三角関係で笑いなおすすめアニメランキング 23

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの三角関係で笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月16日の時点で一番の三角関係で笑いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.5 1 三角関係で笑いなアニメランキング1位
いつか天魔の黒ウサギ(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (682)
3967人が棚に入れました
「私の毒を、あなたに入れる。決して離れられなくなるように」 そうして僕の物語は、始まった―─はずだったのに。宮阪高校1年、鉄大兎。自分は人生の主役で、頑張れば報われるなんて幻想はもう信じていない。彼の毎日は平凡に消費される。大兎は、忘れていた。“彼女”の笑顔。交わした“約束”。血肉に溶けた呪い。大切な記憶は、なぜ奪われたのか? それでも失われたはずの想いの中で、“彼女”は微笑む。『やっと死んでくれたね。この日をずっと待っていた―』 “7回生きて君と出逢う”学園リバース・ファンタジー、開幕。

声優・キャラクター
立花慎之介、高本めぐみ、中村悠一、野水伊織、美名、堀川千華、喜多丘千陽、福山潤

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

製作者サイドの努力が足りないのです“(`(エ)´)ノ彡☆ プンプン!!

■「いつか天魔の黒ウサギ」ってどんなアニメ?(*'ω'*)
ラノベ原作で『伝説の勇者の伝説』でお馴染みのラノベ作家「鏡貴也」さんの作品なのです。
他の人のレビューから「説明不足」との声が多かったので、色々補完してから視聴することにしたのです♪
なるほどwこれはいきなりアニメだけ見始めても置いて行かれてしまいますねって思いました。
最低限本作品の設定を理解した上で視聴しないと楽しめないかもしれませんね♪
結局原作を読むのが一番楽しめるって事なのでしょうね(*'へ'*)
 
どうもこの物語の根底には、予言に記されている世界破滅のシナリオを巡った「天魔」と「軍」の対立があるのです!
そんな対立に巻き込まれていった、少年少女達を描いた作品なのです♪
 
主人公の大兎は9年前のある日(小学1年生の頃)、ある公園でヴァンパイアで永遠の命を持つヒロインのヒメアと出逢うのでした。その出逢いこそ物語の始まりでもあったのですよ(*^-^)
不思議な夢を見る大兎は9年前の記憶が消されていたのでした、不思議な夢とは9年前の記憶の断片だったのです。
ある日、夢の中の声がヒメアの声と気付き、彼女が待っていると言っていた公園へ向かう事に。
その公園でヒメアとの9年ぶりの再会となるのですけど、再開こそが壮絶な戦いの始まりでもあったのですね!
ヒメアを狙う日向を命懸けで守ろうとした大兎と、自らの永遠の命を捨ててまで生き返らせようとしたヒメアとの愛の真意とは・・・ヒメアへの愛が洗脳された愛だとは気付かずに2人の物語が綴られていくのです♪
 
 
■総評
この作品に限った事ではないのですけど・・・原作があってそれなりのシナリオが出来ているにも関わらず、アニメーションにする事でそれぞれの良さを引き立て合うどころか、打ち消し合ってしまう・・・そんな作品が多いような気がします。
 
確かに原作を読んで、読み手の脳内で色々肉付けされた物語の世界観は人それぞれ違ったものになると思うのですけど、そんな些細な違和感はアニメ化した時の完成度の障害にはならないと思っているのです。
作品の世界観を具体化しビジョンとして視覚で感じる事が出来るようにする事は、本来持つ作品の面白さをより助長させ、より魅力ある作品とすることが出来るはずだとσ(^_^)アタシはかってに思っているのです。
 
もちろん、原作がありきだと、作品作りの自由度は制限されますし、アニメ制作の上で色々制限があるはずなので、言葉で言うよりも難しい事とは思うのですけど、せめて原作と同様に、もしくは原作を超える魅力のある作品を知っているだけに、とっても残念に思ってしまうのです(>o<")
 
この作品は世界観は面白いと思いますけど、キャラ設定が高校生で、9年前の過去のシーンが小学生っていうのはちょっと無理があったように感じます。
確かに学園を舞台にしたい意図はわかりますけど、シリアスな物語の核となる回想シーンの年齢設定とその発想や発言に違和感を感じた人も多いような気がします。
作画やキャラデザはかなり力を入れている出来栄えだったような気がしますけど、キャラの髪の毛のグラデーションの色彩については、個人的には好きではなかったですo(´^`)o ウー
同系色のグラデーションは嫌味も無く温か味すら感じるのですけど、暖色から寒色といった系統が違う色へのグラデーションは毒々さを感じてしまうのです!
それが狙いだったのかも知れないのですけど、σ(・・*)アタシの好みでは無かったのです♪
 
辛口な評価になってしまってますけど、物語の土台をしっかり理解した上で視聴するととっても面白いのではないかなぁとも思う作品なのですよ♪
そこまでの努力を視聴者に求めるのはどうかと思いますけど、決してつまらないお話ではないと思うのです♪
双子の「月光」と「日向」の関係や、「天魔」と「軍」の関係など、謎が多く本作品の最終回もすっきりとしない終わり方だっただけにストーリー的にはまだまだこれからって感じではないでしょうか?
 
製作者スタッフ一同にはもっと頑張って貰いたいと強く思うのですけど、それなりに楽しく見ることは出来たので、2期があれば続きを観たいと思ってます♪
 
 
2011.10.22・第一の手記

投稿 : 2024/04/13
♥ : 35
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

「くそ面倒くさい物語の始まり」って「くそ物語の始まり」の間違いじゃないのか(30点)

全12話。
ラノベ原作。原作未読。

個人的満足点:30点
アニメ系統:ファンタジーラブコメ?

そうとう、酷評なので好きな方は見ない方がいいと思う。
それでも見たければどうぞ。
















序盤、世界の説明もほとんどなく、
設定もかなりごちゃごちゃとしていて複雑。
伏線ばら撒くだけばら撒きろくに回収もしないで、さらなるばら撒き。
アニメだけで世界観をつかむのすら難しすぎる。
原作を読んでいればまだついていけるのかもしれないが
初見に優しいアニメとは到底いえない。

中盤までろくに回収されていないので否な予感はしていたが
結局回収しないまま、2期あるよ的な終わり方。
結局、最後まで何がしたいのか分からなかった。

もしかして、そういうアニメじゃないのか?
と思いなおし、別の視点で考えてみる。

キャラ萌えか?
確かにキャラ萌え要素はあるかもしれないが
個人的にキャラデザが趣味じゃないのでキャラに萌えることも不可能。
キャラデザが気に入れば萌えれるかもしれない。

厨二バトル物?
まあ、確かにこう考えればなんとなく・・・
しかし、バトル物にしても中途半端な気がする。

と、色々な視点で見てみたが、結局何がしたいのか分からない。

何か期待感だけ大きくて内容がまったくないアニメだった。
正直点数を何点にするか迷ったが感覚で30点とした。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

2期があっても絶対観ない。

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以下、毎話の感想。
ネタバレがある場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
いっさいの情報なしに見始めた。
色々な設定がありそうだが
まだほとんど分からない状態。
伏線だけ大量にばらまいた感じ。
とりあえずは続きが気になる。
今後面白い展開になってくれればいいのだが。

キャラの絵は好き嫌いがでそう。
個人的にはあまり好きな感じではない。

兎に角様子見かな。


2話視聴。
何か話がぶっとびすぎでよく分からない。
学園ラブコメとバトル物かな。
このぶっ飛びかげんは伏線ととらえればいいのだろうか?
何か色々な意味で危険な香りがするw
「くそ面倒くさい物語の始まり」ということなので
まだまだ様子見かな。


3話視聴。
少し設定が見えてきたが、
まだまだ、謎だらけ。
伏線はりまくりだが、12話で収拾つくんだろうか。
今のところ、今一面白みに欠ける感じ。
まだ様子見。


4話視聴。
なんだか意味不明な感じになってきた。
相変わらず伏線ばらまきまくり。
なんだか不安ばかりつのる展開。
とりあえず、がんばって継続視聴。


5話視聴。
ちょっとだけ物語が見えてきたのか。
それでも、まだまだ謎が増えるいっぽう。
ん~これから面白くなるのかな?


6話視聴。
向かっている方向が分からなくなってきた。
けっきょくラブコメにいくのか?
いまいちよく分からない。

7話視聴。
少しずつ伏線回収が始まったのかな?
それでもまだまだ分からないことだらけの上
新しい伏線まで置いていく始末。
なんだか1クールでは終わりそうに無い気がしてきた。
中途半端に終わって2期を匂わせて終わるんじゃねえかな?

新キャラにゃんきちw
これはあのにゃんこ好きの方が食いつくかなw

8話視聴。
先生つえええ。
水着&修行&修羅場
そんな回だった。
少しは面白くなってきたかな。
しかし、今一何が目的かよくわからん。
もう8話なんだが・・・どうなるんだろこれ。

9話~11話レビュー書くのも忘れてた、すいません。

12話視聴。
なんだかなあ。
7話での予感ががががががががが
2期やりますよって終わり方。
正直、まともに終わるとは思ってなかったが
結局、何も分からないまま終わりやがった。
もう、2期とかあっても観ない予感。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 24

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

幻想的なファンタジーアニメ

原作未読。
なんか登場キャラがどこぞのアニメで見たようなキャラにそっくりなような・・・。

◆この作品の概要は・・・
雰囲気的には「これはゾンビですか?」のような感じでしょうか。
主人公の大兎が「15分間に7回死なないと死なない」という呪いを幼少の頃にヒメアから受けたいう設定を基に学園ファンタジーのバトル物ですが、正直なところ1クール見終わってもイマイチ内容がつかめませんでした。
いったい何が敵なのか?
ミステリアスなところが多いまま終わってしまいましたね。

◆この作品の見どころは・・・
登場キャラ達、特に女性キャラが非常に魅力的でした。
ヒロインのヒメアは絶大な魔力を誇る恐れられた魔女ですが主人公だけに対してはデレデレ、主人公が全てという様な幻想的な女の子。
もう一人のヒロインの遥も健気でおとなしいとっても可愛い女の子。
どちらのヒロインも守ってあげたくなるような女の子で、この三角関係の恋の行方が気になるところです。
また他にも、主要キャラである安藤美雷は能天気なおバカキャラでどんなシーンでも見ていて楽しい雰囲気がありました。

◆作画が・・・
赤や青や黄色などの映像の色彩がとても鮮やかで綺麗でした。
ヒメアの髪の毛のグラデーションの美しさを筆頭にキャラデザインの色使いが良く、また夕焼けなどの背景も赤と青のトーンがとても鮮やかで、この作品の幻想的な雰囲気が良く描写されていますね。

◆声優陣は・・・
鉄大兎    : 立花慎之介(セキレイの佐橋皆人)
サイトヒメア : 高本めぐみ(ささめきことの風間汐)
時雨遥    : 美名(そらのおとしものの見月そはら)
紅月光    : 中村悠一(クラナドの岡崎朋也)
安藤美雷   : 野水伊織(そらのおとしもののニンフ)

◆総評・・・
ファンタジーの世界観が掴みにくい分、学園ラブコメとして見ればなかなか面白いと思います。
最終話のお風呂のエピソードはおまけ的なエピソードでしたが、はっきり言って本筋のエピソードより面白かったです。
2期に繋がるような感じで終わったので、2期に期待します。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 22

67.0 2 三角関係で笑いなアニメランキング2位
オオカミ少女と黒王子(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (700)
3721人が棚に入れました
見栄っ張りなエリカは、友達相手に彼氏とのラブラブ話を語るが、実は彼氏いない歴16年。そろそろ嘘も限界と思ったそのとき、街で見かけたイケメンを盗撮。自分の彼氏だと自慢したが、その彼は同じ学校に通う佐田恭也だった。事情を打ち明け彼氏のフリをしてもらうことを承諾してもらったが、佐田くんは優しげな見た目とは正反対の超腹黒ドS男子! 弱みを握られたエリカは佐田くんの犬を命じられてしまう……。


声優・キャラクター
櫻井孝宏、伊藤かな恵、茅野愛衣、細谷佳正、松岡禎丞、村瀬歩、伊瀬茉莉也、小松未可子、島﨑信長、中原麻衣、久川綾

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

恋愛模様は十人十色(*´ω`*)

見栄っ張りの少女と実は腹黒い学園の王子様。
そんな2人の恋愛を描いたラブコメディ。
原作は別冊マーガレットで連載中の少女漫画(未読)
全12話の作品です。


いかにも少女漫画らしい着眼点を持った
作品でしたねぇ(´∀`)♪

オオカミ少女を自負、葛藤しながらも
黒王子を追うヒロインの姿をコメディ中心に
描いたストーリー。
登場人物も少なく、寄り道のないスピーディーな
ストーリー展開は◎でした。

ヒロインをはじめキャラがしっかり立っています。
作品の特徴となる黒王子に注目しましたが…
黒王子、まぁ~~ぁゲスいですww
(おまえもゲスいじゃん!!とかいいですからね(^∀^;))
明確な「黒さ」と恋愛によって変化していく姿は
とても良かったと思います。

オオカミ少女役を伊藤かな恵。
黒王子役を櫻井孝宏。
伊藤かな恵好きなんで声優評価は
若干高めに付けちゃいました(≧∀≦)>″
それでも安定感のある声優陣も魅力的でした♪

個人的にですが、残念だったのは作画。
キャラデザをもう少し丁寧に描いて欲しかったです。


恋愛模様は人それぞれ、十人十色を
地でいく作品だと思います。
ヒロインと黒王子の恋路を応援したくなりました。
まぁ、嘘は良くないと思いますけどねw
皆さんはオオカミになる事のない恋愛を
して下さいね(*´∀`*)ノ

ストーリーもさることながら
特徴あるキャラの恋愛模様を楽しんで貰えればと(・∀・)v
まだ観てないというラブコメファンは一見を♪





《キャスト》

篠原 エリカ(CV.伊藤かな恵)
佐田 恭也(CV.櫻井孝宏)
三田 亜由美(CV.茅野愛衣)
日比谷 健(CV.細谷佳正)
神谷 望(CV.松岡禎丞)
立花 マリン(CV.伊瀬茉莉也)
手塚 愛姫(CV.小松未可子)
日下部 憂(CV.村瀬歩)
佐田 怜香(CV.中原麻衣)
佐田 瞳(CV.久川綾)




《主題歌》

OP
『LOVE GOOD TIME』/SpecialThanks
ED
『オオカミハート』/オレサマ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 59

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

少女漫画ってやつは・・・

アニメタイトルが少しオーバー。
オオカミ少女と言うより、見栄っ張り忠犬少女。
黒王子と言うより、プライド高イケメン。
少女漫画原作の王道ラブコメなので、ストーリーはいわずもがなです。
話を一言で表現すると、「嘘から出たまこと」いや「瓢箪から駒」かな。

1話目から、ゲスイ展開。
「なんちゅう連中」と思いました。
唯一、まともなのが、さんちゃん。
最後まで立ち位置が不変でした。
さんちゃんの忠告をことごとく無視するオオカミ少女、エリカ。
黒王子、恭也の仕打ちに懲りないエリカ、頭のネジが飛んでます。
これが恋ってやつか。

二人の関係は徐々に変化。
当たり前か、エリカの一途で純粋な思考・行動に和まない男はまずいない。
御多分にもれず、恭弥も・・・。
でも、高いプライドが邪魔してなかなか本心を見せません。
こんな関係、我が家と同じ。
だから、観てて面白恥ずかしいですね。

途中登場の軟派イケメンが意外。
恭弥に影響され・・・。
結局最終的にはみんないいやつか。
まったく、少女漫画ってやつは・・・。
ホント、楽しいですね。

エリカを演ずるは、かな恵ちゃん。
単純純粋ヒロインがピッタリですね。
少女漫画系ヒロインには欠かせません。
恭弥は、櫻井孝宏さん。
最近観たアニメの中では頼りない系だったので、ちょっとギャップでした。
声優さん、流石です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 54
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

君~じゃな~きゃダ~メみたい

八田鮎子による漫画を原作とする作品で

全12話+総集編(一部地域を除く)、原作未読。


高校に入学してから友達相手に話を合わせるために

彼氏の恋愛話をした篠原エリカであったが、実際のところは

彼氏どころか恋愛経験すらない。その嘘も限界がこようと

していたときに街で見かけたイケメンを盗撮して誤魔化そうと

したがそのイケメンが同じ学校に通う佐田恭也だった・・・


なんと最後まで見ることが出来てしまいました。それまでの

経緯がまともじゃなかったのでちょっと記載w

{netabare}第一回目(ニコ生での第一話放送時)・・・出だし3分で

切りました。雰囲気がやっぱり苦手な部類のものだったか

という感じがしてしまったからです。

第二回目(ニコ生で1~6話の一挙放送時)・・・とある

ニコニコのコミュニティでここまで意外と面白いとの情報を

得ていたので機会があれば見てみようと思ったために

視聴を決定していた・・・・その結果やっぱり雰囲気に耐えられず

約5分で視聴をストップ(2分成長w)。その後タイムシフトを見ようかと

思ったが、迷っているうちに期限が過ぎたので結局見ずじまいと

いう感じになってしまった。

第三回目(ニコ生で全12話一挙放送時)・・・それから

幾度となくニコニコのコミュニティで面白いという話を

耳にしていたがさすがにもうダメだろうと思っていました。

特に後半がいいというのを加えて聞いていた。

全12話一挙放送ということでとにかく6話が終わって次が

気になるかどうかで決めようと思い、視聴を開始。

6話まで見て、追い出されたのもありそこで視聴ストップと

なったのですが7話が見てみたいと思えたので

タイムシフトを7話から再生してみたところ・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後まで一気に見れてしまいました。

こんな間抜けな感じだったのですが最後まで見れた感じです。{/netabare}

そんなことは置いておいて、作品ですが最後まで見れたのも

7話以降がかなり面白かったからです。

(面白かったと言ってもあまりの苦手度を通り越して半分ギャグ

みたいな感じで見ることができたというところです。

この作品が好きな人にはごめんなさい)

前半は視聴状況通りにこれを毎週毎週見るのは個人的にかなり

キツいかなという展開でした。


後半は上にも書きましたがとても面白かったです。

少女漫画独特の表現や登場人物のあり方等が自分の感じること、

受け止められることのできる範囲から大きく逸脱しているため

に苦手としていたのですが、その要素がその苦手を通り越して

私の頭の中でギャグとして捉えれる感じになっていった

ということでその路線で見ていくととても面白かったという

感じです。

特に神谷が出てきてからは自分でもよく分からないままに

爆笑していたような気がします。

それからラストの{netabare}恭也の母親に会いにいったときに

新神戸駅が出てきましたがあれを見た瞬間、懐かしい風景だと

いうのとなんでこの山の間にあるみたいな駅なんだよwwww

となっていました。地元ってわけじゃないけど大学受験の時

に何度も停車して中から眺めてみたり最後終わった時はそこで

乗り換えをするために外に一度出たりしてましたから

なんか懐かしくなると同時に草が生えちゃってました。{/netabare}

わけが分からないまま笑えたっていうのがこのレビューのタイトル

にも使われている「月刊少女野崎くん」が関係しているのかなと

思います。(レビューのタイトルは野崎くんのOPの一節)

確か野崎くんでは少女漫画のマミコのモデルをみこりんから

だったと思うのですがみこりんは野崎くんの中でも好きな

キャラだったのでその辺と上手くリンクさせて(私の頭の中で

勝手に)というのもあって何故だか笑えたという理由の1つの

要因みたいだったのではと思います。

(だんだんよく分からん方に向かっているような気が・・・)


とにかく後半に入って大化けした作品だったように思います。

(あくまで個人的にですが)

もしかしたらこの系統の作品はこんな感じにみると個人的に

楽しめるのではとなんとなく勝手に思ってしまいました。

(あくまで個人的にですが(大事なことなので二度言いました)、それに

物語をちゃんと見ている人にはこんな見方で申し訳ないです。)

少しグダった感じの感想文になってしまいましたが最後まで読んで

頂きありがとうございます。

(シメ方も変になってしまったw)

◆個人的点数評価 74.126点

投稿 : 2024/04/13
♥ : 43

73.2 3 三角関係で笑いなアニメランキング3位
犬夜叉(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (575)
3542人が棚に入れました
犬夜叉と巫女・桔梗は、あらゆる願いを叶えるという「四魂の玉」をめぐる陰謀に巻き込まれ、愛し合いながらも殺し合ってしまう。そして犬夜叉は50年間、かごめが現れるまで封印された。
現代の中学生・日暮かごめはある日、自宅の神社の祠の井戸から500年前の戦国時代(犬夜叉のいた時代)へタイムスリップ。桔梗の生まれ変わりであるかごめは封印されていた犬夜叉を蘇らせ、四魂の玉を再び現世に戻してしまった。しかも玉は無数のかけらとなって飛び散ってしまった。
そのかけらを集めるために旅することになった二人。最初は嫌々だったが、二人は次第に惹かれ合っていく。だがその旅の中で、50年前、犬夜叉と桔梗を罠にかけた張本人・奈落の存在が明らかに。彼らは七宝、弥勒、珊瑚、雲母らと共に、奈落に立ち向かう。

声優・キャラクター
山口勝平、ゆきのさつき、渡辺久美子、辻谷耕史、桑島法子
ネタバレ

Zel さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

かごめは俺に教えてくれた。笑顔を、人を信じる心を。

2000年放映作品
七つの章167話

いつか観たいと思ってたアニメ
本来は長期アニメも一気に視聴して感想書くスタイルだけど、この作品は話数が多すぎる
そこでシリーズ毎に簡単にレビュー書く事にしました

壱の章 全26話
{netabare}かごめと犬夜叉が出会う
二人は四魂の玉を求め旅に出る
妖怪退治をしながら七宝や弥勒、珊瑚などと出会い仲間になる過程を描く
同時に兄であり敵でもある殺生丸、宿敵奈落ともこの章で出会い、何度か戦う場面も
キャラ設定はもろ高橋留美子色w
ツンデレヒロインと素直じゃない主人公設定でやらせたら一流だね
長編なだけあって序盤の出会いを丁寧にじっくり時間かけて描いてるから世界に没頭し易い
さてこれからどう物語が展開していくか楽しみなところだ♪
{/netabare}

弐の章 全30話
{netabare}桔梗と犬夜叉の物語が切ない。奈落と何度か闘うも決着付かず。
鉄砕牙の強化と犬夜叉が鉄砕牙を使いこなせる様になる為の修行がメイン
弥勒と珊瑚の恋仲も気になるところだ{/netabare}

参の章 全30話
{netabare}鉄砕牙がパワーアップし、それに伴い犬夜叉の力も増大する章
妖狼族の鋼牙を慕う菖蒲という女妖狼族が登場
これで恋の三角関係にも終止符か?
知らなかったけど菖蒲ってアニメオリジナルキャラなのね
正直言って同じパターンの繰り返しに飽きてきた参の章でした{/netabare}

四の章 全15話
{netabare}今回の章は1~3章までの約半分の話数。内容も本編から逸れた番外編的な話が多かった。邪見が可愛くて好きになった章だったw{/netabare}

伍の章 全24話
{netabare}七人隊篇。七人隊との戦いを描く。最初は退屈だったが、生き残りが蛮骨、蛇骨、睡骨になった辺りからは結構面白くなって来た
やはり敵キャラが魅力的だと物語も面白くなるね
ラストは奈落が復活していよいよクライマックスに向かって展開していくようだ
とは言え残りまだ40話くらいあるのか・・・{/netabare}

六の章&スペシャル2本 全34話
{netabare} 邪見:赤邪見、青邪見、黄邪見!
りん:うわー邪見様早口言葉うまーい!もう一回言って!
邪見:ヤダ
りん:えー

りん:邪見様〜♪邪見様〜♪どうしてどうして緑色〜♪
邪見:うるさい!黙っておれ!
りん:えー


駄目だこの2人のやり取りに萌えまくりだw {/netabare}

七の章 全8話
{netabare}最終章なだけあって面白かった
最後まで主人公犬夜叉チームより殺生丸一味の方が好きだったなw
中途半端な終わり方なのでここから先は完結編で楽しもう!{/netabare}

4年間に渡ってゴールデンタイムにTV放送された人気作
やっと観終わったけど長かった
途中かなりダレた感がありましたが4年分を一気に観たので仕方が無いでしょう
サンデーでの原作連載に追いついてしまっての終了の為中途半端な最終回でした
後の原作終了後に完結編で最後まで描き切っている

犬夜叉を演じるは山口勝平さん
らんま1/2の早乙女乱馬も演じてます
高橋留美子作品というイメージですが名探偵コナンの怪盗キッドなども山口さんですね

珊瑚役の桑島法子さん
古くはスレイヤーズのフィリア、機動戦艦ナデシコのミスマル・ユリアなど
最近ではヤマト2199の森雪なども演じられてます

弥勒役の辻谷耕史さん
無責任艦長タイラーのタイラーもやってます
他にもふしぎの海のナディアのエアトン伯爵など
なんか無責任な役柄が多いようなw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

月曜日のゴールデンタイムの一角だった

当時の月曜日と言えば犬夜叉→コナン→世界丸見えと日テレゴールデンタイムが最高だった。OPはV6にELT、島谷ひとみなど豪華だったし、映像も良かったうえにSEもついていたのがさらに良かった。
キャラは主人公の犬夜叉はもちろん、ヒロインのかごめ、兄殺生丸に元恋人の桔梗、風穴の弥勒に巨大ブーメランの珊瑚、狼の足が速いやつに、奈落になんとか七人衆の敵キャラまで個性があって良かった。まあ奈落は引っ張りすぎたとは思ったが。
勝平や雪野をはじめ、声優もなかなか豪華。
鉄砕牙のバリエーションと必殺技のロマン感と言ったら、当時はかなり興奮したのを覚えている。一番好きだったのは金剛そうはで、終盤はアニメオリジナルだったが、最後に、普段は横凪ぎに振るう金剛そうはを縦振りで放ったのだけは良かったと記憶している。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

思い出の戦国御伽草子

90年代はサンデーの黄金時代でした。
90年代後半は「名探偵コナン」と「犬夜叉」の二大看板でしたね。

少年漫画の王道的展開ですが、設定がドラマチックで作画のクオリティも高い。
ただ原作も長く完結してなかったので、ダラダラと無駄に話が長すぎるのが難点。
最初らへんは面白いんですがね、全部通してみた人って珍しいんじゃないでしょうか。
全部見るのは、かなりきついですよ・・・全167話ですからね。
リアルタイムでは飛ばし飛ばしでしか見れなかったので
ちょっとずつ時間をかけて全話視聴した経験がありますが
途方もない時間を浪費してしまいましたw

話の続きは二期の「犬夜叉 完結編」になります
OPやEDがとても良かったですね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 8

64.5 4 三角関係で笑いなアニメランキング4位
ソウルイーターノット!(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (511)
3202人が棚に入れました
死武専に入学した「恋に恋する14歳」春鳥つぐみ、天然少女で職人の多々音めめ、“キング・オブ・庶民”としてつぐみに興味を抱くツンデレお姫様アーニャ・ヘプバーンの3人が紡ぐ、死武専を舞台にした「殺伐だけどウキウキな学園ライフ」を描く。

2004年から2013年に月刊少年ガンガンに連載され、2008年4月~2009年3月にテレビアニメ化もされた「ソウルイーター」の外伝的作品で、本編中で描かれなかった設定を後書きに掲載するのではなくマンガで描きたいという思いから始められた作品。

声優・キャラクター
千菅春香、悠木碧、早見沙織、櫻井孝宏、山下誠一郎、小松未可子、小岩井ことり
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ガガントス?

元々のソウルイーターは観たことがないですが、
今後どうなるんだろ^^

第1話からチンピラくんが文字通りの{netabare}小物{/netabare}に
変身したときは笑ってしまいました(笑)

「ソウルイーターノット」の「ノット」ってなんなのか
気になってたけど、そういうことなんですね。

■第2話
{netabare}
寮長さんサイコすぎ(笑)
めめちゃんのアレは職人の能力??^^
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 56

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本編の視聴が楽しみになりました(´ー`)♪

2008年~2009年にかけ全51話で放送された
「ソウルイーター」の外伝作品。全12話。

主人公は「恋に恋する14歳」春鳥 つぐみw
物語冒頭に、体の一部が武器化してしまう彼女は
この世界では定常なのか死武専への入学を決意する。
そこで出会う多々音 めめ、アーニャ・ヘプバーンとの
死武専ライフを描いた、ほのぼのコメディ中心の学園もの。

本編未視聴で今作品にのぞみましたが
ソウルイーターの世界観やちょくちょく出てくる
本編キャラを理解してるに越したことはないので
可能であれば、先に本編の視聴をオススメしますw

先述の通り、ストーリーは学園でのコメディが中心。
ここで描かれるメインキャラはとても明るく無邪気な
等身大の14歳といった感じでとても好感が持てました(´ー`)
ちょっとした百合要素も許容範囲内w
活き活きとしたキャラがとても魅力的でしたね。

「かがんとす」「庶っぱい(庶民的なおっぱい略)」など
流行らせたいのか?!と思わせるよーなキーワードが
ちらほらと見受けられたのも面白かったですねw
くぅ~庶っぱいも最高だぜェェェヾ(o´∀`o)ノ ……失礼。

声優陣もとても良かったと思います。
つぐみ役の千菅春香は新人さんのよーですが
違和感のない演技で◎
早見沙織のツンデラ役も素晴らしかったです☆☆☆
作画、キャラデザは作品に合った仕上がり。
音楽はOP、ED含め及第点ですね。

シリアス展開が待つ物語のラストには賛否あると思いますが
個人的には「外伝」としてアリだと評価します。
あのままほのぼので終わっても文句はありませんでしたがw

この作品を視聴してバトル中心という本編も気になりました。
小見川千明と内山昂輝がメインなんて楽しみです!
時間がある時にでも視聴してみよーと思います。

最後までメインキャラに元気の貰える作品でした(*´∀`*)
女の子たちの日常もの、学園ものがお好きな方にオススメです。



《キャスト》
春鳥 つぐみ(CV.千菅春香)
多々音 めめ(CV.悠木碧)
アーニャ・ヘプバーン(CV.早見沙織)
キム(CV.斎藤千和)
ジャクリーン(CV.沖佳苗)
エターナルフェザー(CV.小松未可子)
カナ・アルタイル(CV.小岩井ことり)
マカ=アルバーン(CV.小見川千明)
ソウル=イーター(CV.内山昂輝)
星☆茜(CV.櫻井孝宏)
クレイ・サイズモア(CV.山下誠一郎)
シド・バレット(CV.木村雅史)
シャウラ・ゴーゴン(CV.小清水亜美)



《主題歌》
OP:『monochrome』/Dancing Dolls
ED:『夕暮れハッピーゴー』
 春鳥 つぐみ(千菅春香) 多々音 めめ(悠木碧) アーニャ・ヘプバーン(早見沙織)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 51
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

この作品スピンオフですね、ですね~ もー!お二人ともイチャイチャしすぎです!ふん! ガガントス!

原作未読 全12話 ソウルイーター未視聴

普通の学生だった主人公の春鳥 つぐみ(はるどり つぐみ)は突然体の一部が武器化したため、死神武器職人専門学校、略して死武専に入学して力の使い方を学ぶことにしました。
その死武専には武器になる人間とパートナーとなる職人と呼ばれる人間いて、つぐみと同時入学した職人で物忘れが激しいナイスバディ{netabare}「眠拳」使い{/netabare}の多々音 めめ(たたね めめ)、もう一人職人で言葉遣いも服装も高貴な感じですが、好奇心が旺盛で拗ねたりする姿が可愛いアーニャ・ヘプバーンと寮が同室となって3人が中心の死武専ライフのお話です。

ソウルイーターのスピンオフ作品です。世界観は同じでソウルイーターのキャラも出ているようですが、前作未視聴で観てみました。

女子キャラがメインで軽い百合要素があります。3人のほのぼの学園生活に比重を置いてますね。

ただ、コンセプトは「殺伐だけどウキウキライフ」というとおり、ほのぼのしていてニコニコしながら観ているといきなりシリアスになるので注意が必要ですw

終盤はちょっと殺伐しすぎたような感じもしますが、間にコミカルな部分もあって楽しかったですね。{netabare}(野球でのアーニャさんには笑ってしまいましたw){/netabare}


OP 最初のシーンが好きです。(3人で手を繋いでジャンプするところ)曲も楽しそうな感じが良いですね^^
ED 主演の3人、千菅春香さん、悠木碧さん、早見沙織さんが歌ってます。仲のいい三人が象徴するような作画と曲でした。

最後に、主人公の春鳥 つぐみのCVは千菅春香さんですが、私の好きな曲で「琴浦さん」のED「希望の花」を歌っていた方ですね。声優もされているとは知りませんでした。声も違和感なく合ってましたね^^

投稿 : 2024/04/13
♥ : 44

70.2 5 三角関係で笑いなアニメランキング5位
スクールランブル(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (445)
2866人が棚に入れました
塚本天満(つかもと てんま)は一途でシャイ、そしてちょっとお茶目な16歳の高校2年生。多くの女の子がそうであるように、彼女も恋をしていた。
でも、大好きな人・同級生の烏丸大路(からすま おおじ)にキモチを伝えられないでいる。しかし、烏丸があと1年で転校してしまうことが判明!!
それでも、妹の八雲(やくも)や友人たちの協力を受けながら、告白しようと看護婦に変装したり、矢文を放ってみたり…。
そんな天満に恋をしているのは、播磨拳児(はりま けんじ)高校2年(ちなみに不良)。これまた、キモチがまったく伝わらず、一人落ち込む毎日…。
そのうえ天満&烏丸のランチ現場を目撃!哀れ播磨は登校拒否&放浪の旅に出てしまうのだった…。

声優・キャラクター
小清水亜美、能登麻美子、堀江由衣、生天目仁美、清水香里、南里侑香、福井裕佳梨、小西遼生、高橋広樹、川田紳司、藤原啓治

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

勘違いばっかりのラブコメディ

あらすじ

同級生の烏丸大路に片思いするごく普通の女子高校生・塚本天満、
その天満に片思いする不良高校生・播磨拳児、
この2人の主人公が恋に悪戦苦闘するさまを中心として、
多くのキャラクターが絡み合う高校生活を描いたラブコメディである


感想

リアルタイムでも見てたんですが
なんとなく久しぶりに見たくなり
見直してきました

多数のキャラが出てきて、それぞれ良い味を出している
本当にどの女性キャラも可愛いし個性的で印象に残る
男性キャラも個性的で面白いやつが多くて良い
モブキャラだと思っていたキャラにも
スポットライトが当たるから面白い

そのたくさんの個性的なキャラたちの
掛け合いや勘違いしたやりとりが面白い
特に播磨と沢近のやりとりが好きだった

個人的には沢近が一番好きです
(八雲も可愛くて好きなんですけどね)
播磨と付き合って幸せになってほしいんだけどな~

声優も豪華な人たちばっかりで
それぞれキャラと合っていてよかった

OPもEDもどっちも良い曲だった!
作品の世界観にも合っていたと思うし
記憶に残るような曲だった

提供とか次回予告にも遊び心があってよかった
作画も昔にしては普通に良い方なので良かったです

何も考えず純粋に楽しめる作品でした

スクールランブル気に入った人は2期も見てね~
僕もついでに2期も見直してきます

投稿 : 2024/04/13
♥ : 44

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ぐるぐる回るラブコメディ!

女主人公:塚本天満。不器用でドジっ子。クラスメイトの烏丸に片想いをしている。バカ。
男主人公:播磨拳児。健康不良少年。天満に片想いをしている。バカ。

基本構造は播磨→天満→烏丸。
序盤はこの3人の関係性メインで進みますが、まあ正直微妙w
特に天満→烏丸、烏丸はつかみ所のないキャラでイマイチ魅力を感じないんですよねぇ

しかし序盤から中盤にかけて、加速度的に面白くなっていきます。
人気ヒロインの沢近(CV.堀江由衣)や天満の妹の八雲(CV.能登麻美子)が徐々に頭角を現し、
それまでモブにしかみえなかったキャラ達にもスポットが当たり始めます。
そして新たな関係性、様々なカップリングが生み出され、作品を賑わせていくわけです。

ラブコメですが、コメディに特化しているのが本作の特徴。
よくあるすれ違いネタも、斜め上にぶっ飛んだ解釈から生じていて
進展しない関係性にストレスを感じることなく、きっちり笑いとして昇華できています。

それにしても播磨はめちゃくちゃいいキャラしてますねw
根っからの不良なのにどんだけ純情少年なんだよってね。
モテモテですが(本人は気付いていない)モテる理由も見ればちゃんと分かります。
そしてあくまで彼は天満ちゃん一筋。そこに好感が持てます。
人気ヒロインを退けて男主人公が人気投票1位ってのは、ちょっと異常事態ですがw

播磨の波瀾万丈な人生は、もはや学園ラブコメ作品の範疇に収まらない超展開の連続。
そう考えると、スタッフの遊び心あふれる・・・というより
やりたい放題な演出やパロディも作風に合ってるんじゃないかと思います。
突然フルCGのロボアクションが始まっても、案外違和感なかったりしますw

本格的にアニメにハマり出した頃に見た作品だけあって
思い出補正は否めないけど、ラブコメ好きなら文句なしにお勧め。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 40

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ぐるぐるまわ~る!ぐるぐるまわ~る!

率直な感想を言うと単純におもしろい!この一言に尽きます。
この作品は2002年から週刊少年マガジンで連載されていて、その当時読んでいたのですが、
まさかアニメがここまでおもしろいとは思いもよりませんでした。
ジャンルは勘違い(ラブ)コメディです(全26話)。
ラブの要素も大いにありますが、もう勘違いコメディと言ってもいい気がしますw
まぁ、でもアンジャッシュのコントの恋愛版というのが分かりやすい例えですかね。

序盤は播磨拳児→塚本天満→烏丸大路が話のメインですが、
ぶっちゃけ烏丸はいらない子ですw

アホ毛がピコピコ揺れる超鈍感な天然おバカの塚本天満と
グラサンにヒゲと一昔前の不良を彷彿とさせる出で立ちながらも
漢気溢れる愛すべき大バカ野郎、播磨拳児の
勘違いから始まるおバカな(ラブ)コメディを中心に語が展開されますが、
これだけではちょっと単調でした。

とは言え、特に漢気溢れる播磨拳児のキャラは最後まで本作を牽引する程魅力的で
どこまでも一途で曲がったことが大嫌い、
バカ野郎ながらも常に全力投球という単純に応援したくなるキャラですw

徐々に天満の妹の塚本八雲、クラスメイトの沢近愛理、周防美琴等
男性キャラでも花井、今鳥といった人気キャラが続々登場し、
それぞれのキャラが確立され物語をどんどん盛り上げていきます。

終盤にもどんどん新キャラは投入されますが、
そうなるとどうしてもとっ散らかってしまうので、
個人的には中盤辺りのバランスが好きでした。

人気キャラ中心の話が増えてきますので、
序盤に比べると塚本天満の出番も少なくなってきますw
烏丸大路に至っては言わずもがなですw
原作連載時にどのような編集会議がなされていたのか
なんてことも容易に想像できますw

舞台がマグロ漁船なんて回もあり、
学園モノという枠組みでは収まりがつかないくらい非常に自由で、
そしてパワフルなのが本作の特徴でしょう。
その中心にいるのがやはり播磨拳児です。

2004年とちょっと古い作品ですが、
今観ても十分おもしろいです。
なんなら今のギャグアニメよりもおもしろいと言ってもいいくらいです。
自信を持ってお勧めできます。

(おまけ)
小倉優子さんが歌う本作のEDを初めて聴いた時は
なんじゃこの超絶劣化版電波系ピチカート・ファイヴは。。。と思いましたが、
(作詞・作曲・編曲は小西康陽さんが担当されています)
聴き続けているうちに癖になってきましたw
さすが元コリン星人w いや、この場合慣れとは恐ろしいと言うべきかw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38

79.2 6 三角関係で笑いなアニメランキング6位
多田くんは恋をしない(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (616)
2729人が棚に入れました
カメラを手に、満開の桜の写真を撮りにきていた光良は、異国から日本にやってきたばかりだという少女テレサに出会う。日本に着いて早々に、連れとはぐれてしまい、迷子になっていた彼女を助けることになった光良は、祖父が営んでいる多田珈琲店へとテレサを連れていくのだが…。まだ“恋”を知らない少年と少女を中心に繰り広げられるドタバタラブコメディーが幕を開ける。

声優・キャラクター
中村悠一、石見舞菜香、宮野真守、下地紫野、梅原裕一郎、石上静香、下野紘、水瀬いのり、櫻井孝宏、大塚明夫
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

『月刊少女野崎くん』制作チームが手掛けるオリジナルアニメ

『月刊少女野崎くん』制作チームが手掛けるオリジナルアニメ。

『月刊少女野崎くん』といえば、私にしては珍しく原作既読作品で、かつ、お気に入り作品でもあります。
という訳で、視聴決定です。

さて、吉と出るか凶と出るか(笑)

【視聴後レビュー】
声優さんの途中交代など、思わぬハプニングはありましたが・・・。

この作品はズバリ『ローマの休日』。
だけど、正直、ラブコメとしては中クラス。

まず、笑い所が少なすぎる。
まあ、比較の対象が『野崎くん』では致し方ありませんけど・・・(笑)。

ヒロインのテレサちゃんのキャラデザが微妙で、イマイチ、作品にのめり込めなかったのも原因だと思う。
(キャラとしては可愛かったけど・・・)

あと、{netabare}テレサちゃんのことを本当に愛しているシャルルが、あっさりテレサを諦めてアレクに乗り換えちゃう{/netabare}辺りの話が、正直微妙。

何より、微妙なのは多田くんとテレサちゃんの導き出した結論。
{netabare}異国の次期女王陛下と喫茶店でアルバイトをしているカメラマン志望の高校生の恋・・・?
仮にこの先結ばれるとして、どっちで生活するの?
家と国を捨てるか?
夢を捨てるか?
{/netabare}どちらにしてもハッピーエンドとは程遠い未来しか見えてこない・・・。

多田くんもテレサちゃんも、とても良い人なので、OVAでも何でもいいから、2人にとって救いのある、本当のハッピーエンドを、ぜひ見せて欲しい。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 49
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

動画工房版「ローマの休日」

【1話を終えて】
京アニ、PAと並んで個人的に安心安定と思っている動画工房の作品。楽しみにしていました。で、始まって開始5分で引き付けられてしまいました。もう今期中心に据えたい作品です。

大好きなラブコメみたいですが、ちょっとした二人のやり取り、二人の周りの人物、会話、動き、これは面白い。キャラデザインが動画工房ではあまり見ないスマートな感じですが、背景とか、演出はやっぱり良いです。

{netabare}見ているうちにふと思ったのが、「これって、ローマの休日がモチーフ?」ということ。テレサは最初、おっちょこちょいの外国人かと思ったら、アレクとの会話で姫様?という感じになって、よく見りゃ、雰囲気がローマの休日のオードリーヘプバーンだし、多田がカメラで彼女をとらえるところとか、そうだよね、ローマの休日だわという感じ。{/netabare}となれば、面白くないわけがありません。オリジナルらしいし、どんな展開になっていくのか。楽しみです。

【2、3話】
相関図が見えた2話、過去を描き出しはじめた3話といった感じです。
{netabare}光良とテレサ、一(はじめ)と日向子の恋の話が中心で、薫とアレク、後輩の研太郎と妹のゆいがサブ、ニャンコビックにも(笑)という感じかな。
光良とテレサの関係はこれからどんどん揺れ動くだろうな。一方の一、日向子が隠していること(どう考えてもグラドル日向子なんだろう)を知ったあとの話がどうなるか。{/netabare}先が分かっていても面白い。
話の進め方が上手。恋も過去の話もゆっくり進めていく感じ。それぞれの立場や考えも表だって見せないし、第三者的な視点で見せていくのもよいです。
ニャンコビックの心の声も良いです。

【4話】
日向子と一の回。案の定というか、{netabare}一の好きなグラドルの正体は日向子でしたとさ。{/netabare}気づいたのはアレクだけってていうのもね…。いや、意外と多田も気づいていて黙っているだけかも。日向子のことでナニモ言っていなかったし。
「好きになったら負け」のアレクの言葉通り、日向子は一が好き。この阿呆が日向子に振り向く日は来るのだろうか…。

おや、テレサの様子が…。「本当のこと」で効いちゃっている。これはもしかして、もしかする?

【5話】
伊集院薫ショー、銭湯ありの詰まった回。なんだかんだで暖かい作品なんだよねこれは。薫が単に阿呆じゃないのはなんとなく流れで来るだろうと予測していたけど、思った以上に熱い友情でよかった。
サービスの銭湯シーン、野郎から取り上げるとは、すかすじゃねぇか(苦笑)。そして一はやっぱり阿呆だった。
それにしてもテレサが光良を見るシーン、もう恋心丸出しじゃないか。で、なんかイケメンが登場と。また鍵を握る人物なんだろうな。
それと、研太郎の好きな人って?これまたなんかありそうな予感が。

【6話】
分かりやすい、実に裏切らない話で安心します。{netabare}テレサは次期女王で、シャルルは婚約者。アレクはシャルルが好きで、でもどうすることもできずと。
テレサ、光良ともにかなり意識し始めて、止まりそうもない。雨宿りのシーン、実に良いシーンだ。で、薫はアレクからテレサの事実を知っちゃたんだろうな…。これからこれは鍵を握りそう。{/netabare}
この作品の良いところは表情と視線。これだけでどんな感情を抱いているのかがよく分かります。単純なことなんだけど、余計な演出要らないし、視聴者にどう伝わるのか、実は技術が必要だと思い運ですよね。このあたりが動画工房上手いなと思います。

【7話、8話】
まさかのニャンコビック主役2回目の7話(ただし、この回は心の声なし)。妹の恋心を通じて恋ってなんだろうと考える回でした。山下に好きな人がいるというのは伏線を張っていたので、ここで回収。とても切ない話なんだけど、時折笑いを入れてくるのでこのあたりでうまくバランスを取っていたなと思います。シャルルの本音を聞いて、光良は何を思う?

8話。恋に落ちる瞬間を描いた秀作の回。{netabare}光良を意識していたテレサだけど、星空の下での二人きりの会話でとうとう本気で恋に落ちたテレサ。ここの描写がとてもい良いです。感情移入しやすい。朝日に笑顔のテレサを写した光良、もう意識しているのだけど、彼の恋はどう描いていくんでしょうね。{/netabare}
「あれがベガ、アルタイル、そしてデネブ」…歌いたくなるセリフだ。
それにしても、シャルルがイケメンの完璧な人でかえってすがすがしい。シャルルの恋の行方も気になるところ。意味深なセリフ残して去っていったけど、ラスト近くに再登場でしょうね。

【9話】
テレサが光良を本気で好きになってしまったことで、光良に会うとぎこちない。その態度の怪しいことといったら…。光良のさりげない優しさにさらに「ほ」の字になるテレサ。しかし、その結果、光良は寝込むことに。そしてこの回の最大の見せ場、{netabare}キスをしたのか、寸前で止めたのか。どっちにも取れる見せ方の上手さたるや。視聴者の想像にお任せしますってか。そうですか、そうですか。{/netabare}このシーン、今後の展開でテレサの気持ちがどうなっていたのかを理解するうえで重要なシーンだと思います。好きなのに先がないつらさなのか、気持ちに嘘はつけない切なさなのか。
そうそう、いまさらだけど{netabare}ゴルゴはレインボー将軍の中の人だよね、たぶん。ほんと、いまさらだけど。きっと、最後の最後でおいしいところ、もっていくんだろうな。{/netabare}

【10話、11話】
テレサと光良のデート回の10話、光良の思いが募る11話でした。
{netabare}テレサが覚悟を決めてのデートの誘い。アレクといい、フラグ立ちまくりで、最後は「やっぱり…」と言うしかないのですが、重かった…。最後、光良は何を伝えたかったのだろう。

レイチェルが日本人で、しかも多田じいちゃんと知り合い。3人並んだモノクロ写真、時折写していたのはここへの伏線だったんだな。上手いわ。ラストの大きな鍵になりそうだ。{/netabare}

{netabare}テレサとアレクが去って、気持ちが乗らない光良、写真部のみんな。時は過ぎて冬に。年末の部室掃除でアレクの写真が出てきて、思いがどんどん募っていく光良。そんな時、一が勝手に応募していた光良の写真がコンクールで優秀賞を取った。それは笑顔がまぶしいテレサの写真だった。
じいちゃんの後押しを受け、光良はアレクのところへ旅立つ。

とうとう光良も気持ちに気づいた。恋心って、そのときになってみないと分からないけどね、表現がとても上手いです、この作品。さて、後悔しないために旅立った光良の運命はいかに?{/netabare}

今回から一の中の人が杉田さんに。梅原さんの病気の報が流れたのは5月あたまくらいだったと思う。ということは、けっこうギリギリ進んでいるということなのか?

【12話】
光良がテレサを探しに行って、真実を知った回でした。
切ない…後半はそう言うしかない展開。
{netabare}シャルルに恋しているアレクそれを悟ったテレサ、再会してもそこにいたのは次期女王であるお姫様、すべて決まっていて心を押し殺している姫…。{/netabare}どう結末つけるんでしょうか。大団円という感じにはならないと思うけど、さてさて…。
レイチェルとじっちゃんの関係、本当にオーナーとアルバイトだけの関係だったのでしょうか。3人写っている写真、この物語も知りたいところです。

【13話】
光良とテレサの恋の結末。
薫の友情シーンに熱くなり、告白シーンはきれいでグッときました。
最後の最後までシャルルは聖人。少しは落とすところもあっていいんじゃないかとおもいけど、ここまで聖人だと応援したくなってしまう…。
予想に反しての大団円。そういやこの作品、予想に反することが多かった気がします。ゴルゴは単なるれいんぼー将軍好きの常連だったし、薫が途中でテレサの正体知ることはなかったし…。

【視聴を終えて】
全体的にまとまった良い作品だったのかなと思います。
最近のドラマ、マンガ、アニメの物語は決着をつける、強引でもハッピーエンドが主流に感じます。ひと昔前なら絶対にこの終わり方は描かなかったでしょうね。なんか切なく、でも二人の未来を感じ取ることができるなんていうように。でも、なんだかんだで、最後のシーンは感動しました。

惜しいのは、光良とテレサ以外の物語が中途半端になってしまったこと。一と日向子は結局わけわからないし、薫もアレクをどう思っていたのかも分からずじまい。じっちゃんとレイチェルの関係もご想像に状態だし。主人公以外の登場人物に光を当てちゃうと、その結末まで描いてほしい気もします。

作画は安定感あり、中の人もまずまず。とにかくテレサが可愛かった。宮殿でのドレス姿はオードリーをモチーフにしているのが伝わって、本当にきれいなシーンだったなと思います。

ラブコメ好きな人でも意見が分かれるかも知れませんが、一見の価値はある作品でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 46
ネタバレ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

もしかしたら野崎くんは、こんなマンガを描くだろうか?

本作品は「『月刊少女野崎くん』をアニメ化したスタッフによるオリジナルTVアニメ作品」という触れ込みで話題になりました。

OP主題歌の背景アニメを見てわかる通り、本作品は映画『ローマの休日』をかなり意識して作られていると思われます。

舞台(ローマ→日本)、タイムスパン(1日→数か月)、主人公(新聞記者→高校生)などなど翻案されていはいるわけですが、視聴者はなんとなくこの物語の結末を想像するわけですね。

すると結局のところこの物語はあの結末を覆してくれるのか、視聴者の想像を超えた結末を提示してくれるのかというところに興味が向いてくるわけです。

具体的な結末については詳しく書きませんが、スタッフは頑張ったんじゃないでしょうか。

{netabare}ただとても悪意のある見方をするとあの結末はこの物語の結末ではあっても、多田くんやテレサちゃんの人生の結末ではないのだという言い方もできて、実は……という話かもしれないです。(もちろん、だとしてもこの恋を忘れることはないでしょうけど。) {/netabare}

上記解釈が可能な結末にしたという点でも、製作スタッフは有能だったと思っています。

なお、個々のエピソードには出来不出来がそれなりにあったかもしれないです。全話通して観ようとすると中だるみのようなものは感じるかもしれません。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 42

79.7 7 三角関係で笑いなアニメランキング7位
荒ぶる季節の乙女どもよ。(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (602)
2244人が棚に入れました
あなたの“はじめて"を、わたしにください――。高校の文芸部に所属する小野寺和紗たち女子5人。「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じたある一言……。その瞬間から、彼女たちは“性"に振り回され始める。

声優・キャラクター
河野ひより、安済知佳、麻倉もも、黒沢ともよ、上坂すみれ、土屋神葉、福山潤、広瀬裕也、咲野俊介、戸松遥、花江夏樹
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

純潔の染まる色

アニメーション制作:Lay-duce
監督:安藤真裕、塚田拓郎、
原作・脚本:岡田麿里、音楽:櫻井美希
キャラクターデザイン・総作画監督:石井かおり、

少年少女たちの心をざわつかせる季節。
思春期特有の性的な悩みや思考を、
文芸部に所属する5人の女子高生の視点を通して
鮮やかに切り取ってみせた岡田麿里作品。

一人ひとりのキャラクターの心情を
女性脚本家らしい視点で論理的に解き明かしていく。
繊細な心理描写のリアリティは、
真似のできないオリジナリティがある。

昔は岡田麿里作品といっても、どこかぼんやりとした
「キャラに寄り添った作風」くらいに考えている人が
私も含めて多かったと思うが、自叙伝の出版によって、
作風の裏にある独自性の由来が明らかになったことで、
より作品が理解しやすくなったかもしれない。

岡田麿里の脚本は、徹底的な「他者に対する視線」と
でも言うべきものから成り立っている。
言わば、最近ブームの「なろう系」とは対極にある。
「他者」を客観視しながらも、集団のなかにあるときの
思考や交わりを丁寧に描くことで、アニメの世界にあっても
圧倒的なリアリティを感じさせる。
それは、小学生時代に「他者」になろうとした
経験によって形作られたもので、脚本家としての彼女の
原点のひとつなのだろう。

前置きが長くなったが、この作品もそういう岡田麿里の
視線が随所に感じられる。
しかも、アニメのためというよりは、
漫画原作がスタートだったため、最初から最後まで
しっかりと構成された物語となっており、
完成度は抜群に高い。
私にとっての岡田麿里作品は、細部はとても面白いのだが、
最後の締めになると、いつも何か物足りなさを感じさせたが、
今作は、ラストまでとても上手くまとめられている。

いちばんの特徴は女子高生5人全員が大人に向かって
変化する心の動きをつぶさに見せている点だろうか。
ストーリーの中心は小野寺和沙が「男子」を
受け入れられないと感じつつ苦悩し、最後にはその感情が
変化するというもの。そんななかで5人全員の
心の動きを追いながら、感情の変化を視聴者に
しっかり見せている。

例えば、文芸部部長の曽根崎り香が恋をしたことで、
眼鏡を外して、男に対する考え方が大きく変わるところや、
菅原新菜が大人ぶりながらも徐々に本心を表現していく
過程をコミカルにしかも丁寧に見せてくれる。
心の変化の機微をしっかりと描いている。

{netabare}キャンプファイヤーの影踏み、
り香に対する天城のレポート、
百々子の男を嫌いになる過程、
新菜の歪んだ感情と素直な感情、
ひと葉の野望から生まれた恋、
和沙の恋と友情の間で揺れる思い。{/netabare}
女子高生たちの心模様を実に上手く表現している。

{netabare}り香の退学を撤回させるために起こした
文芸部たちの人質立てこもり事件。{/netabare}
和沙たちは、自分たちが「青」の世界に
いることに気づく。
そこは、心地良いものだった。
「青」の中にいる少女たちは、大人になるために
自らの色を求めて必死に生きる。
時が過ぎ、環境が大きく変化したとしても、
彼女たちがこの季節を忘れることはないだろう。
(2019年11月3日初投稿)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 81
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人生で最もへたくそな時期に捧ぐ

岡田麿里氏が原作から絡んで脚本やって、な作品。原作は未読です。

タイトルからして生々しく、しかも思春期男女(特に女)の心理描写には定評のある岡田氏の作品。

「岡田作品は苦手だけど荒乙は面白い」との推薦を複数いただいてて、楽しみにしてました。


作品自体は思春期の“性”をテーマに、右往左往する文芸部の女子高生5名が各々の答えらしきものを見つけるまでを追った青春群像劇です。

 吾輩は○○である 名前はまだない

整理しきれぬ名付けもできぬ感情は存在し、その多くは経験の蓄積によって落とし所が見つかるもの。

青春群像劇では私たちがかつて通過してきたであろう感情や衝動なりを作品の中に見つけて、自分の思考パターンや嗜好のルーツとなった立ち位置を確認する作業でもあります。
高校を卒業すれば進路はバラバラ。得られる経験も分岐して汎用性に乏しいことが、高校卒業以降を追った作品が少ない理由なのかもしれません。

そして汎用性があるようなないような題材が今回のテーマ。
“性”に対する考え方は個人によって差が相当あるもの。

そんな本人にしかわかり得ぬ感情。いや本人でさえわからない感情について同じようにバラバラだろう相手の感情とを擦り合わせる難儀なことを人生で初めてする作業が思春期世代の恋なんだと思います。

個人差があるのは当然で、ひとつの事象とっても男女で考え方も捉え方も違うことを想像できなかったり、違いはあると自覚しても何がなんなのか袋小路に迷い込んだり。
例えばこの連載は別冊マガジンですが『別マ』と言われて男子は『マガジン』を女子は『マーガレット』を想像し、お互いの前提がずれてる中言葉のキャッチボールを交わしてるうちに悶々としてしまう。
ほんの少し先になれば『マガジン』も『マーガレット』もあるって気づくものです。それがなかなかそうはならないもどかしさを作品で表現することは難儀なことでしょう。


前置き長くなりましたが、つまり、

 これまで数多語られてきたけどまとめられんのかいな?

好きだ惚れたから一層も二層も踏み込んで、本来同じカテゴリーなのにあえて切り離すことで物語を作りやすくしていた“性”なるものに焦点を当てちゃった本作。
個人差が激しいネタについて、きっとそんな時期を通過したであろう私たちにリアルな質感をもって届けてくれるかに着目したわけであります。

結果、文芸部員5名それぞれに異なる立ち位置を与え、かつそれぞれに対となるパートナーをあてがい、パズルのピースをはめていくようなストーリーに仕上がっていました。男はあくまで彼女たちを輝かせるための舞台装置。主役はあくまで乙女たちです。
よくパズル組めたな~。率直な感想です。一覧は以下。当然1対1とは限らないのですが詳細は本編参照。


【文芸部員】
小野寺和紗(CV河野ひより)
菅原新菜(CV安済知佳)
曾根崎り香(CV上坂すみれ)
須藤百々子(CV麻倉もも)
本郷ひと葉(CV黒沢ともよ)

【パートナー(仮)】
典元泉(CV土屋神葉):{netabare}対和沙要員{/netabare}
天城駿(CV広瀬裕也):{netabare}対曾根崎先輩要員{/netabare}
山岸知明(CV福山潤):{netabare}対本郷先輩要員{/netabare}
三枝久(CV 咲野俊介):{netabare}対菅原氏要員{/netabare}
杉本悟(CV花江夏樹):{netabare}対もーちん要員{/netabare}


実のところパズルが組み立てられた時点でおおむね満足しています。いいもの見せてもらいました。
リアルな質感があったかどうかは個人差によるものはあるでしょう。具体的にはこんなところが良かったなぁと私が思ったところは以下、


■OPを飛ばしちゃダメ

曲中に文芸部員たちの独白みたいな合いの手が入るわけですが、全OP一定ではなく変わっていきます。
作品世界をよく表したOPなので飛ばすのももったいないのもありーの、その回冒頭から集中を促す効果がありました。


■結局全員荒ぶる

キャラの掘り下げが全員できてたという意味ではなく、5名ともきちんと荒ぶってました。


■ざわつく

岡田脚本の特色なのか、円満にしときゃいーのにそれ要るかな?ってネタを挟んでおり、またそれがリアルな質感がありました。
安心安全なピュアピュアな恋愛を期待するのも野暮というほどさらりと毒を盛り込んできます。

{netabare}・部長の彼氏がちゃっかり前カノのおっぱい揉んでる事実
 ⇒経験者じゃないと曾根崎先輩を攻略する前に心が折れてたかもしれないという仮説
・あの杉本が女を連れている(最終話ED)
 ⇒地獄へ落ちろ!との視聴者の期待を嘲笑うかのようにしっかりキープ。なんだかんだ動く奴は強い
・本郷ちゃんが報われない
 ⇒いい子なのにね{/netabare}



最初はインパクトのある下ネタという飛び道具を織り交ぜながら、「おいおい大丈夫かよ」とくぎ付けになり、適度に乙女たちが荒ぶりながら最後の最後でぶつかり合ってという青春ど真ん中をいく良作でした。
端的に言えば序盤から終盤{netabare}10話{/netabare}までのわりと緻密な展開と打って変わっての後半の勢い。
慌てて畳んだ感が無くもないと言えますが、ここは『荒ぶる』感が出ていたと好意的に解釈してます。
{netabare}もう2話時点で和沙が自分の気持ちに気づくとか、5話で最も縁遠そうな部長がくっつくとか、その後どうするの?を長めに取る構成は良かったです。{/netabare}

個人差ありまくりの“性”の捉え方に関して、本作でのそれについてはノーコメント。
ただしきっと、登場キャラのうちに「あ、これ私だ!僕だ!」な子だったり言動行動が見つかるのではないか?と思えるほど網羅性は高いように見えますね。
現在進行形の方はがっつり共感して。はるか彼方の御仁は軽くキュン死しながら悶え狂いましょう。私も悶えました。おすすめです。




※ネタバレ所感

■パズルのピースについて
ほうぼう荒ぶっておきながらしっかり着地できたのって、主演女優5名と対になった野郎どもとが似たもの同士だったからではないかと思います。

・和沙VS泉
 {netabare}上半身と下半身が別の生き物同士

最終回でお互い似たもの同士だよねと分かり易く描かれてました。典型的な思春期のアンバランスさを体現した二人で主役にふさわしかったと思います。

{netabare}「泉。私ね。これからも不安になると思う。でも泉と同じ気持ちと同じ言葉、私はちゃんと持ってるんだって!分かったから…不安になっても、それを思い出せば…きっと大丈夫」{/netabare}
このセリフを言えたからこその主役でしょう。不安になると言葉に出せた時に大きな成長を感じました。{/netabare}


・曾根崎先輩VS天城
 {netabare}素直な者同士

お互い耐性ないので基本ちょろいです。考えてるようで実はそうではありません。よく言えば真面目で一途といったところでしょうか。浮気は絶対許しません。{/netabare}


・本郷ちゃんVSミロ
 {netabare}言葉先行で行動に移れない者同士

若さゆえに本郷ちゃん頑張りますが失敗重ねてるうちにそのうち諦観しそう。ミロ(三枝先生)がそのなれの果てかしら。言い訳先行でまたそれがもっともらしく聞こえるタイプ。
そんな本郷ちゃんが最も荒ぶってるように見えるというのが“荒ぶる季節”のアンバランスさを表わしてるようで心地よいです。{/netabare}


・菅原氏VS三枝
 {netabare}持てる者かつ特殊フェチ同士

周囲から羨ましがられてます。周囲からの見られ方と自身の嗜好にギャップがあるのが悩みどころ。医者や高級官僚がSMにハマるみたいな倒錯性を感じます。ちがう?{/netabare}


・もーちんVS杉本
 {netabare}相手が見えてないもの同士

自己中とも言います。杉本は言うに及ばず、もーちんもなかなかの猛者です。「なんで自分の思うとおり動いてくれないんだろう?」が先にあると恨みつらみが積み重なっちゃいますよね。{/netabare}



合ってるかどうかは知りませぬ。それは違うさーというのも笑いながらツッコんでみてください。



最後に、、、
なんだかんだ本郷先輩の今後が気になるところです。

{netabare}「止まらない電車に乗っちゃったんですよ我々は!」
ブルーハーツの伏線回収お疲れ様でした。{/netabare}

{netabare}あと真っ白になったと言い残して燃え尽きてましたが息してますよね?
自分で蒔いて自ら回収とはさすがです。

ぜったい素敵な女性になっておくれよー(^_^)/~{/netabare}



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

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2019.09.28 初稿
2020.04.10 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 72
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

揺れる思い、荒ぶる乙女心

原作 岡田麿里・漫画 絵本奈央。

文芸部に所属する女子高生が、
思春期特有の「性」の悩みに振り回される。
お年頃な乙女たちの青春群像コメディ。

大胆で繊細なテーマですが、
コメディタッチで描かれているため嫌味がない。
小さな共感とクスッと笑える展開が、
どこかにきっとあるだろうと思います。

4話視聴追記。
時代錯誤的に誇張された表現が微笑ましいと、
お気楽に見ていたのですが、
少女たちのあるべき葛藤が群像的に顕在化し、
ちょっと待てと…襟を正し始める。
{netabare}通過儀礼により失くしたものを問いただし、
失ったものの賞味期限を確かめているようだ。{/netabare}

これはただのコメディではなかった。

11話視聴追記。
揺れる思い、荒ぶる乙女心。
終幕に向け大きく動き始める青春群像。
{netabare}現状を維持するための行為が、
むしろ現状を理想から遠ざけてしまう。{/netabare}
青春のもどかしさが上手く表現されている。

最終話視聴追記。
新しく芽生える感情、
まだ名前も知らないその感情に、
振り回されては抗する乙女たちの純情。
全てに不器用だった私たちの青春と共鳴し、
様々な素敵な色を見せてくれる。
最後の台詞までセンスがあり楽しめました。

素敵な恋の季節の物語でしょう。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 71

63.5 8 三角関係で笑いなアニメランキング8位
神様家族(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (325)
2223人が棚に入れました
一見ごく普通の少年だが、実は神様の跡取り息子である神山佐間太郎。立派な神様になる修行として人間界で暮らしているのだが、両親の「奇跡」の力のせいでワガママな性格に育ってしまった。しかし転校生の小森久美子と出会い、佐間太郎はある決心をする…。


声優・キャラクター
岸尾だいすけ、小清水亜美、江原正士、葛城七穂、冬馬由美、神田朱未、前田愛、三浦祥朗

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

神様と天使と悪魔と人間と

基本的に明るい感じのドタバタ系ラブコメ作品です
作画は微妙ですが、他はわりと良かったと思います


神様の息子である佐間太郎が主人公となります
神様(父)、女神(母)、女神候補(姉、妹)、
そして佐間太郎のお目付け役天使のテンコ、
この6人で東京都の一軒家に住んでいます
この家と、佐間太郎やテンコたちが通う学校が主な舞台です
初期設定が面白いなと感じました


基本的には佐間太郎とテンコを中心にラブコメやってます
ライバルも現れますし、楽しかったです

テンコが照れるのがかわいらしいです
キャラデザ的には…ですが、
不思議と凄く可愛く見えてきました
テンコちゃんマジ天使!実際そうなんですが

神様のパパさんと女神のママさんもハイテンションで賑やかです
こんな親だったらさぞかし疲れることでしょう
姉や妹も独特ですが、面白いです
まったくこの神様家族は。。
ドタバタとはこの人たちのせいです
でも、やるときはやる皆さんでした


元はといえばOPが良かったので観た作品
OPは映像ともに好きです
EDも良い感じでした
中毒とまではいかないまでも、頭には残る曲です


少しのシリアスはありますが、
基本はドタバタ賑やか明るい作品です
佐間太郎とテンコお互いの心境の変わり様が見所ですね

慣れれば作画は全く気にならないと思います
ラブにコメディに、楽しい作品でした

投稿 : 2024/04/13
♥ : 33

みけねこ+ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

タイトルなし

◆物語
神様の息子サマタロウとそのお目付け役である天使のテンコのラブコメ。
サマタロウは過保護な父(神様)のおかげ欲しいと思ったものは
すぐに手に入る生活を送っていた。
そんなサマタロウが転校生である久美子に恋をして自分の力で
この恋を成就させたいと願ったことから物語は始まります。

●感想
家族みんなが神様という設定はなかなか新鮮でした。
また、家族同士で使えるテレパシー(?)がコメディー
を支えるいい道具になっていたと思います。

私のおススメは6話と7話です。
ここでちょっと惹きこまれました。

ラブコメお好きであれば見てもいいかもしれません。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

68.6 9 三角関係で笑いなアニメランキング9位
おねがい☆ティーチャー(TVアニメ動画)

2002年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (442)
2214人が棚に入れました
辺境惑星の駐在監視員として地球に赴任した宇宙人、風見みずほ。
偶然、みずほの正体を知った高校生「草薙桂」は、彼女を守るため、彼女と結婚して夫婦になる。
桂は中学時代のトラウマから、「停滞」と呼ばれる、精神的なストレスに起因する「意識不明な状態」になる病気を患っている。 みずほとの生活から、いくつもの停滞を経験し、しだいに回復の兆しを見せていく。お互いに心を通じ合わせ、求め合っているにも関わらず、様々なすれ違いから、疎遠になっていくのだが…。

声優・キャラクター
井上喜久子、保志総一朗、川澄綾子、大原さやか、田村ゆかり、岩田光央、三浦祥朗、金田朋子、内田直哉、佐久間レイ、高田由美、こおろぎさとみ、杉田智和、仲野裕、南央美、西村ちなみ
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「最優先事項よ!」

SF学園ラブコメファンタジー

主人公 草薙桂(くさなぎ けい) 声 - 保志総一朗
高校1年生。
子供の頃からストレスによって意識不明になり成長も止まってしまう「停滞」という病気を発症しており、過去に3年間も入院していた。
外見年齢は15歳だが、実年齢は18歳。クラスメイトにはその事を隠している。
性格は優しいが、優柔不断。

ヒロイン 風見みずほ  声 - 井上喜久子
地球人の父と宇宙人の母の間に誕生した、ハーフ。
眼鏡をかけたナイスボディー。
性格は優しいお姉さん系だが、たまに子供っぽい所もある。「最優先事項よ!」が口癖。
井上喜久子さんの声がハマってます。^^

監視員として地球に赴任した宇宙人・風見みずほ。正体を隠して、高校の教師として草薙桂のクラスの担任となるが、偶然、みずほの正体を知ってしまった桂は、彼女の秘密を守るため、彼女と結婚して夫婦として暮らすことになります。

恋愛して結婚ではなく、結婚してから恋愛します。

順序が逆な展開で、二人の関係が段々深くなって行く様は、観ていてこういうのもアリかな~と思えました。^^

ただ、桂にはストレスが大きくなると「停滞」があるし、桂と同じ「停滞」の持病を持つ森野苺、桂に片思いしているクラスメートの縁川小石がいます。
それに、宇宙人のみずほの方も、すんなり行かなくて山あり、谷ありす。

その他に恋愛しているキャラがいるので、学園青春ものって感じです。
私は好きな作品です。
恋愛ものや、「あの夏で待ってる」が好きな人にはオススメです。

{netabare}
ちなみに、「あの夏~」は「おねティー」に似てます。

余談ですが・・・
できれば、この「おねがいティーチャー」を見てから、「あの夏で待ってる」を見た方が、「あの夏~」を、ちょっと楽しめるかと思います。(自分がそうでしたので^^ )
{/netabare}

op:「Shooting Star」歌 - KOTOKO

大好きな曲で、たまに車で聞いてます。^^ ♪~♪~♪~

 

投稿 : 2024/04/13
♥ : 43

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ラブコメ好きの人に最優先事項でお勧めしたい

パッケージの絵やタイトルのイメージからギャルゲーやエロゲー関連の作品に作品に思えますが、それは全くの誤解。
「保志総一朗」の演じる高校生と「井上喜久子」が演じる宇宙人教師との心温まる、れっきとした正統派のラブコメアニメです。
一般的な恋愛アニメは、主人公とヒロインがいろいろな困難を乗り越え最後に結ばれますが、この作品では二人が出会ってから成り行きで結婚するところから始まります。
そして結婚している事は周囲の人達には隠さなければならない。
結婚している事を隠しているので、他のキャラからの恋愛が絡んでくる事もあるけれど、近年アニメで見られる手当たり次第の絡み展開ではなく、純粋な恋を描いています。
ヒロインが年上お姉さんでしっかりものですが、テレたり駄々こねたり泣いてしまうところなんかは抜群に可愛い。
特にヒロインのよく言うセリフ「最優先事項よ!」は、聞いていてやみつきになりました。
個人的にはこのヒロインが「大人バージョンの朝比奈みくる」のような印象にも思えました。
萌え要素もあるけれど、決してエロに走っているわけではない、しっかりとした恋愛ストーリーで、ハッピーエンドで終わる展開は無性に恋愛したくなる気持ちにさせてくれます。
ラブコメ作品の中でも非常に面白かったお勧めしたい作品です。


OP曲の「Shooting Star」を作曲・編曲した人は実は「AIRの鳥の詩」を作った人と同じ人。
それだけにこの曲は「鳥の詩」に次ぐ名曲だと思うのでぜひとも聞いてみて下さい!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

宇宙人危機一髪

謎の病気である停滞のために年齢と学年にギャップがある草薙桂(くさなぎ けい)。
その学校に宇宙人で監視員として地球に派遣されてきた風見みずほ(かざみ みずほ)が教師として赴任してきた。
草薙と風見が一緒にいるところを見つかり、話の成り行き上、2人は結婚している事となる。
草薙と風見を中心とした青春恋愛物語。

普通の作品と違うところは”停滞”という病気でしょうか。
停滞している間は肉体的にも精神的にも昏睡状態となり、長い眠りのような感じとなります。
停滞している当人としては年齢とのギャップに苦しむのでしょうが、個人的には歳を取らずにそのままの状態を保てる事が羨ましいです。
若い頃は早く大人になりたいと思いますが、大人になったら歳を取るのが辛くなっていきます。
自分みたいに成長できていないピーターパン症候群のようなものでしょうか。

作中のヒロインである風見は外見や性格など魅力的な要素がいっぱいあります。
もしも自分の担任が風見だったら……と考える人は多いでしょう。
草薙に対してヤキモチを焼くところも可愛げがあります。
視聴している側の野郎連中にとっては嫉妬の対象になるかもしれませんが^^;

設定を考え始めたら話が進みません。
本作品を視聴するにあたっては宇宙人や停滞など不自然な所を素直に受け入れて視聴するのがいいでしょう。
いくつかある難関を愛の力で乗り越えられるのか、温かく見守る事ができるかどうかが作品の評価の分かれ目でしょうか。
不思議な恋愛関係でドタバタな展開が好きな人にはおススメできる作品でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29

71.0 10 三角関係で笑いなアニメランキング10位
ハチミツとクローバーII(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (351)
2183人が棚に入れました
美大生・竹本祐太はアパートの同僚で先輩の森田忍や真山巧らに囲まれ、日々大学生活を楽しんでいた。ある日、竹本達は大学の教師の花本修司から花本の親戚の花本はぐみを紹介される。人見知りが激しく口数も少ないはぐみだったが、その愛らしさに竹本は自分でも知らぬ間に一目惚れする。そして、変人として知られている先輩の森田もまた、はぐみを気に入ってしまう。はぐみと森田は惹かれ合って行き、お互いにその事を自覚していく。しかし、2人の恋は通常のそれとは違い、常人には理解出来ない天才同士の魂の結び付きのような物であった。「恋愛」と呼ぶには少し不思議な関係のはぐみと森田。そんなはぐみと森田の様子を見て、2人が共有する世界に入っていけない竹本は疎外感を味わう。

声優・キャラクター
神谷浩史、野島健児、工藤晴香、うえだゆうじ、高橋美佳子、杉田智和、藤原啓治、大原さやか、竹若拓磨、堀内賢雄、根谷美智子、浜田賢二、土田大
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

甘酸っぱい  (´ー`*)

原作 漫画 未読

2期 12話

1話目は、1期の総集編なので、実質11話

登場人物の関係、恋愛模様は1期のレビューに書いたので省略します。


1期から森田先輩が怪しいバイト?をして、チョクチョク大金を稼いで来た訳が分かります。(これでスッキリしました。)
{netabare}
この件では、兄さんの気持ちに共感でき、チョイ泣けました。
{/netabare}

~感想~
{netabare}
1期の終わりに、竹本がはぐちゃんに告白したのだけれど、あの後 はぐちゃんは、竹本の側には来なくなり・・・

やっぱり森田先輩の方が好きなのかな~って思ったけど、最後はやっぱり、何だかんだいって主人公の竹本の想いに答えるもんだとばかり思ってました・・・。

でも、はぐちゃんが選んだのは、12歳以上はなれた いとこ?のしゅうちゃん(花本修司)でした・・・

確かに修司は優しいし、面倒見がいいし・・・でも、妹の様に可愛がっていただけで、恋愛対象として見ていなかったとばかり思ってました・・・。(^^;

過去(原田を亡くした理花の件)に縛られ、大学から離れられなくなっていたところに、はぐみがやって来て、徐々に変わって行った修司・・・

この作品の中では、実は修司が一番辛い恋愛、立場の人生だったのかもしれない・・・(理花には、想ってくれる真山がいるので、まだマシ)
そう思うと修司には、はぐみと幸せになって欲しい。

ただ、恋愛もので、男の主人公が悲恋で終わる作品を始めて観た気がする・・・
(´・ω・`)   
基本、主人公目線で観てるので、ハッピーエンドが好きな自分としては、ちょと残念でしたが・・・
でも、リアルっぽくて、これはこれでアリだな・・・って思えました。


真山と理花の恋愛は、まだハッキリと両想いになった訳ではないけど、ちょっと進展して、理花も心を開いた感じでした。
この先きっと、真山の想いに答えてくれそうな雰囲気の終わり方でした。^^

山田は、自分を想ってくれてる野宮匠に、少しづつだけど、心を開いてました。(*´ω`*)

欲を言えば、彼らのその後を観たかったですが・・・(^^;
{/netabare}

自分は、大学には行ってないのだけれど、この作品を観てたら、大学が凄く楽しそうに見えました。
行っとけば良かったな~って、今更ながら思いました。 (。・w・。 )

総評すると、とても良かったです!
こう言う作品も好きです。^^

リアル系恋愛ものが好きな人にはオススメです。
!(*^ー゜)b! グッ

投稿 : 2024/04/13
♥ : 64
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

純愛ストーリーの金字塔。うん、これは泣く

「ハチミツとクローバー」の続編。
1期で残した伏線を回収しつつ、ストーリーが展開していきます。

1期レビュー→http://www.anikore.jp/review/403469

1期は24話ですが、2期は12話で終わります。
そして、1話目は1期のダイジェスト。
要点を押さえていて、とてもよくわかりやすく1期の内容を復習できます。
……というか、ダイジェストで泣きました。
時間がなければ2期から見るというのも手です。


さて、1期での青春群像劇。
歯車が回り出し、結末に向かって収束していきます。

たくさんのキャラクターたち、誰もが魅力的。
誰を応援したら良いのか分からないです。

みんな、本当にひたむきな恋をしていますね。
片想いだと分かっていながら、何年も何年も相手を想い続ける。
普通はできることではありません。
{netabare}
特に山田さん……実らない恋と分かっていても何度でも立ち上がります。
本当に真山が好きだったんですね。
乙女の恋心とはどうしてこんなに美しいのか。
はぐちゃんも言っていましたが、山田さんは本当に天使でした。

男性キャラもすばらしい。
彼らには男でもほれちゃいますよ。
{/netabare}

そして、{netabare}最後のハチミツとクローバーのサンドイッチ。

「ありったけの幸せをあなたに」

実らない恋でも、無駄なことはない。
時間をかけて育ててきた想いの結晶。
昔、あれだけ探しても見付からなかった「四つ葉のクローバー」がこんなにもたくさん。
一緒に過ごしてきた時間こそが「幸せ」そのものでした。
{/netabare}
タイトルの意味がわかる瞬間です。
それを見たときには、涙がどっとあふれました。

1期は1期として。
1期と2期を合わせて1つの作品として。
どのように見てもすばらしい話だったと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 62

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

懐かしくてほろ苦くて そしてやさしい

羽海野チカによる漫画作品を原作としたテレビアニメで、
1期目は24話あったが、この2期では12話構成。

前作で出せていなかったそれぞれの答えを出そう・・
というのがこの2期の主な内容。

想い焦がれる恋に終止符は打てるのか、
相手から好かれているのを知っていながらどう向き合うのか、
お互いに惹かれ合っているのを自覚していてもなお、
求めているものが違うことに気づいて、どう進むのか。
自分はこの先、何がしたくてどう進むべきなのか。

まるで輪舞曲のような恋模様に、周囲からの揺り動かしもあり、
人間関係にも徐々に変化が見られ、
また、謎の多かった森田に絡む様々な真相がわかる展開にもなっている。

それだけに、1期を観ていないと理解し切れない部分があるかも。
しかし1話で彼らのこれまでをザッと紹介してくれるので、
時間のない方は、2期目から観てもさほど支障はないかもしれない。

彼らの出したそれぞれの「答え」・・・個人的にはけっこう納得できた。
はぐみ、花本先生の答えには驚き、真山にはニヤニヤし、
森田に関しては、彼が雪の中で佇んでいるシーンに心打たれ・・
少女マンガという区分ではあるものの、男から観ても感じる部分は多い。

彼らと同世代前後の人達が観たら、きっと共感できる部分は多いはず。
今の自分から見ると、まぶしい~~!って部分も正直あるけれど、
それはそれで、素直にノスタルジーに浸ったらいいのだよね。

スピッツやスガシカオの歌も、相変わらずピッタリだし、
作品全体通して流れるやさしい春のような雰囲気も、
ホロリとさせる雪の結晶のようなセリフたちも健在。

でも、厳しさをえぐり出したこの2期目のほうが、
どちらかというと個人的には好きだし、胸のキュンキュン具合とか
おぉ~~~っ!と手を叩きたくなるような喜びなんかは、
こちらのほうが大きかったなと。

が、どちらもそっと両手で包み込んで大切にしたくなる作品には
この先ずっと変わりないだろうな。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 56

73.9 11 三角関係で笑いなアニメランキング11位
マクロス7[セブン](TVアニメ動画)

1994年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (401)
2107人が棚に入れました
 リン・ミンメイの歌によって宇宙戦争が終結して35年が経った西暦2045年。
新マクロス級7番艦を中心にした移民船団マクロス7は、新たなる惑星を求め航海を続けていた。その船団内では100万人が地球と変わらない平和な生活を送っていた。しかし、そんなある日、突如としてマクロス艦の前衛艦が奇襲を受ける。一方、マクロス・シティ内の公園に設置された野外ステージでは、ロックバンドのライブが行われていた。そのグループの名は「ファイヤー・ボンバー」。ボーカル&ギターは破天荒で情熱的な熱気バサラ。ボーカル&ベースはマックスとミリアの7番目の娘、ミレーヌ・ジーナス。キーボード&リーダーに飄々としたレイ・ラブロック。ドラムに寡黙なゼントラン女性、ビヒーダ・フィーズ。ライブが盛り上がりを見せた最中、謎の戦闘部隊がマクロス本艦にまで攻め込んできた。果たして謎の船団の目的は、そして正体は・・・・。100万の市民の運命を載せ巨大戦艦マクロスは、やがて恐るべき戦いの渦に呑み込まれてゆく・・・・・・。
ネタバレ

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴<修正>

俺の歌を聞けええええええええええええええええでお馴染みのマクロス。
本作は戦争ロボモノでありながら無謀に武器も取らず歌をかます作品です。
ジョンレノンのごとく敵味方差別無し&殺生は行いません。

見所は歌、ロボ、恋愛、アイドル化などになってくるのですが、ロックで敵を倒さず攻撃するスタイルが、意味不明でお預けを食った犬のような視聴状況でしたが、曲が単純に良くて、電車の窓を眺めているようにぼんやりラジオ的、ライブ的感覚で楽しんでいました。ですが徐々に歌だけで夢中になってる自分がいて、この歌はハートに来るんですよ!マジで突撃LOVEハートw

てな感じで視聴していた所、敵女性キャラシビル登場で一変。情報詮索の為にマクロス船内部に侵入していたシビルでしたが、バサラの歌を聴いてもっと聴きたいと興味を示す。徐々になぜ聴きたいかが顔色で判明。ホテ顔に変わり、つ、ついに {netabare} エクスタシ~♡言っちゃたよコレwしかもアへ顔。てな感じでラスボスまでアへ顔フィニッシュ!ゾクゾク美~♪ ~ {/netabare}

コホン。ですが本作は熱く真剣なアニメです。
50数話に渡る世間は鬼ばかりの中、最初誰も聴いてくれなかったサウンドが、銀河を一つにさせ、皆に希望と勇気で元気玉。馬鹿馬鹿しくて、分けの分からない展開や、ひたすら同じように見える長い物語をサウンドや、セル画による表現を追求しきった映像美で、力と技で説得させられる作風は、昨今のアニメにない至高。痺れるようなサウンドによる陶酔感と、熱いシャワーを浴びたような爽快感がマじでクロスしたマクロスw

「俺の歌を聞けば 簡単なことさ 2つの愛をクロスさせるなんて 何億光年の彼方へと突撃ラブハート!!」
なんかノリですみません<(_ _)>が逆にノリが全てでもあります。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

理屈じゃない ハートなんだ!

熱気バサラ、彼はとてつもなく魅力的な主人公です。
格好良すぎです。
格好いいといっても、女の子がときめくような爽やかでイケメンとかではないです。
ハートが魂が、熱くて燃えてて男らしくて気持ちがブレない、それでいてとても優しい。
とにかく熱くて凄い奴なんです。

彼の放った台詞とともに魅力を伝えたいと思います。
{netabare}
最初から飛ばしてきます。
「ついにこのときがきたぜ」何がきたんでしょうか。
「いくぜぇっ!俺の歌を聴けぇぇ!!」
みてるこっちは「!!?」ってなりました。

彼は宇宙での敵との戦闘中に突然現れ、歌いだしたのです。
ギターで戦闘機(バルキリー)を操縦するんです。

[突撃ラブハート]

俺の歌を聴けば
簡単なことさ 
ふたつのハートをクロスさせるなんて

夜空を駆けるラブハート 燃える想いをのせて
悲しみと憎しみを撃ち落してゆけ
お前の胸にもラブハート 真っ直ぐ受けとめてデスティニー
何億光年の彼方へも突撃ラブハート


バサラの歌はハートに響きます。
最初はみんなにバカにされ、呆れられ、認めてもらえず、
応援しているのは見ている私だけという状態。
私は、
何でなんだ、バサラ何でそんなに頑張れるんだ。
みんなバサラの歌を聴いて って応援してました。

「熱いハートを叩きつける それが歌だ!」
「ばかやろう! なんでわからねえんだ! ガーっと歌えばいいんだよ。ガーっと! 考えたって始まらない だろ。」
「ミサイルよりも爆発のあるサウンドを聞かせてやるぜ !」

最初は意味が分からないです。
バサラが突然歌いだすから。

そのうち笑えます。
バサラが熱くて。

そして涙が出てきます。
バサラが真っ直ぐで。

「よっしゃ!いっちょド派手に行くか!」
「ミサイルなんてくだらねぇぜ! 俺の歌を聴けぇっ!」
「ガーッと出撃してグッと心に感じたもんをビリビリーッとハートを熱くして歌うんだよ!」

そのうちバサラの歌が、想いが皆に届きます。
敵を一切殺生せず歌だけで最後までつらぬきました。
凄い凄いぞバサラ!!
{/netabare}

本編49話
OVAで3話
全部で53話

私はマクロス7をみている間、とても楽しかったです。
まるで小さな頃に毎週楽しみにしていたアニメのように。
ワクワクしながらみていました。
大人になって、こんな気持ちになれたことが本当に嬉しいです。

私の大事な気持ちを呼び起こしてくれた特別なアニメです。
何度私を暗い淵から引き上げてくれたでしょう。
私が落ちそうになるたびに明るいとこへ連れていってくれました。
そして沢山の色を見せてくれました。
熱くて優しくて大好きです。
大好きな理由…理屈じゃない。ハートです!

ふふふふ・・・こうこなくちゃな!たっぷり聴かせてやるぜ!俺の歌を!・・・いくぜー!!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 28
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

戦場で歌の押し売りをするとんでもない男

この物語の主人公バサラの行動は、常識を逸しています。
なんと彼は、戦場で歌の押し売りをするのです。
敵味方が激しい戦闘をしているさなか、敵見方を問わずにスピーカーポットを打ち込み、自分の歌を無理やり聞かせます。

マクロスシリーズでは『歌で戦争を終わらせることができる』この主張が一貫しています。
だから、マクロス7もまた、この主張に沿った物語となります。


「俺の歌をきけーーーーーーー!!!!」

大声で叫んでバサラは歌いだします。
敵も味方も軍事の通信は途切れます。バサラの歌しか聞こえなくなります。
全員がバサラの行動に対して、あっけにとられます。

でも、しばらくすると、敵味方ともに戦闘は再開します。

しかし、バサラはめげません。
バサラは戦闘のたびに何度も何度も足を運び、同じように歌い続けるのです。

最初は敵味方を問わずにバサラを馬鹿にします。

しかし、ある日、どんな武器も通用しない強力な敵が現れたとき、不思議とバサラの歌により敵が逃げ出すのです。
バサラの歌にはすさまじいエネルギーがありました。

しかし、バサラは敵を倒そうとはしません。
敵の命を奪おうなんて、バサラはこれっぽっちも思っていません。
歌を通じて敵と心を通わせたい。
それがバサラの願いでした。
{netabare}
さらにバサラは、凶暴な敵の戦士(シビル)の命すら、歌で助けようとします。
バサラは毎晩、シビルのもとに足を運び、歌い続けます。
意識を失って弱っているシビルが目を覚ますように、懸命に歌い続けるのです。

そして、いつの間にか、敵のリーダ格のギギルが、バサラの歌を口ずさむようになります。バサラの歌を歌いだします。
ギギルの歌は決して上手ではありませんでしたが、魂がこもっていました。
シビルを救いたい…。その気持ちが歌から伝わってきました。
やがて目覚めたシビルもバサラの歌を歌うようになります。

バサラは歌で敵と心を通わせることができるようになったのです。
{/netabare}

敵の総司令官もバサラの歌に興味を示すようになります。
そして…


劇中で歌われる「My Soul for You」は名曲です。
一度聞いていただければと思います。

マクロスシリーズを知らない方は、「 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」も、あわせて見られることをお勧めします。


今現在も、世界の数ヵ所(もしくは数十ヵ所)で戦争は続いています。
歌で戦争を終わらせることができたら、素晴らしいと思いませんか?

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27

72.7 12 三角関係で笑いなアニメランキング12位
俺を好きなのはお前だけかよ(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (478)
1920人が棚に入れました
ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!! もちろん、意気揚々と待ち合わせに向かうよね。そしてそこで告げれれた「想い」とは――……「俺じゃないヤツが好き」っていう「恋愛相談」だった。ハハハ。……やめだ! やめやめ! 「鈍感系無害キャラ」から、つい本来の俺に戻ってしまった。でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかもしれないからな! そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院菫子。俺はコイツが嫌いです。なのに……俺を好きなのはお前だけかよ!! 自分がモブだと気づけなかった主人公と個性的な華々しい女の子たちのちょっと刺激的な学園青春(?)コメディー、ここに始まる!?

声優・キャラクター
山下大輝、戸松遥、白石晴香、三澤紗千香、内田雄馬、三上枝織、東山奈央、斉藤朱夏
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ゲスを気取ったヘタレに需要無し ※酷評注意

原作未読


うーん、、、小道具の“ベンチ”だけが面白かった作品。
なんならベンチにスポットライト当ててヘンデル『ハレルヤ』でも流せば上方修正してたかも。

原作小説はアンチ学園ハーレムが執筆動機っぽいのですが、少なくともアニメでは「どこが?」って感じでハーレム色は濃かったように思えます。

他のレビューでも吠えてますし、あらためて自分の嗜好を言っとくと、ラブコメはキャラの行動言動で“キュン”と出来るかが評価基準。キモくてもしゃーないです。
二次元の外見に惹かれたり「かわいいからまぁいっかー」となることはまずない。
その視点で本作を捉えると、、、面白くないです。
いくら可愛い(という設定の)女子を逐次投入されたところで「そこじゃないんだよ!」となるわけです。

女子の中ではメインの三色院菫子(CV戸松遥)/パンジーの魅力に引っ張られ完走することはできましたので、需要はゼロではないと思いますよ。以下、ダメな理由。


■取り巻きの女子がちょっと…

パンジー以外浅い。考えたり悩んでたりしてる形跡なしですよね。ビッチだとかアバズレだとか主人公くんに形容されてキャラ付けの努力はしてたのでしょうが、それ以前の問題で思考が現実の女性とは乖離し過ぎていてついていけません。
ひまわり/コスモス/あすなろ/ツバキ/サザンカ等々記号的な存在を超えないため、パンジーとの三角関係発展すら想像だにできなかったし、ひまわり/コスモスに至っては早々に私はモブ扱いしてました。
ラブコメのメインストリームを担える女子がいませんでした。


■ゲスではなくヘタレ

ジョーロがしょぼい。
1.{netabare}その発想はないっしょ
 恋愛マニュアルに沿った行動して、それすら能動的に女の子にアクションをかけるものではない。そのくせ、意に反した反応を女の子がとれば“ビッチ”“アバズレ”認定してしまう典型的な童〇思考。
 実践なきヘタレ野郎っぷりが第1話から展開されてたので正直きつかったです。そう第1話からさっそく無理ゲーでした。{/netabare}

2.{netabare}終盤でもそうなん?
 ホースの進撃からいったん身を引いて土壇場で反転攻勢!への共感ができないできない。
 本件に限らず「あなたは勝てますよ」と他人に担保してもらわないと動けないのはヘタレ以外の何者でもないのであります。{/netabare}


主人公のジョーロくんが策士っぽい設定だったからこそ、それとの乖離が気になった次第です。


■最近の流行なのかもしれませんが…

{netabare}TV放映分での結論が出てません。
終盤の重要キャラ“ホース”の登場も最終話手前の第11話。収拾つけるのは難しいしつけませんでした。{/netabare}

{netabare}“気になるので続編wktk”となるか“は!?だったらみねーよ”となるか。迷うことなく後者ですね。さようなら!{/netabare}



「実践」に勝るものは無し。もちろん書籍から得る「知識」だって糧となることを否定はしません。
リアリティをもって感情を揺さぶる筆力のある者か、エモさ全開でエンタメに振れる筆力のある者の作品を商業ベースでは主流にしてほしいもんです。
たまたまなのかアニメ化されるラブストーリーないしラブコメってこんなのばっか。

童貞か引き籠りが妄想で書いた自己満の作文見せられてるようで耐え難い。浅くて薄くて時間の無駄。


奇しくも自己満足作文ばかりを読んで育つとこうなりましたみたいなのが主人公ジョーロくんと言われればとてつもなく説得力あるんですがどうなんでしょうね。



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

------
2020.07.11 追記

最終回後、原作者がラジオで「原作知ってれば1クールで収まることないのわかりきってたことじゃないですか」と仰られてたとか。
…たぶんこういうところなんだと思います。


2020.01.08 初稿
2020.07.11 追記

投稿 : 2024/04/13
♥ : 55
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

俺を好きなのはお前だけじゃないのかよ

原作未読 全12話

花に纏わるあだ名がついた高校生男女の恋愛を描くハーレムラブコメ作品です。

キャラ原作はブリキさん、「僕たちは友達が少ない」や「電波女と青春男」を思い出しました。女子は可愛く描かれていましたね。

3話まではなかなかドキッとする展開で面白かったのですが、その後はよくあるハーレムラブコメ作品になったのは残念でした。

また、お話が何故ここでという感じで、中途半端に終わっています。

OPは斉藤朱夏さん、EDは主要メンバーの女子3人が歌っています。

最後に、{netabare}ホースとジョーロの結末はOVAみたいですね〜{/netabare}作品名と同様に残念です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「俺は、すべてのすべてのラブコメを過去にする」

この作品の原作は未読ですが、キャラデザがブリキさんと知り視聴を決めた作品です。
それにハルカス、白石晴香さん、三澤紗千香さんに奈央ぼうと、これだけ役者が揃ったら視聴しない道理はありません。
この作品も期待値MAXで視聴に臨みました。


ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする?
しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と
可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!!
もちろん、意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。
そしてそこで告げられた「想い」とは…

…「俺じゃないヤツが好き」っていう「恋愛相談」だった。ハハハ。
…やめだ!やめやめ!「鈍感系無害キャラ」から、つい本来の俺に戻ってしまった。
でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかも
しれないからな!

そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。
三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院菫子。
俺はコイツが嫌いです。なのに…
俺をすきなのはお前だけかよ!!
自分がモブだと気づけなかった主人公と個性的な華々しい女の子達の
ちょっと刺激的な学園青春ラブ(?)コメディー、ここに始まる!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品…登場する女の子の可愛らしさが半端ありません。
キャラデザがブリキさん、という影響も多分にあるのですが、ちょっとした仕草など細やかな部分も配慮しているのが伝わってきます。

そして何より声優さんの演技が堪らないんです。
今回序盤から色々持って行かれたのはパンジーこと三色院菫子役のハルカスの演技でした。
今まで聞いたことの無い声質…
あの声質で「寂しいわ…」とかジョーロみたいに傍で囁かれたら、卒倒してしまうかもしれません^^;

私は専門家じゃないので詳しいことは分かりませんが、声優さんの完璧な演技って、きっとこういう作品の事を言うんだろうなぁ…とか思ったり。

今、公式HPのトップページを見ながらこのレビューを書いているのですが、物語の中での彼女たちの言動が、頭の中でフラッシュバックの様に蘇ってくるんです。
ジョーロへのアプローチの仕方は人それぞれ…
だけどどのキャラも素直に愛おしく感じれるんです。
パンジーさんには色々持っていかれたので推しキャラとしては頭一つ分抜きん出ていますけれど…

そういえば、先ほどこの作品のwikiをチラ見した時に、面白いことが書いてあるのを見つけました。
「本作はラブコメディ系のライトノベルではあるが、本作はライトノベルでありがちな主人公が複数のヒロインに好意を持たれる(落ちもの・ハーレムもの)という設定は否定的に描かれている。」

「落ちもの」って何かな…と思って調べたら、「ストーリーの導入部分において、平凡な主人公のもとに魅力的な異性が突然現れるところから物語が始まるというもの。」なんだそうです。登場する女の子は次第に増えていき、殆どの出会いはいつも突然だったように記憶していますが、確かに誰も空からは落ちてきてはいませんね。

ついでに「ハーレムもの」についても調べてみました。
主人公である1人の男性(女性)キャラクターに対して多数の異性キャラクターが対置され、多くの場合は大勢の異性が1人の男性(女性)に対して好意を抱く。
また、主人公はハーレムを構成する異性に対して好意を持っていて平等に接することも多い。

…この作品の作風とハーレムものとの違いが分からないです^^;
確かに「ハーレムを構成する異性に対して好意を持っていて平等に接する」という部分では違いがあるかもしれません。
でも疑念が残ります…
この違いがフェイクという路線がどうしても捨てきれません。
というより、捨てちゃいけない気がします。
何故なら、その展開を一番望んでいるからです。

主人公が誰の事も好きにならず、誰も選ばないのだとしたらハーレムの構図は不成立となります。
でもジョーロがこれを選択するでしょうか…そもそもの目的から完全に逸脱してしまいますよ。
個人的にはハーレムものは嫌いじゃないので、その違いへの拘りが理解できないんでしょうね。
これらを差し引いても十分魅力的な作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、斉藤朱夏さんの「パパパ」
エンディングテーマは、パンジー、ひまわり、コスモスによる「ハナコトバ」
エンディングの発売が12/25って遅くありませんか?
エンディングはまだちゃんと聴けていないので評価は止めておきたいと思います。
オープニングのノリは好きでしたよ。

1クール全12話の物語でした。
全体的に面白かったと思います。
後半登場したホースには登場キャラ同様に違和感を感じましたし…
唯一残念なのは幕の引き方でしょうか。
最終回のラストに「あともうちょっと続く」と言うのは、発売日未定のOVAの前振りだったんですよね?
これをOVAにしちゃいますか…というのが率直な感想です。
確かに「TVシリーズの完結編、ジョーロ(モブ)とホース(主人公)の決着を描くOVA」らしいので、気にもなりますし売上枚数もきっと伸びると思います。
でもできるなら気持ちの熱いうちに全13話として描き切って欲しかったのが本音です。
まぁ、後日発表される詳細に期待しましょう。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 22

61.6 13 三角関係で笑いなアニメランキング13位
双星の陰陽師(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (300)
1881人が棚に入れました
ケガレを祓い清める最強の陰陽師をかつて目指していたがある事件を機に陰陽師になることを拒んでいた中学生の少年・焔魔堂ろくろが、代々有名な陰陽師を輩出してきた家系の娘で禍野に直接入ってケガレ祓いをすることができる少女・化野紅緒と出会ったことで、一緒に力を合わせてケガレとの戦いに挑んでいく物語が描かれている。

声優・キャラクター
花江夏樹、潘めぐみ、村瀬歩、芹澤優、諏訪部順一、福山潤、前野智昭、浪川大輔、石川界人、山下大輝、村田太志、小野友樹、沢城みゆき
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

並び立つ二人の過去に涙しながら、穢れた人々の未来を見届けよう。

過去のしがらみを抱えた陰陽師の少年と少女が主人公のアニメの様です。

男の子の主人公ろくろくんの印象は少年漫画の王道を行く印象、心優しき熱血漢という感じですが、ヒロインの紅緒ちゃんが異色です。ミスミソウなどで有名な押切蓮介さんの漫画「ハイスコアガール」に出てくる大野さんを思わせる無口キャラで、彼女と同じく「超」が付く程強いです。(色々な意味で‥!)1話では殆どこの子が主役ですが、しっかりとろくろくんにも見せ場はあります。安定のジャンプクオリティでした。

紅緒ちゃんが幸せそうな顔でおはぎをモグモグ食べているシーンは見ているだけで和みますが、3話連続ではちょっとあざと過ぎる気がします。(しかも3話目はお昼ご飯。紅緒ちゃんの食生活が心配になります。)かと言って全然無いとちょっと寂しい様な‥。と思ったら、またあったり‥。紅緒ちゃんおはぎ食べ過ぎ!(笑)

作画的にも結構見所がある作品で(各話毎の安定感はないけれど‥)中でも「禍野」とよばれる異世界の背景描写は「這いよれ! ニャル子さん」で描かれた結界に勝るとも劣らぬインパクトがありました。キャラデザはろくろくんの歯がギザギザしている所とか、繭良のグラディエーション掛かった髪色とかに好みが分かれるかもしれません。

全編に渡りキャラ名や必殺技名のカットインが数多くありますが、回を重ねる毎に慣れも手伝って段々落ち着いてくる印象です。ただカッコ良さげな技名の文字のイメージが先行している一方で、不明瞭な作画表現も稀にあり、特に原作未読の自分には「朧蓮華の舞」がどういう技なのか映像だけでは非常に分かりづらかったです。

上で「超」強いなどと幼稚な表現をしてしまいましたが、よくよく考えてみたら、ジャンプ漫画ではドラゴンボールの人たちとか滅茶苦茶な強さなんですよね。(地球大の惑星を余裕で破壊するとか)偽物語の影縫さんとか火憐ちゃんを見た時にもびっくり仰天しましたが、長らくの間バトルものから離れていた上、近年放映されたバトルものについても知識が乏しかったので、こんな表現をしてしまいました。

上記を踏まえ、紅緒ちゃんの人間離れした身体能力も、水滸伝に登場する戴宗の用いる神行法と同様、大部分は護符(霊符)のおかげであって、霊符が無ければ人間の限界を大きく超える事は出来ない(7話で明確な描写があります。)様ですので、単純な強さとは言い切れないものだと認識を改めました。陰陽師ですし、熟達した魔法使い(魔法剣士)の様な強さなのだと思われます。修行や鍛錬でならまだしも、生まれつきの超能力や突然変異とかで超人になる様なアニメよりも、ファンタジーであっても、こう言った理屈をきちんと踏まえているアニメの方が、人間を人間として描いていて、生物としてのヒトをないがしろにしていないのでわたしは好感が持てます。

作品の性質上、日常回大目とかは無理かも知れませんが、どんどん面白くなってきているので続けて視聴していこうと思います。

序盤10話くらいまでの感想
{netabare}
2話のろくろ君の台詞「なんだ!?このパンツ野郎!変態か?」とか大した意味は無いんですが、吹き出しました。根は熱血少年のろくろ君の口からあの言葉が飛び出るから面白いのかも知れません。こう言ったあざと過ぎるギャグにも笑える自分はまだコドモなのだなぁと思います。多分直らないと思いますが‥。

他の方も言っておられますが、2話以降に登場する式神は元々原作に登場しないそうなので、わざわざ登場させる必要は無かったのではないかと思います。少しだけ蛇足に感じました。

1話にて、紅緒ちゃんとの出会いをきっかけに陰陽師としての自分を取り戻す兆しを見せたろくろ君でしたが、2話、3話におけるためらいと後ろめたさ、ついに4話における十二天将の一人、朱雀こと斑鳩士門との出会いが彼の再起の決定打になった様に見えました。(4話視聴後では上記「陰陽師としての」を「本来の」と置き換える事が出来ると思いました。)少年と言うものは、とかくより強いもの、より聡いものに憧れ、それに近づこうと焦り足掻く不器用な生き物なのかも知れません。ろくろ君の今後の成長を見守っていきたい気持ちになりました。

8話にて、ろくろ君が陰陽師として戦えなかったのは、まゆらの為でもあるという側面もあるという事が分かり、人の意思決定の原因は、決して一枚岩でないという事に納得しました。この回ではさらに、ろくろ君の衝撃の過去も明かされます。
上には上がいる。上述の斑鳩士門に続いて、十二天将の一人、白虎の名を持つ天若清弦が登場し、これまでのお話における陰陽師達の活躍が、井の中の蛙の如きという事を体感しました。お父様、強さの次元が違い過ぎる!
前回から続く「変態パンツ男」発言連発のろくろくんの心情も、一見ギャグ以外の何者でも無い印象がありましたが、土御門への遠回しの憤りである事を今回をもって解釈出来ました。
少年向けアニメの王道を行く様な作風でありながら、その実態は深い。物語の始まり以降、軽い気持ちで見守りつつ、紅緒ちゃんの可愛さや、ろくろ君の熱血に圧されて視聴を続けていましたが、8話になって初めて、真剣な気構えで視聴すべき、愛すべき作品と思える様になりました。

9話では「雛月の悲劇」の真相が明かされます。謎を仄めかすだけで、それを引っ張り続けるアニメと違って、この回でろくろ君の過去に起きた事件の全貌が語られます。
紅緒ちゃんとろくろ君のどちらが主役とも言えない、二人が両立している姿には、初回から好感が持てましたが、今回をもって、さらにその印象が強まった様に思います。それぞれの迷いが晴れていき、戦いへの決意が強固なものへと変わっていきました。

10話では前にちらっとだけ登場していたすばると鈩(たたら)が登場。すばるの銃の生成は凄過ぎる能力なんですが、何でもありな感じがして少し残念‥。二人とも十二天将で、不思議キャラの鈩はその中でも最凶らしい。あくまでも黙し、パン耳食べて喜んでいる謎キャラで、どう見ても士門とか清弦さんの方が強そうだけど‥‥?
今回はギャグよりのお話で物語の勢いが失速しましたが、緩急を付けるという意味で良い流れだと思いました。

次回にも期待します。
{/netabare}

12話
{netabare}
前半はギャグ&修行パート。紅緒ちゃんの両親の仇である神威登場回。
紅緒ちゃんの猛攻を受けても無傷だったり、指先一つで吹き飛ばされたり、圧倒的な力の差を見せ付けられる。紅緒ちゃんの両親とのあまりにも悲痛な別れについて語られる‥。
{/netabare}
13話
{netabare}
前回登場した神威は"バサラ"と呼ばれるケガレの上位種。倒した相手の呪力を奪い自己強化をし続けた結果の姿らしい。見た目は人間と似ていますが肌の色が浅黒い。ケガレという種の存続とか陰陽師への憎しみとかは無い様で勝手気ままに行動している印象。双星の真価を発揮した攻撃で一矢報いたものの及ばず‥。
{/netabare}
14話
{netabare}
今回からは新OP、EDに切り替わりました。前半の和風ロックの景気のいい感じの曲から、悲壮感を帯びた曲に‥。歌詞も前半よりもさらにこの物語に相応しい印象になりました。ムービーの作画は前半に引き続き、動きが多く迫力があり、ドラマ性を強く感じさせるものとなっています。

本編は総集編に近い内容。まゆらの面白発言集とか、紅緒ちゃん創作による正義のヒーロー"おはぎマン"のお話とか、笑える場面満載でバトル方で辟易していた所の一休みという感じで楽しめました。

余談。紅緒ちゃんによれば、おはぎマンの粒あんを飛ばすスピードはマッハ2で戦車の装甲をも貫く威力という設定。気味の悪い妖怪にしか見えない風貌といい恐ろしいやつ‥。エピソード2ではぼたもちマンとおしるこマンも登場しましたが性質、弱点がアンパンマンに似ている‥。エピソード3に期待(笑)
{/netabare}
15話
{netabare}
ろくろくんの兄貴分、亮悟さん主役回。ケガレ堕ちしたある陰陽師との戦い。ケガレ堕ちの強さはケガレになる前にその人が持っていた呪力の大きさに比例するらしい。体に表れる九字が緑色なのが特徴。

神威戦で発揮した双星の力をまだ制御出来ないろくろくんと紅緒ちゃんは強大なケガレ堕ちを前にして歯が立たず‥。

清弦さんの登場で危機を救われた二人でしたが、その清弦さんから陰陽師失格を言い渡されてしまいます。

陰陽師の戦いが死と隣り合わせである事を改めて描いたお話でした。雛月の悲劇などについてもそうですが、人の死を必然の様に描く作品です。
{/netabare}
16話
{netabare}
前半は主に清弦さんとまゆらの親子のお話。後半まゆらの身に異変が起きる。"布瑠の言"すべてのケガレを祓うといわれる最強の呪。双星の力が特別なものである事が明かされます。でもレゾナンスって横文字が唐突に飛び出した時には閉口。共鳴とか共振を含めた言葉じゃいけなかったのだろうか?
{/netabare}
17話
{netabare}
前回の戦闘を経て疲弊したろくろ、紅緒、清弦さんの前に最悪の相手、悠斗が現れる。清弦さんが霊符、白虎明鏡符を用いて纏神呪(まといかじり=式神の力を自らに宿す変身みたいなもの)する。普通に戦っても超絶強い清弦さんがさらに新たな技を用いて戦うという事で勝利確定と思っていましたが、意外過ぎる展開。悠斗に傷一つ負わせる事も出来ずに敗北。そんなバカな!

ろくろくんに執着を持つ悠斗の気まぐれで、辛くも3人とも生存。戦闘は終了しました。

終幕前、一人前の陰陽師のみが切る事を許される黒い狩衣を纏うろくろくんの姿が描かれました。

神威といい悠斗といい敵が強過ぎる印象のある物語ですが、かえせば安直なカタルシスに依存していない展開であるとも言え、私的にはその辺りを高評価したいです。
{/netabare}
18話
{netabare}
レゾナンスと清弦さんから託されたろくろ君の新しい霊符、星装顕符《焔》を扱える様に二人で訓練するお話。後の霊符はケガレ化したろくろの右腕の力をさらに解放する効果があるらしい。陰陽師の技ってケガレを払うだけでなく、物理的にもとてつもない威力の技だったんですね‥。戦車の大砲並みの威力?
{/netabare}
19話
{netabare}
悠斗との決戦回。レゾナンスに続いてまたしても横文字登場、その名もアストラル・ディザスター、クリムゾン・メテオ・スマッシュとか、カッコ良い気は‥‥しない。霊符の名前だって漢字だし、陰陽師なんだから普通に和風の名称で良いと思うのですが‥。一般的にはこちらの方がウケが良かったりして‥。

清弦さんの全力でも全く歯が立たなかったのだから、新たな技を身に付けた二人の力でも勝てないのは必然?

両足の自由を失った(漫画版では本当に失ってしまう。)紅緒ちゃんの苦痛と悲しみの入り混じった表情、目を背けたくなるほどの痛々しさがありました。実の兄の仕打ちが残酷過ぎる。

そこでまさかの神威の登場。その意外な行動とは‥。
{/netabare}
20話
{netabare}
今回の紅緒ちゃん(さん?)の台詞「私の名は化野紅緒‥お前の与えたこの牙が‥」いつも以上の凛々しさがありました。

新たな力を得て繰り出した紅緒さんの神速の飛び膝からの華麗なるエリアルコンボ、でも「だだだだだだだだぁー」の足踏みラッシュには不謹慎にも笑いが‥。前回の戦いでも悠斗はやせ我慢していただけで相当のダメージを受けていた様子。終始圧倒されっぱなしでしたが‥

戦い終盤は「何が起こった!?」という作中人物の感想と私も同じ‥。

後半パート、ろくろくんの「生まれてくる子に重い荷物はしょわせねえ‥」ごもっとも、いいやつですね‥。

それにしても中学生に子供を作れって酷な設定だなぁ。リアルな話をすれば"変態パンツ男"こと土御門って外道なイメージがあるので、体外受精とかで問題を解決しそうなんですが、そんなんやると色々と台無しになってしまってアウトなのでしょうね‥。
{/netabare}
21話 列島覇乱篇(高校生編・龍黒点のお話)
{netabare}
今回から高校生編が始まりました。

冒頭は戦闘シーン。戦う感じの人では無い印象だったので、まゆらが陰陽師になっていたのは意外。清弦さんの娘なので並々ならぬ才覚がある様です。

高校生となったろくろ君ですが、序盤の落ち着きの無さや後ろ向きな所などが消えて、すっかりナイスガイになりました。嬉しい様な寂しい様な‥。紅緒さんともすっかり仲良くなってしまって、作中では今後これ以上仲良くなれないのではという印象を受けました。

後半パート、謎の幼女さえが登場。※パンダカーに乗っている子供の姿って見ていて否応無しになごみます。でも禍野に一人でいたなんて不自然過ぎる‥。物語のキーとなるキャラの様です。

終幕近く「おはぎマン」エピソード3?のおひろめもありました(笑)

※:遊園地とかにある動物の姿を模した乗り物。ゆっくりと進むので子供が乗っても安全。お金を入れると一定時間乗って遊べる。ぶたとか、きりんとか、恐竜(怪獣?)とかもある様です。
{/netabare}
22話
{netabare}
龍黒点が現れる回。龍黒点は現世と禍野を繋ぐトンネルの様なものらしい。

神威に続き、バサラの一人珠洲(すず)が登場します。真蛇(しんじゃ)のバックダンサーを引き連れて歌ったり踊ったり、ケガレから逃げる為に恋人をおとりにして逃げたロクデナシを殺害したり、同族であるはずのケガレも八つ裂きにしたり、神威と同じく好き勝手に行動している印象があります。知的好奇心が強く、さえにとりわけ興味をもっている様です。
{/netabare}
23話
{netabare}
陰陽師のお話でSNSという言葉が出るとは意外。龍黒点による現世への影響を"新型インフルエンザ"と報じるニュース番組が流れる光景。リアルでもありそうな話なので苦笑い。

満を持して"きなこカー"も登場。妖気アンテナ+の能力しか無い様に見えた紅緒さんの式神"きなこ"がキャンピングカーに憑依してパワーアップ。低級のケガレは体当たりで払えるし、車内は結界で守られているという頼もしいやつに‥。憑依した影響で、何故か声もけたたましい声からカッコいい感じになりました。あんたも成長したもんだ(笑)

年齢不詳の陰陽師、霧ヶ峰清水(きりがみねきよみ)さんの占いではろくろ君と紅緒さんには既に子供がいるとの事、ろくろくんの事をパパと呼ぶさえにどうしても結びついてしまいます。でも髪の色はまゆらに似ている‥?

さらに前回に続き、また新たなバサラが登場。名は師(もろ)。やはりさえに興味がある様です。前回の珠洲と同じく好戦的な印象は殆どありませんでしたが、ケガレを操り人々を喰らわせる姿は本作中屈指の残酷シーンでした。夕方時にこんなものやって良いのだろうかと時たま思います。

用語解説の項を書いていた時に思ったのですが、呪装が出来るのが武器や衣服などの無生物、ケガレやケガレを帯びた体なら、ケガレの正体は死者なのではと予想されました。だとすると「禍野」は冥府に近いものなのかも知れません。
{/netabare}
24話
{netabare}
前回のすばるの台詞に「モグラ叩きにも飽きましたなぁ」というのがあったので、龍黒点のお話が長く続く事は無いのかも知れません。クラナシと呼ばれる存在が龍黒点を作っているらしい。

真蛇クラスのケガレ、獅子頭の巨人の姿の麗穏(れおん)が登場。現世にある"きれい"を見たいらしい。

ケガレは呪力を蓄えれば蓄えるほど力も知性も高まるという性質がある様です。その通過点が真蛇、到達点が婆娑羅。裏を返せば、それは大量の人を喰らったか、共食いを行ったのかどちらかという事、麗穏が心優しいケガレなだけにやるせない気持ちになります。

後半には十二天将の蹉蛇桜 (さだ さくら)と膳所美玖 (ぜぜ みく)が登場。それぞれ特徴的な出で立ちをしていますが、私的にはこういう萌えを意識したキャラデザを使うと物語が軽くなる印象を受けます。清弦さんとか士門みたいな普段着に近い服装か、色違いだったりデザインが微妙に違ったりする狩衣とかを着ている人物の方がリアルだし、却って人物の印象が際立ってカッコ良く見える気がします。
{/netabare}
25話
{netabare}
十二天将の五百蔵鳴海 (いおろい なるみ)勝神(かすかみ)コーデリアが登場。

今回姿を現した婆娑羅は山門。軽いノリの少年という印象。巨大なケガレを体内からコントロールして戦う姿が描かれました。本体の戦闘描写は無しにつき実力は不明。

婆娑羅、山門の操る巨大怪獣(ケガレ)と言えど、力の元を絶たれては劣勢必死。ろくろくんと紅緒さんの龍黒点塞ぎに続く、コーデリアさんの乗り込む巨大陰陽からくり"天元空我"の重~いパンチと必殺ビーム雷神堕悪霧雲(ライジングダークムーン)の前に敗退。ロボアニメみたいな燃えるBGMも異色なバトルシーンでした。これでも陰陽師なのです(笑)

龍黒点の大きさによって(禍野との繋がりが濃密であるか否かによって)現世でのケガレ及び婆娑羅の力量は上下する事が今回のお話で明確になりました。

野球選手のエピソードについては、スポーツ選手の使命と生死を賭けた陰陽師の使命を重ね合わせる所に強引さを感じ、素直に感動出来ず‥。私がプロスポーツとか嫌いなのが大きな原因なのかも知れないけれど‥(汗)
{/netabare}
26話
{netabare}
双生の婆娑羅と双星の陰陽師の戦いを描くお話。

新たに姿を現した婆娑羅は燕尾服を着た姿の百道(ももち)と千々石(ちぢわ)、クラナシの三人。

百道は禁欲的で謙虚な性格、千々石は享楽的で傲慢な性格の婆娑羅。双子?の様です。クラナシはこれまでにも度々名の出ていた龍黒点を空けていた元凶。以前の回で土御門もその名を口にしていたけれど、関係は不明。

十二天将も新たに3人が登場。嗎 新(いななき あらた)、雲林院 憲剛(うじい けんご)、水度坂 勘久郎(みとさか かんくろう)の三人。クラナシの行方を追っていたらしい。

前々回の麗穏のエピソードでも感じましたが、兄弟の死を悼むケガレの姿は人間そのもの?

さえちゃんのケガレを退ける力が発揮される回でもありました。着実に物語が動いている印象を受けます。

前半のきなこカー内での、ろくろくんと紅緒さんとさえちゃんの"あっちむいてホイ"は微笑ましかったです。二人ともいいお父さんとお母さんでした(笑)紅緒さんのジャンケン攻略法も聞いて損無し? 
{/netabare}
27話
{netabare}
今回からまた新たなOP、EDとなりました。今までの様に動きや色合いに派手さは無いものの、モノトーンの色調の落ち着いた表現の中に暗喩などを含むOP、そしてEDは今までの繊細で美しい表現から、優しく柔らかなパステル画のムービーに変わりました。どちらもとても見ごたえがあって美しいと感じました。

今回はまゆらと士門のお話。清弦さんの娘であるまゆらと清弦さんの弟子である士門の微妙な関係が描かれました。士門は清弦さんに理想を見ている様で、その娘でありながら、陰陽師としての経験が浅く脆弱なまゆらに対して不満を抱いている様子。天才と呼ばれる士門の意外な過去も明かされます。

まゆらの真剣な眼差しを受けて、自らの過去と今のまゆらの姿を重ね合わせた士門、次第に心を開き始めます。兄と妹の様に見えなくもない両者の関係に心温まる思いでした。

続く新たな竜黒点の発生とバトルシーン。第4話以降、戦う姿があまり描かれなかった士門ですが、今回は十二天将としての実力を遺憾なく発揮。飛びます! 婆裟羅の一歩手前と称される真蛇クラスのケガレなどものともしない貫禄の戦い振りで完勝。

真蛇と婆裟羅には力量の差には大きな隔てがある模様‥。それとも士門が強過ぎるだけ? 後々明らかになってくる事でしょう。それにしてもこのアニメ、「スゲェ」とか「すごい!」の台詞が目立ちます。ちょっと控えた方が‥(汗)

今回は主人公のろくろ君と紅緒さんが殆ど登場しない異色回でしたが、それゆえに世界観の広がりに一役買った良回と言う印象でした。

次回は十二天将・貴人にして、陰陽師最強の人、鸕宮天馬(うのみや てんま)の登場回。眉目秀麗オッドアイの御仁です。その実力やいかに?
{/netabare}
28話
{netabare}
ろくろ&紅緒の双星コンビの二人掛かりでも実力差が歴然、婆娑羅の中でもかなりの手練と思われる鬼無里(きなさ)の前に敗北必至という所で十二天将・鸕宮天馬が颯爽と姿を現します。

天馬の一太刀の下、剣風で地が唸り、山がえぐれて無くなった!‥‥壮大な空振りと見えましたが‥。

バトルものではこういう破壊描写たまにありますが、見ると必ず動植物に対して酷い‥とか思ってしまう。巨大な龍黒点が開いていたので、動物に関しては既に死んでしまっていたか、あるいは危機を察知して避難してくれたか‥‥後者と思う事にしよう‥。

それにしても、上記の様な人知を超える力とか、霊符も無しに「塞がれ!」の一言で最大級の龍黒点を消失させるとか、天馬の強さの性質は神とかルールブレイカーの域‥こんな強キャラ登場させてしまって収拾つくのだろうか‥と思うは束の間、惑星とか壊せる存在だってどうにかしちゃうのがバトルものの常、山くらいなら大した事無いのでしょう‥。(ホントか?)

最後にきなこカーについて、いつもさえちゃんの行動をどうにも出来ず‥危険に晒してしまうのが気になる‥。運転も出来るんだから、ドアロックしたり出来ないんだろうか? とか思う事もしばしば‥、強者が登場するお話だっただけに、何となく弱者に対する配慮の無さが目に付いてしまった回でした。
{/netabare}
29話
{netabare}
陰陽頭(※おんみょうのかみ)変態パンツ男こと土御門有馬様、今回は自ら闇無を追跡し、戦いの場に‥。

陰陽頭の肩書きは伊達じゃない、2体の式神と少なくとも4つの呪装を操り、言霊だけで大量のケガレを払うなど、これまでのふざけた言動や振る舞いが嘘の様。十二天将に勝るとも劣らない実力者でした。だがしかし‥

今回のお話を以って、龍黒点発生を阻止する方法、さえちゃんの正体も分かります。龍黒点のお話は引きずろうと思えばいつまでも引きずれる類のお話ですが、早くも終局の流れへと落ち込んでいく模様。

次回は「いつまでも笑顔で」注目の回となりそうです。

※:"おんようのかみ"が本来の読み方の様です。古くから陰陽寮の長官を指す言葉で、官位にして従五位下相当の身分だったらしい。
{/netabare}
30話
{netabare}
前回予告に「いつまでも笑顔で」とあったので覚悟はしていましたが、気構えが出来ていても勝手に目に涙が浮かんでしまう場面はあるものです。

小枝ちゃんの最後に残したおはぎマンの絵本‥ろくろ君や紅緒さんでなくても泣いてしまってもしょうがないですね‥。さえちゃんの笑顔に救われた人間は作中の人たちだけではないと言いたい‥。

‥龍黒点の問題はひとまず解決し、次回は小休止の様相。主役はきなこ。初登場時にはあまり良い印象を抱けなかったきなこですが、龍黒点のお話以来、さえちゃんを心配する気持ちが台詞や行動のあちこちから伝わってきて愛すべきキャラになりました。悲しい回の後なので元気に活躍して欲しいですね‥。
{/netabare}
31話
{netabare}
きなこ主役回。紅緒ちゃんと式神きなこの出会いが描かれます。

きなこの空回り奉仕のウザ要素は昔から健在。でも思いやりの気持ちのある優しいやつなので、子供ながらに聡明な紅緒ちゃんは察してくれました。きなこ、幸せなやつめ(笑)

原作にはいない"きなこ"というキャラを今後どう物語に絡めていくのか、活躍を期待したくなるお話でした。最後までマスコットキャラという立場では終わって欲しくないですね。今やきなこカーにもなれるし、さらなるパワーアップ(きなこプレーンとか)あったら面白かったりして‥。でもそれじゃあマスコットのままか‥(笑)
{/netabare}
32話 天地鳴動篇(十二天将と婆娑羅のお話)
{netabare}
今回は総集編という趣。

回想シーンの他、行方を眩ましてしまった土御門を捜索する十二天将の面々、さらに戦意を強める婆娑羅達の姿が描かれました。蹉蛇桜さんのうぜぇ演説が中々面白かったです。

20話のろくろ君の「何が起こった!?」にも触れられていました。ろくろ君の出生についての秘密に迫る話も少しだけありましたが、それと関連がある様です。

後半は双星の二人と婆娑羅の珠洲さんがダンスで意気投合、作画はアレでしたが、敵対する者同士の闘争でも共闘でもない競演と言うのには中々に味がありました。散々踊って気が済んだら珠洲さん普通に帰っちゃうし‥(笑)婆娑羅にも割とイイ人?はいるのかも知れません。
{/netabare}
33話
{netabare}
今回は美玖さんと桜さんの過去についてのお話がありました。

過去に恋して想いを伝えられなかった人の娘を見る美玖さんの心情を考えると切ない気持ちになります。

主人公だけでなく脇を固めるキャラ達にも過去の話があると、より愛着を抱けます。こういうのを無視してしまっているアニメもありますが、さすがジャンプ漫画、そつないなぁとか知った風な事を思ってしまいました。

婆娑羅のお話も少しありました。25話などで山門も闇無の名を口にしていましたが、闇無は師(もろ)とも繋がりがありました。婆娑羅の首領と目される闇無ですが、奔放な他の婆娑羅と違って計画性や知性が強く印象に残ります。もしや婆娑羅ではなく悠斗の様なケガレ堕ちなのではないかとも思われました。思考が人間っぽいし‥。
{/netabare}
34話
{netabare}
美玖さんと桜さんが師(もろ)に戦いを挑むお話。

父親の仇とばかりに冷静さを失い猪突猛進する桜さん、真蛇に足止めされた美玖さん。師との一対一の勝負を強いられ手玉に取られる桜さんの姿を見て一時はどうなる事かと思われましたが‥‥美玖さんが強過ぎました‥。

私的に闇無に次ぐ強者と目していた師でしたが、美玖さんの変幻自在のぬいぐるみ攻撃に終始翻弄されまくり。さらに美玖さんは巨大ぬいぐるみうさぎの口に飛び込んで纏神呪(まといかじり)。既にコーデリアさんの天元空我でイイ感じに感性が麻痺して耐性は付いていたので、こんなメルヘンチックな纏神呪もすんなりと受け入れられました(笑)

美玖さんと桜さんの出会いが描かれる回想シーンがあったり、負傷した長身の桜さんをおんぶする、見た目小学生の美玖さんの微笑ましい姿もあったり、二人の絆の垣間見れる心温まるお話もありました。私というやつは今回の様に脇役に焦点を当てた話の方が何故か楽しめてしまいます‥。ひねくれものの性なのでしょう‥(汗

RPGとかだと魔法使いの立場にありそうな、多彩なぬいぐるみマジックを操る美玖さんと、一撃必殺の大鎌を振るう戦士タイプの桜さん。十二天将随一の名コンビの戦い、お見事でした。

後半は夢遊病者の様に海へと誘われる陰陽師たちの姿が描かれました。その中には23話に登場した、不思議な占いの結果をろくろ君と紅緒さんに告げた霧ヶ峰清水さんの姿も‥。
{/netabare}
35話
{netabare}
双星への復讐に燃える婆娑羅"千々石"との戦いのお話。

千々石の兄?百道に止めを刺したのは確かに闇無でしたが、婆娑羅からみれば双星は既に多くの同胞を祓ってきた敵。紅緒さんの「祓い切れてなかった」という台詞が言い訳がましく聞こえてしまいました。彼女の未熟さを表す台詞だったのかも知れません。恐らく清弦さんとか天馬だったら千々石の恨み言に違う言葉で返したでしょう。

陰陽師にせよ婆娑羅にせよ、祓う側も殺す側も、負う罪は同じと思えてしまうお話でした。
{/netabare}
36話
{netabare}
士門、ろくろ、紅緒、まゆら、4人の陰陽師と千々石の戦いのお話。

十二天将の纏神呪に対応する婆娑羅の奥の手"纏死穢"でさらに力を増した千々石に士門とろくろ君が挑みます。一方紅緒さんとまゆらは千々石の糸に絡め取られて弱りゆくを学校の生徒達を助けに‥。手押し車に憑依して声色がゴツくなったきなこも大活躍。

後半は十二天将の切り札"朱雀明鏡符"にて纏神呪した士門の捨て身の賭け、凄まじいまでの気迫を纏った戦い振りの見られる一幕もありました。目を潤ませ士門を見上げるろくろ君の姿を見ると、彼が憧れ、陰陽師再起のきっかけをとしたのが士門であった事が思い出され何気に感慨深かったです。

共闘を通して結ばれる友情そして勝利。BGM(天元空我の時の)の用いられ方も効果的で、正に少年漫画!な展開でありながら不覚にも胸を熱くさせられる、終幕近くにはツンデレ士門のデレシーンまである、女子向けサービス満点の回でもありました(笑)
{/netabare}
37話
{netabare}
今回のお話はラブコメ多め。

この時間帯(6時半くらい)でキスシーンとか、親子で一緒に見てたりしたら子供も大人も赤面必死ですね(笑)亮悟さんも遥さんも仲睦まじく幸せの絶頂と言う感じ‥最後まで生き残って欲しいです。色々なアニメとか見て余計な知識が入っているので死亡フラグと勘違いしそうになるシーンでした‥(汗)

続くシーン、ろくろ君と紅緒さんもそれを見て触発されてどきどきとか‥この二人、夫婦みたいに落ち着いた思いやりをお互いに与え合える関係になっている様に見える事もあるのですが、まだまだ微妙なお年頃なんですねぇ(笑)

後半は闇無の新たな企てを阻止する為、※六壬神課(りくじんしんか)の儀を執り行うべく十二天将が動き出しますが、手回しのいい闇無は山門と巨大ケガレを差し向けこれを妨害。とうとう大地震が起こります。地は割け風は唸り、そしてなんとビル街がラピュタみたいに空中に飛び上がってしまいました。どうなっちゃうんでしょう?

次回38話の放送は来年の1月4日(水)夕方5:55からとの事。時間帯が30分繰り上げになっているので注意ですね。それでは皆さん良いお年を!

※:wikiによればおよそ2000年前の中国で成立した占術であるとの事。時刻を元に天文と干支術を組み合わせて占うそうです。双星では十二天将の呪力を最大限に高める奥義という事らしい。
{/netabare}
38話
{netabare}
闇無の目は人間の様、それと浅黒い肌を見ると、陰陽頭代行の御影を思い出し、そちらを疑ってしまうのですが、彼は一体何者なのでしょう? 婆娑羅!ではなくて、死んだと思われた有馬様のくぐつか何かだったりして‥。さえちゃんの時にも意表を突かれましたが、原作者の意向から外れたアニメオリジナルキャラだけあって素性を読み解くのがむつかしい‥。

そして今回明かされる闇無の目的「遊戯」の意味についても本質は見えず‥。 限り無く人間に近い闇無だけにそのままの意味では無い様に思います。仮死状態?の悠斗も再登場していました。闇無に利用されているらしいのですが‥。
{/netabare}
39話
{netabare}
今回は憲剛&勘久郎VS山門、清弦&まゆらVS闇無のバトル回。

憲剛&勘久郎=ケンちゃんとカンちゃんコンビの鮮やかな手並みで山門はあっさりと退場。あっけない‥。山門は結構早くから登場している婆娑羅なのに、本人が立ち回る描写が一度も無かったのは残念でした‥。力を望む以外に信念も見えず、最後まで闇無に対し己が力を認めさせる事に固執していた印象だけが残りました。もっと掘り下げの欲しいキャラでしたが、直情的な言動からして、もしかしたら呪力のさほど大きくない若年?の婆娑羅で、人間からは遠い思考の持ち主であった可能性はあります。

婆娑羅登場当初は神威とケガレ堕ちの悠斗の強さが異常だった為に、十二天将と婆娑羅の力関係が分かり辛く、"十二天将三人掛かりで婆娑羅と対等"位に思っていましたが、天馬の登場でその図式は滅茶苦茶になり、続く美玖さん&桜さんの戦い振りでまたもや刷新。

今回の勘久郎とケンゴの台詞"谷間の世代"を鵜呑みにすれば、天馬は脇に置いといて(笑)清弦さんを始め、すばる&鈩、新、美玖さんあたりは十二天将でも別格の実力者なのかも知れません。

今回の清弦さんなんか、白虎の資格を失っているにも拘らず、たった5秒の纏神呪で闇無に一矢報いていたし(師の呪力を吸収していなければ危なかった様な台詞も‥)

勘久郎の台詞「上の世代はバケモノ揃い‥」は上記の人達だとして、「下からもっとやばいバケモノたちが迫ってきてる。」は士門や双星の二人を指しているのでしょう。でも今回のお話では、双星を差し置いて最も未熟なまゆらが白虎の力を受け継ぐというまさかの展開。

「母が子を守るかの如く‥慈しみの心にこそ力を宿す‥」白虎自身の口から語られたその言葉はまゆらを指す様でもあり、家族を愛し守り続けてきた清弦さんを指す言葉の様でもありました。

都市は空中に浮かんでしまったけど、バトル中心の回だったので各陣営の思惑、全貌の掴み辛いお話でした。
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40話
{netabare}
ろくろ君と紅緒さんのラブラブコンビ(笑)の活躍で異変の元凶の巨大ケガレを撃破。心の通い合った者同士の以心伝心の戦い振りが双星らしい。紅緒さんの空中での剣舞、足技も華麗でした。

戦い終わって、巨大ケガレが消えた事で鳴神町は浮力を失って落下を始めます。六壬神課の儀も成功し、十二天将の活躍により町は元通りというところで、闇無の張り巡らせていた罠が発動、十二天将は次々と地へと飲み込まれていきました。白虎の代役を務めていた陰陽頭代行の御影の姿が無かった様な‥怪し過ぎる。

空中に浮上した影響で鳴神町は大地震の後の様にめちゃめちゃな状態となり、後半では傷ついた人々を救助する陰陽師達の姿も描かれました。このアニメではバトル外のこういうシーンをまめに描きますが、私は必要な事だと思うし好感が持てます。脇役が活躍する姿もあって地味にいいですね。

ろくろ君が紅緒さんに「好き」って言えそうで言えないラブコメシーンも‥。これまでにも同じ様なシーン何回かあって、今回もお約束で妨害されちゃうんですが、お互いの気持ちは定まっている様だし、私的にはこの距離感は甘~くていいんじゃないかなと思ってます。まだ高校生なんだしっ!‥とか言ってたら小学生にもバカにされそうですね(笑)

次回のお話のタイトルは「十二天将、堕つ!」タイトル通りだとしたら大変ですね‥。鈩もついに素顔を見せる様で、注目の回になりそうです。
{/netabare}
41話 破星篇
{netabare}
今回をもって鈩の正体が式神と分かり、闇無との因縁にもしっかりと解釈が与えられました。600年もの間、数え切れない程の陰陽師の死を目の当たりにしてきた鈩の闇無に対する憎しみの深さは計り知れません。

闇無は12天将の呪力を奪い、それぞれの持つ技さえも身に着け、ますます手の付けられない存在に‥。いかに呪力を高めたろくろ君と紅緒さんと言えども敗北は必定。強さの変動の激しいバトルものにおいても根性で乗り切れるレベル差で無い事が明白な、絶望的な場面でした。

そんな中、人に対する術の影響を受けずに済み、ただ一人生き残った12天将唯一の式神である鈩が呪縛を解き、憎しみを燃え上がらせながら闇無の前に立ちます。

纏神呪した鈩の姿は青白い炎に包まれた大蛇の様、決死の覚悟で闇無を追い詰め、呪いの言葉で宿敵を苛むその姿は執念の塊の様でした。

鈩の崩壊の呪いを受け、さしもの闇無もとうとう最後という所で、知識の吸収兼非常食として捕らえていた悠斗の呪力を吸い取ろうと最後の足掻きを見せます。ろくろ君と紅緒さん、ここでガッツを出して動いて欲しかった‥。でも結果は見てびっくり。意外な展開となりました。

闇無は退場しましたが、更に力を付け、今や闇無にも勝る、最も危険な少年が復活し、天馬も鈩ももういない‥。鈩の崩壊の呪いが残留でもしていなければ成す術無しですね‥。


まさかタイトル通りになってしまうとは‥。でも新OP、EDにも依然として12天将の面々が描かれていますし、いつか復活するんでしょうね‥。今更声を大にして言う必要もありませんけど、昔からあるジャンプの黄金パターンなので(汗)でももしそんな生温い予測を裏切って、死んだ者は死んだ者として物語を進めるのだとしたら私はその判断を英断と評価します。生きていて欲しい者に死なれてしまうというのが、死による喪失感を最も強く感じる、死の本質だと思いますので‥。

OPには陰陽頭代行の御影の姿がただ一人描かれるシーンもありましたが、こちらも何となく不気味です。何故か今回、本編に登場しませんでしたし‥。

次回も目が離せない展開になりそうです。
{/netabare}
42話
{netabare}
十二天将、闇無に続いて初代陰陽頭安部清明の呪力までも吸収し最強最悪の存在となってしまった悠斗。赤子の手をひねる様に双星をあしらいます。ろくろ君と紅緒さんの実力では敵う筈も無し‥。時を経ても知識を蓄えても、悠斗の歪みきった性格は変わらず、拷問まがいの悪趣味な方法で2人をいたぶって楽しんでいる様でした(汗)

頼みの十二天将はもういない。絶体絶命というところで

「全国の女子高生のみんな~。おまたせぃ」と陰陽頭・土御門有馬様、神々しい光の中から参上。大概にしろし‥(笑)

生きているとは思っていましたが、何故このタイミングで? という疑問はさておいて、束縛の呪法で悠斗を足止め、続き※1陰陽五行説の相克の理に従って悠斗の結界を解放、その隙に2体の式神を走らせ紅緒さんを救出、※2開門符で禍野門開錠(まがと かいじょう)しつつ、ろくろ君も連れて撤退という流石のお手並み。

‥今の悠斗とまともにやりあったら有馬様でも瞬殺レベルかも? というヒヤヒヤした状況の中での鮮やかな脱出劇でした。

吸収された呪力を奪い返す方法があれば、悠斗の弱体化と十二天将、安部清明の復活が同時に出来そうですが、方法は未だ不明。悠斗が安部清明の呪力を全て奪い切れていない事が何らかの打開策を生み出すきっかけになるのかも知れません。案外、安部清明も十二天将も※3分霊箱の様なものをそれぞれ持っていて、それが陰陽頭代行の御影だったり、式神だったりするのかも知れません。強過ぎる悠斗がちょっとだけドラゴンボールのセルみたいに見えてきました(汗)

それにしても悠斗の望む"最強"とは一体は何なのでしょう? 悦楽?それとも安心? 唯一執着を示すろくろ君さえも淘汰されるべきものと見なす彼の行く末には何があるのでしょう? 少し気になります。

それはそれとして、序盤の炊き出しの為に奔走するじっさまと絹ばあちゃんのシーンは地味に良かったです。度々描かれる一般人の救助シーンもそうですが、こういうのをきっちり描く所は、この作品の一つの味ですね。

ろくろ君の正体も明かされ、あれこれと衝撃的な情報の飛び交うお話でした。ベタな感じもしますが、かなりあと引くアニメです。

※1:自然界に存在するものを、木、火、土、金、水と5つの要素に分けて考え、それぞれが五芒星の頂点にあり、ジャンケンの3すくみの関係みたいに互いに関係しあっているとする説。相克は克という字が示す様に相対する2者の内一方が一方に克つ。これの逆の意味で使われる相生は2者の内一方が一方を生かすという。例えば水は火に克ち、木を生かすという様な関係性を指します。ゲーム的に言うと弱点攻撃と吸収みたいなもの。

※2:禍野と現世を繋ぐゲート禍野門(まがのと)"を開く霊符。龍黒点の話あたりからあまりお目見えしてませんでしたが、1話から登場している結構出番の多い霊符。

※3:魂の一部を納めておく器。緊急時にはそれを依り代にして復活出来る。指輪だったり剣だったり人だったりする。
{/netabare}
43話
{netabare}
前回のお話でろくろ君の正体がケガレである事が仄めかされていましたが、今回のお話でそれが破星王(はじょうおう)と呼ばれるケガレに非常に近しい存在である事が明らかになりました。禍野誕生の秘密も。

現世に溢れた陰の気(怒り、憎しみ、嫉妬など)を封じ込める為に安部清明によって作られたものが異界、そしてそこに植えられたのが天御柱。許容量を越えて陰の気が溜まり変貌した異界の姿が禍野という事らしい‥。

破星王はケガレを生み出す元となるヒトを全て祓い(殺し)、世に渦巻く陰(負の心)と陽(正の心)のバランスを元に戻す為に安部清明によって造られた人造人間=ホムンクルスの様なものだという。人が居なくなれば世界はバランスを取り戻すという解釈。清明様、結構過激な考えの持ち主ですね(汗)

元来邪な存在であるものが、ヒーローの道を歩むという設定は仮面ライダーとかデビルマンの時代からありますが、人ですらなかったというのは自我を持ったロボットの悲しみにも似ていて切ないです‥。

出生の秘密を知り、自らのすべき事を見失いそうになっていたろくろ君でしたが、励ましてくれたのは意外な人物、婆娑羅の珠洲さんでした。この珠洲さん、自らがケガレである事についても気にせず、ろくろ君が破星王である事を知っても全く動じず、全てを達観しているかの様な態度が正に自由人。千数百年生きているという設定ですが、厳格さとは無縁な愉快なおば‥ファンキーでファンシーなお人です。人はどの様な立場に身をおいても自分を殺さずに生きていけるという事を身を持ってろくろ君に教えている様でした。

「困った時は一番大切なものを思い出しな!」と珠洲さん。言葉に勇気をもらったろくろ君を後にして、闇無どん(笑)の見よう見まねで編み出した我流マイクロ龍黒点の中に陽気に去っていきました。粋だねぇ。

そして最後は因縁の悠斗との対決。破星王としての力は未知数ですが、ケガレ堕ちした悠斗も元はヒト、ヒトを祓う為に造られたろくろ君の秘めた力をぶつければ勝機はあるのかも知れません‥。

前半の回想シーンについて、安部清明のシルエットが御影そっくりだったのは気になりました。清明が自らの姿に似せて造ったアバターみたいなものだったりして‥。ろくろ君とか天御柱とかを造ってしまえるくらいですから、その可能性はあり得ます。OPムービーの御影(清明?)が映るシーンも、彼が遠い過去から脈々と続く人間の営みを見守ってきた事が示唆されている様でした。

今回のお話にはバトルが一切無かったので、情報がぎっちり詰まっており、双星、禍野、清明などの秘密も次々と明らかになりました。久々の珠洲さん登場シーンも嬉しい限りで充実のお話でした。

次回にも期待したいと思います。
{/netabare}
44話
{netabare}
サブタイトルに「愛すれど遠く」とある様に、愛すればこそ紅緒さんから離れるろくろ君の姿が描かれるお話でした。

自分では相手を幸せに出来ないとか、相応しくないとか、男女問わず、人を愛せば必ず一度は行き当たる、心を焦がす疑念ですが、それに苛まれた時、先に逃げてしまうのは男の方が多いのかも知れませんね‥(汗)独り善がりのプライドと傲慢さで女性に頼れない理由を自分勝手に作ってしまって、結局のところは拒絶の態度を取ってしまう。頼りたいけど頼れない。ろくろ君のした事はそういう事だと思います。

悠斗との決戦を前にして、紅緒さんを足手まといとして退けるろくろ君でしたが、第三者の目から見ればかなり無理のある言い訳。ろくろ君を愛するがゆえにそんな嘘も見抜けずに傷付いてしまう紅緒さんの姿もあまりにも無垢で悲痛でした。

次回は悠斗という人物の内面にメスが入り、ろくろ君と悠斗の対決が描かれるお話の様です。
{/netabare}
45話
{netabare}
どうせ世界が滅びるなら今を楽しむ。望みの代替品として悦楽を選んだ悠斗の心が見えてきました。

悠斗というキャラは登場当初から真意の読めないキャラでしたが、今回のお話を以って、傲慢さや天邪鬼気質、いくつもの嘘、痩せ我慢の裏に、諦めや悲しみの色が垣間見られる様でした。

安部清明の知識を得た悠斗はそれまで以上に冷笑的な人物になりましたが、未来を知った"つもり"になった人間は得てしてそういう傾向に陥りやすいものです。米ソ冷戦時代や前世紀末に蔓延した終末思想なんかの影響下でも、多くの人がそんな心理状態を心に作ったと言います。前者は核の傘の下、一触即発の事態への恐れから生じ、後者は抽象的な表現からなるファンタジー染みた予言への恐れから生じました。

悠斗の諦めは上記のいずれと比べてもより深刻な問題から生じています。それは作中の安部清明が遠い未来に起こるであろう危機を予見していた事実に根差していて、今後もその通りになるであろうという、どちらかと言うと理性的な思考の先に辿り着いた諦めであり、狂気であり、そんな独りぼっちの悠斗を見ると、暴虐の限りを尽くしてきた人物とは言え同情を禁じえない気持ちになります。私も学生時代にある高名な科学者の著書の中で、地球環境の変遷についての未来を予見したかの様な記述を目にした時、現実がほぼその通りになっていたので、言い様も無い脱力感に見舞われた事があります‥。

これは突き詰めていくと、数学による空想の産物である"※ラプラスの悪魔"に属する問題に行き当たりますが、結論から先に言うと「未来は予見出来ません。」宇宙は宇宙を計算する量子コンピューターと言われている様に、例えば1秒先の未来の宇宙を計算する為には、宇宙=コンピューターは1秒の時間を要してしまうからです。いかに超人的な知識と知性を兼ね備えた存在でも人類の未来を正確に予見する事は不可能と言わざるを得ないのです。

お先真っ白だから希望を捨てた悠斗と、お先真っ暗でも希望を抱くろくろ君の、白と黒の対比が心に眩しい、今正に青春のただ中にある、二人の戦いと対話のお話でした。

※:もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。『確率の解析的理論』1812年(wikiからの引用です。)
{/netabare}
46話
{netabare}
ろくろ君と悠斗の戦いに決着。

死に際の悠斗が破星王となったろくろ君を見上げながら歌う「かごめかごめ」はその節回しと歌詞にそこはかとない不気味さがありますが、由来を調べてみると諸説有り、死を思わせる暗い意味の解釈が多い様です。

本作における「かごめかごめ」は以下の様な意味を持つと思います。

かごめかごめ=籠目は六芒星=六=ろくろ

陰陽道では陰は偶数、陽は奇数とされているので、陰の気の権化であるろくろ君を指すのでしょう。

かごの中の鳥=遊戯では鬼=ろくろ君の中にいる破星王

いついつ出やる=いつになったら出てくるの?

夜明けの晩に=夜明けまで戦って

鶴と亀がすべった=鶴と亀は似た者同士の悠斗とろくろ君を指すと思われ。統べったか滑った=二人が一緒になったとも死んだとも‥。

後ろの正面だあれ=遊戯では後ろの人ですが、破星王の後ろにあるもの。陰と陽を月と太陽とするならば紅緒さんとも取れます。

炎の巨人と形容出来る破星王の姿は北欧神話に登場する※スルトがモデルでしょうか? 悠斗殺害と共に破星王本来のおぞましい姿へと変貌を遂げたろくろ君が鳴神町を見下ろす光景には終末を暗示させる強いインパクトがありました。

最後まで見届けたいと思います。

※:スルトと言うよりヒノカグツチですね。後の展開を見て何となくそう感じました。
{/netabare}
47話
{netabare}
何だかサイコパスみたいな話になってきました。

安部清明の真の目的は破星王による人類抹殺ではなく、新しい世界に生きるに相応しい強い人間をふるいにかけて選別し、後に清明の力で彼等の持つ陰の気(悪い心)を消去して、怒りも悲しみも無い人間にすると言うもの。ロボトミーみたいですね。シビュラ以上に無茶な発想です。

知識の蓄積で社会に生きる人間としての良識が生まれたり、善悪の葛藤を持って自制や思いやりの心が成長したりするのが当然ですので"生まれた時のままの笑顔で大人になれる世界"などあったら、さぞ混沌とした光景が描かれるのではないでしょうか? 1000年先の未来を見通してきた安部清明が描く理想の世界としては、怪しげな宗教団体が提示する類の絵空事的なヴィジョンだったので幼稚な印象を受けてしまいました。

次回は脇役勢が団結する話みたいなのでちょっと楽しみです。
{/netabare}
48話
{netabare}
前半は珠洲さんのミュージカル。

陰陽頭が目の前にいるのに、そんな事はまるでお構い無し。歌ったり踊ったり、ろくろ君に熱いエールを送る珠洲さんの姿が描かれました。正しく一人舞台(笑)破天荒ながらやる事は粋、加えて懐の深いお方です(笑)無力感と焦燥感に苛まれていたろくろ君の気持ちにも、ほんの少しだけ余裕が出来た様でした。

後半は「ここは俺達に任せて、お前は先に行け!」な展開。ろくろ君を清明の元に辿り着かせる為に、結束した陰陽師達-清弦さん、まゆらを始め、しんちゃん、あっちゃん、亮悟さん、遥さん(ときなこ)-が奮闘します。一人また一人と欠け落ち、ろくろ君を先へ進ませようとする姿には熱いものがありました。ただせっかくの見せ場なのに、きなこと清弦さん以外の活躍はやや地味。キャラとしてと言うよりは、陰陽師としての個性に欠けるメンバーだったので仕様が無い気はしますが、ちょっと残念‥。しんちゃん大丈夫でしょうか?

終幕近くのシーンの亮悟さん達に託された韋駄天符を使って、天の御柱を駆け上がるろくろ君の姿は迫力たっぷりに描かれていました‥やはり主人公は違うのです(汗)

総じて、前半のミュージカルパートが強く印象に残る回でした(笑)今回の珠洲さんの歌はこれまでのヒップホップ調の節回しとは打って変わって、ハリウッドの古典ミュージカル風。優しげに、楽しげに、歌い、踊り、ろくろ君の背中を押してあげる姿が、ちょっとだけろくろ君のお母さん(おばあちゃん?)の様でもあり、和やかな気持ちになれました(笑)

つい前まで「全ての穢れを祓う」と息巻いていたろくろ君でしたが、何度かのすずさんとの邂逅を経て、もうとっくに認識を改めている事でしょう。

次回はろくろ君と紅緒さん、清明の対決が描かれる様です。

{/netabare}
49話
{netabare}
上ではラブコメ(笑)下では死闘(汗)というアニメらしい表現が妙に鼻に付くお話でした。

有馬様が下で最大の敵清明と必死になって戦ってる(霊符から呼び出した式神同士バトルでちょっとカードゲームのバトルみたいだけど)のに上では夫婦喧嘩に続くキスシーンとか、あまりにもおふざけが過ぎる‥。

元々ギャグシーンがあちこちに差し挟まれるアニメではありますが、強敵である悠斗や婆娑羅との戦いを始め、締める所は締める作風に魅力があったと思ってましたが、最終局面でこれでは緊張感減退で勿体無い‥(汗

最近アニメを見る量を減らした所為か、こういうとこ気になります。慣れってありがたくも恐ろしい‥。

あとレビューの文字数オーバーになってしまった様なので、泣く泣く用語解説等の注釈とレビュー内容を一部削りました。なんてこった(汗
{/netabare}
50話
{netabare}
今回が最終回。

応援してくれるみんなの力が双星の二人に集まり力を与える(元気玉かっ)というありがちな展開に肩透かし‥(汗)ジャンプに限らず、こういう安直な展開って色んなアニメに見られますね。思いの力だけで何とかしてしまうのではなく私的には理屈が欲しかったです。

あれこれとあって、清明さん(と言っておこう)の1000年の長きに渡る憂いも、ろくろ君と紅緒さんの不屈の闘志とラブコメ(微笑ましいバカップル振り)を前にして、朗らかな笑いと共に綺麗に晴れてしまいました(軽っ)

清明さんからしてみれば、ろくろ君も紅緒さんも自分の子供の様なものなので情に絆されてしまったのかも知れませんね。でもそんな紅緒さんと×××しようとしてたなんて変態さんかっ(笑)というのは置いといて、清明さん、また1000年お休みするそうです。何というか‥1000年単位で眠らなきゃいけない理由が分からぬ‥。かなり危険な気がします(汗

終幕を飾る亮悟さんと遥さんの結婚式もやはりお約束な感じの力技でしたが、無難なまとめ方だったと思います。何はともあれ丸く収まってヨカッタヨカッタ(笑
{/netabare}
主人公の二人の成長や歩み寄りが面白い作品なのですが、やはりジャンプ漫画の宿命というのか、バトル回多めの物語の引き伸ばし感、派手な必殺技とその名称のけれん味、大味感は否めません。ただ、21話から登場の謎多き子供"さえ"が物語の深みに一石を投じた様に感ぜられました。

最後まで観終えて
{netabare}
悠斗が退場するまでが面白さのピークで、その後の展開は取って付けた様な筋書きと演出で非常に残念でした。全編を通して描かれた穢れと共に生きていくというテーマについては、使い古された感はありますが、陰陽師の物語との相性は良かったと思います。

記事を書くのに苦労しないアニメでしたけど、11話からの各話レビュー、長い旅でした(笑)
{/netabare}

※上記の「ジャンプクオリティ」という言葉は良い意味にも悪い意味にもとられそうですが、ここでは良い意味として使わせて頂きました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 37
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

二人で強くなる王道バトルアニメ

原作コミックは未読。

視聴後、やっぱり4クールアニメっていいな~。という感想が残りました。
1クールだと主人公が無双してハーレム作るくらいの勢いで強行突破しないと話が収まらない所。
1年50話あれば、アリが富士山登頂に挑むような強敵への挑戦も、少しずつ強くなることで成就しますし、
人類とゴキブリくらい距離がある少年少女もやがて愉快な夫婦漫才を繰り広げるようになります。
何より話を重ねてこそ、キャラや住んでいる街、世界に愛着が深まっていく……。

こうした長期放送アニメの利点を
スタッフたちが理解していると感じられたのが嬉しかったです。


一方で4クールマラソンによるスタミナ配分の難しさか、作画は不安定。
適宜、アバンで前回を長めに復習したり、振り返り回で息を入れたり、
或いは、余談ですが…… {netabare} 紅緒(べにお)画伯による「おはぎマン」の紙芝居を挟んでもw{/netabare}
キャラクタ-顔面の不定等は防ぎきれませんでした。

けれど私は上述した長期放送を俯瞰した物語構成のプランがあると
手応えを感じながら視聴していたので、
絵が崩れても、作品全体が崩壊するリスクは感じませんでした。

むしろ、限られたソースを集約して大規模災害級の危機を表現した点は評価できると思います。
さらに、必殺技を繰り出した際に、単色化した止め絵に技名テロップをドドン!と表示する。
こうした演出及び、作画節減策?が個人的に妙な懐かしさも感じたりして、結構好きだったり。


作画兵団が心許ない中、この手のバトル漫画原作物で、
必然、重要になるのは、声優陣による熱血ボイス注入。
何で単純な台詞でこんなにもハートが熱くなるのだろう!?
そういうシーンも多かった本作ですが、声の力はやはり大きかったです。

特に主人公少年役の花江夏樹さんは魂の籠もったシャウトを連発し、
強大な宿敵への気合いの宣戦、崖っぷちでのド根性等の感情爆発を熱演。
さらには{netabare} “夫婦げんか”に“変態パンツ男”へのツッコミ(笑)、
“紅緒スペシャル”による食あたりの断末魔?(笑)まで、{/netabare}
まさに叫びっぱなしの一年間。本当にお疲れ様でしたと感謝の言葉を贈りたいです。


遠藤幹雄氏による劇伴は、とがった電子音多用でやや癖のある構成。
好みは分かれるかと思いますが、私はお気に入り。
どこかモビルスーツじみた風貌の陰陽師バトルにはマッチしていたと思います。
先日、発売されたサントラも購入しました。


個人的には、終盤、やや説教の応酬になったこと等、残念に感じた点もあった作品。
また、中盤、ストーリーの停滞を感じる場面もあるかもしれませんが、
その中で、毎回、着実に強まる絆など、積み重ねを感じられれば満足できる。
おはぎをたらふく食った時のような満腹感が得られる4クールアニメ。
これも余談ですが……{netabare}「おはぎマン」映画化、実現すると良いですねw {/netabare}

テンプレでも、多少長くてもいいから、
熱い王道バトルを思い切り満喫したいという方にはオススメの作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23

空知 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

埋もれるのはもったいない

一年間という長い間、クオリティを保ち落とすことなく制作できたことにまず拍手です。(少し作画が崩れるのは当然です)。

ストーリーもキャラもとても良い。

深夜番組に慣れて4クールという長丁場についてこれなかった視聴者が多かったのでは?

客観的に評価して、この作品が60点以下というのは不遇です。
良い(あるいは良作ではなくとも頑張って制作した作品)アニメを創作しても報われないといのでは今後の日本アニメにとってはマイナスになると思います。

ろくろと紅緒の恋の発展。
二人の不遇な生い立ちとその共感。
敵を倒すための必死の努力(スポコンに通じます)。

50話という長丁場ですけど、私は放送後1話から50話まで3回観ました。その上のでの評価です。

矢張り素晴らしい。

好みはあるのでしょうが、こういう作品を最初だけ観て駄作だと切り捨てるのはアニメファンとして悲しい気がします。

OP EDともいいですね。
特に和楽器バンドのOPが素晴らしい。

決してお子様向けのアニメではありません。
すごく熱い作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 12

69.2 14 三角関係で笑いなアニメランキング14位
学園アリス(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (294)
1842人が棚に入れました
小さな田舎町で育った蜜柑と蛍は大の親友。なのに蛍は突然、アリス学園に転校することになってしまった。蛍が転校したのは、潰れそうだった田舎の学校に学園からもらったお金を寄付して救い、蜜柑を悲しませないため。さらに、生徒たちの噂では、アリス学園は一度入ったら卒業するまで出られないという。それを知った蜜柑は、転校していった蛍を追いかけ単身東京へ。向かった蜜柑が辿り着いたのは、天賦の才能=アリスを持つ者のみが通える究極の一芸入学の学校、アリス学園であった。

声優・キャラクター
植田佳奈、釘宮理恵、朴璐美、安田美和、緒乃冬華、斎藤千和、石田彰、成瀬誠、鈴村健一、櫻井孝宏、野中藍、神田理江、松元惠、井上麻里奈、三木眞一郎、松本大、宮野真守、山田美穂

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アリス科学園の劣等生

泣けるとかじゃないですが感動しちゃいました
友達の存在のありがたみを感じれる作品でしたね
友情っていいなぁ


ジャンルは学園/異能/ファンタジー
『アリス』という特別な力を持つ者のみが通うアリス学園が主な舞台
この『アリス』、人それぞれ違う能力なのですが、
種類が豊富で楽しいです
例 『ダジャレで相手を必ず笑わせるアリス』
よくスベるから、ちと欲しいw


アリス学園には何か大人の事情がある様子
ここに入学したら最後、学園外には出られないのです
親との面会も禁止、手紙でのみの連絡
小さな生徒たちには辛いですね。。

このルールは物語の重要な部分を占めており、
設定としてもなかなか面白いなと思いました


見所はなんと言っても、
主人公(劣等生?)である蜜柑とその親友の蛍(優等生)の絶妙な駆け引き
蜜柑は蛍が大好きでいつも蛍~蛍~って感じですが、
蛍は蜜柑を鬱陶しく思っている?のか、見事な毒舌で対応
面白かったです。笑いました

ちなみに蛍は『発明のアリス』持ちで、
彼女の発明品には奇っ怪なものばかり
この発明品にも注目ですね

それと、この作品はただの日常系ではないです
まぁ異能が出てくる時点で日常からはかけ離れてますが。
ストーリー性がしっかりしているので、
話に起伏が生まれ、毎話退屈せずに楽しく観れました


OP「ピカピカの太陽」 歌ー佐倉蜜柑(植田佳奈)
ED「幸せの虹」 歌ー佐倉蜜柑(植田佳奈)/今井蛍(釘宮理恵)

蛍って釘宮さんだったのぉぉ
観てるとき、全く気付きませんでした

それとOPのダンス、何だあれは!
あんなのやられたら草不可避じゃないか


てなわけで、笑いアリ感動アリの素敵な作品です

アリス学園という鳥かごのなかで彼女たちはどう過ごしているのか。
はたまた、彼女たちは楽しく羽ばたいているのか。
彼女たちとの面会は禁止されてますが、
画面を通してその様子を確認するのなら問題ないはず!
友情ものの作品が観たいときにおすすめです

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27

NoName さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

色々な要素があり面白い

少女漫画原作。序盤こそ王道だが後の展開は伏線が増え始め魅力的な内容になっていく。少女漫画にしては設定が複雑な能力系物語と特殊。アニメは原作が途中だったからか中途半端な終わり方だったが十分面白く思えた。原作は長く未だ続いており、現在も愛読中で双方お気に入りの作品。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

karinchaco さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

10年以上たっても色あせない。主人公の成長と友情を描いた物語。

漫画原作のNHKで放送されたアニメ。

主人公佐倉蜜柑が親友今井蛍の突然の転校を受けて、蛍の転校先の学校「アリス学園」に押しかけ自分もアリス学園の生徒になる。そのアリス学園は超能力者たちが集まる学校だったというプロローグから始まります。
蜜柑は天真爛漫な性格で、「めげへん」「くじけへん」をモットーにしている美少女。アリス学園に転校直後はクラスのボス棗と対立したため厳しい(いじめられる)立場に追い込まれ、親友蛍からも距離を置かれるなど四面楚歌の状態だったが、持ち前の明るい性格で徐々にクラスのみんなからも信用されるようになります。

放映当時は原作が未完だったとみえ、非常に半端なところで終わっていますが、作品のメインテーマである「友情」の物語はたっぷりと描かれています。また、主人公が関西弁の明るいキャラクターということもあってところどころでギャグ要素が織り交ざっています。
その他にも、主人公の成長物語という要素もあって、いろんな意味で非常に中身の詰まった内容のある物語といえるでしょう。

放送から10年以上たっていますが、今見ても古さは全く感じません。色々な要素が詰まった傑作だと思います。機会があればぜひとも見ていただきたい作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

81.4 15 三角関係で笑いなアニメランキング15位
ちはやふる3(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (340)
1636人が棚に入れました
クイーンになる夢も、将来の夢も諦めたくない! この一瞬に一生を懸ける―――――高校2年生の夏、新入部員と共に全国大会へ出場した千早たち瑞沢高校かるた部。団体戦では常勝校・富士崎高校を破り瑞沢高校が念願の初優勝、個人戦ではB級が太一、そしてA級では新が優勝を果たす。千早は団体戦で負傷した右指の手術も無事成功し、太一と共に富士崎高校の夏合宿に参加する。顧問の桜沢先生によるスパルタな指導にもめげず、名人・クイーン戦に照準を合わせ練習に励んでいた矢先、出場が危ぶまれるある事実を知ることに……一方、チームを持つことでかるたへの可能性が広がることが知った新は、かるた部創設に向け動き出していた。新たなるライバルの登場、これからの進路、クイーンになる夢……等身大の高校生によるひたむきでまっすぐな想いと情熱が溢れ出す第3期が開幕!

声優・キャラクター
瀬戸麻沙美、細谷佳正、宮野真守、茅野愛衣、奈良徹、代永翼、潘めぐみ、入野自由、坂本真綾
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

時は流れゆく、波は砕け散る

アニメーション制作:マッドハウス
監督:浅香守生、シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:濱田邦彦、
音楽:山下康介、原作:末次由紀

2008年に講談社の少女漫画雑誌
『BE LOVE』で連載を開始して10年以上。
現在では、コミックスが45巻まで刊行され、
累計発行部数は2500万部を超える。
その影響力は、全国に伝播し、
かるた競技人口を大幅に押し上げた。

私は2期が始まるタイミングで
アニメ1期の再放送を視聴し、
物語世界の虜になった。
2期の放送終了時には諸々の理由で、
アニメ化が当分は難しいことが確定していたため、
コミックスを全巻購入。現在も追いかけている。
ちなみに実写映画は未視聴。
映画ヒットの恩恵もあってアニメ化につながったので、
実写化が宣伝として大いに役立った好例だ。

綾瀬千早、綿谷新、真島太一という
幼馴染の3人が物語の中心。
それに加えて部活のメンバーや
ライバル、先生、主人公たちの家族までを
深く掘り下げて描写しているのが最大の特徴だ。
まさに、微に入り細を穿つという言葉が当てはまる。
もちろん、競技かるたの魅力も
余すところなく表現しており、
ポイントを分かりやすく解説。
勝負の分かれ目における思考法や作戦、
必殺技?までを描くことで、
地味と思われていた競技を魅力的に見せている。

3期における最大の見どころは、
これまで楽しく過ごしてきた日々や関係性も
永遠には続かないことを
多くのキャラクターが自覚することだろう。
特に3人の関係性はモラトリアムの状態が
長年続いていたが、決着をつけなければ
ならない時期が迫っていた。
作者がこの物語世界を終わりに向けて
動かし始めたことがはっきりと感じられる3期だった。

競技かるたによってつながった幼馴染3人は、
それぞれに競技に打ち込む理由がある。
千早は競技かるたに対する一途な気持ち。
強さを渇望し、遠くにいる好きな人を近くに感じながら、
クイーンの座を目指している。
新は永世名人の祖父の才能を受け継ぎ、
幼少から積み重ねた努力によって
祖父が辿った道を歩んでいる。
太一は、かるたとの決別を常に意識しながらも、
複雑な想いを胸に抱いて競技を続けている。
才能の面でふたりより大きく後れを取る太一だったが
競技かるた特有の「感じ」とは別方向の
記憶力と洞察力に磨きをかけて覚醒し、
千早を脅かすほどの実力を発揮する。

原田先生の活躍や猪熊遥の登場が、
このクールのもうひとつの大きな見どころ。
両者は膝の痛みや母乳の出る体を抱えた状態で、
年月がもたらす残酷さを何度も味わいながら
懸命に戦っていく。
原田先生は、千早と太一に対して、
いつも含蓄ある言葉を投げかけてくれる存在。
その戦いぶりに、特に太一は心を動かされる。

人は時間経過の必然として変わっていく。
高校卒業後の進路はもちろん、
3人の関係性も、ずっと同じではいられない。

太一は、小学生のとき
千早が好意を持っていた新にかるたで勝利するために
新の眼鏡を隠すという行動に出てしまう。
そのときの自身の暗い感情とずっと対峙しながら、
千早や新のような真っ直ぐな生き方を目指した。
そして、仲間とともに競技かるたに青春をかけてきた。
「青春全部懸けたって、新より強くはなれない」と
思っていた太一は「懸けてから言いなさい」と
原田先生から窘められる。
この言葉が、ずっと太一の心の奥にある。
千早のことが大好きで、ずっと一緒にいたい気持ち。
太一にとってのかるたを続ける理由。
それは千早の存在だけだと思い込んでいる。

{netabare}告白の前に開催された太一杯。{/netabare}
原作を読んでいたときは、
あまり必要のないエピソードだと感じていたが、
アニメで改めて観ると、
ある意味、このクールでいちばん重要な話だと感じた。
ここで行われた源平戦が3人の原点。
競技かるたが人生を豊かにしてくれるのだ。

{netabare}そして、太一の退部後にその気持ちに対して
千早が想う源重之の歌。
「風をいたみ 岩うつ浪(なみ)の おのれのみ
砕けてものを 思ふものかな}
(風が強くて波が岩に向けて砕け散るように、
私だけが心が砕けんばかりに、
あなたを思い悩んでいる)
「私が岩だったんです。岩で粉々に砕いていたんです。
太一の気持ちを。ずっと、ずっと」と
千早は言葉を絞り出す。
千早は太一のこれまでの気持ちを深く想像していた。{/netabare}

太一の行動と決断は、どのような結果をもたらすのか。
かるたを好きな人々の感情と
仲間に対する想いを掬い上げながら、
物語はいよいよ終盤に向かっていく。

3人の関係性の変化とともに、
クイーン・若宮詩暢と名人・周防久志の
生き方にもスポットが当たる。
新は、競技かるたに対しての深い理解を求めて、
千早や太一から1年遅れでチーム作りを始める。
競技かるたがもたらしてくれた大切なもの。
それはどんな形となって現れるのだろう。

感情が解き放たれるクライマックスが近い。
(2020年4月25日初投稿)

15年の連載を終えた原作
(2023年4月2日追記)

{netabare}昨年末に最終巻の50巻が発売され、
完結を迎えた『ちはやふる』。
実は読了したのは、つい最近のことだった。
最終巻のコミックスは購入していたのだが、
ずっと放置して、読めずにいたのだった。
それは終了するのが名残惜しいというよりも、
終わり方については、おおよそ想像ができていたので、
敢えてすぐに読まなくてもいいだろうという思いだった。
もちろん、そこには終わってしまう一抹の寂しさもあったのだが。

そして読了したあと、
納得できる部分も多かったし、驚かされることもあった。
改めて末次由紀氏の温かさに触れたような気にもなった。
この作品は、小倉百人一首のかるたを広く全国に広めて、
競技人口を増やすことに大きく貢献した。
また、読み手やトップの競技者、競技かるたを楽しむ
多くの人々の想いにもスポットを当てた。
競技に対する深い理解も作品のなかで表現した。
最終回を迎えるにあたり、作者が思っていたことは、
おそらく競技かるたとそれに関わる人々に対する
「感謝」だったのだろう。
いや、ある意味、当然のことかもしれないが、
15年間の連載を通して、マイナーな競技かるたに
関わった作者は、コミックスの登場人物のような人々と
ずっと交流してきたのだろうという気がした。
私がちはやふるを読んでいて、いつも感じていたのは、
登場人物たちの圧倒的なリアリティとそこにある深い理解だった。
どのキャラクターも、まるでそこにいるように、
楽しんだり、悩んだり、苦しんだり、そして仲間たちと
喜びを共有していた。
私にとっては、それは奇跡のようにも思えた。
人の気持ちに寄り添うというのは、
こんなにも辛いものなのだと思いもした。

そんなことを含めての最終盤。

作者が行き着いたもの、
選んだもの。

それが凝縮されているように感じた。
長年にわたる競技かるたの世界との関わりで
着地したところは、深い感動を与えてくれた。
ぜひ、アニメで最後まで表現して欲しいと願う。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 66
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

青春の色は匂へど

原作末次由紀、制作マッドハウス。

強豪富士崎高校指導者桜沢の招きを受け、
強化合宿に参加する千早と太一から始まる。

強くなりたい動機は人それぞれですが、
追い込まれた経験のないものは強くは成らない。
集中し葛藤し理想の自分へと近づいて行く。

ちはやふるが称賛を受けるのはここであろう。
自分に期待する力、そのことの清々しさ。
燻り続ける青春とは対照的に、
全力であることの真っ直ぐさが心に響く。
それにしても宮野真守は独白が上手な声優だ。
そして林原めぐみの気怠い声が最高に美しい。

18話視聴追記。
文化系競技にしてこの緊迫感が凄い。
{netabare}応援、期待、全てが雑音だと、
孤独にかるたと向き合うもの、
いつだって全盛期だと自身を鼓舞するもの、
白熱した試合を通じ成長するのは、
技術だけではなく、心技体全てであろう。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}私の好きな王座2人が活躍し、
概ね満足なのですが、やはりこの物語は、
千早の葛藤と飛躍が主軸なのでしょう。
脇を固めるキャラの陰影が色濃く演出され、
緩やかに形になり始める恋愛模様少々、
大人の群像劇としても楽しめましたね。{/netabare}

立ち止まればそこで悩み学びなさい。
こうやって私たちの月日は流れていくのだ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 59
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

普通どこかでダレてくるもんですよ

原作既読 1期2期視聴済み

『アニメ3期決定!』

1期放送が2011年。2期2013年。ざっくり7年ぶりなわけであります。
この吉報は多くのファンから歓迎の意をもって迎えられました。自分も高揚感がハンパなかったっす。
聞けば、実写映画ヒットとメディアミックスでの収益化。福井での細く長いファンのバックアップ。単純に「原作のストックが…」というわけにはいきません。商売面でも企画を通すだけの材料が揃っての3期ということで大げさでもなく奇跡的な続編となりました。ひとえに感謝感謝です。
なお、どんな内容でどんなキャラがいてみたいな説明はばっさりカットであいすみません。
競技かるたに取り組む高校生らの奮闘記です。

 {netabare}方言指導 安済知佳{/netabare}

アニメに限らず映画『上の句』『下の句』『結び』もなんですかね。名も知れた華のある声優さんが裏方に回り後方から支援にあたる。細谷さんのセリフ部分を録音して毎度提供してたりしたんだとか。
福井南雲会と藤岡東高校。そこに確かな“福井”があった裏に福井人あり。
起用の経緯までは存じ上げませんが、このクレジットから役職や知名度に関係なく「良い作品作るぞーっ!」という熱のようなものが伝わってきます。
作品そのものも以前と変わらぬ熱量をもった安定の名作でした。

 ・質の高い原作
 ・継続したスタッフ
 ・変わらぬモノづくり

正直これ以外ではパッとしない『99RadioService』の継続起用もそうだし、2クールものでの楽曲使用では一般的な手法。1クールで曲交替をせずに2クール通して同じ楽曲を使い続けるやり方も1期2期そしてこの3期も変わることはありません。
1期から9年経過してるわけです。
キャストだってキャリアを重ね現在、皆一線級の活躍をされてます。監督さんはじめクリエイターさんだってそう。9年の蓄積を糧に色気を出したくなるのが本音でしょうに見事なまでにそのまんま。継続は力なりを実践されてますね。古典に向き合う上での“型”や“作法”を大事にしてるともいえます。

 {netabare}“作品制作の熱量”{/netabare}

 {netabare}“変えない勇気”{/netabare}

1期からの視聴者は変わらぬ様式美を堪能できます。
原作の信頼とそれを活かす勝利の方程式を知り尽くしたスタッフが仕上げる逸品にハズレはなしです。


 とかいって実は3期ってマンネリなん?


これがまた違うんですな。同じことやってても現状維持も覚束なくて“劣化”と捉えられることも少なくないシリーズもの。
瑞沢高校の面々。間違いなく本作の中枢を担う高校生たち使ってきっちりと掻き回してくれます。ざわつきの原因はしっかり1期からの流れを汲むもので納得感もある。本作の源泉、ちはや・太一・新のかるたを通じた三角関係のことです。
そしてこの三人が作品の根として、瑞沢高校かるた部を例に、同級の机くん・肉まんくんは第二波。1期25話で定評を得てからの第三波で筑波くん・花野菫。登場順で分けられると思うのですが…
想像してみてください。人気作であればあるほど通常は一→二→三と後続のキャラになるにつれ思い入れは浅くなってきます。『SLAM DUNK』みっちーやリョータ『俺ガイル』いろはすのように後から出てきてきっちり中枢に入り込んでくる事例は複数あるものの、けっこう難しい作業なはずです。
そんな『ちはやふる』3期は花野菫のターン。{netabare}この一年間過ごしたかるた部での時間が彼女を人間的に成長させました。“人間的に”です。未だ見ぬ4期ではかるた的な覚醒にも余地を残してたりします。筑波くんは変わらず筑波くん(笑){/netabare}


安定感のみならず、本流でしっかり動きをつけてきたわけでマンネリとも無縁な良作といって差し支えなく、これまで1期2期と視聴されてきた層が視聴を躊躇う理由は皆無と思われます。
ここまでで失速らしい失速も感じませんのでご新規さんも1期25話ずつとボリューミーではありますがこれらを安心材料とみてぜひこの世界に飛び込んできてくれたら嬉しいですね。お待ちしてます。



※ネタバレ所感

■この作品の恐ろしいところ

1.{netabare}もの凄く高いレベルで安定{/netabare}

これまで上のほうで書いてきたやつです。引退間際のイチローだって並の選手と比べれば高いパフォーマンスを残してたのにどうしても比較対象がイチローとなってしまうくらいには我々もマヒしてる。
ここではジョージ・シスラーの年間安打記録を更新した頃と変わらぬパフォーマンスを数年後も保っていて「いやー、良いシーズンだったね」と日常を楽しんでるのに似てるくらい普通の出来事。それでいて「内野安打減ったのは年齢じゃね?」とか無責任に放言してたりもする。
キープするための努力は確実にある。振り子足の幅が狭くなったことやサイズアップといったマイナーチェンジは言われてみないと気づかないレベルなんです。
 

2.{netabare}じじいと子持ちママを主役に!{/netabare}

まさにこの選択をできてしまうのが『ちはやふる』という作品の凄みだと心の底から思います。このレビューで一番訴えたいこと。
高校選手権の比重の高かったこれまでのシリーズからその上流工程、名人戦クィーン戦に重きを置いた3期でした。そして各々絶対王者に挑む挑戦者にこの人選。あり得ない(褒め言葉)。

{netabare}原田秀雄(CV三宅健太)猪熊遥(CV坂本真綾)両名のことです。
片や爺さん。初の名人戦。元々ナイス脇役の原田先生を無理に表舞台に乗せたところでという不安。
片や出戻り。3期初登場の元クィーン。坂本真綾さんで話題作り。はいはい分かりますとノーマーク。

ひとつ冷静になって、爺さんと出戻り以外の選択肢はなかったか?
例えば名人対綿谷新にしとけば新VS太一を活かした展開に容易に繋げられます。強い男子は他にもいます。須郷みたいな若手でも坪口(白波会)や村尾(南雲会)みたいな中堅どころでも不思議はありません。
そんな男子と比べて女子側。こちら対クィーンは新キャラで穏当だった気もします。めぐむたんやまさかの桜沢先生も選択肢としてはなくはないんですけどね。
挑戦者確定で思ったこと。原田先生は想定外。猪熊さんは桜沢先生との絡みも楽しく、とはいえ両名ともかませ犬ポジションを大きく逸脱しないだろうくらいで構えてました。

結果、

 {netabare}誰ぞ二人をかませ犬と誹ることができようか?{/netabare}

周防名人にとって初めて本気で闘わないと勝てない相手だったのが原田先生。
詩暢ちゃんにとって自分以上に札に好かれてるかもと思わせしめた相手だったのが猪熊元クィーン。
鉄面皮と言ってよい圧倒的な個性持ちだった二人の心をぐらつかせる激戦は本作のクライマックスだったと思います。それでいて、千早・新・太一ら若人の物語ともがっつり繋がっているというね。{/netabare}


あと超絶に好きだった猪熊さんのこの台詞。

{netabare}「やっぱりお腹の子、女の子だと思う。お願いしたのよ。男の子でもいいから勝たせてくださいって」

母になると○○ちゃんママの呼称を受け入れて折り合いをつけてく過程が生じます。この子には自分が必要だと思う母性の発動で徐々に消えてく個性や本人の意思。要は諦める作業です。
そんなして一度切り替えたスィッチを再度切り替えるのは旦那の協力があっても困難極まりないことでしょう。復帰するにしても自分なりのルールを決めて。とても納得感がある心の動きです。
そんな思いをして復帰して、マイルールをしっかり守って、でもやっぱり限界はあって子供にも負担をかけて、とクィーン戦を前にして無理がたたってるのも見え隠れしてきた猪熊遥。思い出できたからと気持ちが切れてもおかしくありません。彼女にとってあくまで日常は普段の家庭生活なんです。
そんな彼女がクィーンへの執着を示した精一杯の願い事が上のセリフ。男子三人はマジたいへん。ガキンチョの叫ぶ「一生のお願い!」とは比べ物にならない重みがあります。イマイチ理解できてなさそうな未婚の桜沢先生の表情もいい。{/netabare}



■名人戦クィーン戦に向けて

・名人戦
対立構図や対比がシンプル。
周防名人に新と太一が絡むのでまだ読めないところはある。

{netabare}「青春全部かけてから言いなさい」
を地でいき、かるたに人生を賭けた男と、かるたにしか人生を見いだせなかった男の対比だったのが原田VS周防でした。
全部かけて運命の女神は微笑んだか?運命戦の結末が一つの答えでした。
それでも試合後の清々しい先生の表情が素晴らしい。{/netabare}

{netabare}未来の挑戦者/太一と新はそれこそ一つに絞れないほど多くの場面で、行動言動の比較があったり、同じだったりしてました。その中で一つだけ印象的な場面を挙げると、周防名人のインタビュー場面。
名人を引き留めた新と名人の引退を望んだ太一がどうしようもなく二人らしい。
「真島 おめぇ 卑怯なやつやのー」
引退を望んでることが卑怯とはならないでしょうが、名人につっかかる新を目の当たりにして思うところがあったんだろうなとみられる後の展開です。
卑怯な奴である自分を克服するストーリーが太一自身には必要ですからね。{/netabare}

・クィーン戦
けっこう同じもの同士。

{netabare}若宮詩暢と綾瀬千早に絞られたと思われる。{/netabare}




そもそも最初のアニメ化の時点で紆余曲折があったものらしい。曰く、“売れなそうな商品”。
「セールス的な期待値は低いがアニメ化する意義ある作品」と関係者が企画を通し結果ヒット。

その後、ペイできる実写版がもう完結したし、3期をやる旨味がほぼほぼ無かったろうところをアニメ続編実現にこぎつけたことが至極ありがたい話です。
4期やってくれるかな!?根拠なく全幅の信頼をこの関係スタッフに置いときます。宜しくね!


最後に原田先生役での石塚運昇さんと宮内先生役での藤田淑子さんの訃報に際しあらためましてご冥福をお祈り申し上げます。
後任を見事に務めた三宅健太さん鳳芳野さんお疲れ様でした。



視聴時期:2019年10月~2020年3月 リアタイ

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2020.05.06
《配点を修正》-0.1


2020.03.30 初稿
2020.05.06 配点修正
2020.10.23 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 54

62.5 16 三角関係で笑いなアニメランキング16位
おじさんとマシュマロ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (296)
1267人が棚に入れました
シュマロが大好きなおじさん・日下(ヒゲ)と日下のことが大好きなOL・若林。そんな二人のビミョーにかみ合わない恋愛模様が今日もオフィスで繰り広げられる!

声優・キャラクター
稲田徹、喜多村英梨、花澤香菜、柿原徹也、田口香織、木下鈴奈、古木のぞみ、吉富ちか

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

感想

これって、原作はpixiv連載ですかね?
少女漫画好きの友達に以前pixiv連載の漫画をいくつか借りて見たので気になっていました。

マシュマロ大好きな癒し系のおじさまの日下さんと
日下さんが大好きでちょっと変態さんな若林さんのなんか凄いラブコメ。
1話5分程度で観れるので手軽に楽しめました。

若林さんが日下さんを好きになる気持ち、なんだか観ていてわかります。
優しくて癒し系で実はマシュマロ大好き過ぎる所とかもうホントに癒しですね。
個人的に若林さんの弟がキャラ的に面白いw お姉ちゃんが大好きなんだね。

他のレビューにもありましたが、余った尺を使った実写のクッキングは正直いらないですw
ニンジャスレイヤーの翻訳チームの趣味の実写パートを思い出しましたw
これは企業のマシュマロの宣伝の為でしょうか。それなら、仕方ないですね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

マシュマロって様々な用途があるっす。

おじさんこと日下さんとおかしなOL若林とのショートラブコメ?

日下さんはマシュマロ好きのボタッと髭おじさん。
人の趣向はわからないもので、若林がマシュマロを用い日下さんへ意味不明のアタック。
ショートアニメには珍しく物語風になっており、{netabare}最後には謎のパッピーエンド感が襲います。{/netabare}

私の注目は二つ。
まず、連結器での密着プレイ。
爆笑ものです。
もう一つは、{netabare}中盤からの三角関係。
「デガス」さんの猛アタックに若林やきもき。
とっても信じられない修羅場に大爆笑です。{/netabare}

それにしても、「デガス」さん演じる花澤香菜さん。
私「こんな所でなにしとん」って、ツッコミをいれてました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

タイトル通りデガズw

原作未読 全12話 1話約3分ちょっとのショートアニメ

マシュマロが大好きな日下(ひげ)おじさんと、同じ会社に勤めてる日下おじさんに恋をしているなかなか素直になれないツンデレOLの若林さんとのラブコメ作品です。

マシュマロを使って何とかおじさんを振り向かせようとしていますが、途中色々な横槍が入りなかなか進展しません。

個人的にはマシュマロ製造会社に行くお話が面白かったですね。

ショートアニメらしい作品でした。箸休めにどうぞ~。

語尾に「デガス」をつけるキャラがいましたのでタイトルに入れてみましたw

最後に、毎回お話の終わりに実写でマシュマロを使った料理を披露していましたが、JKめし以上に料理とは言えなかったですねw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25

73.0 17 三角関係で笑いなアニメランキング17位
こどものおもちゃ(TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (177)
1142人が棚に入れました
『こどものおもちゃ』は小花美穂による少女漫画作品、またはこれを原作にしたテレビアニメ。略称は「こどちゃ」。人気タレントである少女と、そのクラスメイトで大問題児である少年を中心に進むドタバタ学園ストーリー。本作は、1996年から98年にかけてテレビ東京系にて放送された人気アニメ「こどものおもちゃ」の後半、中学生編。集英社刊『りぼん』に連載された小花美穂による原作コミックを「おじゃる丸」の大地丙太郎監督がアニメ化し、大地監督の代表作と言われるほどの高い評価を得た。アイドルタレント・倉田紗南の波乱に富んだタレント人生と学校生活を中心に、いじめや離婚などアニメでは扱いにくい問題も丁寧に描いている。芸能界という舞台設定から実在芸能人も多数出演。準レギュラーとしてぜんじろうが出演していた他、TOKIOの松岡昌宏、篠原ともえ、ショッカーO野、声優(綾乃花丸小路智美)役で西村知美が出演している。また、八嶋智人も端役で出演。

声優・キャラクター
小田静枝、木野花、内藤玲、天野慶子、中崎達也
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こどもだってこどもなりに、こどもだからこそ悩んでいます

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
以前、「12歳。ちっちゃなムネのときめき」を視聴断念したのち、レビュー(笑) こっち「は」良い作品ですよ♪

同じように断念した方に、少女漫画原作にも、似た設定のアニメにも、良い作品はあるから観てほしくなりました(古いアニメなんで作画は完敗ですが)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
主人公やヒロイン達は、「12歳。」と同様に、12歳の小6。また、同じように、恋愛に迷走していきます。

しかし、根本的に違うのは、「こどちゃ」は、その表題通り、「こどもの恋愛」を「こどものおもちゃ」として、捉えている点。つまり、「恋愛ごっこ」である自覚。

登場人物達も、「恋愛ごっこ」であることに薄々気づきながらも、付き合ったり別れたりします。しかし、その中で、「本当の恋愛」を見つけていきます。付き合ったり別れたりも、じっくりと長い時間やエピソードを重ねていくので、感情移入ができるのです。

ラブコメっぽいですが、実はシリアス系の恋愛モノです。

彼ら、彼女らは、全員が(大人によって負わされた)心の傷を抱えていて、それが、微妙に歪んだ人間を形成しています(そこをどう乗り越えていくかも見所のひとつ)。

終盤、「あの人物がああいう状況になるのは」、胸が苦しくなりました。

小学生ならではの、不安定な心情を上手く書ききり、と同時に、ドキッとさせられるような大人びた発言もします。確か、原作を読んだのは中学生くらいでしたが、今でも内容はバッチリ覚えています。

私は原作→アニメなので、原作の方が感動できましたが、アニメも十分におもしろい!

一方、「12歳。」は、冒頭で「大人でも子供でもない」って言ってましたが、、、なんだろう? 大人が偏見混みでみた子供って印象で、「アニメじゃない」って歌ったのに一番アニメアニメしていた、ZZみたいでした(いや、ZZにも良さはありますが)w

少し話がそれましたが、私の知る限りの少女漫画で、一番胸が切な苦しくなりました。いや、個人的には「NANA」より切なくなりましたよ♪
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

子供の視点から見た大人の社会

{netabare}OPと絵柄は想像できない程ヘビーな作品でした。小学生でありながら、芸能界の子役として活躍する紗南のちょっと背伸びした感性と、過去の体験から子供として大人を毛嫌いする羽山の年相応の感性といった、立場や考え方が異なる2人の小学生の目が捉えた現代社会の問題は様々な角度から切り取られ、時にシリアスに、時にコミカルに表現されていました。正直子供向けの作品としてはテーマがあまりにも共感しにくいものであったと思うのですが、そこは放送当時小学生だった私でも何故か楽しめていましたね。思えば思春期という、社会に意味も無く反抗したくなる(この場合、学校とか親とかですが)よく分からないエネルギーに満ち溢れた自分達の代弁者的な役割をこのアニメに無意識的に求めていたような気もします。大人に反感ばかり持っていた子供ではなくなってしまった今、この作品をきちんと見返すと、一体どういう気持ちになってしまうのか、少し怖くもありますが。こういうのがあるから、少女漫画は侮れないんですよねえ。少年向け漫画とはまた違った持ち味が今も昔も変わらずにあるのは、素晴らしい伝統だと思います。

時に辛い問題を抱えながらも、紗南を初めとした子供達はそれはそれはバイタリティに溢れていて、逃げずに向き合い、そして解決に向けて全力でぶつかっていきます。全力でぶつかる事を子供達は厭わない。大人になると全力で物事にぶつかるのは中々難しい物です。そういう意味では子供の方が未熟という既成概念は捨て去った方がいいのかもしれません。実際この作品は大人に向けての子供の視点からの問題提起な部分も含めているので、情けない大人に対する子供からの辛口のエールという見方も出来ます。

私が子供だった時は、全員が全員そうであったとは言いませんが、親の背中を見て、大人は凄いんだなという印象を持っていました。所が年を重ねるに連れて、大人のボロみたいなのも見えてきたりして、凄いと思ってたけど、実際そんな事はないのかも?みたいな疑問が出てきたりして。そういう微妙な心情を見事に表現した『こどものおもちゃ』。大人から見れば生意気な作品だと思いますけど、反面耳が痛い作品でもあります。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

原作ファン

アニメ<原作
原作の作画がキレイだからアニメだと
少し大雑把に見えてしまいました。。
でもストーリーは好きです。
キャラも大好き。女の子向けのアニメ

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

71.2 18 三角関係で笑いなアニメランキング18位
スレイヤーズNEXT[ネクスト](TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (207)
1117人が棚に入れました
テレビアニメ第2作目で、原作小説であるスレイヤーズ本編第2巻、第4巻、第7巻、第8巻を元に構成されている。本編第一部の残りのエピソードをアニメ化したが、6巻の内容のみ、構成や登場人物の都合上、ほぼ丸ごとカットされている。魔道の奥義が記された魔道書「クレアバイブル」を求めて旅に出たリナ達。千年前の降魔戦争以来、なりをひそめていたシャブラニグドゥ配下の魔族たちがなぜか彼女らの行く手を阻んでくるのだった…。
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いやぁいつになっても面白い!

公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/slayers/


シリーズ物第二弾、全26話。冒険ファンタジー。

■TVアニメ
スレイヤーズ
スレイヤーズNEXT    ←ここ
スレイヤーズTRY
スレイヤーズREVOLUTION
スレイヤーズEVOLUTION-R
■劇場版
スレイヤーズ(劇場版)
スレイヤーズRETURN
スレイヤーズぐれえと
スレイヤーズごぅじゃす
スレイヤーズぷれみあむ
■OVA
スレイヤーズすぺしゃる
スレイヤーズえくせれんと


サブタイトル

第25話までのサブタイトルはしりとりになっている。余談だがサブタイトルの1文字だけ赤文字になっている。


主題歌

オープニングテーマ「Give a reason」
歌 - 林原めぐみ、作詞 - 有森聡美、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 大平勉
エンディングテーマ「邪魔はさせない」
歌 - 奥井雅美、作詞 - 奥井雅美、作曲 - 奥井雅美・矢吹俊郎、編曲 - 矢吹俊郎
挿入歌「乙女の祈り」
歌 - 林原めぐみ&鈴木真仁、作詞 - 渡部高志、作曲 - 奥井雅美、編曲 - 矢吹俊郎

いやぁOPED共に神がかっていますね。大好きです。当時こればっかカラオケで歌ってましたよ。すっかり忘れてたのでまたカラオケ行った時は歌いたいと思います!


各話感想(14話以降~ 1話から書いておけばよかった…
{netabare}14話
緑川さんwwなんで歌ってるんですかw
ってかアイドルアニメになってるwリナとアメリア可愛いw
もうドラグスレイブのバーゲンセールw
15話
完全にコスプレ回w
ガウリィのクラゲが面白すぎるw
ちょくちょくリナが今までクラゲってツッコミ入れてたんだよな。
リナの足音がうるさいw
しりとりならぬ尻取りw完全に詰んだゼルww
16話
はいはい毎度毎度の飯テロ。なんでこんな食い物がうまそうなんだ。
ゼル女装やめいw
完全にタンゲw
何故かスポ根アニメにwまるでキャプ翼のような恐ろしさw
そしてクレアゲイブルという落ちw
17話
今度は女装回w
全員気持ち悪すぎるwゼルちゃんww
まさかのフェミ王国。
ルルwどっから出てきたんだよその名前wだが、男だ。
宝塚w結構パロ多かったんだなぁ。
Bパート始まりが完全にBLww
落ちは嘘発見器とみわがまさかの男w
ゾクゾク男の娘が暴露wひどい回だったww
神谷浩史がMOB出演!
18話
ここからが本番シリアス回が始まる。
はいはい出落ちゼロスw
マルチナ苦労してんなーwリナひっでぇw
石版多すぎwクレアバイブルとは一体なんだったのか…
完全なるコピーとはいえこれはひどいw
文字も点字みたいなもんじゃねぇか。
おばあちゃんにガウリーとの関係聞かれて赤くなるリナ可愛いw
リナとガウリーの焚き火シーンいいなぁ。
一生かって完全にプロポーズだろwって寝んな!w
黒い石版。

ギガ・スレイブ『不完全版』
闇よりもなお暗き存在(もの)、夜よりもなお深き存在(もの)混沌の海にたゆたいし、
金色なりし闇の王、我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを

ここメッチャシリアル。
いよいよ出ましたガーヴさん。


19話
あれだけ強かったゼロスが一瞬のうちにフルボッコ…
セイグラムまで。
ヘルマスターの目的は…秘密ですヽ(・ω・)/ズコー
ドラグスレイブがまったく効かないセイグラム。
絶体絶命ですね。この状況でマルチナ登場www
ばあちゃん強いな。水竜王=ゾアメルグスター
ばっちゃああああん!
今から真人間になるんですって職業じゃないんだからw
ズタボロのボコボコwwアメリアひでぇw
「人生って素晴らしい人生って素晴らしい」
いやいや勘弁して下さいよアメリアさんww
上から10皿ずつとかおまえは悟空か!w

20話
アクアおばあちゃんどうなったんだろうか。
可愛いショタだと思ったらまさかの盗人w
ゼル「リナに食われなくてよかったな」
えっとどういう意味ですか?なんか色んな妄想が膨らんじゃうんですがw
ゴールデンドラゴンとブラックドラゴン…
マルチナ駄目過ぎるw
降魔戦争?クラゲツッコミw
ゴールデンドラゴンまさかの擬人化!
しっかしまぁマルチナ良いキャラしてんなぁw
ガウリーの1012歳以上ツッコミヽ(・ω・)/ズコー
真のクレアバイブル。おいマルチナww

21話
いよいよ伝説の魔導書クレアバイブル解禁!?
のっけから完全にDBwヤムチャ視点w
ドラゴンジョークわらえねぇよ!w
ゼロス化物じゃねぇか…
アクアばあちゃん元気だったのか。
やっとクレアバイブルに辿り着いたか。
ロード・オブ・ナイトメアって響きがカッコイイ。
ロードオブロードって何かのゲームであったようななんだっけなぁ…
赤龍vs青龍再び…
正義の拳ww

ラグナ・ブレード『完全版』
悪夢の王の一欠けよ、天空(そら)の戒めとき離れたし凍れる黒き虚ろの刃よ、
我が力我が身となりて、共に滅びの道を歩まん、神々の魂すらも打ち砕き

ガーヴ強すぎ…

22話
ラグナブレード完全版の反動か…
ガウリーとゼルかっけぇー。
ラグナブレード連発して大丈夫なのかよ…
倒したかと思ったらラグナブレード効いてないのかよ。
ショタはヘルマスターだったのか。まぁ大体わかってたが。
ガウリィまじヒロイン…
まーたサイラーグのサイラーイ。

23話
ガウリィの回想…
ガウリィ犬扱いすんなw
涙がちょちょぎれる…(´;ω;`)ブワッ
やっとシルフィーきたか。
ガウリー売るってどういう事ww川に流すとかw
ガウリーの暗黒騎士化。
ドラグスレイブの吸収とか半端ない。
ナイスタイミングでのザングルス。
ラグナブレードのバーゲンですね。
まっまっまさかのガウリーだったのかー(迫真
こっこんな展開誰がわかるって言うんですかー(棒

24話
あっ操られてるだとー(棒
そしてまた拐われる…
マルチナ駄目すぎるw
何がどうして街が復活してるのやら…
お父様ああああ…生きていないだと?
フィブリゾの魔力で復活した仮初の命。
精神攻撃がひどい。
魔力増加版ラグナブレードでやっと侵入成功。

25話
フィブリゾが鬼畜すぎる。
アメリアがいちいち可愛いなぁもうゼルと結婚しちゃえよ。
マルチナの扱いが毎度毎度ひどいw
まさかのシルフィール版ドラグスレイブ。
アメリア…
死を操るものとかひどすぎる。
シルフィールもゼルもザングルス…
もうだめだこりゃ。全滅…

ギガ・スレイブ『完全版』
闇よりもなお暗き存在(もの)、夜よりもなお深き存在(もの)混沌の海、たゆたいし、
金色なりし闇の王、我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを

ロード・オブ・ナイトメア降臨キタ━(゚∀゚)━!
このストレスが溜まりに溜まった状態からの降臨はスカッとする。
もうメチャクチャかっこ良すぎる。
いつ見てもいいなぁ本当に最高だ。

26話
リナをおっかけてからの告白シーンは本当にいやぁ泣きましたよ(´;ω;`)ブワッ
そして戻ってきてからのギャグ落ちw
エピローグの結婚式で何故ザングルスとマルチナなんだよw
もうなんていうか色々理想的な最終回過ぎて素晴らしい出来だった。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悪夢の王の一欠けよ、天空の戒めとき離れたし凍れる黒き虚ろの刃よ

1996年放映作品
全5シリーズの内1stに続き2期にあたる
前作もファンタジーとして秀作と言える作品だったがこのNEXTはシリーズ最高峰と言われる名作

リナ ガウリイ アメリア ゼルガディス
という前作からのお馴染みのメンバーは健在
というかより一層個性を増している
ゼルなどcoolなキャラが崩壊しかけていて最高に笑えるw
それに加えて獣神官ゼロスが今作から一行と共に旅をする事になる
このゼロスがとても神秘的で惹きつけられる
温厚な人柄の奥に隠れる狡猾で残忍な眼差し
ゼロスの登場のおかげで物語は120%増しで面白くなっていると言っても過言ではないだろう

1st同様前半は一行が旅をしてる最中にトラブルに巻き込まれてそれを解決していくパターンだけど、様々なトラブルがやがて一つの謎に関わっていく
クライマックス数話の次々と魔族の大物が出てくる大迫力で息を呑む展開は圧巻
そして最後は感涙必須w

ちなみに3期にあたるTRYは翌年1997年放映
そこから11年の時を経て2008年に4期REVOLUTION
2009年に5期REVOLUTION-Rが放映されている
月日が空き過ぎた為4期以降は未鑑賞
いつか観たいと思ってます


主演リナを演じる林原めぐみさん
言わずとも知れている名優さんです
同時期に放映していたヱヴァの綾波レイと同一人物と知った時は驚きました

光の剣士ガウリィは松本保典さん
サザエさんのノリスケさんもやってます

残酷な魔法剣士ゼルガディスは緑川光さん
スラムダンクの流川楓などクールなキャラが多いです

セイルーン王位第一継承者の姫アメリア役の鈴木真仁さん
アメリアと言えばこの方です!まさにはまり役だと思います
最近は出演作品が少ないようですが好きな声優さんです

ゼロス役の石田彰さん
夏目友人帳の名取周一や男子高校生の日常の会長などいけしゃあしゃあとした役がよく似合う声優さんです

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

前作よりさらにスケールアップ

シリーズ第2作目。
謎の神官や怪しげな王女などの新キャラの追加や魔族の登場で前作を上回るストーリーを展開、ドタバタした冒険劇を繰り広げて最高に面白かったです。
前半はギャグ要素が強く、後半になるほどシリアスな重い展開に変わっていきます。
最終話はスレイヤーズ史上最も印象に残る名シーンを見せてくれました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6

60.5 19 三角関係で笑いなアニメランキング19位
かしまし ガールミーツガール(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (152)
919人が棚に入れました
主人公である大佛はずむは、幼馴染である来栖とまりの励ましで片想いの相手である神泉やす菜に勇気を振り絞って告白したものの、その告白は拒絶されてしまう。
近所の鹿縞山に一人登り、傷心を癒そうとしていたはずむだったが、巨大な宇宙船の墜落に巻き込まれてしまう。
宇宙船に乗っていた宇宙人は、地球人に対して自分のミスを詫び、はずむを治療したことを告げる。しかし同時に、その治療の過程ではずむが女になってしまったことも告げる。そして、この変化はもはや修正不可能だという。
女として学校に通うことになったはずむだが、一度は告白を断ったはずのやす菜ははずむに対して積極的にアプローチをかけてくるようになる。そしてとまりも、そんな2人の様子を見ていて弟分だと思っていたはずむに対して自分が抱いていた本当の気持ちに気づくのだった。
こうして、3人の少女たちの奇妙な三角関係が始まった…。

声優・キャラクター
植田佳奈、堀江由衣、田村ゆかり、浅野真澄、小野大輔、新谷良子、藤原啓治、水谷優子

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

姦しくも百合百合しくもない、ふつーの恋愛もの

「女三人寄れば姦しい」と言うけれど、全体的に落ち着いた雰囲気の恋愛ストーリーです。
というわけで、タイトル詐欺である感は強い。

一番の問題点は、主人公(はずむ)が元は男であるという設定がほとんど活かされなかったところにあります。
ある日突然、自分の性別が変わってしまったことに対してあっさり受け入れてしまってるのは正直どうなんだと。
この点に関しては、敢えてはずむの葛藤を描かないことで、
周囲の戸惑いをクローズアップさせる効果を狙ってるのだと思いましたが。
実際、物語当初はその狙いが上手くハマっていたし、
性転換されたはずむを初めて見た時の、両ヒロインの対照的な反応は印象に残るものでした。
(戸惑う表情を見せるとまりと、ちょっと嬉しそうな表情のやすなの対比)

ところが、三角関係が本格化してからは、はずむが女であることの作劇上の意味を見出せなくなってしまった。
同性であるが故の葛藤とかそんなものは一切なし。男であっても十分成立してしまう物語なんですよね、これ。
話自体は悪くないんです。両ヒロインがはずむに惹かれる理由にも納得できる。
この手の話が好きなら、そこそこ楽しめるかと思います。

はずむが優柔不断な性格なのはこの手の話の宿命なんで、しょうがないっちゃしょうがない。
ある意味つらい立場にいるはずむに同情して、甘やかしてしまった両ヒロインにも責任はある。
もっとも、はずむは「女の子同士だからって甘く考えてた」という独白をするのだけど、
仮に男のままだったとしても同じ事態を引き起こすとしか思えないわけですが・・・w

結局、作者がやりたかったことって百合恋愛やキャッキャウフフではなく
あくまでオーソドックスな恋愛物であって、でも普通にやると味気ないから、スパイスとして主人公を女にしてみたと。
はずむを「萌えキャラ化」することによって、
この手の話でありがちな主人公への批判を軽減させる狙いもあったのかもしれません。

ただ前述の通り、話自体は悪くないものの三角関係物のテンプレであるため、
特異な設定を作中で活かしきれなかったこともあり、観終わった後であまり心に残るものはなかった。
本作を取り巻く話題が「あのね商法」の一件ばかりというのは、残念だけど納得できてしまいます。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの「あのね事件」の作品です。

宇宙人の手違いで、男から女へと性別が変わった主人公はずむ。
それに2人の女の子が加わり、百合的な不思議な三角関係に。
無邪気で優柔不断な態度のはずむに翻弄される2人の女の子の心情を丁寧に描いています。

話がすっきりしていて飽きないし、次回が気になる作品です。
ただし、女三人寄ってもとくにかしましいわけでもないので、明らかにタイトルミス(ウェブラジオは確かにかしましいのですが・・・)です。

このアニメを有名にしているのは、「あのね商法」です。
通常、TV放送終了後のOVAは基本的には本編とは関係がありません。
しかし、本作はTV放送最終話に思わせぶりな態度(「あのね・・・」)で続編を示唆した後に、OVA(本当の結末)を発売しています。
このため、TVのみ視聴者とOVAまで視聴者では、この作品の印象が変わるという珍妙な事態を引き起こしました。
制作者サイドの商業主義が、物議をかもした作品です。

私としては、OVAのラストにそれなりに納得しているので評価アップなのですが・・・

投稿 : 2024/04/13
♥ : 22

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

性転換ラブコメ

ある日、自分の性別がいきなり変わったら・・・。
なかなか興味深い設定の作品でした。

◆この作品の概要は・・・
とある事情から、主人公の男の子が宇宙人によって女の子に性転換されてしまうお話。
タイトルの「かしまし」の意味は「姦し」の字からもわかるように「女はおしゃべりで女三人集まればやかましい」という意味であるらしく、女になった主人公と幼馴染の女の子と主人公の好きな女の子の、奇妙な三角関係の百合?ラブコメです。

◆この作品の見どころは・・・
普通なら性転換されたら元に戻る事を考えてもおかしくないのですが、当の本人はその気がないのか・・・。
始めは戸惑うものの、第2話からは女の子としての仕草や、女の子の下着の付け方を教えてもらったりして、普通にこの状況を受け入れている模様。
元男の子とは思えない女の子の可愛らしさが見れます。
女となった主人公の奇妙な感覚の三角関係が楽しめました。

◆ストーリーは・・・
後半に行くほどコメディ感からドロドロ感になっていきます。
それと同時に、結局このまま女としていくのか?それとも最終的には男に戻れるのか?という先の読めない展開も楽しめました。
しかし、TV放送の最後はいただけない。

◆声優陣は・・・
大佛はずむ :植田佳奈(Fate/stay nightの遠坂凛)
来栖とまり  :田村ゆかり(ひぐらしのなく頃にの古手梨花)
神泉やす菜 :堀江由衣(Kanonの月宮あゆ)
摩利あゆき  :浅野真澄(乙女はお姉さまに恋してるの御門まりや)
曽呂明日太 :小野大輔(ハルヒの古泉一樹)

◆あのね商法・・・
この作品のTV放送最終話からこの言葉がアニメ業界に生まれました。
TV放送アニメの最終回をセルDVDにのみ収録し、DVD購入を促すやり方。
いわゆる「結末を知りたければDVDを買え」という商法です。
当然このやり方は視聴者からかなり反感を買ったらしいですけどね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20

60.2 20 三角関係で笑いなアニメランキング20位
ぺとぺとさん(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (54)
290人が棚に入れました
作品は人間と妖怪が共存する田舎町を舞台に、この住民の日常生活を描く。
山河に囲まれ、工場と山寺が豊富にあるが、「女未(にょみ)の里」と呼ばれる鮎川町(あゆかわまち)の多くに存在するのは「妹」で、2子以上を持っている家庭の第2子以降に出産する性別の10割が女児で、統計を取り始めた1920年以降、不変の数字を誇っている。
この田舎町の、中学校「大曲垣峠(おおまがきとうげ)中等教育総合校(通称マガ校)」に中学2年生の妖怪“ぺとぺとさん”ことぺと子が転校してくる。

声優・キャラクター
植田佳奈、大須賀純、宮川美保、斎藤千和、いのくちゆか、ゆきのさつき、金月真美、川澄綾子、桑谷夏子、久嶋志帆、田坂秀樹、はらさわ晃綺、谷山紀章、吉野裕行、新谷良子

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

はじめての……ぺとぺとさん♪  【ねこ's満足度:70pts】

妹率100%の田舎町『女未(にょみ)の里』を舞台としたドタバタラブコメディ。
人間と妖怪が織りなすちょっぴり変わった日常を、ハートフルに描いています。

ヒロインはぺとぺとさん(通称ぺと子)という名の妖怪。
見た目は普通の女の子ですが、かなり厄介な体質の持ち主です。
特徴は”ぽひゅぽひゅ”可愛らしい足音と、ほんわかとした関西弁。
この関西弁がすべて!と言ってもいいくらい(笑)。植田さん、すんごくいい味出してます。

基本はラブコメ。だけど、人と妖怪の共存から生まれる”差別”という問題も絡んでくる本作品。
それでも全体が重くならずにほのぼのとした空気に包まれているのは、ひとえにぺと子のおかげです。

他にも博多弁のくぐるや額の文字で会話するぬりちゃんなど、一風変わった妖怪キャラが勢揃い。
中でもぬりちゃんの妹・こぬりちゃんは素晴らしい☆これぞ最高の妹です。あの子欲すぃ~(笑)。

今でこそ多く見られる、いわゆる”共存系”の妖怪モノ。
放送当時(2005年)としては意外と少ないジャンルだったと思います。
その共存というテーマに対する掘り下げが浅いまま終わってしまったのは残念なところでした。

それでも、ラブコメ・キャラモノとして見ればまずまずの出来。
元々好きなジャンルでもありますし、全体的には楽しめた方だと思います♪
なによりぺと子の性格が◎。自然と応援したくなる、そんな女の子でした☆

投稿 : 2024/04/13
♥ : 24

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

妖怪と人間が共存している町のお話です。

可もなく不可もなくってカンジでしょうか?w

いとしいものと触れあうとくっついてしまうぺとぺとさんに
河童にヌリ壁に・・・
愛らしい妖怪と人間達がおりなすほのぼのストーリーです。


めちゃくちゃ面白いって内容ではありませんが
鬱系とかグロ系とか頭使うアニメの合間とかに
お口直し感覚でポケ~と観るにはいいアニメです。w

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11
ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

出戻りアニメファンにしてくれた作品

 もう8年くらい前になるでしょうか。しばらくアニメから遠ざかり、興味も薄れてきた頃。ふとピエロ魔法少女ものみたいなくだらないアニメを久しぶりにみたいなと思って蔦屋に行きました。そこでもっともくだらなそうなタイトルの作品を2本借りました。それが「かみちゅ」と「ぺとぺとさん」でした。
 まるで期待しないで観ていたのですが・・・見てびっくり。80年代のアニメのようなでたらめで無個性なお人形アイドルと違い、作品の世界でキャラがしっかり立っている。やさしさ、純情、世話焼き、前向きなぺと子さんの性格のよさはホントに魅力的で、観ていて幸せになりました。作画も崩れることなく、12話きっちり完成していたのもまた驚きでした。昔のアニメじゃありえないことでしたから。(笑)
 「今のアニメはすごいな。昔と違うよ。こういうマイナーな作品でもこれだけのクオリティーがあるんだ。」と感心したものです。これをきっかけに、自分は再びアニメを見るようになりました。出戻りファンです。

PS1:中盤の {netabare}兄弟げんかはあまり好きな展開ではありませんでした。{/netabare}この作品の世界観にはそぐわないでしょう。

PS2:後半の {netabare}河童の娘との三角関係は面白かったです。好きな男の子を譲ろうとするぺと子さんですが、「世界はお前中心にまわってるんだ!」という河童さんの叫びは、妙に納得しました。{/netabare}ぺと子さんは、中心になるような魅力的な人だからです。

PS3:主題歌がよいです。OPの気の抜けた感じがかなりツボです。YOUTUBEでガンダムSEEDの画面に合わせたMADを見たのですが、シンクロしなてるのにあまりにミスマッチで面白いですよ。EDの「帰り道」はカラオケのレパートリーです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 8

62.6 21 三角関係で笑いなアニメランキング21位
ななか6/17(TVアニメ動画)

2003年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (39)
214人が棚に入れました
霧里七華(ななか)は、高校2年生の17歳。幼なじみの凪原稔二と同じ高校へ通っている。ところがある日、突然の事故がキッカケで、6歳から後の記憶がなくなってしまい、心だけが子供のななかに戻ってしまった! それからというもの、クラスメートに事がバレないようにと、無邪気なななかのフォローに稔二はてんてこまい。優等生の雨宮ゆり子、稔二のライバル嵐山たちも絡んできて、ななかの学園生活は上へ下への大騒ぎ!これから一体どうなるの?

声優・キャラクター
千葉千恵巳、鈴村健一、堀江由衣、志村知幸、名塚佳織、野川さくら、松山鷹志、檜山修之、千葉紗子、中山理奈、真田アサミ、かないみか

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

decade

特に悪いところが見つからないです
可もなく不可もなくといったところでしょうか
いや、可はあります
心温まる物語でした


本作は17歳のななかが階段から落ち、
精神が6歳に戻ってしまうところから始まります
17歳ななかは勉強オタクで誰も近寄らせない雰囲気
一方で6歳ななかは明るくて元気な子供の雰囲気
突然の変化にクラスメイトは…
とてもとても大変な学校生活のスタートです


主要人物はななかとその幼なじみである稔二
稔二は不良でしたが、6歳のななかを見てるうちに…?
稔二の成長は見所かもしれません

途中参加の雨宮さんは可愛らしかったです
彼女の立場が不憫で不憫で。。


OP「素直なまま」 歌ーFunta
ED「大切な願い」 歌ーCooRie

両曲とも好きです
ED、CooRieの1stシングルだったのですね
rinoさん(CooRieのボーカル)の綺麗な歌声はこの頃から素敵です



精神だけが6歳に戻ってしまったななかを中心に起こる壮絶な日々
それに当然として巻き込まれる稔二
ドタバタ系ですが、ハートフルな作品です

ギャグも笑えるところがあり、
なかなか楽しく視聴できました

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

まじかるステッキであの日の自分に変身 魔法が解けてもアイラブユー

2003年放送のテレビアニメ 全12話+未放送1話

原作 八神健 監督 桜井弘明 構成脚本 金春智子 
制作 J.C.STAFF

この作品は00年代初頭の三大青春アニメと一部で呼ばれていたものの一つで、
「美鳥の日々」「成恵の世界」「ななか6/17」と並ぶと胸キュンです。

「七人のナナ」は!と言われてもマニアックすぎ・・・

階段落ちアニメですが、一人で落ちるところがこの作品の孤独感を現しています。

霧里七華 千葉千恵巳/阿部真弓 先発のドラマCDでは堀江由衣でした。
凪原稔二 鈴村健一
雨宮ゆり子 堀江由衣

成績最優秀でありながら自分の孤独にも気が付かない少女「七華」は、
事故がきっかけで6才の心に戻ってしまい、純真無垢で快活な明るい少女に変身する。
七華の幼馴染でありながら、心を閉ざした優等生ぶりに距離を置いていた稔二は、
七華の父親に子供の心になってしまった七華の面倒を見るよう頼まれる。

で、真ヒロインである雨宮ゆり子は幼いころから稔二に恋心を燃やし七華をライバルと観るが、
性格が変わった七華を可愛がるようになる。
作者が最も力を入れたキャラで、人間味あふれる美少女として描かれています。

大人になるってことは心を閉ざすと言うことなのか。
子供と17歳を行き来する七華と振り回される友人たちを描いた少年漫画系のラブコメディですが、
人格変化の問題で一筋縄ではいかない物語になっています。

まじかるドミ子 CV真田アサミ
11年前に人気だった魔法少女アニメの主人公。
ななかの心の扉を開けるカギとして登場する。

深夜アニメ黎明期を飾った三大青春アニメの一つ。
人気も知名度も低いですが3本合わせて胸キュン名作だと思っております。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

まじかるドミカル~おとなになぁれ♪  【ねこ's満足度:70pts】

階段からの転落事故により精神だけが6歳時に逆行してしまった17歳の女子高生・七華。
そんな七華と幼馴染みの主人公・凪原稔二らが繰り広げる、ハートフルな学園コメディです。

6歳の”ななか”が巻き起こすドタバタ劇に、17歳の”七華”の心情を描いたシリアス劇。
そこに、クラスの優等生・雨宮ゆり子を絡めた三角(四角?)関係によるラブストーリーが加わります。

いかにも低予算といった感じの作画や演出。美術面もイマイチで色々と安っぽいです。
ですが、テーマとそれに対するアプローチは割としっかりしていて、意外と見応えがありました。

作品のテーマは、『大人になるってどういうこと?』。

図らずも6歳児に戻ってしまった”ななか”。
彼女の純粋無垢な心や行動は、少しずつ周りに影響を与えていきます。
そしてやがてそれは、”ななか”の中に眠る”七華”にも……。
歳を重ねるごとに、失くしてしまった、忘れてしまった、大切なキモチ。
七華だけではなく、観てるこちらにもそれらを教えてくれる優しい作品です。

物語の鍵を握るのは、劇中アニメ『まじかるドミ子』。
最初はただのおまけ程度の印象でした(笑)が、終盤になるにつれ重要度が増していきます。
魔法の力で大人に変身するドミ子と、事故でこどもになってしまった”七華”。
対照的なふたりを重ね合わせていく構成は、とても良かったと思います。

不満があるとすれば最終話。
特に盛り上がることもなく、ふわっとした感じで終わってしまいました。
ちょっとドミ子にこだわりすぎた……かな?全体的には悪くなかったのでそこだけが残念です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

62.9 22 三角関係で笑いなアニメランキング22位
陽あたり良好!(TVアニメ動画)

1987年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (36)
209人が棚に入れました
この春から明条高校の1年生になった岸本かすみは、高校の近くにある叔母の家に下宿し、そこから通学することになった。だが、『ヒマだから下宿屋を始めることにした』という叔母の発案で、叔母宅は突如として下宿屋"ひだまり荘"となり、かすみは同じく今春から明条高校の1年生になる4人の少年たちとひとつ屋根の下で暮らすことになった。しかもその面々は、引越初日にバスルームで最悪な遭遇をした高杉勇作をはじめ、個性的な少年たちばかりで…。

めじな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

感想

昔の学園恋愛もの。

三角関係の面白いアニメでした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

陽あたり良好!

あだち充、少女漫画原作
お得意の高校野球に三角関係を加えた青春モノ

恋愛、三角関係、下宿(水沢家)に話を寄せているので、
野球の方はおまけって感じ。

肝心の恋愛、三角関係の方は、48話もあって中途半端に…

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1

68.3 23 三角関係で笑いなアニメランキング23位
彼女、お借りします 第3期(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (112)
422人が棚に入れました
「週刊少年マガジン」で好評連載中、宮島礼吏による世界累計1,000万部突破の大人気ラブコメの、TVアニメ第3期! ダメダメ大学生・木ノ下和也は清楚可憐な“レンタル彼女(レンカノ)”・水原千鶴と出会い、家族にも友人にも、千鶴が“彼女”だと嘘をついてしまう。 本当のことが言い出せないまま日々をすごす和也の周囲には、謎アタックを仕掛けてくる、小悪魔的な元カノ・七海麻美、やや強引なところがある、超積極的な彼女(仮)・更科瑠夏、極度の人見知りだが、健気で頑張り屋の後輩レンカノ・桜沢 墨と、超絶美少女な“彼女”がいっぱい!! たくさんの季節を一緒にすごし、様々なイベントを乗り越えるなかで、千鶴への想いを募らせていく和也は、女優として活躍したいという千鶴を応援し続けることを誓う。 しかし、そんな折に千鶴の祖母・小百合の体調が悪化。 出演映画を小百合に見せるという千鶴の夢が危ぶまれる事態に。 「一緒に映画、作るんだよ!!」 和也はクラウドファンディングで千鶴主演の映画を作ることを決意して……。 動き始めた、映画制作。 隣に引っ越してきた八重森みにを新たに巻き込み、たった一度の“レンタル”から動き出した和也の“リアル”が、より輝きを増していく! 和也と千鶴の映画作りは、はたしてどんな結末を迎えるのか──!?
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

水原千鶴・人間ドラマルート

【物語 4.0点】
1期のラブコメ路線から2期を経てより人間ドラマ色の強い内容に。
構成も祖母との死別が迫るメインヒロイン・水原千鶴のために、
主人公大学生・和也がクラウドファンディングにより制作した千鶴の主演映画を祖母に見せるため奮闘するメインシナリオに大部分が費やされる。

作品タイトルの由来“レンカノ”サービスなんて
忘れ去られたかのような真面目な内容が続く。
終盤、一応レンカノも絡んでは来ますが、そこも
(※核心的ネタバレ){netabare} 祖母を亡くした千鶴を励まそうとする{/netabare} 人間ドラマのクライマックスとして組み込まれる。


リアリティの面では、クラファンサイトのCAMPFIREを実名で登場させ、
担当者に「クラウドファンディング舐めてんの?」と和也にダメ出しする部分が、
ちょっと作風から浮いちゃうくらい迫真を感じて私もメンタル削られましたw

正直、私もこの場面見るまで、クラファンなんて金融機関融資を得られないような企画の敗者復活戦でしょ?
と低く見ていましたが、序盤からクラファンは生半可な気持ちでは成功しない厳しい世界であることを思い知らされて、物語を引き締められつつ、
和也も私も背筋を伸ばされました。


シナリオとしては視聴者よりダメな男が一念発起して頑張る姿で加熱して、
水原家の家族愛で沸騰させる典型的な感動パターン。
終盤は分かっていても、胸に迫る物がありました。

和也もダメダメ学生設定にも関わらず、
美女ハーレム状態になり、多くの嫉妬とヘイトを集めて来たキャラかと思いますが(苦笑)

力になりたいと思った誰かのために身を挺したり、土下座したり、
出来ない自分を曝け出して怖いクラファン担当者に蜂の巣にされながらも、
経験のない映画制作プロジェクトを進行したり。
私のような行動できない中途半端なお利口さんには中々できない利他精神。
(水原みたいな超絶美女に出会ったら私もまた突き動かされるのでしょうか)
これもまたテンプレですが、行動できるダメ男が周囲を巻き込む様には、やはり感動させられます。


【作画 3.5点】
アニメーション制作は1期以来のトムス・エンタテインメント

作画カロリー総量はシリーズ通じて標準的な水準を保っているのでしょうが、
3期ではキャラ萌えには注力せず、より心情を掘り下げる場面へのソースの集中配分が目立ち、
ドラマ演出を盛り上げる作品志向の変化を作画でも実感できます。

反動で日常シーンでの作画カロリーは電池が切れたように激減。
一瞬このキャラあの人で良いんだよな?となるシーンもチラホラw

主題歌アニメーションもこれまでのヒロインズ総出演から一途な水原一択にシフト。
1期のたわけた妄想ハーレムEDアニメと見比べたら、とても同じシリーズとは思えませんw


【キャラ 3.5点】
メインヒロイン水原千鶴を本命に据えるキャラ設定はシリーズ通じて一貫。
ただ和也と千鶴の関係を進展させるにも、
2期までに他のレンカノ&元カノのヒロインズをハーレム気味にラブコメ展開し過ぎて手詰まり感あり。

そこで新キャラとして投入されたのが、和也のもうひとりのお隣さん・八重森 みに。
和也&千鶴の恋愛に発破をかけるくせに、自身は動画配信などオタ方面に没入しているため、
新たなラブコメヒロイン候補にはなり得ず、これ以上事態がこじれることはない。
という誠に使い勝手の良い起爆剤キャラ。

千鶴周りでは、俳優仲間の中野海に千鶴攻略を仕掛けさせ、千鶴の乙女心の現状を確認させる。
{netabare} エスコート企画といい、俳優としての前途に貢献できるとのプレゼンといい、
彼の告白プランはほぼ完璧でしたが、千鶴にお世話になった人を裏切らせる一点だけが致命的。
和也はグダグダだけど、仁義に関する部分だけは熱い物を持っている。{/netabare}
和也と千鶴を繋ぐ糸の強さを逆説的に浮き彫りにしたナイスアタックでした。


話が進まなくなるよりは、新キャラ、サブキャラで発破をかけた方が全然良いのですが、
私にはこの役回りを既存のレンカノ&元カノが担えたら、傑作に突き抜けたのではとの悔恨もあります。

とは言え、彼女(仮)の更科瑠夏にしても波乱演出にキャラ消費し過ぎて、今更、和也と千鶴の関係を後押しするのには使い辛いですし。
元カノ・七海麻美に至っては憎まれ役ポジションでの修羅場演出でヘイト集め過ぎて、3期ではまともに出番すら作れず。
唯一、人見知りの桜沢墨だけは終盤、和也の背中を押すのに重宝しましたが、
これは2期までそんなに出番がなくキャラがすり減っておらず人畜無害だった故の消去法だった感も。

和也と千鶴だけで評価したらキャラ4.0点ですが、
私はその他のキャラの使い方にモヤモヤ感があったので3.5点とします。


【声優 4.0点】
新キャラ・八重森みに役の芹澤 優さん。
絡まり合った糸を引きちぎる勢いで、和也の尻を叩く。
アゲアゲなテンションが3期の原動力でした。


ヒロイン水原千鶴役の雨宮 天さん。
1期の頃は、私も失礼ながらヒロインズに豪華声優の名前を揃えてファンを釣りたいだけだろう?
と訝しみつつ見事に天ちゃんの名に釣り上げられていましたがw

3期の雨宮さんの鉄の仮面に本心を隠したり、その裏の弱さを曝したりする心情表現には心を揺さぶられる物がありました。
特に最終回の{netabare} 号泣シーン{/netabare} を見て、千鶴役が天ちゃんで本当に良かったと思いました。


3期では、ほとんど最初と最後だけ暗躍の予感を醸すのみだった麻美さん。
麻美さん演じているのが悠木 碧さんで良かったと思いたいので、
続編では見せ場を作ってあげて欲しいです。


【音楽 4.0点】
劇伴はヒャダイン氏らの共同制作が継続。
従来は電子音がテンポアップしていく良い意味で頭が悪い修羅場曲がラブコメ展開を牽引していましたが、
3期ではピアノとオーケストラ要素のアレンジに強みがある宇根 信也氏を補強し、
心情曲を強化してドラマ展開を下支え。


主題歌もまた3期が千鶴の話であることを強調する構成。
より本編と地続きでキャラ萌えよりシナリオに集中させるテーマ曲。

OP主題歌はhalca「恋愛ミリフィルム」
冒頭から“君がいい もう君じゃなきゃ”と水原ルートを印象付けつつ、
曲タイトルで映画制作に焦点を当てる。

ED主題歌・Amber`s「エンドロール」
こちらも“毎晩君の事を考えてしまう癖がついたよ”
と視聴者も千鶴のこと以外思考できないようにした上で、
“そうSpecial Thanksを君に”と映画制作も絡めて締めくくる。

EDの方は展開に応じて元気なアップテンポVerと、
しっとりしたスローバラードVerのアレンジを使い分け、
本編との連続性を確保。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一番の贈り物

良いところも悪いところも1期からずっと一緒なのでここまで楽しめてる人ならオススメ
ちゃんと力を入れて作られてる感じのするアニメ化に恵まれた作品

1期から水原メインのシナリオは和也が一生懸命動けていてとてもいいけど、今回は特に良かった
お祖母ちゃんに映画に出ているところを見せたいという水原の気持ちとそれを支えたいという気持ちには共感できました
{netabare}
一流女優になったところじゃなくても、自主制作映画でも全然いいと思います
たぶんおじいちゃんお祖母ちゃんにとって、女優として成功しているところよりも、好きなことに夢中になる孫娘の姿が一番見たかったものじゃないのかな?
{/netabare}
サブヒロインみんな可愛くていいんだけど、和也が水原しか見てないからサブヒロインたちは脈なんてないのに未練がましく引っ掻き回してる残念な女になってるし
和也は心が決まってるのに寄ってくる美少女達を断り切れない優柔不断な対応が浮ついているようにも見えてイラっとするんです

特にルカちゃんの扱いが酷い
こんな都合がいい女いないですし、せっかく和也と水原のシナリオは良いのに彼女への態度の酷さで素直に二人を応援できないでいます

魅力的なサブヒロインがシナリオを微妙にしている珍しい作品ですね

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

引き続き水原だけ見ればいい。青年誌ならなあ…とため息が出ます。

 水原というキャラがなかなか素晴らしくて、それだけを確認するために2期、3期と見ています。

 もともと今期の結末は一つの山として想定していたんだとは思います。それだけに盛り上がったシーズンでした。ただ、ストーリーとして1期の状況と祖母が入れ替わっていることが初めから想定されていたのかは不明です。

 それにしても…相変わらず主人公の出来が…うーん…病室の前の選択など1つしかありません。そこで唱えた異論はガキでしかないんですよねえ…やっぱり。

 ストーリーとして、水原がレンタル彼女であることが、意味として希薄になっていってます。嘘というキーワードで補強はされていますが、2人の関係性から言って、もはやお金のやり取りがあること自体不自然です。そう…ここまで濃密な人間関係が出来た上で、まだ客として主人公から金をとっている水原のその一点だけがノイズになっています。

 結果としてこのバランスでヒットしたのだから、これが正解なのかもしれませんが、もし、青年誌ならなあ…とため息が出ます。

 主人公とルカが本当に邪魔というかなんというか…主人公が騙す感じで2人に肉体関係だけがあって、水原も関係ありのパパ活女子なら、実は構造として自然な形で成立する気もします。今の話だとルカが近くにいる理由が非常に希薄ですが、そうすることで主人公のハーレムやクズっぷりも納得感があります。

 一方でクラファンには感謝しつつも、それはそれとして恋愛としては心を開かない水原の内面も理屈が通る気がします。
 水原の我儘、他人依存、実は子供っぽいところを対比するのに、主人公も子どもだから、レンタル彼女とか女優とか大人の精神が必要となる立場に首を突っ込んでいる水原が活きてきません。
 主人公が若干悪賢くて手玉にとるような雰囲気もありつつも、おばあちゃんの行く末とか水原の一生懸命にほだされるとかある方が自然な感じです。
 
 少年誌設定で始まったことが本当に惜しい。結論としては相変わらず、水原だけ見ればいいかな、と。

 キャラ設定に最大の不満があるのは事実ですが、水原加点でキャラは4.5にします。アニメの出来は相変わらず女子だけはいい、という感じです。


 

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14
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