上田燿司おすすめアニメランキング 28

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの上田燿司成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年12月07日の時点で一番の上田燿司おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.4 1 上田燿司アニメランキング1位
ワンパンマン(第2期)(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (422)
2001人が棚に入れました
趣味でヒーローを始めた男、サイタマ。3年間の特訓により無敵のパワーを手に入れ、あらゆる敵を一撃(ワンパン)で倒すヒーローである。ひょんなことから弟子となったジェノスと共にヒーロー協会で正式なヒーロー活動を開始する。 怪人発生率が異常に高くなる中、大預言者シババワが遺した「地球がヤバい」災害の可能性があると対策に乗り出そうとするヒーロー協会。そこに怪人に憧れるガロウが現れる。


声優・キャラクター
古川慎、石川界人、梶裕貴、安元洋貴、早見沙織、緑川光、松風雅也
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大事ヲ成スニ志ナカリセバ 煩悩ニ澱ミテ 毒林檎食ラフベシ

原作さわりだけ


息子の中学で流行ってたらしく、思春期の息子と一緒にゲラゲラ笑いながら観ることが出来ました。という極めて私的な理由で高得点。シンプルに楽しめる良作です。
OPの作詞が森雪之丞氏だったりJAMだったりで胸アツなのとサイタマ役の古川慎さん歌ウメェ~のEDだったりと主題歌が極めて優秀でございました。

全12話。作中では1期から継続しての13話~24話の扱いです。1期見逃したところで途中からでもついていける仕様だと思います。

肝心の中身は、1期と変わらずというかよくキープできたなという印象。
なぜなら宇宙最強を倒し、パワー系でインフレするなら自ずと限界が訪れると危惧していたからです。
2期ではそうならず、サイタマやジェノス中心だった物語から、別のヒーローたちの各々の立ち位置やお悩みといった視点から見るサイタマ像へと変化を加えてきました。
1人称から3人称への変化とでもいうべきでしょうか。
・ヒーローでもS級A級B級C級といったクラスの違いによる意識の差
・武道家/剣士といった協会所属してない猛者たちの思惑
・怪人を名乗る人間{netabare}。ガロウ(CV緑川光)良かったっす。{/netabare}
これまた個性的な面々で退屈しないのとモブに近いキャラすら一癖あったりでした。中心軸は怪人らで結成された“怪人協会”とヒーローを中心とする人間たち“ヒーロー協会”との闘いです。やや群像劇の装いで、深みといいますか拡がりが出たのではないかと思います。


ただし拡がりは諸刃の剣。あらためて1期の自分のレビューを読み返してどこに着目してたのかおさらいしてみました。見どころは概ね以下2点としてたみたいです。

1.事前の煽りにクスクスしよう
2.ワンパンを見逃さない

世間的には2.で名を馳せた名作と言われています。バトル作画の迫力に魅せられる、ということ。
ややふんわりとした群像劇ならばサイタマの登場機会は減るわけなのであります。それはワンパン数の減少と同義。制作会社の変更の影響は言わずもがな、前作ファンが本作に期待するところとのズレはどうしても生じてしまいます。このへんのさじ加減は本当に難しいことが理解できる2期でした。
さて、世間的には…としたのは自分が重きを置いてたのが1.だったから。思いの外影響は軽微だったのが幸い。
{netabare}前口上は前作以上。前座を務めたゴウケツ(CV乃村健次)戦でのスイリュー(CV松風雅也)。もはやプロ前座といえる大怪蟲ムカデ長老(坂東尚樹)戦でのジェノス(CV石川界人)。今回も楽しませてもらいました。{/netabare}


もう一つ1期レビューからの引用。本作のテーマについて

 “ヒーローってなんだろう?”

“夢”ではなく“志”の不足が気になってた1期です。「ヒーローになってサイタマはなにを成したいのか?」
今回出番少なめのサイタマは、その答えを探している描写が多かった。そして周辺キャラにも多くを語らせます。志無き者はアダムの林檎{netabare}(怪人細胞){/netabare}を手にしてしまうのです。ここを見逃すともったいない。林檎を手にした者はいってみれば「ヒーローになりたいだけ」の面々でした。

{netabare}志については奇しくも第18話で蛇咬拳スネック(CV三木眞一郎)がスイリューに語りかけます。
「お前のようなたいして志ももってなさそうなやつに!」
・・・巡り巡ってスネックらの志の高さにスイリューも感ずるものがあったようですね。良いシーンでした。{/netabare}


原作も続いているようですしなんとも中途半端な終わり方ではありましたが、私自身の中断は無くなりました。
“サイタマがヒーローになってなにを成したいのか?”を見届けたくなった2期です。



※オマケ
■気になったところ
{netabare}「オ兄チャン 名前ヲ決メテ!」
脳内再生けっこうな量に(笑)
結局キングは『どきどきシスターズ』をプレイできたのだろうか?{/netabare}

{netabare}腹こわしてしまった“音速のソニック”は怪人になり損ねてましたね。こういう小ネタがいちいち面白い。
お仲間の“疾風のウィンド”“業火のフレイム”なにげに里の命名規則を遵守しております。{/netabare}


■兄だけではなく
「S級ヒーローの小学生みたいな人、コナン君の声に似てない?」
と娘からの指摘。その通りだ、わが娘よ。もしかすると声豚属性があるのかもしれない。
そして小学生みたいな人のヒーローネームについては・・・言葉にするのはさすがに憚られました。



2019.07.07 初稿
2019.07.27 修正

投稿 : 2019/12/07
♥ : 40

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ジェノス「先生、俺に足りないものは何だと思いますか?」

サイタマ「え?パワーじゃね?(適当)」
ジェノス「ありがとうございます!!」

キング「(ああ、駄目だよ~!多分サイタマ氏を参考にしちゃあ・・・ジェノス氏~~~~!!)」



2019.07.11
せっかく打込んだコメントフォームが見事キレイさっぱり消えて落ち込んでますが再度挑戦!(泣泣)

ワンパンマン2期目。制作もマッドハウスからJ.C.STAFFに変わり、重箱の隅を突かないかぎり良く出来た方だと思います。
1期から続き。相変わらずサイタマはヒーロー活動において、
・打てば(ワンパンチ)で相手は『爆砕』。ダメージは「全く受け付けない』冗談みたいな体。
・軽くワンパンで済む戦いに、高揚感・充実感・充足感、命の駈け引きの緊張感も無く、ただただ虚しい日々。
・生活はいたって地味なマンション住まい。
・ハゲ頭に覇気の無い虚ろな瞳と態度。ダサいコスチュームという容貌もあり、「最強」でありながらもスグ敵を倒してしまうので目撃者も無く、大衆やヒーロー協会からも認知・認識が無い状態。
・風評、評価を気にすることなくサイタマは今日もヒーローを続ける。

今期はサイタマが出張ると話がスグに終わるので(笑)、彼の周りで起こっている状況・人物たちの群像劇。
正義の大義はどこへやら。ただの「パワータレント」組織の「ヒーロー協会」。数多の所属ヒーローたちは、保身と人気(ランキング)の固執をしてばかり。S級に至っては独善。傲慢・我儘マイペースと協調性無し。
そんな折、人間怪人「ガロウ(格闘家)」が名乗りを挙げ「ヒーロー狩り」を始め出し、被害もままならぬ事態に。
さらに、サイキック怪人・ギョロギョロが仕切る「怪人協会」が同時多発ゲリラ攻撃を仕掛けて街は大混乱。
その頃サイタマは・・・ヒーロー狩りのガロウが格闘家と聞いて武術にチョット興味を示し武闘大会に(ヒマつぶし&チャランコの代理で)出場という呑気ぶり。
なるべくサイタマとラスボス級をマッチングさせないようなストーリー仕立てでした。


特筆すべきはやはり「ガロウ」でしょう。
幼少時の屈辱、
・怪人推しの所為で同年代のクラスメイトからイジメを受ける
・『ヒーロー(正義)勝利>怪人(悪)敗北』という社会認知されてる絶対的常識に、怪人はいくら努力しても「絶対勝てない」という理不尽さに憤慨。
ならば自ら強くなり、怪人として名乗りをあげ、常識を覆そうと奮闘する姿は正にダークヒーロー。
終盤、複数のヒーロー相手に気を失いそうなダメージながらも孤軍奮闘する姿は主人公級。戦国末期の『剣聖(二天一流の)』みたいに思えます。
[どうでもいい余談]
半世紀近く続く「スーパー戦隊」シリーズも水面下では一時期疑問視されたことがあったのではなかろうか?
理念(普通に観て良い面)としては、
・人々を脅かす巨大な「悪」を、一人一人の小さな「正義」が結束して悪を撃ち滅ぼす。
・そして育まれる仲間との友情・絆・愛(優しさ)。
というものですが、スポンサーの為に毎回スーパーチートウエポン&ロボで戦う姿を「捻くれて」観ると、
・複数で単体怪人をボコりまくる。(イジメを助長するサブリミナル?)
・まるで最新装備で害虫駆除(人種迫害)をしているように見えなくはないか?
という見方もできます。
東映企画室の「八手三郎」も波風たたないように気は使ってるかもしれませんが・・・


で、堅物ジェノスも毎度毎度の通りクセーノ博士によりパワーアップしてはズタボロになり、またパワーアップしてはズタボロになり、周りの被害を考えない全力攻撃、でもやっぱりズタボロになる見事な「咬ませ犬」でした。(笑)

キャラ数が多く個別の活躍も多く入り、今期(12話)で収まりきらず、伏線バラまいて中途な終わり方になりました。
・「進化の家」の残党・アーマードゴリラを尾行するS級ヒーロー・ゾンビマン。
・怪人協会に誘拐されたヒーロー協会最高顧問・ナリンキの息子、ワガンマ(クソガキ)の大規模救出作戦。
・怪人化したソニックの同郷忍者、「疾風のウィンド」と「業火のフレイム」。
・怪人・フェニックス男に連れられたガロウの運命は?
・きっとまだ出番はあるぞ、不細工な子供・タレオ(笑)
などなど、続きが気になるトコロ。


3期まで時間がかかりそうですが品質落とさないように願って気長に待ちます。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 11
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

特番●ンパンマン

原作未読

特番の戸田恵子…あんた、●ンパンマンやんけ!
絶対狙ってるキャスティングでしょこれ。

というか、

「新品顔●ンパンチ≒マジ殴り」(確かに一撃で倒してるし)

として考えると、●イキンマンって結構強いな~
バイバイキーンってセリフしゃべる余裕があるなんてやるやん
特番の話はさておき、2期のあらすじは…ワンパンマンって事ですかね。

2期で出てきた新キャラ
{netabare}
■ガロウ
{netabare}
なんか一番主人公してた気が…w
怪人になりたい人間らしいっす。緑川さんの超イケボっす。イケボすぎて惚れそうw
チョップとかキックとかでパンチ受ける事なくサイタマに敗北した事すら気づいていない…
さすがにちょっと弱すぎるので続編では怪人細胞食べるのかな?
それでもマジ殴りまでは引き出せない気がする…
{/netabare}

■スイリュー
{netabare}
「武術とはなんか動きがカッコイイもの」
そうかもしれないwww
パンチどころかヒップアタックで瞬殺されてしまった。
さすがにボロスとかに比べると弱すぎる。
ヒーローにはなれない気がする…サイタマ目指すならやめとけって伝えなきゃ…
{/netabare}

■フブキ
{netabare}
姉と違って、B級とかなり差が出来てるみたい。
タツマキは成長の全てを超能力に全振り
フブキは美貌とか身長とか胸とかにバランスよく振ってしまった
って所か…極振りしてもサイタマには及ばないので(彼にはパラメータの概念すらなさそう)
胸にはもう少しふっといた方が良かったんじゃ…ア、タツマキサン、スンマセンヤメテー

わりとちゃっかりサイタマの家に上がり込んでるし
メインヒロインポジ狙ってるんだろうか?
{/netabare}

全体的に弱いキャラばかりで強敵は出てこなかったですね。
まぁサイタマに勝てないのはしょうがないとしても
もう少し強いキャラ出しても良かったのかも?
{/netabare}

タイトルから分かる通り、俺TUEEEE系というか
そういった分類を超越した所にある作品ですね。
所謂ご都合ではなく、予定調和って感じ
サイタマのパンチは水戸黄門の印籠みたいなもんなんで
出すまでのお約束を楽しむ感じですね。

ジェノスとキングについて
{netabare}
しかし、弟子の鬼サイボーグことジェノス…
完全にかませすぎてw可哀そうになってきましたw
しかも師匠のサイタマの事を一番分かってないと来たもんす。

S級で最強と名高いキング…
サイタマとの対戦では接待でわざとギリギリの勝負にみせるという
梅原大吾ばりのエンターテイナーw
ステは幸運とゲーム技術に極振りかな?

だけど、割とサイタマと相性良いみたいです。悩み相談受けてたし…
一番サイタマの強さを分かってて信頼してるのがキングですね。

鳴り響くキングエンジン、襲い掛かるムカデ長老
自分の命をすべてサイタマにベットしたキング…かっこよすぎ!
絶対にサイタマが一撃で倒すと信じて無いとできない行為ですよね。

戦闘の余波ですら死ぬ可能性あったのに、確実に一撃で倒すと見越してたんでしょう。
一番、強さの見極めが出来てるのかも知れませぬー
{/netabare}

なんというか2期もちゃんとワンパンマンしてましたー。
{netabare}お腹を音速で下す{/netabare}ソニックも見れてほっこり。(彼もかませが身に沁みついてるね)

強さとは何なのか?
ヒーローとは何なのか?
この退屈は晴れるのか?
髪の毛は復活するのか?
3期切望です!!!

投稿 : 2019/12/07
♥ : 31

70.5 2 上田燿司アニメランキング2位
鬼灯の冷徹 第弐期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (237)
1151人が棚に入れました
これは地獄のお話。
あいもかわらず亡者で溢れかえっている地獄では、閻魔大王の第一補佐官・鬼灯が、大王の補佐はもとより、亡者の呵責や獄卒たちの指導に、現世への視察と大忙しの日々を送っていた。
そんな鬼灯といつもの愉快な仲間たちに、鬼灯の幼なじみや双子の妖怪、自由気ままな雪鬼などなど新たな面々も加わり、騒々しくも楽しい地獄の毎日がいま再び幕を開ける!

声優・キャラクター
安元洋貴、長嶝高士、小林由美子、後藤ヒロキ、松山鷹志、喜多村英梨、青山桐子、柿原徹也、種﨑敦美、上坂すみれ、平川大輔、遊佐浩二、佐藤聡美、小倉唯、諏訪彩花

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

実写化灼熱望

実写化して地獄の恐ろしさを見せしめていただきたい。
コメディー部分を除き、地獄の罰のみをひたすら再現し、
罪びとの行き着く先、辿り着かない終わりを映す。

そうすればこの作品を観て
「地獄も面白そうだし、そろそろ人生を終わらせるかぁ」
と世迷い言を抜かすアホを減らせる可能性があるかも。
いるのかどうだか知らんが。
・・・まあ言うだけならいいか、いや言うことも思うすらも罪か??


さて、原作はちょいちょい読んでおります。
一話完結なので面白いから読み続けることはあっても
きっちり一話を読めば、続きを読まなくても大丈夫。

内容は地獄コメディー。

日本では古くから仏教と神道が根付いているので、
それらに基づいた地獄は複雑怪奇です。
古事記と経典を読んで学びましょう。
わ、わたしも古事記は持ってますよ。
ちゃんと、読んで、読みますよ、生まれ変わる前に。

数百年数千年の時代の流れに伴い、
地獄社会も成長し成熟しながらも変化を続けております。
変化のない事業は破滅の一途を辿りますからね。

主人公は閻魔大王の補佐官、鬼灯(ほおずき)様。
そしてマスコットキャラは桃太郎の仲間、犬のシロさん。
登場人物はその他大勢。
その、あの、マジで登場人物が多いので説明無理です。
日本の地獄事情は中国とも関りが深いので、
作品では桃源郷も出てきます。


このアニメ作品でも一話完結で物語が描かれております。
静かな情熱と冷徹と厳格さを持って職務を遂行する鬼灯様、
好き好んでやっているのですが、傍から見れば完璧過ぎるブラック社畜。
そして愛らしいシロさん。
そしてその他大勢。

OPでシロさんが「魑魅魍魎って絶対書けない」と困り顔になります。
撫でたいその真っ白な毛並み。
EDは話が進むに連れ少し変化しております。
さすが何千何百年も続いた地獄事業、抜かりはありません。

一期を観ていないのでその違いは評価できません。

いつもは女性キャラの評価をしているのですが、
強いて評価するならキャラデザについてしましょうか。
キャラの顔が特徴的なのですが、
まず饅頭顔。
女性キャラはそれが顕著。
そして眼が大きめ。
女性キャラは真ん丸で大き目が多いが、
垂れ目、猫目、黒目部分の大小など割とバリエーションが豊富。
基本は目が大きく黒目部分も大きい。
私の中では勝手に「いきなり団子顔」と表現している。
他の表現もなくもないのですが、何かそれではないと思うし使いたくない。
けど、その特徴的な女性の顔もかわええですよ♪

あとマキミキならミキちゃん派です。
どっちも好きですけどね。


この作品の何が面白いかってなかなか表現しづらいのですが、
地獄を学べる、
ブラックユーモアコメディ、
時事ネタ多少、
現世に行く話があるのですがBGMのチョイスが秀逸、という普通にBGMええ、
お化けや神様も出てくる、海外からも出張してくる、
登場人物が非人なので非常に魅力的、動物も聖獣も幻獣も出てくる、

そういえば動物(っぽいのを動物とする虫とかも含めちゃう)
の造詣がきれい。
すごい写実的と思えばちゃんと古典的な資料に則ってそうだし、
と思えばうまくデフォルメされていたり、
うん、
この作品の動物みんな好き♪

基本、一回で二話構成。
どの話も全てが面白いとは言い難いが、
ツボな話は爆笑する。
つまらなくても一つ二つは知らない知識や情報が手に入る。
※この作品のネタ以外の情報が正しいかどうかは確信はない、
 けど作者さんや編集さんが良く勉強してそう

3期観ます。1期も観ないとなぁ。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

騒々しくも楽しい地獄の毎日が今再び幕を開ける!

1期は録り貯めした分を一気見して色々笑わせて貰ったので、続編は絶対リアルタイムで視聴しようと心に決めていた作品です。

地獄のごくありふれた日常を切り取って描いたこの作品ですが、この作品の特徴といえば、何といってもキャラが活き活きしている事でしょうか。

鬼灯さんのどSっぷりは相も変わらず健在…
1期を視聴した時には上司と部下から信頼されている理想の中間管理職像だと思っていました。
もちろん、その印象は今でも変わらないのですが、だいぶマイペースな方だという印象が付加された感じです。
そして恨みがとても根深く、やり方がねちっこい…
でも何だかんだ言いながら閻魔大王の事を気にかけている、そのギャップは嫌いじゃなかったです。

相も変わらず健在といえば閻魔大王もでしたね…
地獄で一番偉く、強大な力を持っているのが閻魔大王…のはずなのですが、この作品では閻魔大王のどの辺が凄いかが全く分からないのが面白さのポイントだと思います。
CVの長嶝高士さんの演技も閻魔大王の魅力に拍車を掛けていると思います。

この物語の切り込み隊長といえば、桃太郎ブラザーズのシロ、柿助。ルリオの3人組です。
彼らが口火を切って鬼灯が切り返して物語が動いて行く…というのが一つのパターンなのですが、シロなんかが特にあっけらかんとしているので、パターン化していても飽きがこないんですよね…

でも今回の作品で個人的に一番気になったのが座敷童の双子の少女です。
1期を視聴したのが約3年前になるのでうろ覚えですが、1期には登場していなかったと思うんです。
登場していたら覚えていると思うんですが…
だって、この双子の少女のCVは、さとさとと小倉さんですよ…
それにあんなにセカセカと画面の中を縦横無尽に走り回るんです。
このインパクトって結構強烈だと思うんですけど…

この座敷童の女の子…顔立ちはとても可愛い上、キャラの仕草や言動と声優さんの声質がしっかり噛み合っているんです。
メインの役どころではないので登場する機会は限られていましたが、登場するのが楽しみなキャラでした。
閻魔大王のお腹の上で二人でスヤスヤ眠っているシーンなんか可愛さ炸裂です。
次はもう少し登場機会が増えるのを期待しています。

座敷童の他に個人的に高評価だったのが芥子でした。
パッと見は可愛い兎さん…でも一度スイッチが入ると真っ赤な目をした狂暴兎に早変わり…
そのギャップが私のツボに入ったようです。
CVが種崎さん、というのもポイントに加算されていますけれど…

タイトル通り騒がしい地獄の日常…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、地獄の沙汰オールスターズの「大!地獄地獄節」
エンディングテーマは、上坂すみれさんの「リバーサイド・ラヴァーズ(奈落の恋)」と最終話だけ「地獄の沙汰も君次第」
上坂さんのしっとりとしたエンディングは言うに及ばず…
でも思わず笑ってしまったのがオープニングで聞こえてくるシロの一言です。
「魑魅魍魎って絶対書けない…」
はい、私も書けませんので…

1クール全13話の物語でした。
1期も相当の人気作でしたが、2期も同じくらい人気が出るんでしょうね。
続編「第弐期 その弐」が2018年4月より放送される事が決定しているようですから…
もちろん続編もリアルタイムで視聴するつもりです。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 12
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

3年振りの鬼灯様

1期完走済み。結構面白かった記憶はありますが結構期間が空いたのがどうなるか。

1話目感想
{netabare}
う~ん...。1話は個人的には全くだったなぁ。

シュールというか何というか相変わらずの雰囲気は変わってないけど微妙に感じた。

元々1期も面白い話とそうでない話の差は大きかったような気もするし今回はたまたま自分にはハマらなかった感じなのかな。

とりあえず様子見
{/netabare}

2話目感想
{netabare}
地獄のお仕事体験と記録課の話。

前回はイマイチだったけど今回は面白かったなぁ。

仕事の流儀風での記録課の紹介は笑った。

やっぱりこの雰囲気は良い。
{/netabare}

3話目感想
{netabare}
「キリンなのに」とか「S極がS極」とか桃太郎のツッコミが冴える。

白澤の地味な嫌がらせとかも笑ったし今回はかなり面白かった。
{/netabare}

4話目感想
{netabare}
カチカチ山ってエグい話だよなぁ。おおきなかぶとか昔話ネタの多い回だった。

閻魔大王の「通行の邪魔なんだけど」が地味に面白かった。
{/netabare}

5話目感想
{netabare}
地蔵と閻魔グッズネタ、そしてパロ多め。

個人的には1話以来のハズレ回。こういう回もある。
{/netabare}

6話目感想
{netabare}
相変わらず際どいBGMネタは面白い。

Bパートはキラキラネームを使った上手いネタ。

今回は個人的には大当たりだったかな。
{/netabare}

7話目感想
{netabare}
世にも奇妙な物語風BGMからのプロフェッショナル風BGMの流れに笑った。

2期になってから鬼灯の過去に触れる回が増えた気がする。

今回も良かった。
{/netabare}

8話目感想
{netabare}
アニメキャラのモデルになったキャラの話。

鬼灯があんな簡単に吹っ飛ばされるシーンってかなり珍しいんじゃないかな。

毎回ネタが細かくて笑うと同時に感心させられるよなぁ。今回も当たり。
{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8

61.4 3 上田燿司アニメランキング3位
緋色の欠片 第二章(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (195)
1101人が棚に入れました
玉依姫の覚醒により、珠紀は守護者とともに、鬼斬丸を封印したはずだった。
しかし、拓磨の身体は、鬼の血に蝕まれ始め、身体に異変が起きていく。
「運命から逃れられないのか…」守護者たちの結束が乱れはじめる。
国の機関、典薬寮に属する芦屋と、静紀・美鶴の思惑が絡み合い、ロゴスも再び動き出す。
鬼斬丸の完全な封印のために、翻弄されていく珠紀の運命は…。

声優・キャラクター
三宅麻理恵、杉田智和、岡野浩介、浪川大輔、平川大輔、下和田ヒロキ、野宮一範、久保田民絵、藍川千尋、三森すずこ、永野善一、山口立花子、磯村知美、安元洋貴、川原慶久、上田燿司、大原さやか

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ふざけるのは真弘先輩の変身した姿だけにしてくれませんかね?酷評風味(∀`*ゞ)テヘッ…

ある日リアルの知り合いが言いました。

「cv杉田で「俺の中の鬼が…」と言われてもギャグにしか聞こえない(失礼w)」

( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
これを聞いてからこの作品が卑猥なものにしか観えなくなりましたw
いや、知り合いは純粋に【ギャグ】と言ったと思いますが、
色んな杉田キャラが混在している私はそれを【下ネタ】だと受け取ってしまい、
大変な事になってしまいました|゚Д゚)))コソーリ!!!!
おふざけはその辺にしといて…

まず2期まで観て言いたい事は、1クールでやれよ!なんで2期まで作ったんだ?
原作ゲームやってないから何とも言えないけれど。
2期はまだ話が進んで観れたけど、1期はまじ時間の無駄遣い。
と言う事でまだ2期は1期より観れます。作画も1期よりキレイになってます。
(私視点なので事実どうかはしりませんが…)
でもやっぱこの作品なんだか笑っちゃうんですよねー。
守護者が変身した姿も爆笑( ゚∀゚)・∵. グハッ!!ダサいし。
真弘先輩耳の辺りに何かはえてますけど?みたいな( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
個人的に祐一先輩だけ許せるのか妖狐だから?(∀`*ゞ)テヘッ
慎司君なんか言霊しか使えないから「加速加速~最大加速」何だそれ( ゚∀゚)・∵. グハッ!!ダサッ!!
卓さんが「水神、現出!」って叫ぶと何故か( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
それより狗谷 遼、おまっ!いつの間に仲間になってんだ?みたいな( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
もう最終回なんて盛大に吹きますから!特に最後あれね、あれ。全員出演なんて聞いてないよw
大笑いだよ、腹痛いよ、まじで、どこまで笑わすつもりなんだ?

はい、残念ながら全然萌えませんでした。ギャグでしたギャグ。ある意味高鳴る鼓動で壊れそうでした。

いや~しかし藤田麻衣子さんは最高っすな~♪
本当楽曲「だけ」は群を抜いてますよね!そこは純粋に褒められる。
最終回のEDも1回し流れなかった?曲でしたが良かったです。

( ´Д`)=3 ハァー…こんなに萌えない逆ハーレムはもう観たくない。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 7
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

やっとスッキリしましたね~

世界を破滅に導く力を封印している鬼切丸という妖刀を管理する玉依姫(春日 珠紀)、それを守護する特殊な能力を持った5人の守護者(鬼崎 拓磨ほか)とその力を奪おうとする組織(ロゴス)などが織り成す、恋愛ファンタジーの二章です。

1話目は第一章のおさらい、実質始まったのは2話目からです。

物語は核心部分に迫って行きます。

これは第一章から思った事ですが、圧倒的に能力の差があって敵対する組織に勝てません。というか一方的に負けてる印象です。

勝つ為に修行するとかそういったシーンもないですし、珠紀が玉依姫として覚醒しないと強くならないような感じですが、これがまたなかなか覚醒しないですねw

{netabare}
色々な展開を経て観て思ったのが、

結局一番の敵は、ロゴスでも何でもなく、珠紀のおばあちゃんだったのですね。

おばあちゃんは、珠紀に対して最初から敵対心があるように思えました。

終盤までずーと違和感あった謎が解けました。
{/netabare}

第一章でモヤモヤしていたものが、スッキリした感じです。

最終決戦は凄く迫力があって、カメラワークも凝ってました。

作画は綺麗です。特に紅葉の風景がすごく素敵ですね。

OPの曲も第一章に続き同じ方が歌っております。こちらも曲も作画も綺麗です。

王道的な内容ですが第一章・第二章と観て、最後は観て良かったと思う作品でした。

続けて観ることをオススメします^^

でも、第一章からあった最後の語りかけるシーンは健在です。
私は苦手でしたが、全部観てしまいましたw

投稿 : 2019/12/07
♥ : 15

じぇりー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

彼らに着る物を与えてやってください!(切実

些細なことを・・・と笑われるかもしれないが、前章からずーーーっと気になって仕方なかった事なので、まずここから突っ込ませてもらいたい。

メンズの衣装が「制服」しかないのよーー!!(泣

ヒロインを取り巻く男性キャラたちは一名を除き、ヒロインと同じ高校に通っている。
ただ、特にこの第2章になってからは、学校でのシーンは激減し、夜間のシーンが主となってくるのだが、彼らは一度たりとも着替えない。

戦闘でボロボロになっても、洗い替えがあるのか、次の日にはピカピカの同じ制服を身に纏っているww
だとしたら、一体何着持っているんだ!?? という話である。

ヒロインも制服率は高いが、シーンによっては私服や寝間着姿や巫女姿になったりする。しかし、メンズは例外なくただの1シーンも私服姿を見せてはくれなかった。

最もツッコミを入れたかったのが、最年少の慎司である。
彼は前章の途中で、他の場所で修業を積んだ後、主人公たちのいる村に帰ってきたという設定で、彼らと同じ高校に転入してくるのだが、転入前の回想で既に制服を着用していたという、ある意味驚愕のシーンが存在する。

ど、どういうことだーっ!!!

この作品の原作ゲームは未プレイだが、乙女ゲームにおいて攻略対象の男の子と休日デートなんかをする場合、相手の私服姿を見て一喜一憂する(私服が好みでなかった時点で一気に気持ちが冷めることもあるw)ことって、女性ゲーマー的には「あるある」だと思うのだが・・・

ストーリーに関しては★評価の通り・・・である。
メインを一人の男子に絞ったことは構わない。
しかし、それ以外の攻略対象メンズはもちろんのこと、その他のサブキャラ達、敵対集団のメンバーもそれぞれ知られざるドラマを抱えている

・・・ようなのだが、それらが実におざなりに扱われている。
尺が足らないのなら、思わせぶりなシーンごとカットしてしまえばよかったのに、まんべんなく小出しにしたせいで、「え?で、結局何だったの?」状態である。
何となく雰囲気である程度の想像はつくとはいえ、それで見逃してくださいネ♪ 的な感じである。これはイカンよ、見逃さないんだからっ!

さらに、原作からそのまま用いているのか、脚本がよくないのか、キャラクター達の台詞も非常に薄っぺらく感じてしまい、いいシーンになるはずのところで白けてしまったこと数回:

ここぞのラブドッキュン台詞:「俺の女に手を出すな!」

クライマックスの〆のセリフ:「お願い、消えて」

・・・なんて安っぽいのだろう。

良い点と言えばとにかく作画のみである。
特に戦闘シーンでの守護者たちが放つ術の描写が美麗かつスピード感がある。

この作画にかける労力の幾分かを、ストーリー構成に割いてほしかった。

いやむしろ、ちょっとくらい作画落ちてもいいから、彼らに着る物を(以下略

投稿 : 2019/12/07
♥ : 7

87.1 4 上田燿司アニメランキング4位
STEINS;GATE 0 [シュタインズ・ゲート・ゼロ](TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1018)
4479人が棚に入れました
いくつもの世界線を巡り、様々な可能性を“なかったこと”にしながら、大切な人たちを守ろうと足掻き続けてきた岡部。その果てに辿り着いたのは“紅莉栖とまゆりのどちらを見殺しにするか”という、ふたつの選択肢だった。苦悩と煩悶の末、岡部は「β世界線」――紅莉栖が自分以外のラボメンと出会わないまま死ぬという運命を選択する。
そして、紅莉栖の死から4ヶ月が経った。再び大学に通い始めた岡部は、真面目に授業に出席し、テニスサークルの合コンに参加するなど、平凡な日常に埋没していく。それでも心の傷は癒しきれず、ラボへ顔を出す機会も減っていった。β世界線上の未来からやってきた鈴羽は、第三次世界大戦が勃発する運命を変えようと岡部を説得。しかし、彼は「世界線の改変は、人間が手を出していい領域ではない」と、運命への介入を否定する。岡部の中で、いつしか白衣をまとったマッドサイエンティスト「鳳凰院凶真」の顔は失われていった。
そんな折、岡部は秋葉原でヴィクトル・コンドリア大のレスキネン教授が主催する、人工知能に関するセミナーに出席する。ふとしたことから、レスキネン教授の助手である比屋定真帆と知り合い、壇上に上がった彼女のスピーチを聴く岡部。その内容は、「人の記憶をデータ化して保存する」という、かつて紅莉栖が提唱した理論と同様のものだった。真帆やレスキネンのチームはその理論をさらに推し進め、人の記憶と感情、そして心を持つ人工知能「アマデウス」を構築していた。

声優・キャラクター
宮野真守、花澤香菜、関智一、今井麻美、後藤沙緒里、小林ゆう、桃井はるこ、田村ゆかり、矢作紗友里、潘めぐみ、山本彩乃、本多真梨子、木野日菜、上田燿司、西村麻弥
ネタバレ

noindex さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

一番気になっていた伏線は未回収、終わり方は意味不明。前作好きなら所々グッとくる話もあるが…

前作23話からの分岐。
1話を見る限り状況説明はあるもののやはり前作見てないと無理でしょう。
(ただ、前作を見ていても、 https://www.anikore.jp/anime/10286/ も見てないとわかりにくい作りになっている。{netabare}1話でまゆしぃの回想でビンタキャンセルをちらっと見せるだけって。{/netabare}これは不親切だと思う)

1話
{netabare}最初のシーンは26年後…まゆしぃまだ若いなwあの時オカリンをビンタしていれば…。
そして2010年へ。中二病を捨て、普通の大学生に成り下がったオカリン。いや成り上がったというべきか。
ダルは娘に急き立てられてタイムマシンを開発しているわけだが…キテレツ大百科の航時機みたいに完成品を見ちゃえばええやんw
ダルの嫁…ダルのどこが気に入るのだろうか。二次創作の某六コマ漫画「荒〇無〇のルシ〇ドドリ〇ム」の設定を取り入れたとも言われているが…。二人はどの世界線でも必ず結婚するんだよね。
ダルの娘がオカリンを責めるけど、もう別にオカリンが世界を救わなくても良くない?リーディング・シュタイナーは本当にオカリンしかいないのか。
シャイニングフィンガーも登場したがまた工作員?
今回は人工知能ネタが話の鍵になるのかね。{/netabare}

見ているとやはり「奇跡の2011年」の作品の続編だけに、今やっている他の泡沫作品との格の違いを感じる。
原作があまり出来が良くないという人もいるが、カオスチャイルドは前評判は高かったのにアニメがダメダメだったのでその逆のパターンもあるかもしれない。
あとさすがに7年前より声が老けているように感じる声優もいるが、登場人物が良くも悪くも大人になってしまったような内容なのでむしろそれでいいかなと思う。

2話
OPはカッコよくていいんじゃないでしょうか。
{netabare}敬語で喋るオカリンはかなり違和感あるなw
β世界線だとオカリンと助手が出会っていたとしても凄く短い期間なんだが、真帆はすぐ仲良くなったんだろうと解釈したか。
そして作り物の助手に出会うオカリン…切なさが良く伝わって来た。
紅莉栖はアメリカでは猫かぶってる感じだな。
EDでオカリンが発狂しているけどそういう方向に話が進むのかな。やはりマッドサイエンティストか。{/netabare}
キャラデザが坂井久太じゃなくなっているので一期の回想シーンと今の作画でかなり差があるな…描き直せばいいのに。まあ私がよく坂井久太はダメだと言っているのが立証されるのでそれはいいけど。

3話
{netabare}まゆしぃはオカリンの彼女じゃないと否定したが…まゆりENDの可能性はあるんだろうか?
この時代もスマホはあったけど今よりずっと出来が悪かったよな。2010年だとiPhone4とAndroid2.1か。当時Androidは全然使いものにならなかった。
今はフェイリスにラボの家賃払ってもらっているのか。フェイリスはどこまで知っているんだろう?
ダルが娘を相手にしているせいで人間的に成長しているけどタイムパラドックスにならんのだろうか?
「だが男だ」名言出た~
偽物の助手に心を開いて告ろうとするまでに成り果てたオカリンは…その後のEDが違和感がない。
陰で聞いていたまゆしぃはどう思ったのだろうか?{/netabare}
2クールあるのでじっくり進められるな。カオチャやオカナイも2クールあればどんだけ良かったか。
前作のネタに頼り過ぎ感はある。

4話
{netabare}オカリンの部屋って殺風景だなw以前は中二病グッズがあったのかな。
世界線変動は起きたのだろうか…。
アマデウスに恋愛をさせたい教授も結構なマッドサイエンティストだな。
バイト戦士とはぐれたまゆしぃの養子のかがりを探すことに。ちょっと強引な展開だが…見た目が紅莉栖に似てるのは何かの伏線か。
まゆりに子供がいると聞いてオカリンが怒ってたけど恋人でもないのになんかあつかましく感じた。
2036年のまゆしぃって若すぎね?ダルが痩せててイケボなのが笑った。
ルカ子の素振り懐かしいwそう言えばやってたなそんなの。
ルカ子の家の客と、人探しが上手い人…最後の2つのピースの一つが成長したかがりで、最後は…シャイニングフィンガーだった。オカリンって萌郁そんなに嫌ってたっけ?SERNに利用された気の毒な人物と思っているんじゃなかったか。{/netabare}
うーんやっぱこの作品は反則だな。そんなに凄いストーリーを展開しているわけではないが、キャラクターの魅力で押している。

5話
{netabare}萌郁ってまともに口きけない人だったような。β世界線は謎が多い。
α世界線の出来事についてダルとバイト戦士には全部話していいと思うんだが。
また巨乳の新キャラ登場か。この教授は必要なのか。
そして記憶喪失のかがりが登場。彼女が紅莉栖に似ているのが今の所最大の謎か。
なお紅莉栖は決して貧乳設定ではない。{/netabare}
2クールなのでスローペースに感じるな。カオチャやオカナイは1クールで早すぎると言い2クールだと今度は遅いと感じるという。

6話
{netabare}女の教授がかがり拉致作戦の黒幕っぽい?ミスターブラウンもβ世界線同様SERNの工作員で通じているんだろうか。オカリンは萌郁を警戒してたがミスターブラウンも警戒すべきだったよな。ただ綯が一緒にいるからミスターブラウンは手荒なことをしてもらいたくはないはずだけど。結局は萌郁にかがりが見つかったことを連絡されてしまったってことなのだろうか。
ダル一家見てるとほのぼのするね~。{/netabare}
ペースが遅いと言ったものの前作よりはずっと早い展開とは言えるな。

7話
{netabare}ミスターブラウンがスティーブンセガールみたいw
襲撃はSERNの仕業ではないようだが…教授が黒幕の別の組織か。ライダースーツの女はダルの嫁だったようだね。巨乳多すぎって言われてるけどストーリー上必然性はあるってことだなw
ミスターブラウンとしてはやっぱり出て行ってもらうのが一番だよなあ。強引に共闘することになったが。
そしていきなりα世界線?に行ってしまうオカリン。アマデウスが無くなることが世界線変動の条件なのか?{/netabare}

8話
{netabare}やはりここはα世界線でまゆりを諦めた世界だった。紅莉栖やダルにβ世界線から来たことを見破られてしまう。
そして電話レンジ改でβ世界線に戻るわけだが…でも前作ではSERNのサーバにあった最初のDメールを消すことでSERNにタイムマシンの存在を知られなくなってβ世界線に戻れたわけで、今回はなんで戻れたんだろうね?紅莉栖がサ―バをクラッキングすることで戻るべきじゃないの?
…と最初思ったが、Dメールで「ハイルナ」というメールを過去の紅莉栖に送ることで、紅莉栖がラボに入るタイミングをオカリンがエンターキーを押す前から後にすることで紅莉栖の告白を阻止する効果があるのだと後から知った(告白を聞くとオカリンは押すのをやめてしまう)。上手いと思うけど、ちょっとわかりにくいので説明が欲しかった。でも原作ではもっと説明不足だったそうでアニメはナイス改変と言われているが。
あと紅莉栖ってダルの事をすげえ嫌って口もきかなかったよね。まあαでは関係が変わったのかもしれんが。{/netabare}

9話
{netabare}フブキにはリーディングシュタイナーの素質がある?シュタゲってモブが実は…ってことあるからなw
萌郁とLINEで会話しているけど、2011年正月の時点でLINEは無いのだが…同年6月に登場だし。
シュタゲゼロのダルはかっこよすぎだろw
タイムマシンを基にしてタイムマシンを作るのは因果律的にダメとか相変らずキテレツ大百科にケンカ売っとるわ。
紅莉栖が憑依したオカリン探偵は教授たちが怪しいと気づいたかな。{/netabare}

10話
アマデウスとフルメタルジャケットはアニオタ必須教養やな…アマデウスはTARITARIもモチーフにしていると思う。
{netabare}これは比屋定ルートエンドで終わるんだろうか?なんでまゆしぃじゃだめなの?って疑問ばかりが増す。{/netabare}
話の進みが凄く遅く感じるな…。

11話
{netabare}やはり比屋定さんルートなんだろうか…アメリカに帰ってしまったけど。まゆしぃルートにして欲しいんだが…まゆしぃも何か言いたいことがあるようだった。{/netabare}

12話
{netabare}歌の出どころは予想通り循環タイムパラドックスだったね。キテレツ大百科の航時機と同じ。大元はハインライン「時の門」かもしれんが。{/netabare}

13話
{netabare}かがりがアマデウスの研究と関係があるってことね。それが紅莉栖と似ていることにも関係してくるんだろうけど。ダルの嫁はどうからむのか。{/netabare}

14話
後半開始でOPED変更。{netabare}手抜き感あるけど。
主人公のオカリンを蚊帳の外にしてタイムリープマシンを作る流れに。やはりサリエリ比屋定がメインヒロインのようである。俺はまゆしぃのほうが良かったが。{/netabare}

15話
8話以来の神回。つまらなくてもう限界ってところで2つ目の切り札{netabare}「ダルと由季の恋愛話」を投入してきたね。
写真の鈴羽が消えるのを見てバックトゥザフューチャーと突っ込むのは笑った。実はフェイクでこの作品はそういう設定はないようだが。ダイバージェンスメーターいらなくなるしな。でも心霊写真で手足が消えたり心霊が見えたりするのは世界線変動により人の存在が左右される影響みたいな設定にした方が面白い気がするが。シュタゲは夢で別世界線を見る設定はあるんだし。
あと鈴羽は母親をタイムマシンで助ければいいんじゃないの?第三次世界大戦を回避すればその必要はないってことだろうけどオカリンが言うように大戦まで回避すると運命が変わりすぎてしまうかもしれんし。
それと由季はラボを襲撃した疑いがあるがその真相はいつわかるんだろう。
まゆしぃは相変わらず冷遇されてるな。最後にストレス爆発しそう。{/netabare}

16話
{netabare}ついにダルぶちキレ!ギルガメッシュみたいな声になってたw
比屋定さんとの会話を見ていると科学者ではないまゆしぃがシュタゲのメインヒロインになれないのはわかるけど(比屋定さんも助手の代わりでしかないが)、それでもまゆしぃ虐めは痛々しい。{/netabare}

17話
{netabare}相変らずのまゆり虐め展開だがそもそもこのルートじゃ仕方がないのも事実。まゆりがビンタしなかったことがいけなかったと気づいてしまったが…すぐに過去に行った方がシュタゲらしい面白い展開になった気がした。まぁかがりをこれ以上放置もできないが。
主人公のオカリンがただ足ひっぱってるだけなのが…。{/netabare}

18話
話がつまらなすぎて、{netabare}花澤さんの演技と音楽演出でごまかしてる感じ。
かがりが紅莉栖に似ている理由はうやむやにしたまま終わりそう。{/netabare}
オカリンの顔の作画が崩れている所も気になった。

19話
やーっとシュタゲらしい展開に…いや、前作と同じ事を繰り返してると言うべきか?{netabare}作品展開そのものがループ構造になっているという…。飛べよー!のセリフがなつかしい。
タイムマシン爆破阻止をするためにループをするオカリンだが「何度も付き合わせて悪いな」と比屋定さんに言うセリフに「比屋定から見れば一度だけでしょ」と突っ込むのはループ物の醍醐味。
最初のリープ時、ルカ子がいていいのだろうかと思った。あと萌郁も協力してたのにいなかった…。{/netabare}

20話
{netabare}ダルの手で25年後の世界へ…廃墟の秋葉は良く描けている。
痩せたダルはギルガメッシュみたいだなw
25年後にしてもオカリン老けすぎに感じるがそれより女キャラとルカ子が老けて無さすぎなんだよなw
ダルたちは世界から追われているのにずっと秋葉にいられるのはおかしいがまあいいや。{/netabare}

21話
ようやく名実ともにシュタゲらしくなったのだが…省略しすぎ!
{netabare}2036年から11年前の昏睡状態になった翌日まではあのくらいの描写でいいと思うが(ダル嫁とロリバイト戦士も出てたし)、そこからの2025年から2011年に戻るまでを一切描かないのは酷いw1ループくらいは描こうよ。{/netabare}
全23話だけど削られてこうなっちゃったのか?いままでハズレ回がたくさんあったからそこを飛ばしてもっと構成ちゃんとすれば良かったのに。
やっぱり花田先生はダメなのか。1クールが限度なのかねえ。(と思ったが原作は今回の箇所は全然描いて無くて、アニメはむしろ補強しているらしい)
内容的には{netabare}終盤はルカ子の救済をしているのは良かった。ずっと不憫なキャラだったので。萌郁はちょろっと出てスタンガン使っただけだが…。フゥワーハハハ!
今回のラストは世界線の収束力はやっぱり強大でしたってことで。{/netabare}

22話
{netabare}この期に及んでオカリンのギャグ展開というwモチベを上げるために凶真プレイが必要なんだろうけど。
LINEが当時普及してないのを逆手に取った作戦か。
結局はアマデウスを消しましょうという展開に。それだとこの作品の出来事が色々と無かったことになるなあ。無かったことにしてはいけない~♪じゃないのか。
秋葉の夜から朝にかけての風景はとても良く出来てた。
さて次で最後だが、かがりが紅莉栖に似ている理由はちゃんと説明するのか?フブキがリーディングシュタイナーの素質があるという伏線はレスキネンにヒントになったということらしいがアニメではわかり難すぎた。{/netabare}

23話
いやこれじゃダメだろ。
{netabare}まず私が一番気になってた、かがりはなぜ紅莉栖に似てるのか?という謎を放置。これだけでも酷評に値する。かがりが過去に行って紅莉栖の母親になったとかならわかるが…まぁそうしたら矛盾点噴出するから無理だろうけど。
あとシュタインズゲート世界線を目指したんだから鈴羽とまゆりを助けに行かなくってもいいんじゃないの?そもそも過去にメールを送った時点で世界線変動が起きるからその後の後始末は関係ないんじゃないのか?
まぁでもこれってまゆりENDのように受け取れなくもないから、そこで辛うじて許せるかな…自分の中では。オカリンは比屋定とはいい仲になってる感じもするが、結ばれたわけではないようだし。鈴羽は未来に返すのはかわいそうだからロリ鈴羽とは別人として生活することにして、オカリンがまゆりと結ばれて終わりってことで。オカリンはもうおっさんになってるが。{/netabare}

【総評】
あのシュタゲがなんとも凡庸で地味で退屈なSFサスペンスになってしまった。全体としては駄作なのだが、所々、前作が好きなら「そうそう、これが見たかった!」とつい喜んでしまうエピソードが入るのが実にいやらしい。
前作よりつまらないのは原作のスタッフに下倉バイオがいないからだろう。「プラスティック・メモリーズ」の林直孝だけでは面白い話を作れるわけがない。
せっかくシュタゲの続編を2クールでやったのに、この程度の話でしかなかったのは本当に残念。いっそオカルティックナインのように1クールで駆け足にした方が良かったかもしれない。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 33
ネタバレ

ガタリリス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

えっと・・・、誰と戦ってたんだっけ?(^ω^;)

正直に告白すると、内容をほとんど理解できませんでした(汗汗;
本作はなかなか難解な作品で私の理解を超えた作品だったと思います。
ただ、本作が不親切とか説明不足とかではなく、単に私の理解力が足りないだけだと思います。。。
まあ、私は別にシュタゲのファンという訳でもないですし、どちらかというとライトユーザー寄りの視聴者ですので、その辺はご容赦下さい。
なので、その点を御了承した上で感想を読んで頂けると幸いですm(_ _)m

さてさて、冒頭で内容が理解できなかったという事を書きましたが、本作を理解するためには

・前作の内容を”正確”に把握しておく必要がある
・時間軸が頻繁に入れ替わるので、現状認識だけでアップアップ
・そもそも交戦してる相手が誰なのか後半まで分からない
・前作の再放送のラストを観る必要がある

という点があります。
まあ、本作はシュタゲファンのためのアナザーストーリーという観点がありますので、私のようなニワカが評価しても的外れになるだけですので控えようかなと思っています。
ただ、個人的には『Zガンダム』や『エルゴプラクシー』に匹敵するくらい難解な作品に感じました。

ただし、これは明らかに欠点だよね、と思える要素がありましたので、その点だけ述べさせて頂こうかなと思っています。
それは大きく分けて2点。

①ハーレム要素が強すぎる
②回収されてない伏線が複数ある

という点です。
以下、詳しく述べて行きたいと思います。

まず①
前作『シュタインズ・ゲート』もハーレム要素が強かったですが、今作はさらにハーレム臭が強化されています。
私はシュタゲはSFの名を借りたハーレムアニメだと評価してますが、前作はオカリン・ダルとあと主要メンバーの女の子が大体6人くらい。
まあ、ざっと数えて男女比1:3くらいですね。
これは私の持論ですが、この男女比の黄金比は2:3くらいだと思います(ハルヒくらいが丁度良い)。
翻って本作にはさらに、比屋定さん・阿万音由季・カガリ、さらにモブっ子3人集も居ますね。
まあ、モブっ子は置いとくとしても、主要メンバーに比屋定さん・阿万音由季・カガリの3人が加わり男女比は1:5www
ここまで女の子が多いと、あざとい印象を視聴者に与えるので控えて欲しいと感じました。
まあ、ハーレム展開が好きな人なら気にならないと思いますが、私はこの件に関しては下品に感じましたね。

次に②
私が認識しているだけでも

・カガリが何故クリスに似ているのか?
・EP11で阿万音由季が手を怪我してる理由
・オカリンの他にリーディング・シュタイナーを持ってる人物が居た。何故だ?
・前作の秘密組織SERNはどこ行ったの?
・カガリが覚醒した歌の元ネタは?

これらの伏線が回収されてない気がする。
私の認識不足で確認できてないかもだけど、少なくとも私はこれらの伏線の答えを知りません。
まあ、本作はライトユーザー向けというよりゲームを実際にクリアした人向けの作品と考えれば良いと思います。
回収できてない伏線もきっとゲームの中に答えがあるんでしょうね(たぶんw)。

逆に本作の良い所はキャラデザですね。
特にこのシリーズは瞳の描写が綺麗なんですよね~。
私は鈴羽が好きなんですが、やはりこのクオリティの高いデザインだから余計に魅力的に感じたのだと思います。
余談ですが、鈴羽の巫女さん姿にグッと来ましたw

以上、拙い感想でした(・ω・)ノ

***

実は自分、シュタゲの評価は微妙だったりする。
凡作とお気に入りの境界を彷徨ってる感じ。
辛うじて、お気に入りに入ってるけどね。
やはり、私はハーレム展開が苦手なので、そこが評価を下げてる原因かと。
1期はSFの名を借りたハーレムアニメだったので、今回もそんな感じなのかな?
それでもキャラデザや内容は良かった。
まあ、何だかんだ言っても興味を持ってるし期待もしているので視聴すると思います。

EP1{netabare}
オカリンが大学の飲み会に参加し、しかもテニスサークルに入ってるだと!
どうやらオカリンがリア充になった世界線のようだw
鈴羽が未来から来たと言っているから、1期で世界線移りまくった時の世界線の一部なのだろうか?
クリスが居ない世界のようだが、人工知能の論文の説明の時にクリスのシルエットが出ていた。
その話によると人工知能によって”心を持った人格”を復元できるような事を言っていた。
私の予想だと、恐らくその技術を使ってクリスの人格を復元するのではないだろうか?

あと、予想通り序盤からハーレム展開ですわ。。。
個人的にこういう展開は萎えるな。
私が思う理想的な男女比は2:3(ハルヒぐらいが丁度いい)。
このバランスが崩れるとあざとい印象を視聴者に与えてしまう(ただし、主要メンバーが男しか居ないとか女しか居ない場合は除く)。
思うにオカリン・ダル・鈴羽・まゆしー・+α、ぐらいが丁度いいと思う。
ルカ子とかフェイリスは正直主要メンバーにする必要性が感じないんだよなー。
まあ、この辺は私の好みの問題だけどね。
今期は大作の続編が多いので、ある程度先が読めてしまう懸念はあるな。

リア充世界線に移行した所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP2{netabare}
私の予想通り、クリスの人格は機械にインストールされてるようだった。
その技術を使ってクリスとやりとりをする展開になるんだろうね。
クリスはオカリンのことを知らないようだから、クリスとは出会ってない世界線だな。

しかし、外人の拙い日本語が印象に残る回だったなw
微妙な外人風日本語を演じる声優が上手くてワロタ(日本語が難しいw)
ただ、この外人。なにか引っ掛かるものを感じるな。
1期でオカリンはタイムマシンを開発したことによって、秘密組織に命を狙われることになった。
この外人はその時の秘密組織のメンバーなんじゃないかと、私の勘が囁いている。
とりあえず視聴を続けて展開を見届けるしかないね。

私の推理が当たるかどうか、気になるところで次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP3{netabare}
今回はクリスマス会がメインの話。
だが、アマデウスのクリスに依存するオカリンの描写の方が大事な回だったな。
しかし、このクリスマス会、美少女ばっかで羨ましいなw
オカリンは合コン行ったらしいが、別にこのメンツで充分じゃね?
ただ、私が懸念してるハーレム臭が早くも漂って来たな。

ハーレム臭が漂って来たところで次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP4{netabare}
鈴羽がタイムトラベルした時に一緒に女の子が乗っていたらしい。
しかし、12年前の世界で生き別れたという事だそう。
その子を探すためにオカリンとダルが奮闘する。
しかし、まゆしーが引き取ったその戦災孤児の女の子は赤毛だった。
恐らくクリスの実の子供だろうね。
しかし、何故か銃を鈴羽に向ける辺り、大きなトラウマを抱えてそうな感じがするね。
ラストに萌郁が登場して波乱の予感が…Σ(゚Д゚)

オカリンが死んだ魚のような目になった所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP5{netabare}
人探しとアマデウス、2つの話が同時並行で進んでいる展開。
アマデウスの方はオカリンがAIクリスに依存し過ぎて、少し距離を置いてる感じなのかな。
一方、人探しの方は色々と進展があった模様。
オカリンたちの他にカガリを探してる人物がいるらしい。
詳しい情報は不明だが、外国人男性ということだけは分かっているみたいだ。
外国人男性…。
私の勘がこの人物は”レスキネン教授の事だ”と囁いているのだが、真相は如何に?
そして、最後にルカコがカガリを連れて来る超展開に。
突然の出来事に鈴羽が驚愕した所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP6{netabare}
序盤は初詣の和やかなシーンが印象的。
ここでまゆしーとか鈴羽の巫女さんの衣装が見れたのは視聴者に対するサプライズだなw
しかし、女の子巫女姿はグッと来るね!w
個人的にはメイド服より数段上だな。一番はJKの制服だがw
そして、ラストは一転して武装グループの乱入。
恐らく研究所の誰かが秘密組織のメンバーで、それがカガリのことを通報したのだろうか。
やはり、私の読み通り教授辺りが怪しいと感じた。
研究所に内通者が居ると予想した所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP7{netabare}
謎の集団が襲って来たが、ブラウン店長によって撃退。
さらに鈴羽が追い打ちを掛けるが、逃げられる。
私は最初、SERNのメンバーが襲って来たと思ったが、どうやらそうではないらしい。
SERNとは別の組織が存在し、そいつらが襲撃したみたいだ。
恐らく研究所辺りの関係者が怪しいと思うが、やはり私が睨んだ通りレスキネン教授が黒幕の可能性が高いと思う。
ブラウン店長は、オカリンたちがその謎の組織に関しての情報を調べることを条件にカガリを守ると約束。
謎の組織が呟いていた『k-6205』というコード番号を調べていると、どうやら『アマデウス』のことを指しているらしいことが判明する。
と、その時……、アマデウスから着信が届きアプリのクリスが『助けて……』と呟く。
刹那、オカリンの意識にリーディングシュタイナーが発動した所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP8{netabare}
移動した先はクリスが生きているα世界線だった。
その代わり、まゆりは死んでいる世界線。
オカリンのまゆりに対する思いが強く表現されてる回だったな。
しかし、前作『シュタインズゲート』が忘却の彼方なので、ぶっちゃけ内容が理解できなかった(´・ω・`)
自分、記憶力悪いんでサーセンw
機会があればまた前作を見直してみようかな。
クリスとキスしてβ世界線に戻ろうとした所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP9{netabare}
β世界線に戻ったオカリン。
何故か病室のベッドの上。
その後、比屋定さんの部屋が襲撃を受けたらしいことを知らされる。
ロシアとアメリカが秘密裡にタイムマシン研究をしているらしく、オカリンが別の世界線に移ったのは、その実験の余波を受けてのものだったようだ。
色々な謎が錯綜するなか、オカリンは世界線を移ることなく未来を変える方法を模索するが・・・。
物語が難解過ぎて理解できなくなって来た所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP10{netabare}
アマデウスが復帰してAIクリスと話せるようになったオカリン。
比屋定さんの汚部屋(失礼!)をまゆしー達が掃除している間、オカリンは比屋定さんと秋葉を散策する。
比屋定さんがパーツ組むのが好きだったりとか、@チャンネルのゆるキャラ(モナーっぽいw)を欲しがってたりとか、今回は比屋定さんメイン回ですな。
ラストに比屋定さんがクリスのノートパソコンを持ってることを暴露して次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP11{netabare}
クリスのノートパソコンを解析していたのは何とダル!
さらに比屋定さんにオカリンの秘密(タイムマシンやクリスとの関係)を打ち明けた模様。
そのすぐ後、謎の集団に襲撃される3人。
さらに別の組織も3人を襲う。マシンガンの連射を受けるが、3人は軽傷で済んだ模様。
この時、ヘルメットを被った集団も怪我を負う。
恐らく、これが何らかの伏線となってると感じた。
その後の展開で手に包帯を巻いてる人物が……。
その人物は何と、鈴羽の母親となる『阿万音由季』!
って事は、阿万音由季はオカリン達を襲った謎の集団の一味の可能性があるということだな。
う~ん、それが事実とするなら、その後の展開は相当波乱に満ちたものになりそうだ。
比屋定さんとレスキネン教授がアメリカに帰った所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP12{netabare}
まゆしーの歌を聴いて、カガリの脳に負荷が掛かり気絶。
その後、その歌を手掛かりにカガリの記憶を探ることに。
まゆしーは鈴羽から聴いたと言い、鈴羽は由紀から聴いたと言い、由紀はお菓子作りの教室のクラスメートから聴いたと言い、そのクラスメートは実はオカリンの母親だったというオチw
さらにオカリンの母親は、オカリンからその歌を聴いたという。
しかし、オカリンは全くその記憶がない模様。
結局、謎は残ったままである。
帰り際、雨宿りをしていると、突然カガリの記憶がフラッシュバックする。
そこには”まゆしー”の姿が……。
記憶を取り戻したカガリは、まゆしーを母親と認識し号泣。
果たして記憶喪失は治ったのだろうか?
ラストに謎の組織がカガリのことを”K-6205”と呼んで連れ去ろうとしている描写が流れた。
”K-6205”……。どこかで出て来たような気がした所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP13{netabare}
カガリの記憶が戻ったようだが、鈴羽との記憶に齟齬がある模様。
カガリの少年期の記憶だけが都合よく消されてることに違和感を感じたオカリン。
ブラウン店長にそのことを尋ねると”洗脳された”可能性があることが浮上。
その調査のためにオカリンは山奥の廃墟に向かう。

一方、記憶が戻った(一部だけ)カガリはまゆしーに抱き着くw
その一方で鈴羽とは仲違いをする。
理由は、キレイさっぱり記憶を無くしたカガリに対する苛立ちのようなものらしい。
しかし、鈴羽もカガリに対して申し訳なさのようなものを感じているらしく、謝罪するためのキッカケを求めていた。
そのキッカケは、まゆしー主催のパーティになるはずだったのだが……。
カガリの記憶が再びフラッシュバックした所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP14{netabare}
個人的に思うんだが、過去に干渉すると歴史が変わるっていうタイムトラベルでよく出て来るネタがあるが、よくよく考えるとそれはないんじゃないかなと思った。
なぜなら、”過去”も”未来”も無数に存在しているパラレルワールドのひとつに過ぎないからだ。
だとすれば過去と未来には繋がりがない訳だから、仮に過去を変えたとしてもそれに連動して未来が変わる訳ではない。
別のパラレルワールドに移るだけだろう。
これは私の勘だが、本質的には過去や未来は存在せず、あるのは無数に存在しているパラレルワールドだ。
そのパラレルワールドを人間が各々『これは過去』『これは未来』と名札を付けてるだけなんじゃね?と私は考えている。
そうであるなら、『タイムトラベル=パラレルワールド間の移動』と考えればタイムパラドックスは起きない。

ライダーの正体がカガリであることが判明した所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP15{netabare}
鈴羽がダルと由紀をくっつけようと奔走する話。
鈴羽の子供の頃の写真が消えかかってた。
ダルと由紀が結ばれなくては自分が生まれないかも知れないと不安を感じた鈴羽が、ダルと由紀を強引にくっつけようとする。
が、失敗。
自責の念に駆られる鈴羽だが、鈴羽の行動に背中を押されたダルが由紀に電話。
翌日デートし、今度は無事に上手く行った模様。
由紀にとっては普段のダルの方が好みだったみたいだ。
カガリの機械のような表情が映った所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP16{netabare}
ダルと比屋定さんがタイムマシンを作ろうとしていた事をオカリンにバレる。
オカリンがキレて、その後ダルがキレる。
ダルがマジギレしたシーンを初めて見たような。
タイムマシンが完成してしまうと、まゆしーが死んで世界大戦が起きてしまう。
それを防ぐためにオカリンはタイムマシンの制作を禁止していた。
しかし比屋定さんが、クリスとまゆしーを助け、さらに第三次世界大戦も起きないハッピーエンド世界線『シュタインズ・ゲート』への解を導いてくれるのかも知れない。
まゆしーの涙が夜空に流れた所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP17{netabare}
鈴羽とまゆしーが過去を変えるためにタイムマシンに乗ろうとするが……。
アマデウスの暴走。
未来のダルからのDメール。
謎の集団の襲撃。
そして、まゆりの死。
物語が大きく動いた所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP18{netabare}
やはり、私が睨んだ通りレスキネン教授が黒幕だったか。
カガリは未来のレスキネン教授が送った刺客。
彼女を利用して教授はタイムマシンを盗み出す予定だったようだ。
それにしても、なぜクリスに似てるのか・・・?
この謎も後々解明されるのかな?
まゆしーと鈴羽が過去に行った所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP19{netabare}
遂に第三次世界大戦が勃発!
ダルと比屋定さんとアマデウス・クリスが協力してタイムリープマシンの開発に成功。
48時間前に戻ったオカリンは、まゆしーと鈴羽がタイムマシンに乗り込む直前に会う。
行くのを止める予定だったのが、まゆしーの話を聞いて背中を押すことに。
しかし、予定よりも早く襲撃者が……!
タイムマシンが破壊されてしまう。
再びダルと比屋定さんがタイムリープマシンを開発。
オカリンは何十・何百とタイムリープしてでも世界を救うと決意。
オカリンが再びタイムリープした所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP20{netabare}
廃墟!廃墟ですよ~!
私の好きな廃墟ですよー!w
時は2036年。第三次世界大戦中の秋葉の廃墟。
ダルや鈴羽の話によると、
11年前、すなわち2025年にオカリンは敵対勢力に捕まり拷問を受けた。
その時のショックにより意識不明の重体に。
要するに植物状態になったということかな。
その半生半死の身体に2011年のオカリンの意識情報をダルによって上書きしたという内容らしい。

ルカ子が死んでオカリンの絶叫が木霊する。
オカリンはシュタインズ・ゲートを目指すために再びタイムリープを行う。
タイムリープがあるんだからタイムマシン要らんやん、と思った所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP21{netabare}
なるほど、タイムリープは時間移動量が少ないから、精神的負担が大きいのね。
よって、タイムマシンにも存在意義がある。
例えて言うなら、走って東京に行くか、新幹線で東京に行くかの違いみたいなもんか。
しかし、こういう設定って前作で説明されてたっけ?
忘却の彼方ですわ(´・ω・`)

オカリンが2035年からタイムリープを繰り返し、2011年まで戻る。
オカリンが白衣を着て”鳳凰院凶真”に戻る。
これがオカリンのデフォルトなんだけど、比屋定さんはポカーンとした表情で佇むw
テンションが上がったオカリンが、ラボメンに召集を掛け、まゆしー&鈴羽のタイムトラベルのために全力でサポートする。
レスキネン教授の企みを全て潰して、これでハッピーエンド……。
と思いきや、またしてもミサイルを放つヘリコプターの影が!
タイムマシンが破壊された所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP22{netabare}
ぶっちゃけると内容をあまり理解できていなかったのだが、今回のオカリンの説明でかなり助かった。
ありがとう、オカリンw

つまり、タイムマシンを狙っている組織は3つあって、
アメリカ陣営の『ストラトフォー』と『ダーパ』
そして、ロシアの諜報機関。
ちなみにレスキネン教授は『ストラトフォー』に属している。
オカリンはアメリカ陣営をタイムマシンから守ることには成功できていたが、最後のロシア陣営から守ることには失敗した。
しかし、ロシア陣営はタイマシンの技術はまだ持っていないらしい。
よって、ロシア陣営がタイムマシン技術の強奪のために第三次世界大戦を起こすという仕組み。

う~ん、正直言うと内容がまだ理解できていないな~。
本作の説明不足とか不親切とか、そういうのではない。
たぶん私の理解力が足りないせいだろう。

自分の頭の弱さに絶望した所で次回へ(・ω・)ノ
{/netabare}

EP23{netabare}
まゆしーと鈴羽が乗ったタイムマシンを無事、過去に送り届けることに成功。
これによってヘタレになったオカリンにまゆしーが平手打ちを食らわした事によって未来が変わる。
一方、β世界線に居る未来のオカリンは、タイムマシンで漂流したまゆしーと鈴羽を見つけることに成功した。

以上、視聴完了です(・ω・)ノ
{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 32
ネタバレ

魂がBITCH♡ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

愛と大義の狭間でゆらぐ世界線のレクイエム

☆作品概要
●原作:志倉千代丸/MAGES

●アニメーション制作
WHITE FOX
{netabare}
監督:川村賢一
【代表作品】
・監督
そにアニ
クオリディア・コード

シリーズ構成:花田十輝
【代表作品】
・構成
STEINS;GATE
中二病でも恋がしたい!シリーズ
ラブライブ!シリーズ
ラブライブ!サンシャイン!!シリーズ
ノーゲーム・ノーライフ
艦隊これくしょん(TV版劇場版)
響け! ユーフォニアムシリーズ
宇宙よりも遠い場所
他多数

キャラクターデザイン:稲吉智重
【代表作品】
・キャラクターデザイン
バトルスピリッツ ソードアイズ
バディ・コンプレックス

主要キャスト
岡部倫太郎:宮野真守
椎名まゆり:花澤香菜
牧瀬紅莉栖(アマデウス):今井麻美
橋田至(ダル):関智一
桐生萌郁:後藤沙緒里
比屋定真帆:矢作紗友里
阿万音鈴羽:田村ゆかり
椎名かがり:潘めぐみ
アレクシス・レスキネン:上田燿司
{/netabare}
☆エピローグ☆

「科学者なら可能性が0でない限り、諦めるという結論はない!」←ロリッ子に説教されちまった(涙)

ゲーム未プレー。
さて、本作の視聴にあたり、1期の視聴は必要条件、2015年に放送された改変23話(β)の視聴は必要十分条件となる。
つまり、無印だけでは取り付く島がなく改変23話は必ず視聴する必要がある。
本来、物語的には1期で完結されているが、{netabare}改変23話でSGに到達しないβ世界線バッドエンドのパターンに再構成直し{/netabare}新たな物語の起点としている。
ゆえに、本作から、視聴してもストーリーが理解出来ないのだ。
また、無印と0の順序を深く考えても仕方がない。
世界線変動に伴う悲劇の始まりは「電話レンジ(仮)」の完成からではあるが、その為に生じた悲劇を巡る物語は、時間循環(相対的時間順序)の設定であり、何が始まりか終わりかを論じてもあまり意味がないのだ。
更に、ゲームをプレーしていれば理解し易いとリアル友人達の助言もあった。
しかし、ゲームまでプレーする気はないので、アニメだけで本作のレビューを記述することとなる。
※長文ゆえたたみます。
{netabare}本作、EDに私が以前勤務していた職場がクレジットされている。
どこまで、関与しているか分からないが、この事実で科学考証はまあ保証出来るんだろう。
ただし、これの意味するところは、現実性や完全な理論整合を問うことではなく、本作の設定は「可能性」としては有り得るという仮説として、ある程度科学的整合が保証されているという意味だ。
また、SF設定の一般論だが、ファンタジーを【もっともらしく】演出するためには、学術上の仮説(理論)を並べ論理を構築する演出をするが、肝心な点の理論は無根拠か曖昧つまりファンタジーであるという演繹構造が特色だ。
簡潔に述べると、虚偽を真実のように見せかけるために実在する学術仮説を利用するという構図。
これは、簡単な心理トリックではある。
ナチスの宣伝相ゲッペルス博士が、所謂プロパガンダでこの手口用いて大衆を騙し、結果、全世界で2千万人の犠牲者を出したWW2の惨劇となったのだから侮れない。
つまり、1%の嘘をつくために99%の真実を混ぜると、大衆は100%の真実と受け取る心理トリックなのだが、これはSF構成の基礎でもあり、真実である実存理論を嘘の構築のためにどのように利用をしているかが、SF作品の良し悪しを決める。
本作の1期が多くの方々を唸らせたのは、嘘のつき方が過去の作品に比して段違いに巧みであったことに他ならない。

本作では、タイムトラベルの原理の解明もまた物語の醍醐味の一つである。
科学設定について、私は本業の理学者であるので、ここで学術理論に沿って記述をすると、本作に夢を抱いている視聴者の皆様を興覚めさせることとなるので、差し控えておくが、科学的考察の方向性は後述する。

本職の目から気になる点として、マクロ物理とミクロ物理を説明もなく混用するなど、科学的な粗があるのはどうしても否めないので、この点はあらかじめ述べておく。
だが、視点を変えると、本作のタイムトラベルの原理は自称未来人のジョン・タイターがもたらした原理であるカー・ブラックホールの応用だが、ジョン・タイターの未来世界では「M理論」が完成し「大統一理論」が完成していると仮定したうえで、「大統一理論」はメタファーであるとして本作を視聴することもまた吝かではないし、創作であるのだから寧ろこの方向で楽しむ方が面白いであろう。{/netabare}

前作、無印放送中、理系に携わる方多くの々が考察をし、玉石混交ながら多くのブログ記事があるので、考察はそれらを参考にするとよい。
ここでは、考察の指針として本作のSF設定の主たる意味の学術解説を補足と他の考察では触れられていない事象に留める。
先にも述べたように、本作も設定を理論物理学で説明すると本来、書籍1冊分は軽く必要とするほど濃い内容だが、字数の関係もあり一般向けに可能な限り平易に説明することを御了承願いたい。

【科学設定考察】
《世界線》
{netabare}本作の目玉だが、世界は自分が存在している世界だけではなく、同じ世界が宇宙のどこかに存在していると、なんとなく思われている方々が多いだろう。
本来、それで結構なのだが、これだけ手の込んだSF設定をした本作をそれだけで終わらせるのは勿体ない。ある程度理論で説明しよう。
また、本作の科学考察の多くは「タイムトラベル」に費やされており、「世界線」を解説した考察が少ないことも、記述することとした動機である。
本来、「世界線」や「タイムトラベル」を理論物理学で説明するには「量子力学」の他マクロ物理体系である「相対性理論」や「電磁気学」、素粒子の状態を考える「素粒子物理学」の知識を必要とする。(勿論、これらを理解するには力学、電磁気学含め古典物理学全般の知識があることが前提だ。)

1,量子力学概説
まず「量子論」とは「量子力学」を包括した量子の状態に関する全ての理論体系をいう。
ここでは「量子論」と「量子力学」を適宜に使い分ける
「量子力学」でいうところの「粒子」の正体は「電子」や「放射線」に代表される「素粒子」であるが、ここでは粒子そのものの性質を扱う「素粒子物理学」との混同を避ける意味でも「量子力学」に準則して「粒子」として表現する。
「量子」とは原子未満の微小物質でエネルギーを持つ物質(粒子)を整数倍して得られる概念単位と考えてよい。
イメージとしては缶ジュース1本が「粒子」であるとすると、缶ジュース1ダースが「量子」だ。

「世界線」の発想は「量子論」がなければ存在しなかった。
それは、「量子力学」で導かれる「粒子」の状態を観測する上で生じた学術論争のなかでの派生理論だからだ。(専門的には「観測問題」という。)

これらの単位粒子の運動を表したり、観測する学問が「量子力学」であり、「素粒子物理学」など、これら微小物質の状態を考える物理学の総称を「ミクロ物理学(体系)」という。
対し、現実生活で起きる諸現象(リンゴが木から落ちる重量運動、ブレーキを踏むと車が止まる摩擦運動、スマホで通話ができる電磁気学)で宇宙空間を除いて、凡そ特別に観測をしなくても普通に実感できる諸現象を考える物理学の総称を「マクロ物理学(体系)」という。
少し小難しく言えば、因果律に基づく現象を扱うのがマクロ物理で、必ずしも因果律の支配を受けない現象を扱うのがミクロ物理だ。

さて、前置きが長くなったが本項の主題に入ろう。
先に「量子力学」と「ミクロ物理」の立場を説明したが、力学から発展した物理とは現象がなければ結果が生じない因果律を前提に発達した学問領域である。
しかし、電子の怪しげな動きの発見から「いやいや、因果律ばかりでは説明できないぞ」という現象の発見が相次ぎ、量子の状態をモデル化して説明したハイゼンベルクの「不確定性原理」や、量子の状態を数学的に固定した、シュレディンガーの「波動関数」が発表され、当時の物理学界は騒然となった。

物理学においては演繹(論理立て)と帰納(再現性)が両立している決定論とならなければならない。
而るに、量子力学は帰納を完全には満たしていない物理学上の問題点を孕んでいた。
「粒子」を観測すると、見えるとき(粒子状態)と見えない(波状態)ときがあるという幽霊のような特殊な性癖があり、このような物質特性は因果律からは当然考えられない。
因果律において実体とは、連続して固定して存在するものであり、電磁波等の波も連続して固定して目視不可なのである。
分かり易く言い換えると、地球上の同一地点の同一日に視覚が正常な私と、もう一人がいるとして、私には月が見えるのに、もう一人には見えないという意味と同じであり普通では考えられない。
量子論的には、私にとって月は「粒子状態」であり、もう一人には「波動状態」となっていることになるが、ミクロの世界では往々にしてこのような常識では考えられないことが起こる。

この非常識に、因果律に逆らう物理など科学ではなく、オカルトだと言って怒り出したのが、アインシュタインだ。
アインシュタインによるハイゼンベルク虐めは苛烈を極め「量子論」は科学に非ずという一歩手前にまで険悪化した時期がある。
物理学の最高権威に打ちのめされたハイゼンベルクを終始助けたのは、ボーアという科学者だ。
ボーアも当時の量子論研究の第一人者であり、アインシュタイン、ハイゼンベルクと同じノーベル物理学賞受賞者である。
そして「不確定性原理」を巡るアインシュタインvsボーアの対決が1930年に行われ、アインシュタインが敗北したのである。
その後、アインシュタインが嘆いた「神はサイコロを振らない」はあまりに有名な言葉だろう。
これの意味するところとは「量子現象」とは詰まるところ確率的にしか予測し得ないことを示したものであり、これが現代の「量子論」の主流である「確率解釈(ここではボルンの規則とコペンハーゲン解釈を含める)」となる。
確率解釈を用いると、電子とは「粒」であり「波」であるという玉虫色の結論となる。
まず、ここまでは科学史として押さえておこう。

既に、拒絶反応が起きた方は、ここで閲覧をやめて頂きたい。
この後は専門用語が増加する。

2,波動関数
項目タイトルを見ただけで厭になると思う。
しかし「波動関数」無くして「多世界」の発想は生まれてこないので多少踏み込んで記す。

前項1の「量子論」を数学的に示すにはハイゼンベルクが提唱した「マトリックス力学」とシュレディンガーが提唱した「波動関数」がある。
(これらの総称が「量子力学」)
大きな違いは、ハイゼンベルクは「行列演算」で量子の状態を求めることに対し、シュレディンガーは物理学のベーシック「微分方程式」で量子の状態を求めることにある。
なお、どちらの式を用いても【確率解釈】では同じ結果が得られる。
ただし、波動関数では奇妙な結果が起こる。
本来なら、シュレディンガー方程式を用いて波動関数を導く計算過程を記述すると分かり易いのだが、恐ろしく字数を消費する(閲覧者の方々も数学は見たくもないだろう)ので結論を記す。
※下記方程式を解くと波動関数ψは虚数時間をとる複素共役となる。
参考:シュレディンガー方程式
 i h (∂Ψ/∂t) = -(h2 / 2 m) (∂2Ψ/∂x2) + V(x) Ψ
ただし、hはブランク定数

ここの考察点は三点に絞る。
①計算結果とはいえ、ノーベル物理学賞を受賞している波動関数では虚数時間が存在する。一体、物理における虚数時間とは何を意味するのか。
②通常、波動関数Ψの絶対値の二乗はボルンの規則に従い粒子の存在確率として教えられるが、これは認識論的解釈であって、例えばニュートン方程式のように認識解釈の余地がない実在論に立脚したマクロ物理系公式とは扱いが異なり、物理式としては明らかに異様である。
また、シュレディンガー本人はΨの絶対値の二乗は量子が変化する振幅(時間変動)であると述べていることからも「解釈」することこそが量子力学のアキレス腱であることの一つの示唆であると同時に、確率解釈の結果が絶対正しいとも言い切れないのである。
③電子の観測(二重スリット実験)を行うと、波を伴う広がり構成から観測した瞬間に波が消えた点構成に集約される摩訶不思議な現象を体験するが、これは波動関数の「収縮」と言われる現象である。
確率解釈では、量子力学は、観測結果を生成する確率を予言するだけであり、粒子は観測されるまで明確な特性をもたないという見解となる。
要するに、観測者が見たものが真実だという、にべもしゃしゃりもない回答となるが、波動関数は無限連続関数であり、存在確率に沿った観測を行って「収縮」などという馬鹿げたことは理論上起きるものではないが、現実の観測結果に対し確率解釈では認識の問題だと言っているわけだ。要するに問題の本質から逃げている。

以下は量子論を巡る蛇足だが、相対性理論上、光よりも速く伝達するものは存在しないことになっているが「波」が一瞬で消滅したことになる「収縮」が、物理上存在するとなれば、光速度不変原理に対するパラドックス(EPR相関)である。
しかし、確率解釈では「収縮」に明確な答えを出せていない。
ついでだから「量子テレポーテーション現象」にも触れるが、これは因果律に左右されない量子の特性(量子もつれ)を用いた一種の技術論であり、相対性理論と量子力学のパラッドクスを理論上解決したものではない。
マクロ物理とミクロ物理相互間に横たわる多くの謎を解くこの命題は「M理論」の証明を待つまで、かなりの時間を要するだろう。

①の示唆するところは時間には本来累進性はなく、現在、過去、未来はあくまで観測問題に過ぎないのではないかという推論が出来る。
ホーキングの無境界仮説を考えると、量子の状態を示すΨこそに、宇宙の真実が隠されているのではなかろうか。
さて、時間順序を考察するには大きく三つの方向性がある。
時間という概念から考えるか、特異点や量子重力論など力技を用いて因果律を歪ませるか、いっそ光速度不変原理を破ってしまうかだ。
「光速」とは物理学上の上限規定であり、あらゆる法則はこの上限を超えてはならないとされる。
しかし、理屈上ではあるが、光速を超えると過去への逆進が可能となる。
ただ、光速度不変原理は現状では理論物理学上難攻不落の普遍原理であり、タキオン的な素粒子を発見し、それを用いて光速を超える仮説は立てることは出来ても事実証明はほぼ不可能であることから、時間遡及は理学者の立場ではどうしてもファンタジーとなる。
まぁ、時間遡及を理論証明出来れば相対性理論は崩壊してしまうわけだし、追試でそれが証明されれば確実にノーベル賞だろう。
これからの科学を背負う若者はおおいにトライしてみて欲しい。
虚数時間から脱線したが、これは時間とは何かの哲学的問いにもなる。
つまり、帰納の行く先を見失った観測問題と等価な思考実験的の意味合いを持つ。
なお、本作では「カー・ブラックホール」の重力特異点を用い時間移動の原理としているが、Dメール、タイムリープと合わせて字数が許せば後述をしよう。
②、③は次項の重ね合わせのパラドックスで考察する。

なお、現在でも波動関数の真の意味はノーベル物理学賞受賞クラスの高名な科学者も実態を掴みきれておらず、人智の限界を超えた存在であるとも言える。
また、波動関数には知識そのものが記述されているが、全てが解読されているのではないとする仮説もあるので併記しておく。
まぁ、これを導き出したシュレディンガー自身も全てを説明出来ないのだから無理もあるまい。
シュレディンガー方程式はE=mc^2とならび数学的技法の芸術とも言われるが、理論物理学のトラップとして、理論を数学的に表現した結果、数学規則上のバグが生じることがある。
例えば、不定積分をすると定数項を生じるが、これが理論物理学ではバグになる。
ところが、このバグに意味がある場合もあるのだから物理とは実に奥が深いものである。
計算結果で生じる虚数時間についてシュレディンガー自身は説明できず、バグとして処理したが、後世の科学者によって虚数時間の仮説が立てられたのだからね。

3,猫を呼ぶ確率解釈のパラドックス
あまり「波動関数」をやると誰も読まなくなるような気がするので、有名な「シュレディンガーの猫」に話題を変えて考えて見よう。
上記、②、③を考察点としたのは、お猫様が主役の確率解釈の盲点をついた有名な思考実験だからである。
ここで、確率解釈の限界点が明確となり、かつ「世界線」の原理である「エヴェレット解釈」の仮説が生じた重要なイベントであるからだ。

まず、私は犬派ではなく猫派だ。香箱座りをしている猫を眺めているだけでも気持ちが和む。さらに、丸くなって寝ている猫を見ていると、その横で添い寝をしたくなるほどの猫好きだ。
しかし、この項目では猫を殺さなければならない…

ほとんどの方々は「シュレディンガーの猫」のことは名称だけでも聞いたことがあると思う。
これはあくまで、仮定の話しであって実際に実験したものではないことを予め断っておく。
専門的には「思考実験」という分野だ。

箱の中に1時間以内に50%の確率で放射線(α線)を出すラジウムと、α波線を検知したら青酸ガスを放出する装置を仕込み、その箱に猫を入れる。
1時間後の猫の生存確率は50%だが、箱の蓋を開けるまではその猫は「死んだ状態と生きている状態が重なりあい同時に存在している」状態であり、箱の蓋を開けて生死が初めて確定するという、量子力学独特の不思議な概念をいう。

猫を粒子に例えると、死んだ猫は波で、生きている猫は粒子となる。観測していない状況では量子は波、粒子両方の状態であり、観測して初めて波か粒子か分かるという確率解釈の考え方にシュレディンガーが提示した猛烈な皮肉である。
量子は観測するしないに関係なく、波か粒子かのいずれかどちらの姿で存在しており、観測した瞬間だけが真実とは言えない。
つまり、蓋を開けて観測しようがしまいが、猫は生きているか死んでいるかのどちらかであり、観測結果で確定するという考え方そのものが間違っているとの問題提議であった。
普通に考えて、死んだ猫と生きている猫の両方が存在しているなどの確率論は詭弁も甚だしく、確率解釈が如何に現実と乖離しているかを示す思考実験だ。

そして、この思考実験は後の「エヴェレット解釈」を生む原動力となる。
「エヴェレット解釈」を取れば死んだ猫と生きた猫が重なりあっているという詭弁な解釈をしなくても、世界線ごとに生きた死んだの決定論しか存在しない。

なお、ここでは分かり易く例示したが、この思考実験はマクロ現象でミクロ現象を説明するという致命的な欠陥がある。
それは理学の専門家の間で論じられていることであり、確率解釈の矛盾を把握する上では大きな問題ではない。

「シュレディンガーの猫」のように量子論特に観測問題は追究をすればするほど、科学から距離を置いた思索に導かれる魔力がある。
シュレディンガーはもとよりハイゼンベルクまでもが、晩年サンスクリット哲学から量子論の新たな境地を見出そうとしたのである。
仏教は宗教でもあると同時に代表的なサンスクリット哲学だ。
確かに「般若心経」だけでも、西洋人の思考では及ばない観測問題の核心をついている。
魅入られるのも無理がないだろう。

4,エヴェレット解釈における多世界観
やっと、辿り着いたか。
ここまで読んで、量子力学における「観測問題」とはどういうことなのかザックリと理解できたと思う。
復習してみよう。
①「量子力学」では粒子の存在は確率で予測され、観測で確定する。
②「波動関数の収縮」のように、実際に観測すると予測とはとは違った観測結果となる問題点「観測者効果」を孕んでいる。
③確率解釈による量子の世界観は観測でのみ確定するが、粒子の状態を示す波動関数には、ある時点での観測が結果であるという認識的な時間的制約は存在せず、無限に発散している連続関数である。
つまり、ある時点の観測結果はその時点で有効であるが、観測後に経過した後の状態では別の世界観を見ることになる。

もう、お気づきであろうか?

「エヴェレット解釈」とは、波動関数が連続する軸(確率軸やローレンツ軸)に観測者が共存する各状態、これを言い換えれば観測者はそれぞれの世界線に存在し、その世界線同士は干渉せず、ある世界線の観測者がたまたま観測結果を得た世界に属していて収縮したとしても、波動関数そのものは世界線を分岐して連続し収縮することはないと解釈したのが「エヴェレット解釈」であり、波動関数の収縮を避けるために編み出されたのが「多世界」の考え方である。
なお、確率軸をとれば本作の世界観となり、ローレンツ軸をとるとパラレルワールドになる。なお、ローレンツ軸に確率軸が存在することは肯定される。
言い換えれば、私達の世界もシュタインズゲートの世界もローレンツ軸上に存在する確率軸の一つに過ぎない。
また、世界線の分岐は認識の問題でもあり「倫太郎」のようにメタ能力(リーディング・シュタイナー)がない限り、世界線が分岐したとしても我々には認識出来ないのだ。
これを観測問題に置き換えれば「倫太郎」には粒子が観測できるゆえ収縮するが、、我々には見えない(波の状態)ので「収縮」は起きず変化は認識出来ないのだ。
なお、それぞれの軸の説明は、複素空間や非ユークリッド幾何を用いる必要がありオッタキーかつ難解なため、ここでは違いと特徴だけ記す。

「エヴェレット解釈」は波動関数Ψが収縮すると世界線が分岐し、Ψは別の世界線で無限連続関数性を保ち続けるというのが発想の根本である。
量子力学において「エヴェレット解釈」をとれば粒子を観測した後に世界線が分岐し、分岐前の世界線では観測者効果で波が消える「収縮」をしてしまうが、分岐した世界線ではそのまま波が存在するという、Ψと観測問題に起因する量子力学の矛盾が解決する、そういう考え方の一つである。
「エヴェレット解釈」を拡張すると「パラレルワールド(世界線移動)」にも適用出来るが、本作は一つの確率軸にある世界が分岐する設定であるから、パラレルワールドの説明は省略する。
イメージ的には同一確率軸の世界線分岐は横軸のみの世界観で、パラレルワールドは更に縦軸が組み込まれると考えればいいだろう。
まぁ本作は同一確率軸に存在する世界で「倫太郎」が運命に抗う姿がアジであり、パラレルワールドを設定すると設定が複雑になり、かつ、脚本の掘り下げ次第では物語全体を劣化させるリスクがある。
また、本作で「アトラクタフィールド」は既に前提であり、その収束の動機に関する科学的なモニュメントには触れられてはいないが、ここまできたので、量子力学の立場で説明すると、観測と収縮が世界線分岐の起点(イベント)となり、Ψの連続性が維持されることで収束することになる。
つまり、「エヴェレット解釈」では、観測した過去を抹消(過去改変)をした場合、波動関数の収縮はなかったのだから、その世界線における因果律に変化はないということである。
無印のα線では「まゆり」の死は因果律として確定している。
そして、「まゆり」の死を確定付けているのは人の認識だ。
これをΨで考えると、ある時間に粒子が波になる確率は決定事項であり、過去を変えるというイベントは連発関数のΨから見れば観測されたことにはならないので、因果律にも当然変化は起きない。
つまり、「倫太郎」が過去改変をしたところで、観測したことにならないのは「倫太郎」以外の者達も「まゆり」の死を観測することが確定している世界線だからだ。

本作では無印23話と改変23話を比較して何が分岐イベントであったのか理解できよう。
「倫太郎」がDメールを観測したか否かで収縮を表現している。
次にDメールの指示で「倫太郎」に「紅莉栖」が死んだ過去は変えるなと指示している。
無印最終回では「β世界線の倫太郎(時系列が進んでいるα世界線の倫太郎)」が見た血まみれの「紅莉栖」を「時系列が遅れているα世界線の倫太郎」に見せることで同じ記憶を追体験させる【認識的観測】をさせることで、過去改変を防止したという流れになっている。

「確定した過去を変えずに、結果を変えろ。」
これが、シュレディンガーの猫で説明した「観測問題」を用いたα世界線からSG世界線へと導いたトリックの種あかしであり、その為に無印ではさりげななく「量子論」を援用していたとも言える。

かつて空想的に用いられてきたパラレルワールド等の多世界観は「エヴェレット解釈」により科学的根拠を保有した概念として本作でもSF設定に用いられている。
ただし、「エヴェレット解釈」には夢があるが、あくまで仮説の一つであり、量子力学は現在もなお、ヒルベルト空間内でのイベントとしての「確率解釈」が主流である。
なお、本項では「エヴェレット解釈」誕生を観測問題の経緯を中心に記したが「余剰次元」の項で「超弦理論」における扱いにも触れる。

今回、なるべく専門用語を用いずに(それでもかなり多いが)「エヴェレット解釈」における世界線を説明したが前述の「観測者効果」は「量子デコヒーレンス」の一部であり、本来は「量子デコヒーレンス」の全体像から、これが生じる確率スペクトルにおいて「世界線」を考察するのが本筋であろう。
本作の「ダイバージェンス」の科学的な元ネタはこれだからね。
しかし、ここは量子力学の教科書執筆の場ではないためこれ以上の説明はしないが「多世界」とはどのような思考過程を経て編み出されたのかという説明目的は達したと思う。
また、量子論をあまり深追いすると、理学上のタブーである哲学領域に踏み込むためこの辺でお開きとする。{/netabare}

《次元の魔力》
{netabare}「次元」には人を魅了するその言葉自体に魔力があるようだ。
我々が一般に把握出来るのは「空間」つまり3次元だが、4次元以上になると感覚では判断出来ずそこにミステリアスな魅力を感じるのだろう。
ただ、我々が生きているこの世界は、ただの空間ではなくベクトル量を持つ空間である。
要するに時間概念だが、時間軸は空間把握と独立した観測感覚だから次元感覚が生じないだけだ。つまり4次元は特殊なことではなく、普通の世界の状態である。
これを理論化したのが「相対性理論」だ。
感覚的に悟れない5次元以上は、観念の世界(イメージトレーニング)と割り切って良いのだ。

1,「5次元」
5次元の世界とは、相対性理論に電荷の軸が加わる世界だ。
これを理論解説すると「ゲージ理論」なる難解な理屈を持ち出しての話になるので、触れないが、時間軸まで扱う一般相対性理論に電荷の軸がプラスされたと考えて良い。
少し専門的に言えば相対性理論と電磁気学を統一する「カルツァ・クライン理論」に基づく。
アインシュタインはブラックホールの存在を予言したが、重力だけは説明が付かないブラックホールの具体的な働きは電荷を加えた5次元軸を用いて初めて解明出来る。
また、この5次元の意味が分からなければ、本作にも登場する「超弦理論」はそもそも理解出来ない。
更に6次元以上(以下高次元)は量子論の世界であることから、前述した量子力学からも次元の意味をイメージしなければならない。
因みに「弦理論」の一つボソン理論は26次元をとる。

2,「超弦理論」をごく簡単に
「超弦理論」の「弦」とは素粒子の形を意味し、アーキテクチャーは1次元だ。
専門家の間では素粒子はひも状の形なのだろうという観念的な意味で「ひも」と言っている。(が本当にそうなのかは観測されるまでは分からない)
視点を変えれば、宇宙の最小単位は「ひも」で構成されいると仮定して、その振動を数式でモデル化したのが「弦理論」である。
一口に「弦理論」と言ってもこれには様々なパターンがあり、それぞれの理論には何らかの欠陥や足りないものがあった。
各種の「弦理論」を精査、精練させたのが「超弦理論」となる。
本作は原作原案が少々古いので「超弦理論」を設定に採用しているのだろうが、時代は既に「超弦理論」から更に進化した「M理論」となっていることを蛇足ながら申し上げる。

3,「次元」の物理学的意味
「超弦理論」で扱うひも状の素粒子はとても小さいものであり、さらにその自律運動(ひも振動)はCERN(本作のSERNの元ネタ)が保有する加速器でも現状では観測不可能だが、現在性能向上の工事をしているので、近い将来「ひも振動」が観測出来る可能性はある。
だが、現状では、演繹はしたが帰納するかしないか分からない「仮説」である。
理論物理学は論理立てをしないと始まらないことと、多くの科学者から理論上の支持を得ている「超弦理論」の演繹性には何らの問題はない。
問題は寧ろ「超弦理論」という言葉が一人歩きをして、科学を過信する科学の外で妄想が膨らんでいることにあるのだろう。
科学に携わる者こそが、科学の限界や分限を最も熟知しているのだからね。

余談だが、ニュートン力学や初期の電磁気学が全盛の時代、革新的な発達を遂げる科学の有り様を見て、世の中の全ての現象は科学で解明できると大真面目で考えていた馬鹿者がいた。マルクスやエンゲルスだ。
だから、連中は自分達の思想を「科学的社会主義(共産主義)」と自称している。
共産主義の顛末は、科学を万能と考え過信するような理性万能主義者が闊歩する社会はロクなことが起きない反面教師だが、人類はもっと謙虚になるべきであろう。

さて、本来、高次元を考えるには量子論の他「素粒子物理学」の先端理論をも理解しなければならない。
しかし、世界線の考察であれだけの字句を要したのだが、高次元の説明は世界線の比ではない。よって大幅に端折る。

結論から述べるが「超弦理論」とは10次元の理論である。
次に素粒子観測におけるミクロ物理の特殊な「場」を想定する。
イメージ的には原子はなぜ安定して存在しているのかが分かり易い。
原子核の周囲では、電子が運動している。
何もしなければ電子は原子核に対して安定している。
このような、電子と原子核で成立している重力や磁力よりもはるかに小さな「力」のことだ。
素粒子物理学ではこのような力場関係を「相互作用」というが、その相互作用を媒介する素粒子によって4つに分類される。
これを「ゲージ理論」で変換し「波動関数」で求めると量子化される。
ただし、この説明はかなり端折っており、実際はもっと複雑かつ難解プロセスを経るのだが「量子化された相互作用」が高次元のイメージである。

もともと、素粒子のアーキテクチャーは0次元(点)であり、そこから1次元の「ひも」へと広がっている。因みに「M理論」では2次元となる。
素粒子理論における次元とは、アーキテクチャーから各次元方向にどれだけ拡張されたかの軌跡を意味する。
拡張の臨界は「固定点(ディリクレ境界)もしくは自由点(ノイマン境界)間におけるエネルギー保存法則」を満たすか否かで決定づけられる。
この拡張軌跡をブレーンと呼び、ブレーンのカウント数が「次元」となる。
また、プレーンの固定点がディリクレ境界であることからDブレーンとも呼ばれる。
「超弦理論」ではアーキテクチャーから10のブレーンが存在すると考えればいい。

次に、認識論としての「次元」だが、4次元までは幾何学的に認識し(ただし4次元はリーマン幾何学という特殊な幾何学)、5次元は論理として認識する。それを超える高次元は量子化での認識となる。(余剰次元)
ただし、量子化された認識をデコボコに歪んだ曲面(超曲面や複素球面の多様体)のように幾何学的に表現することは可能だが、あくまで幾何的疑似表現であり本質的な意味は持たない。

4,「余剰次元」
これは、現在の先端分野(如実に理論先行)に属する内容で、素粒子物理学の専門家間でも様々異論があること、かつてのホーキング博士のように「超弦理論」そのものを否定している方々もいることから、記述しようかしまいか悩んだが、本作で「超弦理論」を用いた動機に「余剰次元」から「マイクロブラックホール」の存在を示唆していることがあること、そして「多世界」と「超弦理論」の関係も出てくるため、科学の可能性の一つとして項目を設けることとした。

では、頭の体操のようだが「余剰次元」を簡単に説明する。
これは、6次産業(1×2×3=6)の語呂合わせと似ている。
前述でブレーンを説明したが、素粒子物理学では「ブレーン宇宙」という概念がある。
4次元までは可認識空間であることを述べたが、その4次元に平面(2次元)を加えることを想像する。(4+2)
更に、4次元空間に加えた平面を巻きつけると、見かけ上は4次元でも、その中に別の2次元平面が隠されているようになる概念を「余剰次元」という。
これは「超弦理論」の6次元ブレーンの概念でもあるが、隠れて認識出来ない平面が量子化次元である。
「超弦理論」では現状7次元以上は数学的な余剰次元として考え、現在、様々な仮説の構築が行われている。
なお、6次元ブレーンで構成された空間(バルク)を幾何学的(カラビ・ヤウ空間等)に模した場合、その空間にエヴァレット解釈が予言した、多世界が存在するとの仮説がある。「超弦理論」が証明されれば、未来人ジョン・タイターの予言のとおり、宇宙は多世界構造である可能性を秘めているのだ。
相当、端折ってしまったが、これが物理における次元の考え方である。{/netabare}

《物理学的時間観念と物語設定トリックの考察》10/13追記
{netabare}1,序
科学設定考察の最後となるが、ここでは「未来ガジェット204号機」の原理を含め、本作の設定がSF設定としてなぜ抜きん出ているのか考察する。
さて、本レビューではミクロ物理である「量子論」と「超弦理論(素粒子物理学)」を用いて考察を進めてきた。
ここまで読んでくれた方々には、理論上の観念と現実の閾値を理解して頂けたと思う。
さて、マクロ物理の立場である「相対性理論」については現在もなお全ての謎が解けているわけではないことを、先に申し上げておく。
なお、本項での「相対性理論」とは特別に使い分けが必要とならない限り「一般相対性理論」を示す。

さて、重量が光を曲げる「重力レンズ効果」は近年発見(観測)が相次いだものであり、更に今年(2018)になってから、ブラックホール周辺では光の波長が長くなる「重力赤方偏移」を観測し、また一つ「相対性理論」の正しさが証明された。
(参考:天文学専門誌『アストロノミー・アンド・アストロフィジックス』7月29日付け)
「相対性理論」とは重力系の運動を記述した「万有引力の法則」は宇宙空間では必ずしも適用されないことを証明したと同時に、宇宙の状態を記述した理論である。
簡単に言えば、ニュートン力学では、物体が引き合う力で決まる重さが重力であるが、相対性理論では空間の歪みが重力を決定し、重力が大きいほど時間は遅れる。
ニュートン力学では、上記の「重力赤方偏移」は説明が出来ない現象であるのだ。
既に発表から100年を経た「相対性理論」でも未だに検証中であり「超弦理論」の研究が本格化したのが1980年代であることを考えると、検証にはなお相当の時間がかかる未完の理論である。

2,そもそも「時間」とは
ここで、相対性理論を展開する気はないが、以下に記述したことは相対性理論から導かれた時間の概念的である。

時間概念は本作シリーズを視聴する上でも重要な問いである。
一般の作品の時系列は主人公目線の絶対時間で進み、視聴者の俯瞰はそれと同時並行をする。
しかし、本作の時系列は「相対的時間順序」で構成されている。
「倫太郎」目線で物語を追うと、時系列錯覚を起こすので、視聴する上では注意を要する点でもある。
つまり、視聴者は「倫太郎」を観測する立場で物語が進行していることにあるが「倫太郎」自身にとって「絶対時間」なのである。
この現象を分かり易く説明しよう。
夜空の星を見てみよう。
キラキラと輝いている星々のなかには、既に現存していない星も含まれている。
星が光を放ち、その光が地球上の私達に届くまで、気が遠くなるような時間がかかっているからだ。
つまり、星を観測するということは過去を観測するのと同じことである。
しかし、観測者自身が過去に溯行しているわけではなく、星という被観測物が過去なのである。
このような、観測と被観測との間に生じるメタ関係が「相対的時間順序」であり、観測者の時間的立場が「絶対時間」である。
本作で考えると、無印α世界線の「倫太郎」が認識する事実が絶対時間であり各イベントで「まゆり」の死を観測する「倫太郎」と「まゆり」を視聴者がメタ観測する関係が「相対的時間順序」である。

3,考え抜かれた物理トリック
本作のタイムトラベル設定においてもっとも考え抜かれた点は、時間の溯行のみに留め未来への旅行を設定しなかった点である。
これをやると、本作の科学設定が複雑となり破綻を来すからであろう。
だが、我々本職の視聴した場合は、もっと別な視点で科学設定の巧みさに感嘆を抱く。

本作の科学設定に興味がある方は特に①のDメールやタイムリープ関する記述は目から鱗かもしれないので二重に折り畳む。ただし閲覧の際には量子力学の知識が必要である。
{netabare}①Dメール、タイムリープ設定は物理的に過去を旅するものではなく、未来からの指示、意識のみ過去へ送り込むという方式でタイムパラッドクスに纏わる諸問題を回避している。
更に「親殺しのパラッドクス」で比喩される因果律のパラッドクスに関する部分は「収束」という物理概念で結実させ、物理学的範囲を逸脱しないように構成している。
ただし、量子コンピュータ概念の一つである「クォンタム」を利用した電話レンジ(仮)の設定では「倫太郎」の意識のみがタイムリープをし、物理的な過去改変で「まゆり」の救出を試みるも成就しない「タイムパラッドクス」が【物理学的整合】となり「クォンタム」の現実性まで肯定しているわけではない(可能性までは否定していない)ので断っておく。

Dメールもデータであり、過去に向けることが可能なら、意識もメールも「クォンタムアクセス」の可能性として整理が出来るだろう。
なお、量子力学の項で「観測問題」を説明したが「認識を意識が阻害する」事実を形而上であるとして、物理学では無視や切り捨てで対応していることに対し「意識」そのものを問うているのがこの分野だ。
(嘘か誠かは知らないが「クォンタムアクセス」を深掘りすると不吉なことが起きると言われる。「ウィキリークス」絡みの案件だからかなw、因みにSAO3期も「クォンタム」を用いているフシがあるが結論は最後まで視聴してから。)
本作0では「紅莉栖」の記憶をビットデータ化したAI「アマデウス」が登場する。
「量子脳論」の研究分野は将来、AIにも応用されていくのだろうが、物理学とのブリッジすら現段階では混沌としており、まぁ限りなく科学の可能性があるプロト科学の分野だね。

さて、「クォンタム」聞き慣れない言葉だと思うが、意識のテレポーテーションは宇宙の状態記述理論の一つである「ホログラフィック原理」を用いた「量子脳論」の分野で研究されており、また、この分野では人間の意識を量子化することでビットデータとして取り出す可能性を模索している。
そんなことが本当に可能かどうかは、私はこれを扱う「脳科学」には門外漢であり、申し訳ないが現段階では理論上の批評は出来ない。
とりあえず、理論物理学の立場から原理の概略だけ触れよう。
次のカーブラックホールでも触れるが、ブラックホールには「シュヴァルツシルト面」という理論上の不可侵領域が存在する。(「事象の地平面」とも表記される。)
「相対性理論」で最も早いのは「光」であるが、「相対性理論」では重力が増大するにつれ、光も曲がり、曲がるということは光が描く軌跡の距離が伸び、ブラックホールの外側から観測すると、光の速度が遅くなっているように見え、いつまでも光が通過しないからそこだけ暗く見えることからブラックホールの名称が付いた。
何も障害がなければ光がブラックホールを通過するする時間は、ブラックホールの直径で決まるが、上述のとおり、ブラックホールでは光が曲がり、通過は重力に比例して遅くなる性質があり、光の速度が下がる(光が曲がる)境界が「シュヴァルツシルト面」である。
「ホログラフィック原理」では「シュヴァルツシルト面」はブラックホールのみではなく宇宙そのものが「シュヴァルツシルト面」に投影された情報構造体であると仮説している。
つまり、全宇宙の情報は宇宙の終点にある「シュヴァルツシルト面」に集約されるということだ。これを仮に「宇宙シュヴァルツシルト面」としておく。
一見信じ難たいオカルトめいた内容だが、理論構造としては後に説明する『時間順序保護仮説』の反転理論であり、量子力学を確率解釈から決定論へと転換する理論でもある。
更に拡大解釈をすれば、魂(思念、意識)の行き着く先は「宇宙シュヴァルツシルト面」ということになる(小声)
また「シュヴァルツシルト面」は、相対性理論で導かれた「時間的閉曲線:CTC」でありその性質上、時間的カオスを生じ時間順序の概念が崩壊し、「余剰次元」が存在するならば、世界線を跨がるリバースも可能となる。(詳細は②で解説)

「量子脳論」では「宇宙シュヴァルツシルト面」から「脳」への情報伝達を「クォンタムアクセス」(概念的にはユングの「集合的無意識」に近い)、「脳」から「宇宙シュヴァルツシルト面」の情報伝達を「クォンタムリバースアクセス」(魂、思念、意識)となり、理論上当然それまでの記憶を保持し続けることから、本作で言うところの「リーディングシュタイナー」の仮説的根拠にもなろう。

電話レンジ(仮)の動作原理であるマイクロブラックホール(に作用する過程の仮説を含め)は他所でも述べられているが、その結果の現象である「クォンタムアクセス」に言及したものは私が知る限りないと思う。
更にもっと言及しよう。
本作では「倫太郎」
よって私的結論として
※【神をも冒涜する12番目の理論の本質は《クォンタムリバースアクセス》である】
と、位置付けよう。{/netabare}

②因果律の保護は、現在多くの理学者が支持するCTC(時間軸は直線ではなくリング)よる「ワームホール」などにおける『検閲官説』(一般相対性理論)を踏まえて4次元ブラックホールの科学的常識を越えない設定とし、本作の設定そのものに信憑性をもたせることに寄与している。
ただし『検閲官説』については、本作の原作設定以後の2016年に4次元を超えるブラックホールでは『検閲官説』は成立しない可能性がある発見がなされていることを付記しておく。

タイムパラッドクスに関して二説だけ紹介しよう。

一つ目はホーキングが提唱した『時間順序保護仮説』だが、本説を用いると本作そのものが成立しなくなる。
説明しよう。『時間順序保護仮説』とはCTCが存在したとしても、CTC存在の前提が「相対性理論」であり、因果律を破るということは、因果律において論じられる「特異点」を破ることを意味し、結果、ブラックホールが蒸発し特異点が剥き出しとなる現象(裸の特異点)をも4次元空間で説明しなければならないが「相対性理論」を破る理論構築は現状では99.999999…%無理だろう。
寧ろ、理論物理学の研究方向を考えると「相対性理論」を「量子論」に適用出来るブリッジ理論の方が手堅いだろう。
ホーキングは波動関数により「純粋状態」でCTCの存在条件を求め、CTCが存在する条件下ではエネルギーが無限発散する。つまり量子力学的には成り立たなくなることを証明した。
この意味は「相対性理論」がCTCを認めても「量子力学」がそれを否定するということであり、CTC上でも因果律の崩壊は起きないということは、つまりタイムトラベルそのものが出来ないとした取り付く島もない理論であるがゆえに「ホログラフィック原理」の存在を仮定する本作では対立する仮説であるゆえに採用出来ないのだ。

二つ目は本作のタイムパラッドクス回避に採用されている「セス・ロイド仮説」である。
どういうことかというと、「量子力学」の項で波動関数は全てが解明されているものではないと述べたが「量子力学的」に無視されている収縮確率をCTCの存在確率で考えると時間対称性を破る発生確率は限りなく0であるという「実験解」が得られた。
つまり、起因を変えても結果が変化する確率は限りなく0であるというものである。

他にもタイムパラッドクス回避の仮説はあるが、この二点を理解すれば十分である。

③本作のタイムトラベルはジョン・タイターが示したと言われるカーブラックホールの構造を理論的な根拠としている。
カーブラックホールとは4次元(定常次元D=4)に存在するブラックホールの一般式カー解によるベーシックなブラックホールであり、質量と角運動量を持つブラックホールで、これは宇宙項は0、パラメーターは2のブラックホールだ。
これが、なぜ、タイムトラベルに結びつくかというと、このブラックホールの特異点が点ではなく環状で、角運動(回転)すると球になる特徴がある。
ここを旋回することで時間の変位が調整されるという仮説。
ブラックホールには内と外に二重の地平面があり、ブラックホールに入り特異点に近づくにつれ時間軸と空間三軸が捻れ、球状特異点で時間軸と空間軸は正常化さる。
カーブラックホールでの時空転換は性質上確かこんな理屈だったと思うが、この状態をブラックホール内部の状態を記述する「クルスカル座標」という面倒臭い計算で表現すると、確かに時間と空間が入れ替わるが、あくまで数学上でのことだ。
更に「相対性理論」の説明で便利な「ペンローズ図」で「閉じた時間の環:CTL」も交えて時間変異の因果構造を説明すればより親切なのだが、レビューCGIは画像添付に対応しておらず、結論は変わらないので軽く触れるだけで失礼する。
更にジョン・タイターは裸の特異点をタイムマシーンの安定動作の根拠としているが、裸の特異点をD=4で認めることは「相対性理論」を否定することでもあるから、カー解を使えない高次元D>(>にアンダバー一本の科学記号)5のブラックホールを考える必要がある。
《次元の魔力》でも説明したとおり、高次元になれば「余剰次元」にも特異点の存在を仮定できるが、ブラックホールの状態は閉じない軌道に沿り時間積分でホライズン閉曲面で空間平均で置き換えるような様々なテクニックがあるが、定式化されていない難点があり、理論解が複数生じるので、一般向けには説明にならない。
どちらにせよ「余剰次元」が検証できていない限りは、裸の特異点はD>5空間に存在するであろうとの認識程度で良いだろう。

仮にタイムトラベルが物理学的に成立しても生理学的に考えれば、ブラックホールの大重力による吸い込み加速に、まず人体が耐えられるわけがない。
例えば、ジェット戦闘機の急旋回は約8G程度だが、耐Gスーツを着用していないと気絶する。重力加速度がどういう影響を人体に与えるかイメージできるだろう。
条件は違うが、重力による負荷現象は無印5話で「紅莉栖」がスポンジを使って説明し、更に重力により物質が崩壊した状態を、ゲル状態(まゆりのゲル化)として視覚化し相対性理論で記述されようなブラックホールにおける大きな重力場ではタイムトラベルが実現出来ないことを暗示しており、設定に一定の科学的合理性を付与している。

④その代わり、SERNによって成功したプランク長(量子単位)クラスのマイクロブラックホールの存在を示唆している。
一度、現実の話に戻るが、この元ネタは現実に存在する「CERN」(Conseil Europeen pour la Recherche Nucleaire)の「大型ハドロン衝突型加速器」で陽子の束を衝突させることで人工的なブラックホールを生成するとした実験だ。
何やらとんでもないことが起きそうな響きだが、この実験の目的には他世界の存在確認が含まれていることはご存知であろうか。
正確には《次元の魔力》で説明した「余剰次元」の発見実験であり、余剰次元の存在は多世界存在の可能性をも意味する。
字数の関係もあり理論的な説明は省略するが、本作の世界線分岐は物理的にはマイクロブラックホールの生成ないし内部活動によって引き起こされたDメールなどによるイベントによって引き起こされる設定だ。
ゆえに、マイクロブラックホールの設定はタイムリープのみならず、世界線分岐にも及ぶ多重な伏線の意味を持たしている、実に手が込んだ設定であることが理解出来ると思う。

ブラックホールは「相対性理論」が記述する大きな重力場と「超弦理論」が予測する小さな重力場があり、これは「重力」という視点からみれば等価である。
この双方からの重力アプローチを一つにまとめようとしている理論が「量子重力論」である。
「量子重力論」は「大統一理論」に最も近い位置にあり、もし完成すれば「相対性理論」と「量子論」の垣根の一部が崩れる物理学上の一大革命となる。
本作では「量子重力論」を表には出してはいないが、高分子構造の人体や高分子素材が使われるタイムマシーンを、ミクロ物理で記述するマイクロブラックホールを用いて過去に転送する設定は、何度も説明しているとおりマクロ物理と反する現象であり、現時点では論理的に破綻となる。
しかし、本作では「重力」、厳密に言えば「特異点」を触媒としていることに注視したい。
「相対性理論」でも「超弦理論」でも記述される「特異点」を設定の肝に据えれば、上述した「量子重力論」(未完ではあるが)での理論武装が可能となる。
この点が他のSF作品とは違う抜け目のなさであり、本職の理学者をして唸らせた本作SF設定の完成度の高さでもある。
尤も、本作シリーズは本職の理論物理学関係者の監修を受けているので無理もないことだ。

⑤ただし、転送するにおいての物理的かつ生理学的な人体や転送物体(タイムマシーン)への影響に対する説明だが、本作では一部のリスクは語られたが、その他のリスク説明がされてはいない。
逆に「紅莉栖」によるゲル化以上の説明をすると「ボロ」が出るから避けたと思うが、他にリスクがないとも言いきれないがゆえに、曖昧にしている点が個人的には不満である。
例えば、①で説明した「クォンタムリバースアクセス」を実行すれば、本作で描写された「倫太郎」のメンタル崩壊の比にはならないほど、精神に何らかの異常をきたす。
最近、キューバの米国大使館でおきた「音響」を用いた人体攻撃(高周波域に超音波織り交ぜたマイクロ波聴覚効果といわれる)でも大きな障害が出ている。
それよりも遥かに大掛かりな「クォンタムリバースアクセス」が無害で済むまいとする想像は十分に可能だ。{/netabare}

以上で本レビューの科学設定考察を最後とする。
本作では多くの科学的事象が設定されているが、先にも述べているように、それらを逐一考察すると文字数がいくらあっても足りないので、他の考察サイトであまり触れられていな事象、科学考察の方向性や、考察に必要な物理の考え方に留めることとする。
理論物理学とは極端な話、妄想こそが発見に繋がる源泉であり、理学者から見た「鳳凰院凶真」はけっして自称するほどマッドサイエンティストではないのだ。
多分、量子論や素粒子論(あくまで触りだが)はここで初めて御覧になられた方も多いと思うが、理論物理学とは何かを感じ取ってもらえるだけでも嬉しいし、光栄である。

【余談】{netabare}
本レビュー執筆中に原作者の一人志倉氏とCERNの科学者3名を招きパネルディスカッションが京都で行われた。可能であれば是非参加をしてみたかったものであるが、このパネリストに志倉氏が招待されたということは、本作の科学設定は本職が認めるレベルにあるという裏付けでもある。
『テーブル・アンステーブル京都-サイエンス・アウトリーチ』(10/11)
コメンテーター
藤井啓祐氏(京都大学 准教授 量子コンピューター)井元信之氏(大阪大学 名誉教授 量子情報論)落合陽一氏(筑波大学 学長補佐・准教授 総合司会)他
追伸
レビュー第3稿を推敲している最中ホーキング博士の遺稿
"Black Hole Entropy and Soft Hair"(プレプリント・サーバー 英文)
公開の連絡がきた。
ブラックホールと情報についての論文だが、考察で述べた「宇宙シュヴァルツシルト面」のアプローチらしく、これから読もうと思う。
読後、内容によっては考察に反映することもあるかもしれない。{/netabare}

なお、本レビューで触れていない科学考察は、前期無印から数多くの考察ブログやサイトがあるので、そちらを参考にして頂きたい。

①長文であるゆえ、後日の誤字脱字校正を留保。
②この後本作の総評をするに当たり、文字数が不足する場合【科学設定考察】の全部または一部を無印か23話β境界面上のミッシングリンクのレビューへ移行する。
③今回の追記の1週間後を目途に作品総評を行う予定。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 39

78.2 5 上田燿司アニメランキング5位
3月のライオン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (1225)
3890人が棚に入れました
主人公は、東京の下町に1人で暮らす17歳の将棋のプロ棋士・桐山零。深い孤独を抱える彼が、あかり・ひなた・モモの川本3姉妹と過ごす時間や、さまざまな棋士との対戦を経て、失ったものを少しずつ取り戻していく様が描かれる。

声優・キャラクター
河西健吾、茅野愛衣、花澤香菜、久野美咲、岡本信彦、井上麻里奈、細谷佳正、三木眞一郎、杉田智和、木村昴、千葉繁、大川透、櫻井孝宏
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

プロ棋士・桐山零。彼の将棋、彼と出会う人たちの将棋。彼の人生、彼と出会う人たちの人生。

『ハチミツとクローバー』で有名な
羽海野チカ先生原作の漫画を題材にしたアニメ。

アニメ化される前から原作が好きだったけれど、
このアニメを観たことでもっと好きになりました^^

作画、声優、音楽…
これらが丁寧かつ最高の働きをしているのですよ~。

2017年10月からは第2シリーズの放送も決定!
嬉しいな♪

全22話です。


● ストーリー
桐山零(きりやま れい)、17歳。職業プロ棋士。

幼い頃に家族を亡くした彼は、
引き取られた家で長年居場所を感じられず、一人暮らしを始めた。

一年遅れで通い始めた高校生活にも馴染めず、
将棋の成績も振るわず、

孤独で暗い生活を送っていた。

そんな彼は、
橋の向こうに住む明るい三姉妹と交流を持つようになっていた。

これまでの孤独な人生、
プロ棋士達が歩む険しい道のり、
三姉妹の明るさと優しさ・・・。

様々な人の生き方に触れながら、
零も自分の人生と向き合っていく。


零の人生は寂しくて、重い。

高校でもこれまでも、
友達もできず、孤独。

プロ棋士たちの戦いは激しくてアツいけれど、
負ける=報われないことと常に背中合わせの辛さ。

零の力になってくれようとする周りの人たちの優しさ。

将棋の道を突き進んだことで
零とつながった同志やライバルたち。

そんな、いろんな色が混ざり合ったドラマです。
いやあ、味わい深い。

毎回30分があっという間でした。


≪ 重み ≫

零の孤独感と虚無感は、
簡単にぬぐい去ることができない重みがある。

まるで暗い水の底に沈んでいくような…。

だけどこの重みは、
私達に人生について優しく語りかけてきます。

きっと誰もが、
似たような道に立ったことがあるから共感できるもの。

沈みそうな彼に声をかける三姉妹や林田(はやしだ)先生の言葉は、
私達の心にも深く深く沁みるものがあります。

普段強く意識することはしないけれど、
過去や重みと私達も向き合って戦っているのかなあ。


≪ ほんわかとした優しさ ≫

面倒見が良い長女・あかり。
喜怒哀楽が激しくて、元気いっぱいの中学生・ひなた。
天才!?ぷにぷにの幼児・モモ。

この川本家三姉妹が、
この作品の癒し。

この三人が登場すると、
ガラッと空気が変わって明るくなります。

暗い零ちゃんも、
川本家で食卓を囲むと沈んでいられない♪

騒がしくて、温かくて…
あ~私も川本家にお邪魔して一緒にご飯食べたい^^


● キャラクター
この作品の大きな魅力が、
キャラクター。

川本家三姉妹もそうですが、
それ以外にも味わい深いキャラがたくさんいるんだよな~。

私が今回特に印象深いのは、
島田八段と林田先生です。


◇ 島田開(しまだ かい)

この作品を観た人なら、
彼のかっこよさに共感してくれるでしょう(笑)

A級棋士、そしてタイトルへの挑戦。
激しい嵐の中でもがく姿を見て、零はたくさんのことを考えていましたね。

故郷のじいちゃんばあちゃんたちのことを想う優しい姿にも涙(´;ω;`)

またcv.三木眞一郎さんがいい味出し過ぎなのよ~!
渋くてかっこいい!


◇ 林田先生

零が1年生の時の担任で、
将棋好きなのもあり、孤立している彼を何かと気にかける先生。

普段はゆるくていい加減な空気もあるけれど、
いざという時には頼りになり、

揺れる零にびしっとアドバイスをする姿は
本当にかっこいい先生♪

{netabare}
「一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ。
 でないと実は、誰もお前にも頼れないんだ。」
{/netabare}

この台詞が大好きです。



もちろん他にも、挙げられないほど魅力的なキャラがたくさん!

声優さん達もぴったりハマってるし、
演技がよりキャラの良さを引き立たせているし、
文句のつけようがありません♪


● 音楽
【 OP1「アンサー」/ BUMP OF CHICKEN 】
【 ED1「ファイター」/ BUMP OF CHICKEN 】

アニメ化する前から、
原作とつながりがあったBUMP OF CHICKENが主題歌を歌うなんて…。

それだけで私は感激です(´;ω;`)

BUMP OF CHICKENが「3月のライオン」が好きで、
羽海野先生もBUMP OF CHICKENが好きで、

どちらもBUMP OF CHICKENが「3月のライオン」のために書き下ろした曲。

ちなみに「アンサー」のPVはシャフトが手掛けていて、
完成度高すぎです。初めて見た時は鳥肌が立ちました。

「ファイター」のほうは
羽海野先生が描いた絵でPVが製作されています。

曲はどんな感じかって?
この作品の為に書き下ろされてるんだよ、
合わないわけがないじゃないですか。笑

私は「アンサー」の方が好きです^^


【 OP2「さよならバイスタンダー」/ YUKI 】

これもね、いいんだよね~。

アニメーションも気合入っていてかっこよくて、
曲の良さを引き立たせている!

OP1と比べると明るい曲調です。


● まとめ
原作に忠実かつアニメだけの色を加えて。
いいアニメ化でした。

重く暗い過去を抱えたプロ棋士・桐山零。

彼自身と、周りの人たちの温かさと、嵐のような途方もない将棋道。

苦しみや悩みはこれからもなくなることはないだろうけど、
彼の生きる道に光があり続けますように。

そして続きの内容こそ、
NHKが一番映像化したかったものだと思います。

ファンの一人として、
心待ちにしています♪

投稿 : 2019/12/07
♥ : 39
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いた作品、作者と制作会社とTV局が一体となった良作

これほど原作が読みたくなった作品は久しぶりのような気がします。終わるまでまとうか、読んでしまおうか、葛藤中です。

シャフトっぽさを消しているようで、ところどころやっぱりシャフトだと思わせるような描写がチョコチョコ見られるのが良いです。特に場面転換で不要じゃね?と思わせるようなカットを入れてきて、それがまた綺麗だったり、インパクトがあったりとするところなんか、シャフトだなと感じてしまいます。ただ、「シャフ度」と言われる首の角度が抑え気味なのはやっぱり寂しいかも(?)

NHKが、しかも総合で流すのですから、力入れているのはよく分かります。まだ前半も途中ですが、引き込まれっぱなしになっています。主人公である零の歩んできた人生の重さ、その重さを少しずつ解放する三姉妹と二海堂との掛け合いの面白い事。

二海堂のモデルは将棋好きの人なら知らない人はいないくらい有名な村山聖なんでしょうね。となると、太っているのは病気のせいであり、あかりが「むっちり」で喜んでいるのはどう解釈したらよいか戸惑いました。このあと二海堂は病気が重くなっていく展開になるんだろうけど、つらいな…

三姉妹は本当にキャラがいい。声も完璧だし、流石としか言いようがありません。話の展開も良く、たぶん、最後まで面白く見ていくことができる作品だろうと思います。すでにお気に入りに入れてもいいように思っています。

【前半を終えて】
結局終わるまで待てず、原作を読んでしまいました…。面白い、何故にこれまでスルーしていたのだろうと思います。前半は零の置かれた状況を表現していた感じです。零が何故に将棋をしているのか、零がどうして三姉妹と関わりを持ったのか、二海堂と零のライバル関係、零と香子の関係等々をシャフト独特の表現でうまく繋いでいた感じです。
とあるコラムニストがシャフトっぽくないのが良いと書いていたのですが、どこを見ているのかと。零の気持ちを表現するときや香子とのシーンはシャフトそのものでしょう。シャフト特有のズルいイメージ(個人的な感想)ふんだんに盛り込んでます。原作のイメージがそのままシャフトっぽいですし、シャフトなら良いと言ったらしい作者の感覚がすばらしいと思います。
三姉妹は癒しそのもの。に対して香子の危うさと言ったら…。香子の声も良いです。老倉育を見て井上さんに決めたらしいのですが、本当にぴったり。

後半はもっと将棋に突っ込んでいくのではないかと思います。また、三姉妹の関わり、零を囲む周りの人々の動きなど、楽しみです。

【後半の中盤】
後半に入り、零の気持ちがどんどん重くなっていきました。そこを救うのが三姉妹であり、先生であり、二海堂であり、島田八段であり…とにかく零は人に恵まれました。回を追うごとにその事が分かります。
将棋に関する話も濃くなってきたのも後半の面白いところです。鍵となる島田八段は飄々としているのに、プロの厳しさを零に伝えてくれます。そしてとうとう出てきた宗谷名人。まさに怪物に相応しい佇まい。アニメになると、その事がいっそう強調された感じです。
零と香子の微妙な関係も相変わらず。が、三姉妹と香子の絡みとか、実は可愛らしい一面もあるところとか見れて良いです。
それから、今の季節に合わせたような進行具合も非常に良いです。これからラストに向けて零がどう成長していくのか楽しみです。

【一期終了】
零のちょっとずつだけど、成長していく感じが見てとれました。
「11年もボッチだったんだ」いう台詞の重みから解放されていく過程を描いたのが一期だったと思います。ゆえに、展開は重く、零の台詞もなにかぱっとしません。耐えられない人はそれでこのアニメはお仕舞です。
零は周りに恵まれました。それは零が成長するための起点になっていきます。二海堂であり、三姉妹であり、林田先生であり、島田八段であり、科学部の面々であり、そういった人々と交わることによって、重く押しかかっていた零の心が開かれて、次のステップへと進んでいきました。見直すと、中盤までの零とは明らかに違う人間になっているのがよくわかります。

この作者は人と人とのつながり、心の葛藤や解放へ向かうまでの描き方が上手だと思います。重くなり過ぎそうなときはわざとデフォルメさせたり、ちゃちゃを入れるような場面を入れてほぐします。これが嫌味に感じないところがまた良いのです。せっかくなので、ハチクロも見てみたのですが、作品は違っても、描き方は同じでした。
それと、ハチクロを見て思ったのが、シャフトで良かったということです。ハチクロも悪いわけではないのですが、ライオンを見た後だと何か足りません。零や香子みたいな人物が多く出演する、心の葛藤を中心とするような作品を作らせたらシャフトは上手です。ちょうど同じ時間帯にAT-Xではefを放送しており、ライオン始まるまでの10分間は視聴していましたが、シャフトの右に出るものはないなとさえ思いました。

二期が決定したので万歳です。二期は{netabare}宗谷とひなが大きくかかわってくる話になると思いますが、この話がどう描かれるのか{/netabare}楽しみでしょうがありません。

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いたこの作品、2クールゆっくりと描かれているので、ドラマ性を求めている人にお勧めです。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 53

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

原作者の思いに見事に応えた、新房監督&シャフトの本領が発揮された渾身の力作

NHKで2クールにわたって放送された、第1シーズン。

☆物語☆

中学生で将棋のプロ棋士となった主人公桐山零が、
棋士として、人間として、周囲の人との出会いと関わりを通じて成長していく過程が描かれる。

1話の中で複数のエピソードを区切って消化していくスタイルながら、
尺的に足りないと感じることはなく、どのエピソードも上手く纏められている。
NHKの枠なので途中にCMを挟まず自由に区切れ、25分間使えるというのも制作側には好都合だったでしょう。

さすがにNHKで放送されるだけあって、内容的には王道路線で、
シリアスな場面が多いものの、反対にコミカルな面や萌え要素までバランス良く取り入れて重すぎないので、
アニメファン以外の幅広い一般層に受け入れられる作品なんじゃないだろうか。
将棋のルールなんかが分からない人向けにも、作品内で解りやすく絡ませてあり、この辺りは親切。

作風や主人公がどうしても似ている、と感じてしまうのはノイタミナで以前放送された「四月は君の嘘」。
これは観た人みんな思ってるでしょうね。
タイトルに「月」が入っているのは単なる偶然なのか。。

正直物語自体はそこまで斬新なものでもないし、スローペースで進むので、
昨今の尺的にゆとりのない目まぐるしい展開が多い作品と比べると、退屈さを感じる人も居るだろうが、
自分としては、この作品で特に感じた魅力はキャラクター達の人間模様や日常、
心情描写の細やかさと、台詞の重みや間の取り方など、数々の優れた演出にあると思っているので、
じっくりと丁寧にやってくれたのは(原作通りなのかは知らないが)本当に有り難い。

作品内での零の語り、零と関わっていくキャラ達の台詞には、時には非常に残酷であったり、
とても温かみがあったり、また思わず自分にも改めて気付きを与えてくれるような、
そんな深みがあったりと、毎話感慨深く大きな余韻を与えてくれた。
台詞の一つ一つを噛みしめる事ができる感受性、間を想像力で補える能力は人によって異なるとは思うが、
この作品におけるキャラ描写とそれを引き立たせる演出が素晴らしいことに疑いの余地はない。

第2シーズンになれば嫌でもストーリーは進んでいくだろうし、今後の展開にも大いに期待したいところだが、
これまでどおり、焦らずじっくりと進めて欲しい。

☆声優☆

さすがにNHK作品の配役に関しては、
デビューして日の浅い新人などを主要なキャラに配したりはせず、
実力、人気共に安定している声優とベテランで構成されていて隙がない。

中でも3姉妹に関しては見事の一言だが、
主人公零に関しても、とても良く考えて選ばれていると実感する。
通常の台詞以外に公園のグラウンドでの叫びなど、感情を顕にする場面などは、
イケボでなく、ちょっとヘタれな感じが性格に凄く合っているなと。

☆キャラ☆

先にも書いた通り、この作品の一番の魅力と感じる部分は優れたキャラ描写&演出にある。

キャラクターの心情がポエム的な独白、
ナレーションによってたびたび観るものに訴えかけるのだが、これが深く心に響いてくる。
これはキャラに共感できなければ、やり過ぎると返って逆効果で退屈さと冗長な点として捉えられる事もあるものの、
(同様にポエム的な「あまんちゅ!」で気になった点)
各キャラそれぞれが抱えている思いが、台詞の良さも相まってとても巧く表現されていた。
各キャラに共感、もしくは同情してしまう「要素」がしっかりと解りやすく提示されているので説得力がある。

時間を掛けて丁寧に描かれていることもあって、
主人公とその周りの主要なキャラに関しては、とても興味深く魅力的に映った。
中でも3姉妹は本当に癒され和む存在だったので、後半に出番が減ったのは少し寂しく思えたが、
逆に言えば前半のエピソードが特に良かったということかもしれない。

また、打って変わって香子のような存在は、女性作家ならではの描写力で、
女の嫌らしさやねちっこさなど、非常に生々しく描かれていて、こちらも同様に素晴らしかった。

☆作画☆

NHK作品はさすがに予算も掛かっているせいか、派手さはなくとも安定感があって全く不満はない。
背景美術に関しては、水彩画のような非常に淡くノスタルジックな雰囲気を醸しだしており、
また、それに合わせるキャラも違和感なく淡い質感で背景に馴染ませていて、とても温かみを感じる。

最大の見所としては、やはりシャフトならではの映像演出。
キャラの心象風景を、独自の解釈で映像化された場面は観ごたえと相性の良さを実感した。
観る人によって、または原作を読んでいる人には多少クドいと思われるかも知れないが、
自分はよりキャラの心情を理解する上で、良い方向に作用したと好意的に受け取っている。
原作者がシャフトでの制作を熱望したというのも納得。

OPやEDのアニメーションは、特に制作会社の個性が出る部分だと思うが、
零の息苦しさ、閉塞感や孤独感、葛藤、もがき苦しみながらも前へ進もうとしている様が、
抜群のセンスで表現されていたと思う。

☆音楽☆

1クール目のOP、EDで起用されたBUMP OF CHICKENの曲、
歌詞、アニメーション共に最高の出来だった。
もともとBUMPが原作のファンで以前にMVでコラボしたりしているので、
そりゃこの作品のために書き下ろした曲が、相性が良いのは言わずもがな。
できれば2クール目も変えないで欲しかったくらいだが、
2クール目のOP,EDも曲自体は悪くないし、最終話で戻してくれたのは心憎い。

作中BGMもやはりキャラの語り、ナレーション場面で使われているものが印象的だったが、
コミカルな場面もなかなか良いチョイスがされていて、曲のバラエティ自体も豊富で申し分無かった。
台詞間に挿入されるBGMが良いからこそ、その間が大きな余韻となる。
音響含めた音楽面での演出も、映像に負けず劣らずこの作品では大きく貢献していたと実感しますね。


こうして改めて一つ一つの要素を振り返ってみてみると、褒める所ばかりで殆ど点数を差し引く部分が無いように思える。
王道ながらもシャフトによる優れた芸術性が加味され、とても高いレベルで纏まっている。
本当につくづく続編が楽しみだ。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 21

85.5 6 上田燿司アニメランキング6位
3月のライオン 第2期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★★ 4.8 (1576)
2937人が棚に入れました
これは、様々な人間が
何かを取り戻していく、優しい物語。
そして、戦いの物語。

主人公・桐山零は、幼い頃に事故で家族を失い、
心に深い孤独を負う17歳のプロの将棋棋士。
東京の下町に一人で暮らす零は、あかり・ひなた・モモという3姉妹と出会い、
少しずつ変わり始めていくー。
ネタバレ

▒▒▒ ⇒ムフ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由とはd(ゝω・´○)

原作が好きだし、アニメもキレイに作ってくれるてるので大好きです♪

何もかも好きなんですが、特に…

あかりお姉ちゃんがたまりません(*´Д`*)
理想なんです♪

現実には、こんな人いないだろうなぁorz

芸能人で考えてみると…

映画で役をやってた倉科カナ…
(;-ω-)ウーン胸大きいけどフワフワ感がなぁ…

外見が似てそうな筧美和子かな…
(;-ω-)ウーン性格が違いそう。

声優で外見が1番好きな茅野愛衣…

これだ!(゚∀゚)
あかりさんの中の人だし、言うことなし♪
結婚して体つきがもっとフワフワになれば、あかりさんに近づいていきそう♪ԅ(¯﹃¯ԅ)グヘヘ


それはさておき…

特にこの2期は「イジメ」が取り上げられてて、色々考えさせられます。

今から、「イジメっ子がイジメをしていた事を自覚できない理由」を述べていきますが、壮絶なイジメを体験をされた方は見ないで下さい。気分を害するだけの内容なので(〃・д・) -д-))ペコリン


{netabare}
【イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由は…】
{netabare}
「ただのコミュニケーションとしか思ってない」
からです。

えっ?と思われるかもしれませんが、イジメっ子にとってはそんなもんです。

さらに…

「かまってやってる」「してやってる」という思いがあると、もっとイジメていた事を自覚できません。

イジメ以外にも…

パワハラ、セクハラ、モラハラ、等の〇〇ハラスメント。
DVやストーカーをやってる奴らも、ネットで影で誹謗中傷してる奴らも…


ただのコミュニケーションとしか思ってません。

※ここでは上の行為を行ってるものを「加害者」
被害にあってる方を「被害者」とします。
{/netabare}

【何故コミュニケーションとしか思えないのか】
{netabare}
いろいろ理由がありますが…
・自己肯定感のため
・相手とそういう事でしか関わりが持てないから
等があります。

だから、ただのコミュニケーションなんです。


「自己肯定感のため」だけなら、少しは罪の意識があるかもしれません。

怖いのが、「相手とそういう事でしか関わりを持てない」というのは罪悪感が持てないのです。

もしかすると高揚感を持ってしまう場合もあり、「加害者」はエスカレートしていきます。

これが多数からのイジメやネット炎上などになると、拍車がかかってエスカレートしていきます。

「加害者」が「ただのコミュニケーション」としか思っていないような「悪意のない悪」ほど、タチの悪いものはないと思ってます。
{/netabare}

【相手とそういう事でしか関わりを持てないのは…】
{netabare}
これはイジメっ子にもイジメられっ子にもあてはまります。
悲しいかな、それ以外の関係性が持てないのです。

もし、趣味や盛り上がる事で関係が持てたのなら「イジメ」は発生しません。

イジメもそうですが、ネットで「荒らし行為」をしてる輩もそういう事でしか、誰かとからめないんだと思います。

「加害者」全般にもいえる事ですね。


「コミュニケーション」はお互いが楽しかったり気持ちよかったりすれば、「いい関係」になりますが…

イジメやネットの荒らしや〇〇ハラスメント、特にストーカーが一方的な快楽のためだけに行ってる行為は「加害者、被害者」という関係になってしまいます。

加害者側は「ただのコミュニケーション」被害者側は「イジメ等」と相反した思いなので、泥沼化していくんだと思います。
{/netabare}

【日常の一部である無視】
{netabare}
人との関係性で相手に興味がなかったり、イジメとかタチの悪い相手などに関わりたくない「無視」というのがあります。

「イジメ」より多いであろう「無視」も人との関わり方(コミュニケーション)だと思ってます。

イジメやパワハラなどを、わかってて無視をする「自覚のある無視」は罪悪感を感じるかもしれません。

でも…

ネットでよくみる「こいつとは関わりたくないなぁ」というような「自覚のない無視」はいつも発生してるので罪悪感もなにも感じません。

これは一つの「防御反応」だと思いますが、「無視」という行為は誰もがやっている行為であるといえます。


ネットで日常的に行われてる「自覚のない無視」によってコミュ等をやめていく人も多いと思います。
これはコミュ力がない「無視されてる人」に原因があるので致し方がないと思いますが…

イジメやパワハラと共に行われている周りからの「自覚のある無視」は、被害者の方にとっては、たまったものではあまりません。

「イジメ」からの辛さに「無視」が加わることによって辛さが何倍も何倍もふくれ上がってしまうからです。


「無視」してる人の中には「イジメられっ子」が可哀想だと思って声をかける人もいますが、本作品のように「イジメられっ子」が受け入れられる事はなかなかありません。

受け入れられる可能性が高いのは、その「イジメられっ子」に興味がある人だけだと思います。

ひなたのようにね♪
{/netabare}

【イジメはこの世から消えないと思う…】
{netabare}
私は…

イジメ=コミュニケーションだと思ってるので、世の中から消えないと思う。

悲しいけど…


あえてイジメにあわない方法としてあげるとしたら、


「コミュニケーション能力を高める」

ことぐらいしか思いつかないorz

でもコミュ力を高めるのが、とてつもなく難しいのですorz


では、コミュ力を高めれない人はどうすればいいか…


「魅力を高める」

でしょうか。

「魅力を高める」のに効率的なのが、「何かに特化して夢中になる事」をあげたいです。


アニコレならアニメの知識を、豊富に持ってるユーザーは「尊敬」や「憧れ」の対象になって、他のユーザーから近寄ってくれる可能性が高いです。

一つの作品に特化するのもいいでしょう。

趣味でもスポーツでもなんでもいい!
興味持った事を長年突きつめると、そのことだけには自信を持つ事ができ、相手を蔑む行為さえしなければ「魅力のある人」になれます♪
{/netabare}

【芸能人や著名人の中にはイジメにあった人が多くいます…】
{netabare}
特に「指原莉乃」と「さかなクン」を尊敬しちゃいます♪

指原は中学時代に「イジメ」「引きこもり」の経験があるそうですが、極度のアイドルオタクだったおかげで辛いのを乗り越えれたみたいです。

モー娘か他のアイドルか忘れましたが、ネットで好きなアイドルを叩く荒らしと戦いまくってたそうですww

指原に魅了されてしまうのが、年々とキレイになってるなぁと思うからです。

バラエティでも過去のことをよく話しますが、暗さもイヤミぽさも感じません。
凄いスキルだと思います♪

時々みせる闇の部分が、私はとっても好きですけどねww


「さかなクン」もイジメにあっていたそうです。

さかなクンはイジメにあってた時に「魚の世界と似てるな」と思ったらしいです。
以外全文↓
{netabare}
広い海へ出てみよう

東京海洋大客員助教授・さかなクン


 中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。

 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
{/netabare}

さかなクンを最初みた時は「ウザイキャラ」だなぁと思ってましたww

私は魚類というか水生生物全般が好きなので、さかなクンの豊富な知識に魅了されちゃいました♪

他に沢山の方がイジメや辛いことを経験されてます。

イジメで辛い思いをされてる方も一度は、好きな芸能人著名人+「イジメ」とググってみてはいかがでしょうかd(ゝω・´○)
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 4
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

将棋の世界に生きる者たちと下町の家族の物語…青春&人間ドラマの傑作

【開始前】
なんというタイミングでしょうか、今年、中学生プロ棋士が話題をかっさらいました。藤井君には零のような重さは感じませんが(あってほしくない…)、将棋に注目が集まったのは間違いないです。このタイミングで放映されますから、一期以上に注目が集まりそうです。

原作既読。一期の面白さに一期の途中で原作をむさぼり読んでしまうという始末…ドラマ系の作品が好きな人には満足いく作品だと思います。さらに、原作を活かしきって、上乗せするシャフトの演出も見事としか言いようがありません。それとNHKだからこそ、この作品が映像化されたと確信してます。

さて、二期。ほのぼのとしたスタートしました。{netabare}これはこれで良いのです。ここから二期は重くなりますから。重すぎてついていけなく人もいるかもしれませんし。それからかの名人の話も。{/netabare}この作品のテーマは桐山零が人間らしく生きることと、棋士として成長することです。そして、零の周りの人々が零にどう関わって、彼にどんな影響を与えていくのか、ここがとても面白いのです。時おり見せるクスッとする演出は重くなりすぎないためには必要なものだと思います。
二期も一期以上に期待しています。絶対に面白いです。

【後半スタート】
前半は{netabare}ひなたのいじめ問題が軸になる重い展開でした。ひなたの苦しみ、負けないと立ち向かう姿は涙なしには見ることができません。一方で、零は人との繋がりを覚え、棋士として成長していく様子が描かれました。なにかのために戦う、これまで零には無かった感情です。
いじめ問題のクライマックスが後半の1話で描かれました。いよいよ解決に向かっていきます。そして、桐山は棋士としてもうひとつ階段を上っていきます。そして、島田の話も来ることでしょう。これも熱くなります。{/netabare}
この作品の良いところは、対戦する騎士も魅力的に描かれている点。後藤もそうだけど、山崎の話をきちんと入れてくれたはさすがとしか言いようがないです。あの話も最後泣けてくるんですよね。本当に原作を大切にしてくれる良いアニメです。最後まで楽しみたいと思います。

【最終回を終えて】
原作自体、完成された作品です。その原作以上にすることなく、原作を潰すことがない、つまり、原作とアニメがイコールの関係性を保ち続けた素晴らしい作りでした。各エピソードがとにかく面白いのが「三月のライオン」という作品です。アニメにしても大丈夫か?というところ、例えば棋匠戦とか、本当に期待以上に描いてくれました。

二期はひなたのいじめ問題、名人との対局、棋匠戦、ひなたの受験と、怒濤の重い話が連続しました。ときおり、ギャグも入れて重すぎないようにしていますが、そうしてもズッシリくるエピソードです。

(ひなたのいじめ)
{netabare}二期の中心となったのがこのエピソードです。原作読んでいても本当に胸くそ悪くなる展開です。その中心人物である高城とその親、投げ捨ててしまった担任、見知らぬふりのクラスメイトに腹が立った人も多かったことでしょう。
いじめついては零が林田先生に相談した時の先生の言葉が大きな前ふりになります。「いじめで検索すると(中略)どこにも100%の解決方法は載ってないんだ」これです。そう、漫画といえど、いじめを取り扱ったときにはその答えをどう導きだすのかが大事。羽海野チカはこの問題をどう解決しようとしたのか。

ひなたの性格、ひなたを大事に思ってくれる周りの人々、置かれた状況。そして最後の切り札が国分先生と本気になった学校。これらから導いたのが三月のライオンにおけるいじめ問題の解消だったと思います。そして、三月のライオンが優しいのは高城を絶対的な悪にはしないところ。この子の心の底を見せ、その子の行く先を国分先生がとことんまで付き合うところを描いているのが本当に良いです。また、学校を出ていってしまったちほの行く末、いじめが起こす問題の大きさを実感させてくれました。{/netabare}

(名人との記念対局)
{netabare}見た雰囲気だけでただ者ではない感、まさにカヲル君のような不思議な存在感を醸し出していた三月のライオンの最強棋士である宗谷。中学生プロデビュー棋士としても零と比較されますが、人の形をした何か的な存在だった彼がなぜその雰囲気を作っていたのかが分かるストーリーでした。やっぱり宗谷も一人の人間だったことがわかり、零の棋士としての成長も垣間見えた良いエピソードでした。

舞台のひとつとなったのが仙台。駅からどこに向かっているのかがよく分かり、本当にきちんとロケーションしているんだなと実感。{/netabare}

(焼け野原)
実に三月のライオンらしい、見ごたえ抜群なエピソードです。この作品の良いところの一つが、キャラの誰もが主人公になってしまうくらい濃いキャラ設定。
{netabare}このエピソードの中心は柳原棋匠66歳。このエピソードまでは会長とおちゃらけしている場面が印象に残る程度の脇役。が、この話では一転、最年長A級棋士の化物として存在感を発揮します。悲願のタイトルを狙う島田8段との対局は地味で、タイトル戦として盛り上がらないと言われていたのが、二人の命を削るような一手一手に引き込まれていきます。柳原棋匠の心の声がどんどん重くなり、また、熱くしていきます。
その背負っているものの重さ、場面描写は作品中、ナンバーワンの名場面。島田8段の過去も1期で描写しているだけに、どちらにも肩入れしてしまうほど熱い話でした。なんでも、本当は島田8段がタイトルを獲る話を作る予定だったのが、書いているうちにこの流れにしたのだとか。この機転が利いてすごいエピソードになったということみたいです。正直、主役になりそうにないような人まで熱くしてしまうのがこの作品の良いところで、男の中男の漫画と言われるゆえんです。{/netabare}

(零とひなた)
二期の主軸の一つが零とひなたの関係性。二人とも大切な人して繋がっていきますが、それは恋ではありません。見ていると、いったいいつ意識するんだよというくらいもどかしいのですが、羽海野チカは単純に恋人として繋がることはさせませんでした。ここがポイント。
{netabare}零はひなたに心が救われました。そこで零はひなたを守ると心に誓います。勝ち進んで対局料で解決しようとしたり、普通とはズレた考えでも零がこれまで持てなかった感情です。ひなたもまた、零の思わぬ行動に傷ついていた心が癒され、彼を信じます。どこからどう見ても良い関係なんですが、あかりやじいちゃんからは零が男としてひなたと関係を作ろうと見られていません。「だって、零ちゃんですもの」「だって、ぼうずだぜ」がより、この二人の関係を表しています。
原作ではこのあと、また一つ大きく動くのですけどね。{/netabare}

作画と演出はシャフト丸出しの良いものでした。というか、原作そのものがシャフトの演出にピタリと合うものですけど。中の人は全員、キャラを演じきった素晴らしいものでした。というか、この人以外にはあり得んという当てはまりすぎな配役です。特に花澤さんは泣く場面が多く、難しかったと思いますが、ひなたが彼女で本当によかった。そう思います。

原作、アニメとも名作と感じる素晴らしい作品です。人間ドラマ、青春ドラマとして見ごたえも抜群です。この系統が好きな人は1、2期ともに見てほしい作品です。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 41

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「嵐の向こうにあるもの」

この作品は言わずもがなですが「3月のライオン」の続編となります。
物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

物語の内容は1期から続いていますが、主人公である桐山零と周りの状況は大きく変化しています。
そしてこの変化は、桐山零の成長を描く上で必要不可欠だったんだろうと思います。

完走して振り返ってみると、1期は「導入部」という表現が一番相応しいと思いました。
桐山はプロ棋士として将棋に向き合っていますが、何故桐山は将棋を生業とするようになったのか…
そして桐山の構成要素の一つとして欠かせない過去の確執…

きっと誰も悪くないんだと思います。
もし…唯一悪人がいるとすれば、幼い頃両親を交通事故で亡くした桐山を引き取った幸田家での出来事を籠の外から眺めていて…
時期を見計らい案の定、籠の中から助けを求める雛鳥に対して諭す事を怠った大人なんじゃないかと私は思っています。

桐山の周りには将棋と同じくらい苦しいモノがたくさんあって…
それらから目を逸らせない生活を強いられて…
やっと掴んだチャンスは桐山の住む空っぽの部屋に繋がっていましたね。
そしてやっぱり将棋にはしがみ付くことしかできなくて…
でもそれは自分だけじゃなく、周りのプロ棋士の誰もが一緒であること…
だから、これは「今とこれまで」を知る物語だったんだと思います。

そして待望の2期…
物語の序盤では気付きませんでしたが、完走して振り返ってみると、この作品は「今とこれから」を知る物語だと思いました。
同一作品なので登場人物がガラッと変わる事はありませんが、特定の人物は登場する頻度が大きく変わっています。
頻度の増えた人と頻度の減った人…
そして桐山と「今とこれから」の物語を紡いでいくのは頻度の増えた人たち…
それを痛感する物語の構成だったと思います。

そして1期、2期とも将棋以外に人間関係で大きな問題を抱えている作品でもありました。
1期は桐山自身…
そして2期は桐山に優しさを教えてくれた人たちに起こる問題…
どちらもとても重く、一筋縄で解決できる問題ではありません。

でも1期と2期とで明らかに違うのは、2期は1期より人間関係が主体的に描かれている事です。
まぁ、それも仕方ないのかもしれませんけれど…
何故なら、今回の「当たり」は、桐山に家庭の温もりと優しさを教えてくれた川本家だったのですから…

川本家は3姉妹とおじいちゃんと…数匹の猫で暮らしています。
かやのん演じる長女あかり…今は亡き母親代わりを一身に背負った彼女は、妹たちの面倒を見ながらおじいちゃんの経営する和菓子屋や親戚のスナックを手伝う生粋の頑張り屋さんです。
決して裕福とはいえない川本家ですが、彼女の存在が川本家全体を温かさで包み込んでくれているみたい…
でもどんなに頑張ってもまだ20代前半…
母親の様に全てを背負うことなんて出来ないことくらい誰だって分かっています。
だから彼女には落ち度も無いし、ましてや不出来なんかじゃない…
でも、彼女はそんな自分が不甲斐無いと涙を流すんです。
全然そんな事ないのに…
かやのんの声質とキャラの相性も抜群でした。

次に花澤さん演じる次女ひなた…
今回一番感情を揺さぶられたのは間違いなく彼女でしょう…
そして今ハッキリと思うのは、このひなた役が花澤さんだったから、彼女の言動が見る側の感情をも激しく揺さぶったのだと思います。

ひなたが喉元に突きつけられたのは尖った刃の切っ先…
その切っ先は決して鋭くはありませんが、肉体ではなく心を抉る刃…
例えなまくらだとしても何度も何度も…何度も何度も切り付けられたらどんなに気丈に振る舞っていても、傷口は広がるばかりです。
彼女の選択肢の先には苦痛しかないのかもしれない…
自分がどこまで耐えられるか分からない…
それでも友達との絆を何よりも優先し…友達のピンチに手を差し延べ続けた彼女…
彼女を待ち受ける顛末は言うに及ばず…

でも彼女は大粒の涙をボロボロ流しながらこう言うんです…
「独りぼっちになるの、怖いよ…」
「ホントはずっと怖かった…」
「でも…でも、後悔なんてしないっ。しちゃ駄目だっ…」
「だって、私のした事は、絶対…間違ってなんか…ないっっ!」

そういえばとある川岸でもそうでした。
「は…ぁ…、零ちゃん…?」
全く飲み込めなかったその状況を少しずつ理解するなり目に生気が戻っていく彼女…
「ふぇっ…えええぇっっ…‼」
「どうして? えっ? え、なんで? なんでここにいるの? どうして?」
「う…うぅぅっ…」
頬を伝う涙は止まる事を知らなくて、嗚咽と共にただただ溢れ続けて…

これらの鬼懸かった花澤さんの演技に、私の涙腺は全く抵抗できませんでした。
花澤さんが演じるからより感情移入できた作品はたくさんありますが、この作品はその中でも上位に食い込む作品だと確信しています。

3女は久野美咲さん演じる幼稚園児のモモちゃん…
「久野さん×幼い子=鉄板」という図式はこの作品でも健在です。

この川本家との関わりが桐山をどう影響を与えるのか…
彼女たちの本気の全力に桐山は何を感じ、どの様に振る舞うのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、YUKIさんの「フラッグを立てろ」とUNISON SQUARE GARDENさんの「春が来てぼくら」
エンディングテーマは、Brian the Sunさんの「カフネ」とRUANNさんの「I AM STANDING」
オープニングは2曲ともお気に入り…
エンディングはRUANNさんの歌が印象に強く残りました。

2クール計22話の物語でした。
今はこの作品がNHKで放送された事に感謝しています。
これまでの傾向を見ると、難しい事態が起こらない限り最後まで描き切った作品が多いです。
そしてこの作品も続編のストックはそれなりにあるみたいです。
この両者を勘案すると、3期の放送があってもおかしくありません。
思えば家族の一大事をみんなで乗り越えたから…しっかり節目を迎えられたのだと思います。
今は続編の放送を楽しみに待っていたいと思います。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 24

72.9 7 上田燿司アニメランキング7位
サクラダリセット(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (586)
2547人が棚に入れました
住人の半数が特別な能力を持つ街、咲良田(さくらだ)。
能力者の監視を行う「管理局」の下、住人は平和に暮らしていた。
「目の前の人の涙を消したい」、「誰かに声を届けたい」。
そんな優しい細やかな“願い”とともに、この街の能力は生まれていった。
主人公の浅井ケイは、七坂中学校の2年生。ある日、下駄箱に一通の手紙が届けられていた。差出人は相麻菫-。その呼び出しに応じて、屋上へ向かう浅井ケイ。彼はそこで一人の少女と出会う。彼女の名前は春埼美空――。彼女の一言「リセット」によって、浅井ケイは手紙を受け取った瞬間に戻ってしまった。世界は再構成(リセット)されてしまった。そんな時を戻す「リセット」にはただ、一つ欠点があった。春埼美空自身も「リセット」の影響を受けて記憶を失ってしまうこと。どんなことも決して忘れない「記憶保持」能力を持つ浅井ケイのみが、「リセット」の影響を受けずにいることができる。二人が出会うきっかけを作った少女相麻菫―。彼女は彼にある言葉を告げる。
「貴方たちが、二人でいることには大きな意味がある―」
ケイは春埼と力を合わせることで過去をやり直せることができると思い、協力しようと提案するが……。
能力者が住む街で、出会った浅井ケイ、春埼美空、相麻菫。なぜ、相麻菫は二人を出会わせたのか?二人は、どのようにこの世界を変えていくのか―?見る人の心を捉えて離さない切なくも優しい、時を駆けめぐる奇跡の物語。

声優・キャラクター
石川界人、花澤香菜、悠木碧、江口拓也、山田悠希、牧野由依、三澤紗千香、相坂優歌、西山宏太朗、逢田梨香子、井口祐一、大原さやか、上田燿司、久野美咲、中博史、喜山茂雄、小清水亜美、櫻井孝宏、内田真礼、河西健吾
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

ケイに帰依せよ

1話感想
{netabare}観測のしようがない。
ひょっとして能力を判別する能力者が居るのかな?
ってか居ないと怖くて集団生活なんか出来ないか。
とりあえずまずはそれを出して欲しい、気になって他のことが頭に入りにくい。{/netabare}

4話までの感想
{netabare}上半身の重力を遮断したところで下半身には相変わらず下向きに9.8m/s^2の力はかかってるワケで、フワフワ飛ぶことはできません。
5kgの砲弾も5gのパチンコ玉も落下速度は一緒。
もし違いが出るとしたら空気抵抗や上昇気流の影響であり、人間の下半身(の重量が)それによって著しく変化するとは考えにくく、もしフワフワしたければ上向きのベクトルを加えないと無理。
また軽くなった分高く飛べるかというと、落下速度は変わらないということは高く飛ぶにはそれだけ初速が必要なワケで、蹴り上げるスピードが数倍に増すかと言うと難しい気がする。
まぁなにが言いたいかというと、作中で描かれてるようなことはちょっと無理があるような…。
あくまで本人がそう思い込んでただけで、実際の能力は違うってことかも知れないけどねー。

また、幽霊になってみて初めて自分の能力に気付いたような発言もあり、美空が自分の能力を何故か知ってたことに「能力に目覚めた時点でどんな内容なのか勝手に自覚できるんだよ」設は否定されたかと。
やっぱ誰かに吹き込まれたんじゃない?
どうやら2クールあるみたいだし、そこら辺の掘り下げはしていってくれるんだろうと思うけど…実はもっと違った能力が~ってことになったりして。

とりあえず現段階では妙にややこしく話を組む割には根本的な部分がおざなりで、中学生が頑張って難しい言葉を使ってるような感覚を否めない。
きっとそれも全部伏線なのだろうと好意的解釈をしてるけど、あんまり続くと嫌気が差してきてしまいそう…。

あ、そうそう、それと主人公が自分の身を傷付けることで解決ってのは天丼だと思うのだが、これもウラがあるのかな?
実は痛みを感じないとか死を恐れてないとか…。{/netabare}

8話までの感想
{netabare}何が出来て何が出来ないのか分からない。
魔法モノとかによくある問題だけど、この作品はそれが顕著…。

佐々野の爺さんが「写真の中に入れる」って言ってたけど、これって間違いていうかワザと誤解させる言い方(※1)してるよね。
厳密には「破くと映ってた時間に飛べる“特別な写真”を撮る能力」でしょう。
これは似てるようで全然違う。
破くのは誰でもできるけど撮影して写真に能力を付与するのは佐々野だけしか出来ないのだから。
「ボクが能力を使って写真を破れば中に入ることができる」とも言ってたけど、破くことより撮ることのほうがずっと重要で、そっちを主眼に置いた説明をしないのは卑怯とさえ思える。
このようなキャラが説明で喋ったことと実際に起きた出来事に食い違いがあると、結局キャラの喋る言葉は信用できなくなるし作者の都合によって能力でできること・できないことの判定がコロコロ変わる、と思われても仕方ないかと。
※1で書いた「ワザと誤解させる言い方」が、キャラクターに事情があってそう言わざるを得なかったってならまだ分かるけどさぁ。

かつてケイオスドラゴンってアニメで生贄効果が発動する・しないの判定がバラバラで“作品に入っていけない”状態に陥ったことがあるけど、それに似た雰囲気。
ただケイオス~は見終わってから時間が経って丸く考えるようになったのか、あっちはTRPGリプレイみたいな作品だったらしいので、ひょっとしたら結果がバラバラになるのはセービングスローを再現したんじゃないか?と思うようになったり。
けどサクラダリセットでは、ケイはあたかも“紛らわしいまたは説明が足りてない口頭の解説のみで現象を確実に正解する”風で、セービングスローなんていうバクチを打つのとは対極かと。
村瀬が“特別な写真”を持って「全身・能力」を発動したら、写真に込められた能力は消えるのか残るのか、どっちなのか何故か知ってたかのような素振りだし。
(ってか村瀬の言葉は相変わら紛らわしいまんまですね、難しい話じゃなくて「上半身・重力」ではなく「全身・重力50%」って方のがよっぽどシンプル)
パクり元であるJOJOだって実証ナシに理屈で「~であるハズ」って思い込んでたケースでは大抵予想と違うことになって「なんだってー」ってなるのにね。
ワムウがうずくまると思ってたらのけぞったとかね。
ってかエンタメであるなら予想は外れるもんだと思うのだがのう。
例え話が続いて恐縮だけど、けもフレ11話で{netabare}黒セルリアンを当初の予定通りにバスでスンナリ船へ誘導できてしまったら拍子抜けもいいトコなワケで。{/netabare}
予定が狂って、それに対し瞬発的にキャラがどう行動するかが見どころなワケで、現状それが無いのが非常に退屈です。
つつがなく予定がひたすら成功してくだけを見させられるのはツマランというのは、ダンロン(絶望編)で嫌というほど思い知ったので…ええ。

JOJOの件でもうちょい突っ込んだ話をすると、真面目に見るとJOJOも設定自体は滅茶苦茶です。
億奏が地面抉っても断面はくっついて切れた地下ケーブルがむき出しになることはないんじゃ…とかね。
ただ、そんなことはまぁいいかと気にしないで次を見たくなる“勢い”があるワケで、サクラダ~にはそれが無い(個人的には感じない)のが致命的というか。
これって設定を理解できる・できないの話ではなく、納得できるかどうかが問題かと。
自分も冒頭で「分からない」と書いたけど、実はそれは重要じゃない、納得できるかどうかが重用かと。
紛らわしい表現をすることで「理解が難しい=上質」と思ってるなら大間違い、どれだけ納得させることに気を遣ってるかがポイントで、サクラダはそれがおざなりというか。
キャラが淡々としてて、しかも未来を見てきたかのように(※2)計画が全て成功するのが原因だと思うけど…。

…と書いたけど、2クールあるらしいのでこの先にそういう展開が来るんじゃないかなーと思って見てます。
予定と違う結果が出たり、※2のような能力が実はありましたーとか来るんじゃない?
早くそのパート行って欲しいなぁ。

9話感想はこれまた長くなったので後で{/netabare}

10話までの感想
{netabare}「写真の中に入ってたもの」を村瀬の能力で「リセット回避」するのは分かるけど「破かれた写真」は元に戻るんじゃ…。
ってか今後テーマとして扱われそうな予感の「本当に人なのか」ってのは「佐々野の能力の出来次第」ってことに帰結するだけのような…。
3Dモデリングをグリグリ動かしたことがある人なら分かると思うけど写真に写ってない“裏側”は空洞であってもいいワケで…写真がどこまで再現してるのかって話にしか発展のしようがないような…。
写真から取り出したモノがちゃんと被写体通りの物質・物理構造をしてるかも疑問のよな…地球上に存在しない物質で形成されてたりして。
画素数が荒くて細部はテキトーな再現になってたりして…。
それと能力使ってないから10分経っても消えないって…それ言葉遊びじゃん。
これは魔法科高校の劣等生の卵でも「えっ」って思った点だけど、静止してる物体は「見かけ上止まってる」だけで、常に卵と机との作用反作用のせめぎ合いは「続いてる」のであって、影響を与えてない・受けてない状態ではない。
要は存在してるだけでエネルギーはそこにある。
存在してるだけで既に能力は発動してる、発動してないのであれば紙とインクなだけ、ってのが素直な考え方だと思うのだが…。
↑でも書いたけど「写真に入る能力」ではなく、厳密には「破くと映ってた時間に飛べる“特別な写真”を撮る能力」でしょう、撮影した瞬間から能力は付与され、破くまでは「待機状態」。
アプリケーション動かしてないからパソコン組み立て直しても大丈夫だな、って、電源入ってますがな。

って、能力そのものはどうでもいいんだ、問題はそこじゃない、ってのは↑のJOJOの億奏の件で説明した通り。
9話の感想書きますと言って下書き書いてる最中に10話放送まで経ってしまったワケだけど、そこで書いてた一文を抜粋。

──────────────────────────
・原理(理屈)
・事象(実際起きた出来事)

どんなに原理を説明されても、それが曖昧なもので結果的にどんなことが起きるか不明瞭な事象を描くことは──作り手の選択次第、としかいいようがない。
問題はその作り手の選択内容が特定の方向に寄り過ぎる・都合のいいことばかりだと「あれー?」となるワケで。
「フェアでない」とでも言えばいいのかな?
実際には作家と読者でフェアな関係なんて無いのだけど、少なくともフェアさを演出してくれないと不満を抱いてしまう。
要は作り手は作品におけるレフリーみたいなもので(実際はどの作品も依怙贔屓してるとはいえ)観客に悟られないようにするのがテクだと思うのだがのう。
グダグダ長文書いてしまったけど、根幹はシンプルなものです。

ルール(原理)を提示したなら審判(作り手)は公平にジャッジしろよと
──────────────────────────

さて、これを書いてた時に危惧してたことがあったのだけど、10話でそれが的中してしまいました。
作り手による依怙贔屓があからさま過ぎると指摘してるワケだけど、それを回避する究極の言い訳がひとつ存在します。

未来を知ってるから正解が分かる、作り手による依怙贔屓じゃないよ

…。
これ言ってしまえば何でも通用してしまうワケで。
未来視って夢オチとかデウスエクスマキナとかのような禁じ手というか…諸刃の剣だと思うんだがのう。
要はテストの問題サッパリ分からなくても100点取れるってことでしょ(予測とは別の知りえない情報を知ることができる)。
ぶっちゃけたことを言ってしまうと、こんな手の込んだ仕掛け作る必要、ある?とも。
未来視できるなら2年後に復活の説明書を“たまたま”ケイが発見する場所に隠しておくとかも出来るハズで…そうしなかった理由が今後明かされたりするのかな?

能力のことを追求してもどうしようもない(作家の裁量次第)のだけど、未来視がどこまで見れるのかも気になる。
そうさねぇ…例えば、赤い花:白い花を咲かせる比率=3:1の植物のタネ袋からタネをひと粒取り出して、それは何色の花を咲かせるのか分かるのだろうか。
これは遺伝子解析でもしなければ「実際育ててみないと分からない」ワケで、その手順をカットしても結果は分かるのだろうか。
(シュレディンガーの何とかと違ってタネを取り出した時点で結果は決まってる、確認が取れないだけで)
もし育てる人が居るのであるなら分かるだろうけど…。
そんな問題に直面した時に「何色の花を咲かせるか分からないの、育ててた人が途中で枯らしてしまったから」なんてネタを放り込んでくれたらおおっと感心するけど、果たして…。

ついでに「なにをもって本物と呼ぶ?」ってテーマは今期ではID-0がやってます。
あっちは遠い未来が舞台なので大抵は凄い科学力でフォローしてるんだろうなって思えるけど、こっちのフォローは「また別の能力者」に頼らないといけないのでキツいような…。{/netabare}

15話までの感想
{netabare}発想がゲーム的すぎるというか…↑でも書いたけど“GMの匙加減次第”なことが多すぎる。
…。
ひょっとしてこの作品ってゼーガペインのパロ?
舞浜サーバーよろしくサクラダサーバー内での幻体のなんやんやを描いた作品だったりして?
それなら面白いかどうかは置いといて、↑でゴチャゴチャ書いてきた“違和感”に対し納得はできる。
半年でリセットじゃなくて数年周期でリセットって感じね、それならシナリオも未来予知もサーバーコントロールで説明が付く。
セレブラントになりかけの幻体が能力使えるようになって、あれ?この世界なんか変じゃね?と気付きかけてる段階…ソウマはセレブラントね。
いやぁ~どうしてもね、この手の箱庭設定って「実は外側って滅亡してるんじゃない?」またはその逆パターンで「トゥルーマンショーやってるだけなんじゃない?」ってのを真っ先に思い浮かべてしまいまして…。
つかどう考えてもサクラダ市内が外に対して飛躍しすぎちゃってるもの…その気になれば世界どころか宇宙支配できるぞ?外の世界が存在してて干渉できるなら。
最終回はサクラダサーバーをリセットしてサクラダリセットってタイトル回収して〆ってところでしょうか。
あくまでで予想です、原作知らない者の。

…けど、もしそうだったらそうだったで、2クールも引っ張るネタかいな?と疑問は残る。
例としてゼーガ挙げたけど、ゆゆゆなり叛逆なり、似たものは幾つもあってそんなに目新しさは無いと思うんだが…。
ってか、もし普通に外の世界が存在しているのなら、もうお前ら外に出ろとしか思えんのよねー。
ただの人間は持ち得ない、この地球上に存在し得ない(物理法則を無視した)能力を持つ、いわばバケモノが闊歩する世界でまともな精神は育まれないって。
いわばサクラダ市内の連中は全て狂人で、狂人が狂人らしく振舞うならまだしも、あたかも“ただの人間”かの如く正義はなにか幸福はなにかとか語られると滑稽というか、ちゃんちゃらおかしい。
隣人を笑わせられるか?ってねぇ…18歳未満が車乗り回してる、それ以上にヤバい環境の中で笑えるのはやはり狂人の理屈でしかない。
“なんの能力も持っていないただの人間”の不在、狂人のクセに常識人の皮を被って正義や幸福を説く気持ち悪さ…ああ、これって○○(ディスるのが目的ではないので伏せときます)見た時に抱いた印象と同じだ。
好きな人は好きなんかねぇ…自分は違和感バリバリで、「キャラがおかしいのは当たり前、だって世界自体がおかしいから」って解釈に持っていきたがってしまう…。{/netabare}

18話感想「す、救われた?」
{netabare}グダグダ文句言いつつここまで見たのは「まさかこんなバカバカしい話なだけで最後まで行くことはないだろう」と、微かに期待してたから。
原作はキチンと完結してるみたいだし、2クールも使うんだし、話を途中で放り投げるようなことも無かろう。
そうしてようやく18話にて…

やっと来たあああああ!!!

外部の人間ではなかったけど、市の住人でありながら能力を持ってない(らしい)津島が本心(そういいつつそうじゃないかも?)を吐露してくれました。
自分が↑でダラダラ書いてきたことの「不満」の根源はコレだ。

津島「私は能力が怖い、ずっと昔から怖かった。怖いから管理局に入った、得体の知れない恐い物から目を逸らさないために(中略)サクラダの能力は過剰だ、物理法則を越えて何でもできるような力は人間の許容量を超えてる(中略)能力なんか無くても人は幸せになれる」

ああ…これだ…自分が言いたかったのは正にコレ、1話感想の段階で既に書いてある、「怖くて集団生活なんか出来ない」と。
“こういった視点”が抜けたまんま、ず~~っと能力持ちの間だけで人生訓語ったりケイSUGEEやったりしてるのが気持ち悪くて仕方なかったんだ。
仮想現実論を思ったのも、中の連中(能力持ち)が外(能力ナシ)のことを慮らない、自分が外からどう思われてるのか考えないのが不自然で仕方なかったから。
いやぁ、マジで津島の本心聞いた時は「救われたー」と思っちゃいましたよ、ここまで見続けてやっと聞きたかった言葉が聞けた~って感じ。
この感覚、マキャベリズムで「蟲毒」ってワード聞いた時以来だ…って最近じゃん。
…そういいつつ、津島の発言が本心かどうかまだ安心できないんだけどねー。
実はスゲー能力隠し持ってるって可能性もまだ捨てきれない、原作未読ですんで。
ほ、本当に原作やネタバレ見てませんぜ、車の話とか出てビビったけど。
ってことで手放しで喜ぶってほどではないけど、評価は上向きになりました。

それにしても、ではどうしてここまで津島の本音を後回しにしちゃったんだろう?という疑問が。
原作がそうだから~ってのは置いといて、週30分を6ヵ月にも渡り放送するTVアニメっていう体裁で考えると、ちょっと、ねぇ。
早い内から明かしといて…ハッキリ明かさずとも視聴者が「なんかコイツら(能力者)気持ち悪いよね」と『思っても良い』といえる見せ方出来たんじゃないかな~、と。
「そうです、気持ち悪く思って良いんです」って見せ方と、「気持ち悪いと思ってはいけない、これを素直に受け入れるべし」って見せ方は全然違うと思うんだ。
どうもこの作品、序盤は後者のノリが続いて…そんなのでは「なんか気持ち悪いな」って思った人は普通逃げるって、視聴切るって。
(例えばけもフレで、廃墟めいた描写を最終話付近まで見せずに「わーいたのしー」以外の見方をしてはいけないってノリで進められたら、今のようなヒットにはなってなかったと思うぞ?)
また「気持ち悪い」と感じたことを「そう思ってはいけない」と否定されてしまうと、反発して「どこをそう思っちゃいけないんだよ、〇〇がおかしいだろ?××がおかしいだろ?」とあれこれと突っ込みたくもなる。
自分のように突っ込みながら見続けてくれる人が多いと判断したのだろうか?
う~ん、切る人の方が多いでしょー。
それともアレかね、みんなすぐに原作やネタバレ見ると思った…とか?

因みに反発って書いたけど、相変わらず能力についての設定は酷いと思います、無茶苦茶です、考えるだけ無駄だとさえ思ってます。
2クール目からの新OPの歌詞なんか皮肉ってるというか自虐してるように聞こえるのだが…。{/netabare}

22話までの感想
{netabare}1話の頃からずっとハルキの能力はどのように知ったんだろう?ってのが謎なワケですが、てっきり19話で能力(の使い方)を忘れたハルキにリセットさせるため、どのように知ることになったか掘り下げがされるかと思ってたので、あんな解決方法でガックリ。
能力の仕組みについては突っ込む気力も失ってるのだけど…写真の中からもセーブファイルにアクセスできるのか。
写真(もしくはそれに込められた能力)も消えようよ、晴れ間が無くなったようにさ。
やっぱ他人でも──能力の使い方知らないヤツでも「写真を破る」という指示だけで発動できる能力ってのはアカンと思うぞ?
まぁ能力に対する突っ込みポイントも大体見えてきた。
写真に込められた能力・ハルキのセーブファイル・ケイの記憶・伝言くんの伝言ファイル等、これらの能力は別次元(同等の次元ではなく上位の次元。「シナリオ」もここに存在する?)に保存されてて、保存内容は各能力者当人しか干渉できない。
使用の際はこっちからアクセスが必要なものと上位次元から自動でアクセスしてくるものに分かれてて、「使い方を忘れる」というのはアクセスの方法を忘れる、と解釈するとシックリきそう。
上位次元から自動アクセスする系は「使い方を忘れる」の影響を受けない、と。
んで、上位次元に保存されるものそうでないもの、自動アクセスされるものそうでないもの、これらの違いはどうやって決まる?といったら「作者の都合」と。

いやさぁ、ハルキの能力の仕組みだけが妙に詳細なので、誰かが吹き込んだんじゃない?と予想してましてん…これは初期の頃から指摘してるけど。
そこからちょっと発展して「本来はもっと別の能力なんだけど(嘘を吹き込まれて)本人が気付いてない」ってオチが来るんじゃないかなーと思ってましてん、そういうネタは別能力者で何度もやられてるし。
そうさねぇ、例えばセーブスロット1個だけじゃないとか72時間制限無いとか。

それはそうと、ケイvs浦地みたいな展開になって来たけど、正直困惑。
ケイの主張、人々が幸福に~って、もうその時点で間違い(言ってることとやってることが矛盾してる)だと思ってるのでどうにも共感できない。
だって、能力あるのに何で市民はリアル(試聴者と同じ)世界のような生活して普通に働いてるのさ。
あの世界の学校って物理や化学を習う気は起きないと思う、意味無いのだから。
恐らく“正解するカド”のワムみたいなのが作れる、放熱し続けるお茶が作れるならそれでエネルギー問題解決よ?
燃料無くても燃え続ける炎、電池無くても点灯し続ける電球が可能でしょう。
インフラの充実とでも言えばいいのかな、「人々」が対象であるならそれを目指さないのは矛盾している。
それを究極まで進めると人は何もしないで生活できる、それが良いかどうかは置いといて。
逆に「そうできない外の人」を嘲笑してるんじゃないか?とさえ思ってしまったり。
エネルギー問題であくせくしたり、地震も火山噴火も原発事故もいつ起こるか分からず、それでも生きてる外の人を、だ。
そうねぇ、サクラダ市民がガリアンのランプレート人(マーダル帰還前)みたいな生活をしてたのなら違和感の多くは生まれることもなかったと思う。
そっちのが管理もしやすかろうて。
実際非通知君がこれといった仕事もしないで引きこもってるワケだけど、みんなそういう生活すればいいじゃない。

能力者が、なんで「特別な能力なんて持ってないただのヒトでしかないが故に導き出された哲学」を語ってるんだ?ってのが大きなイラつきポイントなので…。
高度な文明築いて「能力の恩恵を独占してる」ってのを描いてくれた方が世界観の異常さが前面に出て、キャラの異常さは打ち消されたんじゃないかなー?


そんなことを思いつつ(ケイの考えには賛同できないと思いつつ)最新話の22話の感想。
対症療法(能力の取り扱い)してるばっかりで根本解決に向けた問題追及(なぜ能力なんてものが生まれてくるのか)には目を向けようとしないのに違和感。
治療不可能な難病と付き合いながら生きてく方法を模索するだけで、本当にそれは治療不可能なのか?なぜそんな病気が発生するのか?には目を向けない感じというか。
突然人類が能力を使えるようになり出して、このままでは世界が大変なことになるといち早く察知した3人がサクラダ市だけを残してそれ以外の宇宙全域を能力が生えてこない状態に「抑え込んでる」って経緯だよね?
作中能力を消す消す言ってるけど実際は能力でもって能力が沸き出るのを抑え込んでるだけで、ひょっとしたらもっと簡単な能力の消し方があるんじゃない?と思ってしまう。
現状能力を嫌って市の外へ出たとしても、そこは「能力を忘れる能力」の影響下にあるだけで、いつ「能力を忘れる能力」が途絶えるかは分かったモンじゃない。
「そうなってるんだから仕方ない」じゃなくてさ…浦地の考えを聞けば聞くほどにそこに考えを巡らせないことを不思議に感じてしまう。
つまりはケイ側も浦地側も目指してるものが不正解に見える。
悪い言い方をしてしまえば「能力に目覚めるのは自然なことで、それを無理して抑えつけてる、勝手に」なので、前々から指摘している「外の人に目をやらない」ことへの不満は更に高まっています。
あーうん、現在行われてる能力の抑え方以外の消し方の探索もちゃんと行ってるけど見付からずにいるってことなんだろうけどね、そういうシーンはちゃんと入れといた方が良くね?
というより、根本解決できないんだったら受け入れるしかないんじゃない?ってのが自分的な価値観なので、どうにも感情移入できんぞ?
それで人類滅ぼうがナンだろうが勝手に能力沸いてくるならしゃーないっしょ、抗うんだったらやっぱり「なんで能力沸いてくるの?」の追及をしてくれないと、ちょっとなぁ…。
“新世界より”は受け入れた後の世界を描いた作品だったけど、ああなるしか無いんじゃない?
最後の最後で根本解決する話だったりするのかな?

そんな中、22話の最後でこの作品唯一賛同できるキャラ、津島がやっとこさ登場。
自分的には今後、能力発生の根本解決するかどうかと津島の扱い方がこの作品の最終評価を決めるポイントな気がする。
「うるせぇテメーら能力者の考えなんか知るか。こっち側(非能力者)の意見聞くこともなくゴチャゴチャ抜かして勝手に決めて、死ねよ」くらい言い放って欲しいぞ?
それを願いとした能力に目覚めて全部解決したら笑える。
そうでなくても…実は津島も能力持ってて、他人の能力を言い当てる能力だったりして(願望的にありそう)、それが「ハルキの能力どう知ったの?」に繋がるとかだったり…ないかのう?{/netabare}

最終回まで見て(酷評注意)
{netabare}結局問題は先送り、対症療法しただけで根本解決はしないオレたたエンドでした。
もう何度も言ってる気がするけど一番の問題は

市の外側の人間が能力を得る機会を洗脳という手段で奪っている

じゃないの?
本来能力が使えるところをその存在すら気付かない状態にするってのは立派な洗脳ちゃうかなぁ。
そうでなくても単純に「能力について忘れるという能力の支配下にある」ってのが気持ち悪くて仕方ない。
要はこれ、外側の人間は能力を正しく使えない下等生物で、それを生かしてやってるんだという驕りの精神が見え隠れするのは自分だけだろうか。
「下等生物は粛清しちゃおう、ハルマゲドンだ」ってのを実行しようとした連中がリアルで過去に居たワケで…どうしてもそれが頭をよぎる。
もうさ、能力を忘れるといっても、能力についてそのものを忘れるんじゃなく使い方を忘れるってだけにして、能力の存在自体は公表してもいいんちゃう?
(「能力?なんですかそれは」ってのと「すいません、使い方が思い出せません」っての違い。後者の状態にして使いたい人はサクラダ市においでませ~でいいのではないだろうか、入国審査厳しくして※)
完結してる小説のアニメ化らしいので、これの決着つけるのを期待したのだけど無理だったかー。
23話でケイが「現実を見てない」と迫ったので、「お、そっち向くか?」と思ったら素っ頓狂な方向へと話が進むし…どっちが現実見てないんだか。
まるで赤いリンゴを目の前に「これは黄色だ」「いいや緑だ」と言い合ってるのを見させられてる感じ。
非通知君みたいなモノを食べずに腹を満たせる能力欲しい欲しい思いながら餓死してる人沢山居るっしょー?
「能力は手足みたいなもの」だと言いながら市の外側の人間の手足縛るマネをして一切悪びれない。
「サクラダ市に起きた奇跡」って、人類に能力が発生するのは奇跡でいいけどそれが市内に限定されてるのは一部の人間による恣意的な運用に因るもので決して奇跡ではない。
この2つを一緒くたにして良いことのように語るのは詭弁でしかない。
やってることは独占であり侵略。
今現在は秘匿されてるので神奈川県警が事件性ナシと言ってるようなもので、それに責任は無いかと言ったらそんなことは無く…。

で、こんなゲスい行為をしておきながらグダグダご高説を垂れて美談かのように装飾する様はやっぱりどうしても〇〇〇の××や△△の言い訳会見を彷彿とさせる。
ってかご高説だけならソイツらの方が何枚も上手です、既存の宗教の切り張りなので一つ一つのパーツはマトモですから。
この作品を深いとか綿密だと思う方は、○○○の教本読めばいいんじゃないかな。
結局この作品はケイに帰依せよって内容だったし、親和性は高いと思われる。
それにしても…どんなにご高説だろうが含蓄のあるお話だろうが「ナニを言ってるんだ?コイツ」と思われたらお終いってのは90年代で証明されたと思うのだが、今となっては記事で読むだけで当時のTV番組を知らない人も多くなったってことだろうか。



この問題に関しての別の解決方法は作中描写から薄々勘づいてます…恐らく多くの人が気付いてると思うけど。
スタートレックのボーグやマクロスFのヴァジュラみたいに意識共有体にすれば全てが丸く解決するんちゃう?
最終回、ハルキがケイの能力をコピーして中学時代リセットで失われた出来事を知る。
ん?それが可能ならかつて夢の世界でリセットで失われたハルキの「決意」も植えつける(決して思い出すではない)こともできるんじゃない?と思ったり。

ああ、その瞬間をケイは見てないのね→じゃあチルチルだかミチルから記憶移植してもらおう→同様に世の中で起こる森羅万象全てをケイに「記録」させとこう、シェアクラウドのようにそこから必要な情報引き出せるようにしよう→なにが必要な情報かなんて判定できないから全部ダウンロードしよう→人類総ケイ化

全世界の人間の記憶をケイに集めて、それを全世界の人間に植え付ける、人格もケイにする、個の垣根を無くす。
元々能力に目覚めるのは子供に車を運転させるようなもの・赤ん坊に銃持たせるようなもので危なくってしょうがないだろ、って思いは初期の頃から抱いてました。
洗脳するでもなければ“新世界より”のように厳しい思想教育をするしかない。
この問題は人類全員がケイという精神共有体になれば解消される、利害の衝突も起きない。
設定的にも可能だよね?全宇宙を対象に記憶を操作する能力の発動が出来てるんだから。
何か足りない部分があっても都合のいい能力者が生えるでしょう。
で、これ、別に「文句言いたくてゴチャゴチャ考えて導き出した考え」じゃないのよね。
最終回までにまで薄々感じつつ、最終回の冒頭で「あぁそういう…」と形になったというか。
で、そんな考えの元最終回を見続けると…ソウマ二号さん発言だけど、これも納得。
今は二番だけど将来は一番だ二番だいう発想は意味を成さなくなる、みんなケイになるんだから。

と、そんなことを思ってしまったのだけど…これにて問題は解決されるけど、果たしてそれがハッピーエンドかどうかは…知らんがな。


余談
声優に関しては+でも-でも滅多に評価しないのだけど、ソウマの演技は爆笑を必死に堪えてるみたいでどうにも馴染めませんでした。{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 11
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

“時間操作系の隠れた名作”という扱いに将来なるのかも?な《魅力作》

◆物語の構造について

2クール作品で時間操作系の優秀作/面白作というと直ちに、
(1) 『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』(“タイムリープ” 但し、終盤には文字通りの“タイムトラベル”も行われる)、
(2) 『Re:ゼロから始める異世界生活』(“死に戻り”と呼ばれる“ループ”現象)
・・・が思い浮かびますが、本作では“リセット”と呼ばれる新たな時間操作の在り方が提示されています。

因みに、
(1) “タイムリープ(時間跳躍)”は、対象人物の記憶を瞬時に過去の特定時点(※『シュタゲ』の場合は最大で48時間前)に転送して、その転送先の時点から別の世界線を分岐させる方法。
(2) “ループ(巻き戻し)”は、何らかの条件でセーブされた過去の特定時点(セーブポイント)に、別の条件(※『リゼロ』の場合は主人公の死)をトリガーとして、対象人物の時間が強制的に巻き戻される現象。
(3) そして、本作に描かれる“リセット”は、
 {netabare}①対象能力者が、自己の意思でセーブした任意の時点(最大で3日前)の時間・空間配置に、
 ②世界全体を、自己の意思によって、そっくりそのまま配置し直し、
 ③尚且つ、ほぼ全ての人々の記憶も(リセット能力者本人の記憶でさえも)セーブ時点のものに配置し直す{/netabare}、
・・・という現象を引き起こす能力であるが、但し、
 {netabare}④「記憶を保持する」能力者や、「(特定の能力者によって)ロックを掛けられた状態の空間や物体」には、この“リセット”の効果が及ばない、{/netabare}
・・・という制約がある、という設定になっています。

そして、私が本作を視聴していて特に前半({netabare}※第10話のダブル・ヒロインの片方の再生まで{/netabare})にかけて面白いと思ったのは、
{netabare}
<1> 『シュタゲ』や『リゼロ』と違って、主人公(♂)が自分自身で直接、時間操作(リセット)を引き起こすのではなく(※彼は“リセット”されても失われない“記憶保持”という別の能力を持っています)、
<2> 時間操作(リセット)を引き起こす別の能力者(♀)に指示を出すことによって、間接的にその現象を引き起こしていること、
<3> そして、そのリセットの指示を出している主人公(♂)には、さらにメタ指示を出していた別の能力者(“未来視”能力をもつ♀)が、かっていて、主人公には彼女の真意がまるで掴みかねるものであったこと、{/netabare}

・・・という能力者の指示の多重連鎖構造になっている点でした。
そしてさらに、本作の後半({netabare}※第11話の日常回を挟んで、第12話以降に展開されるシナリオ{/netabare})では、
{netabare}
<4> 主人公(♂)のパートナーの“リセット”能力者(♀)の引き起こす、ある意味で単純な“リセット”(時間・空間・記憶の特定時点でセーブされた内容への再配置)ではなくて、
<5> “能力”の存在する街・咲良田そのものの“リセット”、すなわち咲良田からの“能力”の完全消去という“グランド・リセット”(※作中でいう“サクラダリセット”)を目論む管理局の実力者が前面に登場して、
<6> 前半の構造(※主人公が協力者を集めて自己のトラウマとなっている問題を解決するという構造)を、さらにスケールアップした構造(※主人公と管理局の実力者とが、互いに能力者チームを率いて咲良田の在り方を賭けて対決する構造)に発展している点{/netabare}

・・・が、見事だと思いました。

そして、その対決が解決したあとには、
{netabare}
<7> これまで主人公(♂)の指示に従ってきた“リセット”能力者(♀)と、主人公にメタ指示を与えてきた“未来視”能力者(♀)というダブル・ヒロインが、互いの本心をぶつけ合い、ようやく本当の意味での邂逅(かいこう)を遂げる、{/netabare}

・・・という物語の締め(※主要キャラクター間の感情関係の決着)が、きちんと描かれている点も良いと思いました。


◆本作の視聴上の難点について

最後まで見終われば、結局凄く満足できたし、その後は安心してもう2周も出来てしまった作品なのだけど、1周目の視聴時はやはり、「これ、本当に面白くなるの?」という不安が大きかったのも事実です。

というのも・・・
{netabare}
[1] 登場キャラクターは、初見でいわゆる“綾波系”に見えるダブル・ヒロインの片割れも含めて、割と平凡で、『シュタゲ』や『リゼロ』が、良い意味でも悪い意味でもとにかくキャラが立っていたに比べると面白みが少ない。
[2] にも拘わらず、彼ら/彼女らが“能力”によって引き起こす現象は、自然法則からは大きく逸脱しており、派手な展開が身上の《異能バトルもの》ならともかく、どちらかというと地味な《日常系》込みの作風との組み合わせには違和感が強い。{/netabare}

・・・但し、こうした難点も、本作のシナリオの大きな転換点である第10話まで、何とか我慢して視聴し続ければ、解消していくものと思います。

確かに、『シュタゲ』や『リゼロ』に比べると、前半での面白みが不足していたせいで、視聴者の振り落としが進んでしまった本作ですが、せっかく視聴を始めたのならば、頑張って第10話までは何とか辿り着いて欲しい作品です。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
かなり特殊な設定の作品なので、合わない人は合わない気がする。
でも、本作を主人公の少年の《頭脳ゲームもの》として楽しめる人にはかなり合いそう。
あと、2周目で分かったことですが、菫とケイの会話にでてくる「善と偽善」の例え話は、オリジナルの菫(自分の痛みを打ち消そうとして善を為した=偽善)と、彼女のスワンプマン(オリジナルの善行をただ模倣しているだけ=善)の仄めかしであり、この時点で菫は、自分の行いが「偽善」であることをとっくに自覚していることになる(※このあと彼女が自殺した原因か)。
・第2話視聴終了時点
ここで早くも主要キャラの一人が退場。早めの仕掛けで作品への興味が増す。
・第4話視聴終了時点
「マクガフィンを手にした者がサクラダの能力全てを支配できる。」という都市伝説がケイに知らされる(津島教師)。
管理局に激しい敵意を抱く村瀬陽香との対立事件を通して、ケイの「今の管理局のやり方を変える」という決意が明確に表出する回でもある。
・第6話視聴終了時点
スワンプマンの思考実験がケイの口から春埼に語られる。
・第9話視聴終了時点
中学2年の秋(菫の死亡から2週間後)のケイと春埼の奉仕クラブ員としての初仕事完遂後に、ケイが携帯電話のクマのストラップを春埼にプレゼントするシーンあり。
・第10話視聴終了時点
「マクガフィンを手にした者がサクラダの全てを支配する。」という再生した菫の言葉が今後のケイの行動を規定していくことになる。
・第14話視聴終了時点
春埼がチルチルによってもう一人の自分と対話する内容。
「相麻菫は咲良田に留まるべきかも知れない。」
「どうして。」
「ケイはきっと、相麻菫といることを望んでいるから。私が純粋に浅井ケイの幸せを望んでいるのなら、相麻菫をこの町に引き留めるべきなのかも知れない。
貴方が本当に嫌っているのは、心の底から恐れているのは、それ。貴方自身が浅井ケイの幸せを最優先していないのではないか、という可能性。
貴方は彼を独占したいという感情をとても感情的に嫌っている。私も貴方もどちらも感情。貴方は貴方の小さな楽園にいた。とても安易な場所で貴方自身を守っていた。さあ、教えて。」
「君の望みを言ってごらん。」
「チルチル、私はようやく私自身が望むものを理解しました。」
「それは。」
「私は成長したい。ケイにとって、私が何よりも価値をもつ人間でありたいのです。だからチルチル、貴方に望むことは何もありません。」
「そうか。」
→最終回の菫と春埼の対話とその結末へと繋がる内容。
・第15話視聴終了時点
「神は人のために笑い、悪魔は自分のために笑う」(野良猫屋敷の老人の言葉)
・第18話視聴終了時点
相麻菫のスワンプマン(直訳すれば“沼男”)がシャワー室からケイと会話して正体を告げる・・・という演出がなかなか良い(※シャワーを頭から浴びて濡れた女=スワンプウーマン?)
・第19話視聴終了時点
本作のタイトル“サクラダリセット”の意味が明かされる回。
また、春埼の時間が巻き戻される瞬間、彼女の短い髪がケイに出遭う前の長さにブワっと戻る描写が◎。
・第20話視聴終了時点
浅井ケイの漢字が“恵”と判明。
・第24話(最終話)視聴終了時点
ラストで、“サクラダリセット”続いて“聖なる再生”という字幕が入る。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ       河野裕(角川スニーカー文庫 2009年6月-2012年4月)
監督           川面真也
シリーズ構成・脚本  高山カツヒコ
キャラクターデザイン 下山智之
音楽           Rayons
アニメーション制作  david production{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

====================サクラダリセット (2017年4-9月) ==================

 ------- Ⅰ. MEMORY in CHILDREN (3話中の2話) ---------------
{netabare}
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ OP「Reset」、ED「トナリアウ」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第1話 ★ 南校舎屋上への呼び出し、浅井ケイと春埼美空(共に中2)の初会話(4月28日)、「リセット」能力と「記憶保持」能力、相麻菫(すみれ)の謎かけ(正義、善と偽善、アンドロイド捜し、ケイと春埼のこれからの予告)、「能力をコピーする能力」(坂上央介)、菫の自殺
第2話 ★★ 7年前に死ん少女の身代わりの救済(ケイと春埼の初めての協力)、「強制的伝言」(中野智樹)、信頼の獲得、春埼とのキスのリセット、回避できなかった菫の死(9月1日)、2年後(芦原橋高校奉仕クラブへの強制入部){/netabare}

 ------- Ⅱ. CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (2話) ------
{netabare}
第3話 ★ 高1の7月13-15日の出来事、「身体部位強化・対象消去」能力者(村瀬陽香)の猫救済依頼、「猫との情報共有」能力者(野ノ尾盛夏)、マクガフィン、皆実未来の「幽霊」ケイ宅出現
第4話 × マクガフィン盗難、管理局への敵意(村瀬)と疑念(ケイ)、「情報屋」非通知君の素顔、夏祭り(髪飾りプレゼント)、村瀬陽香ギブアップ(ケイの協力者となる) ※展開が強引かつ分かり辛い点が残念{/netabare}

 ------- Ⅲ. ビー玉世界とキャンディーレジスト (1話) -------------
{netabare}
第5話 ☆ 入学式に遅れた少女(「ビー玉の景色に入り込む」能力者(世良佐和子))の救済(4月1日){/netabare}

 ------- Ⅳ. WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (3話) ----------
{netabare}
第6話 ☆ 自称“魔女”のケイ接触(小6時)、管理局創立メンバーの一人「中に入れる写真を撮る」能力者(佐々野宏幸)の能力回復依頼、菫の写真、「未来視」能力者“魔女”との対面(8月10日)、「記憶操作」能力者(岡絵里)のケイ挑発
第7話 ★ ケイと菫の出遭い(2年半前、海岸)、春埼の能力喪失、管理局の影(岡絵里への依頼者) ※ラストで写真の中の世界にケイのみ転送は設定矛盾×
第8話 ★ 春埼の能力回復(ケイのチート成功)、ケイへの写真送付、魔女の望みの成就(8月9日)、ケイの未来(魔女の後継者との再会)告知{/netabare}

 ------- Ⅴ. Strapping / Goodbye is not an easy word to say (1話) --
{netabare}
第9話 ★ 2年前の初秋、リセット行使へのケイの逡巡、春埼のリセット能力発動条件(自ら真に行使を望むこと)、「物質変形」能力者(宇川沙々音 (うかわ・ささね))との出遭い、リセット成功(9月14日)、ケイの望み(菫の救済){/netabare}

 ------- Ⅵ. MEMORY in CHILDREN (3話中の残り1話) ------------
{netabare}
第10話 ★★ ケイと蒲池の出遭い・管理局との契約(小6時)、マクガフィンの意味、菫のシナリオの実行・2年後の再会(再生)(8月30日) ※大きな異変のある注目回{/netabare}

 ------- Ⅶ. ある日の春埼さん (1話) --------------------------
{netabare}
第11話 ★ 春埼と野ノ尾のとりとめない会話、ケイのお見舞い ※日常回として○{/netabare}

 ------- Ⅷ. ONE HAND EDEN (4話) ---------------------------
{netabare}
第12話 ★ 眠り続ける少女(片桐穂乃歌)の夢の中の世界へ(9月23日)、チルチルとミチル、菫の不機嫌、夜のモンスター

  ~~~~~~ OP「だから僕は僕を手放す」、ED「Colors of Happiness」 ~~~~~~

第13話 ★ シナリオの写本を書き続ける野良猫屋敷の老人(9月24日)、世界のシナリオ、管理局対策室室長(浦地正宗)との鉢合わせ、「感情を色で見分ける」能力(索引さん)
第14話 ★ 宇川の箱庭世界破壊、「対象をロックする」能力(加賀谷)、チルチルとの対面(ケイ&春埼)、シナリオ写本407、春埼の望み(成長すること)、ミチルを救う方法
第15話 ★★ 9月23日(3回目)、モンスターの消滅、菫の指摘(ケイがリセットで失ったもの=春埼の普通の女の子としての恋心){/netabare}

 ------- Ⅸ. BOY, GIRL and (4話) ----------------------------
{netabare}
第16話 ★ 二代目魔女と浦地との交渉、芦原高文化祭、ケイと春埼の進展(10月22日)、浦地の計画(咲良田からの能力消去)、翌日の事件
第17話 ★ 能力の連続暴発事件発生、40年前(浦地夫妻と魔女、管理局の発足)、菫の計画着々進行、10月24日、ロックされていた夢の世界
第18話 ★ 浦地の計画進行(津島を使った宇川説得、岡を使った能力剥奪)、「対象の時間を巻き戻す」能力(浦地)、浦地とケイの対立顕在化
第19話 ★★★ 菫のケイ宅来訪(種明かしの約束)、浦地の生い立ち、スワンプマンの本心吐露、春埼の時間巻き戻し(ケイとの出遭いの前へ)、咲良田の能力消去(蒲池の母のロック解除=“サクラダリセット”){/netabare}

 ------- Ⅹ. BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (5話) ------
{netabare}
第20話 ★★ 10月25日、記憶の書き換えられた世界(世界5分前仮説の実現)、普通の恋する少女になっていた菫、ケイの母親との再会、リセット(10月22日) ※春埼の本来のリセット条件(相手の涙)を引き出した点は◎
第21話 ★★ 10分間だけ存在する少女、未来視の能力コピーとケイに委ねられた選択、二代目魔女の逃亡、追い詰められた魔女、チート救出劇成功(咲良田域外への一時逃亡指示)
第22話 ★ 10月23日、岡絵里への協力依頼、能力者のカラオケBOX集合、浦地との対面勝負、蒲池誘拐
第23話 ★★ 車内チート会話、加賀谷説得成功、ケイの能力維持・管理案採用(蒲池の“手帳”放棄)、菫の能力・記憶の回復と本心の自覚
第24話 ★★ リセット前のケイの記憶流入(春埼)、再び夢の世界へ(菫の“2番目に大事な人で納得”獲得交渉、菫と春埼の正面対決~相互理解、菫のアイデンティティ確認) ※ED「だから僕は僕を手放す」{/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)7、★(良回)13、☆(並回)2、×(疑問回)1 ※個人評価 ★★ 4.6


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※以下、取り留めない補足メモ


◆本作の独創性は、スワンプマンのアイデンティティ不安を作中に持ち込んだこと
{netabare}
独創性(オリジナリティ)溢れる作品というのは実際にはまず存在しないもので、ほぼ全ての作品は、それまで発表されてきた様々な同ジャンルや隣接ジャンルの先行作品の色々な要素をあれこれ組み合わせ換骨奪胎し、それに僅かに他媒体や学術部門の著作から借りてきたそのジャンルにとっては新奇となる要素を継ぎ足すことによって、僅かばかりの独創性を付け加えることに成功しているものと思いますし、中には新鮮味ゼロといいたくなるような作品も沢山制作されているように思います。
(※別に「新鮮味ゼロ」の作品が悪い・ダメだ、という訳ではなく、新鮮味はなくても素材の調理の巧さで魅せている作品も多く存在すると思います。念のため。)

・・・で、本作の場合は、現代哲学の分野でしばしば言及される「スワンプマン(Swampman)」という有名らしい「思考実験」を作中に明示的に組み込んだ点が、個人的に斬新で、大きな注目点となりました。

※例えば、あにこれで非常に高い評価をとっている『攻殻機動隊』だと、ある人物がボディを乗り換える場合、彼(彼女)の「ゴースト」(GHOST 文字通り“霊”“幽霊”)が本人の自己同一性(アイデンティティー)を保証するから、こういう問題は生じない、という設定になっていますが、これだと私の感覚では「え?GHOSTの存在を認めちゃうの?それだと、プラトンの「霊―肉二元論」とか17世紀のデカルトの「心身二元論」の発想だな。現代では「心悩一元論」がとっくに常識では?」となって、妙に設定が陳腐な印象を持っていました(※まだレビュー書いていませんが)。

※これに対して本作の方は、本人とは外見も記憶も同一だけど別個体という「スワンプマン」という存在を持ち出し、かつ「ゴースト」みたいな(かっての)本人との同一性を保証する非物質的なモノは一切認めない(※但し、死後に「幽霊」になる能力者は存在する)ことにして、スワンプマンが自己同一性(アイデンティティー)不安に囚われる様子を巧みに描き出したのは、なかなか見事だったと個人的に思っています。

具体的にいうと、本作の第19話(唯一の★★★回)。
ダブル・ヒロインの片割れであり、本作のキー・パーソンである相麻菫(そうま・すみれ)の再成体が、主人公であり視点人物の浅井ケイ宅のシャワー室から、ドア越しにケイに「自分は相麻菫本人ではなく、そのスワンプマンである」ことを告げ、その苦しく切ない心情をぶちまけるシーン。
※スワンプマン(SWAMPMAN)とは、文字通り“湿地(沼)の男”だけど、この菫の再生体も、わざわざシャワーを頭から浴びた“ビショ濡れ女”(swampwoman)の状態で告白している。
※つまり、原作者やアニメ制作者としては、こういう演出を入れることによって、このシーンに特に注目して欲しかったのだと私には思えました。{/netabare}

▲用語説明(wikiからのコピペ)
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1.思考実験
{netabare}
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%9D%E8%80%83%E5%AE%9F%E9%A8%93

思考実験 (しこうじっけん、英 thought experiment、独 Gedankenexperiment)とは、頭の中で想像するだけの実験。
科学の基礎原理に反しない限りで、極度に単純・理想化された前提(例えば摩擦のない運動、収差のないレンズなど)により遂行される。

◎概要
思考実験という言葉自体は、エルンスト・マッハによって初めて用いられた。

思考実験の例としては、古代ギリシャの「アキレスと亀」やガリレオといった古典から、サンデル講義で有名になった「トロッコ問題」、映画『マトリックス』のモチーフとなった「水槽の中の脳」、アインシュタインと量子力学の闘いといった先端科学までわたる[3]。
有名な例としては、アインシュタインが光の速度と慣性系の関係についての洞察から特殊相対性理論に達した考察が挙げられる。

実際に実験器具を用いて測定を行うことなく、ある状況で理論から導かれるはずの現象を思考のみによって演繹すること。
いわゆるシミュレーションも実際の対象を使わない点で共通するが、シミュレーションはモデルを使って行うものであり、少なくとも具体的な数値や数式を用いて詳細な結果を得る。
これに対して、思考実験はよりあいまいで概念的な結果を求めるものを指す。

とりわけ科学史上、特殊な状況に理論を当てはめることによる帰結と、実験を必要としない日常的経験とを比較することによって、理論のより深い洞察に達してきた考察や、元の理論を端的に反駁し、新たな理論の必要性を示すとともに、それを発展させるのに利用されてきた考察を指すことが多い。{/netabare}

2.スワンプマン
{netabare}
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%9E%E3%83%B3

スワンプマン(Swampman)とは、1987年にアメリカの哲学者ドナルド・デイヴィッドソンが考案した思考実験。
思考などの心の状態や発話の内容を主体がその時とっている内的な状態だけでなく、来歴にも依存するものとして捉える彼の理論への可能な反論として提唱された。
ルース・ミリカンの目的論的意味論などの同じく歴史主義的・外在主義的な志向性や内容の理論への反例としても論じられる。
スワンプマンとは沼 (Swamp) の男 (man) という意味の英語。

◎思考実験の詳細
ある男がハイキングに出かける。道中、この男は不運にも沼のそばで、突然 雷に打たれて死んでしまう。
その時、もうひとつ別の雷が、すぐそばの沼へと落ちた。
なんという偶然か、この落雷は沼の汚泥と化学反応を引き起こし、死んだ男と全く同一、同質形状の生成物を生み出してしまう。

この落雷によって生まれた新しい存在のことを、スワンプマン(沼男)と言う。
スワンプマンは原子レベルで、死ぬ直前の男と全く同一の構造を呈しており、見かけも全く同一である。
もちろん脳の状態(落雷によって死んだ男の生前の脳の状態)も完全なるコピーであることから、記憶も知識も全く同一であるように見える。
沼を後にしたスワンプマンは、死ぬ直前の男の姿でスタスタと街に帰っていく。
そして死んだ男がかつて住んでいた部屋のドアを開け、死んだ男の家族に電話をし、死んだ男が読んでいた本の続きを読みふけりながら、眠りにつく。
そして翌朝、死んだ男が通っていた職場へと出勤していく。{/netabare}
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◆もう一つの注目用語(マクガフィン)
{netabare}
前記のスワンプマンの他にもう一つ、有名な映画監督のアルフレッド・ヒッチコックの造語とされる「マクガフィン(McGuffin)」という謎めいた用語も作中に組み込まれていますが、こちらは、その内容を知れば特にスワンプマンほどの独自性を本作に付与するものではなく、これまでも他の先行作品(※アニメに限らず)に言及例があるのではないか、と思えるものでした。{/netabare}

▲用語説明(wikiからのコピペ)
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3.マクガフィン
{netabare}

マクガフィン (MacGuffin, McGuffin) とは、何かしらの物語を構成する上で、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる、仕掛けのひとつである。
登場人物たちの視点あるいは読者・観客などからは重要なものだが、作品の構造から言えば他のものに置き換えが可能な物であり、泥棒が狙う宝石や、スパイが狙う重要書類など、そのジャンルでは陳腐なものである。

◎概要
「マクガフィン」という言葉は映画監督のアルフレッド・ヒッチコックがしばしば、自身の映画を説明するときに使った言葉である。
フランソワ・トリュフォーによるヒッチコックの長時間インタビュー集『映画術』には、この「マクガフィン」への言及が何度もある。{/netabare}
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投稿 : 2019/12/07
♥ : 23
ネタバレ

noindex さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

どんなに面白い内容でもそれが人に伝わらないと意味が無いという悲劇の名作

1話
異能力者が多く住む街「咲良田」で不思議な事件が起こる話らしいが…どこまでがネタバレになるなのかな。
{netabare}美空の世界を3日前の過去に戻す能力「リセット」の仕様は、
①リセットにより戻るのは「セーブ」した時点
②セーブが有効なのは72時間
③一度セーブしたら24時間たたないとまたセーブはできない
…③のせいで同じ時間のやり直しは1度しかできない。よって何度もやり直せないのでこの物語は「ループもの」には成り得ない(でも24時間たってすぐセーブすれば2日目は2回、3日目は3回やりなおせるんじゃね?)。
美空自身の記憶も戻ってしまうので彼女にとっては無意味な能力なのだが、主人公の記憶は残るので(リーディングシュタイナーだね)、彼だけが世界を変える力を持つということだ。
1話はほとんど導入で終わったが…最後に菫が飛び降りたのは自分を救わせるためにわざとやったっぽいね。「魔法少女まどか☆マギカ「僕だけがいない街」に続き碧ちゃんがタイムリープで救われるのは3度目かw
当面は、死んでいるはずの少女クラカワマリの正体を探ることになるのかな。{/netabare}
見ててキツかったのが会話。なんか村上春樹っぽいかっこつけなメタファやポエムにまみれた長セリフが続くのがきつかった。頭に入ってこない。

声優は悠木碧と花澤香菜のダブルヒロインはゆとりちゃん以来?キャスティングは逆の方が良かったんじゃないかと思った。
作画は川面監督なので良い。「ステラのまほう」がコケて躓いたけどこれで挽回して欲しい。2クールあるそうだから駆け足にはならないだろう。

2話
超展開連発www2クールあるのにえらく飛ばしてるなwww
{netabare}菫の自殺は失恋が原因?リセットで救うのかと思ったらキスの取り消しとかしょうもないことに使ったから救えずwそして二年たつとか…
まあこの町いろんな能力者がいるから新キャラが出てきて菫を救うのかな。
ぶっちゃけケイと菫の会話は痛すぎてキツかったからいなくなってくれて良かった感はある。
美空はロング髪の方が良かったな。{/netabare}
やっぱCharlotteみたいに能力を組み合わせて色々解決する話になるのかな?

3話
OPお披露目。{netabare}菫がいるから早めに復活するのだろうか。
空飛ぶメガネ女が予告でヤバイ感じだが…。
今回24時間経過ですぐセーブしたから、また戻りそうだね。結局ループものっぽくなるのかな。{/netabare}
でもなんか後だしジャンケン的に新手の能力者を出して行くのって話の構成としてダメな気もする。
相変らず会話は寒いポエムだがギャグは笑った。{netabare}「私が歌うんですか!?」「リセットだ」は吹いたw{/netabare}猫使いの能力者の子も不思議ちゃんで面白かった。

4話
いや~話がぐちゃぐちゃでややこしてくついていくのがキツい!説明セリフびっしりで、あの怪作「ガラスの花と壊す世界」を毎週見せられてるような感覚wあと予告で覚悟してたけどかなりグロかった。
一番わからなかったのは{netabare}村瀬さんがなぜリセットの能力を受けないのか。リーディングシュタイナーはケイだけという大前提で見ていたら、実は他にもいました!ってダメじゃね?
村瀬のリセットさせる動機は全て猫や皆実の命を救うためでしたー!ドヤ!ってのが話のキモなんだろうが。
ケイが死んだあとのリセットは村瀬が泣いたから「泣いてる女の子を見たらリセット」のルールでやるのかと思ったらメッセージ仕込んでたな。つーかさすがにケイが死んだら自主的にやれよ。
リセット能力は思った通り、24時間後すぐセーブすることで同じ日を2~3回繰り返せるね。このせいで余計複雑になってるな。{/netabare}半ループ物って感じ。

なんで村瀬に{netabare}リセットが効かないか、なのだが、美空のリセットは最初に説明があった通り時間遡行ではなく世界を以前の状態に「物理的に」戻す能力なので、村瀬の何でも消す能力でリセットの改変を無効に出来る、ということらしい。 {/netabare}なんたる屁理屈…。
つーか、 {netabare}リセットって地球の自転・公転も三日前に戻しているはずで(そうでないと世間が大騒ぎになる)、村瀬がリセットの影響を受けないなら宇宙空間に取り残されないとおかしいよな。{/netabare}

5話
今回は一話完結話。なかなかよくまとまっていたと思う。今回のメインの世良さんが普通の女の子だからいつもより意味不明会話じゃなかったし。セリフ量は相変わらず多いけど。
{netabare}ケイたちが入学した頃の話。真面目な生徒はルール破りに憧れと恐れの感情を抱く。これは共感できた。
潔癖症は辛いわよというエヴァの赤城リツコのセリフを思い出したね。
時計の文字盤が逆のトリックはちょっと無理ある気がしたけど。{/netabare}

6話
相変らず禅問答のようなメタファ長話ばかりwでもそれがだんだん気持ちよくなってきた。
{netabare}爺さんは過去に行ける能力者。ケイはその能力で菫に会いたいんだろう。
魔女は時かけの魔女おばさんのオマージュか?予知能力者でこれで管理局がいつも先回りできる理由づけをしている。魔女と美空の会話は屁理屈の応酬w
そしてOPに出ていて未登場の最後のキャラの岡さん。見た目からしてワルぶってる子。この手のアニメって無効化能力者が必ず出てくるな。やはり禁書のそげぶは偉大なのか。
マクガフィンの謎はいつわかるんだろうね。{/netabare}
まずはお膳立てって感じの回でした。

dアニメストアユーザだけが見られる7話8話先行上映を視聴。なにこの特権階級。腐っても有料サービスだけはある。
もう8話まで出来てるとかさすが川面監督は有能だね。

7話
{netabare}菫が出てくるとまた意味不明会話が始まるなw
爺さんは若い頃の魔女と付き合ってたのか。
つーか管理局のやってることって極悪非道じゃね?
美空wwwリセット失ったらケイと別れなきゃならないと思って必死だなwwwケイが冷たすぎんだよな。
岡絵里の能力の詳細を教えて貰うのが後からなのはまたご都合主義だなあ。{/netabare}

8話
{netabare}写真の中から簡単に出られるやんwドアをふさいだから時間稼ぎできればいいのか。
記憶改ざんって録音の音声で破れるのかよ…美空がケイを盲信しているからなのかもしれんが。
岡絵里がバカすぎる…自分の能力の弱点をよく理解しろよw
…この時点で岡絵里が佐々野の所に来るのは二度目なんだっけ?もう時系列がよくわからんな…まあいいや。
なんで魔女は予知能力があるのに恋人と28年間も離れ離れになったのかわからん…。
…管理局に乗り込んで佐々野・村瀬・美空の3つの能力発動…手が込んでるなw
村瀬はリセットの影響を受けない、がポイントか。持ってる写真も一緒に時間遡行できると。しかし村瀬もえらい献身的になったな、一番キツいことやらされてるw
あぁ魔女は写真の空間を通って管理局のガードを抜けられたってことか、わかりにくい!!ちゃんと説明して。
菫が後継者なのか。{/netabare}

うーん…6~8話「WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL」は3話かけてやたら複雑なことやったけど、3~4話「CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY」の方が面白かったな。4話ラストの衝撃に匹敵するシーンがなかった。{netabare}今回の敵の岡絵里がJCなせいか村瀬さんよりアホすぎるというのも萎えた。村瀬さんはケイをあそこまで追い詰めたしな。{/netabare}
あといい加減ちゃんとわかりやすく説明してほしい。話が面白くても理解されなきゃ切られるよ。

9話
この話無くても良かったのでは?{netabare}美空がケイに従うようになったいきさつを描いただけの過去回で{/netabare}何も進展してないし。2クールあると余裕があっていいよねえ。
{netabare}キットカットとコアラのマーチが出てきたけどEDにネスレとロッテがちゃんとあったw
巨乳のお姉さんの凄い能力見てみたかったな。{/netabare}

10話
{netabare}MEMORY in CHILDRENの3/3。つまり1~2話の話が10話になってようやく完結という。
また村瀬さんに頼って屁理屈押し通してついに菫が復活。
菫が本物かコピーか分かる直前で終わり。自殺した理由もおいおい分かるのだろう。
これからは管理局との戦いになるのかな。菫の予知能力には制約があるのか。{/netabare}

11話
{netabare}春埼美空の日常回w見ていて終始ニヤニヤしてた。花澤さんの真骨頂やな。
俺のお気に入りの未来の出番があって良かった。このアニメで唯一の普通の人間だから未来が出てくるとほっとする。
…つーか菫はどうなったんだ?{/netabare}
相変らず会話が浮世離れしてるけどこれについていけない人はもう切ってるだろう。

12話
さて話が大きく動きはじめたが…。
{netabare}菫は自分のことについて話してくれないが、普通の生活を送ることはできないようだ。
ケイは菫を咲良田の外に出すため夢の中で実験するとか回りくどいことを考えるが…街の周囲に壁があって無理。そして予知能力者の菫にはケイのやることは全てお見通しでリセットも乗り越えてしまう(今回のリセットの必要性はよくわからなかったが、管理局を出し抜くため?)。
新キャラのミチルはラブライブの穂乃果に似てるなwっていうか本名は穂乃歌…パロディ?
猫女や巨乳のお姉さんに菫も夢の中に入ってきて役者が勢揃いだが(会話をしないと予知できないということがわかった)、最後に化物も出てきて、夢の中の盤面で味方と敵の駒を揃えている感じだね。{/netabare}

13話
OPEDが変わったー!でも今回は作画がちょっと崩れてたな。
内容はなんかプリンセスチュチュみたいになってきた。やはりチュチュは偉大なアニメだったな。
{netabare}菫は失恋したと言っているがあの意味不明会話でなぜそう感じたのか。新EDで叫んでたけど。
爺さんと野ノ尾さんの会話はユルくていい感じ。爺さんのシナリオはリセットも予知も関係なく最終確定事項を記す能力なのか。結局は記録係?
今後はケイが管理局に命を狙われる展開になるのかな。
ケイの今の目的は菫から伝言されたNo.407探しになっているが、見つけた後のことは考えているのだろうか?{/netabare}

14話
{netabare}結局この物語は三角関係のもつれなのかな。ケイが美空にリセットがなくなったら一緒にいるかどうかわからないと答えたことが、美空はずっとひっかかっているのだろう。ケイが菫を選ぶなら仕方がないと、ケイを独占したい気持ちを押し殺している。
No.407は咲良田と管理局の始まりについての情報が書かれているらしい。咲良田は菫の夢の世界だったー!とかいうオチだったりして。
ケイは美空に入手したNo.407を隠したね。そして話でそれについて触れず嘘をついた。なぜだろう?ケイはNo.407の情報で菫と一緒に街を出ようと考えているのだろうか?
穂乃歌の方はハルヒと同じセカイ系能力者の末路やな。{/netabare}

15話
{netabare}美空がチルチルとの対話によって前に進もうとしたけどそれをリセットで潰してしまった。そうやって何度もリセットで美空の成長を阻害してきた虚しさがケイにはあるのだろう。
それでもケイは菫より美空が好きだと言い切ったが…やっぱこの物語は三角関係恋愛なのかw
菫は予知能力を駆使してケイをものにしようとしてるんだろうか。

今回のONE HAND EDENの解決はなんかパッとしなかったなあ…ケイがチルチルの代わりになれることを示せばよかったというだけ?もしゃもしゃする!穂乃歌はこれからも眠ったままなの?No.407の内容は何だった?{/netabare}

16話
{netabare}浦地正宗(室長)と菫の目的は咲良田から全ての能力を消すこと…それでいいんじゃね?
ケイ、美空に事実上の告白。敗北した菫はそれを受け入れるのか…菫の目的は能力を消してさらになんやかんやでケイをゲットすることだろうか。
浦地正宗は未来視にもリセットにも対策済み。やはりラスボスやな。記憶を消せるとか対菫特化能力みたいでご都合主義だが…ロックも強力すぎやろ。
菫がケイに指示してないと言ったのを嘘だと見破られなかったのはゴミ拾いをしろという指示だったからか。
事故が起きた方を見られないのはなんでや。
いまだに菫が自殺した理由も分かってないんだよな。美空がなぜ菫がそうしたのかという疑問について念押しした感じ。
で、No.407は?{/netabare}
相変らずごちゃごちゃしてるけどこのアニメはそういうものだと慣れたw

17話
また一段と複雑になってきたな…。
{netabare}皆実が菫の写真を欲しがったのはなぜだろう?
魔女の若い頃が美空そっくりなのは何か意味がある?
40年前から20年後に現れる、浦地正宗の父の能力を止める人物とは?
なぜ菫は智樹に声を届けさせてから、記憶を非通知君に奪わせた?
菫が岡絵里に能力を奪われたと言ったが本当は非通知君に奪われたのに嘘をついた?何のため?(でも嘘をついたら索引さんにばれるんだよね?)
浦地正宗が事故やみんなが笑う事件を起こしているのは何のため?
菫は未来視を失ってもなぜ魔女を名乗った?
ケイはなぜまた夢の世界に行った?
なぜ管理局はチルチルとミチルをロックした?3週間前に菫に会いに来たというが時系列が分かりにくすぎる…。
そもそも菫はケイになぜ指示をしている?そしてなぜケイは素直にそれに従っている?
結局、菫は何のために死んだのか?{/netabare}
わからんことだらけw

ただ、{netabare}美空が何度か言っている、菫はケイが好きなのに、
・自分をケイに紹介した。
・自殺して自分とケイの2人だけの2年間を作った。
以上から美空は菫を目的がわからず危険だと見ているが、{/netabare}ここがこの物語の一番のキモで、ここだけ押さえておけば他はよくわからなくてもついていけるんじゃないかと思う。

18話
{netabare}菫が岡絵里に能力を奪われたと言ったが本当は非通知君に奪われたのに嘘をついた?
→本当に岡絵里に奪われたっぽい。管理局が能力の暴発を警戒して岡絵里を使っている。非通知君の方はわからん。
浦地正宗が事故やみんなが笑う事件を起こしているのは何のため?
→管理局に最後の手段によって全ての能力を消させるため。4件の暴発事件が起こり、管理局は追い詰められている。
そもそも菫はケイになぜ指示をしている?そしてなぜケイは素直にそれに従っている?
→そういや菫の依頼をこなせば真実を教えてくれるって言ってた。ただし指示する理由はわからない。

浦地正宗の能力は対象の時間を巻き戻すこと(キーホルダーの伏線とか全然気づかなかったw)。これで能力者を操作して暴発させたらしい。記憶を消す能力だと言ってたのは一部しか合ってなかった。時間を戻せば記憶を消すこともできるんだろうけど。

ケイはなんで咲良田の能力を消させたくないんだろうな。
ケイは菫の写真は燃やしたと言ったが非通知君に渡したのでは?でも索引さんに嘘ではないと言われたけど。
次回は菫がシャワーを浴びに来るが…まさかケイに迫る気?君はバカだ!って言われてた。{/netabare}

19話
{netabare}正宗の両親はロックされて石になったんだな。咲良田の状態を永遠にするために。
菫が死んだのは、自分の存在を菫でなくすため。索引さんの尋問で嘘がバレてしまうから。本当にたったそれだけのために死んだのかー索引さんの存在大きすぎィ!
菫は本当に死んでいて、今居るのはスワンプマン、ただのコピー。でも中身は菫と全く同じ悲しい存在。オリジナルの菫を恨むしかない。パーマンのコピーロボットやCCさくらのミラーを思い出す。
菫が正宗の計画を阻止したい理由はまだわからんな。まさかケイが能力が好きだから、だけじゃないだろう。そうなのか?
結局、菫は予知能力があるからどういうルートでも自分がケイとくっつく可能性が無いと悟った故の悲劇なんだろうね。これがこの物語のキモだな。
シャワー浴びるのは涙を隠すため…かなあ?可能性ゼロでもケイとの間違いが起きることを期待してたのでは…女として。

正宗が美空の能力をすぐに消さずに時間を過去に戻したのは万全を期すため?でもこれで岡絵里に裏切られる隙を作ってしまった。{/netabare}
さすがに重要回だけあって今までのような意味不明会話はなかったなw
{netabare}あと予知能力で美空の前に同じチキンカレーを作った菫のささやかな抵抗の演出も心憎い。{/netabare}

20話
{netabare}室長の正宗が起こした騒動のせいで管理局が最後の手段を使う決断をする(局長を見てみたいが…)。正宗の親のロック解除で咲良田の全ての能力が失われ…世界改変されてしまう。てっきり能力がなくなったまま続くのかと思ってたが。
菫が普通の人間として存在し、美空は病床の身になってしまう。時間を巻き戻されたからか?岡絵里の見逃しは無駄だったのか?
菫は高校生になったらずいぶん普通の人になったなw中学の頃は中二病だったのかw
菫はふられるが、これこそが予知能力者の菫の絶望なんだろう。どのルートでもケイと結ばれないとわかっている。
ケイは故郷で妹と出会うが…いつか兄として再会できる日は来るのか。
桜の写真は17話でケイが美空に菫の指示でプレゼントした本に挟まっていた。索引さんの質問対策で回りくどいことをしなければならないんだよね。ここわかりにくいから回想でも入れてほしかったが。この写真を回収できなかったのが正宗最大の失態になったが、ぶっちゃけケイと美空を殺してしまえばよかったのに。正宗は自分が正義だと思っていて悪人にはなれないのが敗因やな。
そしてここでようやく、涙を見たらリセットのルールが生きると。{/netabare}
碧ちゃんがTwitterでこのアニメに触れない理由が分かって来たw辛すぎw

21話
{netabare}最初のケイと菫の会話は1回目だから回想か。
菫が未来を見るとケイが見た未来を変化させてしまうかもしれないと言うのはよくわからんな。
坂上さんは菫が好きなんだろうか?でも坂上さんの能力コピーは凄い能力だよな。
未来視を使うと他人に自我が侵食されてしまう。だから菫はあんな人格になってしまった。能力のない世界ではごく普通の女の子なのに。
正宗に対し時間を稼ぐには相応の情報を与えなければならない。菫のコピーを作ったことを不快がってるから正宗はまともな人なんじゃないかって気もしなくもない。
ケイが菫に街を出ていくように指示したけど従わなさそう。{/netabare}

22話
{netabare}今回もチョロい岡絵里をおだてて味方につけるケイ。
そしてカラオケボックスで能力者オールスター大集合。
正宗との対決で岡絵里の忘却と坂上さんのコピーと村瀬さんの貫通を同時使用してロック能力をブロックwスゲー連携w
でも真の目的は宇川さんの工事のための時間稼ぎwちと無理がある気もするが。あんな凝ったチューブ作る必要あるのだろうか。{/netabare}
あと2話で綺麗に終わるのかな…。

23話
{netabare}岡絵里の能力は知れ渡ってるからそりゃ誰も目を見てくれないわな。能力バトルはどういう能力か知られていると終わり。
ケイの提案は、ロックされた正宗の親の代わりに猫を身代わりにするとのこと。ここで野ノ尾さんの存在が生きてくるとは。でもぬこかわいそす。
正宗は折れなかったが、加賀谷さんは折れた。でも正宗の計画通り能力自体無くすのでも加賀谷の罪悪感は無くなるんじゃね?と思うんだが…。
ケイが能力を残したいのは能力でこの世の不幸を無くしたいということだから、咲良田以外に広げる気なんだろうか。
あと加賀谷は味方に付けられたのに、菫が予知能力をどう駆使しても味方につけられず菫を死に追い込んだ索引さんは、実は正宗の事が好きなんじゃないかと思った。

そして意外と素直に街を出た菫だが…戻ってきて記憶のフラッシュバックが。それで何かに気付いたらしい。予告を見ると真のラスボスは菫っぽいな。{/netabare}
さあ、あと残り1話!どう落とす?

24話
{netabare}犠牲にする猫は助けられるのか…野ノ尾さんですら仕方がないようなことを言ってるが。
美空はケイの事を知るために記憶注入。
美空がケイに間違えたと言ってるのは嬉しかったからキスの後リセットしなくて良かったのにということだろうか。
そしてミチルの力で夢の中へ…ラスボスの菫と対峙。
菫の目的は「ケイのために」美空を挑発して鍛えることだった。
美空は菫のようになりたいと言ってるがなかなか厳しそうだなw

そして、スワンプマンと思われた存在は実は本物の菫だった。菫は自分を本物だと信じられないから索引さんを回避できた。
…それじゃ19話のケイと菫の壮絶なあの会話は何だったんだと思うが…ケイも散々苦しんでたのに。
ラストを見ていると、坂上さんは岡絵里か宇川さんと付き合い始めたように見えるなw{/netabare}
…多くの人にその面白さを理解されなかった傑作、ついに終了!

【総評】
この作品の欠点は大きく分けて三つある。
まず一つは、作り手の都合でストーリー上必要な新手の能力者を次々に登場させるご都合主義的展開。後出しジャンケンの繰り返し。
二つ目は村上春樹作品のような虚飾まみれの寒いメタファーに満ちたセリフの応酬による不毛に思える会話。これに多くの人がイライラさせられることであろう。ただし会話の意味不明さは序盤だけで中盤からは減って行く(菫の{netabare}アンドロイドについての{/netabare}話は後の伏線になっている。{netabare}なお後に出てくる能力の無い菫は平凡な女性らしい会話をしている。能力のせいで自我が変わり果てて奇特な人格になってしまったのだろう{/netabare})。
そして三つ目は説明不足。主人公が複数の味方の能力を駆使して合わせ技で問題を解決する巧妙なプロットがこの作品の真骨頂なのだが、説明が不十分すぎて一度見ただけでは理解するのが困難になってしまっている。

でもこれだけ欠点があるのに、私は屁理屈を塗り重ねたようなこの作品に波長が合うようで、心地よく見られてしまう。私自身がそういう人格だからなのだろう。
能力バトルの駆け引きはジョジョやデスノートと同等かそれ以上に高度な域に達してるのに不人気なのは、登場人物の魅力がその二作品に遠く及ばないということなんだろうね。まあ確かに地味。

キャラクターデザインはまるでマネキンみたいで無機質だが、このプラスチックのような清潔感と冷たさが涼しげでまた良い。{netabare}終盤で出てくる菫の裸体を中学生らしいリアルな未発達の体つきで描いているのも好感を持てる。{/netabare}

なんで咲良田だけ能力者がいるのか、なんで能力を自覚できるのかわからないって言われて切られまくったが、17話でようやくそれを実現した3人が登場する。
1話の最初でその3人が出てくる意味深なシーンを見せるべきだったのだろう(それかシャーロットのOPみたいにシルエットを見せるとか?)。
まどかマギカでは1話の最初でワルプルギスの夜と戦うほむらと契約を迫るキュゥベエが出てくる。監督は先が読まれるから本当は入れたくなかったのだが、TVアニメなので切られないように外連味として仕方なく入れたという(総集編ではカットした。映画は最後まで観て貰えるので)。
この作品もそうすべきだったのかもしれない。

1巻の円盤売上223枚wそら碧ちゃんもTwitterであまり触れないわ…高度な内容でも伝わらなければ意味がないよねえ。

https://twitter.com/staff_aoi/status/907445601540784128
【碧】サクラダリセット遂に最終回か…。どのキャラも演じられることが幸せで楽しいけど、菫は特に、菫に私を試されてる感じがして楽しかったなぁ。よければ、彼ら彼女らの選択を最後まで見守ってあげてくださいね。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 44

67.3 8 上田燿司アニメランキング8位
懺・さよなら絶望先生(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (344)
2378人が棚に入れました
糸色望は、どのやうなこともネガティブにしかとれない青年である。
横に繋げて書くと、とてもせつなくなるやうな名前をもつ彼は、ことあるごとに「絶望した」と死にたがり、でも本当には死ねないような、困つた人間だ。
そんな彼が、風浦可符香たちの通ふ学校の、二のへ組に、担任教師として赴任することとなつた。
しかし二のへ組は、望とは逆にどのやうなこともポジティブにしかとれない生徒、何事もきつちりとしていないと気がすまなひ生徒、なにかと怪我ばかりしてゐる生徒、
メールでしか会話のできない生徒など、もしかしたら彼以上に厄介な人間が数多く在籍するような学級だつた。
どこまでも後ろ向きな考えの望の教へは、そんな生徒たちの人生にどのやうな波紋を投げかけるのだらうか。
また逆に、望は生徒たちからどのやうな影響を受けるのだらうか。

声優・キャラクター
神谷浩史、野中藍、井上麻里奈、谷井あすか、真田アサミ、小林ゆう、沢城みゆき、後藤邑子、新谷良子、松来未祐、上田燿司、水島大宙、矢島晶子、杉田智和、後藤沙緒里、寺島拓篤

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

3期目で、やっと・・・・・

結構続いたこのシリーズも3期目です。
毒電波を振り撒いた作風は相変わらずですが、2期と比べて禍々しさは和らいでいる気がします。
絵柄の色使いがアニメらしくなり、ネタの表現もよりわかりやすく改善されています。


作中で自ら語っていますが、この3期は原作準拠だそうです。
確かに、アニメというよりTV漫画といった感じで、原作のネタをちゃんと尺をとって努めて判りやすく工夫してるのがわかります。
だから素直に笑えました。


実験的は試みは相変わらず。
冒頭のあらずじ紹介とか、絵描き歌とか、擬音の表現とか、ネタの途中で「つづく」とか、わけのわからん事をやってます。
ただ、限りなく危険な風刺ネタや時事ネタを扱う本作には、そういうのが必要かとも思います。
お隣のアノ国やその隣の国のから激しく非難されそうなネタを平気でやってますので、「電波作品」「異色の怪作」などという隠れ蓑がいるのかもしれません。
・・・・と、深読みが過ぎますかね。


ともかく、原作ファンからすれば、この3期が一番です。
1期&2期で、
「絶望した!原作のようにいかないアニメに絶望した!」
という方(笑)
是非ごらんになってください。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 5

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「犬カレーが食べたいなら、8話を食べればいいじゃない」 ※8話Cパートの話以外しません、あしからず

だから千和のあらすじナレの話とかしないって!


今色々と激アツ的意味で盛り上がっている「劇団犬カレー」さん


コラージュを用いた特異な作風が云々かんぬん・・・っていうのは実際見ていただければ許容するか一生見たくなくなるかハッキリしますので割愛させていただきます(キリッ


オイラの地元某アニメイトとかは魔法少女なんちゃらマギカの紹介に手描きポップでわざわざ
「魅力その2! ヒロイン達に迫り来る敵!魔女がスゴイ!
劇中に登場する奇妙な『魔女』たちを担当したのは【劇団犬カレー】
切り絵やコラージュを用いた独特の雰囲気で怪しい魔女の世界を作り出しています」
と、紹介されてましたよー?
(なんも間違っちゃいねぇから困るぜ)


まあ待てとw
犬カレーを語るならば、はじめの一歩はやっぱし「懺8話」
たぶんオイラが知ってる犬カレーさんちのお仕事ではこの「懺8話のCパート」が一番丁寧かつ自由奔放にやっちまってる感がある
尚且つ尺的にも長い(はずですw)


当然、今はこれよりもっと技を磨かれていることでしょうから、もっと複雑なこともやってのけるでしょう
が、実際の商業作品でちゃんと決まったお話の中、他のアニメタさんや演出の絡みがあったりする中ででは、色々と制約もあってのことでしょう


そういう意味ではこの8話こそが犬カレーの本気
そう、もちろん当時のだが


犬カレーはバケモノしか描けないと思ってるアナタにこそチェックして欲しい


いつもと全く同じしょーもないオチすらもどこか哀愁の漂うものになっている


普通に演出の才能があるんじゃないか?


これを見た後ならレンタルマギカのマカオとジョマもかかってこいのなんのその!







なんかハードル無駄に上げた割りにショボく見えたらごめんなさい(えー


見た目は悪ぃけど味は保証するぜ的ノリで、、、さあどうぞ召し上がれ\(´▽`)ノ

投稿 : 2019/12/07
♥ : 7

Ssoul(輝子P) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かなりポジティブになった絶望先生。もう死ぬ気は無いのか?でも、話は面白い。

前作と今作のあらすじ

始まりの季節、春。希望に胸を膨らませた「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香は、桜の木で首を吊る「何事もネガティブにしかとれない男」糸色望と出会う。出会ってはいけない2人だったが、望は可符香の高校の新しい担任の先生だった。そしてその凸凹な二人がクラスの問題のある生徒の問題を解決する話でしたが、もう3期となるとそんな設定なんて忘れて、ただの世間の問題点を指摘するギャグ系の作品になりました。キャラクターたちは1期、2期を見ないとわかりませんので、そちらをみて、絶望していください。

私の感想

ギャグは2期よりも面白かったですが、キャラクターの性格、個性がかなり1期よりも変わっていました。
まず、1期、2期ではギャグがキャラクターたちがある世間のネガティブな事に糸色先生が絶望している事に突っ込んでいましたが、今作では生徒たちがボケになって糸色先生が突っ込む方になっていました。
次に生徒たちの個性がかなり固定され(設定が同じになって、ボケが大体同じになる事)ボケが読めるようになっていました。
多分これが一番の問題でしょう・・・・ 糸色先生がよく生徒たちに殺されていました。これはかなり問題でしょう・・・・

私がこの作品で一番好きな所はエンディング後の
「絶望先生えかきうた」
がかなり好きです。全てのキャラクターが書いているように見えて、全ての声優が絶望先生を書いいる所です。皆さんの、まったく似ていません。けれどそこが良い所です。(私が一番好きな糸色先生の似顔絵は一旧さんの書いた似顔絵です。絵を描いていないのに何であんなにクオリティー高いんだ・・・)

オープニング

「林檎もぎれビーム!」(このオープニングは完全版を参考にしたレビューです。)
はじめは
「りんご もぎれ ビーム」
で始まり始めはまったく意味がわかりませんでしたが、なれてくると結構良い曲です。はじめは意味がまったく分からない画像で始まるりますが、右下の所にちゃんとした画像が流れます。私的にはそっちの方が好きです。
この曲はまったくネタバレがありません。ってか 逆にこの作品とぜんぜん関係ない画像ばかりなので初めての方は混乱するでしょう・・・・
この作品で一番好きな所はエンディング後に代入曲としたて、


エンディング

「絶望レストラン」
あまりレストランと関係な曲です。はじめはかなり地味に始まります。普通で普通な人で始まりので・・・・
そして、それが終わったら、それぞれの生徒の日常が描かれています。結構新鮮です。

「暗闇心中相思相愛」
糸色先生には似合わないエンディングでした。キャラクターもあまり出ていず、糸色先生の良さのまったく出ていませんでした。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8

67.6 9 上田燿司アニメランキング9位
劇場版 図書館戦争 革命のつばさ(アニメ映画)

2012年6月16日
★★★★☆ 3.8 (425)
2324人が棚に入れました
日本を揺るがすテロ事件が勃発する中、デートの最中だった笠原郁と堂上篤に緊急招集がかかった。新たな任務は、小説家・当麻蔵人の身辺警護。テロの手口に小説の内容が酷似しているとして、メディア良化委員会は作家狩りを始めたのだ。法廷闘争が始まる中、郁たち図書特殊部隊は判決まで当麻を守りきらなければならない。図書隊と良化隊の衝突が激化する中、重傷を負ってしまう堂上。動揺する郁に、堂上は任務の遂行を託す。郁は、当麻を守り、表現の自由を守ることが出来るのか!? ――そして郁と堂上とのもどかしい恋の結末は!?

声優・キャラクター
井上麻里奈、前野智昭、イッセー尾形、石田彰、鈴木達央、沢城みゆき、鈴森勘司、潘めぐみ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

“今度こそ”スタートラインに立てた図書館戦争

前作のテレビシリーズは2008年の春アニメとしてノイタミナ枠で放送されましたが、肝心の『メディア良化法』と呼ばれる架空の法律から表現の自由を訴えかけるという内容もソコソコに、ラブコメ要素がメインのトレンディドラマ風味の作品になってしまっていました;


仕舞いには原作でも重要視される【中澤毬江にまつわるエピソード】が放送局の自主規制によりオミットされるという自体に陥り、【表現の自由を問う作品が表現規制された】ということに原作者は肩を落とし、多くの原作ファンが憤慨するという賛否両論を巻き起こした問題作になったわけです
(上記のエピソードはちゃんとアニメ化され、セル版DVD3巻、もしくはBD-BOXには収録されております)


今作を鑑賞した劇場で今年のアニメ映画の中では初めての出来事だったのですが、来場者の年齢層がかなり高いことに驚き
有川作品ファンの幅広さとアニメ版図書館戦争の知名度を思い知ることとなりました











さて、今作ではやっとこさ肝心要の『メディア良化法』に対して図書隊が踏み込んでいき、表現の自由を訴えかけるという待望の展開が描かれます!


早速冒頭からテロリストがヘリで原発に自爆テロを図って建屋に穴を開ける・・・
という衝撃ニュースが飛び交い“見慣れたあの光景”がテレビから映し出されるというショッキングな幕開け


そしてこのテロ組織の犯行の手口が、原発テロを題材にしたエンターティメント小説の内容に酷似しているものとみなし、図書隊の宿敵であるメディア良化委員会は小説の著者である当麻蔵人を拘束しようとする


これを許しておけば事態を皮切りに良化委員会は『作家狩り』をはじめるであろう、と判断した図書隊の面々
すぐさま当麻蔵人を保護し、法廷で正々堂々と良化委員会、延いてはメディア良化法の在り方そのものに踏み込んで戦うことを決意し、彼の身辺警護を始める


初めのうちは事件に巻き込まれたことを他人事のように疎ましく思っていた当麻蔵人
良化隊が行う『検閲』にも、上手く逃れながら作家業を続けることがプロの仕事であると考えていた彼を通して、これまで読み手側の都合がメインに描かれていたメディア良化法が、初めて書き手側の目線で語られます


彼もまた稲嶺元司令の過去(通称:日野の悪夢)を語り聞かされ、これまで自分が無視し続けてきた検閲の非道極まりない実態を知ります
さらに図書隊の面々と触れ合っていくうち、自分の本を命懸けで守る若者たちがいた、という事実にもやがて心を動かしていくのでした・・・











当初から破天荒な世界観が物議を醸し出していた作品ではありますが、今作はやたらロケハンに凝っていて、、、
JR立川駅前
都営新宿線市ヶ谷駅
中央道諏訪湖SA
大阪御堂筋
大阪北区
そして新宿三丁目の紀伊国屋書店(新宿本店がそのまま紀伊国屋として登場)
とまあ、この辺の背景描写があまりにも丁寧すぎて映画を観終わって劇場を後にすると、ソコにはさっきまで映画の中に広がっていた景色がある・・・という強烈なデジャヴを感じました(´q`)
最近流行の【ご当地アニメ】もこういった架空の設定が前提の作品ではちょっと考えものですよね・・・


あとアニメ版で柴崎と手塚ってあんなに仲良かったっけ・・・?
いつの間に進展してたの?w
(これについては記憶違いかもしれませんので観直して来ます^^;ようつべで公式にオンエア版全話が配信中ですよー)


あとこれはこまけぇことかもしれませんが、夕食を食べてる当麻蔵人先生
どう見ても小食っぽいインドアタイプなのにご飯を「おかわり」発言ェ・・・
だって“おかずの揚物に手が付いてないよ・・・”
ご飯だけめっさを早く食べたのか?wまさかのおかず2週目なのか?w
真相は闇の中へwww


天ぷら屋でキスが揚がってくる「キスでございます」のくだりもまさかのダジャレかよ!とw
一瞬凍りつくかと思ったぜwww


音楽はテレビシリーズに引き続きオイラの大好きな菅野祐悟さんだったのですが唯一に一点だけ!どうしても気に食わないのがOPアニメーションで流れてくるかなりキャッチーで激しいロック調のインストナンバーが図書館戦争の雰囲気とまるで合っていない・・・;
そこは高橋瞳を連れてくるトコだろぉがーっ!


作画の面はとにかく笠原に注目したいですね(笑)
喜怒哀楽の激しい彼女のコミカルな表情
そして後半では、もはや一介の成人女子とは思えないジャッキー・チェンばりのアクションを繰り広げてくれますw
ホント、名実共に笠原から目が離せない作品となってますよ^q^
オイラの勝手な憶測ですけど、たぶん『わすれなぐも』でロトスコをやってた新人さんが、もしかして来てる???


いやはや、それはさておき
実弾が飛び交う世界なのに相変わらずな【絶対に死人が出なさそうな中途半端な緊張感】がこのシリーズのイチバン残念なところ;
予告編からして『堂上教官がまるで死にそうにない』のが薫り伝ってくるのは流石に問題視すべきw
あと露骨なラブコメ路線から多少シリアスな路線に回帰したことで、ラブコメとの両立が上手くいってないのも解るのがちょっとぉ・・・











んでもまあ日野の悪夢、笠原と堂上の出会いといったテレビシリーズのダイジェスト的な組み込みを説明臭くなく自然に潜り込ませたのには拍手
極めつけは劇中で一瞬ではありますが中澤毬江ちゃんが映るかつてのスタッフの罪滅ぼし的なシークエンスもあるんで多少大目にみてこのぐらいが妥当な評価
何より大事なことは、この作品を観たアナタが【表現の自由】とはどうあるべきなのか?をこの物語から汲み取って、少しでも考えるキッカケになってくれることであるはず・・・なのでは?

投稿 : 2019/12/07
♥ : 29

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

背伸びしないでラブコメ書いてれば良いのに

TVシリーズの続編。
有害図書の検閲とそれに対抗した武装図書館の戦争のお話。

これだけ観ても大体わかりますが、状況設定が荒唐無稽なので先にTVシリーズで馴らしたほうが良いかも知れません。
詳しくはそちらのレビューをご一読願います。

概要を説明すると荒唐無稽の(悪い意味での)バカ設定そのままに映画版らしく活劇要素とラブコメを増量しました。

まずフィクションのIF設定は一つにすべきで、それがセオリーです。
IFにIFを重ねるともはや収集がつかなくなります。
「有害図書」が検閲の対象とされるというIFを設定したらその上でリアルなシミュレーションを構築する事がSFです。
この物語の場合更に「図書館が(合法的に)武装する」と言うIFを乗っけて戦闘を描きますが、まず何処から突っ込んで良いのかもわかりません。
順不同でざっと列挙すると

1.
図書館や書店にした所で、地下で営業するならともかく、斯様な状況で呑々と営業していて検閲隊の突入を許しています。
また検閲隊の側も普段はのんのんと出版を看過し、お日様の下で販売する事を看過すると言う、検閲する側もされる側も馬鹿ばっかりです。

2.
図書隊は行政機関なの?私兵集団なの?
もし私兵集団ならその財源は何なのか。まさか本の売り上げで賄っているわけでもないでしょうに、どこかにパトロンが居る筈ですがその説明も一切なしです。

3.
戦闘の武器が豆鉄砲のみ。
1で述べたようにまず肝要なのは諜報です。
劇中行われる大概の戦闘は間諜によって回避可能ですし決着がつきます。
交戦が開始されたとしてもその後の戦術もバカの極みです。
図書館側もUH60などの軍用ヘリを所有しているようですが、双方ロケット推進弾、対戦車ミサイルやガトリング砲、携行対空ミサイル等で一網打尽にすれば良い物を、ダラダラと撃ち合う事が目的化しています。
それもお役所仕事って事でしょうか。

4.
小説家トウマは狙う価値も守る価値もない雑魚です。
原発テロの模倣元となった小説を書いた小説家を検閲隊が狙い、図書隊が守るのがこの映画の大枠なんですが、トウマは特に反骨心があるわけでもなく、表現の自由に信念を持っているわけでもありません。
もしこんな世の中になっていたらもっと過激な論壇はウジャうじゃ居るはずです。
それともそれらは一通り片付いた後なんでしょうか?
だとしたらもう負け確です。今更トウマをながらえさせても無駄です。


また外国からメディア良化法に非難が出たりしますが、それは内政干渉というものです。
他にも告訴と提訴の違いを理解していなかったり、暗号が暗号のていを成していないのに至って作者は悪意のないただのアレだと確信しましたが。

表現の自由が何故必要なのか。
害があったとしても簡単に規制が出来ないのは何故なのか。
それは権力が自由を規制し民主主義が崩壊する事を防ぐためです。
国家権力の暴走による、より大きな害を恐れるからです。

しかしながらこの物語の世界ではもはやその防衛線は突破されています。
とっくにアノミーを呈し内戦状態となっていますから、事はもはや表現の自由を守ると言う次元の戦いではなくなっています。
全身癌が転移している時に虫歯の心配するようなものです。

原作者は自衛隊賛美小説も書いているようですが、事ほど左様に民主主義の構造と作動原理を理解していない者がそういう物を書く所に戦慄を覚えます。
単純に「表現の自由」と言えば絶対正義で万人の共感を得られると思ったのでしょう。
言葉を覚えた小学校4年生並の発想で小説書いてます。
そんなに銃撃戦が好きなら銃を買ってシリアにでも行けば良い。
「表現の自由」の向こうにある本当の意味を理解するでしょう。
命と引き換えに。


ただラブコメパートは小4では書けないですね。
ご立派なラブコメ作家です。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 10
ネタバレ

noira さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

図書館恋愛 革命のつばさ

本映画はテレビ版のその後を描いた作品であり、図書館戦争という物語は本作を含めて視聴することで綺麗に完結する物語です。
本作のみでも視聴に耐えることはできると思われますが、物語を深く理解し、楽しむ為にもテレビ版を先に視聴することを強く勧めます。

物語としては、2つの大きな柱で成り立っています。
とある事件の切っ掛けになったという疑いを掛けられた作家「当麻蔵人」を巡る図書隊と良化隊の争い、そして笠原と堂上の恋愛模様です。
尚、テレビ版とは異なり、恋愛要素よりもメディア良化法を含む思想観に関する争いの方が比重が大きい気がしました。

両隊の争いに関しては、映画ということだけあり随所で派手なアクションが展開され、とても興奮する映像でした。
又、テレビ版では本の読者が検閲の被害者として描かれていましたが、本作では本を作る側である作家を被害者として描いており、テレビ版と異なる視点での考え方や感情、それらの変化等が表現されていた為、視聴していて興味深い内容となっていました。

そして、笠原、堂上の関係についても綺麗に描かれていたと思いました。
{netabare}
笠原のライバル?も新たに登場することで良いスパイスになっていましたし、堂上と何かある度に恥ずかしがる笠原の姿は普通の女の子で、とても可愛く思えました。
笠原から堂上、堂上から笠原へのキスシーンは大変盛り上がりました。

恋愛と言えば、柴崎と手塚のストーリーも良かったです。
柴崎の乙女心、大人の恋愛にドキドキでした。
そして忘れてはいけない「キスでございます」笑
個人的には笠原の恋愛より柴崎の恋愛の方が気になりました。
…ちなみに、最後まで視聴したにも関わらず、柴崎の本心を未だ無駄に勘ぐってしまいます…汗
{/netabare}

総括すると、序盤は静かに話が進むこともあり、盛り上がりに欠けましたが、逆に丁寧に描かれているという印象も持ちました。
中盤から終盤では、視聴していてテンションも大いに上がる展開となっていました。
{netabare}
特に最後に車で突っ込む場面、そして絶対絶命のタイミングで黒塗りの車が現れる場面。
堂上から笠原への返事となるキスをする場面。
メディア弾圧を行っている日本の変化と未来を語る場面。
結婚して堂上姓となった笠原が教官となって新しい隊員達を指導する場面。
思い出すだけでテンションが鰻上りです。
{/netabare}

主要人物である当麻の演技やOP、ED、相変わらずなベタ展開には若干の不満は残ります。
しかし、それを差し引いたとしても、テレビ版を視聴した方には是非オススメしたい作品です。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 7

62.6 10 上田燿司アニメランキング10位
緋色の欠片(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (428)
2260人が棚に入れました
主人公の春日珠紀は、両親の海外転勤を機に、祖母が住む母の実家に引っ越してきた。だが、着いた村で珠紀は突如カミサマと呼ばれる奇妙な生き物達に襲われる。珠紀を救ったのは、不思議な能力を操る鬼崎拓磨という少年だった。祖母は彼女を村に呼んだ理由を打ち明ける。それは、先祖代々続く「玉依姫」の使命として鬼斬丸という刀の封印をすることだった。村に鬼斬丸の力を狙う異形の集団「ロゴス」が集まってくる中、珠紀を守るべく守護者と呼ばれる少年達が現れる。戸惑いつつも彼らに支えられ、珠紀は玉依姫としての使命に目覚めていく。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

乙女ゲー原作、巫女ヒロイン、逆ハーレム、異能バトル、セカイ系(長い・・・)

色々と設定テンコ盛りの2006年発売の人気乙女ゲー原作アニメ。
※1-2期併せた感想・レビューです。

分割2クールの本作について、放送当時は第1期だけ完走していたのですが、さほど強い印象を受けず、第2期はパスしたままでした。

しかし、先日視聴した同じ巫女ヒロインの『神無月の巫女』が予想外に面白く、なおかつ終盤思いがけず感動までさせられてしまったので、本作も後半もしかしたら・・・と淡い期待を抱いて再挑戦してみました。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=========== 緋色の欠片 (2012年4-6月) ============

{netabare}第1話 玉衣の姫 ☆
第2話 決意の一歩 ☆
第3話 五人の守護者 ☆
第4話 聖女の降臨 ★ 最初の封印解除(宝具(指輪)喪失)
第5話 相克(ふたつ)の使命 ☆
第6話 対決の行方 ★ 2つめの封印解除(宝具(鏡)喪失)
第7話 絆の綻び ☆
第8話 典薬寮の思惑 ☆
第9話 大地の鳴動 ☆ 3つめの封印解除(宝具(勾玉)喪失)
第10話 守護の想い ☆ ※男子入浴回(笑)
第11話 鬼の伝承 × 拓磨(タクマ)の秘密・・・伏線が薄く唐突過ぎる
第12話 決戦の刻(とき) ☆ 4つめ&最後の封印解除(宝具(鈴・腕輪)喪失)
第13話 鬼斬丸の力 ☆ 展開が唐突で余り入り込めない{/netabare}
------------------------------------------------
合計:★(良回)2、☆(並回)10、×(疑問回)1

OP 「ねぇ」
ED 「この手で抱きとめるから」


======== 緋色の欠片 第二章 (2012年10-12月) =========

{netabare}第1話 玉依の運命(さだめ) ☆ 2/3は第一章の総集編
第2話 暗雲の予兆 × 卓(スグル)の離反・・・伏線が極薄でこの展開は唐突
第3話 裏切りの契(ちぎり) ☆
第4話 五家の崩壊 ☆
第5話 涙の真実 ☆
第6話 偽りの心 ★ 但し犠(にえ)の儀と真弘の使命は伏線不足で×
第7話 夢の記憶 ★★ ここでやっと話が動くが、いろいろと伏線不足は残念
第8話 二人の決心 ☆
第9話 悠久の約束 ☆
第10話 カミの力 ☆
第11話 緋色の欠片 ☆
第12話 守護者の覚醒 ★ ここでようやく玉依姫覚醒!遅すぎる・・・
第13話 永遠(とわ)の誓い ☆ ラスボスがこれでは残念{/netabare}
------------------------------------------------
合計:★★(優良回)1、★(良回)2、☆(並回)9、×(疑問回)1

OP 「高鳴る」
ED 「君だけを」


◆視聴し終えた直後の率直な感想

・キャラデザにはそんなに抵抗なかったのですが、絵が余り動かないのは気になりました(きっと低予算だったのでしょう)
・タイトルのとおり設定はテンコ盛りのはずなのですが、それのいずれもきちんと活かし切れていない印象でした。
・そして何よりも、{netabare}ヒロイン覚醒{/netabare}が遅すぎる!
・というより、そこは乙女ゲー原作ということで、ヒロインの普通っぽさを延々と描き続けたかったのかも知れません。
・全く見所がないわけではないのだけれど、全26話もあって上記の通り★★1回だけ、というのは残念過ぎます。
・結論として、やはり本作は女性視聴者向け、ということで私などにはなかなか厳しい作品でした。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 27

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

今後の展開に期待

原作は乙女向け恋愛アドベンチャーゲーム。
「緋色」「欠片」というキーワードに惹かれたので、
ほぼ予備知識なしで視聴を開始。

主人公は、春日珠紀という高校生の女の子。
彼女には、先祖代々続く「玉依姫」の目的として、
鬼斬丸という刀の封印をするという使命があり、
その刀の力を狙う異形の集団「ロゴス」の襲来から、
守護者と呼ばれる少年達に守られながら
徐々に玉依姫としての意識を培っていく、というお話。

つまりは守護者と呼ばれる少年達との日常パート、
守護者達とロゴスとのバトルパート。
この2つがメインになって展開されていくのだが、
なにしろテンポがゆっくりで、アクションもイマイチ。
そこに期待してしていただけに、ちょっと残念だった。

守護者たちはそれぞれ、鬼、ヤタ鴉、妖狐、大蛇の子孫で
風や幻術、炎、水、大地、言霊などを操る力を持ち、
性格も雰囲気もそれぞれ個性的。
以前に観た『裏切りは僕の名前を知っている』と少し似てるかなと。
特別な力を持つために狙われている主人公を、複数の守護者たちで
守っていくという点や、風や炎、言霊や幻術など操る点、
また、守護者達は仲良しグループなわけではないという点。

そりゃそうだよね。
恋愛アドベンチャーゲームが原作ということだから、
同じ使命で繋がってはいるものの、馴れ合ってるわけではないと。
でも、誰と恋愛展開になるのかは、よく観ればすぐわかっちゃうw

なんだかなぁ・・少年達それぞれみんなイケメンなんだけど、
主人公の女の子への愛情があまり強く感じられないし、
キュンキュンくるような要素も、ほとんどなく。。
なんだか、表面だけをさら~っと撫でていくような感覚。

また、ひとつの見どころとしてのロゴスとのバトル。
もっとロゴスの面々を強く妖しく魅力的に描いてくれていたら
見直す価値があったよなぁって思う。
とにかくもっと複雑な伏線や裏切りなんかも欲しかった。

しかしながら、作画はものすごく美しいし、
透明感のある歌声のOP曲も、優しくてとても良かった。

ただし~~~っ!
ED終了後のカメラ目線でのヒトコトは、かなりこそばゆく。
あれがあるせいでいつも、「フッ。。」ってリアクションで
観終わることになってしまっていたのも減点。

えっ?そこは観ずに消せばいい?
あ、その手があったかーーもう遅いわ~

なになに?2期があるって? あそこから引き続きの話に
なるなら、もう少しバトルシーンに迫力をつけて欲しい。
それと、伏線や罠をいっぱい仕掛けた、奥深い脚本希望!

投稿 : 2019/12/07
♥ : 27

future☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ハッピーエンドなのかバットエンドなのかよくわからない作品。←気になる方は2期も見てください。

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

主人公の春日珠紀は、両親の海外転勤を機に、祖母が住む母の実家に引っ越してきた。だが、着いた村で珠紀は突如カミサマと呼ばれる奇妙な生き物達に襲われる。珠紀を救ったのは、不思議な能力を操る鬼崎拓磨という少年だった。祖母は彼女を村に呼んだ理由を打ち明ける。それは、先祖代々続く「玉依姫」の使命として鬼斬丸という刀の封印をすることだった。村に鬼斬丸の力を狙う異形の集団「ロゴス」が集まってくる中、珠紀を守るべく守護者と呼ばれる少年達が現れる。戸惑いつつも彼らに支えられ、珠紀は玉依姫としての使命に目覚めていく。


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

春日珠紀:三宅麻理恵
鬼崎拓磨:杉田智和
鴉取真弘:岡野浩介
狐邑祐一:浪川大輔
犬戒慎司:下和田ヒロキ
大蛇卓:平川大輔
謎の少年 野宮一範
言蔵美鶴:藍川千尋
宇賀谷静紀:久保田民絵
芦屋正隆:永野善一
多家良清乃:三森すずこ
アリア:磯村知美
アイン:安元洋貴
ツヴァイ:川原慶久
ドライ:上田燿司
フィーア:大原さやか
オサキ狐:山口立花子


.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「ねぇ」藤田麻衣子
ED「この手で抱きとめるから」喜多修平


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2012年春アニメ(2012年4月~2012年6月)

第1話先行放送
読売テレビ 2012年3月5日 - 月曜 26:29 - 26:59
ニコニコ生放送 2012年3月9日 - 金曜 25:30 - 26:00 インターネット配信
TOKYO MX 2012年3月11日 - 日曜 26:00 - 26:30

TOKYO MX 2012年4月1日 - 日曜 22:00 - 22:30
札幌テレビ 2012年4月2日 - 月曜 25:33 - 26:03
福岡放送 2012年4月2日 月曜 25:58 - 26:28
読売テレビ 2012年4月2日 月曜 26:08 - 26:48
中京テレビ 2012年4月3日 - 火曜 26:37 - 27:07
キッズステーション 2012年4月4日 - 水曜 24:30 - 25:00


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「玉依の姫」

2話「決意の一歩」

3話「五人の守護者」

4話「聖女の降臨」

5話「相克(ふたつ)の使命」

6話「対決の行方」

7話「絆の綻び」

8話「典薬寮の思惑」

9話「大地の鳴動」

10話「守護の想い」

11話「鬼の伝承」

12話「決戦の刻(とき)」

13話「鬼斬丸の力」(最終話)

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8

74.1 11 上田燿司アニメランキング11位
BANANA FISH(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (314)
1371人が棚に入れました
ニューヨーク。並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ。ストリートギャングを束ねる彼は手下に殺された男が死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。時を同じくして、カメラマンの助手として取材にやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。


声優・キャラクター
内田雄馬、野島健児、平田広明、石塚運昇、古川慎、細谷佳正、川田紳司、福山潤、森川智之、千葉翔也、斉藤壮馬、上田燿司、小形満、村瀬歩
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

どうせみんなホモになる

自分には珍しい原作既読。{netabare}
とはいえ記憶は殆どなく、印象としては「どうせみんなホモになる」。
アッシュ捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げて捕まって逃げてーの繰り返しで、そうしてる間に「なんでそんなにアッシュ狙われるん?」って思ってたエイジが、狙ってるヤツらはみんなアッシュのケツ目当てで「ああ、そんなに良いものなのか!」と目覚めてエンドだった記憶。
出てくるキャラがみんなホモで原作読んでる最中結構笑った記憶がある。
自分は隠れホモが嫌いなだけで、最初から「ボクホモです」って言ってる分には気にしないので問題無く見れると予想。

って、アニメ見て「あーそうそう、こういう内容だったわ」と思い出せることを期待したけど全然思出せないw
どうせ捕まって逃げるだけだしw
まぁ出てくるヤツはみんなホモ(この世界はホモしか居ない)って思っとけば間違いないので気は楽なんだけど、ちょっと悔しい。

あ、それと原作の段階から大友克洋っぽい部分がちょくちょくあって、これってライブラリあったりするのん?とかちょっと思ったり。
もしあるならアニメ化は結構効率化できるような?{/netabare}

15話までの感想{netabare}
なんでも作中の銃がまるっきりモデルガンなんだそうな。
実銃には無くてモデルガンに施されてるディテールまで絵で再現しちゃってるらしい。
手元にある資料(モデルガン)をこれでもかと精巧に再現しちゃったんだろうね、当然ながら自分は全然気付かなかったけど。
で、一部では笑い者になってるらしいが…個人的には好感度アップ、実直でいいんじゃなーい?
銃がメインの話でもないしなぁ、これがガンスミスキャッツやガンスリンガーガールだったら「おいおい」ってなるけどさ。
そんなん気にしだしたら植物なんて結構アレだし、オタ友の電気屋は背景の建物の配線に「それはない」と突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めると言ってたし…バナナフィッシュに限ったことじゃなくてアニメ全般ね。

と、好意的ではあるとはいえ飛び抜けて面白いってこともなく、ダメってこともなく、だら~んと見続けてるのだけど…15話にしてツッコミどころキター。
色仕掛けで看守の隙を突いて脱獄って、おま…永井豪やすがやみつるの漫画で見た記憶があるが、今の時代にこれって…あるのか?
現代風にリファインした結果がこれ?まぁいいけど。
いや最近もあった気がするが…LOSTSONG…じゃないなぁ、何だっけ?
それよりも色気振りまくのがアッシュで全然嬉しくないw
これ、女性視聴者はキャーと喜ぶところ?それともギャグシーン?
ってか看守はホモだったのか、やっぱりこの世界にはホモしか居ないのか。
もういっそのことポリスアカデミーのブルーオイスターみたいなん出せばいいのに、あそこまでやれば自分もギャグとして楽しめるんだけどなぁ。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
原作読んだハズだけど殆ど記憶が無く、辛うじて残ってる印象は↑で書いた通り「捕まっては逃げ捕まっては逃げ~」。
んでアニメ見てみたら、うっひゃあ、自分の記憶以上に捕まっては逃げ~でした。
病院や刑務所も「捕まって」にカウントすると何回捕まった?数えとけば良かったなぁ。
いっつもアッシュを逃がすためーアッシュを逃がすためー(たまにエイジを逃がすためー)で周囲が右往左往する、いっつもコレで正直飽きる。
フォックスと初顔合わせの時ゲイバーだったけど、やっぱりブルーオイスターほどパンチはなくてう~ん。
またフォックスとの最終対決でお互い鉄パイプ持った時「お、ここでアッシュは棒高飛びのワザ使うか?」と思ったが無かった、まぁいいけど。
そしてラストは…あれ、こんなんだったっけ?全然覚えてないや、ジェットマンオチでした。
ジェットマンオチにしても元ネタあるのでべつにパクりがどうこう言うつもりは無いがなんかやっぱりどこか懐かしい。
あーそれとこれは…何の感想で書いたんだったかな?
その昔“風と木の歌”っていうBLモノの元祖になるのか?っていう少女マンガを読んだことがあって(アニメ化もされてるみたいだがそっちは見てない)、登場キャラが男の筈なんだけど中身がまるっきし女で「こんな男いねーよw」と思った事がありまして。
こっちでもユエルンがソレで、男として見るよりただのヒス女として見た方が理解しやすいと思う。
むしろ「ヒス女」としてはよく描けてて、普通に女性キャラで書けばいいのに…と思わなくもない。

大して面白くもなかったけどこういう系はこういう系で残って欲しいので(ホモは抜きで)、まぁ並ってことで。
とりあえずあれだ、ハードボイルドを謳うのであれば横一列になって滑走路を歩いてくれないとピンと来ないんだ、うん(スゲー偏ってるって自覚はある、あああ~ああああ~んんん~んんんん~※)。

面白くなかったといいつつ評価する点。
例えIQ高かろうが町のチンピラ上がりのアッシュとしては、本場モンのホンモノのフォックスや師匠には手を焼きました。
パワーバランスとしてはこれが正解だよなぁ。
殺し屋養成所出にも関わらず安く買い叩かれ、また実際大して強くなく昨日今日殺し屋になりましたって素人に苦戦する“豚骨ラーメンズ”のアホアホさが際立つ。
それとオチに繋がることだけど、やむを得なかったとはいえショータを殺したことで恨まれ続ける(事情を話そうにもヤバいネタで話せない)ってのは久々に見た気がする。
アンゴルモア?知らんなぁ。
最近は主人公格(作者が投影するキャラ)が悪し様(あしざま:相手を実際よりも悪く、また、いかにも悪いものとして扱うさま)に扱われるのって避けられてる気がするので。
そこら辺も「古い」に組み込まれてしまうのはちょっとイヤかも。

※参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=GfJSNWHuFhY


余談、園芸ネタ
バナナフィッシュの原料としてブルグマンシアが出たけど、原作でもそうだったっけ…覚えてないや。
元はダチュラの一種扱いだったけど近年ブルグマンシアは分けようって扱いを受けてる植物で、そこらで観賞用として園芸植物として普通に出回っている、流通名はエンゼルトランペット。
たまに蕾をオクラと誤食して死亡事故が発生する(ボケ老人がやらかす)けど、それは恐らくダチュラのほう…とはいえブルグマンシアも同等の毒性アリ(と言われてる)。
ブルグマンシアでフリー素材検索するとアニメそっくりな画像が出るのはナイショだ。
またアッシュがアタリをつけてニアピンだったペヨーテはサボテンの一種(ロフォフォラ)、メスカリンを含有してるとされてるけどとても幻覚作用を引き起こせるほど抽出できないので“日本では”栽培を規制されてない。
ってかオレ育ててるし…邪な目的は無いヨ。
草餅みたいなカワイイ植物です。{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 9
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

キース・へリングやバスキアが生きた時代

2019.01.03記


原作未読


書店で平積みされてたり、学校で女子が話題に挙げてたような挙げてないような。20年以上前の記憶です。
タイトルだけは知っていて中身がどんなか知らないものの、吉田秋生先生でノイタミナでという話題性に食いついてみました。

全24話2クール作品です。
舞台はアメリカN.Y。若くしてストリートギャングのボスであるアッシュ・リンクス(♂)は容姿端麗・頭脳明晰・殺人スキルも無問題の完璧超人。イラクで消息を絶った兄が残した「BANANA FISH」という単語を追って動き始める。
同じ頃、カメラマン助手として日本からやって来た青年奥村英二がひょんなことからアッシュと出会い、BANANA FISHを巡るいざこざに巻き込まれながら友情を育んでいく物語です。
けっこうハードなクライム・サスペンスで、コルシカマフィア、華僑の闇勢力、ストリートギャング、はたまた国家機関も出張ってきての組んずほぐれつ。諸悪の根源はBANANA FISHということになるんでしょう。

設定が設定だけに人が死ぬのはしょうがないとして、これでもかこれでもかと不運がアッシュに降りかかるのが本作の特色でしょうか。
30年前なら『おしん』、20年前なら『家なき子』、最近だと『東京喰種』の金木研ばりに過酷な試練の連続です。どうしようもない沼に嵌りこんでいるアッシュをもうこれ以上いじめないでください、となります。
このアッシュに共感できるなら作品にすっと入れると思います。
対する英二は平和ボケの権化みたいな向こうの人から見た“Tipical Japanese”を地でいく青年です。私は苦手なタイプですが、なぜか完璧超人アッシュにとっては安らぎを得られる存在。
生い立ちから歩んできた人生からまるで違う二人がなぜ共鳴し合えるか?
この友情物語を紐解くカギとなります。


私はけっこうながら見でした。
英二がまぬけというか、いや普通そんなんやったら死ぬで!の局面でけっこう素っ頓狂な行動を取ったりでイライラが募り、ストーリーに没入するのを邪魔します。
アウトローが自分に無いものを求めて無垢な存在に惹かれるというモチーフはよくあるため、逆側の無垢な存在がどうアウトローにシンパシーを感じるかの部分で弱い気がしました。

『だから二人は惹かれ合うのね』

ここがもっと欲しかったかな。男同士、女同士、男女でもそれは変わらないと思います。
クライム・サスペンスと友情物語がリンクする作風の中で、前者がなかなか面白いのは事実なものの、後者がしっくりこないと早々に“腐”認定してとりわけ男性視聴者が離脱してもおかしくないでしょう。
逆に両者がかちっとはまるとめちゃくちゃ面白く感じそうです。私はその一歩手前でした。

とはいえ完走はできました。佳作の域にはあると思います。

※メモ//石塚運昇氏遺作



■余談 
地味に良かったのがN.Yの雰囲気。
1985~1994年連載の原作でベトナム戦争帰りの設定だったのがアニメではイラクだったり、スマホがあったりと現代に合わせた調整はしょうがないとしても、ベースとなったであろう1980年代前半の超凶悪な街N.Yの雰囲気がよく出てたのは良かったです。
今と違って観光客が地下鉄に乗るなんてご法度もいいところで、昼間でもサウスブロンクスを歩けるわけがなく、例えばタイムズスクエア近辺のホテルから地下鉄でヤンキースの試合を観戦しに行くことは「死にたいの?」という世界。・・・だったらしい。なにぶんこの時期ガキンチョだったので見聞きした話です。
一方でアートやファッションはとても魅力的だったり。キース・へリングやバスキア。元は落書きの“グラフィティ”は画集を買ったこともあるし、ヒップホップも発祥はこの頃のN.Y。自分がはまったのはちょっと後の東と西でドンパチしてた頃ですが、私には興味惹かれる場所なり時代だったりします。

作中でも地下鉄でドンパチ普通にやるし、建設中ビルや廃墟などいたるところで銃声が響きます。このやさぐれ感はたまんなかったです。

リアルのN.Yで初の黒人市長が出て警官増員したのが1989年。ジュリアーニの登場が1994年。治安は急速に改善してきました。
私の初N.Yが2001年だったのでその頃はもう快適に過ごせましたね。

{netabare}超高層にもかかわらずガラス張りではなく屋外に出られるスポットがあるぜ、とN.Y出身知人のススメで訪れたのがワールドトレードセンター。訪問日は2001年8月11日午前。なんというかね。。。{/netabare}


やっぱり、あんな危ないエリアだったりストリートの悪がきがたむろするところを無警戒でほっつき回る英二って“なんだかなぁ”と思う私でした。


■余談2 ※最終回ネタバレ有
国民的愛唱歌『とんぼ』言わずと知れた長渕剛の名曲ですが、元は本人出演ドラマ「とんぼ」の主題歌です。
{netabare}最終回はヤクザ役の剛が腹を刺されて、倒れた剛をカメラが引きのカットでおさめて終了。図書館ではなくこちらは路上でしたが似たようなカット割りです。{/netabare}

{netabare}ヤクザ剛の役名は “英二” 

すまぬ。これ言いたかっただけです。{/netabare}


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2019.06.02追記
《配点を修正》

投稿 : 2019/12/07
♥ : 50

Jacks さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

二人が紡ぐ絆

街の中に紛れ込んだ男。その男の名は誰も知らない。彼は殺しと仲間の為に生き、そして自分の為に戦う。だが、それだけではない。
復讐、償い、親友。これらは彼にとって大きな鍵となっている。特に親友...もう一人の少年は彼を慕っている。二人は互いに強い絆で結ばれた間柄なのだ。
もしその少年と別れてしまったら、彼はどうなると思う?怒りと悲しみ。あらゆる感情に左右され、成すべき事を見失ってしまう。その可能性がある。
出逢いは難しそうで簡単にできるが、別れはすぐにやってくる。死が二人を分かつまで、彼は足掻く。たとえどのような目に遭っても。
彼がその親友と仲間達を大事にする引き金となったのは、彼自身のモットーだ。同時に彼を取り巻く多くの陰謀と黒幕が関与している。
果たして彼は突き付けられた現実を輝かしい未来へと変えることができるのか?それとも、このまま堕ちていくのか...

舞台はアメリカ。本作の主人公であるアッシュ・リンクスはギャングのボス。彼は自らの手を汚してまで今の地位にのし上がってきました。
裏社会という名の犯罪行為は頻繁に起こり、その中でアッシュは生きています。頼れるのは自分の力と仲間達との協同です。特にショーターはアッシュにとってかけがえのない存在。
そして訳あって日本から来た奥村英二(おくむらえいじ)もアッシュの仲間の一人。彼らは次第にお互いを大切に思いやるようになります。
アッシュの本心はこの闘争を一刻も早く終結させ、英二達と一緒に平和で幸せな日々を過ごす事でしょう。それがアッシュにとって非常に望ましいと僕は思っています。
しかし、それを邪魔するのはゴルティネを始めとした極悪非道な連中。アッシュは何度も苦渋を味わい、拷問に近い罰を受け、そして時には利用されることになります。
それでもアッシュは諦めません。何故なら、彼には確固とした信念があります。目の前の敵を躊躇なく殺す。それが強き者の使命であり、宿命です。

本作の魅力は何と言っても非常に作り込まれた登場人物と世界観。MAPPAの美麗で安定的な作画も相まって、鮮明に描かれています。
アッシュは基本的にクールで頭脳明晰。自分が認めた人間を受け入れる寛容さも兼ね備えています。とにかく渋いですね。
英二は世話焼きで心優しい少年。アッシュを友人としても仲間としても意識していて、そこに好感が持てます。
他にも李月龍(リー・ユエルン)という後々のエピソードに登場するキャラもいますが、彼もまた魅力的です。
個人的にシン・スウ・リンも好きですね。声と容姿が僕のタイプだからでしょうか。良い意味で威勢のある好青年です。

僕は原作を読んでいませんが、吉田秋生(よしだあきみ)さんの類まれなエッセンスとストーリーテリングが本作を絶妙に味付けしています。
利口で筋の通った会話の数々、予想の斜め上を行く流れ、スリル満載の怒涛の展開。これでもかというぐらいバラエティに富んでいて、視聴者を飽きさせません。
少女漫画らしからぬハードボイルドな作風が本作の特徴ですが、随所に挟まれる意味深なシーンや柔らかな絵柄が実に優秀です。そこに少女漫画らしさを感じます。
台詞回しも海外ドラマのようなカッコよさですね。現代版ゴッドファーザーと言うべきでしょうか。マフィアものが好きな方はハマること間違いなしです。
比率としては男性キャラが圧倒的に多く、女性キャラは申し訳程度でしか出演しません。そこに好みは分かれるでしょうが、僕は気に入っています。

OPとEDは素晴らしいの一言です。1クール目のOPはこれから壮大な物語が始まる予感を匂わせ、EDはアッシュの葛藤が精巧に描かれています。2クール目も同様です。
Survive Said The Prophetの記念すべき初テレビアニメのタイアップでもあります。歌詞とメロディが本作に合いすぎです。そしてカッコよすぎる。
僕は本作がきっかけで、このバンドのファンになりました。僕の好きな音楽はロックとメタルなので、相性はバッチリですね。
King Gnuも本作のおかげで僕は彼らのファンになりました。ミクスチャーとは思えないほど本作に合った曲調に天晴れです。
声優陣の演技も完璧で、キャラにピッタリです。特にアッシュ!彼の魅力が更に増したのは言うまでもないでしょう。

生々しくて胸が痛くなるようなシーンが多い。これは話の展開上仕方がないかもしれませんが、確実に人を選びます。

人間は窮地に陥っても必ず救いはあります。それを改めて実感させられたアニメがBANANA FISHです。
本作は決して万人向けではありません。遥か彼方の程遠い位置です。それぐらいリアリティがあります。
ですが、僕はこの作品を多くの人々に推したい。理由は単に面白いだけでなく、身近にいる大切な人達のありがたみを再び知ってほしいからです。
僕はアッシュと英二が羨ましいです。二人の関係性は僕と実兄に似ています。それだけ本作に感情移入しています。
原作と同様に後世に語り継がれてほしい名作です。僕は明らかに過小評価だと思っています。もっと観られてもらいたいです。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

68.6 12 上田燿司アニメランキング12位
ブギーポップは笑わない(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (321)
1269人が棚に入れました
竹田啓司は、同じ学校の後輩でもある恋人の宮下藤花を待っていた。しかし約束の時間が過ぎても彼女は現れず、連絡も通じない。日も暮れ始め、あきらめて帰ろうとした竹田の視界に涙を流しながらふらふらと歩く男の姿が映る。どう見ても普通ではない男の姿に、竹田自身も、そして周囲の人間たちも我関せずを決め込んだそのとき、不思議な人物が男に駆け寄ってくる。大きなマントに身を包み、奇妙な帽子を被った不思議な人物。ソレは竹田との待ち合わせをすっぽかした宮下藤花と同じ顔をしていて……。

声優・キャラクター
悠木碧、大西沙織、近藤玲奈、小林千晃、下地紫野、諏訪彩花、榎木淳弥、市川蒼、竹達彩奈、宮田幸季、八代拓、市ノ瀬加那、細谷佳正、長谷川芳明、阿澄佳奈、上田燿司、花澤香菜

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

時の壁

【未評価】*少し修正

ストーリーが読み取り辛い。
妙に訳知り顔の学生たちが、利いた風なセリフを演説するような印象ばかりが強く、話している内容が素通りしていく感触がある。

この分かりにくさは、カットバックを多用した演出や、キャラの描き分けといった技術上の問題ではなく、原作小説の発表された20年前と現代との時代差にあるように思える。


世界に侵入した世界の「敵」を、二重人格のような「学生」の主人公が密かに排除してゆく。

日常的な社会の運営とは隔絶して、「世界」の根本的な危機に社会参加していない「学生」がダイレクトに関与していく作品構造は、原作発表当時に萌芽し始めていた「セカイ系」を先取りしていた。
「学生」が訳知り顔で利いた風な能書きを述べるのは、社会参加していない「身分」と、「社会領域」が存在しない「セカイ系」世界との相互作用による必然だろう。

全体の構造が把握しきれないまでに複雑化して、感覚的に「よくわからな」くなってしまった社会が、社会を不可視化して排除する「セカイ系」の想像力を生んだ。

世界に侵入する「敵」は、政府や大企業などの「上のほう」の「えらい人たち」が「秘密」に独占して抱え込んでいる本作の陰謀論的な「世界」は、典型的な「セカイ系」構造だ。
一般人=大衆=社会から隠された「秘密」を巡って、「えらい人」と「学生」は同水準に立つことになる。
「社会」から秘匿して独占した「秘密」を、「えらい人」と共有していることが、社会参加していない「学生」が、多くの「セカイ系」作品で、世界の命運に接近して利いた風な口をきける根拠だ。

だが、こうした「セカイ系」構造の説得力が、この20年で変質したことが、本作の「分かりにくさ」の理由ではないだろうか。
原作でストーリーに説得力を与えていた時代感覚が変化してしまったのに、現代へと時代設定を変更してそのまま同じ舞台設定を使用してしまったことが、細かな技術上の齟齬などではない、根本的な「伝わりにくさ」の原因である気がする。


20年前、「セカイ系」に説得力を与えていたのは、逆説的に現実の「社会」は強固で不変であるかのような時代的な「信憑」だったのではないだろうか。

自律作動する複雑で「よくわからない」機械のようなものとしてイメージされる「社会」。

「よくわからない」ままに、自分とは無関係に自動的に作動していく複雑な機構としての「社会」、という現実の「世界観」が、逆に「社会領域」が削除されても「日常」は何の不都合もなく維持されていく「セカイ系」の「リアリティ」を支える。

「学生」が訳知り顔で「世界」の根本に関与していく背後で、電車は時刻表通りに運行され自動車は信号に従って走行する。
水は蛇口から流れ、スイッチ一つで電気は点き、コンビニに並んだ商品は望むままに購入できる。

本作でも同様に反復されているこのような「日常」のあり方は、逆説的に「社会」の不動の安定を暗黙の前提としている。

だが、この20年という時間は、こうした暗黙の信憑を掘り崩す過程であったのかもしれない。


こうした「セカイ系」世界の「安定」を支えていたのは、陰謀論的に歪曲された権力者=「えらい人」だった。(時として企業経営者がこれに加わる)
「ズル賢」く「悪賢」い権力者は、自らの権益を確保するために、権力の源泉である「社会」を自分に都合の良い形で「安定」させる強い動機がある。
「世界」の動揺と切り離して「日常」を安定させるために、「秘密」を独占する「敵」としての権力者は陰謀家として登場するしかない。
(世界の危機を「秘密」にしたまま「密かに」戦う主人公とは、「安定」を口実とした「陰謀」の共犯者であるともいえる)
多くの「セカイ系」で、「政治家」を始めとする権力者が役職も権能も不明な「えらい人」として現れるのは、「複雑系」の社会を「よくわからない」の一言で理解する裏返しだ。

本作もまた、この構造をなぞっているのは上述の通りだ。

当然、こうした「設定」は、読者=視聴者の現実感覚との連続性があるからこそ採用されてきた。
しかし、現代の視聴者には、こうした世界構造は説得力が薄れているのではないか。

そう、この20年で暴露されたのは、現実の政治家=企業経営者=権力者は「ズル賢く」もなければ「悪賢く」もないという事態ではないだろうか。

単に「ズル」くて「悪い」だけで、「賢く」などはない。
「ズルくて悪い」だけのバカではないかと。

「自分は何もしなくとも自律運動する社会」の「信憑」を支えていたのは、「えらい人」が自己利益のためにズル「賢く」社会を操作しているはずだ、という、ある種の合理思考だ。

しかし「えらい人」が「悪い」だけのバカならば、合理思考など存在していたはずがない。
「社会」の自律運動は、「複雑さ」から目を背ける反知性の怠惰が見せていた幻影ではなかったか。

「ズルい」バカが、思い付きで「権力」を振り回すことで、「社会」の機能不全を引き起こしてくるさまを目撃してきたことが、「自律運動」の幻想を、もはや「信憑」できない地点に視聴者を連れてきたのだろう。

おそらく現代の視聴者には、「学生」が利いた風なセリフで「世界」を救う背後で、日常が「自動的に」維持されているようには見えていない。

誰かが電力網を維持し、運行を管理して電車のダイヤを維持している人がいる。
信号機をメンテナンスする人に支えられて自動車は運行し、その流れに乗って商品の配送する人が、24時間のコンビニでの買い物を可能にしている。

こうした個々の「社会人」たちの肩で支えられた「社会」では「自動作動の安定」がリアルさを喪失するのであれば、「安定」のための共犯行為が要請する、「密か」に戦う「聖戦」の密儀性もまた説得力を失う。
社会参加していない「学生」が訳知り顔をする本作が、わかりにくいものとなるのは避けられないだろう。


時代的に失効した「世界観」を、無自覚に「現代」へ持ち込んだ設定が、本作を分かりにくいものにした。

だが、これは原作小説が現代では無価値になってしまった、という事ではない。
水準を超えて構築された作品は、その時代を離れても物語の訴求力は、衰えない普遍性を持つ。

ただ、その時代と強く結びついて説得力を発揮した「もの」を、十分に検討することなく時代だけ現代へスライドさせた不手際が、作品の語るものを不明瞭にしてしまったという事だ。
おそらく同じ失敗をアニメ版『BANANA FISH』にも指摘できるだろう。
東京もニューヨークも同方向に等質のものとしてフラット化する圧力に晒される21世紀世界で、温室の「日本」に対する「リアル」の渦中にある「アメリカ」、という80年代特有の誤解の対立構造に基づいていた原作マンガの説得力は機能しない。


「社会」や「世界」の理不尽さへ対する若者の不満は、いつの時代でも繰り返されるだろう。
可視化装置として、ある時代では有効であった「自動作動する不変の社会」への信憑を利用した「セカイ系」は、現代では有効性が薄れた。
新たな装置が求められるし、試みも多くなされているが、しかし、そうした「改変」を加えれば「原作」とはまるで異なる「作品」となるわけで、原作の「アニメ化」とは難しいものだと思う。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 9
ネタバレ

noindex さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「つまらないサクラダリセット」。実例を挙げず後に影響を与えているとわめく信者が見苦しい

これと近い作風でこれより遥かに面白い「サクラダリセット」を見ましょう。以下、全く読まなくても結構です。

1,2話「ブギーポップは笑わない」
2話まで見たが…ビミョー。
原作が90年代のSF小説なのでやっぱり古臭い。そして地味。
結局は寄生獣と同じような話に感じるんだが…Serial experiments lainにもちょっと似てる。その頃の時代に属する作品ってこったね。
{netabare}中二病化した宮下さんが危機は去ったとか言って元に戻ってしまい拍子抜け。そして主人公が誰なのかよくわからなくなってしまう…{/netabare}なんだかなあ。時系列が前後するのがわかりにくい。

3話
{netabare}結局はブギーポップTUEEEE!でしかないような。
つーか早く来いや!by霧間凪
トドメを刺した弓道部の奴はヘタレの演技してたんだろうか?ブギーポップではトドメ刺せない理由があるの?
委員長は死ぬのかと思ったが、最後は前回の校門のシーンで終わったし、時系列シャッフルがわかりやすければ凪と委員長が助かるのは気づけていたんだがな。
宮下藤花よりも霧間凪の方が主人公に見えるんだけど次からはあまり出てこない?{/netabare}
作画がいいのか悪いのかよく分からんアニメだな…キャラデザも萌え系なのかそうでないのかブレてるような。

4話「VSイマジネーター」
新章開始って感じ。ざーさんと碧ちゃんが意味不明な会話をしているとサクラダリセットを思い出すw
なーんか話が断片的で淡々としてんだよね…惜しげもなく次々に投入する有名声優陣の力でギリギリ持たせてるって感じ。
{netabare}結局先生はイマジネーターに乗っ取られてしまったのか?{/netabare}

5話
{netabare}なんだよビッチにホモかよ…。綺はかわいいのにサセ子とは残念だ。まぁ初登場時からそんな感じだったけど。
ブギーポップはどうやって慎二郎の事を知ったんだよ。
ブギーポップの目的って「世界の敵」を倒すってことだけなんだろうか。{/netabare}
話的には3話までよりは面白くなってきたかな。

6話
3話までのキャラってまた出てくるのかーそのせいで登場人物が多くて話がややこしい。
相変らず主人公が誰だか分からんし。宮下さんが主人公に感じられないんだよね。{netabare}後半は末間さんが綺に説教してるだけで終わったな。{/netabare}

7話
{netabare}正樹は綺に手を出さなさすぎだよな…綺も不思議がっとるわ。
綺とスプーキーEは合成人間だがスプーキーEの股間には何もないのか…カワイソス。トウワキコウだのアクシズだのほんと意味不明。
阿澄佳奈さんはああいう荒っぽい口調の演技は苦手なのかな。{/netabare}

8話
探偵少女の末間さんが一番主人公っぽく感じるんだよなあ…。
公衆便所だとか不快なセリフ回しのせいで切られるんだよ。
{netabare}スプーキーEは自害したがイマジネーターは全人類の精神の均一化を諦めないようだ。なんか伊藤計劃作品みたいだな。{/netabare}
せっかくバトル作画を頑張ってるのにもう見てる人はろくにいないだろう。

9話
{netabare}最後はブギーポップがまた美味しい所全部持ってったw無双しまくって全部解決wざーさんのイマジネーターはあれで消えてしまったのだろうか?
仁先生は人の心を恒久的に変えてしまうような能力は最初からなかったというあっけないオチ。
正樹のビッチでも好きだ!は純愛なんだろうか。そういやホモはどうなった?{/netabare}
これでVSイマジネーター編は終了で次は日曜の2時間スペシャルか。番組で全然告知してなかったけどまずいんじゃないの?

10~13話「夜明けのブギーポップ」
過去編で宮下藤花や霧間凪が中学生の頃の話。
{netabare}黒田に命名されたブギーポップ(不気味な泡)の名前の由来が描かれたが結局まだ彼が何なのかはわからないという。エコーズと話してた場所はどこなんや。
凪が親の仇の佐々木と組んで捜査するのは面白かった。
合成人間って人間より人間らしい感情を持っていて愛する人のためにすぐ死んでしまうな。ピジョンが黒田が好きだったというのはどうかと思う。
統和機構の目的は人類の進化への対応でエヴァのゼーレみたいなもんやな。{/netabare}
なんか全体的に哲学的で抽象的な会話させとけばええやろ感が漂ってる。
ここまで見終わったが主人公はやっぱり霧間凪のように感じる。

14話「オーバードライブ 歪曲王」
{netabare}寺月は合成人間として復活したようやな。
歪曲王のセリフ中二病すぎ。
委員長がメインの話なんだろうか?{/netabare}

15話
{netabare}父親がだれだかわからないとか相変らずビッチ好きだなこの作者。
3人の夢の話をやって現世に復帰。今回は羽原が主役なのか。{/netabare}

16話
{netabare}歪曲王がそれぞれの心の中にある願望を具現化させている?
委員長は早乙女に生きていて欲しかったのだろうか。
ゾウラギはどこに行ったのやら。{/netabare}

17話
{netabare}ムーンテンプルの目的は統和機構に気をつけろと警告するためでした。じゃあ歪曲王は何なの?を次でやって全て終了か。{/netabare}

18話
{netabare}はい歪曲王はあのガキにブギポのように発現した別人格でしたー。
これじゃ推理もへったくれもねえな。{/netabare}

【総評】
ブギーポップが空気で事実上、主人公が不在。群像劇・オムニバスと言えば聞こえはいいが、単に主人公たる魅力的なキャラがいなくて話の軸が無いだけ。
登場人物のほとんどが恋愛脳で、猿のように異性に飢えているのが見苦しい。頭の中は彼氏彼女作ること「だけ」しかないみたい。娯楽がセックスしかなかった時代の価値観で描かれているから古臭い。村上春樹作品なんかもセックス三昧だけど、それと同様の過去の遺物ということだ。

世界設定や物語の真相を鮮やかに説明した同期のケムリクサに比べると、この作品の事件の背景をほとんど説明しないスタイルはただの「逃げ」にしか感じられず、エヴァの呪縛から逃れられない凡作にしか感じられなかった。
信者が「後の作品の起源ニダ!」とやたら見苦しくわめいているが(具体的にどこがそうなのかを全く挙げてないけどw)、アニメを千作品以上見ている私でも、これが何かの基礎を作ったとは全く思えなかった。
普通は古い作品を見ていると「あ、ここはアレに影響与えたんだな」と思うことが多いが、このアニメを見ていてそう感じることは無かった。逆にこれより古いねらわれた学園(学校が未知の存在により巧妙に支配されるプロット)や寄生獣(日常が知らぬ間に怪物に脅かされる展開、グロテスクな描写)に似ているなとは感じたが。統和機構はまんまエヴァのゼーレだし。

キャラデザについては女子の髪の色がみんな黒でツインテとかいないのはリアルでいいのだが、そのせいでキャラの区別がつきづらい。その代わりに顔に個性をつけているが、その結果、委員長みたいな目が凄く大きい萌え系っぽい顔の子もいたりとキャラデザがばらばらに感じてしまった。
髪の色がカラフルで顔はほぼ一緒のアニメって記号化の手法としては正しいんだと再認識した。アニメ史上最高傑作である「魔法少女まどか☆マギカ」もそうだしね。
作画自体はワンパンマン一期スタッフなのでたまに凄く動く時もある。でもワンパンマン二期を作った方がずっと喜ばれただろうね。

なおTOKYO MXはCMがdアニメストアのSHIROBAKOのCMなのだが、CMの方が面白く感じてしまった。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 12
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

どっからどう見てもポップ・・・ではないよね

『これは猟奇サスペンスであり青春群像劇であるんだよ』 

相反しそうな言葉を同一の意味合いのものとしてキャラに語らせる。するとあら不思議!深淵なる哲学的ななにかに聞こえてきます。

『猟奇サスペンスである一方青春群像劇』 並列は×
『猟奇サスペンスである以上に青春群像劇』 序列も×

いずれもパンチが弱いため、ここではあくまであたかも相反するものが一体となってるような表現に努めねばなりません。

・レトリックのみでくどく、キャラをイタく感じてしまうのが “梅”
・レトリックがハマリ、キャラに魅力を感じてしまうのが “竹
・レトリックとストーリーがマッチし、作品に魅力を感じてしまうのが “松”

本作『ブギーポップは笑わない』はまごうことなき松!
抽象的な「世界の危機」という大問題を巡って登場人物たちの極めて主観的な台詞回しで進行していくサスペンスタッチの青春群像劇のようなものと言ってよいでしょう。猟奇性を帯びたキャラクターも複数登場するため、グロ描写も所々出てまいります。


1クールなのに全18話のお得感。トリッキーな放送スタイルのおかげで何話か飛ばしましたがなんとか視聴を完了しました。配信やタイムシフトのある時代で良かったです。
そんな便利なサービスの欠片もなく、ラノベという単語も浸透してなかった1998年に刊行されたヒット小説のアニメ化です。
元ネタの刊行年度を考えれば古典といって良いでしょう。私としては珍しく原作既読の作品です。作品の意義だったり影響等についてはgoogle先生あたりをご参照くださいませ。

実際に視聴してみて巷で言われるような “古臭さ” というのが実はよく分かりませんでした。
だいぶ原作の記憶が薄れているためほぼ初見のような新鮮さで堪能できてます。全18話を通してキーになる人物(人格)がブギーポップ。いくつかに別れたエピソードはこちら、

(1) 第1話 - 第3話 ブギーポップは笑わない
(2) 第4話 - 第9話 VSイマジネーター
(3) 第10話 - 第13話 夜明けのブギーポップ
(4) 第14話 - 第18話 オーバードライブ 歪曲王

計4つのエピソード。時系列は前後してたりするのでながら見は禁物です。時系列の掴みづらさと同様に、キャラ相関が難解、そして台詞回しが難解です。私は後者をあきらめました。
ただキャラ相関は小難しそうに見えて意外とシンプルなのではなかろうかと思ってます。ここが掴めてくるとテーマらしきものも見えてくる作品でした。


◆相関その1 二つの二項対立
・《世界の敵》 と 《世界の敵の敵》 の二項対立。
{netabare}《世界の敵の敵》はブギーポップ。前者はブギーポップに“自動的に殺される”人が目安でした。合成人間もいいセンいってますが、MPLSと呼ばれる元は普通の人間でふと異能に目覚めちゃったのが敵認定される場合が多かった気がします。{/netabare}

・《社会の敵》 と 《社会の敵の敵》 の二項対立。
{netabare}霧間お父さんの「社会の敵」というセリフに引っ掛かりを感じました。統和機構に殺されるのが《社会の敵》に見えます。ブギーポップは社会の敵は殺しません。{/netabare} 

《敵の敵》の主語は一つで《敵》はいろいろですが、《世界の敵》か《社会の敵》かに分けて整理するとスッキリします。《世界》と《社会》の違いはようわかりませんでした。
{netabare}強いて言えば
《世界の敵》はマジやばいやつ。世界を滅亡に陥れる者。
《社会の敵》はプチやばいやつ。世界を大混乱に陥れる者。{/netabare}

{netabare}ここでふと、《世界の敵》は超異能だけどスケールが小さいというか世界はさすが言い過ぎじゃね?と思ってみたり。
この作品でいう世界の規模感や質感が我々がイメージできるものならば、目立ってマークされてそのうち一個師団が出てきて壊滅させられる程度の異能ぶりです。おそらく煮詰まった上で殺される前といいますか勃興期のイケイケな時にブギーポップが登場するのかもしれません。だからこう噂されてるのかな。

{netabare}「その人が一番美しい時に、それ以上醜くなる前に殺す」{/netabare}{/netabare}


◆相関その2 宮下籐花はモブ
ブギーポップが主要人物であることはよいとして、肉体を間借り!?している籐花にも焦点をあてると混乱します。
先入観だと、ふつう主役はこの人だよって観る側に柱を作ってあげてから話を進めるとか、群像劇でもグループ(だいたい5名くらい)を作ってその囲いの中で話を進めるものだと思うのですが、それがありません。登場人物の母集団に大きな変動はないのにです。さらに4エピソードと分けてることでなおさらこんがらがります。
前のエピソードで主役を張ったかと思えば次のエピソードは台詞なしとか、ブギーポップに視点を置きたいけどなかなかもったいぶって出てこないとか。
{netabare}当初は、別人格に悩まされる少女(宮下籐花)と恋人竹田啓司との奮闘記を想像してしまったせいでとても混乱した私です。{/netabare}
{netabare}霧間凪も髪型変わってヴィジュアル判別が難しくなったりとかホント勘弁して~{/netabare}


対立の構図や人物相関が整理できたらあとは身を委ねて完走です。
こういった「世界の危機」といった抽象的な大問題をさも大事のように扱う作品って、外からだと馬鹿馬鹿しくつまらなく見えがちなのですが、中に入ってみるとけっこう陶酔できるものです。
作品が世に出た1998年あたりで例えれば、ヴィジュアル系バンドの歌詞世界とライブ模様みたいなものかと。「破滅」「追憶」「世界の果て」「彷徨」「闇」「孤独」「血」「薔薇」「憂鬱」「堕ちる」・・・とだんだん楽しくなってきちゃったのでこのへんで。あと「とりあえずフランス語」。

極めて私的で閉じた空間でのダークな物語。
きっと中学生や高校生くらいの思春期に出会ってたらドはまりしてたと思います。では思春期が遥か遠い大人の私はどうだったかというと、「とても楽しく鑑賞できました」になります。
毎度OPが楽しみだったのと、意外と大人がいい役回りをしてたことが理由としては大きいですね。語り部的な大人らしい大人もいれば、大人になりきれなくて身を滅ぼす大人と。
彼ら高校生が抱く未来への期待と不安を象徴するような大人ばかりでした。
子供ばかりだけだったら見られなかったような気がします。

思春期世代の抱える不穏さをファンタジーでふわりと包んだ良作です。

この作品に影響を受けた奈須きのこ氏の『空の境界』にドはまりした私にはとても相性の良い作風でした。



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2019.09.19追記 


視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴



2019.04.27 初稿
2019.09.19 追記

投稿 : 2019/12/07
♥ : 48

63.8 13 上田燿司アニメランキング13位
攻殻機動隊ARISE GHOST IN THE SHELL 「border:2 Ghost Whispers」(アニメ映画)

2013年11月30日
★★★★☆ 3.7 (198)
1217人が棚に入れました
自らが育った501機関から独立を果たし軍内部での自由を得た草薙素子。しかし自立を後押しした荒巻の薦めにも関わらず自身の部隊の結成を先送りしていた。そのさなか、何者かによるロジコマへのハッキングが発生。調査のためにロジコマを移送する草薙は武装集団に襲撃される。そこには、「眠らない眼」を持つ元陸軍空挺特科第一のバトー、ネットの情報解析を得意とする元陸軍情報部のイシカワ、特殊工作と電子戦のスキルを持つ同じく元陸軍空挺特科第一のボーマがいた。都市交通網を混乱させてまで執拗に草薙を攻撃する武装集団。対する草薙は陸軍警察の潜入捜査員パズと海兵隊のエース・スナイパーのサイトーをスカウトし反撃に出る。

声優・キャラクター
坂本真綾、塾一久、松田健一郎、檀臣幸、中國卓郎、上田燿司、中井和哉、沢城みゆき、沢木郁也、藤貴子
ネタバレ

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

公安9課の芽吹き!!第二弾:直球作品★

■評価
テーマ性    :★★★   3.0
サイバーパンク度:★★★★  4.0
スピード感   :★★★★  4.0
考察度     :★★★☆  3.5
おススメ度   :★★★★☆ 3.8

■ストーリー
陸軍501機関から独立した草薙素子は自身の独立部隊を立ち上げる事を模索する日々を送っていたが、ある日荒巻から公安局のシステムダウンとロジコマへの不正ハッキング事件の捜査を依頼されるが・・・事件の背後に大戦時の戦犯者であるソガ大佐や武装集団、そして政府高官の陰謀の渦に巻き込まれる事になる。果たしてどんな真相が隠されているのか?
そして、草薙は独立部隊を立ち上げる事はできるのか?

■感想
前作と同様に誰にでも受け入れてもらえる作品になっており
個人的には前作のBorder1よりも楽しめる内容でした^^

前作ではサスペンス・ミステリー+ちょいホラー調??の変化球作品でだったが、本作では倍速再生したかの様なスピード感あふれる直球勝負の展開となってます。
また本作は政府高官の政治スキャンダルをベースにアクションを多用する事で、アップルシードを彷彿させる雰囲気と、権力と電脳犯罪に翻弄される犬達(兵士・捜査官)を描く物語は苦々しくもクールな内容です。
Border1のレビューと重複しますが、ストーリーはもっと長く複雑でも個人的には構わないと感じますが、アクションと長文台詞を並行進行させ、強制的に視聴者の脳みそで同時処理させる演出があるので、私は理解するのに一苦労しました。
この弩Sっぷりは相変わらずという所でしょう。(自分だけか…。)
また視聴する方によっては、キャラ設定の大幅な変更に戸惑いを感じるかもしれないが、ある意味でカジュアルな雰囲気のある原作漫画に近い作風にしていると感じます。S.A.Cの根強いファンは少し覚悟を持って視聴した方がよいでしょう。

不満点は今回の攻機ARISEのテーマは『メンバーとの出会い』と『組織の発起』となるが、前者のテーマがちょっと雑すぎると感じます。ストーリーを軽くしている分、仲間との出会いや信頼関係を築く過程をもっとドラマティックに描いて欲しかった。このテーマが崩れると、このシリーズの存在意義が問われる事になるので、今後はテーマを深堀する様な展開に修正していって欲しいと感じます。

しかし、記憶を操るウィルスの謎はまだまだ未解明なので
これからの展開を更に期待します。

尚、念のため本作はスピード感重視であるため、ストーリーの取りこぼしがない様に簡単に話のポイントをまとめておきます。完全なネタバレになるので閲覧にはご注意くださいまし。

■本作の謎とポイント
{netabare}
Q1:ドミネーションって何?
A1:本作で作られた造語の様です。
  意味は社会インフラシステム(国民生活を支える交通・
  電力・上下水道)への大規模ハッキングによって制御を
  奪い取る事を言っている様です。

Q2:パンドラって何?
A2:軍事機密や外交白書??など国家がもつ機密情報を
  たっぷりとつめこんだ記憶媒体の総称の事を言って
  いる様です。

Q3:物語序盤の高速道路での少佐と武装勢力との戦闘で
  少佐は黄色いバイクに乗り換えたが何故?
Q3:ドミネーションによって、少佐のデジタルバイク
  (赤いバイク)が操作不能になったが、偶然にも横を
  走っていたアナログバイク(黄色いバイク)が人の
  マニュアル操作が可能なレトロなバイクであった
  ために乗り換えた様です。

Q4:なぜ少佐はボーマの居場所が分かったの?
A4:どうやらヴィヴィが少佐や荒巻に教えた様です。
  どうやって教えたかはちょっと分かりませんでした。

Q5:本作の事件概要は何だったの?展開早すぎで分かり
  辛かった…。
A5:国防省次官は武器密売とゲリラ虐殺を隠蔽し
  且つ米帝に亡命するために軍事モジュールと
  擬似記憶ウィルスに感染させたソガ大佐や旧78部隊を
  利用して大規模ドミネーションを発生させ、パンドラ
  内部の軍事・機密情報に不正アクセスしようとした
  ・・・というのが事件概要です。
  また国防省次官を裏で操っていたのは、米帝情報部の
  ヴィヴィであり、彼女も何者かの暴露型ウィルスに
  感染することで暴走し、パンドラ内部の情報を全世界
  に暴露しようとしていました。
  米帝の陰謀かは不明ですが・・・棚ぼたでパンドラ内
  の情報を奪取しようと、だんまりを決め込んでいた
  のは確かな様です。(荒巻・少佐談を参考)

  しかし、ヴィヴィを操ったウィルスは何者がどんな
  目的で放ったものなのか?
  この伏線が非常に気になる所です。Boarder1の
  ファイヤースターターと関係してくるのか?
  今後の展開に期待しています。
{/netabare} 
 
ご拝読有り難うございました。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 15
ネタバレ

ストン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

素子・パズ VS バトー・イシカワ・ボーマ (あれ、サイトーは?)

第一話にて軍属を離れ、一個人として活動を開始した素子。
荒巻から個として戦える新たな特殊部隊を作ろうと持ちかけられる。

ロジコマの一体が何者かにハッキングされた時、
都市の交通機関が何者かに大規模ハッキングされる。

大規模ハッキングの首謀者は、
かつてバトー・イシカワ・ボーマの上司であったソガ大佐と見られ、
ソガは大規模ハッキングの裏で大戦中の軍事機密に侵入し、
全世界に情報をばら撒こうと画策する。

その企みを阻止するため、
第一話で味方となったパズと、金で雇った傭兵スナイパーサイトーとともに素子が動き出す。

というお話ですが、
そこは攻殻機動隊ですから、
何が本当で何がイツワリか、分かったもんじゃありませんw

内容は見てのお楽しみってことで。

以下ネタバレ。

{netabare}
苦戦する素子とロジコマの窮地を救ったのは、米国の特殊部隊(軍?)の女性ヴィヴィ。
しかし、ヴィヴィこそが、ロジコマをハックした犯人であった。
では、ヴィヴィの目的は何だったのか?
ヴィヴィはロジコマの内部に特殊なキーワードを隠し、
ソガの大規模ハックから逃れ、対抗できる準備をしていたと見られるが。。。

このヴィヴィって、どことなく昔の劇場版攻殻で出てきた「人形使い」に似てるなぁ、って思ってたら、
やっぱり、人間じゃなくって、ゴーストを持ったAIだったのかな?
うーむ、さすが攻殻、一度見ただけではなかなか理解が難しい。

さて、本編の戦闘ですが、
パズは素子の味方ってのはOKなんだけど、
我らがサイトーさん(笑)がなんともかんとも。。。

素子に金で雇われたくせに、
バトーからそれを上回る金を提示されてあっさりと寝返っちゃうし><
その挙句、素子からヘリごと墜落させられちゃうという始末。
今回のシリーズ製作者はサイトーに恨みがあると見たw

結果的に、戦闘はヴィヴィのちゃちゃが入りつつ、
素子側の勝利に。
実はソガ・バトー・イシカワ・ボーマ全員の記憶が偽物であって、
第3者(国防事務次官?)に操られていたようでした。

戦闘後、素子は自分の部隊を作るにあたって
パズ・ボーマ・イシカワ・バトーをスカウトする。
ヘリ墜落しても生きてたサイトーさんは自分から進んで部隊に志願します(笑)

{/netabare}

こうして公安9課が徐々に出来上がっていくわけね。

っておい、次回予告、
素子の恋愛シーン!?
それって今までの攻殻じゃタブー視されてたんじゃ・・・?

第3話、早く見なくちゃ。
第2話をきっちり理解するためにもう一度見ようと思ったけど、後回しだ。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 4

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

素晴らしい!やりたいことはハッキリしてる、【素子vsバトーvsパズvsイシカワvsボーマvsサイトー】だ!

「戦え、戦わずして、未来を語るな」


攻殻シリーズのエピソード0を独自世界観で描く全4部作の第2話
監督はメカ作画が本業の「竹内敦志」へ交代したことで前作以上にスピーディーな戦闘シーンが持ち味になっています


今回新たに「サイトー」「イシカワ」「ボーマ」の3人が初登場(トグサは出番なし)
サイトーがギャンブル狂だったりと新たに付け加えられた設定が多数あるものの、【結局のところシリーズにおいてこの3人は深く人物像が語られていない】のであまり以前のシリーズの先入観を持って観るのはよろしくない
つまり今作、シリーズファン向けではないのです
しかしながら映画としての魅力は余りあるものがあります


今作ではバトーらの元上官が企てたクーデターに素子と彼女がスカウトしたパズとサイトーが仲間に加わって事件に挑むというもの
よって後の公安9課のメンバーの邂逅、そして彼らの直接対決が描かれるというファンならずとも興奮の展開が待っています


事件のオチこそborder:1から引き続きの“お約束感”が出てきたものの、冲方丁お得意の群像劇風に多数の人物の視点が絡み合うドラマティックなお話作りは特に賞賛したいですね
まだ荒巻の部下となったワケではないですが、軍から独立した素子が独自部隊結成のために奔走する姿が描かれます
荒巻の言葉を借りるなら「ようやく、動き出した」ワケです
一時間足らずの尺の中に詰まる膨大な情報量と見せ場、そして無理の無いテンポ感
昨今のアニメ映画には間延びした作品が多い中でこれだけ切り詰められた今作は大変素晴らしいと思いますね


作画監督はスーパーリアル調の西尾鉄也氏から交代になったものの、息もつかせぬアクションとスーパースローを意識した演出、CGとの調和など前作からさらにパワーアップしておりまして、これだけでも十分な見どころといえます
それに我らが「ロジコマ」も大活躍(笑)


音楽は引き続きコーネリアス、主題歌は若干23歳のシンガーソングライター「青葉市子」とコーネリアスのコラボ
このブレない方向性も相変わらずカッコよすぎる


そして今作のラスト、なぜかシリーズお馴染みの“あの”名セリフが呟かれます
これは恐らく次章以降の素子の人格に影響を与えると思しき伏線のような気がします
次回作は2014年6月・・・ってちょっとまた間隔長過ぎだってばよw











また、「檀臣幸」さんは今作がまさかの遺作となってしまいました;
改めてご冥福をお祈りします

投稿 : 2019/12/07
♥ : 17