
前半と言うより、顔見世作品で終わってしまったのが残念過ぎました。
それでも、悪くはない、楽しいキャラアニメではありましたし、
アニメーションの完成度は高い方だと思いました。

スピンオフで「天災とダルクのお宝推理」でも制作すれば名作級のアニメになりそう。

声優の評価は、阿澄、花澤 特大補正です。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 27

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんだこのテンポの悪さは

ニート地縛霊に宝探し…
ラノベでありがちな設定ではあるが、なんだこのテンポの悪さは。
監督かな…
落越友則氏x倉田英之氏とくれば監督は舛成孝二氏なら鉄板だったのに。

あ〜なるほど。
構成だけではなく倉田英之氏は脚本も書かなきゃいかんよ。
だからだよ。
ツボに入って来ないし、ブレてる。

裏の顔があるのは定番だらからいいんだけど、この主人公に魅力を感じないというか…
とりあえず走ってりゃダンジョン攻略というのはショボすぎでしょ(苦笑)
そんな展開でも、天災は良い!(CVあすみん)
エロマンガ先生でいうとエルフちゃんポジションで。
一般生徒だが、眼鏡っ娘 夢路百合香はもっと良い!

投稿 : 2024/03/23
♥ : 3
ネタバレ

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

予想がハズレまくった

色々と予想とは違った展開を楽しめたアニメでした。

私が1話を観たときの今後の展開の予想としては

主人公の『八真重護』(やまじゅうご)くんが
一般人ながら、とんでも設定の脇役に
振り回され、インディジョーンズ的な
大冒険を繰り広げる・・・

といった感じでしたが、
そうじゃないみたいです。

もうちょっと、活躍する系の主人公です。

逆にタイトルにもなっている『七々々』ちゃんは活躍しません。
家でゲームゲームゲームです。
そしてプリンプリンプリンです。

バーチャ(バーチャファイター)をやっているシーンが多かったですが
どうやら持ちキャラはジェフリーみたいです(渋い)

{netabare}はじめに予想を裏切られた為、
途中からは、こちらも
身構えて視聴していました。

やはり、どこか怪しさを臭わせる感じを残しつつ
話が進みます。

種明かしはやってくれますが
そっから、また実は…みたいな
展開もあったりするので
攻略済みの話でも
信用出来なくなってしまいました。

あと
七々々(777)とか
重護(15)とか
壱級天災(191031)とか
きっと数字に何かあるぞっ!


と思っていましたが
な~んも無かったです。

{/netabare}


キャラクターはとても良いと思います。

『天災』がかわいいと言うのをよく見かけますが、
問題無いです。そのとおりです。
『天災』かわいいです。
良い感じのキャラです。

あと、密かに『影虎』のたまにやるボケも好きです。

{netabare}最終回は
もの凄く2期を思わせる感じでしたが、
「この続きは原作でっ!!」ってことらしいですね。
残念!!

七々々ちゃんが言ってた
「私を殺した犯人を、私がぶち殺す」←(ちょとセリフ違う)
ですが
私も日ごろから思っていたことでした。

どういうことか…

※レビュー脱線します注意

よく『仇討ち』とかしようとしている子を
説得するのに

「そんなことして…そんなお前の姿を見て
死んだ○○が、喜ぶとでも思ってるのかっっ!!!」

ってのがありますよね。



いや、場合によっちゃ喜ぶんじゃ?



と思うんですよね~


なので、死んだ後に勝手に他人に気持ちを
決められても嫌なので、
私は友人に

「もし、俺が殺されたら、仇を討ってくれ
仇を討ってくれるお前の姿を見て、俺は喜ぶ」

と言ってあります。


それと、ついでに
「俺の部屋のHDDを粉々に粉砕して、部屋に火を放ってくれ
もし、部屋に入れなかったら、外から火矢を討ってくれ」

と言ってあります

恐らく友人の人生はめちゃくちゃになるでしょうが
三途の川で待ち合わせの約束をしているので
そこで、バナナでも渡して謝ろうと思っています。
{/netabare}


最後に
天災のスピンオフしてくれよ

投稿 : 2024/03/23
♥ : 37

87.0 5 ミステリーで学園なアニメランキング5位
GOSICK[ゴシック](TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2838)
14774人が棚に入れました
聖マルグリット学園の図書館塔の上の上、緑に覆われたその部屋で、妖精のような少女―ヴィクトリカは待っている。自らの退屈を満たしてくれるような、世界の混沌を―。その少女は語るのだ。パイプをくゆらせながら。「混沌の欠片を再構成しよう」そして、たちどころにそのどんな謎をも暴く…いや、〈言語化〉してしまうのだ…という。西欧の小国・ソヴュールに留学した少年・久城一弥。彼はふとしたことから知り合った少女・ヴィクトリカとともに、郊外に住む占い師殺人の謎に挑む。しかし、それはある大きな謎の欠片でしかなかった。囚われの姫と、彼女を護る死に神が、幽霊の現われる呪われた船の謎に挑む。白と黒の物語の幕が今、開きます。

声優・キャラクター
悠木碧、江口拓也、下屋則子、木内秀信、鹿野優以、沢城みゆき、大川透、根谷美智子

たけいひさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

今期期待NO.1アニメ

正直最初はあまり期待していなかったのだがこれがなかなか面白いですね。
音楽面の評価はOPとEDによるところが大きい。特にED。

推理パートが弱いといわれているが、見易さ重視のストーリーであると捉えているので自分はそこまで気にならない。
ただ、「推理ものアニメ」と決め付けて視ている方には少々合わないところがあるのも事実なのかも知れない。

確かにヴィクトリカの可愛らしさが反則なのは認めますが
今のところヴィクトリカ1人だけが目立ちすぎて他のキャラがあまり立ってないところがあるのでキャラクター評価が若干低めになってます。

この作品でヴィクトリカ役の悠木碧さんに対する評価がかなり変わりました。ここでの声優評価に大きく貢献していることを付け加えておきます。

2クールものということでこれからどういう展開や見せ方をしていくのか非常に楽しみな作品です。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 22

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

か弱き雄弁な灰色狼は愚かな子栗鼠と出逢い愛を知る  【ねこ's満足度:83pts】

舞台は20世紀初頭、近代ヨーロッパ。
人類の歴史上、最も世界の様相が変化した頃のお話です。

この作品は単純にヴィクトリカに萌えるアニメではないと思います。
かと言って、彼女の推理を楽しむミステリー物でもありません。
基本的に古典的なトリックが多いですし、
彼女の頭の中でしかわかってないことも多く、推理物と呼ぶにはあまりにもアンフェアだからです。
ただし物語の重要な鍵を握る部分であり、
彼女の有能さを表す指標にもなっているので、作中の大切な要素ではあります。

ではこの物語の本質、作家が表現したかったものとは何か。
個人的には、娘を想う母の壮絶な「愛」と母娘の哀しき「宿命」、
さらには娘がその宿命を乗り越え掴んだ「絆」であると感じました。
終盤そこに至るまでに、一話一話丁寧にエピソードを積み上げていっている印象です。

もちろん、ヴィクトリカに萌えるだけでも十分楽しめます。そのくらい彼女は可愛いし魅力的。
中盤からはあからさまに”九条大好き光線”出しまくりで、彼女を見てるだけで嬉しくなってきます。
特にテンポ外れの歌声と、独特な乾いた笑い声には大いに笑わせてもらいました。
ただしそこばかりにとらわれていると物語序盤のカオスの欠片(伏線)を取り逃がし、
終盤になってから話の全体像が掴めなくなる恐れがありますのでご注意を。

決して難解なストーリではないですが、難解にみえる構造にはなっています。
少なくとも『オカルト省』と『科学アカデミー』の関係性、
それぞれの関係者とその目的くらいは見失わないようにして観てみてください。
最終話、全容を理解できた時にはこの作品への評価が一段階上がっているはずです。

OPED曲はともに作風にマッチしていてよかったです。
世界観もわたし好み。個人的にはかなり満足できる作品でした♪

投稿 : 2024/03/23
♥ : 86

ligame さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

金色の妖精

舞台は中世ヨーロッパ。
悲しい過去を持つ少女ヴィクトリカと日本人の少年久城一弥との物語です。
ミステリー・推理ものということですが、実際はちょっと違う感じがしました。
前半は事件が中心の推理もので、あまり中身がないなぁってのが正直な感想でした。
しかし、後半になるにつれてただの推理ものとは違うストーリー重視の展開になっていき、なかなかの見応えでした。
特にヴィクトリカの母コルデリアの登場からの展開はよかったと思います。
彼女のヴィクトリカに対する愛がすごく感じられました。
悲痛な運命にありながらも最後まで娘を愛したコルデリア…
真の親子愛というものをそこに感じました。
そしてヴィクトリカと久城の出会いから最終回に至るまでの2人の関係や触れ合い。
辛い過去を持つヴィクトリカにとって久城の存在は本当に大きな存在となっていたんだと思います。
時にはぶつかり合ったりもしたけど、やはり2人の愛は永遠なんだと感じました。
最終回は本当に感動しました!

主題歌はOPもEDも素晴らしいと思います。
OPの『Destin Histoire』はすごくいい曲で自分は大好きです!
OPを歌う吉木りささんはグラビアアイドルでもあるのにすごく歌がうまいです。
EDは2曲ともコミネリサさんが歌っていますがすごく壮大な曲で聴き入ってしまいます。

キャラについてですが、ヴィクトリカがかわいすぎます!
こんなにアニメキャラがかわいいと思ったのは久しぶりです。
服装や表情もいろいろ変わりますが、自分は風邪を引いた時のヴィクトリカが1番好きです。
すごくシリアスな展開にも関わらずヴィクトリカのかわいさで癒されます。
でも病んでるヴィクトリカはあまり見たくないです…
容姿、声、服装、言動、行動、そのすべてがかわいいです。
ヴィクトリカは声優の悠木碧さんが好きになったきっかけでもあります。
でも、ヴィクトリカだけが目立ちすぎて他のキャラの影が薄かったのは残念でした。
アブリルとかアブリルとか…

ヴィクトリカのかわいさが視聴を継続した理由でもあったわけですが、完走してみると作品としてもとても素晴らしい作品で個人的には非常に満足できました。
この作品はけっこう頭を使う作品という印象です。
決してヴィクトリカのかわいさだけが魅力の作品ではありません。
ストーリーもとてもしっかりしています。
しかし、途中で少し話が難しくなってしまい全てを理解することは自分にはできませんでした。
全てを理解できた人は本当に素晴らしい作品だと思えるでしょう。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 50

76.8 6 ミステリーで学園なアニメランキング6位
無能なナナ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (538)
1703人が棚に入れました
「わたし、人の心が読めます!でも、ちょっと空気は読めません!よろしくお願いします!」孤島にある奇妙な学園。生徒、中島ナナオの前にあらわれたのは、転校生の柊ナナ。ここは、さまざまな能力を持つ少年少女が集う施設。炎や氷をあやつる者。自在に宙を飛べる者。空気を刃にして攻撃できる者――。生徒たちは、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うために訓練を受けているのだ。だが、島にはいくつもの秘密が隠され、おそるべき罠が牙をむく。続発する怪事件。学園にひそむ殺人鬼。一人、また一人と姿を消してゆく同級生。予想を裏切る展開。知力、能力の限りを尽くした頭脳戦。そして友情。熱いドラマにいろどられた、「人類の敵」との死闘が、いま、始まる!

声優・キャラクター
大久保瑠美、下野紘、中村悠一、中原麻衣、増田俊樹、中島卓也、井上雄貴、大塚剛央、山谷祥生、手塚ヒロミチ、堤雪菜、小坂井祐莉絵、田丸篤志、富田美憂、二ノ宮愛子、大野智敬、鎌倉有那、髙坂篤志、遊佐浩二
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

天使のようなミチルにより氷のようなナナの心が融けてゆく物語

超能力者が集められた孤島にて、物語前半は無能力者のナナが超能力者を一人ずつ暗殺していく物語でした。
正直、ナナの心には暖かさのかけらもありません。だから途中で見るのをやめようと何度も思いました。

でも、天使のようなミチルちゃんにより、氷のようなナナの心が少しずつ融けてゆくのです。そこが感動します。


ナナはある機関に雇われた暗殺者。
ナナは超能力者に家族全員を殺されたため、超能力者を恨んでいます。

ミチルは誰の言葉でも信じる少女。決して相手を疑いません。
そして相手のためならば自分の身を犠牲にしてでも守り抜こうとします。

ナナが機関から受け取っている超能力者ごとの推定殺害人数を記載した情報。それがデタラメです。
例えば他人の傷を癒す能力を持つミチルの推定殺害人数が15万人以上と書いてあります。
ナナの頭脳であれば、それが実現不可能な人数だとすぐにわかるのですが、
家族を殺されたナナにとって、超能力者は全て殺人鬼にしか見えません。
正常な判断ができなくなっているのです。ナナは、無能なナナとして機関から利用されていたのです。


でも、ミチルの献身的な愛によりナナの心に人間らしさが少しずつ戻ってくる。
{netabare}
高熱で意識不明のミチルをナナが助ける際、助ける理由を言い訳のように述べて助けます。
きっとナナは、本心では今すぐにでもミチルを助けたかったのでしょう。
でも、超能力者を暗殺するナナには助ける理由は無いのです。

ミチルの熱が下がったとき、思わず「よかった」とナナはつぶやきます。
その言葉にナナ自身が驚きます。
なぜ「よかった」とつぶやいたのか…、ナナは考えます。
{/netabare}
そして…

最終回は大いに感動しました。ぜひ見てください。


私たちは誰でも間違いを犯します。
そのときに、間違いを気づかせてくれる友達がいたならば、とても幸せなことだと思います。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 67
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

12話で号泣

原作未読

お話のざっくり概要
能力者たちが集められた孤島に
送り込まれる暗殺者
次々と消されていく能力者
人類の敵とは何なのか?
友情で人類の敵に立ち向かう…
だいたいそんな感じ

トリックとかはツッコミ処が満載ですし
何で暗殺者一人送るのか意味不明なんですけど
その辺は横においといて
割と声優さんの演技を楽しんで観てました。

全く事前情報無しに12話を見たんです。
ED見て驚愕しました。
何度もリピして聴きました…自然に涙出ました
もう一度聞けるなんて…思って無かった…

トリック関連は、「おいおいw」ってヤジいれつつ
コナンを見るような感じで寛容に許しましょうw
ジャンルは「知略サスペンス」ではなく
「サスペンス風多重人格演じ分け」を楽しむ感じ

大久保さんと中村さんの喋る声と内面声の
演じ分けとか豹変した時の中原さんとかw
そんな中で藤原啓治さん(´;ω;`)
おいおいそんなん泣くわ

13話は普通に良い話でしたし
内容的にはそっちの方で涙するのでしょうけどね

推定殺害は…{netabare}多分、ランダムじゃね?{/netabare}
と思われるぐらいざっくり雑な情報ですねぇ
能力的には{netabare}キョウヤ&ジン{/netabare}が強すぎるので
弱点が判明しないと無理ゲーに思います。

12話以降は必聴です。
あと、ミチルちゃんは天使
異論は認めません(`・ω・´)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 46

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

おもろいやんけ!こんなんちょっと泣くやんけ!

<2020/10/4 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
そしていつも通りに原作未読です。


かなり面白いかも。
今期「百万の命〜」に続いての大穴かも。
ノーマークだったので危うく見逃すところでした。

それにしても作品紹介のサムネ、酷いですね。
いつもならこれで切ってるところでした。
酷い詐欺だw
いや、これもバズるための作戦か?

内容ですが第一話はネタバレ要素多く、あまり書けないので、Wikiからあらすじ引用します。

(以下、Wikipediaより)
能力者と呼ばれる特殊な能力を持った少年少女たちがいた。
彼らは"人類の敵"と呼ばれる怪物と戦うため、孤島の学園に集められ、日夜訓練を行っていた。
中島ナナオもその1人であったが、能力を誰にも見せない彼は無能と呼ばれクラスの中で嘲笑の対象となっていた。
ある日、2人の転入生がナナオの前に現れる。


・・・無能で超能力と言ってもジャンプで大人気のあの超能力学園バトル作品とはかなり違うと思います。
無個性じゃなく無能なのでw

レビューのタイトル「第一話で掴みは完璧」はこの通りで気になる方は是非ご覧ください。

それにしてもそもそもバトルものなのか、これ?

第一話終了後にATXで放送されたSP番組(主要キャラの声優によるトーク)を見る限り、今後もいろいろとトリッキーなようで。

「大穴が二つあればどちらかは大当たりなんじゃないか?」
という意味も含めて期待したい作品です。

<2021/1/1 追記>
最終話まで見て。

途中は「軽い推理サスペンスものなんかな?」
とか思ってたけどちゃんとしてますね。
とても良い作品。

作画が良くないととにかくダメ、という方にはお勧めできませんが。
そうでなければ万人にお勧めできるかも。

「安西先生・・・続きが見たいです。」(CV置鮎龍太郎)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 57

86.4 7 ミステリーで学園なアニメランキング7位
未来日記(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (3908)
19717人が棚に入れました
周囲に関わろうとせず"傍観者"であることを望む中学2年生の少年・天野雪輝は、見聞きした全てを携帯電話の日記に付けていた。友人と呼べるのは、時空王デウス・エクス・マキナと彼の小間使い・ムルムルだけである。もっとも、これらは雪輝の空想のはずだった。ところがある日、自分がまだ体験していないはずの未来が日記に書かれるようになる。それは空想のはずのデウスの仕業だったのだ。未来を知ることで調子に乗り、有頂天になる雪輝。しかしその後、同じように未来日記を持つ人間が自分を含め12人いることと、その12人による次期時空王の座をかけた殺し合いのサバイバルゲームが開かれていることを知る。

声優・キャラクター
富樫美鈴、村田知沙、土門仁、田中正彦、真田アサミ、仙台エリ、関智一、桑谷夏子、今野宏美、相沢舞、平松広和、土師孝也、川原慶久、石田彰、松岡由貴、ゆかな、白石稔、若本規夫、本田愛美
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

このトマト、重さが違うよ Σ(゚□゚(゚□゚*)ナニーッ!!

■「未来日記」ってどんなアニメなの(*゚・゚)ンッ?
冴えない中学生で主人公の天野雪輝(amano yukiteru)は、他人と関わるって自分が傷つく事を恐れるあまり、他人と関わることを極端に避けるような日々を過ごしていたのです(_TдT)
そんな彼が他人に関わらないようにする為に、携帯電話で日々の変哲もない出来事の日記を付ける様になっていったのです(゚ロ゚;)!?
 
そんな雪輝の唯一の友達は空想の中で作った、時空王「デウス」とそのこま使いの「ムルムル」だけだったのでした・・・エア友達ってやつですね(>o<")
空想の世界のはず・・・だったのに・・・!?
そうなんです、時空王デウスは現実に存在する者だったのです!
デウスは時間と空間を支配する“神の座”を持ち、その後継者をデウスに選ばれた後継者候補12人で争わせる事になるのです。
デウスに選ばれし者には特殊な未来が記される「未来日記」という能力を与えられ、「未来日記」をつかった殺し合いのサバイバルゲームをさせられる事になるのですね♪
 
 
■「未来日記」と出逢った日の日記"φ(・ェ・o)~メモメモ
まず最初に書いておきたかった事が・・・
ヒロインの我妻由乃(gasai yuno)ちゃんって、ARIAの灯里ちゃんの面影がありますね♪
「もみ子がグレた・・・」って暁さんが言ってそうな気がしますヽ(`▽´)/
σ(^_^)アタシだけは「グレもみ子」と呼ぶことに決定(>o<")
 
それはさて置き・・・第一印象はとっても面白そうです♪
携帯端末を使うあたりは「東のエデン」を思い出しますし、選ばれし者同士で戦う設定と言うのも良くある設定だと思うのですけれど、心理的に((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪させてくれそうな雰囲気が魅力なのでしょうね!
 
何がいいって若本さんの声がいいですねw
もちろん、キャラデザも各キャラごとに個性があって良いですし♪
なんといっても、ユッキーこと雪輝くんのおびえる表情や、どこか精神的に欠落しているような由乃ちゃんの危険な表情などが丁寧に描かれていて、今後の心理的な恐怖感や緊迫感などもうまく表現されてそうな予感はしますね♪
それと、各未来日記には長所と短所があるので、この辺りをどうストーリーに絡めてくるかがポイントとなりそうです(⌒^⌒)b
白熱必死の未来日記バトルがどんな展開に発展していくのか、最後の結末がどうなるのか、とっても気になるのです(o^∇^o)ノ
 
 
■デウスに選ばれた後継者候補達\_(*゚▽゚) ワタシガエラビマシタ♪
【1st】天野雪輝(声:富樫美鈴)◇代表作◇日常(水上麻衣)
{netabare}
 『無差別日記』所持者・・・自分を中心とした周囲の未来を無差別に予知する能力
 本作品の主人公。気弱で人付き合いが苦手な臆病者なので傍観者に徹して日常を過ごしていた。{/netabare}
 
【2nd】我妻由乃(声:村田知沙)◇代表作◇伝説の勇者の伝説(イリス・エリス)
{netabare}
 『雪輝日記』所持者・・・雪輝の未来を10分おきに記録する能力
 本作品のヒロイン。愛称「グレもみ子」?
 雪輝のことを「ユッキー」と呼ぶストーカー∑(;゚0゚;)ー ̄){/netabare}
 
【3rd】火山高夫[hiyama takao](声:土門仁)◇代表作◇日常等の端役・脇役で数多くの作品で活躍
{netabare}
 『殺人日記』所持者・・・自分が起こす未来の殺人の状況を記録する能力
 中学の教師の顔と連続通り魔事件の犯人と言う2つの顔を持つ。{/netabare}
 
【4th】来須圭悟[kurusu keigo](声:田中正彦)◇代表作◇はじめの一歩(間柴了)
{netabare}
 『捜査日記』所持者・・・未来の自分の捜査状況が記録される能力
 これ以上人が死なない為にって・・・ユッキー撃とうとしてたじゃないw{/netabare}

【5th】豊穣礼佑[houjyou reisuke](声:仙台エリ)◇代表作◇
{netabare}
 『はいぱーびじょんだいありー』所持者・・・朝・昼・晩の1日3回、自分の未来を絵日記で記録する能力
 目がバッテンなパペット人形を常に持っている、可愛らしい5歳児♪
 そんな可愛い見た目とは裏腹に、知略策略を駆使してユッキーと由乃を残虐な手口で追い込みます( ̄□ ̄*;){/netabare}

【6th】春日野椿[kasugano tsubasa](声:真田アサミ)◇代表作◇シゴフミ(美川文歌、綾瀬明日奈)
{netabare}
 『千里眼日記』所持者・・・1000人以上の信者から寄せられる未来の「報告」が記録される能力
 新興宗教団体「御目方教」の教祖を務める巫女。
 両親が無くなってから、信者から辱めを受ける屈辱な毎日を送っていたため、世界破滅を目論む事に…{/netabare}

【7th】戦場マルコ & 美神愛[ikusaba -]&[mikami ai]
 (声)大人マルコ・・・関智一◇代表作◇Fate/Zero(アーチャー)
    美神愛・・・・桑谷夏子◇代表作◇LAST EXILE(アリスティア・アグリュー)
{netabare}
 『交換日記』所持者・・・由乃の日記の相互版みたに、マルコと愛がお互いに観察しあった記録
 なぜかエウレカセブンのチャールズ&レイの事を思い出しちゃいました(^▽^;)
 とっても素敵なカップルです♪{/netabare}
 
【8th】上下かまど[ueshita kamado](声:今野宏美)◇代表作◇アマガミSS(中多紗江)
{netabare}
 『増殖日記』所持者・・・サーバーを通して他者に未来日記の力を与える能力
 児童養護施設「母の里」のやさしい院長さん。
 3等身の顔デカキャラは最後まで馴染めませんでした。。。インパクトはあるけどねぇ…(^▽^;){/netabare}
 
【9th】雨流みねね[uryu -](声:相沢舞)◇代表作◇喰霊-零-(神宮寺菖蒲)、日常(長野原みお)
{netabare}
 『逃亡日記』所持者・・・自分の未来の逃走ルートが記録される能力
 爆破テロが得意の怖い女の子ですね♪ 物語をかき回してくれそうな予感です!
 ぽい!(((ノ≧∇≦)ノ :・'.::・>+○((≪***ドッカーン!!***≫)){/netabare}

【10th】月島狩人[tsukishima karyudo](声:相沢舞)◇代表作◇重戦機エルガイム(ダバ・マイロード)
{netabare}
 『飼育日記』所持者・・・未来に行う彼の愛犬たちへの命令と遠吠えによる報告を記録する能力
 日記を譲渡された娘の日向が友人のまおと共にストーリーの一翼を担う事に(*^^*){/netabare}
 
【11th】ジョン・バックス(声:土師孝也)◇代表作◇北斗の拳(アミバ、トキ、アルナ)
{netabare}
 『The watcher』所持者・・・他者の未来日記の予知内容を覗き見る能力
 いや~悪そうな顔をしてますねー(^▽^;) でも桜見市市長さんなんですよねw
 こういうタイプの人は自分の力を過信しすぎちゃう運命なんですよね(・-・*)ヌフフ♪{/netabare}

【12th】平坂黄泉[hirasaka yomotsu](声:川原慶久)
{netabare}
 『正義日記』所持者・・・未来に自分が行うべき善行の情報を記録する能力
 一度見たら忘れられないくらいのインパクトのあるキャラですね♪•このトマト、重さが違うよ
 全盲だからって烏避けの風船かぶせるなんてw
 歪んだ正義感が危ない感じで、この作品にぴったりなキャラでしたw{/netabare}
 

■総評
神に選ばれし12人の日記所有者が、己の命を賭けて神に座を目指して挑んでいったその結末は…
少々強引な幕引きでしたけど、最期まで楽しく見ることができました♪
『未来日記』の魅力はなんといってもキャラの個性だと思います!
どのキャラもどこかしら歪んだ人格で、どう考えたって時空王なる「神」って器じゃないよね(≧▽≦;)
誰が神になってもまともな世の中にはならないような気が。。。
そもそも神デウスって、こんな事で神を決めようなんて頭おかしいですよねwww
そんな個性豊かな登場人物の中で、やっぱり由乃ちゃんのご乱心のシーンは目を引くものがありました・・・
あっ・・・目を覆うシーンもありましたw..・ヾ(。 ̄□ ̄)ツ
ユッキーを追いかける姿は、可愛かったり怖かったりで、本当に忙しかったですねε=(・o・*) フゥ
12人の日記所有者が徐々に判明しながら対決といったベタなストーリー展開の中、由乃ちゃんに徐々に飼い慣らされていくユッキーのヘタレっぷりも際立っていましたね!
まさか本当に飼われるとは思ってなかったですけどーww(/≧◇≦\)アチャー!!

まぁそれは置いといて…∑('◇'*)!?、作品を通して各キャラの『目』の描写がとっても印象的だったなぁって思いました♪
サスペンス作品少なからずとも、目で恐怖感を煽る手法が使われるわけですけど、本作品でも色々と工夫されていました!
シルエットを使った手法はもちろんですけど、玄関ドアの新聞受けから覗く血走った眼の演出なんかは(◎_◎;) ドキッ!!っとさせられました♪
平坂さんの目の演出!?w\(◎)ゞはちょっとツボでしたww
っといった感じで突っ込みどころ満載で、笑いと恐怖感を独特のスピードで押し切ったこの作品は、結構楽しめましたo(*^▽^*)o~♪


■MUSIC♫
OP曲『空想メソロギヰ』(第2話 - 第14話)
 【歌】妖精帝國
 未来日記の世界観を表現した幻想的なメロディーのゴシックロックなナンバーです♪

OP曲『Dead END』(第15話 - 第26話)
 【歌】飛蘭
 飛蘭らしいアップテンポで疾走感のあるカッコいいロックナンバーです♪

ED曲『Blood teller』(第1話 - 第14話)
 【歌】飛蘭
 苦痛苦悩などの重苦しさを表現したダークな曲ですね♪
 力強い飛蘭の歌声がマッチしている感じです(*^^*)

ED曲『filament』(第15話 - 第26話)
 【歌】妖精帝國
 前期OPよりもスローテンポでグルーヴ感を強めたダークな印象のナンバーです♪
 
 
2011.10.15・第一の手記
2011.10.27・第二の手記(後継者候補の情報更新【4th】【9th】)
2012.05.25・第三の手記(追記:■~後継者~、■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 100
ネタバレ

☆エトペン☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

狂った愛は何を生み、何をもたらすのだろうか。

傍観者を気取った主人公は
身の周りの出来事を観察し
それを携帯の日記に書き留めていた。

だがある日、日記は未来を
予知するようになり、
それを使って参加者は「勝者は世界の神になる」
デスゲームに参加する。



主人公よりヒロインの我妻由乃が
見所の漫画原作、全26話の殺し合いアニメ。


息をもつかせぬ衝撃の連続で
毎話の引き際も絶妙なので
毎回続きが気になる構成も見事。


過激な描写が多い本作は
見る人を選びますが
退屈はしないので
オススメできる作品。


声優の方では好演が目立ちました。
だが気になったところもある。
中学生なので仕方ないかもしれないですが
声の人が女性の方なのがちょっと違和感があった。


最後の方はしっかりとストーリーを
終わらせていましたが、
OVAで続きがあるらしいので
そちらも視聴したいと思います。



好きなキャラは我妻由乃・・・・・
といいたいところですが
最終的には{netabare}雨流みねね{/netabare}になりました。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 33
ネタバレ

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

限界状況の中で、ごくふつうの女の子<由乃>の台詞の持つ意味が迫ってくる。価値観がせめぎ合う。

■ごくふつうの女の子の台詞の持つ意味が迫ってくる

また観てしまいました。再評価しても原作も含めてよくできてますね。作品のコンセプトがぶれてない。無駄に長大にしていない。あらためて感じました。

さて、お気に入りの台詞を抜粋してみました。我妻由乃のものだけです。ほとんどの台詞がごく普通の女の子なんですよね。それゆえ作品に深みをもたらしているようです。

●「おやすみ、ユッキー……」玄関扉新聞受けから、お休みの挨拶。逃げ出したくなるほど恐ろしい。

●「わたしが未来のお嫁さんになってあげる」<---導入段階での象徴的な台詞で、あとあと効いてくる。

●「ユッキーだいじょうぶ」<---誰かを殺戮した後に、駆け寄って。本心に正直な娘です。

●「ユッキーのお母様がいい人でよかったわ」<---鞄の中の凶器を使わずに済んだことに対して。<いい人>の価値判断が興味深い。

●「だからユッキーの未来は由乃のものだよ。」<--自分の日記がゆきてるストーキング日記であることを説明しつつ。

--------------------------
本論:最強の病んだ女の子、ヒロイン由乃の選択、行動原理は間違っているのか、批判されなくてはならないのか?

「由乃の行動原理は間違っているのか?」――僕自身は彼女の選択は正しかったように強く思う。まず、それだけを書き置いて続ける。

■倫理観

常に作中につきまとう、由乃の暴走的残虐行為への批判めいた、作中人物の捉まえ方には、強い違和感を覚え続けた。捨て置かれたこの限界状況において、上っ面の倫理観や正義感がどれほど意味を持つのだろうか。既に数話が完了した時点で、超ストーカーなどとは言ってはいられないはずで、優雅に人倫主義を語っている状況ではないはずだ。

もちろんこれは、物語の展開における必要不可欠だった仕組みでもあるわけで、二人が共に残虐行為にあけくれていては、行動、ストーリー展開に、ディレンマが成立しないことはわかってはいる。

■この物語には終わりがない。はじまりもない。だから、結末もない

これは僕にとって、時空を超えた純愛の物語だった。たしかに血しぶきが飛び、ナイフで切り裂かれる人の首があり、腐乱しきった死体が転がっているし、そういった要素にフォーカスしても構わないが、ぶれなかったのは純愛の物語性だったような気がする。

作品世界のすべての謎へのヒントはクラシックに冒頭話に凝縮されており、ミステリー、サスペンス的な要素でも評価できた。(終話でやられたと思った)

とにもかくにも、細かい瑕疵は気にしない。面白くて、これまでに2度観賞した。コミックも読んでみた。ひとことでいうと、シビレる作品。事前知識なくみはじめたが、驚きとともに丸一日で一気に見終えてしまった。

この作品の魅力については多くは語り尽くされているので、途中何度も考え込んでしまった「本当にヒロイン由乃の選択、行動原理は間違っているのだろうか?」という観点を軸に考えてみる。

{netabare}
■世界の選択または愛の行く末

ラスト二話ぐらいで、繰り広げられる、やりとりがもっとも気になる。由乃が主人公に対し背徳的行為(死者再生の嘘)を行っているという周囲の「ともだち」の指摘がほんとうに正しいのだろうか。彼女の側の選択がなぜ間違っているといえるのだろうか。

物事は単純に善悪で判断できるものではなく、ともだち側の考え方そのものも、ひとつの価値観から導かれた立場=結論でしかない。人類愛が必要か? 多様性を持つ分岐世界の誕生のどこが問題なのだろう。

■最高、最強の病んだ女の子

由乃に思い切り魅力をかんじてしまったので、由乃を肯定的にみてくれない周囲が気にくわないのかもしれない。彼女のすべての行動原理は、雪輝への行き過ぎ、時には屈折する行為につながる(拉致)、愛情によってほとんどを説明できるわけで、俯瞰して観賞できる側からすれば、それはとても胸が苦しくなるほどだった。

ふたりは日記同様、常にふたりで一人でありつづけ、解釈は自由だけれども、最後には精神的にも「結ばれる」ことで、一体的精神性をもったような気がする。

{/netabare}

余談:

最後に、私にとっての由乃というキャラクターの魅力は、病んでいることはもちろん、異常な身体能力、戦闘能力の高さ、高度な知性と素早い判断力、そして、その美貌に尽きる。実際に、こんな彼女ができたとしたら、必死で逃走するだろうが……、物語世界では由乃を断固支持する。ヤンデレ最高なのである。

{netabare}

■物語の終わり

この物語には終わりがない。はじまりもない。だから、結末もない。世界を作るのは作者の特権だが、作品を解釈するのは読み解く側、感じる側の特権である。その意味では物理的な結末については共感をもちえなかったというのが正直なところ。

かといって、だめというわけではなく、僕らがそれぞれ考えてみればいいことで、終わりのない未来日記の「終わり」を夢想すればいいのかもしれない。

{/netabare}

若い人よりも青年期以降こそ楽しめる一級作品だとおもいます。
アニメ好きだけにとどめておくのはもったいない。いつかアニメでのリメイク(実写はみたくない)が観てみたいです。それとオープニングは作品をあらわしていて素敵(=合致している)とおもいました。自分の中ではめずらしいです。

ちなみに、私は泣いた。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 62

77.5 8 ミステリーで学園なアニメランキング8位
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (2134)
11057人が棚に入れました
どこにでもいそうな平凡な少年・苗木誠は、「超高校級の才能」を持つ現役高校生しか入学出来ない羨望の象徴「希望ヶ峰学園」に「超高校級の幸運」として抽選で選ばれたことを機に、「卒業すれば人生の成功が約束される」というこの学園に入学することになる。
迎えた入学式の日、意気揚々と希望ヶ峰学園の中へ入っていこうとする苗木だったが、玄関ホールに入ったところで急激なめまいに襲われ意識を失ってしまう。
苗木が目を覚ますと、そこは既に学園校舎の教室内であった。しかし違和感はそれだけに留まらず、校舎の窓は鉄板で塞がれ監視カメラとテレビモニターが至るところに設置されて圧迫感に満ちており、校舎全体からも異様な雰囲気が漂っていた。
校舎の玄関ホールに戻ってきた苗木はそこに集っていた他の新入生達と出会うが、彼らもみな同様にめまいに襲われ意識を失っていたのだという。異常事態はそれだけではなく、玄関にはそれまでなかった鋼鉄の扉が設置され外界から完全に遮断されており、苗木達新入生は希望ヶ峰学園に幽閉されてしまったことに気付く。
困惑する面々を前に現れた謎のキャラクター「モノクマ」は苗木達を体育館に呼び出し、「学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」という恐ろしいルールを告げる。
これが「コロシアイ学園生活」の始まりであった。
ネタバレ

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

結局これはゲームをやってる人が楽しむアニメだと思った

1~2話感想

原作は少ししか知らないが
どうやら絵とかも全部原作を
忠実に再現しているらしい

まず最初に推理物ではネタバレすると
面白くなくなるのでその点に注意したい
だからこのレビューでもネタバレしないよう
注意したいです

OPやBGMも作品に合っていて
格好良くて良かったです♪
あと声優も豪華ですね
大山さんの声ドラえもん以外で
聴いたの初めてかもですw

これはどんどん人がいなくなっていく
生き残りゲームでもあるのかな?
設定も結構好きで気に入ってます
映画であった「インシテミル」に
似てるとは思ったがまぁ気にするほどじゃないだろう

捜査するパートが短かったのが少し残念
推理物だから捜査を細かく描いてこそ
もっと面白くなるんじゃないかと思った

でもこの話は学級裁判がメインだし
1クールしかないので
仕方ないとは思う

ここからとうとう学級裁判が始まって
物語が盛り上がってきたので楽しみです

3話感想

とうとう始まりましたね学級裁判
原作をやっている友達の話では
かなり忠実に再現されているといって
喜んでましたがアニメならではの
演出も見てみたかったと言ってました

結構わくわくさせられて楽しかったです
やっぱり推理物はいいですね♪
一緒に推理して合ってた時には
めちゃくちゃ嬉しくなりますw
ダイイングメッセージの推理は僕も合ってましたw

そして学級裁判の演出ですが
「コトダマ」とは上手い表現だと思いました
なるほど、だからタイトルが
「ダンガンロンパ」なんだと思い納得しました!

おしおきのシーンは
規制がかかっていて
どうも原作とは違うようですね
まぁ、そこは仕方ないでしょう

これからも恐らく事件が起きるのでしょうけど
どうゆう風になるのか楽しみに待っています♪

4話感想

まず最初のモノクマ音頭に笑ったw
しかも小林幸子さんを使うとかw
今回は2階の探索と日常の話だけで
終わりかと思ってたんですが
早くも次の事件が起きましたね・・・
しかも死んだの結構好きなキャラだったんだけどな~

やっぱり探索パート今回も短いな
証拠は一応全部出てるんだろうけど
推理はしづらいな・・・
そして早くも来週に学級裁判か

それにしても水着見れると思ったのに
見れなかったな・・・
いつか見れるのを信じようw

ここから先は推理というか考察を書いておく
当たってるかは分からないが念のため
原作やってない人は5話を見てから見ることを薦める
そして真相を知ってる人は
僕の的外れな考察を笑ってくれてもいいし
こういう考え方もあったのかと思ってくれてもいい
まぁ、楽しんで見て欲しいw
ネタバレではないが見たくない人のために一応隠しておく

{netabare}
第4話事件考察

まず殺害された不二咲千尋だが
男である可能性がある

なぜなら犯人であると言われている
ジェノサイダーショウが本当にいるとしたら
その犯人は男しか殺さないといっているし
それに今回殺害場所にもされただろう
更衣室の仕掛けが今回の事件のカギになりそうだからだ
更衣室は男は男子更衣室しか女は女性更衣室しか
入れないというもので性別が関係ある以上
不二咲の性別がカギになっている可能性を疑ったからだ

そしてポスターが怪しい!最初見たとき
とポスターの場所が男子と女子で変わっている
恐らくカーペットも同じく変わっていると思われる

そしてここから考えられるのはまず男子更衣室にいた
若しくは呼び出した不二咲を男子更衣室で殺したことだ
これにより犯人は男性と考えられる

そして自分をクロだと思わせないために
女子更衣室に死体を移したと考えられる
だから血がついてしまったポスターやカーペットも
移さなくてはならなくなったと考えられる

問題はなぜ死体を女子更衣室に移せたかという所だが
恐らく霧切さんが見つけていた死んだ人の手帳が
あるからそれを使って女子更衣室に入って
死体を移したあとに元に戻したと思う

そして不二咲の手帳が無くなっていたのは
不二咲が男だというのを隠すため
若しくはクロになった人は手帳が使えなくなる?
(前回の犯人だった桑田怜恩の手帳が
 付いてないことから予想)
だから代わりとして奪ったとも考えられる

そして犯人の特定ですが僕の推理じゃ出来ませんでしたw
ここまでが限界でしたw
まぁ、怪しく描かれていた十神や腐川は恐らく
ミスリードだと思う!だってあからさま過ぎるからw
(僕が捻くれているだけかも知れないw)
というわけでここで推理は終わっておく
{/netabare}


5~7話感想

推理についてはそこそこ当たっていて良かったw
それにしてもこれはやはりアニメから入る人のため
というよりゲームが好きな人のためのアニメといった感じ
それにしてもとうとう捜査が5分以下になってたんだがw
推理する暇さえなかったw

仕方ないとは思うが大事な場所を最低限になっているため
どうしても今回の事件は最初から予想ついてしまったな
友達の話じゃゲームだと全然わからないらしいw

あと5話の犯人の証拠は足りない気がしたが
どうやらそれもカットされてるらしいw

やっぱり1クールでやるのは無理があったと思う
2クール以上じゃないと無理だったなw

まぁこれからも楽しみに見てみたいと思いますが w

8話~最終話感想

ちゃんと全部みて楽しかったが
アニメの情報だけじゃ推理無理そうなんで
推理はもう諦めたw

これはミステリー小説のように
主人公と一緒に推理するものではなく
これは主人公がどう推理して真相にたどりつくのか
楽しむのが正しい見方かな~とは思うw

予測できない展開も多く
楽しかったがどうもやはり
尺足らずで説明不足感があるので
どうしてもご都合展開に見えてしまうw

好きな作品なんだが
やっぱり2クールで
作ってほしかったと思うアニメだった

結局これはゲーム知ってる人の方が楽しめる
若しくは知らない人にゲームを買わせるような
販促的なアニメだったんじゃないかとも思う

ゲームの方が面白く楽しめそうなので
10月10日に出るゲームを買うことにしましたw

2期もやるような感じで最後終わったが
2期をやるならちゃんと2クール位で作ってほしい
2クールなら2期はとても楽しみです♪

最後にゲーム買ってやったので
それと比較して追加でレビューを
書きたいと思う

本当にゲームをアニメにした感じ
ゲームが好きな人にはうれしいと思うが
さすがにちょっとゲームを意識しすぎかなw
これならゲームをやればいいといった感じ

それにちょっとずつ
重要な証言や発言証拠もカットされてる
ところがあった

やっぱり尺が足りなかったようだと思う

これならもっとアニメオリジナルの
演出にしたほうが良かったと思う

結論ゲームの短縮版という感じ
やっぱりゲームの販促目的だったのかな?

まぁゲームもアニメも楽しめたから
良しとしよう

投稿 : 2024/03/23
♥ : 118
ネタバレ

ひろゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

打ち砕かれる希望!その先に待つのは絶望!?

超高校級の才能を持つ生徒しか入れない希望ヶ峰学園
ここを卒業すれば人生成功したも同然で、そんなすごい高校に入学することになった苗木誠。
この設定だと、何かのラノベが始まったみたいですが
絶対にそんなことはありません!
中身はもっと”わっくわくのどっきどき”です!

第一話{netabare}
ED以外のすべてが原作から持ってきたかのような忠実ぶり(笑)
展開の速さが気になりましたが、ワンクールでは仕方ないでしょう・・・

今回面白さが感じられなかった人、大丈夫です!
今はまだ日常編、非日常編、学級裁判編の中で言う日常編で、面白くなるのは非日常編から!と思います(笑)

いやあ、思ったほど動きませんね(-_-;)
でも舞薗さんの活躍は期待してます!
{/netabare}

第二話{netabare}
OP来ましたねーw
パパッパパッパ♪

やっぱ自由時間なかったですねぇ。初見の人にキャラの魅力が伝わるか不安です(-_-;)
あと捜査の展開がマッハ過ぎる(笑)

もう二人も死んじゃいましたねぇ・・・もっとしんみりするシーンにも時間が割けないとは
一気に女性が二人も亡くなったのでショックです

このアニメはゲームの魅力の半分くらいですねー(笑)
ネタバレ前にゲームをするのを勧めます!簡単だからやりやすいですよ♪

---今回の事件------------------------------
・トラッシュルームにシャツの燃えカスと割れたガラス玉
・入れ替わったプレート
・部屋はズタズタ
・浴室で死亡
・包丁が致命傷
・右手首を骨折
・手に何かが付着
・「11037」
{/netabare}

第三話{netabare}
待ってました、学級裁判編!
犯人の名ゼリフ「あほあほあほあほあほ・・・」はちゃんと再現してましたねぇ(笑)

今回の事件で最後のキーになった工具セットの説明が足りなかったので追記させていただくと、女子部屋には裁縫セットで、男子部屋には工具セットが給付されていました。

犯人は犯行現場を舞園さんの女子部屋だと思っていたため、苗木君の工具セットを使わず、鍵を壊すためにわざわざ自分の部屋に戻って工具を持ってきました。
このことにより、犯人が最後言っていた殺意の有無は分かるんですが、アニメではなかったため犯人に同情票が増えそうですね(笑)
{/netabare}

第四話{netabare}
OPwww
こんなに豪華にするならツークール分放送枠買って下さい、マジで(笑)

今回、ちーたん(天使)が死んじゃいましたねぇ
さくらちゃんがちーたんの死体をまさぐっちゃう名シーンがカットでしたが、ちーたんの秘密はもう視聴者の皆さんは第一話から気づいてると思うんですけどね〜

今回の事件の犯人を当てるのはほぼ不可能だと思います。
アニメに出ていない証拠も覚えてる限り列挙してみますんで推理の足しにしてみて下さい。
---今回の事件-------------------------------
・女子更衣室の死体
・カーペットのシミ{netabare}が男子更衣室に移る{/netabare}
・女子更衣室のグラビアポスター
・延長コードによる張り付けの死体
・チミドロフィーバーのメッセージ
・無くなった千尋の生徒手帳
・夜中にジャージを持っていた目撃証言
・玄関前の死亡者の生徒手帳二つと壊れた手帳一つ
・生徒手帳を他者に貸すのは校則違反
・腐川さんの「ジェノサイダー翔に人をもう殺させない」発言{netabare}
・ジェノサイダー翔は男しか狙わない
・延長コードは十神が読書用に使っていた
・ちーたんは男の娘(死後の調査で判明)
・生徒手帳は長時間熱すると壊れる(後に壊すことは校則違反となる)
まだヒントはあるんですけどここに書くのは露骨なので控えます(笑){/netabare}
{/netabare}

第五話{netabare}
なんとちーたんを殺したのは大和田くんでしたね~
いや~、これ分かる人いた?実は大和田くんとちーたんが仲良くなるイベントがカットされていたので気付けという方が無理ですよね(-_-;)

今回の動機は大和田の「兄殺し」のように見えますが、本当はこんなことがあったんです。
*******************************
ちーたんが秘密を打ち明ける
お「なんで俺なんかにそんな話を?」
ち「大和田くんって強くて憧れてるから。大和田くんが僕の理想なんだ。」
お(俺が強い、か・・・)
ち「僕なんかいつも男っぽくないって言われるのに耐えられなくて、女の子の格好をすることで陰口を言われないようにして逃げてばかりで、だから今が弱い僕から強く変われるチャンスだと思うんだ!」
お(いや、俺よりもこいつの方が強ぇ。俺はこんな秘密一つ守ろうと必死な弱ぇ奴だ・・・」
ち「あの時も僕を庇ってくれたし(ry
お(俺なんかより兄貴の方が・・・いや、俺の方が強いんだ。兄貴より強くなけりゃ総長として誰も認めねぇ。そうだ、俺は誰よりも強くなけりゃいけねぇんだ!)
ち「やっぱり大和田くんって強い!」
お「そうだ!俺は強いんだ!兄貴よりも!お前よりも!」ゴッ!!
*******************************
つまりちーたんが弱いのがコンプレックスだったように、大和田くんは強いことがコンプレックスだったんです。だから自分にできない秘密を打ち明けるという行為をして見せたちーたんに「強い」と言われることで追い詰められてしまったんです。弱さコンプと強さコンプは火に油ってことですかねぇ・・・でも、ある意味でブラコンも入ってますよね(笑)
あと、ちーたんの死体を女子更衣室に移したのは、ちーたんがみんなにはまだ知られたくなかったからです

ちなみに、今回のお仕置きは「ちびくろサンボ」という絵本をネタにしたお仕置きです。虎に追いかけられ、木の周りをグルグル回ると虎がバターになるんです(笑)4,50台の人は懐かしいんじゃないでしょうか?
僕としては手をアクセルに縛られたチキンレースとかの方が好きですけどね(笑)
{/netabare}

第六話{netabare}
今回見ていて、詰め込み過ぎと非難するより、よく二話で一つの事件出来るなぁと感心するようになりました。
スタッフお疲れ様です(-_-;)

今回の事件はネタが分かりずらいんですが、アニメでは結構分かりやすかったと思います。しかし犯人候補の無罪を確定させるのがなかなか難しかった気がします。また一通り書いてみます。

---今回の事件---------------------------------
・用意された動機は100億円
・消えたアルターエゴ(パソコン)
・セレス(娯楽室) ← ハンマー①
・一二三(図書室) ← ハンマー②
・一二三(保健室) ← ハンマー③
・石丸(物理準備室) ← ハンマー④
・ジャスティスロボが犯人
・消えた二人の死体
・朝日奈さんの天使の涙によって蘇った一二三が「犯人はヤス(ヒロ)」{netabare}
・ジャスティスロボの格好の葉隠が見つかる
・一度着ると一人では脱げない
・関節の曲がる範囲が狭い
・葉隠以外のメンバーにアリバイがある
{/netabare}
あとだんだん本当の事件の真相にも近づいてきています!
目の前の事件だけ見ているのは勿体ないのでパソコン内の写真や一二三の言葉etcを参考に考えていた方が真実が分かったとき楽しいですよ♪


まぁそんなことより、朝日奈さんやっぱかわいい♪それと前回言えなかったんで、千和さん結婚おめでとうございます!
ブラコンでも結婚できてよかったです~(笑)
{/netabare}

第七話{netabare}
なんと素晴らしいスピード感!
ほんとにこれツークールにして欲しいです~
あとゲームチックにするのは間違いでしたね~

今回の事件では、なんでこれ証拠(?)で出てきたの?と思える証拠を振り返ってみました。
「ジャスティスロボの腰の曲がらない」事。これは、意識のない葉隠君を一二三が担いでるにしてはこの体勢はおかしいという意見への反論でした。

あと備考ですが、どうして一二三はセレス様の本名を知っていたのでしょうか?この謎は・・・意外に重要だと思います(笑)
{/netabare}

第八話{netabare}
今回の見所はさくらちゃんと朝日奈さんの美しい友情と、霧切さんのデレ!
「苗木君のくせに生意気よ」なんてかわいらしいこといつから言っちゃうようになったんですかね(笑)

今回の事件は考えれば犯人当ては難しくはないと思いますが、全ての謎を解ききるのは難しいかなぁとも思います。
---今回の事件-------------------------------
・密室の中の死体
・頭部に二つの打撃痕
・口からも吐血
・一つだけ割れたモノクマボトル
・ひっくり返った雑誌
・その前の血痕
・足についた黄色い粉
・呼び出された三人{netabare}
・薬品棚の前に黄色い粉(プロテイン)が大量にまかれていた
・そこに足跡が
・入れ替えられたプロテインと毒物
・被害者は「プロテインは万能の薬」だと言っていた
・事件現場のロッカーに人が隠れていた跡
・霊長類最強のオーガをどうやって殺せるのか
{/netabare}

遂に物語もあと四話!
まだまだ謎もたくさんありますが、これを消化することはだきるのか!?ただ物語的にあと四話でちょうど終わるのでそこまで心配はしていませんがw

それにしてもアニメだけで評価すると、どうしてここまで来て十神が死なないのか不思議ですね(笑)
こいつ性格の悪いかませ犬にしか見えないw

そういえばダンガンロンパの1と2が一緒になったヤツが発売されるらしいですが、それを買えばこのゲームの世界観を楽しむことが出来るんじゃないかと宣伝しておきますw
{/netabare}

第九話{netabare}
まず始めに八話の証拠の足跡の部分が間違えていました。すみません。細かな記憶が・・・

今回、さくらちゃんを殺したのはなんとさくらちゃん自身!

ほんとさくらちゃんは天使ですね(笑)
朝日奈さんはモノクマの紙をよんで「さくらちゃんでも弱いことのある女の子なんだよ!」と言った後に真相がバレ、その後の霧切りさんの「彼女は強すぎたのよ。自分自身を犠牲にしてしまうほど強すぎたのよ。」
このセリフが好きです!

今回も十神君がひどいですね(笑)
アニメでは彼のかっこいいとこが見れないので悲しいです。

次回から黒幕編!
ネタバレくらってない人は驚くこと間違いなしです♪
{/netabare}

第十話{netabare}
今回まででまだ謎になっているとこはなんだろなということでまとめてみました。(覚えてるとこだけ笑)
・なんで閉じ込められたのか
・苗木君はここに残ることが目的だとか言ってたけどなぜ?
・一二三君の遺言(?)
・黒幕は誰?理事長じゃないの?
・戦場むくろとは
・人類史上最低最悪の絶望的事件
・なぜテレビ放送?その資金は?
・霧切さんの正体
このくらいですかねぇ
テレビ放送の所がインシテミルとか色んなのに似てるという意見がありますが、設定との兼ね合いはこっちの方がいいと思います。(偏見過多ですが)

いやぁ霧切さん遂に正妻ぶりを発揮しはじめましたねぇ♪
死亡フラグもかいくぐり!(笑)
この最後の事件では霧切さんを見捨てて夢落ちしてしまった僕ですが、アニメの苗木君にはそんな時間ないでしょうから安心ですね(笑)

今回の事件-------------------------------
・戦場むくろの右手のタトゥー
・仕掛けられた爆弾
・霧切さんのアリバイ
・動かなくなったモノクマ
・戦場に盗まれたナイフ(凶器?)
・情報処理室のモノクマ扉{netabare}
・生物室の死体安置所
・植物庭園の鶏の数が減ってる
・被害者の死因は体中の刺し傷
・戦場むくろは超高校級の軍人でフェンリルという軍隊にいた時でさえ一つの傷も負ったことがない
{/netabare}

さあこの物語の本髄が見えてきそうです!
なにが絶望なのか?今までの伏線が、おそらく最終話で一挙に明らかになると思います。

あと最後みんな揃ってましたね、むくろ以外は。
あの写真にもある意味があるんですが、それは上で書いた謎の一つから分かるかもしれません。
あのED、曲は評価したくないけど、とてもいい伏線で大好きです♪
{/netabare}



物語:ブラックめのストーリー
人類の希望である希望ヶ峰学園の生徒は無事脱出することができるのか!?
作画:原作に忠実なストーリーにぴったりな絵です♪動きは少なめ
声優:超最強の声優軍団です!完璧過ぎです(笑)
音楽:ツークールならアニメなんだからもうちょっと遊べたのかなぁ?BGMがそのままなのは感謝です!
キャラ:愛すべき超高校級の才能達です!みんなのプロフィール
{netabare}

苗木誠
「超高校級の幸運」の持ち主。好きなものは全て流行のもの。本作の主人公。

舞薗さやか
「超高校級のアイドル」で、国民的アイドルグループのメインボーカル。苗木くんとは同じ中学。エスパー要素あり。

石丸清多夏
「超高校級の風紀委員長」で、コロシアイ生活であっても規律にはとても厳しい。本人は並々ならない努力をして結果を残してきているので、努力をしない、またはバカにする人には厳しい。

霧切響子
学園に集められた生徒の中で唯一才能を明らかにしていない。クールでミステリアス。

十神白夜
「超高校級の御曹司」で、幼いころから帝王学を叩きこまれた根っからのエリート。全てにおいて完璧でとてもプライドが高い。本人だけで数十、数百億の資産を持つ。

朝日奈葵
「超高校級のスイマー」で運動とドーナッツが大好きで、明るい子。CVが斎藤千和に聞こえないorz

大和田紋土
「超高校級の暴走族」で、関東一円を統べる巨大暴走族の総長。義理や人情に熱い。

腐川冬子
「超高校級の文学少女」で、若手女流作家として名を馳せている。挙動不審気味で、卑屈。

桑田怜恩
「超高校級の野球少年」で全国大会常連校のエースで4番。ただし練習嫌いで、今の夢はミュージシャン。

大神さくら
「超高校級の格闘家」で、全女性の中で最強と言われている。朝日奈さんと仲良し。

山田一二三
「超高校級の同人作家」で、文化祭で一万部売り上げた強者。本人は二次元にしか興味がない。

セレスティア・ルーデンベルク
「超高校級のギャンブラー」で、嘘とポーカーフェイスが得意。本作のパロネタとしてアカギや秋山などのギャンブル漫画の主人公とおぼしき人物に勝利している。餃子好き。

葉隠康比呂
「超高校級の占い師」で、二、三割の確率で占いを当てる。ちなみに三回留年している。

不二咲千尋
「超高校級のプログラマー」で、ハッカーとしても並外れた才能を持つ。勇気がないのがコンプレックス。

江ノ島盾子
「超高校級のギャル」で、全国の女子のカリスマ的存在。雑誌では顔を編集しているなど、裏話を平気でする。とても強気。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
♥ : 25

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

コロシアイ学園生活

チュンソフトのゲーム原作ですが、ゲームは未プレイです。
見終わりましたが、やはりすごいですね。
15人の高校生が希望ヶ峰学園に閉じ込められるというサバイバルミステリーアニメです。殺人事件が起こり主人公の苗木誠くん(CVは緒方恵美さん!)他で事件の捜査をして学級裁判で犯人を探す。という形式で物語は進んでいきます。
高校生キャラの全員に「超高校級の○○」という肩書きがついているのも面白かった。
おしおきシーンのアニメも独特で興味深かった。
モノクマの声が前のドラえもんの大山のぶ代さんというのも豪華でした。
他の声優陣の声も若手から大御所までと幅広い。日笠さんとか、齋藤千和さんとか沢城さんくじらさん、男性だと中井和哉さん、鳥海さん、石田彰さん。
緒方さんと石田彰さんでエヴァのシンジ君とカヲル君だ!と思った人は多いはず。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 14

82.7 9 ミステリーで学園なアニメランキング9位
persona4 the ANIMATION(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1931)
10567人が棚に入れました
「ねぇ、マヨナカテレビって知ってる?」
家庭の事情で都会から伯父の住む稲羽市へと越してきた鳴上悠。閑散とした町並み、寂れた商店街、若者たちの集まる大型ショッピングモール……。穏やかな時間の流れる田舎町で八十神高校の新しいクラスメイト達と過ごす生活が始まる。しかし転校初日の朝、市内でとある女子アナウンサーの遺体がテレビアンテナに吊るされた状態で発見される。町を覆う原因不明の霧と、若者達の間で囁かれている「マヨナカテレビ」の噂。雨の夜の午前0時、消えているテレビをひとりで見ると画面に映るという自分ではない別の人間の正体とは……。個性豊かな友人たちと過ごす日々の中、徐々に迫りくる異変は、果たして何をもたらすのか--?

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

センスが光るも輝ききれなかったクマ ε-( ̄(エ) ̄*)

■『ペルソナ4』ってどんなアニメなの( ̄ェ ̄;) エット・・・・
σ(^_^)アタシも良く知りませんでした・・・
でもお友達からペルソナシリーズのゲームは面白いよって言われたこともあったので、名前だけは知ってましたよ(゚゚;)エエッソレダケ・・・
 
えっと、主人公の鳴上悠(narukami yu)が八十神高校に転入して来た所から物語がはじまるのです。
その転入先の八十神高校にはとっても不思議な噂があるのですね(゚ロ゚;)エェッ!?
その噂とは・・・「マヨナカテレビ」∑(-x-;)ナ、ナニッ?!
「雨の夜の午前0時に点いていないテレビで自分の顔を見つめると、別の人間が映ると言う・・・」
Σ(^∇^;)えええええ~学園七不思議の内のひとつですか♪
って思いながらも天気予報つきカレンダーみたいな演出が入るのもなにやら関係あるみたいですねって思いながら納得してました!
そんな噂を確かめてみようと「マヨナカテレビ」調べてみると・・・あら不思議♪
何だか不思議空間の出入り口になってるではないですか(|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!
 
 
■異空間のクマさん♪と出逢った日の日記∑('◇'*)エェッ!?
ある日~♪異空間で~♪クマさんに~♪出逢った~♪( ̄(エ) ̄)ノw
不思議な空間で~♪クマさんに出逢った~♪
クマさんの~♪言うことにゃ~♪君たちは~♪帰るクマ~♪
スタコラサッサッサノサー~♪クマさん逃げてった~w♪
・・・・・・(*゚ロ゚)ハッ!!
何だったのだろうあのクマさんはw
どうやら、異空間ではシャドウという負の感情を具現化した化物が居るらしいのですけど、人を襲ってくるらしいのです!
そんなシャドウに対抗する力が「ペルソナ」と言うことなのですね♪
 
1話だけではストーリーの全貌を掴むのはちょっと難しいかったですね!
イゴールといわれる気持ち悪いおじいさんと、美人助手のマーガレットがいきなり登場していましたけど、なにやら不思議な人達ですね。
それと「ベルベットルーム」とは何なのでしょう?
「夢と現実、精神と物質の狭間」何だか意味深で物語の核心に迫るような場所なのでしょうか?
そんな、現実離れした異空間と現実社会がどう絡んでくるのかとっても楽しみですね♪
 
 
■総評
まず、本作品は非常にハイセンスでカッコいいってアニメだったなぁって思ってます♪
過去のゲームシリーズで遊んだことはないんですけど、アニメの構図や擬音を使った独特のカットインなど、ゲームっぽいと言ったら怒られるかもしれませんけど、アニメしか知らない人が見てもかなり新鮮に感じたんじゃないかなぁって思います♫
それと特に印象に残っていたのは色彩と音楽のセンスがずば抜けて良かったって事です!
色彩の方は、雪子ちゃんの真っ赤な制服や千枝ちゃんのグリーンとイエローのジャージを観ているとよくわかります(*^▽^*)
場面や局面に応じて巧妙に色彩を変化させているんですよ!
明度と彩度を調整してビビットカラーのように色鮮やかに表現したり、パステルカラーっぽく見せたり、そんな演出にこだわりを感じたりもしていました♪
ペルソナのテーマカラーのイエローを生かすような配色はセンスがあって良かったんですけど、ちょっともったいないなぁって思ったのが顔の影のつけ方でした(>▽<;; アセアセ
あのグラデーションをの陰影法は目に付いちゃって、少々ルーズなんじゃない・・・!?って印象を受けちゃいましたw
音楽については後述しますけど、「ペルソナ」の持つエキセントリックな雰囲気をうまく表現できていてまさにペルソナミュージックって感じでよかったですo(*^▽^*)o~♪

ところで、ストーリのほうは少々物足りなく感じる人も多かったのではないでしょうか?
前半は明らかに決まったパターンの繰り返しになるので、またこのパターンだったねぇ~いつまで続くんだろうw
って思ってみてたりもしましたけど、後半は今までの展開の鬱憤を晴らすような動きのある展開で目が離せなくなってきましたね♪

テレビという媒体を異空間の入り口とするような設定だったり、人の深層心理を具現化する発想なんかは面白かったと思います!
ただ、伝えたいことはわかり易く表現されているんですけど、発せられるメッセージに対する説得力が軽いなぁって印象がありました(^o^;
シナリオにもうちょっと深味があればコアなアニメファンの方にも、もっと評価されたんじゃないかなぁって思います(>_<")

とってもカッコいい「ペルソナ4」の世界観を感じながら軽い気持ちで楽しむのが良いかもしれませんね!
少なくともσ(・・*)アタシはゲーム版ペルソナシリーズにも興味がでてきました!
でもやる時間はなさそうですけどね・・・(汗)


■MUSIC♫
OP曲『sky's the limit』
 【作曲・編曲】目黒将司【歌】平田志穂子
 軽快でポップなデジタルサウンドでありながらムーディーな大人の香り漂うナンバーです(^^♪
 落ち着きある平田さんの声がとっても心地良くってドライブには欠かせない曲になりそうですw

OP曲『key plus words』
 【作曲・編曲】目黒将司【歌】平田志穂子feat.川村ゆみ
 後半のストーリー展開に合わせたような重厚感あるロックなナンバーです!

OP曲『Pursuing My True Self』(1話)
 【作曲・編曲】目黒将司【歌】平田志穂子
 原作ゲームのOP曲だったみたいですね。
 ペルソナらしさを感じられる色っぽいナンバーですね♪

ED曲『Beauty of Destiny』
 【作曲・編曲】目黒将司【歌】平田志穂子feat. Lotus Juice
本作品の中では一番好きな曲♪
 詩を担当した「Lotus Juice」と平田さんのデュエット曲!
 ピアノの音色で始まりAメロBメロとサビに向かって徐々に盛り上がっていきます!
 (❀╹◡╹)ノノこういう曲には弱いんですよ♫

ED曲『The Way of Memories -キズナノチカラ-』
 【作曲・編曲】目黒将司【歌】平田志穂子
 他の楽曲とは違う(´▽`) ホッっとするようなナンバーです。
 春の木漏れ日の中、心通じ合える仲間と歩んでいるイメージが浮かんできますね♪


2011.10.14・第一の手記
2012.04.15・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 63

白玉SP さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

めっちゃはまった。


ゲームが原作のアニメ。だが、未プレイ。
3はやったんだけどね。

最初はテレビに入れる設定に謎があったり、テレビに入れられる~救うの流れの連続かと思って、これは飽きそうだなと感じていた。

しかし、途中からおおはまり。自分としてはペルソナのひとつの醍醐味コミュ回がすごく気に入った。

いわゆる日常回だが、まずギャグ?がおもしろい。かんじ回からは自分的に神回の連続で腹筋崩壊だった。

そして、ペルソナといえば音楽が素晴らしい。
とてもスタイリッシュでかっこよく、音楽だけでもずっと聴いていたいと感じるものであった。

ただ作画が気になるところはあったがストーリーの良さでなんとかなっていたと思う。

最後ちょっと尺が足りない?と感じたが、ブルーレイで補完されるのかな?

原作が素晴らしいとおもうのでプレイしてみようと感じたラストでした。

とにかく、今期でもナンバー1のアニメだった。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 16

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

現実がどれほどサイテーでもまずは向き合おう

田舎町に住む親戚の家に一時預けられることになった高校生の主人公が、
町で起こる怪奇連続殺人事件の謎と、その裏に潜む異界の存在に
仲間達と共に挑んでゆくジュブナイル伝奇RPGを原作としたアニメ作品。

犯人を追うミステリーサスペンス要素と、異世界でのバトル要素に加え、
高校生達のコメディ含む青春群像劇、という3つのバランスが絶妙だった。
そしてそのどれもが、無駄にならずにうまく噛み合っており、
事件解決の最終章へと同じ方向に流れていくのが、心地良かった。

異世界で戦うことで自分の内面の真実や記憶に真正面から向き合うストーリーは
けっこう多いけれど、人が生きていく上でこのテーマはずっと着いて回るものだし、
どんな世代であっても何らかの気づきはあるような気がする。

そもそも、「ペルソナ」とは、その昔ユングが
人間の外的側面を古典劇などで役者がつける仮面に例えて呼んだ言葉で。
仮面を被らずに自分や周囲を苦しめる場合も、
仮面を被ることで周囲に適応しようとする場合も、ペルソナと呼び。
人格、というのとは少しだけ意味合いが違う。

この作品の面白さは、自らの抑圧された感情の化身を具現化させた
「ペルソナ能力」によって戦うという部分が大きいのだが、
自分の隠れた感情の化身を見て、最初はその現実を否定するものの、
最終的には向き合い、認めて受け入れて手に入れた能力って人としての武器になるし、
そんな彼らが一団となったとき、これほどの強みはないと思った。

あと、友情で結ばれた固い絆。
その絆を丁寧に描いていった前半から中盤にかけてのエピソードは、
単なるお笑い回ではなかったのだなと、あらためて気づいた。

この作品のテーマは、真実や現実と向き合うということ。
どれほど現実がサイテーであっても、向き合ってみようではないかと。

作中に登場する数々のカードのアルカナの意味を、
もっと詳しく知っていれば、さらに深く楽しめたのだろうけれど、
ゲームを知らなくても充分楽しめた。

それにしても、やっぱり菜々子がかわいすぎる。
放送当時の他のアニメのどの子ども達よりも、ダントツでかわいかった。
また、登場した女の子も男の子も、みんなそれぞれに魅力があって、
キャラだけでもすごく楽しめた。

さらに、OPやEDだけでなく挿入曲も全体的にスタイリッシュで良かった。

あ、そうそう眼鏡フェチの方にも強くオススメ。
理由はご覧いただければきっとすぐわかります(笑)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 66

66.9 10 ミステリーで学園なアニメランキング10位
ハマトラ(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (904)
5920人が棚に入れました
2014年横浜。ナイスとムラサキのコンビ探偵“ハマトラ”は、事務所としてテーブルを間借りしているカフェ・ノーウェアで仲間たちと一緒に今日も仕事の依頼を待っていた。そんな中、2人の元へと舞い込んだある依頼が、2人と旧知の間柄の警察官・アートが追いかける「連続殺人事件」と、奇妙な繋がりを見せる。その事件は、被害者が全員“能力者(ミニマムホルダー)”というものだった。ミニマムホルダーであるナイスとムラサキも、否応無しに事件の渦中へと巻き込まれて行く…。

声優・キャラクター
逢坂良太、羽多野渉、加藤英美里、神谷浩史、安野希世乃、喜多村英梨、中村悠一、福山潤、村瀬克輝、斧アツシ、秋元羊介、江口拓也、岡本信彦、大橋彩香
ネタバレ

カルマるかIS さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

探偵×異能バトル=最高にかっこいい!!(九話感想追加)

~簡単物語説明~
限られた人間しか持つことのない異能(ミニマム)そのミニマムを持った人間をミニマムホルダーといい主人公(ナイス)もそのうちの一人であった。ナイスとムラサキという探偵コンビ(ハマトラ)が事件に巻き込まれていく話です
中二なかんじが多いですが男として異能系バトルアニメは興奮してしかたがありませんw

第一話視聴しました~{netabare}最初はちょっと色使いが変な探偵アニメかな?と思っていたら能力とか使っちゃうから完全に引き込まれましたw物語の鍵となるのはやはりミニマムだけを狙った殺人事件でしょうね
なんかデュラララと功殻機動隊を足して二で割ったようなかんじに近いような気がしますがとりあえず面白いので視聴決定です!次回も楽しみですね{/netabare}

第二話視聴しました~{netabare}今回は最後のほうにおそらくラスボスであろうキャラも登場して盛りだくさんでしたね。なんだかんだいって今期のなかでもなかなか面白い部類に入ってる気がしますね
昼休みの購買にいくシーンはよくある光景をただただやってるだけかと思ってたけど爆弾魔のシーンにつなげたのはよかったです。ただキャラのミニマムの能力がいまいちはっきりしていないのが残念ですね。今のところ退屈せずに見れているのでこの先にも期待ですね{/netabare}

第三話視聴しました~{netabare}今回は物語の行く先がみえてきてとても面白くかんじました。これからの伏線になりそうなものも多くこれから大いに期待が持てますね!
今回の感想に入りますね
ミニマムホルダーという、いうなれば神に選ばれた能力を授かった人間は将来を約束されたも同然ということだけあってそれを毛嫌いする人もいるようですね。今回気になったシーンが二つほどあり一つ目はアートの過去がわかり闇落ちしてもおかしくない状況になっているということと、はじめが「これみたことある」といったシーンですね。最後に関してはいづれ大きなものに関わっているきもしますね。一番最後のシーンでこの子を助けるといっていたシーンではナイスが写っているのですがその奥にはじめものっていました
普通に考えれば一番大きく写っているナイスを助けるといっているように思えますが、ミニマムホルダーであり学園トップの成績をもつナイスをたすけようとしますかね?そういう風に考えると裏があるような気がします
なかなか面白くなってきているので次回も楽しみですね!{/netabare}

第四話視聴しました~{netabare}新キャラ登場でさらに盛り上がってきました!しかもハニー可愛いからそこらへんも満足ですwほぼ一話簡潔ですが今回みたいに前回のモラルの考えとナイスの考えが近いことで事件を解決するなどの伏線があると見てておもしろいですよね!この二人が今後どうやって敵対するかもみどころですね
それにしても途中であった婆ちゃんと密輸犯のカーチェイスおもしろかったですw最近の婆ちゃんはすごい!!次回も楽しみです{/netabare}

第五話視聴しました~{netabare}てっきり今回は温泉のサービス回だと思ってたけど事件も起きたし、黒幕がモラルというちゃんと繋がっていて素直に感動しました!まあ、事件の犯人がああいうキャラだからネタにしか見えないんですけどねwしかも今回はいつも食べてばかりのはじめも活躍しましたね!まだミニマムの能力がよくわかりませんが飴みたいなものが能力の発動源になっていることは確かですね
しかし最後の警察の爺さんの行動が気になりますね。裏でモラルと繋がっているのかとおもいましたがおそらく変身のミニマムで別の人が化けているということを信じましょう!次回も楽しみです{/netabare}

第六話視聴しました~{netabare}バースデイたちの過去編はなかなかよかったけど声優がちょっとあれだったのが残念ですね。あと体に静電気まとわせてパンチすれば倒せちゃうってのもどうなのかな...
まあ、今回はナイスがモラルまでたどり着いたという大きなことがあったしよしとしますか!というか前回ナイフで刺してたやつはやっぱり変身能力のモラルでしたねwこの先が楽しみです{/netabare}

第七話視聴しました~{netabare}今回はいろいろありすぎて整理するのが難しいですねw孤独とは弱者が経験するものだけどその逆でもあり強者には強者の孤独がある。それを解決するためにモラルは動いてるけどアートとは全く考えが合わないですよね。どう考えてもアートは殺されてしまったと考えるしかありませんが死んでから復活のミニマムが宿るとか言う展開もあるのかな?最初の頃の予想とだいぶづれてい来たので全く話の展開が読めなくなってきましたね!なかなかいい展開になってきたので期待です{/netabare}

第八話視聴しました~{netabare}ちょwちょっと待ってwあれ?前回アートが死んでそうとういいかんじできてたのに今回はサービス回?ハニーの水着が見れて大満足だけどタイミングが少しだめなきが..それにナイス!最初のほうでこいつらは雰囲気で繁華街では遊びそうにないって決めつけないでよ(泣き)なんか悲しくなってくるよ!wなんというかこのアニメはあと少しってところで道から外れて失敗していますね。雰囲気だなないようだのはなかなかいいのに宝の持ち腐れ状態になってしまっているのはもったいないですね。しかしこの後挽回して終わりよければ全てよし!にして欲しいですね{/netabare}

第九話視聴しました~{netabare}前回が微妙だったぶん今回はなかなかよかったんじゃないですか?素性が全く分からなかったスリーの過去に触れていたけどこのアニメって2クールなんですかね?それにしては早足だし1クールにしてもおろそかになってる分が多い気がしますね。とりあえずだれるのだけは回避して欲しいところです!本当にこのアニメはいろいろと惜しいので頑張って欲しいですね!{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
♥ : 13

ツミツミン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

超能力を持った少年少女たちのお話♪

★あらすじ★
舞台は横浜。ミニマムという超能力を持った主人公のナイスは「ハマトラ探偵事務所」の仲間たちとともに横浜の数々の事件を解決していく。ある日、ナイスたち「ハマトラ」探偵たちは彼らの旧友で警察官のアートから、ミニマムホルダーだけを狙った連続猟奇殺人事件について告げられる。その裏では人工的に開発するミニマムの研究が進んでいて…

★キャスト★
ナイスー 逢坂良太
ムラサキー 羽多野渉
はじめー 加藤英美里
アートー 神谷浩史
レシオー 中村悠一
バースデイー 福山潤
ハニーー 喜多村英梨
スリーー 村瀬克輝
コネコー 安野希世乃
マスター- 斧アツシ
セオー 岡本信彦
レイー大橋彩香
モラルー 小野友樹
モモカー 緒方恵美

豪華声優陣!

★感想★
私のお気に入りの棚に入っているアニメの一つ♡ ハマトラ、大好きです!このアニメのストーリーを簡単に言うと、超能力を持った少年少女たちのお話です(スリーだけは少年じゃありません)。そして何か他のアニメとはちょっと違う感じw最初観た時は、「こんな風なアニメもあるんだな〜」って思ったのを覚えています。
ハマトラの絵とかを見ると、なんかシリアスなバトル系のアニメなのかなって最初は思ってました。そして1話目。案の定、羽田野さんのシリアスな低い声で始まったのだけれど、ナイスの行動に爆笑。そしてその後のカフェシーンも爆笑です。

お気に入りのキャラはバースデイとマオです。バースデイは福山さんが役をやっているので、たぶんアドリブも所々してるんじゃないかな…第1話目で、レシオの新車が壊されたときに、福山さんの「Oh, コロンブス」っていう台詞の言い方がすごく笑えました。さすが、福山さん笑笑。そして、マオ。アニメではあまり出番がありませんが、すごくいい味をだしています。いつも緑色の中国服を着た、情報屋です。見た感じ、ハマトラ探偵(特にナイス)には情報を売りたくないようですが、まあなんだかんだ言ってちゃんとハマトラを助けています。(情報がなかったらモラルが誰か分かんなかったしw)そういう所が、たまらなくカッコイイ!!><泣

いつも楽しくやっているようなハマトラ探偵団。そんな個性豊かなキャラたち一人一人には、それぞれに悲しい過去が…涙。ミニマムを持つものと持たないもの----強者と弱者。こういう設定だから意外と深いお話です。もしもこういう世界が本当にあって、私がミニマムを持たない人だったら、私も後発ミニマムホルダーになってたかも…人間の欲って、怖いですね。

最後は、絶対「えーっ!」で終わります。私なんか、開いた口が塞がらない状態に。(アートォォォォ!!!)

ちなみに、ハマトラの監督は暗殺教室と同じ、岸誠二さん!だからなんとなく、雰囲気とか似てたのかなw

★主題歌★
オープニングテーマ:「FLAT」
by livetune adding Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)

エンディングテーマ:「Hikari」
by 羽多野渉

どちらも、ハマトラにピッタリの曲だと思います。結構激しいです。でも大好き♡

まだ観ていない方は、ぜひ一度観てください!すごくオススメです><

投稿 : 2024/03/23
♥ : 5

なぎぃぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今更ながら見終わったお(∵)

前情報まったくなく、たまたまATーXで遅れて始まったので録画貯めしててやっと見終わったーっ(∵)

んー9話あたりまで盛り上がりもなかったような。。。
スリーの養護施設うんぬんのくだりんとこ?
からの、最終話までは一気見するくらいには見入ってたかなかな(∵)?

不角にも、11話のたかひろとBBAのシーンにナイスが唇をグっと噛み締めるシーンで涙目にっwww
ああいうのなんかたまんないんだよね
最終話も続きが気になる終わり方だったし次に期待ってとこかなっ!

ナイスの能力についてはよくわかんなかった、Wikiみてもさっぱりだし・・・
なんでヘッドフォン(つけたときのBGMかっこよすぎっ)がいるのかーとか、指パッチンするのかーとかっ
作中説明あったかなー?詳しい人いたら教えてくだしゃ(。・Д・)ゞ

OP、EDもよかったし最終話見終わって見て損はないかなー?と
強くオススメもできませんがっ!
あと、OPの色使いめっちゃ目が痛いっす毎回グラサンかけてみても耐えられんくらい痛いっすっwww
作中はそうでもなかったのになんでかなっ?
ポリゴンの再来かとっwww
ぼくだけっ?(∵)

全体的にみては、まるって感じでしたーあいー(∵)ノシ

投稿 : 2024/03/23
♥ : 6

74.6 11 ミステリーで学園なアニメランキング11位
暦物語(その他)

2016年1月9日
★★★★☆ 3.8 (699)
4386人が棚に入れました
怪異に曳かれつづけた阿良々木暦の一年間。
これまでの"物語"と"物語"の間でひそかに生まれていた、いまだ語られていないエピソードたちを、一月に一話からなる12編の短編連作で巡る。

<物語>シリーズ公式アプリだけで視聴できる短編アニメという新たな形でつづられる、暦達が過ごした1年間。
そして"物語"は運命の朝へ向かう――。

声優・キャラクター
神谷浩史、斎藤千和、堀江由衣、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、喜多村英梨、井口裕香、水橋かおり、坂本真綾、早見沙織、白石涼子、ゆきのさつき

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

阿良々木暦高校3年生の青春怪異談

まあ、配信アニメと言うことで不評の人も多いみたいだけど、自分はDVDでゆっくり見たので特に不満は無し。

というかDVD2枚でこれだけ見れるのなら大満足の部類。
なぜBDじゃないのかは置いといて、全12話 暇つぶしには最適のアニメ。
他のシリーズとの違和感は全く感じなかったので、ソフト化で修正かな。

阿良々木君の高校3年生の1年間を12話で描いているのだが、以前の作品とのダブりは無く、完全新作なので安心して観れる。

こよみストーン  羽川翼
こよみフラワー  戦場ヶ原ひたぎ
こよみサンド   八九寺真宵
こよみウォーター 神原駿河
こよみウインド  千石撫子
こよみツリー   阿良々木火燐
こよみティー   阿良々木月火
こよみマウンテン 忍野扇
こよみトーラス  忍野忍
こよみシード   斧乃木余接   
こよみナッシング 影縫余弦
こよみデッド   臥煙伊豆湖 

だいたいのヒロインが1話ごとに振り分けられてショートストーリーが展開する。
ただ、少し伏線が入った回もあって、初見では流し見は出来ない。
番外編と侮れないようだ、特に後半は。

過度な期待はしないでください。のタイプの作品ではあるが、バランスが良く誰でも楽しめる良作だと思う。

ラノベテンプレヒロインの見本市だと思えば価値も見いだせるとおもいます。

最後の「こよみデッド」が「まよいヘル」(終物語下巻)に直結しているので、先に観ると終物語下巻が分かりやすいですよ。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 31

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

阿良々木暦アラカルト

阿良々木暦のツッコミがいっぱいつまった作品。
阿良々木ファンの私としては満足です。
OVA的ショートアニメ、全12話。
各月にバラまかれた物語はそれぞれのヒロインがメインとなります。

一種禅問答的な会話は哲学的ですね。
掘り下げれば面白そうですが、私の頭脳では理解できません。

以下、勝手に副題を命名しました。

4月 つばさ 「石と祠」
5月 ひたぎ 「屋上の花束」
6月 まよい 「砂の形相」
7月 するが 「水面に写るもの」
8月 なでこ 「風の噂」
9月 かれん 「謎の木」
10月 つきひ 「お化けのロジック」
11月 おうぎ 「神社の移設」
12月 しのぶ 「ドーナツ交渉」
1月 よつぎ 「探し物はなんですか?」
2月 よづる 「バトルの言い訳」
3月 がえん 「捨て駒のジレンマ」

オープニングは各ヒロインのテーマソング。
あれあれ、聴いたことがない曲も。
エンディングは新作曲。
う~ん「君の知らない物語」がよかったなあ。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 25
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

口車に乗せられる

人の心にせよ、科学にせよ、この世には全面的に信じられるものは何も有りません。それ故に誤解や不条理が生まれます。科学というものはすでに定義されたもの(仮説)に対して、観察を踏まえた上で反証可能であるという点で実に優れているのですが、ヒトという生物が発明した思考方法の一形態であり、未だ完成を見ないという点から判断するなら、物事の一面を捉えているに過ぎないと言えます。

作中に登場する怪異や嘘は我々の周囲の至る所に存在する誤解や不条理から生ずるストレスを和らげる緩衝材であり、また不条理を打破するための起爆剤である様に私には見えます。「毒をもって毒を制する」と言い換える事も出来ますが、その様なものは所謂「機械仕掛けから現れた神」であり、無ければ無い方が好ましい訳で、有り過ぎると返って大きな不条理を生むものです。この物語ではそういった便利な道具を使い過ぎているきらいがあり、全体的にどうとでも解釈出来る様な曖昧模糊とした世界観を作っている印象があります。作中の言葉を借りれば「人は一人で勝手に助かるだけ」という事になるのでしょうか?

同じ様に便利な道具を挙げるなら、キャラクターの性格付けについてなのですが、本作品ではアニメキャラならではの過剰表現が甚だしいせいで、登場人物の中にまともな感性を持っている人が殆ど存在しない点も気になります。(戦場ヶ原さんとか月火ちゃんとかの突発的行動が怖すぎる。)表現が特異になり過ぎるとキャラクターの魅力が反って損なわれる印象を受けました。

そんなまともでない人たちの中心に割とまともな阿良々木君がいる様はさながら不思議の国のアリスの様でもあります。夢ではなく現実としてそれが描かれている様はもの恐ろしい気もします。

{netabare}7話にて「茶道部員たちと阿良々木先輩のどっちに月火ちゃんは騙されてくれた?」というのは、月火ちゃんが阿良々木君の作り話そのものに騙されてくれたのか? あるいは月火ちゃんが阿良々木君の作り話を信じた上で茶道部員たちの気遣いに騙されてくれたのか?という質問だと思います。(作り話は合理性の有る説明ではあったものの、あくまでも作り話なので、多分前者だと思います。)そう考えると月火ちゃんがお菓子をくすねる事をやめたとしても幽霊は依然として現れるという可能性も残ります。

上記、物語の経緯が分からなければ何が何やら分からないと思いますので、ネタバレに該当するのか分かりませんが、一応チェック入れときました。
追記:一部ネタバレを含むレビューを書く場合ネタバレ「無し」をチェックした上でカスタムタグを使う様です。知りませんでした。{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
♥ : 15

67.7 12 ミステリーで学園なアニメランキング12位
ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (708)
3236人が棚に入れました
青春にはいつも、解き明かせないたくさんの謎が溢れてる!

「原作シリーズ累計55万部突破」初野晴の大人気・吹奏楽青春ミステリ<ハルチカ>シリーズ、待望のTVアニメ化!
原作はシリーズ累計55万部を突破した大人気・吹奏楽青春ミステリ<ハルチカ>シリーズ。廃部寸前の弱小吹奏楽部で、吹奏楽の甲子園と呼ばれる"普門館"を目指す、幼なじみ同士のチカとハルタ。
部員集めに翻弄する日々と、仲間たちと交わす友情、そして次々に現れる謎(ミステリ)。チカとハルタの奏でる音楽がいま、遠く高らかに鳴り響く!

声優・キャラクター
ブリドカットセーラ恵美、斉藤壮馬、花江夏樹、山下誠一郎、千菅春香、島﨑信長、瀬戸麻沙美、岡本信彦、山田悠希
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スカートの下の白いひらひらって何?知っている人がいたら教えて!

気になって気になってアニメどころではありません。
ってことはないですけど。テヘ!

P.A.さん制作だから、作画がクリアーです。
しかし、瞳の描き方がくどい。
七色の瞳なんてちょっと気持ち悪いですね。

「ハルチカ」って言うくらいだから、ハルタとチカが主人公。
アニメ内容は後述することとして、チカの性格がピカイチ。
一言でいうと、人を惹きつける性格。
初対面でもフレンドリー、情にもろくて一本気。
穢れない心で飛び込んで来るので、あっという間に友達です。
この子の性格、好きだなあ。
是非知り合いになりたいです。

ちなみにハルタは推理探偵ポジションでややBLがかっています。
それも手伝って、男女が絡む学園ものでは珍しく恋愛は皆無です。

作品は、学園推理ものin吹奏楽部の様相。
もしかして、京アニの2作品を混ぜている?
ここは、混ぜるな危険!とだけ言っておきます。

以下は私的なことなので閉じます。

{netabare}舞台は静岡県市清水区。
清水にはあまり思い入れはないけど、静岡文化会館にはドッキリ。
ここで入学式や卒業式があったり、コンサートのバイトをしたり。
あっそうそうロビーこんなんだったっけとか、会館前の雰囲気が懐かしいじゃんとか。
入学式の時、会館3階から眺める桜があでやかなことあでやかなこと。
それもこれも約30年前のお話、青春時代を思い出し嬉しくなりました。
この他、静岡の街は私にとって思い出がいっぱい。
もっと、私の大好きな静岡舞台のアニメが観たいですね。{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
♥ : 41

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

青春しないことで爽やかさを演出するというバランス感覚。

2016年放送のテレビアニメ 全12話

原作 初野晴 監督 橋本昌和 構成 吉田玲子 キャラデザ 西田亜沙子
制作 P.A.WORKS

舞台は静岡県清水市 清水南高校(実在するが関係は不明)
南高校吹奏楽部の部員たちが日常のミステリーを解決する部活アニメ。

穂村千夏 CVブリドカットセーラ恵美 体力系少女 フルート担当 高校1年生
上条春太 CV斎藤壮馬 頭脳明晰な美形少年 ホルン担当 高校1年生

草壁信二郎 CV花江夏樹 新任音楽教師 吹奏楽部顧問 26歳

設定上は高校生の男女がイケメンの吹奏楽顧問に恋をして(ホモ?)、
三角関係の恋愛だそうですが、
これは、主役二人が恋愛状態に陥らないための苦肉の作かも。
セーラームーンばりのミニスカセーラーの制服ですがエロさはみじんもない。
これはキャラデザが原因でしょうか。チカ以外の女生徒はちょっとエロいかも(笑)

爽やかなOP詐欺(笑)
まあ、クラブ活動はOPで表現して、物語は学内推理物の部分だけなのかもしれません。
1話ごとに軽い事件が起こり、ハルタの推理で解決するというスピーディな展開はとても見やすく、
ポップでライトな部活アニメとしては安心して観れます。
ただ、吹奏楽の部分は削られて、ほとんどSOS団の状態ですね。

原作は<ハルチカ>シリーズ5巻で推理小説として評価されてるようです。

SHIROBAKO、Charlotte、に続く13作目のPA作品として期待されたようですが、
グラスリップ並みの売り上げに終わり、一般的には残念な作品となってるようです。

TARITARIが初監督だった橋本昌和とSHIROBAKOで脚本担当の吉田玲子のコンビですが、
それなりに楽しそうに相談している姿が目に浮かびます。
この作品は非常にバランスの取れたB級アニメとしてPAファンなら楽しめること請け合いです。
爽やかでギャグが効いてとにかく綺麗にまとまっているのです。
まとまり過ぎたTARITARIという感じでインパクトに欠けて、
同時期の響けユーフォニアムと比べられるという不運の作品ですが・・・

推理を楽しむ適当ギャグアニメで、おまけとして吹奏楽のかっこいいシーンもあるよ、
と言う程度に考えたら、気持ちよく観れる作品だと思います。
タイトルの割に青春していないんですが、
鬱さのかけらもないお馬鹿キャラアニメとして楽しんだほうがいいでしょう。
最終回の脚本は吉田玲子さん。岡田摩里さんに挑戦するかのようなエキサイトな瞬間が観れます。

分かる人には楽しめる、マニア向け作品ですが、一陣の風のような爽やかストーリー。
視聴者を「ズコー」っとさせてやろう、なんていう制作者の悪ガキっぷりが、
微笑ましい、憎めない作品でした。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 30

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

バランスのとれた学園青春ものの良作

廃部の危機にある、5人しかいない吹奏楽部の上条春太(ハルタ)と穂村千夏(チカ)が、学校で起こる様々な謎を解き明かしていく学園青春日常ミステリーです。

吹奏楽部のアニメといえば、響け!ユーフォニアムが有名ですし、学園日常ミステリーといえば、氷菓が有名で、この2作品と比べられることも多いかもしれません。

確かにユーフォニアムと比べると吹奏楽パートは少ないですし、氷菓と比べるとミステリー部分が弱く感じられるかもしれませんが、学園青春ものとしてのバランスが良かったですし、主人公のハルタとチカたちの掛け合いも楽しくて、最後まで楽しく見ることができました♪

かわいい感じの中性的な男の子で、数々の謎を解き明かす頭脳明晰なハルタ。
運動神経が良くて元気な女の子で、度胸と行動力でハルタと一緒に謎を解き明かすチカ。

二人は幼馴染で、謎解きなどでよく一緒に行動してるので、ほかの部員からは付き合ってると思われてるところもあるけど、実は二人とも顧問の草壁信二郎(くさかべしんじろう)先生に恋していて、実は恋のライバルだったりするところが面白かったです♡

謎を解いていくたびに吹奏楽部の仲間が増えていって、最初5人だった部員が最後には大勢になっていくところも良かったかな。

吹奏楽部としてのお話も、最後にうまくまとめていたと思いましたが、上手になっていく過程の描写が少ないのは話数的にも仕方がないかな。

学園青春ものとしてバランスのとれた良作だと思います☆

投稿 : 2024/03/23
♥ : 18

67.7 13 ミステリーで学園なアニメランキング13位
ゴーストハント(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (437)
2304人が棚に入れました
舞台は、主人公・谷山麻衣が通う都内の高校。
旧校舎で心霊現象が発生し、渋谷サイキックリサーチという心霊現象の調査事務所が調査にやってくる。事故で助手に怪我を負わせ、高価な機材を壊してしまった麻衣は、弁償する代わりに所長・渋谷一也の助手の代理をすることになるのだが…。

声優・キャラクター
名塚佳織、泰勇気、成田剣、浜田賢二、釘宮理恵、岡本信彦、鈴木真仁、岡野浩介

ほるん吹き さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本格的なミステリーホラー

主人公の麻衣は、「渋谷サイキック・リサーチ(SPR)」という事務所でバイトをしている女子高生。所長は麻衣と同じくらいの年の少年・ナル。SPRでは依頼のあった心霊現象による様々な事件を、霊能者らと協力しながら調査している。

物語は全25話、大きく分けて8つの話があります。心霊現象による事件の内容はポルターガイストや呪い、祟り、超能力にまつわる話などなど。

この作品は、単に「心霊現象コワイ」といった恐怖の演出があるだけではありません。
この事件を起こしている亡霊の正体は○○だ!と確信して徐霊に踏み出すも、全く見当違いで逆に返り討ちに合うなどと、事件の真相には裏があったりして推理物の要素も強いです。さながら「心霊探偵」といったところ。犯人を亡霊に置き換えた「金田一少年の事件簿」のようでした(例えが若干古いですがw)。

心霊現象を調べていく手段として、高感度カメラや集音マイクといった精密機械を使って、科学的に分析していくのは斬新でした。怪現象が起きるとノイズやカメラの映像の乱れ、温度の急激な変化などがおこり、データとして記録されるので妙な説得力があります。それをもとに類似の例や過去の事件などと照らし合わせ、調査を進めていきます。

でもいざ亡霊に襲われた時や、徐霊・浄霊するときに活躍するのはやっぱり霊能者たち。その仲間たちは坊主、巫女、エクソシストなど様々。肩書きだけ聞くと何だか堅苦しいイメージの人々ですが、実際はもっとくだけた人たちです。



せっかくなので、簡単に主要キャラの紹介もしておきます。


谷山麻衣:
元気いっぱいの明るい性格で、困ってる人を放っておけない、まさに主人公気質の女の子。

ナル:
イケメンな所長。クールでナルシスト。プライドが高く毒舌だけど、心霊現象に関する知識は豊富。

リン:
ナルの片腕的存在。何考えてるか分からない長身で寡黙な中国人。中国呪術を使います。

滝川法生:
長身長髪で陽気なぼーさん。見た目はチャラいけどいざというときはすごく頼りになるみんなの兄貴分。お札や念仏などの法力で徐霊します。

松崎綾子:
ド派手な衣装と化粧をしてる、色々と騒がしいおばさ…お姉さんの巫女。いまいち能力を発揮できないけど、条件さえ揃えばその力は絶大。

ジョン・ブラウン:
悪魔祓いが得意なエクソシスト。なぜか怪しい関西弁をしゃべる、綺麗な顔した外人さん。温厚な性格。聖書や聖水などを使います。

原真砂子:
プライドの高いクールな着物少女。霊を自分に憑依させる、口寄せが出来る霊媒師。


ナルとリンさんはちょっと冷たい感じですが、普段は基本的にみんな仲が良く、キャラクター同士のやりとりもおもしろいです。
麻衣と真砂子はナルを巡って恋のライバル(?)といった関係で最初は仲が悪いですが、様々な事件でピンチの際に助け合ったり、互いの苦悩を理解しあったりしていくうちに仲良くなっていきます。デレた真砂子可愛い!
ちなみに、麻衣とナルは霊能力がないように見えて、実は色々あるんですがネタバレになりそうなのでここでは伏せておきます。



作中では多くの心霊現象や霊能術が出てきます。専門用語とか出てきてちょっと混乱しそうですが、ナルをはじめ専門家の方々が素人である麻衣に説明がてら、視聴者にも詳しく解説してくれるのでその点は心配ないと思います。色々盛りだくさんなので、ホラー好きの方はぜひチェックしてみて下さい!


長々と駄文を書き綴ってしまいました…。ここまで読んで下さった方々、ありがとうございましたm(_ _)m

投稿 : 2024/03/23
♥ : 18

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白い

アニメ視聴後、漫画コミックで最後まで読みました。
アニメ放送時は完結していませんでしたので(といっても半端な終わり方ではありません)。
怪奇現象の原因を推理、追究して解決する事を生業とする会社に最初の事件で関わった主人公がバイトで働きはじめて物語は進んでいきます。見所は主人公とほぼ同い年の天才所長との掛け合い。この所長の性格が極端なナルシストで口が悪いからいつも大変なんですよ。
ホラーが苦手という方もこの作品は大丈夫ですよ。

私のツボ:ジョン


二回目視聴後(2019.7)
夏といえばホラーではないですが、ちょっとそういった系観ようかなと(ハードなものは自分厳しいので・・・)。かなり前に観てるので評価甘めですね。今なら3.7位ですかね。ちょっと主人公の女子高生の言動や行動が鼻につきます(苦渋の選択に代替案を提示するわけでもなくヒステリックに自分はいいこちゃん論を吐く。無論自分に責任が及ばない立場で。周りへの迷惑も考えず独断専行。無論、御都合で誰か助けてくれる。結局、天才所長を自分のものだと意識している。まぁ、観る側の代弁者的な立ち位置ではあるのですがイラッとします(無論、年齢や生い立ちを鑑みると彼女が周りに自然と甘えてしまうのも理解はできます)。それでも苦にならず2回目(25話)を一気観できるポテンシャルは大したものだと思っています(私感)。

私のツボ:この作品は実写化のハードルそこまで高くないと思うけどね。オタ恋とかするくらいなら・・・(ネタないにしてもサブカル興味ない層には共感0だと気づかないのか?だから最近のTVドラマは駄目なんだよ 笑)。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 4

ロロ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

結構楽しめました

youtubeでテキトーに検索しててたまたま見つけたアニメです
内容は幽霊などの不可解なことに対して主人公たちが解決していくというもので、これが意外におもしろかったです
ロン毛のお坊さんやケバイ巫女さん、ほかにも超能力者など変わったキャラたちが出てきます

実際にある霊の払い方や、超能力の詳しい知識などを知ることができて興味深かったです

ちょぴり恐いですが、恐いのが本当に超苦手って人以外なら
大丈夫だと思います

是非見て感想を教えてくださいね^^

投稿 : 2024/03/23
♥ : 9

62.7 14 ミステリーで学園なアニメランキング14位
スパイラル 推理の絆(TVアニメ動画)

2002年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (193)
1372人が棚に入れました
警視庁で「神の頭脳」と謳われながら、突如姿を消した兄を持つ高校1年生の鳴海歩は、兄にも負けない頭脳を生かし、周囲で起こる事件を解決しながら、失踪した兄の謎を追っていた。
そんな中、「ブレード・チルドレン」と呼ばれる少年少女達と出会い、彼らとの戦いの渦へ巻き込まれる。
しかし、それは兄・鳴海清隆をめぐる謎の序章にすぎなかった…。

声優・キャラクター
鈴村健一、浅野真澄、石田彰、堀江由衣、草尾毅、三石琴乃、井上和彦

ポケモンマスター! さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

少し変わった推理アニメ!

~ストーリー~
ブレードチルドレン(いずれは殺戮者になってしまう子供達)を救うために主人公が殺人事件に巻き込まれるお話。

~感想等~
推理の絆といってますが、コナンみたいに殺人がおきてそれを解決しての繰り返しのアニメではありません。

「ブレードチルドレン」という呪われた子供たちを救うために主人公が推理を駆使して困難を乗り越えていく、というストーリー性のある少し変わった推理アニメです。

ガラスやドライアイスの性質など、知ってればちょっと賢く見えるような知識も教えてくれます。

あと、主人公の推理シーンのBGMがかっこいいです!

とてもオリジナルティあふれるアニメでおもしろいので、推理ものが好きな方は是非みてください!

決め台詞がこれまたかっこいいんです!

主人公が「論理の旋律は奏でられた。」って言葉をピアノの演奏(BGM)と一緒に言うと「かっけぇ!」って思います。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 2

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【祝20周年】ガンガン黄金期を彩る学園推理漫画

漫画連載から20年、アニメ放送から18年経ちますが未だに見返してしまう推理作品です。

【あらすじ】
高校生の鳴海歩がある事件をきっかけにある日突如失踪した歩の兄 鳴海清隆を探す手がかりを掴む。それは特殊な境遇の少年・少女「ブレード・チルドレン」。彼らから兄の行方を探るべく様々な事件と立ち向かう事になるが・・・。

要するにある日突然姿を消したイタチを追いかけるサスケ視点の物語です。

作品の内容は推理戦というより心理戦がしっくりとくる印象。
シンプルな謎解きゲームだからこそ当時小学生だった僕はハマってしまったのかもしれません。

とにかく「ブレード・チルドレン」という中二病的設定やアイズ・ラザフォードという美少年、主人公鳴海歩のポエトリーな台詞が大好きでした。

例:主人公(16)「論理の旋律は必ず真実を奏でる」

かっこいい。。。
実際、BGMの作品名にも使用されていますが、楽曲は冗談抜きでかっこいいです。

また、ブレードチルドレン編で好きだったのはVS理緒戦です。
「ストリキニーネ」
スパイラル好きは必ず覚える単語です。


声優は鈴村健一、井上和彦、三石 琴乃、石田彰、堀江由衣、草尾毅などめちゃくちゃ豪華です。特に堀江由衣と石田彰の声が合ってて幸せな時間を過ごすことができます。

OPは驚異の低予算限界突破「希望峰」
EDは今は亡きヒステリックブルーの「カクテル」
特にカクテルは小学生では理解し難い、大人になってはじめて心に染みる歌詞が好きです。


サスペンス・ミステリーというより事件の発想や心理戦がやや「逆境賭博黙示録カイジ」よりのキャッチーでコミカルな内容なので気軽に楽しみたい方は是非視聴してみてください。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 0

67.1 15 ミステリーで学園なアニメランキング15位
金田一少年の事件簿(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (175)
1028人が棚に入れました
名探偵金田一耕助を祖父に持つ主人公・金田一一が、遭遇する難事件をパートナー・七瀬美雪や「親友」剣持勇警部、「ライバル」明智健悟警視らとともに、抜群の推理力で次々と解決していく!

声優・キャラクター
松野太紀、中川亜紀子、池澤春菜、平田広明、小杉十郎太、森川智之
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

兄貴がよく見ていた バトル物ではなく、ミステリーのジャンルで勝ちたい犯人主人公のスピンオフ、そこでの爆笑をありがとう人 SK(凄く感謝)

嘗て月曜の夜のコナンの前にやっていたミステリー

謎を紐解いた際、身近なものを使ったトリックなのが肝なんだよね
昔はこれのドラマをレンタルして見ていました(兄貴が)
DVDBOXを持っているくらい大好きです(兄貴が)
中の人達はプリキュア率が高いです

コナンよりもこっちの方が犯人の動機が重いから兄貴は評価しています

また出てきてもらえないかな・・・
土曜にやってたリターンズも終わり、今度は37歳になった金田一さんも描くようになった
ここには高遠ちゃんはおらん...

その頃にマガジンポケットに連載されていたのが、犯人たちの事件簿
全ては金田一という『ラスボス』に勝つために...
それと伏兵のみゆき達にも勝つために...
高遠ちゃんから指導を受けてでも勝つために...

必死こいてトリックを作ったのに...苦労したのに
あれよあれよと彼は解いていく...!

(美雪達伏兵含めて)この怒り、はらさでおくべきか

記念すべき最初の怪人、ファントム
{netabare}剣持のオッサンがポンコツなのはこっから始まった...警察の未来はノーフューチャーだったのに、あのラスボスが現れたッ...!
ここで学んだのは『アクシデントに対するアドリブ』でフォローできるか?というもの{/netabare}

次は放課後の魔術師
{netabare}犯人は外部の人間だ。というので誤魔化しきろうとするのだが...
真壁ぇ...あのミス研の屑が元から嫌われ者だったせいで...!!
そして金田一が作ったトリックにデジャヴが襲い掛かる...!
ここで学んだのは『予めトリックを作っておく』というもの{/netabare}

それを実行したのがMr.レッドラム
{netabare}しかし、トリックを実行した場所に課題があった...
新陳代謝のせいで汗だくだく...
原因は煙突のバードストライク、即ち煙突に網が敷かれてなかったせいで...(舞台調査が一番必要だった)
それと人形の衣装で、アレが証拠になって...(美雪に見抜かれた)
弔い合戦と捉えるなら、アレつける必要無かったんじゃ...{/netabare}

伏兵の明智さんをミスリードさせ、ほぼ100%勝てれた雪夜叉
{netabare}下手したら死んでしまう氷橋トリックを安々と再現してしまう...(なのは以外の)悪魔め...!{/netabare}

禁じ手である『主人公補正』に挑んでしまった影の脅迫者
{netabare}ああそうだ、主人公はクマムシさ...美雪を利用したのはいい線だったけどねえ...東大出ても、知らねえものは知らねえ
水上や伊沢とかじゃあ、あるまいし
ここでの学習は『容疑者リストの掲載を回避』いわば『被害者になりきる』こと{/netabare}

事件の発端を知れば、1人だけ殺せば良かったジェイソン
{netabare}別人の遺体を利用して容疑者リストから外れる。確かにいい手だが、殺す対象が多かったせいでダイイングメッセージを確実に消せず、トリックに粗が...自分用の携帯食があれば...
そこに辿りつくまでの凄まじい努力の無駄遣いが爆笑を誘うwwwww

それに S K (凄く感謝){/netabare}

金田一を犯人に仕立て上げた、見えざる敵
{netabare}しかし、謎解きが見え見えだったが故に
肉体労働がきつ過ぎるし、明智さんの演技に嵌められる...{/netabare}

同じ生い立ちを利用し、別人に罪を着させた葬送銀貨
{netabare}だが金田一の『生い立ち』が強すぎた故に勝てないというか、PCができなかったから...www{/netabare}

その次にアイツ、地獄の傀儡師
{netabare}容易くトリックを作っていくのに、非常に退屈していたのだが、金田一に会ってからテンション上がっておかしくなってまうwww
言うまでもないが、何故リスで命拾いができる!?wwwwww
それと体重さえ重ければ...(これ以降、殺人教唆に走ります){/netabare}

既に病気だった凶鳥の命
{netabare}警察介入を防ぐため、爆破による現場の封鎖はOK、その後のアクシデント対策は正解だったが...ダイイングメッセージを引き抜けなかったのもあるし、オーバーキルできる力があれば...{/netabare}

雪夜叉と同じく、100%勝てたはずの地獄の子守歌
{netabare}しかし『ガイシャの癖』とマインドシーカー並みの運ゲーに負ける...(´;ω;`)
ガイシャがカンニングしてしまったことでアリバイが崩れ、別のガイシャの筆圧の悪さから遺書がでっちあげの証拠になった...
それよりもテストの席がランダムだったことも一理ある、もし完全固定だったら...感謝感激雨あられ~~~だったのに
剣持のオッサンを利用してアリバイを確保できたのは素晴らしかったんだが...{/netabare}

発言ミスで美雪にトリックを暴かれた豆腐メンタルの黒死蝶
{netabare}メインヒロインを甘く見ていた罰だッ...アドリブも出来ねえし...別人ジェイソンに罪も着せられねえしwww{/netabare}

美雪を利用できれば...!の首狩り武者
{netabare}だが共犯者がダメダメで...(´;ω;`)
美雪をさらうことができねえし...ラブコメ恒例のラッキースケベに救われる...尾行もされてるし...{/netabare}

それならば、大物を利用すれば...の怪盗紳士(モノホンは女)
{netabare}ここでも発言によるアドリブミスが...(やっぱ情報収集という武器が欲しい)
影ながら遠距離におる伏兵のいつきさんもここから生かされる...!{/netabare}

金田一をキャリアパワーで一時的に逮捕できた赤髭のサンタクロース
{netabare}だが、佐木がトリックを撮られたせいで、原作では殺さざるを得なかった...(しかし、2号に受け継がれることを知らない...)
それと殺しの保険をかけてしまったことで、道具を回収できなくて...
それと明智さんのキャリアの強さ...ゆ”る”さ”ん”!!
勝つためには『最高位』の警視総監レベルに辿りつく必要があるのか...?!{/netabare}

勝てぬなら、愛の力で挑んだ亡霊兵士
{netabare}しかし、金田一の罠にハマってしまったことで2人いることが露呈(奴は忍か!?)
それとアンタがちゃんとコーヒーを飲めれたら勝てるのに...(´;ω;`){/netabare}

高遠ちゃんから殺人教唆を始めて受けた道化人形
{netabare}あんま怪我して無い金田一に唖然...しかも川に落とすための橋をいじることにミスが...
そしてガイシャの髭...そのせいで1日のズレが...『ガイシャの性格』を見抜いてくれれば、殺害現場に『監視者』がおって動向を連絡してくれたら...{/netabare}

自ら犬に噛まれてアリバイを作ったケルベロス
{netabare}奴は呼ばなくても来るwwwだって主人公だもんwwwww
そして別荘を燃やして施設への誘導...美雪とSOXに入会する気は金田一にあったのだろうか...?www
しかし『服装が簡単だった』から笛を落としてしまったのと、リアリティを持たすための髭を剃ったのが裏目にッ...!{/netabare}

ダブルラスボスという修羅の道に挑んだコンダクター
{netabare}いくらメイドでも『天気予報ぐらい観とけよ...』
それと高遠ちゃんの演技を見破るにはそれ相応の修羅の道を潜らない限り...{/netabare}

強固な二重密室を作ったスコーピオン(これも100%行けれた)
{netabare}悪いが100%最悪のピタゴラスイッチだからwwwww
何でガイシャがフミもとい、『犬のポアロ』を呼んだんだッ...いくら人間が嗅げなくても、ラベンダー色に仄かに染まった床に『消臭力』をかけておけばッ...
睡眠薬のトリックをオッサン達が介入したことで狂うッ...(学校だから現場封鎖ができなかったのも一因){/netabare}

金田一をまんま知らなかった白髪鬼
{netabare}子供に噂を広げても、舐めてかかっては困ることがこれで分かる。調査不足のせいで、アリバイを利用され嵌められるんだよなあ...特に置き時計は...
絶対に腕『時計』はするなよ!!{/netabare}

亡霊兵士と同じく2人で挑んだMONSTER
{netabare}ここでも伏兵のフミがッ...!
しかし何故犯罪やっているのに、金田一はムショに行かないッ...!!
警察仕事しろwwwww
それと逃走経路が限られたことにより消去法で解かれるッ...!
あのガキンチョに武術の心得があればッ...!{/netabare}

怪我無ければ勝てた雪影村殺人事件の犯人
{netabare}天 は そ っ け な い
才 能 の 格 が 違 う{/netabare}

ここまでを総合すると
3人以上で挑むべきもとい『企業や組織でグルになる、別々で』
金田一は勿論、ガイシャの癖、殺害現場調査など『確かな情報提供者(別探偵やスパイを使って情報収集する、ゴルゴ13みたいな殺し屋を雇い、遠距離から被害者をアサシンする)』が必要☛大金を払ってでも、根幹を崩す方法でないと勝てないと思う

美雪たちの一挙手一頭側を監視するもとい『閉じ込めておけばいい』
爆弾を使って『現場を閉じ込める』案も出ていたが、逆をとって『警察を買収する』☛となるとお金か警視総監になるしか...
スリや小細工が得意なため『時計』はしない
高遠ちゃんに頼らない。けど基本犯人たちは『凡人』故に『努力』というカードしか札がない
リアルタイムでミスは必ず生じる、そのため『事件に関わらない外部と協力と漏洩の口封じ』するしかミス回避の方法が無い
架空の武器だが『アサシンブレード』を作る(とは言っても手の甲に装備するため第三者に頼らざるを得ない)

こんな悪魔的な人がいない限り、金田一に勝てる訳がない...
いっそのこと、バトルやラブコメ等『他ジャンル』に変えれば、ワンチャンあるのでは...?
でも作者がミステリー以外を描いてくれるはずがないwww

投稿 : 2024/03/23
♥ : 7

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「犯人がわかりやすい」は欠点ではありません。

皆さま、私の体調不良でサンキュー返しや御礼コメができなくてすいません。

さて、久々に非常に書きたい事があるのでレビューします。
「名探偵コナン」とかでもそうですが、「犯人やトリックがわかりやすい」とか言って推理作品を批判している人が散見しますが、
それは、実は的外れな批判です。
というのはミステリー(推理もの全般をそう言います)というものは「読者や視聴者が正しく考察すれば犯人が必ずわかる」ように書くというのがルールなのです。

はっきり言って、ミステリーなんてものはいくらでも犯人が完全犯罪を達成できるように制作するのは制作者にとっていとも簡単なのです。
単にそう書けば良いのですから。
しかし、ミステリーというものは犯人がミスしたり、予測不可能な出来事が発生し、そこから読者・視聴者が犯人やトリックを推理できるように制作しなければいけないのです。

読者・視聴者が絶対に(論理的に)犯人やトリックがわからないような推理作品はミステリー失格で、さしづめ「解く事が不可能なパズルや詰め将棋」のような欠陥作なのです。
入試試験などでも「解く事が出来ない問題」「回答がない問題」「回答が複数出来てしまう問題」などは「悪問」と言われます。

ですので、「犯人やトリックがわかりやすいミステリー」というのは、欠点でも何でもなく、むしろ「出来の良いミステリー」とも言えます。

* 名探偵コナンのレビューにも同じレビュー文を書いておきます。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 15

63.6 16 ミステリーで学園なアニメランキング16位
探偵学園Q(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (95)
661人が棚に入れました
学校の勉強は苦手だが、推理に関しては稀代の才能を持つキュウは、世界一の探偵を目指すためD.D.S(団探偵学園:Dan Detective School)に入学する。そこで出会った仲間と共に学園のトップクラス「Qクラス」に属し、学園での授業や課題、時には本物の事件解決に取り組み、学園長・団守彦の後継者を目指す。
だが、団らが壊滅まで追い込んだはずの犯罪組織『冥王星』が再び暗躍し始め、彼らが起こす不可解犯罪へ次第に巻き込まれていく…。

声優・キャラクター
緒方恵美、桑島法子、遠近孝一、川上とも子、石川英郎

ころすけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

キンタの謎。

ただ事件を解決するだけじゃなく、探偵になるまでの過程で試験があったりして楽しいですね。
探偵になってからも同業者同士でしのぎを削ったり悪の組織を追う目的があったりと退屈しません。

26話でキンタがメグ邸のドアを蹴破る時に、ほんの一瞬だけ冥王星マークのようなものが大きく映って「まさか・・・キンタは無能なフリして冥王星のスパイ?」と思っていましたが、そんなことはなく。
あとでそのシーンをよく見返してみたら、冥王星ではなく碇のマークでした。
謎のマークなのでとても意味深ですが、なんなんですかね。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 0

63.0 17 ミステリーで学園なアニメランキング17位
花とアリス 殺人事件(アニメ映画)

2015年2月1日
★★★★☆ 3.6 (142)
535人が棚に入れました
2004年に岩井俊二自身が原作・脚本・監督を務めた、ふたりの少女を描いた映画『花とアリス』の新たなストーリーをアニメで描くことになる。

『花とアリス』の前日譚となり、史上最強の転校生のアリスと史上最強のひきこもり 花が出逢ったとき、世界で一番小さな殺人事件が起こった、とのストーリーになるという。ふたりの出会いの物語だ。

アニメ映画では、鈴木杏と蒼井優を彷彿させるデザインのキャラクターが登場し、さらにふたりがこの声を演じることで10年ぶりに競演するのもみどころだ。

ちなみに映画は先に声を録音するプレスコを採用している。

声優・キャラクター
蒼井優、鈴木杏、勝地涼、黒木華、木村多江、平泉成、相田翔子、鈴木蘭々、郭智博、キムラ緑子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

【今作があればもう日本には“アニメも邦画もイラネ”ってなる!!!】「いやぁ~どぉだろぉかぁ~σ(^^;)」【第3の映画誕生の瞬間を目にした!!!】

『Love Letter』や『スワロウテイル』で有名な天才邦画監督、岩井俊二が初めてアニメ長編に挑んだ意欲作
『サイコパス』の本広克行など、最近有名映画監督がアニメに乗り込んできたことをオイラの友人は「アニメが売れると分かってシャシャり出てきてる」と批判しました
ソイツの気持ちもワカランでも無いですが、今作に関しちゃ技術的にも物語的にも完成度的にもとても素晴らしい歴史的傑作に仕上がったと思っています
どうか【食わず嫌いだけはしないで欲しい】という気持ちで今作を応援させていただきたい


事の始まりは2003年にネスレKitKat(キットカット)のホームページ上で配信された連続webドラマ
所謂「続きはwebで」と銘打ったCMドラマです
蒼井優が演じる天真爛漫な元気娘“アリス”
鈴木杏が演じるアリスに振り回されがちな内気で惚れっぽい“花”
この二人を軸に描かれる受験生応援&青春恋愛ドラマでした


webドラマが思いのほか人気だったので2004年には続編となる長編映画が公開
映画の1年後には今作のプロットが出来ていたらしいですがお蔵入りになってしまい10年の月日が経った・・・そしてまさかの10年越しの復活、それもアニメで、という斜め上に意表を突いたのが今作なんですね


さて、なんでよりにもよってアニメ?
となるところですが、コレ物語が中学3年生の花とアリスの“出会い”が描かれるという前作の前日譚になってるんです
つまり10年越しに【鈴木杏と蒼井優】を10代の【花とアリス】に若返らせる為に「残された手段はアニメしかねー!」ってワケでオリジナルキャストを尊重した結果の決断なんですね


だから演出方法は基本的に実写と同じで、実写では普通に出来るカメラワークを純粋にアニメへ落とし込むためには・・・って努力がアニメ初挑戦の岩井監督ながらとにかく凄い
3本柱となる技術がロトスコープ、トゥーンシェード、背景をパーツ化してのモーフィング


監督自らデジタルコミック作成ツールを使って絵コンテを起こす

蒼井優ら前作オリジナルキャストが集結しプレスコ録音

実写ロケハン&ロトスコ撮影専門キャストで演技撮影

撮影した実写を元にロトスコープ作画&トゥーンシェード3DCGによるアニメート
(ロトスコとCGはカットごとに使い分けてます)


すんげぇ手間が掛かってるんですよ
2013年の『悪の華』が全編ロトスコだったり、最近でもトゥーンシェードのアニメが注目を浴びたりしてますが、今作は現代映像技術で出来ること全てを投入した結果といえる
魅せる動きのカットはスーパースローで、という演出の再現は基本中の基本
すごいのがアニメではまずやらない、ってか出来ない“フォローパン”を背景の立体化も含めた技術で完全にアニメートしてること
この背景自体も美監が滝口比呂志でコミックスウェーブフィルムも関わっていたりとあの『言の葉の庭』のスタッフが集結し“超美麗”っす
つまりあの『言の葉の庭』の美麗背景がシームレスに動いてるんですよ!?
その映像はまさに目からウロコ


もちろんこの作品を手放しで賞賛する気はオイラにも無く、まだ課題が残ってたりもします
『悪の華』では実写キャストにとにかく似せよう、というスーパーリアル調なキャラデザが賛否両論となりましたが、今作の場合は岩井監督の“ヘタウマ”な絵コンテが全てのベースになっている為、表情の描き込み等が乏しいのがタマにキズ
この岩井監督の絵を、「可愛い」と取るか「単に下手」と取るかで賛否は真っ二つでしょう
目が単なる棒線になってしまっているカットとか(こんな感じの→ |0| )、みんな同じ顔してるモブキャラとか、端的に粗末でもっと作り込めたな・・・ってカットが多々あったのは残念ですかね
もっと作画監督とか立てても良かったのでは?と


さてここまでは技術の話ばっかでしたが、物語的にもホント素晴らしい


転校生のアリスはクラスメートから何もしてないのになぜか無視をされ続けている
どうも1年前に同じ教室で“ユダ”なる人物が殺され、ユダの呪いが封印された座席に転校してきたアリスが座って封印を破ってしまったらしい
アリスは謎だらけのユダ殺人事件の詳細を唯一知る人物で、1年前から不登校を続ける花に接触を図る・・・


ユダとか殺人とか謎だらけのキーワードが物語を力強く引っ張り、コージーミステリとしてとてもよく出来ています
さらに中盤からユダの謎が徐々に解け、やがて思春期特有の淡い感情が生んだ小さな事件であることが明かされる・・・


プレスコによって伸び伸びとした演技が出来たキャスト陣が個性溢れる濃ゅいキャラクター達をより生き生きとさせており、小気味良いマシンガントークのさながら撃ち合いがテンポよくお話を進める
よく「非声優をアニメに出すな下手だから」とかいう人がいますが、それはアテレコの話であってプレスコの今作はむしろ本領発揮なワケです
そういった意味でも安心して楽しめると思います


とにかくずっと笑っていられる、そんな生暖かい目で観れる青春ミステリー傑作と呼べるでしょう
『氷菓』とか好きな人は絶対観るべきです、素晴らしかった


何気に作画協力に磯光雄が携わっていて“磯さんの生存が確認出来た(笑)”ことも個人的には面白かった


今作で用いられた技法は決して安易に作品を量産出来るものではありません
しかしながらこの技法の確立によってアニメでも実写でもない【第3の映画】が生まれたんじゃないか、とオイラ思ってます
岩井俊二ってだけでアニヲタドン退き、アニメってだけで大衆ドン退き、ってことで今作はイマイチ注目度が低いようです
けみかけは『花とアリス殺人事件』を全力で応援していきます

投稿 : 2024/03/23
♥ : 39
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

キャラが良い

あらすじ
{netabare}有栖川徹子が転校した先の学校では「ユダが4人のユダに殺された」という逸話が残されていた。

そして、そのクラスでは彼女を取り巻く雰囲気がどうも冷たい。

納得がいかない徹子は、訳を聞いて回る。すると、
「ユダって去年の3年2組にいた生徒。ユダには4人の妻が居たの。そのことをそれぞれの妻に秘密にしていたの。ある日その秘密が4人の妻の知ることとなったの。彼は毒を盛られたの、アナフィラキシーという名の毒。誰がもったかは分からない。」
という話を聞いた。{/netabare}


まるでアナザーみたい

と思っていたら後半で謎が解けて大爆笑。
前振りの仰々しさからは想像できないほど中学生の範疇を遺脱していないちっぽけないたずらだった。


特に印象深かったのはやはりキャラの濃いい登場人物たち。

主人公
有栖川徹子{netabare}(旧姓:黒柳)
かなり気性が荒く深く考えず突っ走る傾向がある。
印象的なセリフはからかってきた男子を顔面パンチした後に発したセリフ「転校生なめんじゃねぇぞこら、場数が違うんだよ、わかってんのかおら!良い気になってんじゃねぇぞ、コノヤロー」
大人しくしていれば可愛いのにな・・・

もう一人の主人公
荒井花
引きこもりの少女。年は徹子よりも一つ上。ユダの幼馴染である。
惡の華の中村さんに近いものを感じたけど、違った。
思ったよりしっかりしていて、自分のしたことに負い目を感じている律儀な様子や、好きな人に毎年誕生日プレゼントとバレンタインのチョコレートをあげるひた向きさと恋心による嫉妬心が描かれていて可愛いなと思った。

徹子の母(cv相田翔子)
若作りをしている。というか実際に若い。
イケメンを食い物にしていそうな女性。女の友達はいないらしい。
仕事で小説を書いている。
声の人のイメージそのままと言う感じだった。

徹子の父(cv平泉成)
平泉成さんが声をあてているのに漂うエロ親父臭、思わず笑ってしまった。
ところで、ユダ父の上司も平泉さん?
徹子の勘違いで病院までついてきてしまった徹子にご飯おごってくれたり、駅まで送ってくれたり、殺伐としたこの作品で唯一癒しを与えてくれた良いキャラクターだった。

陸奥睦美
教室の床に魔法陣を描いたり、怪しいおまじないを駆けたり、授業中に錯乱したり、イタイ子なのかなと思ったら思ったより現実を見据えていてまともな子だったので笑った。{/netabare}


作画に関して
背景は言の葉の庭で美術監督を務めた滝口比呂志氏。
特徴的な赤と青の光の入れ方に再現された街並みと光の反射が美しい。
なお、人物作画は惡の華で用いられたロトスコープと3DCGが切り替わりで使われている模様。

岩井俊二監督ってアニメも出来るんだなと思った。

投稿 : 2024/03/23
♥ : 16
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これは、岩井俊二さん好きな人向けかも?です

映画監督の岩井俊二さんが、
バリバリ活躍されていた頃からは落ち着いて、
名作(だと、私は思います)「花とアリス」の前日譚を作ろう!
って思い立ったときに作られた、アニメ作品です。

何故、蒼井優さんと鈴木杏さんをダブルヒロインに登用しながら、
アニメにしたか?{netabare}と言うと、
お二人が「花とアリス」の頃からはすっかり成長してしまって、
実写映画で中学生を演じるのはムリ!
でも他の、中学生役を演じられるってだけの女優さんでは
この作品、作りたくない!
ってことでアニメにしただけなんです。
(と、私は思っていますww)

岩井監督作品が大好きで全部観て来たのに、
この作品だけはずうっとあと回しにしちゃったのは、
制作された当時、私がアニメ好きでなかったことと、
タイトルの不穏さに、
「なんかこれ観たら、花とアリスの素敵な記憶まで嫌いになるかも・・・」って思ってしまったから。

でも。
アニメを観るようになって。
あらためて鑑賞したら、

ヒロイン二人の、等身大よりすこし斜め下な感じの声の演技。

不穏なタイトルを、鮮やかに裏切ってくれるストーリー展開。

ファンタジー卒業後の岩井監督ならではの、独特な味のある演出。


大作。というのとは大分違うけど、
とても素敵な映画です。

{/netabare}アニメ好きというより、
タイトルの怖さとか、岩井監督が撮ったアニメ作品だからとかで、
鑑賞するのを躊躇している岩井俊二映画の好きな方には、
ぜひ観ていただきたいって思う作品です!

もちろんアニメ好きの方にもお勧めしたいんですけど、
そのときには、実写版「花とアリス」を先に観てから。

その方が、きっと楽しめると思います(≧▽≦)

投稿 : 2024/03/23
♥ : 17

57.7 18 ミステリーで学園なアニメランキング18位
金田一少年の事件簿R(第2期)(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (83)
376人が棚に入れました
「週刊少年マガジン」連載の人気ミステリーコミックのTVアニメ版第2期シリーズ第2弾。
名探偵だった祖父譲りの推理力を持つ高校生・金田一一が、幼馴染みの七瀬美雪や剣持警部、明智警視らと共に難事件に挑む。

声優・キャラクター
松野太紀、中川亜紀子、小杉十郎太、森川智之、小野健一

イツキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最終話が泣ける、大人の方が楽しめるかも

再視聴したため、二回目のレビュー投稿。
前回は、R第32~36話の「薔薇十字館殺人事件」がお気に入りと書いたが、今回は、Rシリーズのラストを飾る「狐火流し殺人事件」(第44~47話)をお勧めしたい。
筆者が思う、金田一シリーズと、同じく探偵モノのコナンシリーズとの決定的な違いは、その人間味の深さにあると思う。コナンは「犯罪は悪」「正義は必ず勝つ」というようなことをモットーとしているところがあり、犯罪の動機もどこか薄っぺらいことが多い(別にこれが悪いと言っているわけではない)。
しかし、金田一の場合、その犯行の動機は誰しも納得してしまうものであることが多く、また、犯罪は許されないことだとわかっていつつも、必ず犯人のそこへ至らざるを得なかった経緯に同情してしまう部分があると思う。
一言でいうならば、金田一は、深く人間というものを考えさせられる、より大人向けの作品だと思う。
「狐火流し殺人事件」も例に漏れずそうだ。
友として、真実にたどり着いた探偵として、友の犯罪を暴き、警察に引き渡さなければならない一(はじめ)。最終話、自首を決めた犯人が、警察署の前で一に別れを告げるシーン、そしてその後の一のモノローグに、涙を禁じ得ない。ぜひ一度観てほしい。



以下、前回のレビュー:
「金田一少年の事件簿R第2期。お馴染み名探偵の孫が事件を解決するミステリーシリーズのテレビアニメ化企画第3弾だ。
今回は数ある金田一アニメの中でも特におすすめしたい一作。注目は何といっても本作のダークヒーロー・「地獄の傀儡師」高遠遙一と主人公・金田一一が協力関係を結ぶ「薔薇十字館殺人事件」(第7~11話)。過去に二人が図らずも協力し合う「露西亜人形殺人事件」(アニメ第1期139~143話)も筆者イチオシのエピソードだが、今回はそれ以上に二人のタッグが冴える。それは本作のヒロイン・七瀬美雪に「ビミョーに似たもの同士?」と言わしめるほど。立場的には敵対する二人だが、事件解決においてはある意味お互いの欠点を補い合える関係は、このエピソードだけに留めておくのは正直もったいないと思わせてくれる。
他にも「金田一少年の決死行」「雪鬼伝説殺人事件」「狐火流し殺人事件」など原作人気エピソードを収録。SPの1時間スペシャル「明智警部の事件簿」も期待を裏切らない出来となっている。」

投稿 : 2024/03/23
♥ : 1
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