人狼でファンタジーなおすすめアニメランキング 12

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの人狼でファンタジーな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番の人狼でファンタジーなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.7 1 人狼でファンタジーなアニメランキング1位
アンデッドガール・マーダーファルス(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (203)
604人が棚に入れました
19世紀末。吸血鬼・人造人間・人狼など、異形な存在がまだ暮らしていた世界。首から下のない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽と、彼女に付き従うメイドの馳井静句と共に、怪物専門の探偵 “鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた体を探してヨーロッパを巡る―――。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

汝の意志することを行え

ラパントラック制作。

物語は19世紀後半が舞台である。
怪物専門の探偵「鳥籠使い」が数々の事件を、
解決しながら奪われた身体を探しヨーロッパを巡る。

公式では世界的な著名人が登場するようだ。
どのように物語が展開するのか楽しみにしておこう。

異形な存在がまだ人と共生している。
{netabare}首から下のない不老不死の美少女鴉夜は、
半人半鬼の男、津軽と契約しヨーロッパへと渡る。{/netabare}

ファルスとは短く他愛のない喜劇とのこと、
或るは、卑俗な笑いを含んだ短い笑劇ともいう。
ふざけすぎるのも好ましくはないが、
奇想天外なミステリーに期待しています。

序盤は興味を惹くものがあり、なかなか面白い。

最終話視聴追記。
{netabare}身体を巡る旅もまだこれからのようだ。
事件から教訓めいたものを強くは感じませんが、{/netabare}
それ以上に癖のあるキャラクターと娯楽性溢れる、
伝奇×推理×活劇、人を選びますが楽しめます。

幕開けは上々、続編に期待したい作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

軽妙な会話が面白いホラーミステリー

[見終わって]
ざっくりとした感想ですけど、全体的には面白かったと思います。
見ている間は物語の行方に引き込まれて、いつの間にかEDになってたことが多かったです。
でも、特に初回などで感じた、軽妙な会話の面白さがちょっと少なくなった気がしてそこが残念でした。
それから、複数の組織が複雑に絡む展開でしたが、もっとシンプルな物語でキャラの掛け合いが面白い作品だともっと楽しめたかもです。
探しているモノの場所が最終話で分かりましたし、もし2期があればぜひ見たいと思います。

[2023.7.16初回感想]
舞台は19世紀末の私たちの世界とよく似た別の世界。
そこでは想像上の怪物が実在していて、怪物を一掃しようとする運動が起きている。
"鬼殺し"の真打津軽(しんうちつがる)の前に、ある日"不死"の輪堂鴉夜(りんどうあや)と従者の馳井静句(はせいしずく)が現れて・・で始まるホラーミステリー。
原作は講談社発刊の小説みたいですが未読です。

作画綺麗ですね。
見せ方も工夫されてて面白い。
なにより気に入ったのは会話の面白さ。
津軽と鴉夜の軽妙なやりとりが聞いてて飽きないし面白いです。

鴉夜役が、ユーフォの久美子やスキローのミツミを演じた黒沢ともよさんなのにびっくり。
役に合ってる声だと思います。
津軽役の八代拓さんの軽妙な語り口調も良いですね。

二人が探している共通の相手が欧州にいるみたいで、3人で旅をするロードムービーみたいな展開になるのでしょうか。→推理ものみたいですね。

今のところ、夏アニメの中では楽しみな作品のひとつです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 28
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大乱闘大衆カルチャーブラザーズ

“怪物一掃”が推し進められる架空の近代世界。
鳥籠の中に佇む主人公の“不死”の生首女探偵・輪堂鴉夜(りんどうあや)
半人半鬼の“鬼殺し”真打津軽(しんうちつがる)
鴉夜(あや)に仕える色々な意味でクールなメイド・馳井静句(はせいしずく)
怪物専門の探偵グループ“鳥籠使い”の3人が、鴉夜の奪われた身体を探し求め、
欧州各地を巡り、怪異事件を解決していく。
同名小説シリーズ(未読)の連続アニメ化作品(全13話)


【物語 4.0点】
一応の基本ジャンルは伝奇ミステリーですが、
ルパンやホームズなど誰もが知っているようなフィクションの登場人物との絡みあり、
真打津軽らとヨーロッパでお馴染みの怪物とのバトルもあり、
五体が不満足どころか皆無な鴉夜が繰り出す自虐ネタのノリは落語の小噺のようでもある。

近代は、教育の普及による庶民の識字率の上昇と共に、
彼らに向けた大衆文学や新聞などのマスメディアが急速に発達した時期でもあります。

本作の近代世界においては“怪物一掃”により、
怪物は人間を襲撃せず共存を誓った「親和派」以外は撲滅される一方。
ですが、実際は近代こそが、怪物だの怪盗だの、
庶民の妄想ワールド(切り裂きジャックにまつわるゴシップなども含む)が急拡大した時代。

ジャンル横断的な展開は闇鍋感たっぷりで、悪く言えば的が絞れていない感じもしますが、
本作は大衆文化のオールスター展開により表現された、
近代空想世界の爆発的なエネルギーを浴びる作品なのだと思います。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ラパントラック

始まり地・明治日本や欧州各地などの多彩なロケーション。
多種多様な怪物たちやその社会性を反映した建物、小物。
再現すべき要素は多いが無難に対応。

バトルシーンも極上と言うわけではないですが、
広い空間を躍動する人物や怪物のスピード感には時々目をみはる。

表情変化の描写もまずまずですが、
脳裏に焼き付くのは、いつ何時でも変わらない生首探偵・輪堂鴉夜の不敵な笑みw
作中では一度、{netabare} 馬車に轢かれて真っ二つになった後でも微笑み続けた{/netabare} 不気味なことこの上ない不死の生首ですが、
900年以上生きている間に鴉夜様が泣いた夜とかあったのでしょうか?

尚、作画も闇鍋なので唐突に部位欠損や出血多量が飛び出したりしますが、
主人公が生首でも視聴するような奇特な方なら心の準備はできているでしょう。


【キャラ 4.0点】
津軽による真打とは名ばかりの前座レベルのネタを
鴉夜(あや)に吹っ掛けてはヤレヤレといった感じで流される。
津軽の落ちないネタを、メイドの静句(しずく)の毒舌に痛打される。
灰汁が濃い掛け合いが珍道中の定番。

生首だの鳥籠だの、こんな濃厚な闇鍋メインキャラ要るの?
となりますが、オールスター級の面子を相手に事件に挑むなら、
むしろ、これくらい濃くないとメインがゲストに負けて埋没してしまいます。

某話にて、{netabare} 鳥籠使いの3人が名探偵らと共に、怪盗の挑戦を受ける展開があって、
これは灰汁の濃い闇鍋が出来上がったな。そろそろ灰汁取らないとアブナイな。
と思っていたら、引きでさらに、怪物界隈の“夜宴(バンケット)”の一味が横槍を入れて来まして。
闇鍋にまだゲテモノを放り込むのかと、私は胃もたれしながらも、ブラックな笑いに酔い痴れましたw{/netabare}


鬼の力を持つ津軽だけが“不死”の鴉夜を殺せる。
死を願う鴉夜に、津軽が、肉体の捜索がてら、もう少し人生を楽しんで頂きましょう。
といった感じで始まったこの欧州行脚。

落ちたら旅も人生も終わってしまう。
だから津軽の話は滑ったまま落ちなくて良いのですw


ただ持ち越しとなったシナリオの方は決着して欲しい所。
鍵となる黒幕の夜宴(バンケット)首魁・{netabare} モリアーティ。{/netabare}
不死を求めていると思しきラスボスが、不死に飽きて来ている鴉夜とどう対峙していくのか。
拡大し続ける大衆文化の妄想ワールドの大風呂敷を鮮やかに畳む一手はあるのか。
鴉夜様の本気。是非見てみたいです。


あとはパリの新聞特派員・アニー。
メディア・スクラムを通じてマスコミの発達と弊害が印象付けられる中、
真っ直ぐな14歳記者がどんな取材で食い込んで来るのか。
私が地味に楽しみだった隠し味です。


【声優 4.5点】
鴉夜役の黒沢 ともよさん。
動けない生首でも、探偵は頭脳さえあればできる職業などと鴉夜様は述べられますが、
数分間、人外含む曲者相手に論理的な推理に傾聴させるなど、
口車が回らなければ出来ない芸当でもある。

津軽役の八代 拓さん。
時に落語の演目も拝借しつつ鴉夜や静句や怪物たちに減らず口を叩き続ける。
こちらもスタミナが要るタフな役柄。

メイン2人には噺家の如き長尺のセリフをオーディションの段階から要求し選出。

前期『スキロー』みつみ役で主演を務めた、ともよさんのロスを埋めるように本作を観始めた私ですが、
田舎出のほんわかJKから不敵な生首探偵へ。この落差w
聞く度に毎回ニヤニヤが止まりませんでしたw


【音楽 4.0点】
劇伴担当はyuma yamaguti氏。
ジャズやクラシックを軸に伝奇ミステリーを演出。
民族音楽を想起させるコーラスや、電子音なども幅広く取り入れる大胆なアレンジもまた、
ジャンルをまたぐ作品の志向性を後押し。


OP主題歌はCLASS:y「Crack-Crack-Crackle」
明治日本、近代欧州と来て、主題歌はK-POPともはや何でもアリですがw
トレンディーなダンス音楽が、混沌としたOPアニメーションと割りとマッチしていたのが意外性。

ED主題歌はAnna「reversal」
不気味な電子和音に乗せて生首探偵の矜持を述べる怪作バラード。
いくら常識に囚われた人間が浅はかだからといって、
脳の蜜を吸い取ってしまうのはあんまりなので、
鴉夜様落ち着いて欲しいのですw


【余談】
掛け合いも独特な本作の余韻に浸ろうと。
また、落ちない津軽の講釈ばかり聞いてないで、たまにはちゃんと落ちる話を聞こうとw
先日、落語の寄席に行って参りました。

正真正銘の落語の真打の演目はラスト、少々の感動も伴いながら、見事にストンと落ちました。
俺たたENDとなった本作のモヤっとした気分も晴れて、今はスッキリとした気分。

続編のアニメ化は微妙なラインでしょうが、無心で待ちます。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21

60.8 2 人狼でファンタジーなアニメランキング2位
チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (204)
631人が棚に入れました
社畜として日々働くだけの男、桐尾礼治。今日もうつろな目で会社に向かって歩いていたらいつの間にか異世界の森にいた。…あぁ、これが流行りの異世界転生か。持っていたスキルは「鑑定、創薬」の2種類。あれたいしたことない・・・、でもいっか。そう考えていたけど、思った以上にチートなスキルだということが判明!その世界にはなかった回復薬などを次々と製造し、あっという間に一儲け。もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!悠々自適なスローライフを送ろうと決意し、ドラッグストアをオープンさせる。異世界のドラッグストアを舞台にしたスローライフの物語が始まる。

声優・キャラクター
福島潤、松田利冴、熊田茜音、松田颯水、東内マリ子、内村史子
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ノエラの可愛らしさをいつくしむ物語かも…

この物語は異世界でドラッグストアを経営する主人公レイジの物語です。
ほのぼのした物語です。
レイジが毎回調合する薬で、みんなの悩みを解決します。そしてみんなが笑顔になるのです。
だから、気軽に見て楽しんでください。

なぜ主人公が異世界に行ったのかとか、なぜドラッグストアを経営しているのかとかは、考えちゃダメですよ。
ありのままの内容を素直に受け入れて視聴されることをお勧めします。

この店にはレイジ以外に人狼のノエラと幽霊のミナがいます。
二人とも可愛い少女です。そして二人ともレイジの手伝いをする店の看板娘です。

ノエラは{netabare}昔、傷ついていたところをレイジに助けられました。それからずっと{/netabare}レイジのことを「あるじ」と呼んでいます。
ノエラのしっぽのモフモフ感がたまりません。思わず頬を擦り寄せたくなるほどです。
それに彼女の「ル~」という口癖が超カワイイです。
幼くとも、彼女はこの物語のメインヒロインなのです。

ミナは、昔からこの家に住み着いている幽霊です。
ですが、こんなに可愛くて素直な幽霊だと、思わずいい子いい子したくなりますね。ヾ(・ω・*)
でも、{netabare}彼女には超怖い一面もありますので、{/netabare}怒らせないほうが良いみたい。

物語は、毎回毎回変わり映えしません。
お客の誰かが悩みをレイジに伝える。レイジがサクサクと薬を調合する。その薬を飲んだお客が笑顔になる。
その間に、ノエラがしっぽを何回か振り回し、「ル~」とうなる。ミナがまじめにお手伝いをする。
そんな内容です。
たまに薬の使い方を失敗しますが、そのときは面白いですよ。(^_^)

私はノエラのしっぽのモフモフ感と「ル~」の口癖を聞くために見ているようなものでした。

ちなみに、この世界の魔王も、ノエラの可愛さにメロメロでした。

※ノエラの声優さんが「ル〜」「ル〜」言いすぎてカットされたそうですよ

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

薬師と言う割には・・・

ぶっちゃけ、毒にも薬にもならないとはこれ如何にw。

ああ、この作品に対する印象です。
悪い訳ではないんだけれども、これと言って視聴をお勧めするネタもない感じ。

物語は、あるようで無いようで、多分大筋的には無い。
薬師と言うよりも、ちょっと真面目なカズマさんが・・・(カズマですが、何か!)的な・・・。
チート薬師と言うよりも、ド〇えもん的な・・・何かという・・・。


公式HPを観てみるに、文庫原作との事。
よく言われる何とかライフ系の漫画原作との印象を受けていましたが、違いましたか。。。

作画はフツーですねぇ。
独特の色使いや、独特の緩さというか、スキというか、ふわっとした適当加減がある。
これを是とするか非とするかで印象は変わると思う。

声優さんは、コレもフツーかなぁ。
悪い点もない感じなんだけど、これと言った良点も見つからないかなぁ。

音楽は、これもまたフツーかなぁ。
若干、楽し気な雰囲気もあるけど、特徴的、個性的、魅力的とは言いにくいかなぁ。

キャラクターは、子供っぽく、かわいいかなぁ。
「あるじ(主人)~、あるじ~」と言ってモフモフしているノエルを愛でているのが正解かなぁ。
ミナも、まぁふわっとしてかわいらしいかなぁ。
眉毛のエレインもかわいいかなぁ。
メガネっ娘のポーラもかわいいかなぁ。
ボクっ娘の妖精ビビもかわいいよなぁ。


全体的に、かなぁ、かなぁって言っていますが、そんな感じかなぁ。

って感じなんですよ。


お子さんと一緒に観たり、疲れた時にぼんやりみるといいのかなぁ。

ってかんじかなぁ。

興味を持たれた方は観てみるといい、のかなぁw。

ああ、そう言えば仲間が増えていく感じは個人的には好きかなぁwww

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

万能薬局屋さん

タイトルでチートと聞くと異世界バトル物を連想してしまいますが、こちらは至って平和です。
1話でAパート、Bパートでストーリーを楽しむ事が出来るし、何話から見ても楽しめる作りになっています。

ただ、物語が少し早歩き気味かな?と思いますが、コメディー感覚で楽しむ事が出来て楽しく見られる作品ではないでしょうか?

1つ思ったのが、武器屋の話に瞬間接着剤を作ってましたが、瞬間接着剤って薬扱い?
武器の金属磨きも?
奥が深いですね薬剤w

後、主人公の薬剤を作るBGMが中々楽しいテンポで聞いていて耳が楽しいꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ
ただ、制作過程も基本同じの使い回しなのですが、完成した薬剤は全然違いますw
奥が深いですね薬剤w

1番素敵なエピソードは
{netabare} 幽霊少女ミナがお母さんの想いを知るエピソードでしょうか?{/netabare}
少しほっこりしますw

1番面白いエピソードは
{netabare} 本音が聞こえるエピソードかな?って思いますw 人の本音って怖いですよねw {/netabare}


1番残念なのは魔王様……
{netabare} 恋は盲目と言うけれど……魔王様は回が進む毎に魔王の威厳が失われてますw {/netabare}
初登場時の一瞬だけでした威厳あるのw

さて、結構気楽に見えるアニメだと思います。
続編あるなら普通に見てみたいと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 16

63.6 3 人狼でファンタジーなアニメランキング3位
七つの魔剣が支配する(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (128)
432人が棚に入れました
舞台は名門・キンバリー魔法学校。 ここでは卒業までに2割の生徒が、魔道の探究により再起不能や行方知れず、または発狂した末に死に至る。 いわゆる、“魔に呑まれる” という——。 その入学式、覚悟と共に学園の門をくぐる1人の少年・オリバー=ホーン。穏やかで理性的だが、その胸の奥底に秘めたる意志を感じさせる。そんな彼を中心に、様々な出身、背景を持つ少年・少女たちがこの学校に集い、魔法使いとなるべく切磋琢磨していくが、魔境と呼ばれるキンバリーの脅威が彼らに牙をむく。 仲間と出会い、様々な困難に立ち向かうオリバーを待ち受ける運命とは——

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

深淵を覗いただけで終わった感じ

アニメ1期だけだと微妙ですが、戦闘シーンの見せ方がいいし、世界観の作りこみはこだわりが感じられるのでこれから面白くなりそうな予感はする
今見るよりも、2期放送が決まったら放送前に視聴するのが良さそう

キャラクターや世界観の紹介で終わっちゃったみたいです、七つの魔剣や主人公の復讐の話などは次期以降に持ち越しみたいで、急に新キャラが乱入してきて主人公を蚊帳の外にして話が進行するなどまだまだ舞台に上がれてない感じもあり、ほとんどメインストーリーは進行してなさそう
世界観が大きすぎて片鱗しか見せてくれない歯がゆさと話が盛り上がる前に終わっちゃうシナリオという二つの欠点が原作未読者を遠ざけるには十分すぎる障害になっていると思います

魔に飲まれる設定ですが、元々この作品のキャラクターはみんな頭おかしくて、アニメの作りも描写不足がいろんなところに感じられるんですね、なので魔に飲まれたせいなのか、元々の性格なのか、アニメのデキが悪いのかよくわからないんです
特に序盤はキャラクターの想いや背景が語られないまま狂気じみた世界観紹介が進んでいくので、蚊帳の外にされたような居心地の悪さを感じるのが、ノベルだと気にならなくてもアニメとしてみると気になってしまうのかな?

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パッケージとして高いレベルにあると思う。

全く知らないタイトルでしたが、非常に高いレベルでまとまっている作品との評価です。
ライトノベル発で、数年前に「このライトノベルがすごい!」などで話題になったそうですね。
恥ずかしながらと言いましょうか、年齢相応と言いましょうかライトノベルを手に取ったり、読みふける事はとんと無くなって久しいのです。

ですので、あにこれの放送時期別ランキングを参考に視聴を決めた作品になります。
あと、「七つの魔剣」!!そそりますねェ。


率直に言うと、どこかで見たり聞いたりしたような設定、舞台装置はゴロゴロ出てきます。
これを突っ込みたくなるって言うのは人情だとは思いますが、この作品は、まぁまぁうまく取り込んでいた方ではないかと思います。

今の世の中で「あきらかなパクリ」レベルであれば叩かれても当然だと思いますが、いろいろとネタ的にも成熟していますし、ある程度は許容せざるを得ないと思いますって言うのが私の感想なのですが、ここら辺のさじ加減は、ちょっと難しいですかね。


個人的には、この手のジャンルが苦手な方は仕方が無いとは思うのですが、そうでなければ、観てみて欲しい作品だと思っています。
何と言うか、全体的に高いレベルでまとまっているとの評価です。
物語も、このクールでは全くと言って見えていないと言っても過言ではないでしょう。
視聴後の感想としては「大作感」というか「大きい物語感」はすごく感じます。

・世界で一番有名な魔法使いの映画が好きな方
  ⇒いけますw観てみて下さい。

・何が飛び出すかわからないでっかい穴が好きな人
  ⇒いけますwかすっている部分あります。

・いろいろな種族やジェンダーを越えた感じが好きな方
  ⇒いけますw一応、いろいろ考えている風に見えます。

・仲間が増えていく感じが好きな方
  ⇒いけますw現在、いろいろと人間関係作っているレベルです。カタルシス散らばってます。

・魔法学校での学生生活に興味がある方
  ⇒いけますwいまんとこそこが舞台です。学年を越えての交流、対立などいろいろあります。

・いかれた系のキャラが好きな方
  ⇒いますいます、学生で先輩なのにヤバいヤツ。何なら講師陣もイッてます。

・サムライマインドが好きな方
  ⇒いけ・・・るかなぁ・・・、ちょっとクセがあるけど慣れれば大丈夫。

・家柄とか、格とかにあがなう構図が好きな方
  ⇒ちりばめられてます。今後もあるかもしれません。

・○○劇、サスペンス要素、カタルシスを感じたい方
  ⇒ちりばめられてます。〇〇劇は一つ終わったところです。これからまだまだありそうです。

まだまだ、明らかになっていないことが多く、見えてこない点も多く、解らないことがたくさんありますし、知りたい事もたくさんあります。
・・・そういう意味では、少しだけ、説明が足りない感はあるかなぁ。
ですが、そこらへんの未消化な部分も含めて、今後の期待感を高めている作品ではないかと思っています。



一つ、主人公:オリバー=ホーンの{netabare} 復讐劇がメインストリーム {/netabare}だという事はあるエピソードではっきりしています。
しかしながら、その中で非常に多くの長短入り混じった、いろいろなキャラエピソードが展開されています。
そして、作品タイトルにある「七つの魔剣」についても、いくつかの情報が描き出されただけで、大きな進捗はありません。


作画についても、だいぶ力が入っていると言うか、カロリーを使った作品だとの印象です。
特段の破綻もないですし、カットもぐりんぐりん回りますし、雑さや手抜き感も感じませんでした。


声優さんも、いつもの私の評価ですw。
特に問題があるとは感じませんでしたし、視聴の障害になるような部分は見受けられませんでした。


音楽も力が入っていたとの印象です。
OPはそれ単体で聞いたら、どうかなぁ、どこにマッチするのかなぁって感じですが、作品のOPとしてはマッチしていると思います。
いい雰囲気作り出していたのではないかな、との所感です。
EDも同様です。
OPよりも個人としては、こちらの方が好きだったかもしれません。


さてと、だいぶ褒めてきたとは思いますが、今のところ、ここが弱点かも・・・、と思ったのがキャラでした。
念のため、最初に言っておきますと、これが問題や障害となって視聴感が悪くなったという事はありません。
充分、物語を堪能した上で、あえて言うとココかなぁと思ったと言うところです。

非常に多くのキャラが登場してくるのですが、ガッツリ立ったキャラがあまりいない・・・という感想です。
もちろん、学校生活が主という事で、登場人物はたくさんいますし、個性も描かれてはいるのですが、これがかなり抑制的で、昨今流行りのケモ耳入れとくかとか、ロリキャラ入れとくかとか、露出の多いキャラ入れとくか的なノリではない感じなのです。
私は、これが逆にこの作品の良い所と思って入るのですが、それでも、華が無いと言えばそうかもなぁとの思いがよぎりました。

まぁ、前述した箇条書き部分にある「サムライ」さんはキャラが立つっていうよりも、悪めだちに映って苦手な方もいるかもしれないなぁ、との印象を持っています。
という事で、まずは「キャラが少し弱い」。

そして、これらから引き続いて「登場キャラが多い」。
ストーリーを追ってみているうちは大丈夫だけれども、ちょっと間があくと混乱しますw(オジサン特有の脳みそ由来の可能性もあります)



実際、一番印象に残ったのは悪役と言うか、
ヤな奴で登場してきたのに、いい先輩やってんじゃんと思った「ヴェラ=ミリガン」でした。
ただ、この作品の持つ空気から考えると、この後どうなるかわかりませんけどね。



ま、ここら辺も、今後観ていけばどんどん変わるかもしれませんし、キャラが立ってくるかもしれません。
また、新しいキャラが登場してくることもあるでしょう。



それより、何よりも、この物語を最後まで見せてくれるスタミナがあるのかどうかが心配です。
このクオリティで今後がも作り続けるメドが立っているのでしょうか。
「私、気になります!!」

というか、見たいのでよろしくお願いをいたします!!。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

その剣が導くは、復讐か、相愛か――。

この作品の原作は未読ですが視聴を楽しみにしていた作品です。
どうやら、魔剣や聖剣といった類の単語に私は弱いようです…^^;

ですが、完走してwikiをチラ見してビックリ…
この作品の作者は、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」を手掛けた方だったんです。

アニメしか見ていませんが普通に面白い作品でしたし、何より種ちゃんが休業する直前に演じていた作品ですので…

そっか…そう言われてみると作風というか雰囲気は似ているかもしれません。


「このライトノベルがすごい!2020」(宝島社刊)文庫部門・総合&新作ダブル1位を獲得した
電撃文庫が誇る大ヒットシリーズ「七つの魔剣が支配する」(KADOKAWA刊)のTVアニメが
ついに2023年7月、放送開始!

舞台は名門キンバリー魔法学校。
ここでは卒業までに2割の生徒が、再起不能や行方知れず、または発狂した末に死に至る。
いわゆる、“魔に呑まれる” という——。

春、キンバリーにオリバー=ホーンが入学する。穏やかで理性的だが、そこはかとなく影が 見え隠れする。
そんな彼を中心に、様々な出世や背景を持つ少年・少女たちが集い、魔法使いとなるべく切磋琢磨していく。
希望に胸を躍らせ、学園の門をくぐる魔法使いの卵たち。
しかし、魔境と呼ばれるキンバリーの脅威が彼らに牙をむく。

仲間と出会い、魔境に立ち向かう彼を待ち受ける運命とは――。
そして、“七つの魔剣”を巡る物語が、今、始まる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

卒業するまでに2割の生徒が変調をきたすという、とんでもない学校が舞台です。
学校の地下にダンジョンの様な空間が広がっているのですが、とにかく広大で魔物が出現したり、先輩方が妙な実験をやっていたりと、兎に角常軌を逸した学校なんです。
この学校にオリバー、ナナオ、カティ、シェラ、ガイ、ピートが入学して…物語が動いていきます。

完走して振り返って思うこと…
物語自体は面白いと思います。
ですが、登場人物が多く主要登場人物以外には、登場機会の多かったキャラくらいしか覚えられませんでした。
何より、キャラの設定に関しては分からないことだらけ…
私の理解が及ばなかっただけなのかなぁ…

例えば、主人公のオリバーですが、真の目的の一端を見ることはできたものの、強さの秘訣は何だったんでしょう。
それに七つの魔剣との関係も今一つ分かりませんでしたし…

ですが、ナナオが強いということと、ナナオがオリバーに対して好意を持っているのは理解できました。
まぁ、オリバーは優しいですからね^^
きっとナナオの他にも好意を寄せている人はきっといると思いますけどね。

さて、学校の全容や魔剣については、今後少しずつ明らかになっていくことでしょう。
1クール全15話の物語と中途半端な尺になったのは原作3巻までの1年生編が描かれたためだとか…
原作のストックは既刊13巻まで発行されているので、続編のストックとしては十分だと思うのですが、どうなんでしょうね。
今後の動向が楽しみです。

オープニングテーマは、夢見クジラ feat. みみずく&ふくろうさんによる「剣花」
エンディングテーマは、夢見クジラ feat. つむぎしゃち(from キミのね)さんによる「アイム」
夢見クジラさんとはお初にお目にかかる…と思ったら、「リアデイルの大地にて」のサントラや、倉木麻衣さん、Wakanaさんに楽曲を提供されるなど幅広く活動されている音楽家さんのようですが、楽曲が半端無く素晴らしい…!
オープニング、エンディングとも、むっちゃヘビロテして聴いていましたよ。
作品の世界観ともマッチしていましたし…

1クール全15話の物語でした。
続編制作して欲しいけど、どうなんでしょうね。
ここで終わったらとても寂しいと思っているのは、私だけじゃないと思います。
続編、期待していますね♪

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

68.5 4 人狼でファンタジーなアニメランキング4位
魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (66)
330人が棚に入れました
すべてではない。けれど、エリアスを、自分を受け入れることができたチセ。 カルタフィルスがひとときの眠りにつき、日常を取り戻した彼女の元に届いたのは、魔術師たちの相互扶助組織『学院』への招待状だった――。 大英図書館の地下……今までとは違う魔術師達の社会。”人”との出会いと交わりが、新たな扉を開いてゆく。 これは、私(あなた)を救う為の物語。

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ミステリと言う勿れ

「真実は人の数だけある」
これは“事実と真実”の物語であり、人造精霊アルキュオネの言葉を借りるなら、“記録と記憶”が織りなす綾というべきか。
変えることのできない“事実”に対する感じ方は人それぞれである。
そしてそれこそが“真実”とよばれるものであり、決して“整う”ことのない永遠の問題であると。

かつてヨセフはチセに問うた。
「お前がお前を犠牲にして得ようとしたものと
僕が欲しいものと何が違うと言うんだ」と。

奇しくも、カルタフィスを介して“母の呪い”と対峙したチセが得た答えはシンプルなものであった。
それは、大切な人のために何ができるかを考えることであり、心から望むこと。

しかし今回…、対決の最中に見せたチセの笑い顔が怖かった。
古井戸の底で語られるチセとヨセフの問答に心を揺さぶられた。
「仕方がないと思っちゃった」という言葉が耳に残る。
漠然とした不安の中で自問してゆく姿が誠に印象的であった。

それでも、自由を希求し、生きたいと思う心に、呪いを祝福に昇華する力が宿るというメッセージが心強い。

そして何より嬉しいクリスマスプレゼントが…。
そう、銀の君の笑顔はプライスレス。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 5
ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

作品に置いていかれた感じ

原作は読んでいない

第1クールから続いた物語に決着がついたのは良かった

{netabare}しかし、魔法などの物語の舞台設定がよくわからないうえ、イギリスの旧き神とか言われてもなじみがなくて誰かわからない

加えて、どうしてフィロメラをそこまで気に掛けるのかというチセの行動原理や心情がよくわからなかった

そういういろいろが重なって、物語にあまり関心が持てず、ものすごく遠いところで起きている話を見ているような、作品に置いて行かれたような感じがした

原作のマンガでは、モノローグやナレーションなどで補足の説明があるのかもしれないが…

物語の内容面を見ても、この第2クールはフィロメラの救済を通じてチセとフィロメラが成長するというような話だと思うが、魔法だったり魔術だったりが物語の根幹というわけではないので、本作品の舞台設定だったりが活かされた感じはあまりしなかった。
なにより、2クールもかけてやるほどの内容ではないんじゃなかろうかと思った
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「fam」/遊遊が指折りの名曲

今期は学園編でファンタジー要素は薄れたものの
良き新キャラクターが多数登場した。
ストーリー構成やキャラの心理描写等から感じるに作者女性?
少女漫画原作の作品は謎の雰囲気を感じる。

あとは「fam」/遊遊が指折りの名曲だな。
三期やるみたいなので楽しみ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1

84.9 5 人狼でファンタジーなアニメランキング5位
おおかみこどもの雨と雪(アニメ映画)

2012年7月1日
★★★★☆ 3.9 (1824)
9948人が棚に入れました
いまや全世界が待望する、細田守監督の最新作は「母と子の物語」。おとぎ話のような不思議な恋をした女性・花は、おおかみこどもの姉弟、"雪"と"雨"を育てることになる。「親と子」という普遍的なテーマを、人間とおおかみの二つの顔をもつ ≪おおかみこども≫ というファンタジックなモチーフで描く。いまだかつて誰も見たことがない傑作が誕生する。

声優・キャラクター
宮﨑あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、林原めぐみ、中村正、大木民夫、片岡富枝、平岡拓真、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

その屈託のない笑顔にやられた

細田守監督作品のオリジナルアニメーション。約2時間。

大学生の花(ハナ)は「おおかみおとこ」と恋に落ちる。
そして、ふたりの子供をさずかる。
人間と「おおかみおとこ」の間の子、「おおかみこども」の雨(アメ)と雪(ユキ)。

「大きくなるまで、見守ってやろう」

しかし、その父は事故で命を落としてしまう。
ハナは、女手ひとつで子どもたちを育てることになった。
ただでさえ大変な子育てなのに、子どもたちは人間とおおかみのハーフ。
これから待ち受けるであろう子育ての苦労。
しかし、そこにはいつも笑顔があった。


表現力がすばらしいです。
美しい春夏秋冬の風景、ダイナミックな動きとシンクロしたBGM。
また、ユキの回想という形式で語られているのも特徴的。
語りに加え、独特の演出を入れることで、10年以上に渡る時間を、流れを切らずに自然に描いています。

学年が上がっていく表現は面白かったです。
まさかあんなテクニックで1年の流れを見せるとは……。


テーマは「子育てと自立」という一般的なもの。
しかし、はっきりしたテーマ性を持ちながら、まったく押しつけがましくありません。
言動がとても自然なんですよね。
歯の浮くようなセリフがなく、ごく自然な日常会話。
賛否両論あると思いますが、プロの声優を使わなかったことで、自然さが出ていて良かったと思います。
そして何より、登場人物の笑顔がとても魅力的です。
苦労やつらさという負の空気を吹き飛ばしてくれます。

{netabare}
地盤さえ整っていればあとは「大きくなるまで『見守って』」やればいい。
アメが去るときに、ハナはこう言っています。

ハナ「私、まだあなたに何もしてあげてない。なのに……」

ハナは地盤を作り、笑顔という光を与えた。
十分すぎるほどいろんなことをしてあげてるじゃないですか;;
{/netabare}

子どもを育てるとはどういうことか。
大人になるとはどういうことか。
自然に心に流れ込んでくるストーリー。

子育ての話から子離れの話に変化していることに、まったく気付きませんでした。
希望と寂しさが一緒になった大きな余韻を残しますが、そのことをEDテーマの歌詞で監督自らが言葉にしています。

「親子」という広く受け入れられる題材を使っていますので、万人にお勧めです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 79

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

おおかみ?にんげん?どちらとして生きるか?それを見守るお母さん!

おおかみ男と結婚した女性から生まれた子供はおおかみと人間のハーフでした。子供は2人いて一人は活発な女の子、もう一人は引っ込み思案な男の子。その二人の子供を育てるお母さん。この三人が主人公です。小学校高学年になった少女と少年はおおかみとして生きるか人間として生きるかを決断します。それを見守るお母さん。どうなるかは実際にご覧ください。自分で道を決めることに大切さや子育ての楽しさや苦しさを観ることができる作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 79

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

母の愛を感じられる素晴らしい映画☆☆

「時をかける少女」や「サマーウォーズ」を手掛けた細田守監督の長編アニメーションです☆

”あらすじ”
大学生の"花"は、ある時"おおかみおとこ"と出会い恋をします。やがて二人の間に"雪と雨"というおおかみと人間の血を引いた姉弟が誕生します。しかしある日を境に一家は苦悩の生活を強いられることになります。
この作品はそんな親子とおおかみの子である姉弟の成長、母の愛を描いた作品です。


前作のサマーウォーズでは世界の危機に立ち向かう大家族の絆がテーマでしたが、この作品は家族という部分は同じですが、「親子」「母の愛」といったところがテーマでしょうか☆

子供向けと思いきや、実は母親の年代が一番感情移入できるのではというぐらいの大人なアニメでもあります!!

ストーリーもそこまで難しくなく、気づけば見入っている感じになります!

CGも多く使われていて、街並みや自然描写などの背景が本当に綺麗です。


何より良かったのは、懸命に生きていく家族や姉弟の成長過程、そしてその先の....

こういった部分が実際のドキュメンタリーのように描かれていて、もう本当に泣けるし感動出来ます☆

随所に笑えるところなどもあって、見ていて色んな感情が流れこんでくる作品でした!!

今回、花役の声優さんは宮崎あおいさんでしたが、素晴らしい声の演技でした(*^_^*)


宮崎アニメとはまた違う、細田守の長編アニメーションには個人的には今後も本当に期待しています♪

投稿 : 2024/04/13
♥ : 70

66.3 6 人狼でファンタジーなアニメランキング6位
ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (491)
3167人が棚に入れました
高校生・鏑木アキラには、幼い頃に交わした約束がある。彼の正体は狼男であり、その約束とは夜の眷属の王・ヴァンパイアの女王に仕えるというもの。そしてアキラの前に今、昔と変わらぬ姿の少女が現れる。彼女こそヴァンパイアの女王・ミナ・ツェペッシュだった。
日本に現れた彼女の目的は、ヴァンパイア達の専用居住区、ヴァンパイアバンドを設立する事。戸惑う人間達、そして、彼女を快く思わないヴァンパイアの勢力はミナの命を狙う。アキラは幼い頃の約束を守り、人狼の騎士として彼女を守ることになる。

声優・キャラクター
悠木碧、中村悠一、斎藤千和、甲斐田裕子、伊藤静、小林ゆう、喜多村英梨、渡辺明乃、谷井あすか、中田譲治

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

前情報入れない方が楽しめるかも。

大雑把な内容としては、ヴァンパイアの女王と少年のお話。 全12話です。
タイトル通りなので、詳しいあらすじは省略w

予想以上に面白かったです!! 他の方のレビュー見て見始めたんですが、
ストーリーがすごく良かった。

どうなるんだろ!?って続きが気になって、最後まで楽しんで見れましたw
それに、キャラの心理描写がしっかり描かれてたのも良かったです!!

まぁ展開速いなって思ったりもしましたが、1クールにしてはキレイに
まとまってた方だと思います。

でも、出来れば せっかく深い内容なんだから、2クールでしっかりやって
欲しかったかな... そこがちょっと残念でした。

少しグロい描写とかもありますし、好みがわかれそうな作品ではありますが、
個人的には楽しめた作品だったので興味のある人にはオススメですw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 36

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

永久の契りの物語。 名作になりえた作品 勿体無い。。

東京に突如、ヴァンパイアが独立国家を立ち上げようとし
主人公とヒロインが手を取り合って
敵対組織や、内部の陰謀と戦っていくストーリーです。

序盤物語のスケールがとても大きく感じるんです
しかし、尺が圧倒的に足りなかった為に
独立国家設立が内部をまとめあげる段階で尺が苦しくなってしまう。
戦いの描写はともかく、主人公とヒロインの絆が深まっていく
段階はどうしても増やして欲しかったです。
纏まってるけどもコンパクト。といった印象です
1クールでは無理ですね。。


・キャラ
ヒロインは数百年生きているヴァンパイアの王女
独立王国建国の指揮をとります
見た目は金髪ロリッこ、悠木 碧の少女声は瑞々しいですね

主人公は重要な記憶を失っている高校生ですが
彼の血筋はヒロインを守護する人狼なんです


ストーリー展開は破綻がなく結末がコンパクトになったとはいえ
ラブロマンスとしては綺麗に纏まっています
今生で結ばれることはできないとしても愛を誓いあう姿は
胸をうたれます。ラストの描かれ方もよかった
ヒロイン、ミナは魔性の女神といった魅力がありますね。


・残念な点
キャラが多いわりに掘り下げが少ないので、出番が少ないキャラは
掴めないです。
用意した壮大なスケールも1クールでは処理しきれませんでした。
原作買いなさいってことなんでしょうが。。
独立国家の設立に焦点を当ててしまうか
恋愛に焦点を当てるか、どちらかに絞るべきだったと思います。

DVDで視聴したのですが、修正なしだと地上派は無理な
性的描写ありです。。児ポ。。


・さいごに
美しい物語でありながら血なまぐさい生々しさが同居するという
ダークファンタジーとして素晴らしい雰囲気があります。
2クールあったとしたら、間違いなく有名作品として名前を
残していたでしょうね。。

ヴァンパイアや人狼は人型の姿から化け物に変身して
戦うバトルも見ごたえがありますし、キャラクターが特に
魅力的です。ミラ陛下のツンっぷりは
ツンデレ好きなら必ず見ておくべきでしょう。

この作品をみるとヴァンパイアバンド(王国)の建国を
応援したくなります。。人間が醜くて矮小な存在に感じます


長々とおつきあい頂きありがとうございました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25

おみや さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

のめり込めたのは声優陣の好演なのかも。

記憶喪失のアキラ、ある日彼の前にミナが現れます。
彼女はヴァンパイアの王女であり、日本にバンド(租界)を作ろうと
画策します。(ヴァンパイア専用居住地区ってことね)

ミナと出会った事でアキラは自分が人狼でありミナに仕える身だと
いう事を思い出します。

バンドの計画は進んでいきますが、それと同時に「テロメア」という
謎の組織との戦いもはじまります。後半にかけては王家の3大公も現れ
彼らの陰謀にも巻き込まれていきます。(王女の相手は1人だしね)

アキラとミナ、この2人が戦いの中で愛を深めて行くという
ラブロマンスの要素もあります。

感想
私的に、新房監督、シャフトってどちらかというと苦手な方なんですが
この作品はすんなりのめり込めました。1クールなので詰め込みという
方も多いようですが、ストーリーに違和感を感じなく観る事ができた
と思います。

ストーリーもさることながら、CV
アキラ ⇒ 中村悠一さん
ミナ  ⇒ 悠木 碧さん
この2人の好演がとても印象的でした。
あと、アキラに恋する級友
三枝由紀 ⇒ 斎藤 千和さん
やっぱり上手い!


おまけ
OPのフレンズって曲、まさかこんな作品で使われていたとは、、
でも歌ってる人が違いましたね。
合う合わないの前に、懐かしくて聴きいっちゃいました。
流れてくる歌詞、前半が2番で後半が1番、そんなとこまで
自然にわかったんですもん。w

「どーこで こーわれーたぁの おーふれんずーーー」
まあいいんじゃないですかね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 22

64.5 7 人狼でファンタジーなアニメランキング7位
キューティクル探偵因幡(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (455)
2475人が棚に入れました
狼男探偵・因幡洋のもとに警察犬時代の相棒、荻野警部が事件への協力を求めてきた。
事件の首謀者はイタリアンマフィアの首領(ドン)・ヴァレンティーノ。
明らかにヤギにしか見えない首領・ヴァレンティーノの前に、赤毛フェチの因幡とゆかいな仲間たちがグダグダで立ち向かう、“ヤギ大増量毛探偵ギャグ物語”。

声優・キャラクター
諏訪部順一、入野自由、下田麻美、森川智之、大川透、小杉十郎太、日笠陽子、巽悠衣子、鳥海浩輔、深田愛衣、斎賀みつき、杉田智和、瀬戸麻沙美、岡本信彦、志村由美、日高里菜、子安武人、浅沼晋太郎、黒田崇矢、檜山修之、福山潤
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ギャグであろう~

原作未読。12話。

最初はちょっとシュールなギャグについていけない感じがしましたが、2話目を観たら不思議と違和感なく最後まで観れました。

探偵事務所を経営している因幡洋と、アルバイトの野崎圭、助手で女装の佐々木優太と一緒にマフィア ヴァレンティーノ一味と対決するお話です。

キューティクルという名前がついているとおり、髪でその人の情報をが分かる能力をもつ因幡洋ですが、本編にあまり関係ないようですね。

ギャグ連発していて、クスと笑える作品です^^

{netabare}11話の脱獄事件だけは感動しましたね。{/netabare}

血がいっぱい出てきます。ギャグなのでグロくはないですね。

ちょっと疲れたときに観るといいかもしれません。

OPはカッコいい曲です。主人公 因幡洋の中の人が歌ってます。
EDは演歌調の曲です。こちらはライバルで悪のドン ヴァレンティーノが歌ってます。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27
ネタバレ

 BlackCat さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ギャグを貫き通して欲しかった。でも、毎回安定して笑えます^^

原作:漫画
ジャンル:ギャグ
話数:12話

      ~物語のあらすじ~
元・警察犬である因幡がどんどん、犯人を捕まえていく話で、警察の荻野と犯人を追いかけていく話

あらすじを見ただけでは「探偵」「警察」とシリアスな物語かなと思ったりすると思います。 それは誤解です!w
めちゃくちゃギャグですww しかも割とハイテンションで物語が進んでいきます。普通のアニメだったらシリアスな雰囲気なシーンでもギャグに見えて笑ってしまいますw

登場人物も個性豊かなです。
山羊だったりダンボールかぶってたりもやし(笑)だったり。
でも、真面目なキャラも1人だけいましたね^^;
もう登場人物を全体で10とすると
ボケ:ツッコミ=9:1 
もしかすると 10:0 
ってぐらいみんなボケていますw

しかも、どの話も安定して面白かったです。
これといって盛り上がりをみせた話もありませんが
毎回面白かったですw

ただ、途中であった若干シリアスな話はいらなかったと思いますねw ギャグをずっとして欲しかったです。 さらにギャグアニメとして見てるので感じるものはこれぽっちもありませんw 
あと、最終回をどうにかして欲しかったです(^^;
なんだあのニートって感じでしたww 
でも、ギャグアニメとして見ていたおかげでなんとか笑って見終わることが出来ました^^
ただ、落ち込んでいる時や元気がないときに見ると
うるさく感じることもあると思いますが
ギャグアニメを見たい、好きな人にはおすすめしますね!

OPは主人公の因幡さんが歌っていてけっこうかっこいい歌だと思います!
EDはドンバレンティーノが歌っていてかっこよくはないですけどあまり聞かない曲調でしたw 演歌っぽいかな?


  
    【 1~4話の感想 】
1話の感想
{netabare}最初のシーンとは裏腹にギャグ中心でしたねw
木造平屋にマフィアがいるとはwwww
さらに荻野の復活の仕方やなんか最近の文化じゃないような作画、登場したものもありました^^{/netabare}

2話の感想
「機密文書盗難事件」と「母子ストーカー事件」
{netabare}一応圭がツッコミをしてますが、やはりツッコミを心の中でしてしまいますw 機密文書盗難事件なのにすごろくをしてタイムスリップして、母子ストーカー事件なのに犯人であるヴァレンティーノをてなずけたりと、、、もうこの設定で笑えてきますw 内容はもっと面白いです!ww
梓はお父さんより仕事が出来そうですねwwww
いろいろとwww
{/netabare}

3話の感想
「チョコレート悩殺事件」と「狼少女暗殺事件」
{netabare} バレンタインの話ですかね?w
ロレンツォは男の気持ちをよく分かってますねww
ガブリエラの目面白いですねwwww古い感じですね(^^;
あれ?優太の灼熱ジェラシーは・・・ド○ゴ○ボールのあれじゃ?(^^; あの気の高まりと言いw
最後はまさかオヤジギャグで終わるとは・・・意外ですw
ステラは可愛いですね^^ でもやっぱりボケのインパクトが強いですwww ステラの情報収集の仕方がなんか心配です(^^; でも、血じゃなくて本当に良かったです^^
{/netabare}

4話の感想
「制服警官襲撃事件」と「猫バカ洗脳事件」
{netabare}
因幡さんの弟の探し方が無茶すぎますねwwww
あれ?弟らしき人物がドンと話してますねww
いきなり事件に巻き込まれましたねww
因幡さんのホイホイって言動・・・まさかゴキブリホイホイの伏線?ww しかもバカだwww さらに弟発見! 急展開すぎw 鬼ごっこなのにずれてるww しかも弟息切れ早いw そうめいさんもツッコミどころですねw
殺すの!って思ったら旗でしたねwwww

猫好きを犬好きに・・・w ちなみに僕は犬好きですww なぜにヤギ好きになって世界征服wwww 
スフィンクスこええええwwww つっこめええええww
着ぐるみと猫を見間違えるとはw 誰か因幡さんのツッコミじゃあ足りないww 
弟は心が読めるみたいですね(゚д゚lll)琴(ry
洗脳マシンは本格的ですね。 本当に犬好きになったみたいですねw ってか舐められすぎだろw 
まさかのあの電撃で・・・(;_;) と思ったら生きてるねw
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 26

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

笑いが止まらない作品でした。そして、ツッコミ満載な作品でした。もう、笑いが止まりませんww

ストーリー

主人公の因幡洋は人工授精で生まれた元秘密警察犬(シークレットドーベルマン)っと呼ばれた狼男です。弟の因幡遥が行方不明な事が理由に私立探偵を設立しました。洋は野崎圭と佐々木優太を仲間に入れ(野崎圭はバイト、佐々木優太はボランティア)日々を過ごしていました。けれど、ある日元相棒荻野警部が厄介な事件をもってきました。イタリアンマフィア・ヴァレンティーノファミリーの首領のヴァレンティーノを逮捕する事でした。けれど、ヴァレンティーノの正体はなんと人語を話す・・・ ヤギでした。

私の感想。

なぜ・・ ヤギ。

なぜなんだ! 

もう、なぜヤギを選んだ。

人語を話すヤギって・・・

ツッコミ所が多くて、笑えました。

そして、そのツッコミ所を野崎圭がすべてツッコミを入れてくれた所も最高でした。

最高ですね~ ツッコミって。 くだらない話も超おもしろい作品にしてくれる所が。

この作品で一番気に入った所はやっぱりツッコミですね~ この作品の一番おもしろい所です。最高ですね~ ってダブってますねww

次にこの作品で気に入った所はキャラクターです。まず、ヤギ ・・じゃなかった ヴァレンティーノがなぜヤギなんだか・・ ってか何でヤギ まあ、ヤギは紙を食べるっと言いますし、金を好きだって言うけれど、なんて、敵キャラがヤギ!! どう考えたって、おかしいだろう!! ツッコミを入れてみたいです。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品はかなりツッコミ満載です。この作品を見る時はツッコミの10~20を用意しましょう。そして、この作品はかなりおもしろいです。なので、この作品をお勧めします。

オープニング

「遥か、日常の中で」
この作品のキャラクター説明が最高でした。そして、この作品のおもしろさが最高でした。けれど、この曲は私はあまり気に入れませんでした。私的にはもっと迫力のある曲でも良かったです。

エンディング

「プリマ・ステラ」
何で、ヤギが歌ってんだよ!ツッコミ満載な曲です。 最高です。超笑えます。最高です。歌詞が超笑えます。最高です。 「ww」て感じです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 24

68.6 8 人狼でファンタジーなアニメランキング8位
グランクレスト戦記(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (345)
1512人が棚に入れました
「わたしは騎士テオの聖印と契約し、永遠の忠誠を誓います」
孤高の魔法師シルーカと、放浪の騎士テオ。ふたりが交わした主従の誓いは、混沌と戦乱の大陸に変革の風をもたらすのか混沌がすべてを支配する大陸、アトラタン。
人々は混沌により生じる災害に怯え、それを鎮める力“聖印”を持つ者、〈君主(くんしゅ)〉に守られ生きてきた。だが、いつしか君主たちは「人々の守護」という理念を捨て、互いの聖印と領土を奪い合う戦乱へと突入していく。

その中、理念なき君主たちを軽蔑する孤高の魔法師シルーカと、故郷を圧政から解放するべく修練の旅を続ける放浪の騎士テオは出会う。
テオの理想に触れたシルーカの強引な策略により、主従の契約を交わすことになった二人は、戦乱の巻き起こる大陸に、変革をもたらしていく。

秩序の結晶である<皇帝聖印(グランクレスト)>を巡り繰り広げられる一大戦記ファンタジー、開幕!

声優・キャラクター
熊谷健太郎、鬼頭明里、中村悠一、上田麗奈、日野聡、松岡禎丞、高森奈津美、茅野愛衣、櫻井孝宏、羽多野渉、井口祐一、鈴木みのり、中島愛

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これRPGもあるらしいですね…。第18話:「今日から本気出す!」(…遅えよ、みんな切ってるよ(笑)。) → そして「神話の時代」は終わった!

原作は同タイトルのライトノベル。『ロードス島戦記』の作者でもある水野良先生の作品らしいですが未読です。

で、『妹さえいればいい。』の9巻を読んでいてたまたま知ったのですが、本作と世界観を共有する『グランクレストRPG』というテーブルトークRPGがあるらしいです。全然知りませんでしたけど。

こちらはアトラタン大陸を舞台とする、わりとオーソドックスな感じのRPGのようです。未プレイですが…。

で、RPGの世界観的には君主(ロード:聖印を持つ)、魔法師(メイジ)、邪紋使い(アーティスト)というクラスの他、投影体という精霊みたいな奴や獣人、ヴァンパイアなんかがいるようです。

『グランクレスト戦記』では主人公が君主であるテオ、ヒロインがテオの契約魔法師となるシルーカ、さらにメインキャラクターとして第1話での経緯によりシルーカに仕えることになった邪紋使いのアーヴィン、シルーカの義姉である邪紋使いの傭兵アイシェラ、聖印を持つ司祭であるプリシラ、野心を持っていた君主であるラシックなどがいます。

テオの行動の源は故郷の島で圧政に虐げられている住民を救う為に暴君を討つということにあるようですが、そこにある経緯でテオの契約魔法師となったシルーカが共感し、本当に力を貸したいと考える所からお話が動いていきます。

アニメのストーリーはなんとなく上手くいっているRPGリプレイもののさらにダイジェストみたいな感じのところもありますが、普通の立身出世物としてお話自体はまあまあ楽しめています。

特に話の序盤でテオの影が薄く、「シルーカが主人公?」と思って観てみると案外違和感がなかったりして面白いですね。

たぶん最終話まで完走するとは思いますが、是が非でも観てねとお勧めするような感じでもありません。まあ、個人的にはこういうお話は好きです。シルーカかわいいし…。

2018.3.22追記:
原作は依然として読んでいないのですが、10巻で完結という情報を把握しました。アニメで原作4巻「漆黒の公女」まで消化されたようなので、2クールが予定されている本作では、これは最終巻10巻のエピソードまでたどり着く予定かと思われます。
(第10巻のサブタイトルは、あえてここには書きません。)

原作を全部消化する見込みということであれば、視聴モチベーションは高まりました。このまま原作を読まずに視聴を継続しようと思います。

2018.3.24追記:
第11.5話は、地図もちゃんと出てくる総集編です。これは「万策尽きた」じゃなくて予定されたものだと思いますが、この情報をちゃんと本編でも出しておくれよ…。
(でも、これで本編を軽くおさらい出来ていれば2クール目はちゃんと観られそう。)

2018.5.12追記:
ようやく、「普通のストーリーならここからだろ!」というレベルで「天下三分の計」状態に。ここまでが長すぎたので、もうみんな切っているかも(笑)?

2018.6.25追記:
2クールかけて、最終話までやってまいりました。なんというかこの物語はこの世界の後の世で、「こうして神話の時代は終わったのです」的な神話的に語り継がれる物語となるのでしょうね。

本来の意味での王道ファンタジーでした。今風ではなかったと思いますが、個人的にはとても楽しめましたよ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 41
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

わが青春の水野良

2018.06.25記


原作未読

視聴動機は“原作水野良”。中学生の時お世話になりました。
{netabare}当時、ロードスの新刊出るのが待ち遠しく、OVA化したところで取得手段もわからず、月刊Newtypeとカセットブック(今のドラマCD)で脳内補完し、出渕裕デザインのディードリットにけっこう惚れていたあの頃。{/netabare}
{netabare}本作の最終話でディードリット役だった冬馬由美さんが登場(混沌の役)してたのは感慨深い。{/netabare}


完走しました。最終話も綺麗にまとまり全体として悪くはなかったです。
「ロードス島戦記」「クリスタニア」を読み耽り、そして「ドラゴンクエスト」に没頭した自分にとってはどこか懐かしく安心安全の中世ヨーロッパ風世界で繰り広げられる剣と魔法の戦記ものでした。このへん好きでしたら抵抗はないと思います。古いとはまあ仰らずに原点というか古典をみる感覚で接していただけるとよろしいかと。


ただし、覚悟していただきたいのは序盤のよくわからなさ加減でしょうか。
本編は小説10巻分を2クール24話にまとめてます。そうです。どう考えても尺が足りません。話を端折るか?説明を省くか?この作品では後者が露骨です。

用語、勢力図などの説明がほとんどないままどんどん登場人物が増えていきそして死んでいくため、主人公(テオ)の周りにいる人物(シルーカやアイシェラあたり)以外は、敵か味方かそもそもおまえ誰?状態。
11.5話でやっと用語や世界観に関する説明がなされてますが、遅いでしょう。序盤2,3話あたりで挟んでたほうが親切だったと思います。戦の前後で地図や勢力範囲を説明するカットを挟むなど工夫のしようもあったかと。
設定の理解が進まず「途中断念」に至った方も多いと思うともったいないことですね。私も“原作水野良”でなければ切ってたかもしれないというくらい。

※というわけで30秒でふわっとわかるグランクレスト用語
{netabare}■早めにおさえたいこの世界を形成する基本も基本用語
 混沌 それと 聖印 (ここはググって良し)
■次に各勢力の対立関係をおさえる
 大工房同盟VS幻想詩連合(同盟国と連合国) 魔法師協会VS聖印教団(混沌好き嫌い)
 同盟/連合に加えてアルトゥーク条約という第3勢力が12話で出てきます。
■良く出てくるワードをおさえる
 君主(聖印ある人) 魔法師(混沌をうまいこと制御する人) 邪紋使い(混沌を取り込んだ人) {/netabare}


明確に何話くらいから話がおもしろくなってきて、、、というのははっきり覚えてませんが、ヴィラールの話がひと段落した{netabare}(死んだ){/netabare}12話あたりから私は入り込めたと思います。次のシスティナ編が話数をとって丁寧に描いたことで、駆け足展開ひと段落した感じ。2クール入ったあたりの13話以降は落ち着いて観れると思います。

登場人物も多種多才かつ声優陣もそこそこ豪華で一見の価値ありです。
鬼頭明里さんはヒロインを好演してました。同クールの「ラーメン大好き小泉さん」でのキャラと対照的な演技で今後要チェックです。


2周してみると良い意味で見方が変わりそうなので、余力あれば挑戦しよう。


-----
2018.12.11追記
《配点を修正》

けっこうOPED好きです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 39
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

序盤駆け足、中盤ノロノロ、終盤は丁寧、だけど最終回は一足飛び!?

原作未読。最終話まで視聴。

故郷を幸せにするために世界を変えたテオと天才魔法師シルーカの物語。

登場人物が多く、また、相関関係が入り組んでいる作品。
最初はとっつき難いかもしれないけど、途中で慣れます(笑)。
とりあえず私はそうでした。

王道の国盗り物語。
中盤の微エロ演出で少し引きそうになりますけど、終盤は、かなり感動的でした。

ただし、最終話の駆け足感は少し残念。
もう少しじっくり見たかったかな?

【本当に必要だったのか?微エロ展開】
{netabare}第9話の好色色魔・ミルザーとマリーネの野姦シーン。
野姦って・・・。無防備かつマニアック(笑)。まあ、これは良いとして・・・。
一つ気になるのは、連合のアレクシスやヴィラールに『覇王の器』なる物があった場合、ミルザーは(攻めか受けかは別にして)肉体関係を求めたのかどうか?
ミルザーが連合側にいる時、そんな気配は全くなかったので、ミルザーは単なる好色色魔で、肉体目的でマリーネに迫ったという結論しか導き出せない演出・・・。
こんなシーン必要ですか?

第16話のハマーンの色魔女王・エドキアと露出狂契約魔法師・ラウラの全裸演説。
もう少し、別な方法論があったはずでは?と感じざるを得ない。
薄衣で登場して兵士たちの目の前で脱ぐとか、女性を武器にしているとしか受け取れない。
事実、兵士の反応はそんな感じだったし、そんな感じにしか見せられなかった演出にも問題あり。

微エロは、この作品に関しては「マイナス評価」です。{/netabare}

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
話の展開が早い。
説明が無いのでよく分からない。
これは、原作未読の私のせいでもある(笑)
まあ、そのうち分かるかな?
 
王道バトル物?

【第2話】
テオとシルーカの天下取り物語。
王道バトル物か?

配下にいるのが、『魔法科高校のお兄様』や、『ナザリック地下大墳墓の絶対的支配者』、『SAOの黒の剣士』・・・。
なるほど!これなら簡単に天下取り出来そうだ!
(なんのこっちゃ!)

【第3話】
相変わらず物語の展開が早い。
良く言えば、イライラせずに視聴できる。
時間が経つのが早く感じる。
悪く言えば、少し見逃すと、物語を見失ってしまいそう。

【第4話】
おおっ!ここで一歩後退か!
順風満帆よりも、こちらの展開の方が面白いような気がする。

物語の展開が相変わらず早い。

【第5話】
人狼とか吸血鬼とか黒魔女とか、新しい勢力が登場。
人狼の双子、エマとルナがテオの仲間になる。

【第6話】
マルグレットが25歳になってヴィラールのもとを去ることに。
ミルザーの、テオに対する反感が今後の物語の一つの軸になるのかな?

【第7話】
テオの凄さを再確認する回。
第6話から物語の展開がゆっくりになった気がする。

【第8話】
今更だけど、この作品は人物の相関関係がややこしい。
(と、思っているのは私だけかも知れないけど・・・)
義父娘、従兄妹、そして、恋人が敵味方に分かれての争い。
「連合」と「同盟」という言葉が、度々、どちらの事を指しているのか見失ってしまう。
(これも、私だけ?)

【第9話】
恐らく、今後のカギとなる出来事の回かな?
ただし、あまりにも登場人物の行動と演出が稚拙でドン引きする回でもある。

マリーネ→禁忌の兵器を使わせ、混沌を引き起こした→弱みに付け込まれてミルザーに貞操を捧げる。
 ⇒あ~ぁ。これは完全に『精神的に壊れる』系だなぁ・・・。
  もしかしたら、この時点で完全に『精神的に壊れている』のかも知れない。

ミルザー⇒これは、最終的に殺される系だな。
 あまりにも自分勝手。独断独善。
 裏切りは良いとしても、女性の弱みに付け込んでエッチしちゃうとか、悪役の典型。
 好色伯とはミルザーのことだっけ?
 (いえ、違います(笑))

今後の楽しみは、ミルザーと最期と、テオとシルーカの活躍だな。

【第10話】
ヴィラールがアタフタする回。
8話で色々あったからなぁ・・・。
マリーネとアレクシスの事を考えての苦渋の選択なんだろうけど、ミルザーじゃないけど、甘いよね。

あと、詳細は語られなかったけど、テオとシルーカは何気に凄く頑張っているようだ。

【第11話】
ヴィラール、最後に直接マリーネに想いを告げられたのは良かったというべきか・・・。

この作品は、物語の進行の速度が極端に早くなったり遅くなったりで・・・。
あと、9話のあのシーン以降、微エロシーンが多い。
演出として本当に必要なのか?
もの凄く稚拙な気がする。

【第12話】
テオたちは、連合でも同盟でもない第三勢力、ヴィラールの意思を継ぐアルテューク条約を結成。
本当はテオを盟主としたかったラシックが盟主となる。

ラシックとミルザーの激突はなかなか迫力がありましたね。
テオはマリーネと会談。しかし、会談は物別れに終わってしまう。

テオは武勲を上げるため、故郷システィナへ。

【第13話】
テオたちは故郷システィナへ。
民衆の決起を受けてロッシーニを倒す作戦。
しかし、誰にも相手にされない。

テオの出身地であるマルザ村へ向かう。
この地で、まずは村の解放のために戦いの狼煙を上げる。

【第14話】
テオたちはロッシーニの軍隊と直接対決。
この戦いに勝利を収めたテオたちは、システィナをロッシーニの支配から解放し、統治者となる。

【第15話】
『認めちゃうんだ!』by松岡禎丞さん(モレーノ)

これが「条約」の強さ。
本音で、腹を割って話し合うことが出来ること。
これは、「同盟」にも「連合」にもない強み。
「同盟」と「連合」は、そもそも愛し合う者同士が、ぶつかり合っているのだから・・・。

テオたちが常闇の森を奪還。
ミルザーを討ち、アルテュークを取り戻すための足掛かり。

ミルザーが良い感じにイラついている。

【第16話】
ミルザーの軍が常闇の森へ。
しかし、魔境である常闇の森ではテオたちに適う訳がなく敗走。
そこでミルザーは、助言者である魔法師・テリウスの助言により、テオたちの軍を誘き出す作戦へ。
しかし、逆にテオとシルーカに手玉に取られ、城に逃げ込み援軍を待つことに・・・。

良い感じで盛り上がってきたのに、ここでまた微エロ演出。
盛り上がっては興醒め、の繰り返し。
非常に残念。

【第17話】
『ミルザー死す』の回。

数で圧倒していたテオが、一騎打ちを申し出た時点で勝負は見えていたと思うけど・・・。
それさえも見えなかったミルザーの慢心。

一気に潮目が変わりそうな雰囲気。

【第18話】
『アレクシス立つ』の回。

ミルザーを討ち、一角獣城(アルトゥーク)を奪還したテオ。
テオは、全員の同意を得て、ついに条約の盟主となる。

条約の盟主となったテオは、連合の盟主・アレクシスの元を訪れる。
テオとシルーカの狙いは、あくまでも、連合と同盟の和解。
それは条約の願いでもある。

テオの説得に応じたアレクシスは、愛するマリーネのために、ついに立ち上がる。
そして、劣勢に追い込まれていた連合の諸国もアレクシスに続く。

プリシラの話も要チェックかな?
テオの評判を聞いて押しかけてきた聖印教会の司祭。
「信者集め」の名目の元、テオを追いかけ続けたけど、あまり信者は集まっていない様子。(笑)
実は聖印教会の教祖の娘で、『聖杯』と呼ばれる聖印を、生まれながらに持っているんだそうだ。
しかし、聖印教会の教皇・レオーネが自分こそが『聖杯』であると宣言。
この話も、後々動きがありそうな予感。

終盤に向けて、ますます目が離せなくなってきた。

【第19話】
アレクシスの快進撃が始まる。
勢いに乗る連合とは対照的に、同盟の盟主・マリーネの苦悩は大きくなっていく。

【第20話】
テオの元にマリーネの軍が迫る。
一進一退の激しい攻防。
そんな時、テオに加勢すべく、アレクシスの軍が到着する。
堪らず後退するマリーネ。

そして・・・。

テオたちが望んでいた、マリーネとアレクシスの直接会談が実現する。

そして・・・。

とても感動的な回でした。
そして、ついに明かされる真の敵・魔法士協会の存在。

【第21話】
ついに魔法士協会が動き出す。
君主派の魔法師に対する粛清が始まったのだ。

テオが皇帝に即位して、皇帝聖印の誕生が確実となったためだ。
和合を果たした条約、連合、同盟は共通の敵・魔法士協会打倒のため、皇帝軍を結成することに。

君主にはそれぞれ、参謀として契約魔法師が仕えている。
魔法士協会との戦いに難色を示す君主や魔法師も・・・。

君主への忠誠を誓う魔法師と、君主との契約を破棄する魔法師・・・。
それぞれの魔法師の決意と君主の対応に、見ていて胸が熱くなった。

そんな中、シルーカの姉弟子・アイシェラが・・・。
窮地を救った聖女・プリシラの能力は必見!

恐らく、視聴している人たちの多くが魔法士協会への怒りを覚えるであろう良回でした。


【第22話】
涙無くしては見れない、良回でした。

聖女・プリシラが{netabare}殉死・・・。
聖印教会の多くの信者、そして{/netabare}テオたちを守るために・・・。

本来ならば、敵対していたはずの魔法士協会と聖印教会。
テオが皇帝に即位して皇帝聖印の誕生が確実となると、この両者が手を組んで、君主たちに敵対。

自分たちは安全な後方に陣取り、最前線には、何も知らない、罪なき聖印教会の信者たちを配置する。
あまりに非道。

民衆の支持を得ることでここまで昇りつめたテオには、決して手を出すことの出来ない相手。

そんな中、聖女・プリシラは、聖印教会の多くの信者とテオたちを守るために・・・。

繰り返しになりますが、涙無くしては見れない、良回でした。

【第23話】
魔法士協会の本拠地・エーラムを取り囲んだテオたちの皇帝軍。

堪らず魔法師協会は単眼の巨人・サイクロプスを放つ。
ラシックとモレーノたちが迎え撃つ。

テオへの忠誠心が強い、ラシックらしいエピソード。
臣下から心底愛されている、ラシックらしいエピソード。

いよいよ、皇帝軍の進軍が始まる。
アレクシスが、マリーネが、軍を進める。

ワクワクしますね。
アレクシスとマリーネの共闘。

ペトルが侵入に成功し、城門は制圧される。

ところが、テオたちは突然、常闇の森へ転送されてしまう。
常闇の森の盟主である、吸血鬼の王ディミトリエの仕業らしい。

中身の濃い回でした。

【第24話】
吸血鬼の王・ディミトリエとの戦い。
人狼の娘、エマとルナの仇に当たる吸血鬼の王。
母のあとを継いで人狼の王となったイオンも援軍に駆けつける。

そして、ついに・・・。

皇帝聖印が完成する。

混沌の時代が終わりを告げ、全ての混沌が浄化される。
猫妖精のバルギャリーがシルーカの腕の中で満足そうに浄化されたのがとても印象的だった。

{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

62.5 9 人狼でファンタジーなアニメランキング9位
Phantom in the Twilight(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (81)
376人が棚に入れました
イギリス・ロンドンにある、夜しか営業していない謎めいた喫茶店「カフェ・フォービドゥン」。イケメン揃いのその店の従業員には、大きな秘密があった。紅茶を愛する吸血鬼、陽気な人狼の料理人、無口なキョンシーのウエイター。そう、彼らは人の社会に暮らす、人ならざるものだったのだ。その「カフェ・フォービドゥン」に、ある日、ひとりの少女が迷い込んでくる。彼女の名は、バイルー・トン。なんと、彼女の曾祖母は「カフェ・フォービドゥン」の初代オーナーで、伝説の術者だった! トンが巻き込まれたトラブルに「カフェ・フォービドゥン」の面々が関わる中、彼女とイケメン従業員たちとの間に様々な絆が生まれていき...... 。

声優・キャラクター
花澤香菜、櫻井孝宏、岡本信彦、杉田智和、山下大輝、諏訪部順一、小山力也、石見舞菜香、小野友樹、堀江由衣、鳥海浩輔、乃村健次
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

豪華食材(声優)をヒネりなく調理しました

2018.09.25記


人間と化け物との交流の話。

その化け物の設定なんですが、人間の思念それも恐怖や不安といったものが実体化したものを指し『アンブラ』というくくりで言われてます。いわば影。
化け物はもともと人間が生み出したもの、という設定も使い古されてますが、味付け次第でまだまだ面白い展開がのぞめる設定でしょう。


軽くあらすじ的なものに触れると、
大学進学を機に故郷中国からロンドンへやってきたバイルー・トンとその友達シンヤオのJD2人がアンブラ騒ぎに巻き込まれるところからスタート。
シンヤオと離ればなれになったトンが行きついた先はイケメン3人が経営するカフェ「フォービドゥン」。だが実はこの3人、それぞれ吸血鬼・狼男・キョンシーというアンブラ達。ただし私たちが想像するような人間の敵の立ち位置ではなく人間とアンブラとの平和的共存を掲げている連中でした。そして、このカフェの創設者が実はトンのひいおばあちゃんリージャンさんだよん、という導入部分です。
なお、こういった平和的共存を掲げている組織が世界各地にあって、と公式には掲載されてますが尺の都合か作中にはこの人たち以外は出てきません。組織の名称は「トワイライツ」、おそらくロンドン支部か本部みたいなものがカフェなんでしょう。


そつなく観れます。

途中、敵対する組織が出てきたり、アンブラと人間との関わり方を問いかける回があったり{netabare}(ミュージシャンとの恋のやつ){/netabare}、黒幕が登場して謎が解き明かされてく過程を後半に持ってきたりと、あまり期待して無かった割には及第点をあげられる作品にはなってます。

イケメンかどうかは作画の好き好きにもよりますが、櫻井孝宏、杉田智和、岡本信彦とイケボお墨付きの面々が配置されてます。やや女性向けの配役かもしれませんが、それほど傾斜しているわけでもないので視聴者の性別は問わないと思います。
ヒロインは花澤香菜さんだったりと声優さんの演技に引っ張られた部分はあるにせよ、作画・劇半・物語の展開と致命的な崩壊はなくそれこそそつなく纏めましたよ、というのが本作の印象です。



さて、以下余談。

視聴中やたらとCMで制作会社の紹介が入ってました。
気になって調べてみるとこの「Happy Elements」社。中国資本でその日本法人が本作の制作にあたっているようです。
その観点で見れば、ヒロインがChineseだったり登場人物にキョンシー入れたりと大陸での展開を視野に入れたマーケティングだと納得できますし、脚本もある程度意識したものになっているのが垣間見え、たいへん興味深いところです。

それは黒幕の行動目的にさらっと表れていました。※ネタバレ注意
{netabare}
Q:なぜ黒幕ヘイシンは執拗にトンのアンブラ化を促そうとするのか?
A:自身の不老不死のためにトンをアンブラ化させて食らうため
{/netabare}
{netabare}古来より権力者は不老不死への憧憬が強く(始皇帝とか有名ですよね)、その実現手段を求めあれやこれや物語が作られてきた歴史があります。物語だけではなく行動に移した歴代皇帝は枚挙にいとまがありません。
また、グロではありますが食人へのハードルも低かったというのも大きいです。たぶん読まないでしょうし軽くしか触れませんが、最後の遣唐使である円仁の書『入唐求法巡礼行記』に詳しかったりします。そこから脈々と現代でもってやつです。{/netabare}

ちょっと例としてはよくなかったかもしれませんが、ここではdisる意図はなく、ジャパニメーションとしてのノウハウを蓄積しながら、ターゲットとする地域・国を意識した修正を戦略的に行っているものと感じられ、そこはなかなかやるなぁということを言いたいわけです。


もちろん全世界共通の普遍のテーマ的な題材もあるでしょう。そのような中で、

「きっとこうだからこの国では受け入れられやすいんだな」

という部分が垣間見えると、それはそれで面白い経験ができるかもしれません。
今後も外国資本のジャパニメーションはそんな側面もあるのかな?という視点を持ちながら鑑賞してみようかなと思った次第です。


-----
2019.03.08追記
《配点を修正》


櫻井孝宏氏にヴァンパイア役は良く似合う。
たまにはクセ球のイケメンヴァンパイアも見てみたい。例えば木村昴さんとか蒼井翔太さんとか。
資本が潤沢だと声優の配役だけはド安定、物語その他はちょっと…というのが多すぎますよね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

予想以上に楽しめました!

アニメオリジナル作品。

第1話視聴後は、正直、「逆ハーレム系アニメかな?」くらいにしか思っていなかったけど・・・。
第2話視聴後の感想は「意外と面白いじゃないか!」
以降、最終話までしっかり楽しめました。

ヒロインが中国人設定なのは斬新というか何と言うか(笑)。

舞台は現在のロンドン。
ひょんなことから、『カフェ・フォービドゥン』にやってきた中国人留学生のバイルー・トン。
ところが、『カフェ・フォービドゥン』にはいろいろと秘密があって・・・。
{netabare}『カフェ・フォービドゥン』の初代オーナーは、トンの曾祖母のシャー・リージャン。
『カフェ・フォービドゥン』のリーダー・ヴラッド・ガーファンクルはヴァンパイア。
キッチン担当のルーク・ボーエンは人狼。
ホール担当のトウリュウはキョンシー。
あと、正体不明のウェイン・キングって少年(?)もいる。{/netabare}

豪華な声優陣の名演が光る作品でもある。

ところで、今期、花澤香菜さん主演の作品を、何作品見たんだろう?

【ひとりごと】
同クールで、{netabare}ヴァンパイアと人狼{/netabare}が揃って登場する作品を2つも視聴する羽目になるとは!
しかも、どちらも、{netabare}人狼の兄弟が物語の一つの軸{/netabare}になっていて、どちらもヒロインが{netabare}好奇心旺盛でお転婆で、しかも可愛い{/netabare}・・・。

その上、どちらも面白い作品って!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

最近の『オトメイト』系アニメより、ずっとマシ!ほんとマシ!!

2018.07.19

[ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-]の記憶も新しい「Happy Elements」原作のオリジナルアニメ。中国展開も前提にしているので色々なところで『中華要素』が入ってます。

現代の英国(イギリス)。
固苦しかった本国(中国)を出て、親友のムー・シンヤオと共に曾祖母が移り住んでいた憧れの英国に留学生としてやってきた少女、バイルー・トン。
しかし英国に着くなり、イキナリひったくりに会ってしまう。しかもひったくり犯は「輪郭が見えても体が透明」という光学迷彩かプレデターみたいな奴。
トンの必死の追跡も空しく、ひったくり犯を見失い、日も暮れ、シンヤオにもはぐれて迷子になり、途方にくれるも曾祖母のおまじない(手持ちメモ帳にシンボルを描き、紙飛行機にして飛ばすと自分が望む解決の『道(ヒント)』を示す)を使い、辿り着いたのは三人の青年が運営する深夜営業のカフェ「フォービドゥン」。
そこは曾祖母と何かしら関りがあるらしく三人の青年(ブラッド、ルーク、トウリュー)はひったくり犯捜索に協力するという。身支度を整え察しがついたハイドパークに颯爽と向かうブラッドたち。
店で待機するように言われていたにもかかわらず、いてもたってもいられないトンは後追いでハイドパークにやって来た。
そこで彼女は、この世ならざるものを目撃してしまう・・・


{netabare}
アンブラ:作品世界における「影」に生きる人外全般の意。モンスター系の妖怪、妖精、悪霊以外にも「Fate」の英霊みたく童話(または強い想念?邪念?)から顕現したモノもいるようです。
そのアンブラで構成された秘密結社「トワイライト」。その理念は人間との「共生」。しかし人に仇なすアンブラに対しては出来るだけ説き伏せ、止む無きときは討伐するという『ゲゲゲの鬼太郎』のようなスタンス。

メンバーは、普段は深夜カフェ「フォービドゥン」の店員たち。
ヴラッド・ガーファンクル:紅茶マイスターで数百年(?)生きてる『吸血鬼』。トンの曾祖母、リージャンとの出会いにより吸血をしない誓いをたてる。民間伝承の通り様々な制約(弱点)あり。やや高慢。
リージャンとのいきさつも気になるところですが、トンをやたら突き放したがるのは影の世界に関わりをさせたくないからなのでしょう。
吸血鬼なのに功夫(カンフー)使い(主に「発勁」)というのは目新しくて面白いですね。

ルーク・ボーエン:調理担当。人当たりの良い気さくなお兄さんで『人狼』。堅物ヴラッドのツッコミ役。

トウリュウ:ホール・接客担当で、1世紀にわたり生きた『キョンシー』。(って死んでる奴やん!)主な武器は手持ちバルカン砲(M61?)。無数に飛び出る薬莢が気持ちイイ!他にも近代自動小銃があるようですね。かつての主人・リージャンに深い忠義をたてている。

ウェイン・キング:実体を持たず過去の記憶が無い『少年幽霊』。様々な「家電」に憑依可能で、今風にスマホ&PCに憑依して情報収集担当。普段は少年マネキンに憑依。

「フォービドゥン」の初代オーナーにしてトンの曾祖母、シャー・リージャン(現在は故人。恐らく手練れの『導士』なのでしょう)。
リージャンは『その筋』では伝説的になってるようですね。
様々なアンブラは、それぞれ固有の弱点しか有効打にならない(吸血鬼にはただの木の杭ではなく『白樺の杭』。人狼には鉛の弾より『銀の弾丸』など。)と思われてましたが、
リージャンは『全てのアンブラ』に対し有効な『秘術』を持っていたようです。
ヴラッドを拘束するのに結構手こずったようなのですが・・・1話観たあと、気になってweb comicを読んでみました。TV放映の前日譚になってまス。
{netabare}
リージャン「うーん…まさか本当にあなたが協力してくれるなんてね」

ヴラッド「お前から誘っておいてなんだその言い草は」

リージャン「結構すんなり了承してくれたわね。ひねくれてそうだけど案外お人よし?それとも意外と情に厚いのかしら?」

ヴラッド「フン!そんなわけがあるか」

リージャン「それにあの時だってあなたが本気出せば勝てたんじゃないのかしら? あ!」

ヴラッド「なんだ」

リージャン「もしかして、私に惚れた?」{/netabare}

なんてヤリトリもあり、本編でそんな回想が生かされるかちょっと期待。(ヴラッドの「守れなかった」というセリフも気になりマス)
{/netabare}

本作ヒロイン、バイルー・トン。「花より男子」の「牧野つくし」のごとく、真っ直ぐな正義感のある活発なアクティブ少女。
思いたったら即行動する姿勢は、物語をドンドン進めていくので見ていて面白いですね。

物語は様々な怪事件、アンブラ殲滅を目論む秘密結社「ミッドナイトサン」の暗躍など見どころ有りそうな気がします。



当初は「また逆ハーレムものかよ・・・」と見くびっていましたが、これなら一般視聴者でも良さげな印象です。

とにかく、
美形男子超過剰すぎる人数の『オトメイト』系アニメより、いい塩梅のキャスティング。
美形男子が浮ついたセリフを惜しみなく吐く『オトメイト』系アニメより、真面な男子キャラ。
ロマンス演出を無理くり入れる『オトメイト』系アニメより、丁寧で真面なストーリー。
女子受け狙いの傾いた不自然さのある『オトメイト』系アニメより、自然な雰囲気。

タイトルが英語で「phantom in the twilight」という表記で憶えにくいことや、制作がイマイチ信用が「?」なライデンフイルムなので、作中ギクシャクするトコロもありますが
本当に、ホント~に『オトメイト』系アニメより良い方向に進んで欲しいものです。(って、どんだけ『オトメイト』にアンチなんだか。

2018.09.25【視聴終わって】
予感はしてましたが終盤に近付くにつれ、粗くなってくる作画。色んなアンブラ事件と遭遇していくかと期待してたのですが、トンとシンヤオの「能力開花」にストーリーが重点視され、ややもたついた展開がチョット残念。謎のまま終わった、
・ロンドン塔の「あの人」
・もう一人の「トン」?
も説明なかったし・・・と、未消化気味。続ける伏線なのだろうか?
そんな感じで『不満』はあるものの、「主役イケメン5人未満」辺りがドラマとして一番安定しているのではないかと私は思います。(同時期のショタ系からミドルまで30人以上出てくる「アレ」や、毎話違うイケメンが過剰に出てくる「アレ」とかに比べて)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 12

66.9 10 人狼でファンタジーなアニメランキング10位
エスタブライフ グレイトエスケープ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (103)
246人が棚に入れました
「生きるのがツライ? なら逃げちゃえばいいんですよ」 ずっと先の未来。人間はそれまでの姿形だけでなく、獣人・サイボーグ・魔族など多様な姿を持つようになった。東京の街は、AIが管理する高い壁に囲まれた数多の地域「クラスタ」となり、自由な行き来をやめ、それぞれが独自の文化・常識を育んだ。人々は、自らが生まれたクラスタの常識を基準に幸せな人生を送る。 しかし、なかには自らのクラスタに適応できない者も現れる──。 そうした人々を、別のクラスタへと「逃がす」ことを生業にする者たちがいる。 「逃げたい人」たちから依頼を受け、あらゆる方法を駆使してAIの裏をかき、本来は不可能であるクラスタ間の移動を成し遂げる者たち──「逃がし屋」。 逃げて、逃げて、逃げまくる!! 逃げたい人をお手伝いする、5人の逃がし屋たちの物語──!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

逃がし屋さんは逃がさないようにするのは苦手

【紹介】
人々はたくさんのクラスタと呼ばれる区画に隔離され、それぞれがAIに管理されて独自の文化を持つことになった世界で、隔離された区画から逃げ出したい人を逃がす逃がし屋の少女達の話

【感想】
最初は微妙でしたが、後半は面白かったです、微妙なエピソードも多かったけど各話完結型なのもあって全体でみれば見てよかったと思えるアニメでした
中盤までコンセプトはわかるけど何か行き当たりばったりなシナリオで微妙でしたが、中盤~ラストにかけて面白くなっていきました

ただ面白くなるまでもたもたしている間に、視聴者も逃がしてしまったのではないでしょうか?
逃がすのは得意でも、逃がさないようにするのは得意じゃなかったみたいですね

単純に善と悪に分けないシナリオで色々と考えさせられました、細かいことを気にしなければ楽しめる作品だと思います

【キャラクター】
キャラクター付けがなんか令和アニメの感覚とは違っていて多少の古さを感じます

【世界観】
隔離区画という世界観のおかげで統一性のなさに説得力があって、バラエティに富んだ世界観を見せてくれるので飽きない作りがうまいと思いました
ただ、変な設定のクラスタが多く面白い話とよくわからない話の差が激しい
一つ一つのクラスタの世界観は面白いところもあったけど、この世界全体の世界観を小出しに出しすぎで勿体ないかなーと思います
へんにもったいぶらずに全体の世界観について最初に出したほうが良かったかも

【欠点】{netabare}
・5話のパンツ履いてはいけないクラスタに行って、パンツ脱がないと捕まえられるから脱げってやり取りしているのは変な設定すぎて視聴するのがつらかったです、どういう進化をすればそんな文化になるのでしょうか?
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

逃がし屋エクストラクターズはコソコソとは逃がしませんよ。

コソコソとは逃がしませんよ。いつの間にか豪快に逃がします。
池袋で逃がして
上野で逃がして
秋葉原、新宿、お台場、白金台でも逃がしちゃいます。

「それでは、逃げましょう!」
と、チームのリーダー、エクアはおっとりとした口調で依頼を請けます。
逃がしプランは何通りかあるのでしょうが主にワイヤー&滑車でシャーッと行くかまたは大砲でドッカンして逃がします。
能天気な逃がし屋ですよ。

また、いつも治安部隊に追われるのですが、不思議と弾幕からも逃げることができます。
なぜでしょう。逃げれる理由はあるのです。実はエクアは {netabare}本編観てください{/netabare} なのです。

本作品、世界設定はしっかりしているからこそ、逃がすというシンプルな設定で、豪快にドンパチして、依頼人のお役に立つ。
深い設定はあえて見せることなく終わらせていることが、このアニメの楽しめるところだと思います。

どうやら、劇場とゲームを組み合わせて制作しているようなので、深い設定はそちらに任せて、ノープランで楽しんでください。

スピード感があるOP、世界感のED。どちらも良い曲です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大脱走ってことでよい?

谷口悟朗氏が原案・クリエイティブ統括を務めるオリジナルアニメ


ファンには人気が高い『コードギアス』『プラネテス』を作った人の新作。まあ社会派です。

似たような価値観や嗜好を持った者同士がコミュニティを形成するのは自然なことで仮にそのまま外部と遮断したらどうなるの?がテーマ。AIが管理する高い壁に覆われた「クラスタ」毎に社会が形成されクラスタ間の往来は認められず。自身が住むクラスタに適応できるかどうかは別の話で

 ここではない何処かへと

青い鳥を求めるのか、つらい現実からの逃避なのか、あぶれちゃった人たちの「クラスタ」からの逃亡を手助けする逃がし屋さんたちのお話です。

【逃がし屋ゴレンジャー】
 エクア(CV嶺内ともみ)
 フェレス(CV高橋李依)
 マルテース(CV長縄まりあ)
 アルガ(CV速水奨)
 ウルラ(CV三木眞一郎)

見た目ロボや犬の男連中はよいとして、見た目人間に寄せてるフェレスは魔族、マルテースはスライム人間とちょいわかりづらいのですが、人間以外の種族が共生している世界ということみたいです。

多様性が行きつく先とでも言えましょうか。多様な価値観を認め合うにも限界はあるもの。例えば豚肉食いたい社会と豚肉は禁忌の社会とを両立し互いが共生できるようにするには食材のハラール表記を進め一定の供給役を確保する必要があります。しかし一定数なければ高コストで事業が立ち行かないし、小学校給食で豚禁止にしようものなら多数を占める逆サイドからの反発は避けられません。

 多文化強制
 郷に入っては郷“が”従え

そして少数派は先鋭化して多数の支持を失うかヘイトが地下に溜まるようになります。綱引きは必ず発生するため絶えることのない落としどころ探しを続ける必要があるんだけど、なかなか難しいので国家の線引きをするのです。価値観・文化・民族その他諸々を考慮しないで適当に線引きしたアフリカは内戦が絶えません。適当な線引きは南アフリカも一緒ですがここは土着の民を一掃したので摩擦は少ない。それが良いことかと言われるとちょい返答に困りますけどね。
きっとこのアニメの前日譚の世界においても軋轢があったのでしょう。それなら「えーい閉じてしまえ」とクラスタ作ってみました!ってアイディアを形にしたのが本作だと思います。WWⅡ前のブロック化みたいなもんですね。


前置き長くなりましたが、完走理由は第一話。池袋を東と西とで疑似冷戦構造を作ったアイディアが面白かったのでした。これは期待できると。
結果は期待外れです。社会派のノリは以後トーンダウンし相応の結論は終盤まで待たねばなりません。その間はめっちゃ冗長なのでした。これって実は逃げたがってる人達同様に視聴者にも「こんな世界(クラスタ)は嫌だ」と思わせ、単一の価値観に染まるきまりの悪さ・気持ち悪さを体感してほしい作り手の意図だったと最大限好意的に解釈してみます。それがゆえのレビューでの長い前フリなのでした。
扱ってるテーマは悪くはございません。いくばくか社会派なノリが好きだったり、谷口氏の旧作ファンでしたら手にとっても良いかもしれません。



※雑感

■「わかりました。では逃げましょう」
 {netabare}そのクラスタに留まることすら説得しないで、ただちに逃げの手に着手過ぎるのが清々しすぎます。クラスタの目的や概念を否定しているからこそ迷いがない逃がし屋なんでしょうね。よって“パブリックエネミー”扱いとなるのは自然なことだったかと思います。{/netabare}

 {netabare}だから最後は“マネージャー”がその役目から逃げるって結末だったのでは?逃がし屋の大義を正とすれば、『この世界は間違っている』ってことを象徴するエピソードが最終話だったと理解してます。{/netabare}


■グレートエスケープ
 {netabare}…といえば往年の名作洋画『大脱走』(邦題)となるかと。戦時下の捕虜収容所からの脱走劇でした。逃げるとしたらこういうところか刑務所くらいだった数十年前から比べれば、だいぶ対象が広がった2020年代の世界情勢ですね。{/netabare}


深いのかなぁ。そうは思わないんだよなぁ。でも「深い」と言われたいんだろうなぁ。



視聴時期:2022年4月~2022年6月 リアタイ

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2022.07.05 初稿

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

55.6 11 人狼でファンタジーなアニメランキング11位
異常生物見聞録(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★☆☆ 2.6 (73)
217人が棚に入れました
とある北方の田舎町で、職がない、彼女もいない、ごく普通の23歳の青年・好人(よしひと)は生計を立てるため、自分が住んでいる一軒家の空き部屋を貸すことにした。初の入居者として、ちょっぴりおバカなおてんば娘「莉莉(りり)」を迎え、家まで案内する途中、吸血鬼「ヴィヴィアン」に襲いかかられる。そして、莉莉も人類ではなく「人狼」ということに気づき、二人の異常生物のバカげたやり取りの末、三人のルームシェア生活が始まる。その後、好人はひょんなことで多元宇宙の秩序を維持する希霊帝国にスカウトされ、審査官見習いとなる。様々な異常生物を入居者として迎え、彼らを管理することが好人の仕事となったのだ。好人はひと癖やふた癖もある異常生物の入居者たちとともに、他の次元界と表世界のスペースをさすらい、様々な異文明に遭遇し、宇宙にまつわる謎を解き、事件を解決していくのである。

声優・キャラクター
三上丈、洲崎綾、夏吉ゆうこ、檜山修之、本多真梨子、玄田哲章、諏訪ななか、川田紳司

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

もう少し頑張ってくれれば

ほぼ中国の会社製作のアニメとなりましょうか、

作画は良い感じでしたが、物語、

ストーリーが今一ハッキリしない感じでした。

国による好みなどの違いを鑑みても、

脚本、構成はもう少し練った方が良いと思います(*´Д`)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6

37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

これは。。。なに?wwww

大家さんの話?めぞん一刻?

巻き込まれ系主人公のテンプレをまねしただけの作品。
作画も店舗もキャラもすべて未熟。
これって何かの試験作品なんですか?
あまり作品の背景について知ろうとしないのでわからないのですが。

EDはちょっと良い。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ただのお人好しの俺が異種族と同居しながら神様の手伝いをしているんだが…

この作品の原作は未読ですが、原作は中国のWeb小説なんだそうです。
アニメーション制作がMMT Technology Co.,Ltd、監督や音響・音楽関係のスタッフに日本人が起用されているようですが、その他のスタッフは中国人で占められているので、中国発のアニメといっても過言ではないと思います。


無職で彼女もいないごく普通の青年・好人(ヨシヒト)は、
自分が住んでいる一軒家の空き部屋を貸すことで生計を立てていた。

彼は仕事探し中にちょっぴりおバカなおてんば娘・劉莉莉と出会う。
彼女が家を探していることがわかると、さっそく好人は莉莉に空き部屋を紹介。
お部屋を案内していると、2人は突如現れた吸血鬼・ヴィヴィアンに襲撃される。
さらに莉莉は人狼へと変身・・・・・・気が付くと異常生物たちとの謎の共同生活が開始していたのだった。

ひと癖やふた癖もある異常生物の入居者たちとともに、
異世界と現世を行き交ってはさまざまな異文明に遭遇し、
挙げ句の果てには宇宙にまつわる謎にまで直面することとなり・・・・・・。

果たして、好人は次から次へと発生する無理難解な事件に立ち向かうことができるのか!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

異種族と同居しながら神様のお手伝いをする…
この設定は割と斬新だと思いますが、キャラデザについては正直既視感が否めませんでした。
特にワンちゃんの変身した姿なんか、まんまブラック羽川でしたから…
でも、キャラデザが似通ってしまうのは仕方ないことなのかな…?

公式HPのキャラ紹介欄に種族・年齢・職業が記載されていたので、大家さんと同居者について抜粋して記載します。
好人(CV:三上丈さん)職業:ごく普通の一般人 年齢:23歳 職業:大家、審査官見習い
劉莉莉(CV:洲崎綾さん)職業:人狼 年齢:不明 職業:フリーライター、獣医
ヴィヴィアン(CV:夏吉ゆうこさん)職業:高級血族 年齢:1万歳超 職業:料理担当
イザックス(CV:玄田哲章さん)職業:悪魔 年齢:不明 職業:元・魔王
南宮五月(CV:諏訪ななかさん)職業:セイレーン 年齢:不明 職業:旅芸人

人狼とか悪魔って職業なんでしょうか…?
ヴィヴィアンの「高級血族」って職業は一体…?
それに劉莉莉の「獣医」という設定は微塵も表現されていなかったんですけど…!
加えて劉莉莉は人狼ではなくシベリアンハスキーなんですけどね^^;
キャラ設定だけで、こんなにもツッコミどころがある作品も久しぶりの様な気がします。

キャラ設定はこんな感じですが、演じている声優さんは粒揃いです。
劉莉莉のCVの洲崎さんは言わずもがなですが、ヴィヴィアン役の夏吉ゆうこさんは、2020年夏アニメで放送された「魔王学院の不適合者」のサーシャ・ネクロン役のほか、2020年秋アニメで現在放送中の「アサルトリリィ BOUQUET」にも学院を代表するリリィの一人である白井夢結を演じるなど、絶賛ブレイク中の声優さんです。
それに、諏訪ななかさんはAqoursのメンバーですし…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、+α/あるふぁきゅん。さんの「運命のラプソディー」
エンディングテーマは、ピュアリーモンスターさんの「多次元トラベリング」
ピュアリーモンスターさんがテーマソングを歌うのは久しぶりではないでしょうか。

1クール全13話の物語でした。
物語としては、これから次の物語が始まろうとする直前で終わるという、中途半端な結末だったのは少し残念でした。
もしかすると続編制作前提だったりして…?
でも、ネットをググってもそれらしい情報は見当たりませんし、何より中国の作品って「〇億ダウンロード突破」とか「再生回数〇億回」など、数を前面に出してくるのが多い中、この作品にはそれも見当たらないんですよね…
う~ん…謎だ^^;?

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6

64.5 12 人狼でファンタジーなアニメランキング12位
はいぱーぽりす(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (22)
164人が棚に入れました
猫又ハーフのバウンティハンター“笹原夏姫”は、人と魔物の法と秩序を守るために“ポリスカンパニー”の社員として、凶悪な犯罪者と戦い続けていた。ある日、夏姫はコンビを組んでいる先輩“バタネン藤岡”とともに犯罪者と戦っていたが、誤って彼にケガをさせてしまい……。

声優・キャラクター
宮村優子、芝原チヤコ、大塚明夫、石野竜三

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

綺麗なお姉さんは好きですか?可愛いケモノ耳っ子は好きでつか(゜∀゜)?w

オイラってヲタとしての道を踏み外した原点なるものがハッキリとしてなく、テレビっ子がそのままおっきくなっちゃった感じの駄目人間なのですがw
そんな中でもハッキリと自分は人と違う道に進んでんだなーって自覚するキッカケみたいのを辿っていくとだいたいこの年代に行き着きます
当時は小学校高学年ぐらいですね(爆


で、コイツはオイラが生まれて初めて見た思い出の深夜アニメでつ
当時はなぜ夜中にアニメがやっているのかものすごく不思議な感覚でした^q^
親に内緒でテレビに噛り付いてたドキドキ感がナツカシスw


原作はエロいことで有名なMEE(みーくん)先生ですが、本作は連載が少年誌だったのでエロいシチュエーションとかは全部オミット、普通のローファンタジー&ドタバタSFアクションに


舞台は退廃としてて廃墟ビルが並ぶ2022年の東京は新宿
魔物やら妖怪やらが人間と普通に共存している世界観なんですが、人間より強いことをいいことに犯罪や人殺しを働く輩も沢山で治安は最悪
民間企業として活動し、毎度ドタバタを起こして世間様をお騒がせしつつも、日夜凶悪犯罪者と闘う賞金稼ぎ達のお話でつ


監督は地獄少女、夏目友人帳の大森貴弘
キャラデザはナデシコ、神様ドォルズOPの後藤圭二
音楽はひぐらし、ガンダム00の川井憲次
と、当時でも今見ても地味に豪華なスタッフが集結


主人公の笹原夏姫にはちょうどエヴァでブレイクしたての宮村優子さん
他にもやはり豪華声優陣


正直お話がメチャクチャ面白いとかヌルヌル動く作画があるとかじゃ無いんです
ただ後藤圭二自身はモチロンのこと、神戸洋行さんとか昔の京アニ勢とかが地味にいい仕事してくれてまして、この「線多め」「影入れまくり」「ハイライト増し増し」な繊細キャラデザのおんにゃのこ達をひたすら丹念に描き続けていくっていう幼いオイラに『キャラ萌えの概念』を植えつけた元凶なんですわ(笑)


猫又の夏姫ちゃんに『猫耳の素晴らしさ』を説かれ、他にも妖弧や人狼などひたすら『ケモノ耳萌え』を刷り込まれて今日のオイラに至るわけですw


ってなわけでオイラは今でもコイツをたまーに見返してみてはアニヲタとしての原点回帰と言うかゼロ点調整を行っているのでつ
可愛いお耳をお探しの方はドウゾ^q^
ご飯三杯はいけることをお約束しますw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 13

しげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

猫娘の活躍

物語は一応未来の話らしいが異世界のファンタジーと言える。基本的には毎回独立した物語。ヒロインの猫娘がかわいい。作画はあまり良くない。
バタネンさんが奥手過ぎてだらしない。相思相愛の男女が同じ部屋で暮らしていたらやる事は一つなんだが、強引だと電撃食らってしまうのだろうw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1

ガルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ドキドキ

当時


親に隠れて毎晩スカパーで見てました

なぜかドキドキしながら見てました

いや

よかったです

すごく

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1
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